JP2019119387A - シート調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性に優れた電動式のウォークイン機能を有するシート調整装置を提供する。【解決手段】本開示の一態様は、前後方向に揺動可能に構成されたシートバックを備える乗物用シート用のシート調整装置である。シート調整装置は、第1部材と、第1部材とは独立してシートバックの揺動中心軸を中心に回転する第2部材と、モータと、凸部と、凸部が挿入される凹部と、を備える。凹部は、凸部がシートバックの揺動方向に一定距離相対移動した際に、凸部に当接することで凸部の移動を規制するように構成された少なくとも1つの壁を有する。凸部は、第1部材又は第2部材に設けられる。凹部は、凸部が第1部材に設けられる場合に第2部材に設けられ、凸部が第2部材に設けられる場合に第1部材に設けられる。【選択図】図2

Description

本開示は、シート調整装置に関する。
車両等に配置される乗物用シートは、一般に、リクライニング機能と、ウォークイン機能とを有する。リクライニング機能は、シートクッションに対しシートバックをシート前後方向に揺動して姿勢を調整する機能である。ウォークイン機能は、シートバックの後方への出入りや載貨を可能にするために、ロックを解除することでシートバックを大きく前倒しする機能である。
リクライニング機能としては、モータを用いてシートバックを揺動させる電動式(いわゆるパワーリクライニング)が公知である(特許文献1参照)。
特開2017−30495号公報
電動式のリクライニング機能を備えたシートバックにおいて、リクライニング用のモータを使ってウォークイン機能を電動化することは可能である。しかし、リクライニング用のモータは低速であるため、このモータを用いると大倒しのスピードが遅くなり、操作性が低下する。
本開示の一局面は、操作性に優れた電動式のウォークイン機能を有するシート調整装置を提供することを目的としている。
本開示の一態様は、乗物のフロアに対してシート前後方向に揺動可能に構成されたシートバック(20)を備える乗物用シート用のシート調整装置(1)である。シート調整装置(1)は、第1部材(2)と、第2部材(3)と、モータ(6)と、凸部(4)と、凹部(5)と、を備える。第1部材(2)は、シートバック(20)の揺動中心軸を中心に回転するように構成される。第2部材(3)は、シートバック(20)の骨格を構成するバックフレーム(21)に固定されると共に、第1部材(2)とは独立してシートバック(20)の揺動中心軸を中心に回転するように構成される。モータ(6)は、第1部材(2)に回転力を与える。凸部(4)は、シートバック(20)の揺動中心軸と平行に延伸する。凹部(5)は、凸部(4)が挿入される。
また、凹部(5)は、凸部(4)がシートバック(20)の揺動方向に一定距離相対移動した際に、凸部(4)に当接することで凸部(4)の移動を規制するように構成された少なくとも1つの壁(51,52)を有する。凸部(4)は、第1部材(2)又は第2部材(3)に設けられる。凹部(5)は、凸部(4)が第1部材(2)に設けられる場合に第2部材(3)に設けられ、凸部(4)が第2部材(3)に設けられる場合に第1部材(2)に設けられる。
このような構成によれば、第1部材(2)をモータ(6)で回転させると、凸部(4)が凹部(5)の少なくとも1つの壁(51,52)に当接することで、第1部材(2)から第2部材(3)へ回転力が伝達される。その結果、第2部材(3)が固定されたバックフレーム(21)がモータ(6)によって大倒しされる。モータ(6)は、リクライニングには供されないため、その回転を高速化することができる。つまり、高速での大倒しが可能となる。
また、凸部(4)は、凹部(5)に挿入された状態で、シートバック(20)の揺動方向に一定距離相対移動可能である。そのため、第1部材(2)が回転していない状態において、第1部材(2)に対する第2部材(3)の回転角度、つまり第1部材(2)に対するシートバック(20)の傾斜角を、凸部(4)の移動範囲内で調整することができる。したがって、第1部材(2)と第2部材(3)とによって、シートバック(20)が大倒しされていない起立状態におけるシートバック(20)の姿勢を調整することができる。
本開示の一態様は、第2部材(3)に、シートバック(20)の揺動中心軸を軸とし、シートバック(20)を前方に揺動させる方向の回転力を付与するように構成された弾性体(7)をさらに備えてもよい。このような構成によれば、第2部材(3)がシートバック(20)を前倒しする方向に付勢されるため、シートバック(20)の位置を固定するロックを解除した際にシートバック(20)が自重で後方に倒れることが抑制できる。
本開示の一態様では、凹部(5)は、少なくとも1つの壁(51,52)として、凸部(4)がシートバック(20)の揺動方向前方に一定距離相対移動した際に凸部(4)に当接する前壁(51)と、凸部(4)がシートバック(20)の揺動方向後方に一定距離相対移動した際に凸部(4)に当接する後壁(52)と、を有してもよい。このような構成によれば、シートバック(20)を大倒しする場合と、大倒ししたシートバック(20)を起立する場合との双方において、容易かつ確実に第1部材(2)の回転力を第2部材(3)に伝達することができる。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
図1は、実施形態におけるシート調整装置を示す模式的な側面図である。 図2は、図1のシート調整装置の模式的な部分断面図である。 図3は、図1のシート調整装置の模式的な分解斜視図である。 図4Aは、図1のシート調整装置の一つの姿勢を示す模式的な部分側面図であり、図4Bは、図1のシート調整装置の図4Aとは異なる姿勢を示す模式的な部分側面図である。
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示すシート調整装置1は、シートクッション(図示省略)と、シートクッション及び乗物のフロアに対してシート前後方向に揺動可能に構成されたシートバック20とを備える乗物用シートに用いられる。
シートクッションは、着席者の臀部等を支持するための部位である。シートバック20は、着席者の背部を支持するための部位である。シート調整装置1は、シートバック20の姿勢(つまり傾斜角度)を調整する。
シート調整装置1は、シートバック20に取り付けられ、シートクッションの骨格を構成するクッションフレーム(図示省略)及び乗物のフロアに対してシートバック20を揺動させる。シートバック20の揺動中心軸P1は、シート幅方向と平行である。
シート調整装置1は、シートバック20の骨格を構成するバックフレーム21にクッションフレーム及びフロアに対する揺動力を伝達する。シート調整装置1は、通常、バックフレーム21のシート幅方向外側に設けられる。
本実施形態のシート調整装置1が取り付けられる乗物用シートは、乗用車の座席シートとして使用される。なお、以下の説明及び各図面における方向は、シート調整装置1を乗物に組み付けた状態における方向を意味する。また、本実施形態では、シート幅方向は、乗物の左右方向に一致し、シート前方は、乗物の前方に一致する。
シート調整装置1は、図2に示すように、第1部材2と、第2部材3と、凸部4と、凹部5と、モータ6と、弾性体7と、第1ブラケット8と、第2ブラケット9と、第1ピン10と、第2ピン11と、ロック機構12と、を備える。
<第1部材>
第1部材2は、図2に示すように、シートバック20の揺動中心軸P1を中心に回転する板状の部材である。
第1部材2には、図3に示すように、貫通孔2Aが設けられている。貫通孔2Aには、第1ピン10が、その中心軸が揺動中心軸P1と重なるように取り付けられている。第1ピン10は、貫通孔2Aに少なくとも周方向に固定されている。第1部材2は、貫通孔2Aに固定された第1ピン10によって、第1ブラケット8に対し揺動中心軸P1を中心に回転可能に支持されている。
本実施形態では、貫通孔2Aの内周面及び第1ピン10の外周面にそれぞれ凹凸が設けられており、これらの凹凸を嵌合することで、第1ピン10と貫通孔2Aとが周方向(つまり回転方向)に固定されている。
また、第1部材2には、凸部4が設けられている。凸部4は、揺動中心軸P1と平行に延伸する部位である。凸部4は、図4A,4Bに示すように、揺動中心軸P1を中心に、前方及び後方に揺動することができる。
<第2部材>
第2部材3は、図2に示すように、バックフレーム21に固定される板状の部材である。また、第2部材3は、第1部材2とは独立して揺動中心軸P1を中心に回転する。
第2部材3には、図3に示すように、貫通孔3Aが設けられている。貫通孔3Aには、第2ピン11が、その中心軸が揺動中心軸P1と重なるように挿通されている。第2ピン11は、第2部材3には固定されていない。また、第2ピン11は、第1ピン10と連結されていない。第2部材3は、第2ピン11の周りを軸回転可能に第2ピン11に支持されている。
また、第2部材3は、バックフレーム21に固定される固定部3Bを有する。本実施形態では、固定部3Bには貫通孔3Cが形成されている。固定部3Bにボルトが挿通されることで、固定部3Bとバックフレーム21とが締結されている。
さらに、第2部材3には、凹部5が設けられている。本実施形態では、凹部5は、第2部材3を揺動中心軸P1と平行な方向に打ち抜いた窓状の孔である。図2に示すように、凸部4は、先端部が凹部5に挿入され、凹部5を貫通している。
凹部5は、図4A,4Bに示すように、前壁51と、後壁52とを有する。前壁51は、凸部4がシートバック20の揺動方向前方に一定距離相対移動した際に、凸部4に当接することで凸部4の前方への移動を規制する(図4B参照)。後壁52は、凸部4がシートバック20の揺動方向後方に一定距離相対移動した際に、凸部4に当接することで凸部4の後方への移動を規制する(図4A参照)。
したがって、凸部4は、凹部5に対し、前壁51と後壁52との間で相対的に移動することができる。換言すれば、凸部4の移動が規制されている場合(つまり第1部材2の回転がロックされている場合)、凹部5が設けられている第2部材3は、後壁52が凸部4に当接する図4Aの位置と、前壁51が凸部4に当接する図4Bの位置との間で揺動可能である。
また、凸部4が前壁51に当接した状態で、第1部材2及び第2部材3がシートバック20を前方に揺動させる第1方向D1(図4A,4Bにおける時計回り)に回転すると、凸部4が前壁51を前方に押圧するため、第2部材3が第1方向D1に回転する。逆に、凸部4が後壁52に当接した状態で、第1部材2が第1方向D1とは逆向きの第2方向D2(図4A,4Bにおける反時計回り)に回転すると、凸部4が前壁51を後方に押圧するため、第2部材3が第2方向D2に回転する。このように、凸部4及び凹部5は、第1部材2の回転を第2部材3に伝達する機構を構成している。
<モータ>
モータ6は、第1部材2に回転力を与える。モータ6は、第1部材2を第1方向D1及び第2方向D2に回転可能に構成されている。
モータ6は、図2に示すように、出力軸に第1ピン10が接続されており、第1ピン10を介して、第1部材2に揺動中心軸P1を軸とする回転力を与える。また、モータ6は、図3に示すように、第1ブラケット8に複数のボルト15A,15Bによって締結されている。
<弾性体>
弾性体7は、揺動中心軸P1を軸とし、第1部材2に対して第2部材3を第1方向D1に回転させる回転力を、第2部材3に付与する。本実施形態では、弾性体7は、スパイラルスプリング(つまりねじりコイルバネ)で構成されている。
弾性体7は、第1端部7Aと、第2端部7Bとを有する。第1端部7Aは、第2ピン11に固定されている。つまり、第1端部7Aは、第2ピン11を介して第1部材2に固定されている。第2端部7Bは、第2部材3に固定されている。
本実施形態では、弾性体7は、第2部材3が第1部材2に対して相対的に第2方向D2に回転するときに弾性体7の弾性力が蓄積されるように構成されている。つまり、弾性体7は、第1部材2が第2部材3に対して相対的に第1方向D1に回転するか、第2部材3が第1部材2に対し相対的に第2方向D2に回転すると、第2部材3に第1部材2に対する第2方向D2の回転力を与える。
<第1ブラケット>
第1ブラケット8は、図2に示すように、第1部材2の回転軸である第1ピン10を支持するための板状の部材である。
第1ブラケット8には、第1部材2及びモータ6に固定された第1ピン10が挿通される貫通孔8Aが設けられている。また、第1ブラケット8は、図4A,4Bに示すように、車両のボディ30に複数のボルト13A,13Bによって締結されている。
<第2ブラケット>
第2ブラケット9は、第2ピン11を支持するための板状の部材である。第2ブラケット9は、第1部材2に固定されている。本実施形態では、第2ブラケット9は、第1部材2の第2部材3と対向する面に例えば溶接によって固定されている。なお、第2ブラケット9は、第1部材2と一体成形されていてもよい。
第2ブラケット9は、図3に示すように、第2部材3に向かって突出した突出部9Aを有する。突出部9Aには、貫通孔9Bが設けられている。貫通孔9Bには、第2部材3を挿通した第2ピン11が回転不可能に固定されている。
<第1ピン>
第1ピン10は、モータ6の動力を第1部材2に伝達すると共に、第1部材2の回転軸を構成する部材である。
第1ピン10は、第1ブラケット8に軸回転可能に支持されている。具体的には、図2に示すように、第1ブラケット8の貫通孔8Aを貫通した第1ピン10の先端部には、ワッシャ等の抜け止め具14が取り付けられ、軸方向の移動が規制されている。
<第2ピン>
第2ピン11は、第2ブラケット9を介して第1部材2に固定されている。図3に示すように、第2ピン11は、第1端部11Aと、第2端部11Bと、鍔部11Cと、を有する。
第1端部11Aは、第2ブラケット9の貫通孔9Bに嵌合している。第1端部11Aが第2ブラケット9に対して軸回転しないように、第1端部11Aの断面及び貫通孔9Bの平面形状は、例えば楕円又は長方形である。
第2端部11Bには、弾性体7の第2端部7Bを固定するためのスリットが設けられている。
鍔部11Cは、第1端部11Aと第2端部11Bとの間に配置され、第2部材3の揺動中心軸P1と平行な方向(つまり左右方向)の移動を規制する。
<ロック機構>
ロック機構12は、シートバック20が起立した状態でシートバック20の揺動を規制するロック状態と、シートバック20の揺動を規制しないアンロック状態とを切り替える。ロック機構12は、乗物のボディに取り付けられている。
ロック機構12は、例えば、フック、ピン等の係止部を有する。ロック機構12は、係止部をシートバック20に設けられた被係止部に係止することで、シートバック20をロックする。例えば、ロック機構12がフックを有する場合、ロック機構12のフックをシートバック20に設けられたピンに係止することでロックが行われる。
ロック機構12は、シートバック20を異なる姿勢でロック可能に構成されている。つまり、ロック機構12は、凸部4と凹部5との相対的な位置関係を維持した状態で、シートバック20をロックすることができる。この機能は、例えば、ロック機構12が異なる位置に設けられた複数の係止部を有すること、又はシートバック20が異なる位置に設けられた複数の被係止部を有することによって実現できる。
そのため、図4Aに示す凸部4が後壁52に当接した前傾状態、図4Bに示す凸部4が前壁51に当接した後傾状態、又は前傾状態と後傾状態との間の任意の状態における姿勢で、シートバック20はロックされる。
<シート調整装置の動作>
以下、シートバック20を前方に大倒しする際のシート調整装置1の動作について説明する。
まず、ロック機構12をアンロック状態にする。これによりシートバック20及び凹部5が揺動自在の状態となる。
次に、モータ6を駆動し、第1部材2を第1方向D1に回転させる。これにより、第1部材2に設けられた凸部4が第1方向D1に移動する。凸部4が凹部5の前壁51に当接すると、凸部4によって前壁51が第1方向D1に押圧される。そのため、凹部5が設けられた第2部材3が第1方向D1に回転する。第2部材3が第1方向D1に回転することで、シートバック20が前方に揺動し、大倒しされる。
シートバック20を大倒し状態から後方に起立させる場合は、モータ6によって第1部材2を第2方向D2に回転させる。これにより、凸部4が凹部5の後壁52を押圧し、第2部材3が第2方向D2に押圧される。その結果、シートバック20が後方に揺動する。
ここで、弾性体7から第2部材3に作用する弾性力によって、凸部4が凹部5の前壁51又は後壁52に当接していない状態で、凸部4の凹部5に対する相対的移動が規制され、第1部材2の回転が第2部材3に伝達される。
本実施形態では、第1部材2が第2部材3に対して相対的に第1方向D1に回転するときに弾性体7の弾性力が蓄積されるので、凸部4が凹部5の前壁51に近づくにつれて、第2部材3を第1方向D1に回転させる弾性力が発生する。そのため、第1部材2の第1方向D1の回転が弾性体7を介して第2部材3に伝達される。したがって、この場合は凸部4を前壁51に当接させずに、第2部材3を回転させることができる。
シートバック20が起立した状態で、ロック機構12をロック状態とすることで、シートバック20の姿勢が固定される。なお、ロック機構12がアンロック状態のときに凸部4と凹部5との相対位置(つまり第1部材2と第2部材3との相対位置)を調整し、その後、ロック機構12をロック状態にすることで、ロック状態におけるシートバック20の姿勢を変更することができる。
[1−2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)第1部材2をモータ6で回転させると、凸部4が凹部5の前壁51又は後壁52に当接することで、第1部材2から第2部材3へ回転力が伝達される。その結果、第2部材3が固定されたバックフレーム21がモータ6によって大倒しされる。モータ6は、リクライニングには供されないため、その回転を高速化することができる。つまり、高速での大倒しが可能となる。
(1b)凸部4は、凹部5に挿入された状態で、シートバック20の揺動方向に一定距離相対移動可能である。そのため、第1部材2が回転していない状態において、第1部材2に対する第2部材3の回転角度、つまり第1部材2に対するシートバック20の傾斜角を、凸部4の移動範囲内で調整することができる。したがって、第1部材2と第2部材3とによって、シートバック20が大倒しされていない起立状態におけるシートバック20の姿勢を調整することができる。
(1c)弾性体7によって、第2部材3が第1方向D1に付勢されることで、第2部材3がシートバック20を前倒しする方向に付勢される。そのため、シートバック20の位置を固定するロックを解除した際にシートバック20が自重で後方に倒れることが抑制できる。その結果、シートバック20の動作が滑らかになる。
(1d)凹部5が前壁51及び後壁52を有することで、シートバック20を大倒しする場合と、大倒ししたシートバック20を起立する場合との双方において、容易かつ確実に第1部材2の回転力を第2部材3に伝達することができる。
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(2a)上記実施形態のシート調整装置1において、第1部材2に凸部4の替わりに凹部5を設けると共に、第2部材3に第1部材2に向かって突出した凸部4を設けてもよい。また、シート調整装置1は、複数の凸部4及び複数の凹部5を備えてもよい。
(2b)上記実施形態のシート調整装置1において、凹部5は、必ずしも貫通孔でなくてもよく、底面を有する溝であってもよい。
また、上述のように、弾性体7によって、第1部材2の第1方向D1の回転が第2部材3に伝達できるため、凹部5は、前壁51を必ずしも有さなくてもよい。つまり、凹部5は、切り欠きや前壁51のない溝であってもよい。
(2c)上記実施形態のシート調整装置1において、弾性体7として、スパイラルスプリング以外のバネを使用してもよい。また、シート調整装置1は、必ずしも弾性体7を備える必要はない。
(2d)上記実施形態のシート調整装置1は、乗用車以外の自動車に用いられるシートや、自動車以外の例えば鉄道車両、船舶、航空機等の乗物に用いられるシートにも適用できる。
(2e)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…シート調整装置、2…第1部材、2A…貫通孔、3…第2部材、3A…貫通孔、
3B…固定部、3C…貫通孔、4…凸部、5…凹部、6…モータ、7…弾性体、
7A…第1端部、7B…第2端部、8…第1ブラケット、8A…貫通孔、
9…第2ブラケット、9A…突出部、9B…貫通孔、10…第1ピン、
11…第2ピン、11A…第1端部、11B…第2端部、11C…鍔部、
12…ロック機構、13A,13B…ボルト、14…抜け止め具、
15A,15B…ボルト、20…シートバック、21…バックフレーム、
30…ボディ、51…前壁、52…後壁。

Claims (3)

  1. 乗物のフロアに対してシート前後方向に揺動可能に構成されたシートバックを備える乗物用シート用のシート調整装置であって、
    前記シートバックの揺動中心軸を中心に回転するように構成された第1部材と、
    前記シートバックの骨格を構成するバックフレームに固定されると共に、前記第1部材とは独立して前記シートバックの揺動中心軸を中心に回転するように構成された第2部材と、
    前記第1部材に回転力を与えるモータと、
    前記シートバックの揺動中心軸と平行に延伸する凸部と、
    前記凸部が挿入される凹部と、
    を備え、
    前記凹部は、前記凸部が前記シートバックの揺動方向に一定距離相対移動した際に、前記凸部に当接することで前記凸部の移動を規制するように構成された少なくとも1つの壁を有し、
    前記凸部は、前記第1部材又は前記第2部材に設けられ、
    前記凹部は、前記凸部が前記第1部材に設けられる場合に前記第2部材に設けられ、前記凸部が前記第2部材に設けられる場合に前記第1部材に設けられる、シート調整装置。
  2. 請求項1に記載のシート調整装置であって、
    前記第2部材に、前記シートバックの揺動中心軸を軸とし、前記シートバックを前方に揺動させる方向の回転力を付与するように構成された弾性体をさらに備える、シート調整装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のシート調整装置であって、
    前記凹部は、前記少なくとも1つの壁として、
    前記凸部が前記シートバックの揺動方向前方に一定距離相対移動した際に前記凸部に当接する前壁と、
    前記凸部が前記シートバックの揺動方向後方に一定距離相対移動した際に前記凸部に当接する後壁と、
    を有する、シート調整装置。
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