JP2019118237A - 回転電機及び回転電機の製造方法 - Google Patents

回転電機及び回転電機の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回転電機本体(回転電機のシャフト先端部を除く部分)の全長を短縮する。【解決手段】本実施形態に係る回転電機10は、回転子12と、ボールベアリング16と、モータケース18とを備える。回転子12は、シャフト28を有する。ボールベアリング16は、シャフト28に固定された内輪38と、内輪38を回転可能に支持する外輪40とを有する。モータケース18は、ボールベアリング16を収容するベアリング収容部50を有する。ボールベアリング16の外輪40の外周面74には、外輪40の軸方向一方側(矢印Z1側)を向く被係止面80が形成されており、モータケース18には、被係止面80に係止された係止部92が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機及び回転電機の製造方法に関する。
従来、シャフトを有する回転子と、シャフトを回転可能に支持するボールベアリングと、ボールベアリングを収容するベアリング収容部を有するモータケースとを備える回転電機がある。また、この種の回転電機のなかには、例えば、かしめ加工によりモータケースに係止部が形成されると共に、この係止部がボールベアリングに設けられた外輪の軸方向一方側の端面に係止された回転電機がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−174512号公報
しかしながら、上述の回転電機では、係止部がボールベアリングの軸方向一方側に張り出す。したがって、ボールベアリングの軸方向一方側に位置する構造体(例えば、回転子本体など)と係止部との干渉を避けるために、係止部の厚さの分、回転電機本体(例えば、回転電機のシャフト先端部を除く部分)の全長が長くなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、回転電機本体の全長を短縮することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の回転電機は、シャフトを有する回転子と、前記シャフトに固定された内輪と、前記内輪を回転可能に支持する外輪とを有するボールベアリングと、前記ボールベアリングを収容するベアリング収容部を有するモータケースと、前記外輪の外周面に形成され、前記外輪の軸方向一方側を向く被係止面と、前記モータケースに設けられ、前記被係止面に係止された係止部と、を備える。
この回転電機によれば、外輪の外周面には、外輪の軸方向一方側を向く被係止面が形成されており、この被係止面には、モータケースに設けられた係止部が係止されている。したがって、係止部がボールベアリングの軸方向一方側の端面よりも軸方向他方側に位置するので、この係止部がボールベアリングの軸方向一方側に張り出さずに済む。これにより、ボールベアリングと、このボールベアリングの軸方向一方側に位置する構造体(例えば、回転子本体など)との間に係止部が無い分、ボールベアリングと構造体との間の距離を短縮できるので、回転電機本体の全長を短縮できる。
なお、請求項2に記載のように、請求項1に記載の回転電機において、前記ベアリング収容部は、前記外輪の軸方向他方側の端面を支持する支持部を有し、前記支持部及び前記係止部は、前記外輪の一部を軸方向に挟持していても良い。
この回転電機によれば、ベアリング収容部には、外輪の軸方向他方側の端面を支持する支持部が形成されており、支持部及び係止部は、外輪の一部を軸方向に挟持している。したがって、外輪、ひいては、ボールベアリングの軸方向のがたつきを抑制することができる。
また、請求項3に記載のように、請求項1又は請求項2に記載の回転電機において、前記外輪の外周面には、前記外輪の軸方向中央部に位置すると共に、前記外輪の周方向に延び、かつ、前記被係止面としての側面を有する溝が形成され、前記ベアリング収容部は、前記外輪の外周面における前記溝よりも軸方向他方側の領域を支持する周壁部を有し、前記モータケースには、前記周壁部の軸方向一方側の端部から径方向外側に向けて拡がる径方向壁部が形成され、前記係止部は、前記周壁部の軸方向一方側の端部に設けられていても良い。
この回転電機によれば、外輪の外周面には、外輪の周方向に延びる溝が形成され、ベアリング収容部には、外輪の外周面における溝よりも軸方向他方側の領域を支持する周壁部が形成されている。溝は、係止部と係止される被係止面としての側面を有する。ここで、溝は、外輪の軸方向中央部に位置する。したがって、例えば、溝が外輪の軸方向中央部よりも他方側に形成された場合に比して、外輪の外周面を支持する部位である周壁部の軸長を確保できるので、外輪、ひいては、ボールベアリングの軸方向のがたつきを抑制することができる。
また、係止部は、周壁部の軸方向一方側の端部から径方向内側に向けて突出する。したがって、周壁部の軸方向一方側の端部から径方向外側に向けて拡がる径方向壁部に対して係止部が周壁部の軸方向一方側に張り出すことが抑制されるので、径方向壁部と、この径方向壁部の軸方向一方側に位置する構造体(例えば、回転子本体など)との間の距離を短縮できる。したがって、このことによっても、回転電機本体の全長を短縮できる。
また、請求項4に記載のように、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の回転電機において、前記係止部は、前記モータケースに形成されたかしめ部でも良い。
この回転電機によれば、係止部は、モータケースに形成されたかしめ部である。したがって、部品点数の増加を抑制できるので、コストダウンできる。
また、請求項5に記載のように、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の回転電機において、前記モータケースには、前記モータケースと別体に構成された係止部材が固定され、前記係止部は、前記係止部材に形成されていても良い。
この回転電機によれば、係止部は、モータケースと別体に構成された係止部材に形成されている。したがって、モータケースに対して係止部材を移動させることで、係止部を被係止面に容易に係止することができるので、係止部を被係止面に係止する際の作業性を向上させることができる。
また、前記課題を解決するために、請求項6に記載の回転電機の製造方法は、内輪と、前記内輪を回転可能に支持する外輪とを有するボールベアリングを、モータケースのベアリング収容部に収容する工程と、前記モータケースに係止部を設け、前記係止部を、前記外輪の外周面に形成されて前記外輪の軸方向一方側を向く被係止面に係止する工程と、回転子のシャフトを前記内輪に固定する工程と、を備える。
この回転電機の製造方法によれば、モータケースに係止部を設け、この係止部を、外輪の外周面に形成されて外輪の軸方向一方側を向く被係止面に係止する。したがって、係止部がボールベアリングの軸方向一方側の端面よりも軸方向他方側に位置するので、この係止部がボールベアリングの軸方向一方側に張り出さずに済む。これにより、ボールベアリングと、このボールベアリングの軸方向一方側に位置する構造体(例えば、回転子本体など)との間に係止部が無い分、ボールベアリングと構造体との間の距離を短縮できるので、回転電機本体の全長を短縮できる。
本発明の一実施形態に係る回転電機の片側半分の構成を示す縦断面図である。 図1のA部の拡大図である。 図1の回転電機の製造方法の一部を説明する図である。 図1の回転電機と、第一、第二の比較例に係る回転電機とで回転電機本体の全長を比較する図である。 本実施形態の第一変形例を示す図である。 本実施形態の第二変形例を示す図である。 本実施形態の第三変形例を示す図である。 本実施形態の第四変形例を示す図である。 本実施形態の第五変形例を示す図である。 本実施形態の第六変形例を示す図である。 本実施形態の第七変形例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
図1に示される本実施形態に係る回転電機10は、一例として、ブラシ付き直流モータである。この回転電機10は、回転子12と、一対のボールベアリング14、16と、モータケース18と、マグネット20と、エンドハウジング22と、ブラシボックス24と、ブラシ26とを備える。
なお、各図において、矢印Z1は、回転電機10の軸方向一方側を示しており、矢印Z2は、回転電機10の軸方向他方側を示している。
回転子12は、アーマチャ(電機子)と称されるものであり、シャフト28と、コア30と、巻線32と、整流子34とを有する。コア30には、巻線32が巻装されており、整流子34には、巻線32が結線されている。コア30及び整流子34は、シャフト28に固定され、同軸上に配置されている。コア30及び巻線32は、回転子本体36を構成している。
一方のボールベアリング14は、整流子34の軸方向一方側に位置しており、他方のボールベアリング16は、回転子本体36の軸方向他方側に位置している。一対のボールベアリング14、16は、一例として、同一の構成である。この一対のボールベアリング14、16は、内輪38及び外輪40をそれぞれ有する。
内輪38の内側には、シャフト28が圧入されており、これにより、内輪38は、シャフト28に固定されている。外輪40は、内輪38の径方向外側に設けられており、内輪38を回転可能に支持している。
モータケース18は、有天円筒状に形成されている。このモータケース18は、天壁部42と、円筒部44とを有する。円筒部44は、シャフト28と同心円状に配置されている。円筒部44の内側には、上述の回転子12が回転可能に配置されている。円筒部44の内周面には、マグネット20が固定されている。マグネット20は、回転子本体36(コア30)の径方向外側に配置され、回転子本体36と対向している。
円筒部44の軸方向一方側の端部には、後述するエンドハウジング22と固定されるための固定部48が形成されており、円筒部44の軸方向他方側の端部には、天壁部42が形成されている。天壁部42の中央部には、シャフト28が貫通している。天壁部42におけるシャフト28の周囲部には、概略円筒状のベアリング収容部50が形成されており、このベアリング収容部50には、ボールベアリング16が収容されている。
エンドハウジング22は、モータケース18の軸方向一方側に配置されている。このエンドハウジング22は、モータケース18側に開口する偏平容器状に形成されている。エンドハウジング22の外周部には、かしめ固定部52が形成されており、このかしめ固定部52がかしめられて固定部48に固定されることにより、エンドハウジング22は、モータケース18に固定されている。
モータケース18の中央部には、概略円筒状のベアリング収容部54が形成されており、このベアリング収容部54には、ボールベアリング14が収容されている。このベアリング収容部54に収容されたボールベアリング14と、上述のベアリング収容部50に収容されたボールベアリング16とによって、回転子12は、モータケース18及びエンドハウジング22に対して回転可能に支持されている。
ブラシボックス24は、エンドハウジング22に固定されており、ブラシ26は、ブラシボックス24の内側に収容されている。ブラシ26は、図示しないバネにより整流子34側に付勢されており、ブラシ26の先端部は、整流子34の外周面に押圧されている。
なお、シャフト28には、天壁部42から突出するシャフト先端部56が形成されている。回転電機10のシャフト先端部56を除く部分は、回転電機本体58である。一般に、回転電機10の市場では、回転電機本体58の全長を短縮することが要求される。
続いて、図1のA部(ボールベアリング16及びその周辺部)の構成について、図2を参照しながら詳述する。
ボールベアリング16の外輪40は、一対の端面70、72と、外周面74とを有する。端面70は、外輪40の軸方向一方側の端面であり、端面72は、外輪40の軸方向他方側の端面である。外周面74は、外輪40の軸方向と平行に形成されており、一対の端面70、72と接続されている。外周面74は、外輪40の周方向に沿って円環状に形成されている。
この外周面74には、外輪40の軸方向を溝幅方向とし外輪40の径方向外側に開口する溝76が形成されている。溝76は、外輪40の周方向に延びており、具体的には、外周面74の全周に亘って形成されている。この溝76は、外輪40の軸方向中央部に位置している。
この溝76は、一対の側面78、80及び底面82を有する。一対の側面78、80は、外輪40の軸方向に対向している。側面80は、側面78よりも外輪40の軸方向他方側に位置する。側面80は、本発明における「被係止面」の一例であり、外輪40の軸方向一方側(矢印Z1側)を向いている。底面82は、一対の側面78、80よりも外輪40の径方向内側に位置し、一対の側面78、80と接続されている。
ベアリング収容部50は、支持部84及び周壁部86を有する有天円筒状に形成されている。支持部84は、外輪40の軸方向を板厚方向とする円環板状に形成されており、外輪40の軸方向他方側に位置する。支持部84の径方向内側には、シャフト28が貫通する孔88が形成されている。支持部84の内周面は、外輪40の内周面よりも径方向外側に位置する。
周壁部86は、支持部84の径方向外側の端部から軸方向一方側に向けて延びている。この周壁部86は、外輪40の周方向に沿って延びる円筒状に形成されている。支持部84に対する周壁部86の高さ方向の長さH(軸方向の長さ)は、外輪40の軸方向の長さの略半分に設定されている。
この支持部84及び周壁部86を有するベアリング収容部50の内側には、ボールベアリング16が収容されている。ベアリング収容部50の内側にボールベアリング16が収容された状態において、支持部84は、外輪40の軸方向他方側の端面72を支持し、周壁部86は、外輪40の外周面74における溝76よりも軸方向他方側の領域74Aを支持している。なお、外輪40は、周壁部86の内側に圧入されてもされなくてもどちらでも良い。
モータケース18には、径方向壁部90が形成されている。この径方向壁部90は、周壁部86の軸方向一方側の端部から径方向外側に向けて拡がっている。この径方向壁部90は、換言すれば、周壁部86の軸方向を板厚方向とする円環板状である。
また、周壁部86の軸方向一方側の端部には、突起状の係止部92が形成されている。この係止部92は、周壁部86の軸方向一方側の端部から径方向内側に向けて突出している。この係止部92は、外輪40の軸方向一方側から上述の側面80に係止されている。
なお、以降、側面80を被係止面80と称する。この被係止面80と係止される係止部92は、後述するようにかしめ加工により形成されたかしめ部である。この係止部92は、支持部84とで外輪40の一部(被係止面80と端面72との間の部分)を軸方向に挟持している。
次に、本実施形態に係る回転電機10の製造方法について説明する。
上述の本実施形態に係る回転電機10は、以下の複数の組立工程を経て製造される(組み立てられる)。なお、図3の(A)に示されるように、ボールベアリング16には、一例として、Oリング100を有する市販品が使用される。Oリング100は、溝76に嵌合されている。
(第一の組立工程)
第一の組立工程では、図3の(B)に示されるように、ボールベアリング16からOリング100が外される。そして、図3の(C)に示されるように、このボールベアリング16が、モータケース18のベアリング収容部50に収容される。
(第二の組立工程)
第二の組立工程では、ボールベアリング16の外輪40の軸方向一方側から外輪40の外周面74に沿ってかしめ工具102が移動され、このかしめ工具102により周壁部86の軸方向一方側の端部がかしめられる。そして、このかしめ加工により、周壁部86の軸方向一方側の端部から径方向内側に突出する係止部92が形成され、この係止部92が、外輪40の軸方向一方側から被係止面80に係止される。
(第三の組立工程)
第三の組立工程では、図1に示される組立済みの回転子12のシャフト28がボールベアリング16の内輪38の内側に圧入され、モータケース18に回転子12が組み付けられる。モータケース18の円筒部44の内周面には、マグネット20が予め固定される。
(第四の組立工程)
第四の組立工程では、ブラシ26及びブラシボックス24が組み付けられた状態のエンドハウジング22がモータケース18の軸方向一方側の端部に固定されると共に、エンドハウジング22のベアリング収容部54に収容されたボールベアリング14の内輪38の内側にシャフト28が圧入される。以上の要領で、回転電機10は製造される。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
先ず、本実施形態の作用及び効果を明確にするために、比較例について説明する。図4の(A)、(B)には、第一、第二の比較例に係る回転電機210、220がそれぞれ示されている。また、図4の(C)には、本実施形態に係る回転電機10が示されている。
第一、第二の比較例に係る回転電機210、220は、本実施形態に係る回転電機10に対し、次のように構成が変更されている。すなわち、第一、第二の比較例に係る回転電機210、220では、支持部84に対する周壁部86の高さ方向の長さ(軸方向の長さ)は、ボールベアリング16の外輪40の軸方向の長さよりも長いか又は略同じになっている。
そして、第一の比較例に係る回転電機210では、周壁部86の軸方向一方側の端部に形成された係止部92が外輪40の軸方向一方側の端面に係止されている。また、第二の比較例に係る回転電機220では、周壁部86及び径方向壁部90の軸方向一方側に板状の係止部材224が配置されている。係止部材224は、径方向壁部90に例えばリベット等の固定具116によって固定されている。係止部材114の一端には、周壁部86の軸方向一方側の端部から径方向内側に突出する係止部92が形成されており、この係止部92は、外輪40の軸方向一方側の端面に係止されている。
しかしながら、第一、第二の比較例に係る回転電機210、220では、次の課題がある。すなわち、第一の比較例に係る回転電機210では、ボールベアリング16の軸方向一方側に位置する回転子本体36と係止部92との干渉を避けるために、係止部92が形成された壁の厚さTの分、回転電機本体58の全長が長くなる。
また、第二の比較例に係る回転電機220では、板状の係止部材224を用いた分、第一の比較例に係る回転電機210に比して長さL1だけ回転電機本体58の全長を短縮することが可能である。ところが、依然として、ボールベアリング16の軸方向一方側に位置する回転子本体36と、係止部材224(係止部92)との干渉を避けるために、係止部材224の厚さの分、回転電機本体58の全長が長くなる。
これに対して、本実施形態に係る回転電機10によれば、図2に拡大して示されるように、外輪40の外周面74には、外輪40の軸方向一方側を向く被係止面80が形成されており、この被係止面80には、モータケース18に設けられた係止部92が係止されている。したがって、係止部92がボールベアリング16の軸方向一方側の端面72よりも軸方向他方側に位置するので、この係止部92がボールベアリング16の軸方向一方側に張り出さずに済む。
これにより、図4の(C)に示されるように、ボールベアリング16と、このボールベアリング16の軸方向一方側に位置する回転子本体36との間に係止部92が無い分、ボールベアリング16と回転子本体36との間の距離を短縮できるので、回転電機本体58の全長を短縮できる。すなわち、本実施形態に係る回転電機10によれば、第一の比較例に係る回転電機210に比して、厚さTに相当する長さL2だけ、回転電機本体58の全長を短縮できる。
また、図2に拡大して示されるように、ベアリング収容部50には、外輪40の軸方向他方側の端面72を支持する支持部84が形成されており、支持部84及び係止部92は、外輪40の一部(被係止面80と端面72との間の部分)を軸方向に挟持している。したがって、外輪40、ひいては、ボールベアリング16の軸方向のがたつきを抑制することができる。
また、外輪40の外周面74には、外輪40の周方向に延びる溝76が形成され、ベアリング収容部50には、外輪40の外周面74における溝76よりも軸方向他方側の領域74Aを支持する周壁部86が形成されている。溝76は、係止部92と係止される被係止面80を有する。ここで、溝76は、外輪40の軸方向中央部に位置する。したがって、例えば、溝76が外輪40の軸方向中央部よりも他方側(矢印Z2側)に形成された場合に比して、外輪40の外周面74を支持する部位である周壁部86の軸長を確保できるので、外輪40、ひいては、ボールベアリング16の軸方向のがたつきを抑制することができる。
また、係止部92は、周壁部86の軸方向一方側の端部から径方向内側に向けて突出する。したがって、周壁部86の軸方向一方側の端部から径方向外側に向けて拡がる径方向壁部90に対して係止部92が周壁部86の軸方向一方側(矢印Z1側)に張り出すことが抑制されるので、径方向壁部90と、この径方向壁部90の軸方向一方側に位置する回転子本体36(図1参照)との間の距離を短縮できる。したがって、このことによっても、回転電機本体58の全長を短縮できる。
また、係止部92は、モータケース18に形成されたかしめ部である。したがって、部品点数の増加を抑制できるので、コストダウンできる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
(第一変形例)
上記実施形態において、係止部92は、モータケース18の周壁部86に一体に形成されている。しかしながら、係止部92は、周壁部86とは別体に構成され、周壁部86の軸方向一方側の端部に設けられても良い。
例えば、図5に示される第一変形例では、周壁部86及び径方向壁部90の軸方向一方側に係止部材114が配置されている。係止部材114は、径方向壁部90に例えばリベット等の固定具116によって固定されている。係止部材114の一端には、周壁部86の軸方向一方側の端部から径方向内側に突出する係止部92が形成されており、この係止部92は、被係止面80に係止されている。
このように、係止部92が、モータケース18と別体に構成された係止部材114に形成されていると、モータケース18に対して係止部材114を移動させることで、係止部92を被係止面80に容易に係止することができる。これにより、係止部92を被係止面80に係止する際の作業性を向上させることができる。
(第二変形例)
また、上記第一変形例において、係止部材114は、径方向壁部90に固定具116によって固定されている。しかしながら、図6に示される第二変形例のように、係止部材114は、径方向壁部90に溶接によって固定されても良い。また、係止部材114は、固定具116や溶接以外の固定手段によって固定されても良い。
(第三変形例)
また、上記実施形態において、溝76は、外輪40の軸方向中央部に位置している。しかしながら、溝76は、外輪40の軸方向中央部から軸方向にずれた位置に形成されても良い。
例えば、図7に示される第三変形例では、溝76が外輪40の軸方向中央部よりも軸方向他方側(矢印Z2側)に位置している。また、これに伴い、支持部84に対する周壁部86の高さ方向の長さH(軸方向の長さ)は、外輪40の軸方向の長さの半分よりも短くなっている。
このように構成されていると、周壁部86の軸方向一方側の端部に形成された径方向壁部90の位置を外輪40の軸方向他方側に寄せることができる。したがって、例えば巻線端部(コイルエンド)等のように径方向壁部90に向けて張り出す張出部が回転子本体36(図1参照)に形成されている場合でも、この張出部と径方向壁部90との干渉を抑制しつつ、径方向壁部90と回転子本体36との間の距離を短縮できる。これにより、回転電機本体58の全長をより一層短縮できる。
(第四変形例)
また、上記実施形態において、突起状に形成された係止部92の先端部は、溝76の底面82に当接している。しかしながら、図8に示される第四変形例のように、係止部92の先端部は、溝76の底面82から離間していても良い。
このように構成されていると、外輪40に対して径方向内側に作用する荷重が減少するので、外輪40と内輪38との間に生じる摩擦力を低減でき、ひいては、外輪40によって支持される内輪38の回転性を確保できる。
(第五変形例)
また、上記実施形態では、外輪40の外周面74に溝76が形成され、この溝76の側面によって外輪40の軸方向一方側を向く被係止面80が形成されているが、溝76以外の構造で形成される面によって被係止面80が形成されても良い。
例えば、図9に示される第五変形例では、外輪40の外周面74に段差部118が形成され、この段差部118によって外輪40の軸方向一方側を向く被係止面80が形成されている。このように構成されていても、上記実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
(第六変形例)
また、上記実施形態において、かしめ工具102の先端面(図3参照)は、かしめ工具102の軸方向と直交する面で形成されているが、例えば、図10に示される第六変形例のように、かしめ工具102の先端面110は、かしめ工具102の軸方向に対して傾斜する面で形成されていても良い。この第六変形例において、かしめ工具102の先端面110は、より具体的には、周壁部86の径方向内側かつ軸方向他方側を向くように傾斜している。
このようなかしめ工具102を用いると、このかしめ工具102により周壁部86の軸方向一方側の端部をかしめた際には、周壁部86の軸方向一方側の端部が径方向内側かつ軸方向他方側に変形されるので、係止部92を被係止面80に的確に係止させることができる。
(第七変形例)
また、上述のように、先端面110が傾斜するかしめ工具102を用いる場合には、図11の第七変形例のように、周壁部86の軸方向一方側の端部に、かしめ工具102の先端面110と対向するノッチ112が形成されていても良い。
このように周壁部86の軸方向一方側の端部にノッチ112が形成されていると、周壁部86の軸方向一方側の端部が径方向内側かつ軸方向他方側に変形しやすくなる。したがって、かしめ工具102により周壁部86の軸方向一方側の端部をかしめた際には、周壁部86の軸方向一方側の端部を径方向内側かつ軸方向他方側に容易に変形させることができ、係止部92を被係止面80により一層的確に係止させることができる。
(その他の変形例)
また、上記実施形態おいて、回転電機10は、ブラシ付き直流モータとして構成されているが、ブラシ付き直流モータ以外のモータとして構成されていても良い。例えば、回転電機10がブラシレスモータとして構成された場合、回転子本体36は、シャフト28と、このシャフト28に固定されたヨーク及びマグネット等を有して構成される。
このように、例えば、回転電機10がブラシレスモータとして構成された場合でも、係止部92がボールベアリング16の軸方向一方側に張り出さずに済むので、ボールベアリング16と回転子本体36との間の距離を短縮でき、ひいては、回転電機本体58の全長を短縮できる。
また、上記実施形態において、ベアリング収容部50は、より好ましくは、支持部84を有するが、支持部84は省かれても良い。
また、上記実施形態では、一例として、ボールベアリング16にOリング100(図3参照)を有する市販品が使用され、Oリング100が嵌合された溝76の側面を被係止面80として利用している。しかしながら、被係止面80を有する溝76は、ボールベアリング16の外輪40の外周面74に追加工により形成されても良い。また、外輪40の外周面74に溝76を有する専用のボールベアリング16を製造し、このボールベアリング16が使用されても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10…回転電機、12…回転子、14…ボールベアリング、16…ボールベアリング、18…モータケース、20…マグネット、22…エンドハウジング、24…ブラシボックス、26…ブラシ、28…シャフト、30…コア、32…巻線、34…整流子、36…回転子本体、38…内輪、40…外輪、42…天壁部、44…円筒部、48…固定部、50…ベアリング収容部、52…固定部、54…ベアリング収容部、56…シャフト先端部、58…回転電機本体、70、72…端面、74…外周面、74A…外輪の外周面における溝よりも軸方向他方側の領域、76…溝、78…側面、80…側面(被係止面)、82…底面、84…支持部、86…周壁部、88…孔、90…径方向壁部、92…係止部、100…Oリング、102…かしめ工具、110…先端面、112…ノッチ、114…係止部材、116…固定具、118…段差部

Claims (6)

  1. シャフトを有する回転子と、
    前記シャフトに固定された内輪と、前記内輪を回転可能に支持する外輪とを有するボールベアリングと、
    前記ボールベアリングを収容するベアリング収容部を有するモータケースと、
    前記外輪の外周面に形成され、前記外輪の軸方向一方側を向く被係止面と、
    前記モータケースに設けられ、前記被係止面に係止された係止部と、
    を備える回転電機。
  2. 前記ベアリング収容部は、前記外輪の軸方向他方側の端面を支持する支持部を有し、
    前記支持部及び前記係止部は、前記外輪の一部を軸方向に挟持している、
    請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記外輪の外周面には、前記外輪の軸方向中央部に位置すると共に、前記外輪の周方向に延び、かつ、前記被係止面としての側面を有する溝が形成され、
    前記ベアリング収容部は、前記外輪の外周面における前記溝よりも軸方向他方側の領域を支持する周壁部を有し、
    前記モータケースには、前記周壁部の軸方向一方側の端部から径方向外側に向けて拡がる径方向壁部が形成され、
    前記係止部は、前記周壁部の軸方向一方側の端部から径方向内側に向けて突出する、
    請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記係止部は、前記モータケースに形成されたかしめ部である、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の回転電機。
  5. 前記モータケースには、前記モータケースと別体に構成された係止部材が固定され、
    前記係止部は、前記係止部材に形成されている、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の回転電機。
  6. 内輪と、前記内輪を回転可能に支持する外輪とを有するボールベアリングを、モータケースのベアリング収容部に収容する工程と、
    前記モータケースに係止部を設け、前記係止部を、前記外輪の外周面に形成されて前記外輪の軸方向一方側を向く被係止面に係止する工程と、
    回転子のシャフトを前記内輪に固定する工程と、
    を備える回転電機の製造方法。
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