JP2019111274A - マイクロニードルアレイ - Google Patents
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Abstract
Description
医療行為の中では、外傷等の患部への外科的処置と投薬治療が大きな比率を占め、更に投薬治療においては、注射器による体内投薬が大きな比率を占めている。この注射器による投薬は、通常、医師や看護師のような有資格者が病院で施行するものであるが、糖尿病に対するインシュリン投与のように、中には患者自身が在宅で施行することが認められているものもある。
そこで、注射器の代わりに、先端が尖ったマイクロニードル(例えば、直径が0.3〜0.5mmの微小針)を平板上に複数(例えば、30〜300/cm2)有する樹脂製のマイクロニードルアレイを使用することが考えられている。このマイクロニードルアレイの使用にあっては、マイクロニードルの長さを皮下の無痛点の深さに到達可能な寸法にすることで使用時の痛みを解消(無痛化を達成)することができ、また、パッチ式に表皮に貼り当てるだけの使用方法となるため患者自身が在宅で容易に投薬できることから、患者への負担が大いに軽減される。
上記したマイクロニードルアレイは、例えば、特許文献1に開示の金型、具体的には、マイクロニードルの形状、例えば、先側が単純円錐形状に対応した凹部が形成された金型を用いて、射出成形により製造できる。これにより、マイクロニードルアレイを、安価に大量生産することが可能となる。
また、単純円錐形状のマイクロニードルでは、マイクロニードルの外径が先側から基側に向けて徐々に拡径していくため、マイクロニードルを皮膚に刺し込むにつれて皮膚から受ける抵抗力が増すことになって、マイクロニードルアレイが皮膚に刺さり難いという問題がある。
このため、従来の形状のマイクロニードルアレイは、注射器の代わりとして使用するための十分な機能を備えていなかった。
前記マイクロニードルの側面の一部を外側面として、先端が非平坦又は平坦となった複数の穿刺部が設けられ、前記各穿刺部の内側面に囲まれて前記マイクロニードルの軸心に沿って先側及び側方向に開口して薬剤の保持が可能な収納部が形成され、少なくとも1つの穿刺部の高さが他の穿刺部の高さより高くなっている。ここで、非平坦とは丸みを有する場合、側面視して角形状に見える場合、凹凸が形成されている場合を含む(以下、同じ)。
このような構成とすることにより、マイクロニードルを皮膚に押し込む際に、高さが最大の穿刺部に過度な変形が生じるのを抑制して破損を防止することができる。
第1の発明に係るマイクロニードルアレイにおいて、前記収納部は、底面(例えば、中央底面)を有してもよい。
前記マイクロニードルの側面の一部を外側面として、先端が非平坦又は平坦となった複数の穿刺部が設けられ、前記各穿刺部の内側面に囲まれて前記マイクロニードルの軸心に沿って先側及び側方向に開口して、底面を有し薬剤の保持が可能な収納部が形成され、
前記内側面は前記穿刺部の先端から前記底面に向けて下り勾配となっている。
このような構成とすることで、マイクロニードルアレイの使用時に、穿刺部の先端を皮下の無痛点(無痛範囲)に存在させて、マイクロニードルアレイの使用時に痛みを感じさせないようにする(感じ難くさせる)ことができる。
このような構成とすることで、各穿刺部を皮膚に刺し込んだ際に、皮膚から受ける反力を各穿刺部で均等に受けることができ、各穿刺部の不均一な変形を抑制して破損を防止することができる。
そして、穿刺部を複数設けることにより、先側が単純円錐形状となった従来のマイクロニードルの穿刺部と比較して、穿刺部の総断面積が小さくなり、マイクロニードルを皮膚に刺し込むにつれて皮膚から受ける抵抗力の増加を低く抑えることができ、マイクロニードルアレイ(マイクロニードル)を皮膚に容易に刺し込むことが可能になる。
そして、穿刺部を複数設けるので、先側が単純円錐形状となった従来のマイクロニードルの穿刺部と比較して、穿刺部の総断面積が小さくなり、マイクロニードルを皮膚に刺し込むにつれて皮膚から受ける抵抗力の増加を低く抑えることができ、マイクロニードルアレイ(マイクロニードル)を皮膚に容易に刺し込むことが可能になる。
図1、図2(A)、(B)に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るマイクロニードルアレイは、概略形状が円錐台状(先細になった形状の一例)になった複数の樹脂製のマイクロニードル(針又は微小針ともいう)10が、例えば、マイクロニードル10と同一の樹脂を用いて形成された台座の一例である平板11上に分散配置(設定した配置パターンで立設)されたものであって、例えば、従来使用されている注射器の代わりに体内への投薬を行うもの(医療用デバイス)である。以下、詳細に説明する。
穿刺部15の穿刺先端面21の高さを、穿刺部14の穿刺先端面20の高さより低くしてもよい。また、本実施の形態では、穿刺先端面20、21を平坦としたが、2つの穿刺部の各穿刺先端面は、いずれか一方又は双方が非平坦であってもよい。
更に、本実施の形態では、収納部が底面を有する構成としたが、底面を有しない(内側面の基端がマイクロニードルの底面で交差する)構成とすることもできる。
高さが最も高い穿刺部15の高さ(穿刺先端面21の高さ)HDの最大値は1mmであり、好ましくは0.3mm以上0.6mm以下である。
なお、中央底面18の高さHM(平板11の上面からの高さ)は、マイクロニードル10に保持させる薬剤量で決定することができ、下限値は0.1mm、好ましくは0.3mmであり、上限値は4.0mm、好ましくは1.0mmとなるように設定する。
また、穿刺先端面20の幅tL(外側面12の先端と内側面16の先端との間の最大距離)と、穿刺先端面21の幅tH(外側面13の先端と内側面17の先端との間の最大距離)のそれぞれの下限値は0.005mm、好ましくは0.01mmであり、上限値は0.1mm、好ましくは0.05mmである。このような構成とすることで、穿刺部14、15の先側の変形及び破損を防止すると共に、穿刺部14、15の穿刺性を維持すること(穿刺部14、15の先側を皮膚に容易に刺し込むこと)ができる。
表1にマイクロニードル10の各部位の寸法範囲と、好ましい寸法範囲をまとめて示す。
ここで、平板11上に複数のマイクロニードル10が配置される領域の形状(以下の実施の形態においても同様)は、平面視して長方形、正方形、円形、楕円形、又は多角形等の任意の形状とすることができ、長方形であれば長辺が、正方形であれば一辺が、円形であれば直径が、楕円形であれば長径が、多角形(正多角形)であれば一辺が、例えば、5〜50mm程度となっている。
なお、マイクロニードル10の形状、寸法、及び、本数、また、平板11へのマイクロニードル10の配置の仕方や配置範囲の各条件(以下の実施の形態においても同様)は、マイクロニードルアレイの使用用途(例えば、投薬する部位に対する適合性や投薬量)を満足できれば、特に限定されるものでなく、種々変更できる。
生分解性プラスチックは、微生物により分解されるプラスチックであり、例えば、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカノエート、ポリグリコール酸、変性ポリビニルアルコール、カゼイン、変性澱粉等があるが、特にポリ乳酸が好ましい。このポリ乳酸は、トウモロコシを原料としており、人の体内や自然環境で二酸化炭素と酸素に分解されるという特徴を持っている。このため、マイクロニードルをポリ乳酸製とすることで、マイクロニードルがもし体内で折れてしまっても、体内で分解され吸収されてしまうので,人体に対し安全である。
また、熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、熱硬化性ポリイミド樹脂等を使用できる。
マイクロニードル10を皮膚(表皮)に押し当てると、穿刺部15の穿刺先端面21が穿刺部14の穿刺先端面20より高いので(突出しているので)、穿刺部15の穿刺先端面21に押圧荷重を集中して加えることができ、穿刺部15の穿刺先端部を皮膚に容易に刺し込むことができ、皮膚の表層側には穿刺部15の先側の外周に沿った切り込み部が形成される。
なお、マイクロニードルに、3つの穿刺部を、マイクロニードルを平面視して、円周上に均等に(円周を周方向に沿って3等分する周方向角度位置に)隙間を有してそれぞれ配置することもできる。また、マイクロニードルに、3又は4つの穿刺部を、マイクロニードルを平面視して、円周上に異なる隙間を有して並べて配置することもできる。
更に、本実施の形態では、収納部43が底面(例えば、中央底面42)を有する構成としたが、底面を有しない構成とすることもできる。
また、本実施の形態では、各穿刺部30、31、32、33の高さは全て異なり、穿刺部33、穿刺部30、穿刺部31、穿刺部32の順に高くなっているが、4つの穿刺部30〜33の中で、少なくとも1つの高さが残りの高さと異なっていればよい。また、4つの穿刺部30〜33の先端面30a、31a、32a、33aを全て平坦としたが、4つの穿刺部の先端面の中で、少なくとも1つを平坦、残りが非平坦としてもよいし、穿刺部の先端面の全てを非平坦としてもよい。
なお、先端部が3つの場合は、3つの穿刺部の先端面の中で、少なくとも1つを平坦、残りを非平坦としてもよいし、穿刺部の先端面の全てを非平坦としてもよい。
側面視して、高さが最小となる穿刺部33の先端面33aと、高さが最大となる穿刺部32の内側面39上で先端面33aと同一高さ位置となる部位Qとの間の距離Wtの下限値は0.01mm、好ましくは0.1mmであり、上限値は0.9mm、好ましくは0.3mmである。最も高い穿刺部32の高さHdの最大値は1mmであり、好ましくは0.3mm以上0.6mm以下である。このため、中央底面42の高さHm(平板11の上面からの高さ)は、マイクロニードル24に保持させる薬剤量で決定することができ、下限値は0.1mm、好ましくは0.3mmであり、上限値は4.0mm、好ましくは1.0mmとなるように設定する。
同様に、隣り合う穿刺部31、32の対向する内側面37と内側面38は側面視して、穿刺部31、32の先端から中央底面42に向けて下り勾配となって、対向する内側面37と内側面38で挟まれた領域(収納部43の一部)の側断面形状は穿刺部31、32の先端から中央底面42に向けて幅が徐々に縮小する台形状(不等脚台形状)となり、隣り合う穿刺部32、33の対向する内側面39と内側面40は側面視して、穿刺部32、33の先端から中央底面42に向けて下り勾配となって、対向する内側面39と内側面40で挟まれた領域(収納部43の一部)の側断面形状は穿刺部32、33の先端から中央底面42に向けて幅が徐々に縮小する台形状(不等脚台形状)となり、隣り合う穿刺部33、30の対向する内側面41と内側面34は側面視して、穿刺部33、30の先端から中央底面42に向けて下り勾配となって、対向する内側面41と内側面34で挟まれた領域(収納部43の一部)の側断面形状は穿刺部33、30の先端から中央底面42に向けて幅が徐々に縮小する台形状(不等脚台形状)となっている。
穿刺部31の刃48は、内側面36と外側面27の交差部に沿って連続して形成される部分刃49と、内側面37と外側面27の交差部に沿って連続して形成される部分刃50と、内側面36、37の交差部に沿って連続して形成される部分刃51とを有している。
穿刺部33の刃56は、内側面40と外側面29の交差部に沿って連続して形成される部分刃57と、内側面41と外側面29の交差部に沿って連続して形成される部分刃58と、内側面40、41の交差部に沿って連続して形成される部分刃59とを有している。
ここで、下り勾配角度を1度以上5度以下とすることで、各穿刺部30〜33の穿刺性を高めることができ、下り勾配角度を5度を超え15度以下とすることで、各穿刺部30〜33の変形抵抗を向上させることができる。なお、下り勾配角度が1度未満では、マイクロニードルを射出成形により製造する際、射出成形用金型からのマイクロニードルの脱型が困難となり、下り勾配角度が15度を超えると、マイクロニードルの穿刺性が低下するため好ましくない。
また、各穿刺部30〜33の先端面30a、31a、32a、33aの幅(マイクロニードル24の軸心側で交差する穿刺部の対となる内側面の交差部の先端と穿刺部の外側面の先端との間の最大距離)のそれぞれの下限値は0.005mm、好ましくは0.01mmであり、上限値は0.1mm、好ましくは0.05mmである。このような構成とすることで、穿刺部30〜33の先側の変形及び破損を防止すると共に、穿刺部30〜33の穿刺性を維持すること(穿刺部30〜33の先側を皮膚に容易に刺し込むこと)ができる。
マイクロニードル24を皮膚(表皮)に押し当てると(穿刺部30〜33の刃44、48、52、56により皮膚に切り込みを入れると)、穿刺部32が穿刺部30、31、33より高いので(突出しているので)、穿刺部32の先端に押圧荷重を集中して加えることができ、穿刺部32の先側を皮膚に容易に刺し込むことができ、皮膚の表層側には穿刺部32の先側の外周に沿った切り込み部が形成される。
Δhの上限値が最も高い穿刺部32の高さHdの0.4倍なので、マイクロニードル24を皮膚に押し当てた際に穿刺部32のみが皮膚に刺し込まれている時間を短くすることができ、穿刺部32の変形を抑制し、穿刺部32の破損を防止することができる。このため、押圧荷重を継続して加えることにより、穿刺部31、穿刺部30、穿刺部33の順に各穿刺部の先側を皮膚に刺し込むことができ、皮膚の表層側には穿刺部32の先側の外周に沿った切り込み部に加えて、穿刺部31、穿刺部30、穿刺部33の各先側の外周に沿った切り込み部が形成される。
なお、穿刺部64、65の穿刺先端面70、71をそれぞれ平坦としたが、2つの穿刺部の各穿刺先端面は、いずれか一方又は双方が非平坦であってもよい。また、マイクロニードルに、先端が平坦となった又は非平坦となった3又は4つの同一高さの穿刺部を、マイクロニードルを平面視して、円周上に均等に(円周を周方向に沿って3等分又は4等分する周方向角度位置に)それぞれ配置することもできる。
ここで、下り勾配角度を1度以上5度以下とすることで、穿刺部64、65の穿刺性を高めることができ、下り勾配角度を5度を超え15度以下とすることで、穿刺部64、65の変形抵抗を向上させることができる。なお、下り勾配角度が1度未満では、マイクロニードルを射出成形により製造する際、射出成形用金型からのマイクロニードルの脱型が困難となり、下り勾配角度が15度を超えると、マイクロニードルの穿刺性が低下するため好ましくない。
また、穿刺先端面70、71の幅t(外側面62、63の先端と内側面66、67の先端との間の最大距離)のそれぞれの下限値は0.005mm、好ましくは0.01mmであり、上限値は0.1mm、好ましくは0.05mmである。このような構成とすることで、穿刺部64、65の先側の変形及び破損を防止すると共に、穿刺部64、65の穿刺性を維持すること(穿刺部64、65の先側を皮膚に容易に刺し込むこと)ができる。
マイクロニードル60を皮膚(表皮)に押し当てると、皮膚の表層側には穿刺部64,65の先側の外周に沿った切り込み部が形成される。マイクロニードル60を更に皮膚に押し込むと、穿刺部64、65の間に存在する皮膚は収納部69内に進入することになる。このため、穿刺部64、65を皮膚に刺し込むにつれて皮膚から受ける抵抗力の増加を、先側が単純円錐形状となった従来のマイクロニードルと比較して、低く抑えることができる。これにより、マイクロニードル60を皮膚に容易に刺し込むこと(マイクロニードル10の穿刺性を高めること)が可能になる。
また、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明のマイクロニードルアレイを構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
例えば、マイクロニードルアレイ全体が樹脂で構成される必要はなく、少なくともマイクロニードルが樹脂で構成されていればよく、
また、マイクロニードルの表面が処理(例えば、粗度の調整、めっき層等のコーティング層の形成等)されていてもよい。
更に、本発明の第1〜第3の実施の形態に係るマイクロニードルアレイは、従来使用されている注射器の代わりに体内への投薬を行うもの(医療用デバイス)であるが、皮膚や頭皮への美容液の投与等に使用することも可能である。
前記各マイクロニードルの先側には、該マイクロニードルの側面の一部を外側面として対向配置され、一方が他方より低い2つの穿刺部が設けられ、対向する前記穿刺部の内側面に囲まれ、前記マイクロニードルの軸心に沿って先側及び両側方向に開口して下端に、前記台座の上面と平行な中央底面を有する薬剤の保持が可能な収納部が形成され、
しかも、前記収納部を形成する対向する前記内側面は、前記各穿刺部の先端から前記中央底面まで、該内側面間の幅が狭くなる1〜15度の下り勾配となっている。
前記各マイクロニードルの先側には、該マイクロニードルの側面の一部を外側面として、該マイクロニードルを平面視して円周方向に4等分する位置に、少なくとも1つが他の3つの高さと異なる4つの穿刺部が設けられ、該4つの穿刺部の間で、前記マイクロニードルの軸心に沿って先側及び側方向に開口して下端に、前記台座の上面と平行な中央底面を有する薬剤の保持が可能な収納部が形成され、
しかも、前記収納部を形成する前記4つの穿刺部の対向する内側面は、前記穿刺部の先端から前記中央底面まで、該内側面間の幅が狭くなる1〜15度の下り勾配となっている。
このような構成とすることにより、マイクロニードルを皮膚に押し込む際に、高さが最大の穿刺部に過度な変形が生じるのを抑制して破損を防止することができる。
このような構成とすることで、各穿刺部を皮膚に刺し込んだ際に、皮膚から受ける反力を各穿刺部で均等に受けることができ、各穿刺部の不均一な変形を抑制して破損を防止することができる。
各マイクロニードルの穿刺部の先端を平坦とした場合、樹脂製のマイクロニードルアレイを射出成形で製造する際に使用する射出成形用金型に形成する凹部(マイクロニードルの表面の輪郭形状に対応した内表面を有する窪み)の作製が容易になると共に、凹部の先端部(穿刺部が形成される領域)への溶融樹脂の流入が容易となる。このため、穿刺部の形状を安定して形成することができ、安定した形状を有するマイクロニードルを容易に作製することが可能になる。
Claims (5)
- 先細になった複数の樹脂製のマイクロニードルが台座上に分散配置されたマイクロニードルアレイにおいて、
前記マイクロニードルの側面の一部を外側面として、先端が非平坦又は平坦となった複数の穿刺部が設けられ、前記各穿刺部の内側面に囲まれて前記マイクロニードルの軸心に沿って先側及び側方向に開口して薬剤の保持が可能な収納部が形成され、
少なくとも1つの穿刺部の高さが他の穿刺部の高さより高くなっていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項1記載のマイクロニードルアレイにおいて、前記穿刺部の高さの最大差は、高さが最も高い穿刺部の高さの0.01〜0.4の範囲にあることを特徴とするマイクロニードルアレイ。
- 請求項1又は2記載のマイクロニードルアレイにおいて、前記収納部は、底面を有することを特徴とするマイクロニードルアレイ。
- 先細になった複数の樹脂製のマイクロニードルが台座上に分散配置されたマイクロニードルアレイにおいて、
前記マイクロニードルの側面の一部を外側面として、先端が非平坦又は平坦となった複数の穿刺部が設けられ、前記各穿刺部の内側面に囲まれて前記マイクロニードルの軸心に沿って先側及び側方向に開口して、底面を有し薬剤の保持が可能な収納部が形成され、
前記内側面は前記穿刺部の先端から前記底面に向けて下り勾配となっていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のマイクロニードルアレイにおいて、前記穿刺部の数は2、3又は4であって、それぞれの前記穿刺部が円周上に並べて配置されていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。
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