JP2019119393A - シャッタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉体の駆動に関する構成の省スペース化が可能なシャッタ装置を提供する。【解決手段】シャッタ装置30は、第1の回動軸線AX1回りに回動し、開口部19を開閉する第1の開閉体41と、第1の回動軸線AX1と同じ方向に延びる第2の回動軸線AX2回りに回動し、第1の開閉体41とともに開口部19を開閉する第2の開閉体42と、アクチュエータの単一の駆動軸61の動力を第1の開閉体41及び第2の開閉体42に伝達する伝達機構70と、を備える。第1の開閉体41及び第2の開閉体42は、両開きとなるように互いに異なる方向に回動することで、開口部19を塞ぐ閉位置から開口部19を開く開位置に変位する。伝達機構70は、第1の開閉体41及び第2の開閉体42が異なる方向に回動するように、駆動軸61の動力を第1の開閉体41及び第2の開閉体42に伝達する。【選択図】図10

Description

本発明は、シャッタ装置に関する。
特許文献1には、走行風をエンジンルームに導入するための空気流入開口を開閉するシャッタ(開閉体)を備えるシャッタ装置が記載されている。シャッタ装置において、シャッタは、上下に対をなすように配置される。そして、シャッタ装置は、空気流入開口を開放する場合、上下一対のシャッタを異なる方向に回転させて上下に両開きさせる。
欧州特許出願公開第3109083号明細書
ところが、上記のようなシャッタ装置は、上側のシャッタ及び下側のシャッタを駆動するための構成、すなわち、回転軸を有するアクチュエータ及び回転軸の動力をシャッタに伝えるクランク機構を別々に備える。このため、上記のようなシャッタ装置は、シャッタを駆動する構成の配置スペースが大きくなりやすい。本発明の目的は、開閉体の駆動に関する構成の省スペース化が可能なシャッタ装置を提供することである。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するシャッタ装置は、車両のエンジンルームに空気を導入するための開口部をアクチュエータの駆動に基づいて開閉するシャッタ装置であって、第1の回動軸線回りに回動し、前記開口部を開閉する第1の開閉体と、前記第1の回動軸線と同じ方向に延びる第2の回動軸線回りに回動し、前記第1の開閉体とともに前記開口部を開閉する第2の開閉体と、前記アクチュエータの単一の駆動軸の動力を前記第1の開閉体及び前記第2の開閉体に伝達する伝達機構と、を備え、前記第1の開閉体及び前記第2の開閉体は、両開きとなるように互いに異なる方向に回動することで、前記開口部を塞ぐ閉位置から前記開口部を開く開位置に変位し、前記伝達機構は、前記第1の開閉体及び前記第2の開閉体が異なる方向に回動するように、前記駆動軸の動力を前記第1の開閉体及び前記第2の開閉体に伝達する。
上記構成によれば、シャッタ装置は、アクチュエータの単一の駆動軸の回動により、第1の開閉体を第1の回動軸線回りに回動させ、第2の開閉体を第1の開閉体とは異なる方向に第2の回動軸線回りに回動させることができる。つまり、シャッタ装置は、アクチュエータ及び駆動軸を開閉体の数だけ必要とせずに、第1の開閉体及び第2の開閉体で開口部を開閉できる。よって、シャッタ装置は、アクチュエータを含む開閉体の駆動に関する構成の省スペース化が可能となる。
上記シャッタ装置において、前記アクチュエータの前記駆動軸は、前記第1の回動軸線及び前記第2の回動軸線と同じ方向に延びており、前記伝達機構は、前記第1の開閉体及び前記第2の開閉体のうち、一方の開閉体が前記駆動軸と同方向に回動するように当該一方の開閉体に前記駆動軸の動力を伝達し、他方の開閉体が前記駆動軸と逆方向に回動するように当該他方の開閉体に前記駆動軸の動力を伝達することが好ましい。
アクチュエータの駆動軸が、第1の回動軸線及び第2の回動軸線と異なる方向に延びる場合には、駆動軸の回転軸方向を変えることのできる伝達機構を選択する必要がある。この点、上記構成によれば、伝達機構は、駆動軸の動力を第1の開閉体及び第2の開閉体に伝達する際に、駆動軸の回動軸方向を変化させる必要がない。また、伝達機構は、第1の開閉体及び第2の開閉体のうち一方の開閉体に駆動軸の動力を伝達する際には、回動方向を変化させる必要もない。このため、シャッタ装置は、伝達機構の構造が複雑化することを抑制できる。
上記シャッタ装置において、前記伝達機構は、前記第1の開閉体に前記駆動軸の動力を伝達する第1のリンク機構と、前記第2の開閉体に前記駆動軸の動力を伝達する第2のリンク機構と、を有することが好ましい。
例えば、伝達機構を複数のギヤから構成する場合において、開口部から進入した砂などの異物がギヤに付着すると、伝達機構が円滑に動作しなくなるおそれがある。この点、上記構成において、シャッタ装置の伝達機構は、第1のリンク機構及び第2のリンク機構から構成されるため、開口部から浸入した異物の影響を受けにくくできる。
前記第1の開閉体において、前記閉位置から前記開位置に向かって回動する方向を第1の開方向とし、前記第2の開閉体において、前記閉位置から前記開位置に向かって回動する方向を第2の開方向とした場合、上記シャッタ装置において、前記第1の開閉体及び前記第2の開閉体は、前記閉位置に位置するときに、互いに係合第1の係合部及び第2の係合部をそれぞれ有し、前記第1の係合部及び前記第2の係合部は、前記第1の開閉体及び前記第2の開閉体が前記閉位置に位置するとき、前記第2の開閉体の前記第2の開方向に作用するトルクを、前記第1の開閉体の第1の前記開方向に作用するトルクとして伝達することが好ましい。
第1の開閉体が第2の開閉体よりも鉛直上方に位置するように、シャッタ装置を車両に取り付けた場合、第1の開閉体及び第2の開閉体は、鉛直上下に両開きするようになる。この場合、第1の開閉体は、重力に反して第1の開方向に回動し、第2の開閉体は、重力に従って第2の開方向に回動する。その結果、第1の開閉体及び第2の開閉体が閉位置に位置する状態で、アクチュエータの駆動軸の動力をオフにすると、第2の開閉体が自重によって第2の開方向に回動しようとする可能性がある。
この点、上記構成のシャッタ装置において、第1の開閉体及び第2の開閉体が閉位置に位置する場合、第1の係合部及び第2の係合部は、第2の開閉体の第2の開方向に作用するトルクを第1の開閉体の第1の開方向に作用するトルクとして伝達する。このため、第2の開閉体が第2の開方向に回動しにくくなる。よって、シャッタ装置は、第1の開閉体及び第2の開閉体が閉位置に位置する際に、第2の開閉体を閉位置に留めやすくできる。
上記シャッタ装置において、前記第1の回動軸線及び前記第2の回動軸線の延びる方向を幅方向とした場合、前記第1の開閉体及び前記第2の開閉体が前記閉位置に位置するとき、前記第1の開閉体の先端及び前記第2の開閉体の先端は、前記幅方向に亘って重なりを有することが好ましい。
上記構成によれば、シャッタ装置は、第1の開閉体及び第2の開閉体が閉位置に位置するとき、第1の開閉体及び第2の開閉体の間に隙間が生じにくくできる。このため、シャッタ装置は、第1の開閉体及び第2の開閉体が閉位置に位置するとき、エンジンルームに走行風が流入することをより抑制できる。
上記シャッタ装置において、前記第1の開閉体及び前記第2の開閉体が閉位置に位置するとき、前記第2の開閉体の先端は、前記第1の開閉体の背部に位置することが好ましい。
第1の開閉体が第2の開閉体よりも鉛直上方に位置するように車両にシャッタ装置を取り付けた場合、第1の開閉体及び第2の開閉体は、鉛直上下に両開きするようになる。この点、上記構成のシャッタ装置において、第2の開閉体が自重により閉位置から開位置に回動しようとする場合、第2の開閉体の先端部が第1の開閉体に接触しやすくなる。このため、シャッタ装置は、第1の開閉体及び第2の開閉体が閉位置に位置する際に、アクチュエータの駆動軸の動力をオフにする場合であっても、第2の開閉体を閉位置に留めやすくできる。
上記シャッタ装置において、前記第1の回動軸線及び前記第2の回動軸線の延びる方向を幅方向とした場合、前記第1の開閉体の前記幅方向における第1端及び前記第2の開閉体の前記幅方向における第1端を回動可能に支持する第1のフレームと、前記第1の開閉体の前記幅方向における第2端及び前記第2の開閉体の前記幅方向における第2端を回動可能に支持する第2のフレームと、前記第1のフレーム及び前記第2のフレームを前記幅方向に連結する第3のフレームと、を有するシャッタフレームを備え、前記第3のフレームは、正面視において格子状のグリルを有することが好ましい。
上記構成によれば、シャッタフレームは、第1の開閉体及び第2の開閉体を支持するだけでなく、開口部からの異物の進入を格子状のグリルで抑制できる。つまり、シャッタ装置は、グリルとしての機能を有する。言い換えれば、シャッタ装置は、グリルを含んでユニット化できる。
上記構成のシャッタ装置は、開閉体の駆動に関する構成の省スペース化が可能となる。
一実施形態に係るシャッタ装置を備える車両の前部を模式的に示す側面図。 シャッタ装置の斜視図。 第1の開閉体及び第2の開閉体の斜視図。 第1の開閉体及び第2の開閉体の側面図であって、(a)は左側面図、(b)は右側面図。 シャッタフレーム及びアクチュエータを示す図であって、(a)は斜視図、(b)は正面図。 シャッタフレーム及びアクチュエータを示す図であって、(a)は左側面図、(b)は右側面図、(c)は図5の6c−6c矢視線端面図、(d)は6d−6d矢視線端面図、(e)は6e−6e矢視線端面図。 シャッタフレームを除くシャッタ装置を部分的に拡大した正面図。 伝達機構と第1の開閉体及び第2の開閉体の関係を示す側面図。 シャッタ装置の正面図であって、(a)は第1の開閉体及び第2の開閉体が閉位置に位置する状態を示し、(b)は第1の開閉体及び第2の開閉体が開位置に位置する状態を示す。 一部の構成を省略したシャッタ装置の側面図であって、(a)は第1の開閉体及び第2の開閉体が閉位置に位置する状態を示し、(b)は第1の開閉体及び第2の開閉体が開位置に位置する状態を示す。 変更例に係るシャッタ装置の側面図であって、(a)は第1の開閉体及び第2の開閉体が閉位置に位置する状態を示し、(b)は第1の開閉体及び第2の開閉体が開位置に位置する状態を示す。
以下、一実施形態に係るシャッタ装置を搭載した車両について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、車両10は、エンジンルーム11に配置されるエンジン12と、エンジン12を冷却するラジエータ13と、ラジエータ13に空気を導くファン14と、車両10の前部を構成するフロントバンパ15と、エンジンルーム11に流れ込む空気の流量を制御するシャッタ装置30と、を備える。
ラジエータ13は、熱交換機の一例に相当し、エンジン12の冷却液を冷却する。ファン14は、ラジエータ13よりも車両10の後方に配置される。ファン14は、効率よくラジエータ13に空気を導くために駆動される。
フロントバンパ15は、車両10の衝突時の衝撃を吸収するバンパリインフォースメント16及びバンパアブソーバ17と、バンパリインフォースメント16及びバンパアブソーバ17を覆うバンパカバー18と、を備える。バンパカバー18の下部には、車両の幅方向を長手方向とする開口部19が形成される。開口部19は、空気導入路21を介してエンジンルーム11に接続する。つまり、開口部19は、エンジンルーム11に空気を導入するために車両10の正面に開口する。
図2に示すように、シャッタ装置30は、開口部19を開閉する一対の開閉体40(第1の開閉体41及び第2の開閉体42)と、一対の開閉体40を支持するシャッタフレーム50と、一対の開閉体40の駆動源となるアクチュエータ60と、アクチュエータ60の動力を一対の開閉体40に伝達する伝達機構70と、を備える。
以降の説明では、シャッタ装置30の長手方向を「幅方向」とする。また、シャッタ装置30の正面側を前側とし、その反対側を後側とする。また、一対の開閉体40が並ぶ方向を「上下方向」とする。本実施形態において、シャッタ装置30における幅方向、前後方向及び上下方向は、車両10における幅方向、前後方向及び上下方向と対応する。
次に、図3及び図4を参照して、第1の開閉体41及び第2の開閉体42について説明する。
図3に示すように、第1の開閉体41は、長尺の第1のフィン411と、第1のフィン411の長手方向における両端部から折れ曲がる第1の屈曲部412と、第1の屈曲部412から第1のフィン411の長手方向に延びる第1の軸部413,414と、を有する。同様に、第2の開閉体42は、長尺の第2のフィン421と、第2のフィン421の長手方向における両端部から折れ曲がる第2の屈曲部422と、第2の屈曲部422から第2のフィン421の長手方向に延びる第2の軸部423,424と、を有する。
図3において、第1の開閉体41の第1の軸部413,414を通る一点鎖線は、第1の開閉体41の「第1の回動軸線AX1」を示し、第2の開閉体42の第2の軸部423,424を通る一点鎖線は、第2の開閉体42の「第2の回動軸線AX2」を示す。図3に示すように、第1の回動軸線AX1及び第2の回動軸線AX2は、ともに幅方向に延びる軸線である。
第1のフィン411及び第2のフィン421は、幅方向を長手方向とする薄板状をなし、長手方向における中央部が両端部よりも突出するように円弧状に湾曲している。詳しくは、第1のフィン411及び第2のフィン421は、バンパカバー18の形状に対応するように湾曲している。図4(a)に示すように、第1の回動軸線AX1から第1のフィン411(第1の開閉体41)の先端415までの距離L1は、第2の回動軸線AX2から第2のフィン421(第2の開閉体42)の先端425までの距離L2よりも長くなっている。また、第1のフィン411(第1の開閉体41)の第1の先端面416は、第1のフィン411の板厚方向に対して傾斜し、第2のフィン421(第2の開閉体42)の第2の先端面426は第2のフィン421の板厚方向に対して傾斜している。
図3及び図4(a)に示すように、第1の開閉体41の幅方向における第1端、すなわち第1の軸部413の先端には、第1の回動軸線AX1と直交する方向に延びる第1の従動リンク417が設けられる。同様に、第2の開閉体42の幅方向における第1端、すなわち第2の軸部423の先端には、第2の回動軸線AX2と直交する方向に延びる第2の従動リンク427が設けられる。図4(a)に示すように、第1の屈曲部412に対する第1の従動リンク417の形成角度は、第2の屈曲部422に対する第2の従動リンク427の形成角度と異なる。第1の従動リンク417及び第2の従動リンク427は、アクチュエータ60から第1の開閉体41及び第2の開閉体42に伝達される動力が作用する部位である。
図3及び図4(b)に示すように、第1の開閉体41の幅方向における第2端、すなわち第1の軸部414には、第1の回動軸線AX1と交差する方向に突出する第1の係合部418が設けられる。同様に、第2の開閉体42の幅方向における第2端、すなわち第2の軸部424には、第2の回動軸線AX2と交差する方向に突出する第2の係合部428が設けられる。
次に、図5及び図6を参照して、シャッタフレーム50について説明する。
図5(a),(b)に示すように、シャッタフレーム50は、シャッタフレーム50の幅方向における第1端側を構成する第1のフレーム51と、シャッタフレーム50の幅方向における第2端側を構成する第2のフレーム52と、第1のフレーム51及び第2のフレーム52を幅方向に連結する第3のフレーム53と、を有する。
第1のフレーム51及び第2のフレーム52は、シャッタ装置30を車両10に取り付ける際に、車両10との連結部位となる。第1のフレーム51は、幅方向における外側に、アクチュエータ60を支持する。
図6(a)に示すように、第1のフレーム51には、第1の開閉体41及び第2の開閉体42の第1端(第1の軸部413及び第2の軸部423)を回動可能に支持する軸受511,512が設けられる。同様に、図6(b)に示すように、第2のフレーム52には、第1の開閉体41及び第2の開閉体42の第2端(第1の軸部414及び第2の軸部424)を回動可能に支持する軸受521,522が設けられる。
第1のフレーム51及び第2のフレーム52において、第1の開閉体41の第1の軸部413,414を支持する軸受511,521は、第2の開閉体42の第2の軸部423,424を支持する軸受512,522よりも上方に設けられる。こうして、第1の開閉体41は、第1の回動軸線AX1回りに回動可能に支持され、第2の開閉体42は、第2の回動軸線AX2回りに回動可能に支持される。
図5(a),(b)に示すように、第1のフレーム51及び第2のフレーム52の各々は、第1の開閉体41及び第2の開閉体42を位置決めする開ストッパー54及び閉ストッパー55を有する。また、第1のフレーム51は、伝達機構70を支持する支軸513と、伝達機構70を後方から覆うハウジング514と、を有する。
図5(b)に示すように、開ストッパー54は、第1のフレーム51及び第2のフレーム52の幅方向における内側に設けられる。図6(c)に示すように、開ストッパー54は、幅方向における断面形状が略三角形状をなしている。開ストッパー54は、前方に進むに連れて下方に向かう第1の斜面541と、前方に向かうに連れて上方に向かう第2の斜面542と、を有する。開ストッパー54は、第1の開閉体41及び第2の開閉体42を車両10の開口部19を開放する「開位置」に位置決めする。
図5(b)に示すように、閉ストッパー55は、第1のフレーム51及び第2のフレーム52において、開ストッパー54よりもさらに幅方向における内側に設けられる。図6(d)に示すように、閉ストッパー55は、前方に向かって突出する突起である。閉ストッパー55は、突起の上側の面でもある第1の平面551と、突起の下側の面でもある第2の平面552と、を有する。閉ストッパー55は、第1の開閉体41及び第2の開閉体42を車両10の開口部19を閉塞する「閉位置」に位置決めする。
図5(a),(b)に示すように、支軸513は、第1のフレーム51において、幅方向を軸方向とする円柱状をなしている。支軸513は、後述するアクチュエータ60の駆動軸61と一体に回動する伝達部材71を安定に回動させるための構成である。図5(b)に示すように、ハウジング514は、第1のフレーム51の幅方向における外側に設けられる。図6(e)に示すように、ハウジング514は、屈曲した形状を有している。ハウジング514は、後述する伝達部材71と接触することで、伝達機構70の動作範囲を制限する構成である。
図5(a),(b)に示すように、第3のフレーム53は、上下一対のグリル桟531と、上下一対のグリル桟531を接続する複数の接続板532と、を有する。グリル桟531は、幅方向を長手方向とし前後方向を短手方向とする板状をなしている。一対のグリル桟531は、第1の回動軸線AX1及び第2の回動軸線AX2を上下から挟むように配置される。また、グリル桟531は、幅方向において、シャッタ装置30が取り付けられる車両10の開口部19よりも長いことが好ましい。接続板532は、前後方向を長手方向とし上下方向を短手方向とする板状をなしている。複数の接続板532は、幅方向に間隔をおいて配置される。こうして、第3のフレーム53において、上下一対のグリル桟531及び複数の接続板532により、正面視において格子状のグリル533が構成される。グリル533は、空気の通過を許容する一方で石などの異物の通過を制限する。
次に、図7及び図8を参照して、アクチュエータ60及び伝達機構70について説明する。
図7及び図8に示すように、アクチュエータ60は、単一の駆動軸61を有する。駆動軸61は、第1の回動軸線AX1及び第2の回動軸線AX2と同じ方向に延びている。駆動軸61は、軸方向と直交する断面形状が非円形(星形)に形成される。アクチュエータ60は、例えば、ホールICを有するブラシレスモータ及び減速機などを含んで構成すればよい。また、アクチュエータ60は、単一の駆動軸61を有すればよい点で、汎用的なアクチュエータ60であればよい。
図7及び図8に示すように、伝達機構70は、アクチュエータ60の駆動軸61と連結される伝達部材71と、伝達部材71及び第1の従動リンク417を接続する第1の中間リンク72と、伝達部材71及び第2の従動リンク427を接続する第2の中間リンク73と、を有する。
図8に示すように、伝達部材71には、アクチュエータ60の駆動軸61の断面形状と対応する非円形(星形)の軸穴711が設けられる。伝達部材71の軸穴711には、アクチュエータ60の駆動軸61が挿入される。その結果、伝達部材71は、アクチュエータ60の駆動軸61とともに回動する。また、図2に示すように、伝達部材71において、アクチュエータ60の駆動軸61が挿入される側とは反対側は、第1のフレームの支軸513に回動可能に支持される。こうして、伝達部材71は、その回動軸線における両端が駆動軸61及び支軸513に支持されることで、安定した回動が可能となる。
図8に示すように、伝達部材71は、軸穴711の軸線と直交する方向に延びる第1の駆動リンク712、第2の駆動リンク713及び係合リンク714を有する。伝達部材71において、第1の駆動リンク712、第2の駆動リンク713及び係合リンク714は、異なる方向に延びている。詳しくは、伝達部材71の軸穴711の周方向において、第1の駆動リンク712は、第2の駆動リンク713及び係合リンク714の間に位置する。
第1の中間リンク72は、長手方向における一端において、第1の駆動リンク712と相対回転可能に連結され、長手方向における他端において、第1の従動リンク417と相対回転可能に連結される。第2の中間リンク73は、長手方向における一端において、第2の駆動リンク713と相対回転可能に連結され、長手方向における他端において、第2の従動リンク427と相対回転可能に連結される。
そして、本実施形態では、第1の駆動リンク712、第1の中間リンク72及び第1の従動リンク417によって、アクチュエータ60の駆動軸61の動力を第1の開閉体41に伝達する「第1のリンク機構74」が構成される。一方、第2の駆動リンク713、第2の中間リンク73及び第2の従動リンク427によって、アクチュエータ60の駆動軸61の動力を第2の開閉体42に伝達する「第2のリンク機構75」が構成される。
第1のリンク機構74において、第1の駆動リンク712及び第1の従動リンク417の長さは等しく、第1の中間リンク72の長さは第1の駆動リンク712及び第1の従動リンク417の長さよりも長い。駆動軸61及び第1の回動軸線AX1の軸間距離は第1の中間リンク72の長さよりも長い。その結果、第1のリンク機構74は、第1の駆動リンク712が揺動するとき第1の従動リンク417が揺動する両てこ機構となる。ただし、第1のリンク機構74において、第1の駆動リンク712の揺動方向は、第1の従動リンク417の揺動方向と逆方向となる。
第2のリンク機構75において、第2の駆動リンク713及び第2の従動リンク427の長さは等しく、第2の中間リンク73の長さは第2の駆動リンク713及び第2の従動リンク427の長さよりも長い。駆動軸61及び第2の回動軸線AX2の軸間距離は第2の中間リンク73の長さと等しい。その結果、第2のリンク機構75は、第1の駆動リンク712が回動するとき第2の従動リンク427が回動する両クランク機構となる。ただし、第2の駆動リンク713の回動範囲は360度未満であるため、第2の駆動リンク713及び第2の従動リンク427はともに揺動するに留まる。
なお、第1のリンク機構74及び第2のリンク機構75において、リンクの長さとは、リンクの両端の回動軸線間の距離である。
こうして、第1のリンク機構74(伝達機構70)は、第1の開閉体41が駆動軸61と逆方向に回動するように当該第1の開閉体41に駆動軸61の動力を伝達し、第2のリンク機構75(伝達機構70)は、第2の開閉体42が駆動軸61と同方向に回動するように当該第2の開閉体42に駆動軸61の動力を伝達する。
係合リンク714は、アクチュエータ60の駆動軸61の回動に伴う伝達部材71の回動範囲を制限する構成である。詳しくは、係合リンク714は、第1のフレーム51のハウジング514に接触し、伝達部材71の回動範囲を制限する。
本実施形態の作用について説明する。
以降の説明では、第1の開閉体41において、閉位置から開位置に回動する方向を「第1の開方向O1」とし、開位置から閉位置に回動する方向を「第1の閉方向C1」とする。同様に、第2の開閉体42において、閉位置から開位置に回動する方向を「第2の開方向O2」とし、開位置から閉位置に回動する方向を「第2の閉方向C2」とする。
車両10において、ラジエータ13を冷却する必要のない場合には、図9(a)及び図10(a)に示すように、シャッタ装置30は、第1の開閉体41及び第2の開閉体42を閉位置に配置する。詳しくは、図10(a)に示すように、シャッタ装置30は、アクチュエータ60の駆動軸61を第1の回動方向R1に回動させる。すると、第1のリンク機構74がアクチュエータ60の駆動軸61の動力を第1の開閉体41に伝達し、第1の開閉体41が第1の閉方向C1に回動する。また、第2のリンク機構75がアクチュエータ60の駆動軸61の動力を第2の開閉体42に伝達し、第2の開閉体42が第2の閉方向C2に回動する。
こうして、第1の開閉体41及び第2の開閉体42は、互いに異なる方向に回動することで、第1の開閉体41及び第2の開閉体42が閉位置に変位する。なお、第1の開閉体41及び第2の開閉体42が閉位置に位置するとき、伝達機構70の係合リンク714が第1のフレーム51のハウジング514に接触し、第1の開閉体41の第1の屈曲部412及び第2の開閉体42の第2の屈曲部422が閉ストッパー55に接触する。さらに、第1の開閉体41の第1の係合部418及び第2の開閉体42の第2の係合部428が互いに係合する。
また、図9(a)及び図10(a)に示すように、第1の開閉体41及び第2の開閉体42が閉位置に位置するとき、第1のフィン411及び第2のフィン421が正面を向き、第1の開閉体41の先端415及び第2の開閉体42の先端425が幅方向に亘って重なる。ここで、第1のフィン411及び第2のフィン421は、バンパカバー18の形状と対応するように湾曲しているため、車両10の正面視において、バンパカバー18、第1のフィン411及び第2のフィン421は、表面(意匠面)が滑らかに略連続するようになる。さらに、第1の回動軸線AX1から第1の開閉体41の先端415までの距離L1が第2の回動軸線AX2から第2の開閉体42の先端425までの距離L2よりも長い点で、第2の開閉体42の先端425は第1の開閉体41の背部(後方)に位置する。
このように、第1の開閉体41が開口部19の上部を閉塞し、第2の開閉体42が開口部19の下部を閉塞することで、エンジンルーム11に対する空気の導入が制限される。その結果、エンジン12の暖気が促進されたり、車両10の走行時における空気抵抗が低減されたりする。
一方、ラジエータ13を冷却する必要のない場合には、図9(b)及び図10(b)に示すように、シャッタ装置30は、第1の開閉体41及び第2の開閉体42を開位置に配置する。詳しくは、図10(b)に示すように、シャッタ装置30は、アクチュエータ60の駆動軸61を第2の回動方向R2に回動させる。すると、第1のリンク機構74がアクチュエータ60の駆動軸61の動力を第1の開閉体41に伝達し、第1の開閉体41が第1の開方向O1に回動する。また、第2のリンク機構75がアクチュエータ60の駆動軸61の動力を第2の開閉体42に伝達し、第2の開閉体42が第2の開方向O2に回動する。
こうして、第1の開閉体41及び第2の開閉体42は、両開きとなるように互いに異なる方向に回動することで、閉位置から開位置に変位する。なお、第1の開閉体41及び第2の開閉体42が開位置に位置するとき、第1の開閉体41の第1の屈曲部412及び第2の開閉体42の第2の屈曲部422が開ストッパー54に接触する。
このように、第1の開閉体41が開口部19の上部を開放し、第2の開閉体42が開口部19の上部を開放することで、エンジンルーム11に対する空気の導入が許可される。その結果、ラジエータ13が冷却される。
本実施形態の効果について説明する。
(1)シャッタ装置30において、伝達機構70は、単一の駆動軸61の動力を第1の開閉体41及び第2の開閉体42に伝達する。このため、シャッタ装置30は、第1の開閉体41を回動させるアクチュエータと、第2の開閉体42を回動させるアクチュエータと、を別個に備える必要がない。よって、シャッタ装置30を車両10に取り付ける場合に、アクチュエータ60の占めるスペースを小さくできる。
また、シャッタ装置30は、第1の開閉体41及び第2の開閉体42の双方に動力を伝達できるように、2つの駆動軸61を備えるアクチュエータを用意する必要もない。このため、シャッタ装置30は、汎用的なアクチュエータにより、第1の開閉体41及び第2の開閉体42を開閉できる。
(2)シャッタ装置30において、アクチュエータ60の駆動軸61、第1の開閉体41の第1の回動軸線AX1及び第2の開閉体42の第2の回動軸線AX2が同じ方向を向くため、伝達機構70の構造を簡素化できる。詳しくは、伝達機構70は、駆動軸61の動力を第1の開閉体41及び第2の開閉体42に伝達する際に、回動軸方向を変化させる必要がない。また、伝達機構70は、第2の開閉体42に駆動軸の61の動力を伝達する際には、回動方向を変化させる必要もない。こうした点で、シャッタ装置30は、伝達機構70の構造を簡素化できる。
(3)伝達機構70を複数のギヤから構成する場合において、開口部19に進入した砂などの異物がギヤに付着すると、異物の噛み込みにより伝達機構が円滑に動作しなくなるおそれがある。この点、本実施形態のシャッタ装置30において、伝達機構70は異物を噛み込みにくいリンク機構から構成される。このため、シャッタ装置30は、開口部19に進入する異物の影響を受けにくくできる。
(4)図10(a)に示すように、第1の開閉体41及び第2の開閉体42が閉位置に位置する場合、第1の開閉体41及び第2の開閉体42には鉛直下方に重力が作用する。このため、アクチュエータ60の駆動軸61の動力をオフにすると、上側の第1の開閉体41は自重により第1の閉方向C1に回動しようとし、下側の第2の開閉体42は自重により第2の開方向O2に回動しようとする。
この点、シャッタ装置30は、閉位置に位置する第1の開閉体41の第1の屈曲部412に鉛直下方から接触する閉ストッパー55(第1の斜面551)を備える。このため、第1の開閉体41が自重により第1の閉方向C1に回動することを抑制できる。
さらに、シャッタ装置30は、第1の開閉体41及び第2の開閉体42が閉位置に位置するときに互いに係合する第1の係合部418及び第2の係合部428を備える。このため、図10(a)に示すように、第1の係合部418及び第2の係合部428は、第2の開閉体42の自重により当該第2の開閉体42に第2の開方向O2に作用するトルクを、第1の開閉体41に第1の開方向O1に作用するトルクとして伝達する。つまり、第2の開閉体42の自重により当該第2の開閉体42に第2の開方向O2に作用するトルクは、第1の開閉体41の自重により当該第1の開閉体41に第1の閉方向C1に作用するトルクと相殺される。その結果、シャッタ装置30は、第2の開閉体42が自重により第2の開方向O2に回動することを抑制できる。つまり、第2の開閉体42を閉位置に留め、閉位置に位置する第1の開閉体41及び第2の開閉体42の間に隙間が生じることを抑制できる。
(5)図10(a)に示すように、第1の開閉体41及び第2の開閉体42が開位置から閉位置に回動するとき、第1の開閉体41の第1の屈曲部412及び第2の開閉体42の第2の屈曲部422が閉ストッパー55(第1の平面551及び第2の平面552)に接触する。つまり、シャッタ装置30は、第1の開閉体41及び第2の開閉体42を閉位置に回動させる場合に、第1の開閉体41及び第2の開閉体42を決まった位置(閉位置)に位置決めできる。
(6)図10(a)に示すように、第1の開閉体41及び第2の開閉体42を開位置から閉位置に回動させるべくアクチュエータ60の駆動軸61を第1の回動方向R1に回動させる場合には、伝達機構70の係合リンク714が第1のフレーム51のハウジング514に接触する。つまり、シャッタ装置30は、係合リンク714とハウジング514との接触によっても、第1の開閉体41及び第2の開閉体42を決まった位置(閉位置)に位置決めできる。
(7)図9(a)及び図10(a)に示すように、第1の開閉体41及び第2の開閉体42が閉位置に位置するとき、第1の開閉体41の先端415及び第2の開閉体42の先端425は、幅方向に亘って重なりを有する。このため、シャッタ装置30は、第1の開閉体41及び第2の開閉体42が位置するとき、走行風をエンジンルーム11により通しにくくできる。
(8)図9(a)及び図10(a)に示すように、第1の開閉体41及び第2の開閉体42が閉位置に位置するとき、第2の開閉体42の先端425は、第1の開閉体41の先端415の背部に位置する。このため、第2の開閉体42が自重により第2の開方向O2に回動しようとすると、第2の開閉体42の先端部が第1の開閉体41の第1のフィン411の裏面に接触する。よって、本実施形態の効果(4)と同様に、シャッタ装置30は、第2の開閉体42を閉位置に留めやすくできる。
また、図10(a)に示すように、シャッタ装置30は、第1の開閉体41及び第2の開閉体42が閉位置に位置するとき、第1の先端面416及び第2の先端面426が車両10の前方に向かうに連れて鉛直下方に傾斜する。このため、利用者がシャッタ装置30を見下ろしたときに、第1の開閉体41及び第2の開閉体42の間に形成される隙間が目立たなくなる。言い換えれば、シャッタ装置30は、意匠性を高めることができる。
(9)図10(b)に示すように、第1の開閉体41及び第2の開閉体42が閉位置から開位置に回動するとき、第1の開閉体41の第1の屈曲部412及び第2の開閉体42の第2の屈曲部422が開ストッパー54(第1の斜面541及び第2の斜面542)に接触する。つまり、シャッタ装置30は、第1の開閉体41及び第2の開閉体42を開位置に回動させる場合に、第1の開閉体41及び第2の開閉体42を決まった位置(開位置)に位置決めできる。
(10)シャッタフレーム50は、第1の開閉体41及び第2の開閉体42を回動可能に支持する機能と、グリル533としての機能を有する。言い換えれば、シャッタ装置30は、グリル533と一体化(ユニット化)できる。このため、シャッタ装置とフロントグリルとを別々に車両10に取り付ける場合と比較して、寸法管理がしやすくなったり、取付作業を容易化できたりする。
(11)図10(a)に示すように、シャッタ装置30は、第1のフィン411及び第2のフィン421の長手方向における両端部に第1の軸部413,414及び第2の軸部423,424を有しない。言い換えれば、シャッタ装置30は、第1のフィン411から離れた位置に第1の回動軸線AX1が設定され、第2のフィン421から離れた位置に第2の回動軸線AX2が設定される。このため、第1の開閉体41及び第2の開閉体42を開位置及び閉位置の間で変位させるときの第1のフィン411及び第2のフィン421の回動軌跡が大きくなりやすい。
その結果、図9(b)に示すように、車両10の正面視において、第1の開閉体41及び第2の開閉体42が開位置に位置するとき、開口部19から第1のフィン411及び第2のフィン421が見えなくなる。こうして、シャッタ装置30は、第1の開閉体41及び第2の開閉体42で開口部19を開閉するときの意匠的な変化を大きくできる。さらに、第1のフィン411及び第2のフィン421が空気の導入路に位置しなくなる点で、第1のフィン411及び第2のフィン421を複雑な形状としても、第1のフィン411及び第2のフィン421がエンジンルーム11に対する空気の導入を阻害することを抑制できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・シャッタ装置30は、図11に示すシャッタ装置80としてもよい。シャッタ装置80は、上記実施形態のシャッタ装置30と比較したとき、第1の開閉体41の第1の屈曲部412が第1の従動リンク417として機能し、第2の開閉体42の第2の屈曲部422が第2の従動リンク427として機能するように構成される。
図11に示すように、シャッタ装置80は、開口部19を開閉する第1の開閉体81及び第2の開閉体82と、駆動軸61の動力を第1の開閉体81及び第2の開閉体82に伝達する伝達機構90と、を備える。
第1の開閉体81及び第2の開閉体82は、共通する回動軸83に回動可能に支持される。つまり、回動軸83の軸線は、第1の回動軸線AX1であり、第2の回動軸線AX2である。第1の開閉体81は、薄板状の第1のフィン811を有し、第2の開閉体82は、薄板状の第2のフィン821を有する。
伝達機構90は、駆動軸61とともに回動する駆動リンク91と、駆動リンク91及び第1の開閉体81を連結する第1の中間リンク92と、駆動リンク91及び第2の開閉体82を連結する第2の中間リンク93と、を有する。第1の中間リンク92は、第1の開閉体81及び駆動リンク91と相対回転可能に連結され、第2の中間リンク93は、第2の開閉体82及び駆動リンク91と相対回転可能に連結される。つまり、シャッタ装置80において、駆動リンク91、第1の中間リンク92及び第1の開閉体81によって、第1のリンク機構94が構成され、駆動リンク91、第2の中間リンク93及び第2の開閉体82によって、第2のリンク機構95が構成される。
この構成によれば、図11(a),(b)に示すように、駆動軸61を第2の回動方向R2に回動させることで、第1の開閉体81及び第2の開閉体82を閉位置に配置できる。一方、駆動軸61を第1の回動方向R1に回動させることで、第1の開閉体81及び第2の開閉体82を開位置に配置できる。図11に示すシャッタ装置80は、構成部品を少なくできる。
・伝達機構70は、リンク機構を除く他の伝達機構としてもよい。例えば、伝達機構70は、複数のギヤから構成してもよいし、プーリー及びベルトによって構成してもよい。また、アクチュエータ60を駆動軸61の軸線が幅方向と直交するように配置する場合には、伝達機構70は、回動軸方向を変更できるように構成されることが好ましい。
・シャッタ装置30は、第1の開閉体41及び第2の開閉体42の位置決めに関わる構成を備えなくてもよいし、伝達機構70の動作範囲を制限する構成を備えなくてもよい。この場合には、シャッタ装置30は、アクチュエータ60の制御(モータの回転制御)を詳細に行うことにより、第1の開閉体41及び第2の開閉体42の位置を管理することが好ましい。
・シャッタ装置30は、第1の回動軸線AX1及び第2の回動軸線AX2の位置を変化させたり、第1のリンク機構74及び第2のリンク機構75を構成するリンクの長さを変化させたりすることで、第1の開閉体41及び第2の開閉体42の回動態様を変化させてもよい。例えば、シャッタ装置30は、第1のリンク機構74が閉位置から開位置に回動し終わるタイミングと、第2のリンク機構75が閉位置から開位置に回動し終わるタイミングと、が異なるタイミングとなるように構成してもよい。
・シャッタ装置30において、第1の開閉体41及び第2の開閉体42が閉位置に位置するとき、第1の開閉体41の先端415が第2の開閉体42の先端の背部に位置するように、第1の開閉体41及び第2の開閉体42を構成してもよい。
・シャッタ装置30は、グリル533を備えなくてもよい。この場合、シャッタ装置30は、車両のフロントグリルの開口部に設けることが好ましい。
・第1の係合部418及び第2の係合部428は、第1の回動軸線AX1及び第2の回動軸線AX2上に設けられ、互いに噛み合うギヤとしてもよい。この構成によっても、上記実施形態の効果(4)を得ることができる。また、第1の係合部418及び第2の係合部428は、第1の回動軸線AX1及び第2の回動軸線AX2上で位置をずらして設けてもよい。
・シャッタ装置30は、第1の回動軸線AX1及び第2の回動軸線AX2が車両10の幅方向と異なる方向を向くように車両10に取り付けてもよい。例えば、シャッタ装置30は、第1の回動軸線AX1及び第2の回動軸線AX2が車両10の上下方向を向くように車両10に取り付けてもよい。
・車両10は、走行風によって冷却する必要のある構成を備える車両10であれば、エンジン12を備えない電気自動車であってもよい。すなわち、上記実施形態におけるエンジンルーム11は、電気自動車におけるモータルームを含むものとする。
10…車両、11…エンジンルーム、12…エンジン、13…ラジエータ、14…ファン、15…フロントバンパ、16…バンパリインフォースメント、17…バンパアブソーバ、18…バンパカバー、19…開口部、21…空気導入路、30…シャッタ装置、40…開閉体、1…第1の開閉体、411…第1のフィン、412…第1の屈曲部、413…第1の軸部、414…第1の軸部、415…先端、416…第1の先端面、417…第1の従動リンク、418…第1の係合部、42…第2の開閉体、421…第2のフィン、422…第2の屈曲部、423…第2の軸部、424…第2の軸部、425…先端、426…第2の先端面、427…第2の従動リンク、428…第2の係合部、50…シャッタフレーム、51…第1のフレーム、511…軸受、512…軸受、513…支軸、514…ハウジング、52…第2のフレーム、521…軸受、522…軸受、53…第3のフレーム、531…グリル桟、532…接続板、533…グリル、54…開ストッパー、541…第1の斜面、542…第2の斜面、55…閉ストッパー、551…第1の平面、552…第2の平面、60…アクチュエータ、61…駆動軸、70…伝達機構、71…伝達部材、711…軸穴、712…第1の駆動リンク、713…第2の駆動リンク、714…係合リンク、72…第1の中間リンク、73…第2の中間リンク、74…第1のリンク機構、75…第2のリンク機構、80…シャッタ装置、81…第1の開閉体、811…第1のフィン、82…第2の開閉体、821…第2のフィン、83…回動軸、90…伝達機構、91…駆動リンク、92…第1の中間リンク、93…第2の中間リンク、94…第1のリンク機構、95…第2のリンク機構、AX1…第1の回動軸線、AX2…第2の回動軸線、IC…ホール、L1…距離、L2…距離、O1…第1の開方向、O2…第2の開方向、C1…第1の閉方向、C2…第2の閉方向、R1…第1の回動方向、R2…第2の回動方向。

Claims (7)

  1. 車両のエンジンルームに空気を導入するための開口部をアクチュエータの駆動に基づいて開閉するシャッタ装置であって、
    第1の回動軸線回りに回動し、前記開口部を開閉する第1の開閉体と、
    前記第1の回動軸線と同じ方向に延びる第2の回動軸線回りに回動し、前記第1の開閉体とともに前記開口部を開閉する第2の開閉体と、
    前記アクチュエータの単一の駆動軸の動力を前記第1の開閉体及び前記第2の開閉体に伝達する伝達機構と、を備え、
    前記第1の開閉体及び前記第2の開閉体は、両開きとなるように互いに異なる方向に回動することで、前記開口部を塞ぐ閉位置から前記開口部を開く開位置に変位し、
    前記伝達機構は、前記第1の開閉体及び前記第2の開閉体が異なる方向に回動するように、前記駆動軸の動力を前記第1の開閉体及び前記第2の開閉体に伝達する
    シャッタ装置。
  2. 前記アクチュエータの前記駆動軸は、前記第1の回動軸線及び前記第2の回動軸線と同じ方向に延びており、
    前記伝達機構は、前記第1の開閉体及び前記第2の開閉体のうち、一方の開閉体が前記駆動軸と同方向に回動するように当該一方の開閉体に前記駆動軸の動力を伝達し、他方の開閉体が前記駆動軸と逆方向に回動するように当該他方の開閉体に前記駆動軸の動力を伝達する
    請求項1に記載のシャッタ装置。
  3. 前記伝達機構は、前記第1の開閉体に前記駆動軸の動力を伝達する第1のリンク機構と、前記第2の開閉体に前記駆動軸の動力を伝達する第2のリンク機構と、を有する
    請求項1又は請求項2に記載のシャッタ装置。
  4. 前記第1の開閉体において、前記閉位置から前記開位置に向かって回動する方向を第1の開方向とし、前記第2の開閉体において、前記閉位置から前記開位置に向かって回動する方向を第2の開方向とした場合、
    前記第1の開閉体及び前記第2の開閉体は、前記閉位置に位置するときに、互いに係合する第1の係合部及び第2の係合部をそれぞれ有し、
    前記第1の係合部及び前記第2の係合部は、前記第1の開閉体及び前記第2の開閉体が前記閉位置に位置するとき、前記第2の開閉体の前記第2の開方向に作用するトルクを、前記第1の開閉体の第1の前記開方向に作用するトルクとして伝達する
    請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のシャッタ装置。
  5. 前記第1の回動軸線及び前記第2の回動軸線の延びる方向を幅方向とした場合、
    前記第1の開閉体及び前記第2の開閉体が前記閉位置に位置するとき、前記第1の開閉体の先端及び前記第2の開閉体の先端は、前記幅方向に亘って重なりを有する
    請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のシャッタ装置。
  6. 前記第1の開閉体及び前記第2の開閉体が閉位置に位置するとき、前記第2の開閉体の先端は、前記第1の開閉体の背部に位置する
    請求項5に記載のシャッタ装置。
  7. 前記第1の回動軸線及び前記第2の回動軸線の延びる方向を幅方向とした場合、
    前記第1の開閉体の前記幅方向における第1端及び前記第2の開閉体の前記幅方向における第1端を回動可能に支持する第1のフレームと、前記第1の開閉体の前記幅方向における第2端及び前記第2の開閉体の前記幅方向における第2端を回動可能に支持する第2のフレームと、前記第1のフレーム及び前記第2のフレームを前記幅方向に連結する第3のフレームと、を有するシャッタフレームを備え、
    前記第3のフレームは、正面視において格子状のグリルを有する
    請求項1〜請求項6の何れか一項に記載のシャッタ装置。
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