JP2019115282A - コンバイン - Google Patents

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正司 中井
Masaji Nakai
正司 中井
二神 伸
Shin Futagami
伸 二神
鷹人 村瀬
Takahito Murase
鷹人 村瀬
山本 次郎
Jiro Yamamoto
次郎 山本
大器 栗原
Daiki Kurihara
大器 栗原
雅博 黒河
Masahiro Kurokawa
雅博 黒河
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Abstract

【課題】排気浄化装置と排気管を機体に組み付けを容易化し、排気管周辺の安全性を高めたコンバインを提供する。【解決手段】穀稈を収穫する刈取前処理装置(3)の後方左側に収穫された穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置(4)を設け、刈取前処理装置(3)の後方右側に操縦者が搭乗する操縦部(5)を設け、エンジン(E)を内装するエンジンルーム(6)を設け、該エンジンルーム(6)の後側に脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク(7)を設けたコンバインにおいて、脱穀装置(4)とグレンタンク(7)の間に排気ガスを浄化する浄化装置(14)を設け、脱穀装置(4)の右壁(4B)の下部とグレンタンク(7)の左壁(7A)の上部を、穀粒を搬送するバケット式の揚穀装置(9)で連通し、浄化装置(14)の排気出口である流出口(14B)に接続され、排気ガスを機外へ案内する排気管(15)の後端部を揚穀装置(9)に支持する。【選択図】図9

Description

本発明は、排気浄化装置を備えたコンバインに関するものである。
従来のコンバインでは、脱穀装置の右壁上部の形成された傾斜部とグレンタンクの左壁に形成された切欠き部の間の空間に排気浄化装置を配置する技術が知られていた。(特許文献1)
しかし、特許文献1の技術では、排気浄化装置と排気管を機体に組み付ける作業が容易ではないという問題があった。
特開2015―123051号公報
本発明の主たる課題は、排気浄化装置と排気管を機体に組み付けを容易化し、排気管周辺の安全性を高めたコンバインを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、穀稈を収穫する刈取前処理装置(3)の後方左側に収穫された穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置(4)を設け、前記刈取前処理装置(3)の後方右側に操縦者が搭乗する操縦部(5)を設け、エンジン(E)を内装するエンジンルーム(6)を設け、該エンジンルーム(6)の後側に脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク(7)を設けたコンバインにおいて、前記脱穀装置(4)と前記グレンタンク(7)の間に排気ガスを浄化する浄化装置(14)を設け、前記脱穀装置(4)の右壁(4B)の下部とグレンタンク(7)の左壁(7A)の上部を、穀粒を搬送するバケット式の揚穀装置(9)で連通し、前記浄化装置(14)の排気出口である流出口(14B)に接続され、排気ガスを機外へ案内する排気管(15)の後端部を、前記揚穀装置(9)に支持したことを特徴とするコンバインである。
請求項2記載の発明は、前記浄化装置(14)の流出口(14B)の外周と前記排気管(15)の内周の間に所定の隙間を有する状態で、流出口(14B)を排気管(15)に入り込ませた請求項1記載のコンバインである。
請求項3記載の発明は、前記排気管(15)における排気の流れ方向上流側の端部(15A)を前記浄化装置(14)の後面に近接して配置した請求項2記載のコンバインである。
請求項4記載の発明は、前記排気管(15)における排気の流れ方向上流側の端部(15A)を、前記浄化装置(14)の上側を覆う排気浄化装置カバー(75)の下方に配置した請求項2または請求項3に記載のコンバインである。
請求項1記載の発明によれば、脱穀装置(4)とグレンタンク(7)の間に排気ガスを浄化する浄化装置(14)を設け、脱穀装置(4)の右壁(4B)の下部とグレンタンク(7)の左壁(7A)の上部を、穀粒を搬送するバケット式の揚穀装置(9)で連通し、浄化装置(14)の排気出口である流出口(14B)に接続され、排気ガスを機外へ案内する排気管(15)の後端部を、揚穀装置(9)に支持したので、浄化装置(14)及び排気管(15)の組み立てを容易に行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、浄化装置(14)の流出口(14B)の外周と排気管(15)の内周の間に所定の隙間を有する状態で、流出口(14B)を排気管(15)に入り込ませたので、流出口(14B)と排気管(15)の隙間から流入する外気により、排気管(15)及びこの排気管(15)を通過する排気ガスの温度を低減することができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明による効果に加えて、排気管(15)における排気の流れ方向上流側の端部(15A)を浄化装置(14)の後面に近接して配置したので、流出口(14B)が排気管(15)に覆われることで流出口(14B)付近の安全性を高めることができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明による効果に加えて、排気管(15)における排気の流れ方向上流側の端部(15A)を、浄化装置(14)の上側を覆う排気浄化装置カバー(75)の下方に配置したので、流出口(14B)と排気管(15)の隙間から塵埃等が侵入することを抑制できる。
コンバインの平面図である。 コンバインの左側面図である。 排気浄化装置と尿素浄化装置の参考正面図である。 排気浄化装置と尿素浄化装置の参考前方斜視図である。 排気浄化装置と尿素浄化装置の参考後方斜視図である。 浄化装置フレームの参考前方斜視図である。 排気浄化装置と尿素浄化装置の要部の後方斜視図である。 排気浄化装置と尿素浄化装置の右側面図である。 図8の拡大図である。 フックとロックピンを説明する正面図である。 フックとロックピンを説明する平面図である。 図8の拡大図である。 脱穀装置とグレンタンクを連結する昇降装置の左側面図である。
図1,2に示すように、汎用コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を収穫する刈取前処理装置3が設けられ、刈取前処理装置3の後側左部に収穫された穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取前処理装置3の後側右部に操縦者が搭乗する操縦部5が設けられている。
操縦部5の下部にはエンジンEを内装するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側に脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられ、グレンタンク7の後側に穀粒を外部に排出する排出筒8が設けられている。また、脱穀装置4の下部とグレンタンク7の上部は、脱穀装置4からグレンタンク7に穀粒を搬送する揚穀装置9によって連通されている。
刈取前処理装置3は、圃場の穀稈を起立させながら後側に搬送する搬送装置3Aと、搬送装置3Aの後下部に搬送された穀稈の株元を切断する刈刃装置3Bと、搬送装置3Aの後側に搬送された穀稈を左側に寄せ集めるオーガ装置3Cと、寄せ集められた穀稈を脱穀装置4に搬送するフィーダハウス3Dから構成されている。
図3〜5に示すように、脱穀装置4の扱胴の上側に設けられた扱胴カバー60は、脱穀装置4の左壁4Aの上部に設けられた前後方向に延在する支軸61に回転自在に支持されている。これにより、扱胴カバー60を支軸61を中心に回動させて扱胴の上側に大きな空間を形成することにより扱胴等のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、扱胴カバー60における右側下部に設けられた右側に延在する延在部62は、脱穀装置4の右壁4Bの上部に設けられた前後方向に延在する脱穀フレーム63に着脱自在に固定されている。
操縦部5における後側下部には、操縦席を支持する左右方向に延在する操縦席フレーム50が設けられている。操縦席フレーム50の左部は、上下方向に延在する連結部材51を介して、機体フレーム1における前側中間部に設けられた逆U字形状の左側フレーム52に連結されている。また、操縦席フレーム50の右部は、上下方向に延在する連結部材53を介して、機体フレーム1における前側右部に設けられた逆U字形状の右側フレーム54に連結されている。
エンジンルーム6に内装されたエンジンEの排気口19には、エンジンEで燃焼された排気ガスを外部に排気する排気管10が接続されている。
排気管10には、排気ガス中の不純物を浄化する排気浄化装置(DPF)12と排気浄化装置12から排気される排気ガス中の窒素酸化物を浄化する尿素浄化装置(SCR、請求項における「尿素浄化装置」)14が設けられている。排気浄化装置12と尿素浄化装置14の部品交換等の保守作業は、前側蓋を取外して行うことができる。なお、排気浄化装置12には、上流側の酸化触媒(DOC)と、下流側のパティキュレートフィルタ(DPF)が内装されている。
エンジンEの排気口19と排気浄化装置12の前部に形成された流入口12Aは、可撓性の第1接続管11で接続され、排気浄化装置12の後部に形成された流出口12Bと尿素浄化装置14の前部に形成された流入口14Aは、可撓性の第2接続管13で接続され、尿素浄化装置14の後部に形成された流出口14Bには可撓性の第3接続管(請求項における「排気管」)15が接続されている。また、第2接続管13の後部には、第2接続管13を介して尿素浄化装置14に尿素水を噴射する噴射装置17が接続され、噴射装置17には、可撓性の接続管を介して尿素水を圧送するポンプである供給装置56が接続され、供給装置56には可撓性の接続管を介して尿素水を貯留する尿素水タンク(図示省略)が接続されている。
第3接続管15は、尿素浄化装置14の流出口14Bから上方の切欠き部Sの上傾斜壁32の近傍まで延在させ、次に、左側に略90度屈曲して左方の揚穀装置9の前方を通って左側に延在させ、次に、後側に略90度屈曲して揚穀装置9の左部に近接しながら後方に延在させられている。これにより、支軸61を中心として扱胴カバー60を容易に回動させることができる。また、第3接続管15は、揚穀装置9の前部に設けられたステー(図示省略)を介して揚穀装置9に着脱自在に固定されている。これにより、第3接続管15を所定の姿勢で容易に維持すことができる。
第3接続管15の後端部は、揚穀装置9の側方に配置されている。すなわち、図8に示すように、第3接続管15の後端部は、揚穀装置9の上部と、側面視において重なるように配置されている。これにより、グレンタンク7を機体の外側へ移動(オープン)させたときに、そのオープンしたことにより形成されるスペースで作業者が各種メンテナンス作業を行うにあたり、第3接続管15の後端部が揚穀装置9に隠れることになり、メンテナンス作業の安全性を確保することができる。
また、第3接続管15の前端部(請求項における「端部」)15A、すなわち、排気の流れ方向での上流側端部には、尿素浄化装置14の流出口14Bの外周と、第3接続管15の内周と所定の隙間を形成した状態で挿入されている。これにより、尿素浄化装置14から第3接続管15へ流れる排気ガスによって、流出口14Bの外周と第3排気管15の内周の間から外気を引き込むことができ、第3接続管15内の排気ガス温度が低下する。
また、第3接続管15の前端部15Aは、後述する排気浄化装置カバー75の後端部よりも前側に配置されている。これにより、第3接続管15の入口から吸入される外気への塵埃の混入を抑制することができ、第3接続管15の安全性を高めることができる。
また、第3接続管15の前端部15Aは、尿素浄化装置14の後面に近接して配置されている。これにより、高温の流出口14Bの略全体を第3接続管15により覆うことができ、流出口14B周辺の安全性を高めることができる。
なお、第3接続管15の前端部15Aは、揚穀装置9の排出部9Aの下側に配置されている。
排気浄化装置12と尿素浄化装置14は、取付プレート16を介して浄化装置フレーム20に固定されている。なお、排気浄化装置12は、浄化装置フレーム20の脱穀装置4側である左側に取付けられており、尿素浄化装置14は、浄化装置フレーム20のグレンタンク7側である右側に取付けられている。
図6に示すように、浄化装置フレーム20は、左右方向に延在する第1左右フレーム21と、第1左右フレーム21の後側に設けられた左右方向に延在する第2左右フレーム22と、第2左右フレーム22の後側に設けられた左右方向に延在する第3左右フレーム23と、前後方向に延在する第1前後フレーム24と、第1前後フレーム24の右側に設けられた前後方向に延在する第2前後フレーム25から形成されている。なお、第1左右フレーム21と、第2左右フレーム22と、第3左右フレーム23を総称して左右フレームAと言い、第1前後フレーム24と、第2前後フレーム25を総称して前後フレームBと言う。
第1左右フレーム21の左部の後面と第2左右フレーム22の左部の左面と第3左右フレーム23の左部の左面は、第1前後フレーム24で連結されている。第1左右フレーム21の右部の後面と第2左右フレーム22の中間部における右側に偏移した部位の前面は、第2前後フレーム25で連結されている。また、第1左右フレーム21の下面と、第2左右フレーム22の下面と、第3左右フレーム23の下面と、第1前後フレーム24の下面と、第2前後フレーム25の下面は、上下方向において同一位置に設けられている。これにより、エンジンルーム6に延出する浄化装置フレーム20の部位を小さくして、大きな空間をエンジンルーム6に確保することができる。
第2左右フレーム22の左部の後面と第3左右フレーム23の左部の前面は、前後方向に延在する第1補強フレーム26で連結され、第2左右フレーム22の右部の後面と第3左右フレーム23の右部の前面は、前後方向に延在する第2補強フレーム27で連結されている。これにより、浄化装置フレーム20の変形を防止することができる。また、第2左右フレーム22の下面と、第3左右フレーム23の下面と、第1補強フレーム26の下面と、第2補強フレーム27の下面は、上下方向において同一位置に設けられている。これにより、エンジンルーム6に延出する浄化装置フレーム20の部位を小さくして、大きな空間をエンジンルーム6に確保することができる。
第1補強フレーム26の上面と第2補強フレーム27の上面には、取付プレート16の固定時に使用する開口部が形成されている。また、第2前後フレーム25の延長線上に位置する第2左右フレーム22の後面と第3左右フレーム23の前面は、第3補強フレーム28で連結されている。これにより、浄化装置フレーム20の変形をより防止することができる。
第1左右フレーム21の前面には、浄化装置フレーム20を操縦部5の操縦席を支持する操縦席フレーム50の上面に連結する左右一対の前側ステー21Aが設けられている。第1前後フレーム24の後部の左面には、浄化装置フレーム20を脱穀装置4の脱穀フレーム63の上面に連結する左側ステー24Aが設けられている。これにより、操縦席フレーム50と脱穀フレーム63に、浄化装置フレーム20を連結して固定することができる。左側ステー24Aの中間部の下面は、上下方向に延在する連結部材55を介して機体フレーム1に連結されている。これにより、浄化装置フレーム20の変形をより防止することができる。
第1左右フレーム21の右部の後面と第2前後フレーム25の前部の左面は、第1プレート21Bで連結され、第2左右フレーム22の右部の前面には第2プレート22Aが設けられている。
図7に示すように、連結部材55には、噴射装置17に尿素水を圧送するバルブ等の供給装置56と、グレンタンク7の下部に設けられた搬送螺旋65のクラッチを接続状態を切り換えるモータ等の切換手段57が取付けられている。これにより、連結部材55を支持部材として使用して別に供給装置56と切換手段57を取付ける部材を設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。
図8,9に示すように、側面視において、排気浄化装置12の前部は、グレンタンク7の前壁7Cよりも前側に位置し、浄化装置フレーム20の第1左右フレーム21と第2左右フレーム22の略中間に位置している。これにより、グレンタンク7の切欠き部Sを前後方向において小さくすることができ、グレンタンク7の貯留量を拡大できる。また、排気浄化装置12の後部に形成された流出口12Bは、所定の間隔を隔てて第2揚穀筒18の上方に位置させている。これにより、噴射装置17と第2揚穀筒18の接触を防止して、噴射装置17の耐久性を向上させることができる。なお、第2揚穀筒18は、刺さり穀粒等の2番物を脱穀装置4の選別棚の上流部に搬送する装置である。
排気浄化装置12の流入口12Aは、浄化装置フレーム20の第2左右フレーム22の前側に第2左右フレーム22に近接して位置している。第1接続管11は、流入口12Aに接続された後部から前方下側に延在して配置され、第1接続管11の中間部は、操縦部5の後側下部に設けられた操縦席フレーム50の下側を通過してエンジンルーム6に入り込み、第1接続管11の前部は、エンジンEの排気口19に接続されている。これにより、第1接続管11の長さを短くすることができ、また、第1接続管11の配策作業を簡易に行うことができる。
側面視において、尿素浄化装置14の前部は、グレンタンク7の前壁7Cよりも前側に位置し、排気浄化装置12の前部と前後方向で略同一位置に設けられている。これにより、グレンタンク7の切欠き部Sを前後方向において小さくすることができ、グレンタンク7の貯留量を拡大できる。なお、尿素浄化装置14の後部に形成された流出口14Bは、所定の間隔を隔てて第2揚穀筒18の上方に位置している。これにより、第3接続管15と第2揚穀筒18の接触を防止して、第3接続管15を揚穀装置9の前側に配置することができる。
図10〜12に示すように、浄化装置フレーム20の第1プレート21Bと左側ステー24Aは、丸パイプ等からなる第1支持部材40で連結されている。正面視において、第1支持部材40は、第1プレート21Bから上側に延在して排気浄化装置12の上側に至り、左側に略90度屈曲した後、左側に延在して排気浄化装置12の左側に至り、下側に略90度屈曲した後、下側に延在して左側ステー24Aに至っている。また、平面視においては、第1支持部材40は、第1プレート21Bから後方左側に延在して左側ステー24Aに至っている。なお、第1支持部材40における第1プレート21Bから上側に延在して排気浄化装置12の上側に至る部分を右側支持部材40Aと言い、第1支持部材40における左側に略90度屈曲した後、左側に延在して排気浄化装置12の左側に至り、下側に略90度屈曲する部分を水平支持部材40Bと言い、第1支持部材40における下側に延在して左側ステー24Aに至る部分を左側支持部材40Cと言う。
水平支持部材40Bの後部の上面には、長方形状に形成された係止体41が固定されている。係止体41の上面には、長手方向を左右方向に一致させて配置した長方形状に形成されたロックプレート42が固定され、ロックプレート42の右部は、係止体41の右部よりも右側に延在している。
ロックプレート42の前部には、上側に延在する前延在部42Aが形成され、ロックプレート42の後部には、上側に延在する後延在部42Bが形成されて、前延在部42Aの右部と後延在部42Bの右部には、前後方向に延在するロックピン43が架設されている。
グレンタンク7の前壁7Cにおける左側上部には、前後方向に延在する支軸44Aが立設され、支軸44Aには、ロックピン43に係止するフック44の基部が回転自在に支持されている。これにより、フック44とロックピン43を介して、グレンタンク7の上部を脱穀装置4に連結でき、走行時に発生する振動等によるグレンタンク7の変形を防止することができる。
脱穀フレーム63の前部と係止体41の左部は、丸パイプ等からなる第2支持部材45で連結されている。正面視において、第2支持部材45は、脱穀フレーム63から上側に延在して排気浄化装置12の上側に至り、右側に湾曲した後、上方右側に延在して係止体41の左部の下面に至っている。また、平面視においては、第2支持部材45は、脱穀フレーム63から後方右側に延在して係止体41の左部に至り、第2支持部材45と係止体41は略90度で交差している。これにより、排気浄化装置12の上側で係止体41を強固に支持して係止体41の変形を防止でき、フック44とロックピン43を介して、グレンタンク7の上部を脱穀装置4に確実に係止することができる。また、第1支持部材40の剛性も高まって第1支持部材40の変形も防止することもできる。
脱穀装置4の右壁4Bの前部と浄化装置フレーム20の第3補強フレーム28の前後方向の中間部は、丸パイプ等からなる第3支持部材46で連結されている。正面視において、第3支持部材46は、右壁4Bから上方右側に延在して第3補強フレーム28の下部に至っている。また、平面視においては、第3支持部材46は、右壁4Bから右側に延在して第3補強フレーム28の下部に至っている。これにより、浄化装置フレーム20の変形が防止され、浄化装置フレーム20を脱穀装置4の右壁4B、操縦席フレーム50等を介して、機体フレーム1に強固に固定することができる。
浄化装置フレーム20の第1プレート21Bと第1支持部材40の左側支持部材40Cの上部は、第1支持部材40よりも小径の丸パイプ等からなる第1装着部材70で連結されている。正面視において、第1装着部材70は、第1プレート21Bから上側に延在して排気浄化装置12と水平支持部材40Bの間に至り、左側に略90度屈曲した後、左側に延在して左側支持部材40Cの上部に至っている。また、平面視においては、第1装着部材70は、第1プレート21Bから後方左側に延在して左側支持部材40Cに至っている。これにより、第1支持部材40の剛性が高まり第1支持部材40の変形を防止することができる。なお、第1装着部材70における第1プレート21Bから上側に延在して排気浄化装置12と水平支持部材40Bに至る部分を右側装着部材70Aと言い、左側に略90度屈曲した後、左側に延在して左側支持部材40Cの上部に至る部分を水平装着部材70Bと言う。
第1装着部材70の水平装着部材70Bの後部に偏倚した部位には、第2装着部材71が設けられている。正面視において、第2装着部材71は、水平装着部材70Bの後部に偏倚した部位から下方左側に延在して脱穀装置4の右壁4Bに臨んでいる。また、平面視においては、第2装着部材71は、水平装着部材70Bの後部に偏倚した部位から前方左側に延在して脱穀装置4の右壁4Bに臨んでいる。これにより、浄化装置フレーム20に接続されたハーネスを第2装着部材71等に固定してハーネスの配線を容易に行うことができる。
第1装着部材70の水平装着部材70Bの前部には、平面視において、後側に延在して排気浄化装置12よりも後側に至る第3装着部材72が設けられている。また、第1装着部材70の水平装着部材70Bの後部には、平面視において、後方右側に延在して第3装着部材72の後部と交差する第4装着部材73が設けられている。なお、第1装着部材70の水平装着部材70Bと、第3装着部材72と、第4装着部材73は、同一高さに設けられている。
第1装着部材70の水平装着部材70Bと、第3装着部材72と、第4装着部材73の上側には、ステーを介して排気浄化装置12の上側を覆う排気浄化装置カバー75が着脱自在に設けられている。排気浄化装置カバー75は、正面視において、略山形形状に形成されている。これにより、排気浄化装置12の外周部に藁屑等の堆積を防止し、藁屑等の発火を防止することができる。また、排気浄化装置カバー75の右部の右側に向かう下り傾斜角度は、排気浄化装置カバー75の左部の左側に向かう下り傾斜角度よりも大きく形成されている。これにより、排出筒8から排出される穀粒に混在する籾等の排気浄化装置カバー75の右部への堆積を防止することができる。
浄化装置フレーム20に固定された排気浄化装置12と尿素浄化装置14は、脱穀装置4の扱胴カバー60と上下方向において略同一位置に設けられている。
尿素浄化装置14に対向するグレンタンク7の左壁7Aの前部には、前側と右側に開口部を有する切欠き部Sが形成されている。これにより、排気浄化装置12と尿素浄化装置14を左右方向に並設して脱穀装置4とグレンタンク7の間に設けることができる。
グレンタンク7の左壁7Aの揚穀装置9よりも前側に位置する部位は、正面視において、上垂直壁31と、上垂直壁31の下端部から下方右側に延在する上傾斜壁32と、上傾斜壁32の下端部から下側に延在する垂直壁33と、垂直壁33の下端部から下方左側に延在する下傾斜壁34と、下傾斜壁34の下端部から下側に延在する下垂直壁35で形成されている。また、切欠き部Sは、上傾斜壁32と、垂直壁33と、下傾斜壁34で区画された空間を言う。
上傾斜壁32は、水平面に対して傾斜角度45度で下方右側に延在し、垂直壁33は、グレンタンクGの搬送螺旋65の上方に形成され、下傾斜壁34は、水平面に対して傾斜角度30度で下方左側に延在している。これにより、揚穀装置9によってグレンタンク7に搬送された穀粒を効率良く搬送螺旋65に落下させることができる。
図13に示すように、脱穀装置4の下部とグレンタンク7の上部を連通する揚穀装置9は後上がり姿勢、すなわち、揚穀装置9の下部よりも上部が後側に位置する姿勢で固定されている。これにより、側面視において、揚穀装置9と切欠き部Sが重複する面積を小さくして切欠き部Sを効率良く利用でき、また、第3接続管15を過度に屈曲することを防止することができる。
また、上述の通り、第3接続管15の後端部は揚穀装置9の後部と側面視で重なるように配置されているが、揚穀装置9が後上がり姿勢であることによって、第3接続管15の後端部を機体の後方に位置させることができ、エンジンEの排気を、速やかに機体の後方へ流すことができ、熱気の滞留を抑制することができる。
なお、第3接続管15の後端部は、揚穀装置9の下部に位置する駆動軸9Bよりも後方に配置されている。
揚穀装置9の排出部9Aは、上垂直壁31における下側に切欠き部Sが形成された前側部位に連結されている。これにより、揚穀装置9によってグレンタンク7に搬送された穀粒を効率良く搬送螺旋65に落下させることができる。
1 機体フレーム
3 刈取前処理装置
4 脱穀装置
4B 右壁
5 操縦部
6 エンジンルーム
7 グレンタンク
7A 左壁
9 揚穀装置
14 尿素浄化装置(浄化装置)
14B 流出口
15 第3接続管(排気管)
15A 前端部(端部)
20 浄化装置フレーム
55 連結部材
75 排気浄化装置カバー
E エンジン

Claims (4)

  1. 穀稈を収穫する刈取前処理装置(3)の後方左側に収穫された穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置(4)を設け、前記刈取前処理装置(3)の後方右側に操縦者が搭乗する操縦部(5)を設け、エンジン(E)を内装するエンジンルーム(6)を設け、該エンジンルーム(6)の後側に脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク(7)を設けたコンバインにおいて、
    前記脱穀装置(4)と前記グレンタンク(7)の間に排気ガスを浄化する浄化装置(14)を設け、前記脱穀装置(4)の右壁(4B)の下部とグレンタンク(7)の左壁(7A)の上部を、穀粒を搬送するバケット式の揚穀装置(9)で連通し、
    前記浄化装置(14)の排気出口である流出口(14B)に接続され、排気ガスを機外へ案内する排気管(15)の後端部を、前記揚穀装置(9)に支持したことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記浄化装置(14)の流出口(14B)の外周と前記排気管(15)の内周の間に所定の隙間を有する状態で、流出口(14B)を排気管(15)に入り込ませた請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記排気管(15)における排気の流れ方向上流側の端部(15A)を前記浄化装置(14)の後面に近接して配置した請求項2記載のコンバイン。
  4. 前記排気管(15)における排気の流れ方向上流側の端部(15A)を、前記浄化装置(14)の上側を覆う排気浄化装置カバー(75)の下方に配置した請求項2または請求項3に記載のコンバイン。
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