JP2019112533A - 貴金属分離回収可能なコポリマー及びそのコポリマーを用いた貴金属回収方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、上記の2種類の問題を解決するためになされたものであり、有機溶媒を用いず、塩酸酸性溶液においてベースメタルや貴金を含有する溶液から選択的に貴金属類を分離回収することができ、且つ、装置・操作が簡便で沈殿回収能に優れた貴金属沈殿剤を提供することを課題とする。
R1は水素原子又はCpH2p+1タイプの直鎖又は分枝した炭化水素基(pは1〜12の整数)であり、
Zは−COO−、−CONH−、−CONCH3−、−OCO−又はO−、好ましくは−COO−及びCONH−の中から選択される二価の基であり、
lは0又は1であり、
R2、R3は、1〜30の炭素原子を有する、飽和又は不飽和の二価の炭素基であり、1〜30のO、N、S及びPの中から選択される異種原子を含んでいてもよい、直鎖、分岐鎖又は環式でも、芳香族でもよい、
m及びnは0又は1に等しい整数である。)
(1)アルキレン基、
(2)1〜8個のO、N、S及びPから選択される異種原子を含んでいてもよく、C1−C12アルキル基で置換されていてもよく、(オルト、メタ又はパラ)フェニレン基−C6H4−又は1〜8個のO、N、S及びPから選択される異種原子を含んでいてもよく、C1−C12アルキル基で置換されていてもよい、ベンジレン基−C6H4−CH2−、
(3)式−CH2−CHOH−、−CH2−CH2−CHOH−、−CH2−CH2−CH(NH2)−、−CH2−CH(NH2)−、−CH2−CH2−CH(NHR')−、−CH2−CH(NHR')−、−CH2−CH2−CH(NR'R'')−、−CH2−CH(NR'R'')−、−CH2−CH=CH−)R'を有する基(ここで、R'及びR''はC1−C18の直鎖又は分枝鎖のアルキル基を表す)
(1) R4、 R5、 R6のうち少なくとも1カ所以上が(R2)mと結合している。
(2) R4、 R5、 R6のうち少なくとも1カ所以上が(R3)nと結合している。
(3) R4、 R5、 R6のうち少なくとも1カ所以上が水素原子又は1〜8個のO、 N、 S及びPから選択される異種原子を含んでいてもよいC1−C12アルキル基で置換されていてもよい(オルト、 メタ又はパラ)フェニレン基−C6H4−、 又は、1〜8個のO、 N、 S及びPから選択される異種原子を含んでいてもよいC1−C12アルキル基で置換されていてもよいベンジレン基−C6H4−CH2−、 である。
(1)アルキレン基、
(2)1〜8個のO、 N、 S及びPから選択される異種原子を含んでいてもよく、C1−C12アルキル基で置換されていてもよく、(オルト、 メタ又はパラ)フェニレン基−C6H4−又は1〜8個のO、 N、 S及びPから選択される異種原子を含んでいてもよく、C1−C12アルキル基で置換されていてもよい、ベンジレン基−C6H4−CH2−、
(3)式−CH2−CHOH−、 −CH2−CH2−CHOH−、 −CH2−CH2−CH(NH2)−、 −CH2−CH(NH2)−、 −CH2−CH2−CH(NHR')−、 −CH2−CH(NHR')−、 −CH2−CH2−CH(NR'R'')−、 −CH2−CH(NR'R'')−、 −CH2−CH=CH−)R'を有する基(ここで、 R'及びR''はC1−C18の直鎖又は分枝鎖のアルキル基である。)
(1) 水素原子、
(2) アルキル基
(3) 1〜20個のO、 N、 S、 P及びハロゲンの中から選択される異種原子を含む官能基及び構造体(ヒドロキシル基、 カルボキシル基、 アミノ基、 アミド基、 スルホニル基又はホスホニウム基)
(1) 少なくとも一つのエチレン不飽和を含む、 線状、 分枝状、 環式又は芳香族のモノカルボン酸又はポリカルボン酸のエステル、
(2) 随意的にヒドロキシル基をもつ、 8〜30個の炭素原子を含有する飽和カルボン酸エステル、
(3) α、β−エチレン不飽和ニトリル、 ビニルエーテル、 ビニルエステル、 ビニル芳香族モノマー、 ビニルハライド又はビニリデンハライド、
(4) 少なくとも一つのエチレン不飽和を含む、 線状又は分枝状の、 芳香族又は非芳香族の炭化水素ベースのモノマー、
(5) 環式又は非環式シロキサン型のモノマー、 及びクロロシラン;酸化プロピレン又は酸化ブチレン等、
(疎水性モノマーは、 (1)〜(5)のうち1種類でも、 複数種類の混合物であってもよく、 また上記モノマーから誘導したマクロモノマーでもよい。)
また、本発明の貴金属沈殿剤は貴金属類以外とは反応せずに水溶液中に分散した状態を保つ一方、貴金属類とは即座に反応し沈殿として分離することが可能である。さらに水溶液中に添加するだけで目的金属のみを分離できることから、従来の溶媒抽出法で利用されるような大掛かりな設備が不要となる。そして、従来のカラム分離剤よりも沈殿容量が大きく、樹脂内部への金属イオンの拡散も考慮する必要がないため、分離精製の処理効率は向上する。
(1) 可逆的付加開裂連鎖移動(Reversible Addition/ Fragmentation chain Transfer Polymerization:RAFT)重合による両親媒性ブロックポリマー骨格の作製:
styrene : St (1.17 g,11.2 mmol),2-(dodecylthiocarbonothionylthio)-2-methylpropionic acid : DDMAT (0.205 g,0.560 mmol),2,2'-Azobis(isobutyronitrile) : AIBN(9.20 mg,0.0560 mmol)及び1.4-dioxane(4.00 mL)をナスフラスコに加え,凍結脱気を3回行い80℃のオイルバス中にて,12時間反応させた。ここで得られた化合物(PSt10 macroRAFT agent)(60.0 mg,44.0 μmol),trimethylsilylpropargylacrylamide : TMSPAAm(0.24g,1.33 mmol ),2,2'-Azobis(2,4-dimethylvaleronitrile) : V-65(5.50 mg,22.0 μmol)及び1,4-dioxane(0.560 mL)をナスフラスコに加え,凍結脱気を3回行った。50℃のオイルバス中にて,48時間反応させた。このようにして,下記式で表されるブロックコポリマーpolystyrene10-block-poly[trimethylsilyl propargylacrylamido]23:PSt10-b-PTMSPAAm23(化3)を合成した。
その後、PSt10-b-PTMSPAAm23 (0.1 g、20 μmol)、酢酸(0.1 mmol)及びTHF(5 mL)を加え、窒素充填を行った後、10分間氷浴に浸して撹拌した。そこにシリンジを用いてTBAF溶液(0.1 mmol)を滴下し2時間反応させtrimethylsilyl基を脱保護した。水中で3回透析を行い一晩凍結乾燥することで、下記式で表されるpolystyrene10-block-poly[propargylacrylamido]20:PSt10-b-PPAAm23(化4)を得た。
(2) 銅(I)触媒環化付加反応(Cu(I) catalysis azide-alkyne cycloaddition : CuAAC)による1.2.3-triazoleの導入:
PSt10-b-PPAAm23(0.030 g,8.2 μmol),PMDETA(60.3 mg,0.35 mmol),methanol(5 mL)及び4種類の2-azide compounds(0.35 mmol)(I:2-azidoethanol,II:4-acetamidobenzenesulfonyl azide,III:3,5-diaminobenzoyl azide,IV:11-azido-3,6,9-trioxaundecanol)をそれぞれねじ口試験管に加え,10分間N2バブリングを行った。窒素雰囲気下のグローブボックス中でCuBr(25 mg,0.18 mmol)を加えた後,25℃の水浴中で24時間撹拌した。0.01 M塩酸で3回透析を行い,一晩凍結乾燥することで,(化5〜8)を合成した。
(化5)polystyrene10-block-poly[1-(3-hydroxyethyl)-4-acrylamido-1、2、3-triazole]23(PSt10-b-PHEAT20)
(化6)polystyrene10-block-poly[1-(4-acetamidobenzenesulfonyl)-4-acrylamido-1、2、3-triazole]23(PSt10-b-PABSAT23)
(化7)polystyrene10-block-poly[1-(3、5-diaminobenzoyl)-4-acrylamido-1、2、3-triazole]23(PSt10-b-PDABAT23)
(化8)polystyrene10-block-poly[1-(3、6、9-trioxaundecanyloxy)-4-acrylamido-1、2、3-triazole]23(PSt10-b-POUOAT23)
1H-NMR(Lambda 500 MHz [JEOL])
GPC測定
測定装置:
ポンプ LaChrom L-7100 Pump [HITACHI]、
カラム恒温槽 LaChrom L-7300 Column Oven [HITACHI]、
カラム TSKgel α3000 and α4000 [TOSOH]、
示差屈折RI-1530 intelligent RI detector [JASCO]、
データ処理ソフト Chromato-PRO Ver 3.0.0. [Runtime Instruments]
測定条件:
カラム TSKgel α3000 [東ソー]、
温度 40℃、
流速 0.6 mL/min、
溶離液 DMF、
検出 RI(示差屈折率検出)、スタンダード polystyrene
合成した(化5〜8)をそれぞれ1 Mの塩酸に溶解し、0.1 g/dLのポリマー溶液を調整した。次に、PtCl6・6H2O、PdCl2、RhCl3・6H2Oを溶解した金属塩酸溶液(各金属濃度:各0.50 mM、塩酸濃度:1 M)を調整した。これら2つの溶液を0.5 mLずつ混合し7日間、25℃、1500 rpmで浸透した。その後、上澄み液0.5 mLの金属濃度を誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP-AES)(HORIBA Ultima2 ICP発光分析装置)を用いて測定し、金属の回収率Rを求めた。図2は、PGM回収率の結果を示す図である。(化1)から求めた(化5〜8)の回収率Rを示す。なお、回収率Rは以下の式で算出した。
回収率(%)={(振とう前の混合溶液濃度)−(振とう後の混合溶液濃度)}/(振とう前の混合溶液濃度)×100%
トリアゾール末端がethanolである(化5)では、白金族金属の高い回収率が得られた。さらに、一般的に分離回収が困難とされているロジウムにおいても高い回収率が得られた。そのため、以下(化5)のPSt10-b-PHEAT23の金属分離能について詳細に報告する。
合成したPSt10-b-PHEAT23を0.2-10 Mの塩酸に溶解し、0.1 g/dLのPSt10-b-PHEAT23溶液を調整した。次に、PtCl6・6H2O、PdCl2、RhCl3・6H2O、を溶解した金属塩酸溶液(各金属濃度:各0.50 mM、塩酸濃度:0.2-10 M)を調整した。これら2つの溶液を0.5 mLずつ混合し7日間、25℃、1500 rpmで浸透した。その後、上澄み液0.5 mLの金属濃度を誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP-AES)(HORIBA Ultima2 ICP発光分析装置)を用いて測定し、(化1)から金属の回収率Rを求めた。図3は、PGM回収率の塩酸濃度依存性を示す図である。塩酸濃度が1 Mの時に白金族金属全ての回収率が最も高く、さらに塩酸濃度が上昇するに従って金属回収率が低下した。そのため、以降の実験では1 M塩酸にて実験を行う。また、10 M塩酸の場合、白金族金属の回収率が非常に低いため、10 M塩酸において白金族金属の脱着の可能性が示された。
合成したPSt10-b-PHEAT23を1 Mの塩酸に溶解し、0.1 g/dLのPSt10-b-PHEAT23溶液を調整した。次に、PtCl6・6H2O、PdCl2、RhCl3・6H2O、FeCl3・6H2O、CuCl2、NiCl2・6H2O、HAuCl4・6H2Oを溶解した金属塩酸溶液(各金属濃度:各0.50 mM、塩酸濃度:1 M)を調整した。これら2つの溶液を0.5 mLずつ混合し7日間、25℃、1500 rpmで浸透した。 その後、上澄み液0.5 mLの金属濃度を誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP-AES)(HORIBA Ultima2 ICP発光分析装置)を用いて測定し、(化1)から金属の回収率Rを求めた。図4は、各金属の回収率を示す図である。貴金属である金、白金、パラジウム及びロジウムでは沈殿形成がみられたのに対し、ベースメタルである鉄、銅、ニッケルでは沈殿物が得られなかった。また、その際の金属回収率を算出したところ、パラジウムが89%と最も高く、その次にロジウムが39%、白金と金が20%、鉄、ニッケル、銅が0%となり、貴金属への選択性を確認した。
市販されている吸着剤と合成したコポリマーの吸着容量を比較検討するため、吸着及び沈殿剤が1.0 mgと一定に固定して、パラジウム:Pd、白金:Pt、ロジウム:Rh、を含む金属塩酸溶液(各金属濃度 0.50 mM、塩酸濃度 1M)2.0 mLの条件で25℃において18時間振とうした。ICP-AESを用いて上澄み液0.50 mLの金属濃度を測定した。誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP-AES)(HORIBA Ultima2 ICP発光分析装置)
今回使用したサンプルは以下の通りである。
・ アンバーライト社 IRC748
・ ダイヤイオン社 CR20
・ Purolite社 S910
・ Purolite社 S914
・ PSt10-b-PHEAT23
図5は、市販の吸着剤と作製した沈殿剤との金属回収率の比較を示す図である。従来の吸着剤に比べ単位質量当たりの高い金属回収率が得られた。これより、合成したコポリマーはより効率的に貴金属を分離回収できることが示唆された。
Claims (12)
- コポリマー側鎖に以下の構造を少なくとも1ユニット以上有するコポリマー。
(ここで、
R1は水素原子又はCpH2p+1タイプの直鎖又は分枝した炭化水素基(pは1〜12の整数)であり、
Zは−COO−、−CONH−、−CONCH3−、−OCO−又はO−、好ましくは−COO−及びCONH−の中から選択される二価の基であり、
lは0又は1であり、
R2、R3は、1〜30の炭素原子を有する、飽和又は不飽和の二価の炭素基であり、1〜30のO、N、S及びPの中から選択される異種原子を含んでいてもよい、直鎖、分岐鎖又は環式でも、芳香族でもよい、
m及びnは0又は1に等しい整数である。) - R1が水素原子又はCpH2p+1タイプの直鎖又は分枝した炭化水素基(ここで、pは1〜12の整数)である、請求項1に記載のコポリマー。
- Zが−COO−及びCONH−の中から選択される二価の基である、請求項1又は2に記載コポリマー。
- R2が下記(1)〜(3)のいずれかである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のコポリマー。
(1)アルキレン基、
(2)1〜8個のO、N、S及びPから選択される異種原子を含んでいてもよく、C1−C12アルキル基で置換されていてもよく、(オルト、メタ又はパラ)フェニレン基−C6H4−又は1〜8個のO、N、S及びPから選択される異種原子を含んでいてもよく、C1−C12アルキル基で置換されていてもよい、ベンジレン基−C6H4−CH2−、
(3)式−CH2−CHOH−、−CH2−CH2−CHOH−、−CH2−CH2−CH(NH2)−、−CH2−CH(NH2)−、−CH2−CH2−CH(NHR')−、−CH2−CH(NHR')−、−CH2−CH2−CH(NR'R'')−、−CH2−CH(NR'R'')−、−CH2−CH=CH−)R'を有する基(ここで、R'及びR''はC1−C18の直鎖又は分枝鎖のアルキル基を表す) - Xが以下の構造を少なくとも1つ以上含む下記(1)〜(3)のいずれかである請求項1〜4のいずれか1項に記載のコポリマー。
(1) R4、 R5、 R6のうち少なくとも1カ所以上が(R2)mと結合している。
(2) R4、 R5、 R6のうち少なくとも1カ所以上が(R3)nと結合している。
(3) R4、 R5、 R6のうち少なくとも1カ所以上が水素原子又は1〜8個のO、 N、 S及びPから選択される異種原子を含んでいてもよいC1−C12アルキル基で置換されていてもよい(オルト、 メタ又はパラ)フェニレン基−C6H4−、 又は、1〜8個のO、 N、 S及びPから選択される異種原子を含んでいてもよいC1−C12アルキル基で置換されていてもよいベンジレン基−C6H4−CH2−、 である。 - R3が下記(1)〜(3)のいずれかである請求項1〜5のいずれか1項に記載のコポリマー。
(1)アルキレン基、
(2)1〜8個のO、 N、 S及びPから選択される異種原子を含んでいてもよく、C1−C12アルキル基で置換されていてもよく、(オルト、 メタ又はパラ)フェニレン基−C6H4−又は1〜8個のO、 N、 S及びPから選択される異種原子を含んでいてもよく、C1−C12アルキル基で置換されていてもよい、ベンジレン基−C6H4−CH2−、
(3)式−CH2−CHOH−、 −CH2−CH2−CHOH−、 −CH2−CH2−CH(NH2)−、 −CH2−CH(NH2)−、 −CH2−CH2−CH(NHR')−、 −CH2−CH(NHR')−、 −CH2−CH2−CH(NR'R'')−、 −CH2−CH(NR'R'')−、 −CH2−CH=CH−)R'を有する基(ここで、 R'及びR''はC1−C18の直鎖又は分枝鎖のアルキル基である。) - Yが下記(1)〜(3)のいずれかである請求項1〜6のいずれか1項に記載のコポリマー。
(1) 水素原子、
(2) アルキル基
(3) 1〜20個のO、 N、 S、 P及びハロゲンの中から選択される異種原子を含む官能基及び構造体(ヒドロキシル基、 カルボキシル基、 アミノ基、 アミド基、 スルホニル基又はホスホニウム基) - 請求項1〜7のいずれか1項に記載のコポリマーと、1以上の疎水性モノマーとを有する、下記(1)〜(5)のいずれかであるコポリマー。
(1) 少なくとも一つのエチレン不飽和を含む、 線状、 分枝状、 環式又は芳香族のモノカルボン酸又はポリカルボン酸のエステル、
(2) 随意的にヒドロキシル基をもつ、 8〜30個の炭素原子を含有する飽和カルボン酸エステル、
(3) α、β−エチレン不飽和ニトリル、 ビニルエーテル、 ビニルエステル、 ビニル芳香族モノマー、 ビニルハライド又はビニリデンハライド、
(4) 少なくとも一つのエチレン不飽和を含む、 線状又は分枝状の、 芳香族又は非芳香族の炭化水素ベースのモノマー、
(5) 環式又は非環式シロキサン型のモノマー、 及びクロロシラン;酸化プロピレン又は酸化ブチレン等、
(疎水性モノマーは、 (1)〜(5)のうち1種類でも、 複数種類の混合物であってもよく、 また上記モノマーから誘導したマクロモノマーでもよい。) - 貴金属イオンを含む水溶液から貴金属を回収するための貴金属イオンの沈殿剤であって、請求項1〜8のいずれか1項に記載のコポリマーの粉末からなる貴金属沈殿剤。
- 貴金属のイオンを含有する水溶液中から分別沈殿させることより貴金属を分離して回収する方法であって、水溶性の請求項1〜8のいずれか1項に記載のコポリマーに金属イオン種を沈殿させ、 前記水溶性の前記コポリマーによって凝集沈殿させて、前記溶液中の前記金属イオン種を除去する、溶液中からの貴金属の回収方法。
- 白金、パラジウム、ロジウム又は金の少なくとも1と、鉄又は銅の少なくとも1とを含有する水溶液中で、白金、パラジウム、ロジウム又は金を選択的に沈殿して分別沈殿させる、請求項10に記載の貴金属の回収方法。
- 貴金属を含有する溶液から貴金属を回収する方法であって、塩酸濃度に依存して貴金属の回収率が変化する、請求項10又は11に記載の貴金属の回収方法。
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