JP6261795B1 - マイクロニードルアレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】注射器の代わりに使用可能な性能を備えたマイクロニードルアレイを提供する。【解決手段】先細になった複数の樹脂製のマイクロニードル10が台座11上に分散配置されたマイクロニードルアレイにおいて、各マイクロニードル10には、マイクロニードル10の軸心方向に沿った中間高さ位置でマイクロニードル10の軸心と交差する平面上にある中間底面12と、中間底面12上に隙間を設けて対向し、かつ穿刺方向をマイクロニードル10の軸心方向に揃え、マイクロニードル10の側面の一部を外側面13、14とする一対の穿刺部15、16とが設けられ、各穿刺部15、16の内側面17、18に挟まれてマイクロニードル10の軸心に沿って先側及び側方向に開口して薬剤を保持可能な収納部19が形成され、各穿刺部15、16の刃20、21は内側面17、18と外側面13、14の交差部に沿って連続して形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、従来使用されている注射器の代わりに体内への投薬を行うことが可能なマイクロニードルアレイに関する。
今後、高齢化社会が進むにつれ、社会体制の中で医療の占める比率が増加する。このため、例えば、老齢者や仕事多忙者等の通院頻度の軽減化を図る方策の一つとして、また、遠隔地や過疎地のような医師や病院数の不足地域に対する在宅医療の一環として、医師の処方に基づいた在宅投薬を行うニーズは大きくなる。
医療行為の中では、外傷等の患部への外科的処置と投薬治療が大きな比率を占め、更に投薬治療においては、注射器による体内投薬が大きな比率を占めている。この注射器による投薬は、通常、医師や看護師のような有資格者が病院で施行するものであるが、糖尿病に対するインシュリン投与のように、中には患者自身が在宅で施行することが認められているものもある。
注射器による投薬の長所は、皮下や血管に直接投薬できる点にあるが、欠点は、注射の際の痛みや、投薬回数の増加に伴い傷(注射痕)が残ったり腫れたりする点にある。
そこで、注射器の代わりに、先端が尖ったマイクロニードル(例えば、直径が0.3〜0.5mmの微小針)を平板上に複数(例えば、30〜300/cm)有する樹脂製のマイクロニードルアレイを使用することが考えられている。このマイクロニードルアレイの使用にあっては、マイクロニードルの長さを皮下の無痛点の深さに到達可能な寸法にすることで使用時の痛みを解消(無痛化を達成)することができ、また、パッチ式に表皮に貼り当てるだけの使用方法となるため患者自身が在宅で容易に投薬できることから、患者への負担が大いに軽減される。
このように、マイクロニードルアレイは、各種長所を有し、今後社会の中で大きなニーズを有するものであるため、その実用化が図られれば、今後の高齢化社会に大きく貢献できるものと考えられる。
上記したマイクロニードルアレイは、例えば、特許文献1に開示の金型、具体的には、マイクロニードルの形状、例えば、先側が単純円錐形状に対応した凹部が形成された金型を用いて、射出成形により製造できる。これにより、マイクロニードルアレイを、安価に大量生産することが可能となる。
特開2012−217653号公報
しかしながら、従来のマイクロニードルアレイでは、各マイクロニードルが単純円錐形状であるために所定量の薬剤を保持させることができないことがあり、規定量の薬剤を注入しようとすると、複数枚のマイクロニードルアレイを使用しなければならないという問題が生じる。
また、単純円錐形状のマイクロニードルでは、マイクロニードルの外径が先側から基側に向けて徐々に拡径していくため、マイクロニードルを皮膚に刺し込むにつれて皮膚から受ける抵抗力が増すことになって、マイクロニードルアレイが皮膚に刺さり難いという問題がある。
このため、従来の形状のマイクロニードルアレイは、注射器の代わりとして使用するための十分な機能を備えていなかった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、注射器の代わりに表皮下に規定量の薬剤を容易に注入することが可能なマイクロニードルアレイを提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係るマイクロニードルアレイは、先細になった複数の樹脂製のマイクロニードルが台座上に分散配置されたマイクロニードルアレイにおいて、
前記各マイクロニードルには、該マイクロニードルの軸心方向に沿った中間高さ位置で該マイクロニードルの軸心と交差する平面上にある中間底面と、該中間底面上に隙間を設けて対向し、かつ穿刺方向を該マイクロニードルの軸心方向に揃え、該マイクロニードルの側面の一部を外側面とする一対の穿刺部とが設けられ、
前記各穿刺部の内側面に挟まれて前記マイクロニードルの軸心に沿って先側及び側方向に開口して薬剤を保持可能な収納部が形成され、
前記各穿刺部の刃は前記内側面と前記外側面の交差部に沿って連続して形成されており、
一対の前記穿刺部の対向する前記各内側面は、前記穿刺部の先端から前記中間底面に向けて1〜5度の下り勾配となっている。
前記目的に沿う第2の発明に係るマイクロニードルアレイは、先細になった複数の樹脂製のマイクロニードルが台座上に分散配置されたマイクロニードルアレイにおいて、
前記各マイクロニードルには、該マイクロニードルの軸心方向に沿った中間高さ位置で該マイクロニードルの軸心と交差する平面上にある中間底面と、該中間底面上に隙間を設けて対向し、かつ穿刺方向を該マイクロニードルの軸心方向に揃え、該マイクロニードルの側面の一部を外側面とする複数対の穿刺部とが設けられ、
前記各穿刺部の内側面に挟まれて前記マイクロニードルの軸心に沿って先側及び側方向に開口して薬剤を保持可能な収納部が形成され、
前記各穿刺部の刃は前記内側面と前記外側面の交差部に沿って連続して形成されており、
隣り合う前記穿刺部は対向する前記内側面を有し、該対向する内側面はそれぞれ側面視して、該穿刺部の先端から前記中間底面に向けて1〜5度の下り勾配となっている。
第2の発明に係るマイクロニードルアレイにおいて、前記穿刺部は、前記中間底面の周を周方向に沿って4分割する周方向角度位置にそれぞれ形成することができる。
穿刺部を4個とすることで、薬剤の保持量及び保持力を向上させると共に、穿刺部を皮膚に刺し込む際の抵抗を小さくすることができる。
前記目的に沿う第3の発明に係るマイクロニードルアレイは、第1、第2の発明に係るマイクロニードルアレイにおいて、前記穿刺部の頂部を更に前記マイクロニードルの軸心方向に沿って延設した分割筒状の補助穿刺部が設けられ、該補助穿刺部の刃は該補助穿刺部の補助内側面と補助外側面の交差部に沿って連続して形成されている。
また、マイクロニードルアレイは、先細になった複数の樹脂製のマイクロニードルが台座上に分散配置されたマイクロニードルアレイであって、
前記各マイクロニードルは、前記台座の表面上に立設され、中央部を貫通する基側収納部が形成されて先細状となった基側ニードルと、該基側ニードルの先端に連接され、平面視した外形状が前記基側ニードルの先端の外形状と一致し、中央部を前記マイクロニードルの軸心に沿って貫通し前記基側収納部の先端と連通する先側収納部が形成された筒状の先側ニードルとを有し、
前記基側収納部と前記先側収納部が一体となって前記マイクロニードルの先側に開口し薬剤の保持が可能な収納部が形成され、
前記マイクロニードルの刃は前記先側ニードルの内側面と外側面の各先端部に沿って連続して形成され、
前記台座には前記各マイクロニードルの前記基側収納部の基側と連通する貫通孔が形成され、前記台座は該台座の裏面に当接して支持するホルダー内に収容することもできる。
第1、第2の発明に係るマイクロニードルアレイでは、マイクロニードルの軸心方向に沿った中間高さ位置に設けられた中間底面上に、マイクロニードルの軸心を挟んで隙間を設けて対向しマイクロニードルの側面の一部を外側面とする穿刺部を複数設けるので、先側が単純円錐形状となった従来のマイクロニードルと比較して、各穿刺部の断面積は小さくなり、マイクロニードルを皮膚に刺し込むにつれて皮膚から受ける抵抗力の増加を低く抑えることができ、マイクロニードルアレイを皮膚に容易に刺し込むことが可能になる。
また、収納部は中間底面上に配置された複数の穿刺部の間に形成されるので収納部の容積を大きくすることができると共に、マイクロニードルを先側から薬剤中に浸漬した際に収納部の先側に進入した薬剤により押し出された空気は収納部の基側から外部に流出することになって、収納部に薬剤を確実に進入させることができる。その結果、マイクロニードルに所定量の薬剤を保持させることが可能になる。
第3の発明に係るマイクロニードルアレイでは、穿刺部の頂部を更にマイクロニードルの軸心方向に沿って延設した分割筒状の補助穿刺部の肉厚がマイクロニードルの軸心方向に沿って一定となるので、マイクロニードルを皮膚に刺し込むにつれて皮膚から受ける抵抗力の増加を低く抑えることができ、マイクロニードルアレイを皮膚に容易に刺し込むことが可能になる。
また、穿刺部の間に形成される収納部と補助穿刺部の内側領域(補助穿刺部の補助内側面に挟まれた領域)が連通しているので薬剤を保持する領域の容積を大きくすることができると共に、マイクロニードルを先側から薬剤中に浸漬した際に筒状の補助穿刺部の内側及び収納部の先側に進入した薬剤により押し出された空気は収納部の基側から外部に流出することになって、補助穿刺部の内側領域及び収納部に薬剤を確実に進入させることができる。その結果、マイクロニードルに所定量の薬剤を保持させることが可能になる。
イクロニードルが、中央部を貫通する基側収納部が形成されて先細状となった基側ニードルと、基側ニードルの先端に連接され、平面視した外形状が基側ニードルの先端の外形状と一致し、中央部をマイクロニードルの軸心に沿って貫通し基側収納部の先端と連通する先側収納部が形成された筒状の先側ニードルとを有する場合、マイクロニードルの軸心方向に沿って先側ニードルの肉厚は一定となり、マイクロニードルを皮膚に刺し込むにつれて皮膚から受ける抵抗力の増加を低く抑えることができ、マイクロニードルアレイを皮膚に容易に刺し込むことが可能になる。
また、基側収納部と先側収納部が一体となってマイクロニードルの先側に開口し薬剤の保持が可能な収納部を形成している場合、収納部の容積を大きくすることができ、マイクロニードルに所定量の薬剤を保持させることが可能になる。
更に、台座に各マイクロニードルの基側収納部の基側と連通する貫通孔が形成され、台座台座の裏面に当接して支持するホルダー内に収容されている場合、マイクロニードルを先側から薬剤中に浸漬した際に収納部に進入した薬剤により押し出された空気は貫通孔を経由して台座とホルダーの界面部に移動し、更に界面部を通過して外部に流出することにより収納部に薬剤を確実に進入させることができ、マイクロニードルに所定量の薬剤を保持させることが可能になる。
本発明の第1の実施の形態に係るマイクロニードルアレイを構成するマイクロニードルの斜視図である。 (A)は同マイクロニードルの側面図、(B)は同マイクロニードルの平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るマイクロニードルアレイを構成するマイクロニードルの斜視図である。 (A)は同マイクロニードルの側面図、(B)は同マイクロニードルの平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るマイクロニードルアレイを構成するマイクロニードルの斜視図である。 (A)は同マイクロニードルの側面図、(B)は同マイクロニードルの平面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るマイクロニードルアレイの斜視図である。 (A)は同マイクロニードルアレイの平面図、(B)は(A)のA−A矢視断面図である。 同マイクロニードルアレイを構成するマイクロニードルの斜視図である。 (A)、(B)はそれぞれ同マイクロニードルの部分拡大断面図、部分拡大平面図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2(A)、(B)に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るマイクロニードルアレイは、概略形状が円錐台状(先細になった形状の一例)となった複数の樹脂製のマイクロニードル(針又は微小針ともいう)10が、例えば、マイクロニードル10と同一の樹脂を用いて形成された台座の一例である平板11上に分散配置(設定した配置パターンで立設)されたものであって、例えば、従来使用されている注射器の代わりに体内への投薬を行うもの(医療用デバイス)である。以下、詳細に説明する。
各マイクロニードル10には、マイクロニードル10の軸心方向に沿った中間高さ位置Hでマイクロニードル10の軸心と直交(交差の一例)する平面上にある中間底面12と、中間底面12上にマイクロニードル10の軸心を挟んで隙間を設けて対向し、かつ穿刺方向をマイクロニードル10の軸心方向に揃えて、マイクロニードル10の側面の一部を外側面13、14とする一対の穿刺部15、16とが設けられている。また、各穿刺部15、16の内側面17、18に挟まれてマイクロニードル10の軸心に沿って先側及び側方向に開口して薬剤を保持可能な収納部19が形成され、穿刺部15の刃20は内側面17と外側面13の交差部に沿って連続して形成され、穿刺部16の刃21は内側面18と外側面14の交差部に沿って連続して形成されている。なお、内側面17、18は、穿刺部15、16の先端から中間底面12に向けて下り勾配(例えば、1〜5度)となって対向している。
平板11の形状は特に限定されるものではなく、使用する状況に合わせて、例えば、平面視して長方形(正方形でもよい)、円形、楕円形、又は多角形(正多角形を含む)等でもよい。
また、台座を平板11とする代わりに、薬剤を注入する部位の表面形状に合わせて湾曲した曲面状としても、使用時にマイクロニードルアレイを保持する穿刺具の先端部に容易に装着できるように立体形状(例えば、キャップ状)としてもよい。
更に、マイクロニードル10の概略形状を円錐台状としたが、マイクロニードルの概略形状を、例えば、楕円錐台状や多角錐台状(三角錐台状や四角錐台状等)としてもよい。
図2(A)に示すように、各マイクロニードル10の高さHは0.1〜2.0mm、好ましくは0.3〜1.0mmであり、基端の外径Dは0.1〜1.0mm、好ましくは0.3〜0.6mmである。これによって、マイクロニードルアレイの使用時(マイクロニードル10を皮膚に刺し込んだ際)に、マイクロニードル10が折損するのを抑制、更には防止することができると共に、マイクロニードルアレイの使用時に、各マイクロニードル10の先端(穿刺部15、16の穿刺先端部15a、16a)を皮下の無痛点の深さに到達させて、痛みを感じさせないようにする(感じ難くさせる)ことができる。
各マイクロニードル10の中間底面12の中間高さ位置H(平板11の表面からの高さ位置)は、マイクロニードル10の高さHの1倍未満、例えば、0.2〜0.99倍、好ましくは0.2〜0.9倍であり、穿刺部15、16の先端同士の外側距離Wは0.05〜0.8mm、好ましくは0.1〜0.5mmである。
マイクロニードル10は、平板11の1cm程度の範囲に、例えば、10〜3000本(好ましくは、下限が50本、上限が1000本)程度、分散配置されている。従って、平板11の大きさは、上記マイクロニードル10を配置可能な面積を有すればよい。
ここで、平板11上に複数のマイクロニードル10が配置される領域の形状は、平面視して長方形、正方形、円形、楕円形、又は多角形等の任意の形状とすることができ、長方形であれば長辺が、正方形であれば一辺が、円形であれば直径が、楕円形であれば長径が、多角形(正多角形)であれば一辺が、例えば、5〜50mm程度となっている。
複数のマイクロニードル10の平板11上における配置パターンは、平板11を平面視して碁盤目状、千鳥状、又はランダムにすることができる。ここで、千鳥状に分散配置するとは、マイクロニードルが一定間隔で直線状に並んだ(立設した)複数の列において、隣り合う列の間で、一方の列のマイクロニードルが、他方の列の隣り合うマイクロニードルの隙間の中央に対応する位置に配置(立設)されている状態をいう。
なお、マイクロニードル10の形状、寸法、及び、本数、また、平板11へのマイクロニードル10の配置の仕方や配置範囲の各条件は、マイクロニードルアレイの使用用途(例えば、投薬する部位に対する適合性や投薬量)を満足できれば、特に限定されるものでなく、種々変更できる。
マイクロニードル10を形成する樹脂としては、例えば、生分解性プラスチック(生分解性樹脂)や熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂を使用できる。
生分解性プラスチックは、微生物により分解されるプラスチックであり、例えば、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカノエート、ポリグリコール酸、変性ポリビニルアルコール、カゼイン、変性澱粉等があるが、特にポリ乳酸が好ましい。このポリ乳酸は、トウモロコシを原料としており、人の体内や自然環境で二酸化炭素と酸素に分解されるという特徴を持っている。このため、マイクロニードルをポリ乳酸製とすることで、マイクロニードルがもし体内で折れてしまっても、体内で分解され吸収されてしまうので,人体に対し安全である。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、メタクリル酸樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等を使用できるが、ポリカーボネート樹脂が好ましい。
また、熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、熱硬化性ポリイミド樹脂等を使用できる。
続いて、本発明の第1の実施の形態に係るマイクロニードルアレイの作用について説明する。
マイクロニードル10を皮膚(表皮)に押し当てると(穿刺部15、16の刃20、21により皮膚に切り込みを入れると)、皮膚の表層側には穿刺部15、16の外周に沿った切り込み部が形成され、マイクロニードル10を皮膚に押し込むと、平面視して穿刺部15、16の間に存在する皮膚は収納部19内に進入することになる。ここで、収納部19の深さH(=H−H)はマイクロニードル10の高さHより小さいので、収納部19内の薬剤は表皮下に移動する、あるいは、収納部19内の薬剤を収納部19内に進入する皮膚により確実に押し出すことも期待できる。これにより、押し出された薬剤を、穿刺部15、16の内側面17、18に沿って皮膚に形成される切り込み部を用いて真皮(表皮下)に効果的に到達させることが可能になる。
各マイクロニードル10では、マイクロニードル10の軸心方向に沿った中間高さ位置Hに設けられた中間底面12上に、マイクロニードル10の軸心を挟んで隙間を設けて対向しマイクロニードル10の側面の一部を外側面13、14とする一対(2つ)の穿刺部15、16を設けるので、各穿刺部15、16の断面積は、先側が単純円錐形状となった従来のマイクロニードルの断面積と比較して小さくなり、マイクロニードル10を皮膚に刺し込むにつれて皮膚から受ける抵抗力の増加を低く抑えることができる。これにより、マイクロニードル10を皮膚に容易に刺し込むことが可能になる。
また、収納部19は、中間底面12上に配置された対となる穿刺部15、16の間に形成されるので、収納部19の容積を、単純円錐形状となった従来のマイクロニードルの中央部に軸心に沿って形成する収納部の容積と比較して大きくすることができると共に、マイクロニードル10を先側から薬剤中に浸漬した際に収納部19の先側に進入した薬剤により押し出された空気は収納部19の基側(薬剤に対して未浸漬の部分)から外部に流出することになって、収納部19に薬剤を確実に進入させることができる。これにより、マイクロニードル10に所定量の薬剤を保持させることが可能になる。
図3、図4(A)、(B)に示すように、本発明の第2の実施の形態に係るマイクロニードルアレイは、概略形状が円錐台状(先細になった形状の一例)となった複数の樹脂製のマイクロニードル(針又は微小針ともいう)22が、例えば、マイクロニードル22と同一の樹脂を用いて形成された台座の一例である平板23上に分散配置(設定した配置パターンで立設)されたものであって、例えば、従来使用されている注射器の代わりに体内への投薬を行うもの(医療用デバイス)である。以下、詳細に説明する。
各マイクロニードル22には、マイクロニードル22の軸心方向に沿った中間高さ位置Hでマイクロニードル22の軸心と直交(交差の一例)する平面上にある中間底面24と、中間底面24上にマイクロニードル22の軸心を挟んで隙間を設けて対向し、かつ穿刺方向をマイクロニードル22の軸心方向に揃えて、マイクロニードル22の側面の一部を外側面25、26、27、28とする2対の穿刺部29、30、31、32とが設けられている。ここで、各穿刺部29、30、31、32は、中間底面24の周を周方向に沿って4等分(4分割の一例)する周方向角度位置にそれぞれ形成され、マイクロニードル22の軸心を挟んで、穿刺部29と穿刺部31が対となって、穿刺部30と穿刺部32が対となってそれぞれ対向している。
穿刺部29はマイクロニードル22の軸心側で当接する内側面33、34を備え、穿刺部29の刃35は、内側面33と外側面25の交差部に沿って連続して形成される部分刃36と、内側面34と外側面25の交差部に沿って連続して形成される部分刃37と、内側面33と内側面34の交差部に沿って連続して形成される部分刃38とを有している。
穿刺部30はマイクロニードル22の軸心側で当接する内側面39、40を備え、穿刺部30の刃41は、内側面39と外側面26の交差部に沿って連続して形成される部分刃42と、内側面40と外側面26の交差部に沿って連続して形成される部分刃43と、内側面39と内側面40の交差部に沿って連続して形成される部分刃44とを有している。
穿刺部31はマイクロニードル22の軸心側で当接する内側面45、46を備え、穿刺部31の刃47は、内側面45と外側面27の交差部に沿って連続して形成される部分刃48と、内側面46と外側面27の交差部に沿って連続して形成される部分刃49と、内側面45と内側面46の交差部に沿って連続して形成される部分刃50とを有している。
穿刺部32はマイクロニードル22の軸心側で当接する内側面51、52を備え、穿刺部32の刃53は、内側面51と外側面28の交差部に沿って連続して形成される部分刃54と、内側面52と外側面28の交差部に沿って連続して形成される部分刃55と、内側面51と内側面52の交差部に沿って連続して形成される部分刃56とを有している。
穿刺部29の内側面33、34と、穿刺部30の内側面39、40と、穿刺部31の内側面45、46と、穿刺部32の内側面51、52にそれぞれ挟まれてマイクロニードル22の軸心に沿って先側及び側方向に開口して薬剤を保持可能な収納部57が形成されている。
ここで、対向する内側面34と内側面39は側面視して、穿刺部29、30の先端から中間底面24に向けて下り勾配(例えば、1〜5度)となっており、対向する内側面40と内側面45は側面視して、穿刺部30、31の先端から中間底面24に向けて下り勾配(例えば、1〜5度)となっている。また、対向する内側面46と内側面51は側面視して、穿刺部31、32の先端から中間底面24に向けて下り勾配(例えば、1〜5度)となっており、対向する内側面52と内側面33は側面視して、穿刺部32、29の先端から中間底面24に向けて下り勾配(例えば、1〜5度)となっている。
平板23の形状は特に限定されるものではなく、使用する状況に合わせて、例えば、平面視して長方形(正方形でもよい)、円形、楕円形、又は多角形(正多角形を含む)等でもよい。
また、台座を平板23とする代わりに、薬剤を注入する部位の表面形状に合わせて湾曲した曲面状としてもよく、また、使用時にマイクロニードルアレイを保持する穿刺具の先端部に容易に装着できるように立体形状(例えば、キャップ状)としてもよい。
更に、マイクロニードル22の概略形状を円錐台状としたが、マイクロニードルの概略形状を、例えば、楕円錐台状や多角錐台状(三角錐台状や四角錐台状等)としてもよい。
図4(A)に示すように、各マイクロニードル22の高さHは0.1〜2.0mm、好ましくは0.3〜1.0mmであり、基端の外径Dは0.1〜1.0mm、好ましくは0.3〜0.6mmである。これによって、マイクロニードルアレイの使用時(マイクロニードル22を皮膚に刺し込んだ際)に、マイクロニードル22が折損するのを抑制、更には防止することができると共に、マイクロニードルアレイの使用時に、各マイクロニードル22の先端部(穿刺部29、30、31、32の穿刺先端部)を皮下の無痛点の深さに到達させて、痛みを感じさせないようにする(感じ難くさせる)ことができる。
各マイクロニードル22の中間底面24の中間高さ位置H(平板23の表面からの高さ位置)は、マイクロニードル22の高さHの1倍未満、例えば、0.2〜0.99倍、好ましくは0.2〜0.9倍であり、側面視して対向する穿刺部32、31(穿刺部32、29、穿刺部29、30、穿刺部30、31)の先端同士の距離Wは0.05〜0.8mm、好ましくは0.1〜0.5mmである。なお、各マイクロニードル22の中間底面24の中間高さ位置H、穿刺部32、31(穿刺部32、29、穿刺部29、30、穿刺部30、31)の先端同士の距離Wは、マイクロニードル22に保持させる薬剤量及び使用方法に基づいてそれぞれ設定する。
マイクロニードル22は、平板23の1cm程度の範囲に、例えば、10〜3000本(好ましくは、下限が50本、上限が1000本)程度、分散配置されている。従って、平板23の大きさは、上記マイクロニードル22を配置可能な面積を有すればよい。
ここで、平板23上に複数のマイクロニードル22が配置される領域の形状は、平面視して長方形、正方形、円形、楕円形、又は多角形等の任意の形状とすることができ、長方形であれば長辺が、正方形であれば一辺が、円形であれば直径が、楕円形であれば長径が、多角形(正多角形)であれば一辺が、例えば、5〜50mm程度となっている。
複数のマイクロニードル22の平板23上における配置パターンは、平板23を平面視して碁盤目状、千鳥状、又はランダムにすることができる。ここで、千鳥状に分散配置するとは、マイクロニードルが一定間隔で直線状に並んだ(立設した)複数の列において、隣り合う列の間で、一方の列のマイクロニードルが、他方の列の隣り合うマイクロニードルの隙間の中央に対応する位置に配置(立設)されている状態をいう。
なお、マイクロニードル22の形状、寸法、及び、本数、また、平板23へのマイクロニードル22の配置の仕方や配置範囲の各条件は、マイクロニードルアレイの使用用途(例えば、投薬する部位に対する適合性や投薬量)を満足できれば、特に限定されるものでなく、種々変更できる。
マイクロニードル22を形成する樹脂としては、例えば、生分解性プラスチック(生分解性樹脂)や熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂を使用できる。
生分解性プラスチックは、微生物により分解されるプラスチックであり、例えば、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカノエート、ポリグリコール酸、変性ポリビニルアルコール、カゼイン、変性澱粉等があるが、特にポリ乳酸が好ましい。このポリ乳酸は、トウモロコシを原料としており、人の体内や自然環境で二酸化炭素と酸素に分解されるという特徴を持っている。このため、マイクロニードルをポリ乳酸製とすることで、マイクロニードルがもし体内で折れてしまっても、体内で分解され吸収されてしまうので,人体に対し安全である。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、メタクリル酸樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等を使用できるが、ポリカーボネート樹脂が好ましい。
また、熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、熱硬化性ポリイミド樹脂等を使用できる。
なお、マイクロニードルの中間底面上に2対の穿刺部を設けたが、3対以上の複数対の穿刺部を設けてもよい。
続いて、本発明の第2の実施の形態に係るマイクロニードルアレイの作用について説明する。
マイクロニードル22を皮膚(表皮)に押し当てると(穿刺部29、30、31、32の刃35、41、47、53により皮膚に切り込みを入れると)、皮膚の表層側には穿刺部29、30、31、32の外周に沿った切り込み部が形成され、マイクロニードル22を皮膚に押し込むと、平面視して穿刺部29、30、31、32の間に存在する皮膚は収納部57内に進入することになる。ここで、収納部57の深さH(=H−H)はマイクロニードル22の高さHより小さいので、収納部57内の薬剤は表皮下に移動する、あるいは、収納部57内の薬剤を収納部57内に進入する皮膚により確実に押し出すことも期待できる。これにより、押し出された薬剤を、穿刺部29、30、31、32の内側面33、34、39、40、45、46、51、52に沿って皮膚に形成される切り込み部を用いて真皮(表皮下)に効果的に到達させることが可能になる。
各マイクロニードル22では、マイクロニードル22の軸心方向に沿った中間高さ位置Hに設けられた中間底面24上に、マイクロニードル22の軸心を挟んで隙間を設けて対向しマイクロニードル22の側面の一部を外側面25、26、27、28とする穿刺部29、30、31、32を設けるので、各穿刺部29、30、31、32の断面積は、先側が単純円錐形状となった従来のマイクロニードルの断面積と比較して小さくなり、マイクロニードル22を皮膚に刺し込むにつれて皮膚から受ける抵抗力の増加を低く抑えることができる。これにより、マイクロニードル22を皮膚に容易に刺し込むことが可能になる。
また、収納部57は、中間底面24上に分散配置された穿刺部29、30、31、32の間に形成されるので、収納部57の容積を、単純円錐形状となった従来のマイクロニードルの中央部に軸心に沿って形成する収納部の容積と比較して大きくすることができると共に、マイクロニードル22を先側から薬剤中に浸漬した際に収納部57の先側に進入した薬剤により押し出された空気は収納部57の基側(薬剤に対して未浸漬の部分)から外部に流出することになって、収納部57に薬剤を確実に進入させることができる。これにより、マイクロニードル22に所定量の薬剤を保持させることが可能になる。
図5、図6(A)、(B)に示すように、本発明の第3の実施の形態に係るマイクロニードルアレイは、先細になった複数の樹脂製のマイクロニードル(針又は微小針ともいう)58が、例えば、マイクロニードル58と同一の樹脂を用いて形成された台座の一例である平板59上に分散配置(設定した配置パターンで立設)されたものであって、例えば、従来使用されている注射器の代わりに体内への投薬を行うもの(医療用デバイス)である。以下、詳細に説明する。
各マイクロニードル58は、マイクロニードル58の軸心方向に沿った中間高さ位置Hでマイクロニードル58の軸心と直交(交差の一例)する平面上にある中間底面60及び中間底面60上にマイクロニードル58の軸心を挟んで隙間を設けて対向し、かつ穿刺方向をマイクロニードル58の軸心方向に揃えて、マイクロニードル58の側面の一部を外側面61、62とする一対の穿刺部63、64が設けられたマイクロニードル基部65と、穿刺部63、64の頂部(マイクロニードル基部65の先端)をそれぞれ更にマイクロニードル58の軸心方向に沿って延設した一対の(分割筒状の一例)補助穿刺部66、67とを備えている。
ここで、補助穿刺部66は、穿刺部63の外側面61の先端をマイクロニードル58の軸心方向に沿って延設した平面視して円弧状の補助外側面68と、穿刺部63の内側面69の先端をマイクロニードル58の軸心方向に沿って延設した平面視して直線状の補助内側面70とを有し、補助外側面68と補助内側面70の両端同士は交差している。また、補助穿刺部67は、穿刺部64の外側面62の先端をマイクロニードル58の軸心方向に沿って延設した平面視して円弧状の補助外側面71と、穿刺部64の内側面72の先端をマイクロニードル58の軸心方向に沿って延設した平面視して直線状の補助内側面73とを有し、補助外側面71と補助内側面73の両端同士は交差している。なお、穿刺部63の外側面61の先端、補助穿刺部66の補助外側面68、穿刺部64の外側面62の先端、及び補助穿刺部67の補助外側面71を平面視した場合、マイクロニードル基部65の頂部(穿刺部63、64の先端)に外接する円の周上において、外側面61の先端と補助外側面68及び外側面62の先端と補助外側面71はそれぞれ重なって存在している。また、穿刺部63の内側面69の先端と補助内側面70及び穿刺部64の内側面72の先端と補助内側面73は、平面視してそれぞれ重なって存在している。
マイクロニードル基部65には、各穿刺部63、64の内側面69、72に挟まれてマイクロニードル58の軸心に沿って先側(補助穿刺部66、67側)及び側方向に開口して薬剤を保持可能な収納部74が形成されている。なお、穿刺部63、64の内側面69、72は、穿刺部63、64の先端から中間底面60に向けて下り勾配(例えば、1〜5度)となって対向している。また、補助穿刺部66の補助内側面70と補助穿刺部67の補助内側面73に挟まれた内側領域には、収納部74の先端と連通する先側収納部75が形成されている。このような構成とすることにより、収納部74と先側収納部75が一体となってマイクロニードル58の先側及び側方向に開口し薬剤の保持が可能な薬剤収納部76が形成される。
ここで、穿刺部63の頂部をマイクロニードル58の軸心方向に沿って延設して補助穿刺部66が、穿刺部64の頂部をマイクロニードル58の軸心方向に沿って延設して補助穿刺部67がそれぞれ形成されているので、穿刺部63の内側面69と外側面61の交差部は補助穿刺部66の補助内側面70と補助外側面68の交差部と連続し、穿刺部64の内側面72と外側面62の交差部は補助穿刺部67の補助内側面73と補助外側面71の交差部と連続している。従って、マイクロニードル58の刃77は、穿刺部63の内側面69と外側面61の交差部に沿って形成される部分刃78、穿刺部64の内側面72と外側面62の交差部に沿って形成される部分刃79、補助穿刺部66の補助内側面70と補助外側面68の交差部に沿って形成される部分刃80、及び補助穿刺部67の補助内側面73と補助外側面71の交差部に沿って形成される部分刃81から構成される。
平板59の形状は特に限定されるものではなく、使用する状況に合わせて、例えば、平面視して長方形(正方形でもよい)、円形、楕円形、又は多角形(正多角形を含む)等でもよい。
また、台座を平板59とする代わりに、薬剤を注入する部位の表面形状に合わせて湾曲した曲面状としても、使用時にマイクロニードルアレイを保持する穿刺具の先端部に容易に装着できるように立体形状(例えば、キャップ状)としてもよい。
更に、マイクロニードル基部65を円錐台状としたが、マイクロニードル基部の形状を、例えば、楕円錐台状や多角錐台状(三角錐台状や四角錐台状等)としてもよい。
図6(A)に示すように、各マイクロニードル58の高さHは0.1〜2.0mm、好ましくは0.3〜1.0mmであり、基端の外径Dは0.1〜1.0mm、好ましくは0.3〜0.6mmである。これによって、マイクロニードルアレイの使用時(マイクロニードル58を皮膚に刺し込んだ際)に、マイクロニードル58が折損するのを抑制、更には防止することができると共に、マイクロニードルアレイの使用時に、各マイクロニードル58の先端(補助穿刺部66、67の先端)を皮下の無痛点の深さに到達させて、痛みを感じさせないようにする(感じ難くさせる)ことができる。
各マイクロニードル58の補助穿刺部66、67の高さHは、マイクロニードル58の高さHの0.05 〜0.5倍、好ましくは0.1〜0.2倍であり、補助穿刺部66、67の補助外側面68、71間の距離Wは0.05〜0.3mm、好ましくは0.1〜0.2mm、中間底面60の中間高さ位置H(平板59の表面からの高さ位置)は、マイクロニードル58の高さHの1倍未満、例えば、0.2〜0.99倍、好ましくは0.2〜0.9倍である。
ここで、各マイクロニードル58の高さH、補助穿刺部66、67の高さH、及び補助穿刺部66、67の補助内側面70、73間の距離Wは、マイクロニードル58に保持させる薬剤量及び使用方法に基づいてそれぞれ設定されることになるが、補助穿刺部66、67の肉厚Δ(=(W−W)/2)は、0.005〜0.05mm、好ましくは0.01〜0.03mmの範囲で設定する。
マイクロニードル58は、平板59の1cm程度の範囲に、例えば、10〜3000本(好ましくは、下限が50本、上限が1000本)程度、分散配置されている。従って、平板59の大きさは、上記マイクロニードル58を配置可能な面積を有すればよい。
ここで、平板59上に複数のマイクロニードル58が配置される領域の形状は、平面視して長方形、正方形、円形、楕円形、又は多角形等の任意の形状とすることができ、長方形であれば長辺が、正方形であれば一辺が、円形であれば直径が、楕円形であれば長径が、多角形(正多角形)であれば一辺が、例えば、5〜50mm程度となっている。
複数のマイクロニードル58の平板59上における配置パターンは、平板59を平面視して碁盤目状、千鳥状、又はランダムにすることができる。ここで、千鳥状に分散配置するとは、マイクロニードルが一定間隔で直線状に並んだ(立設した)複数の列において、隣り合う列の間で、一方の列のマイクロニードルが、他方の列の隣り合うマイクロニードルの隙間の中央に対応する位置に配置(立設)されている状態をいう。
なお、マイクロニードル58の形状、寸法、及び、本数、また、平板59へのマイクロニードル58の配置の仕方や配置範囲の各条件は、マイクロニードルアレイの使用用途(例えば、投薬する部位に対する適合性や投薬量)を満足できれば、特に限定されるものでなく、種々変更できる。
マイクロニードル58を形成する樹脂としては、例えば、生分解性プラスチック(生分解性樹脂)や熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂を使用できる。
生分解性プラスチックは、微生物により分解されるプラスチックであり、例えば、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカノエート、ポリグリコール酸、変性ポリビニルアルコール、カゼイン、変性澱粉等があるが、特にポリ乳酸が好ましい。このポリ乳酸は、トウモロコシを原料としており、人の体内や自然環境で二酸化炭素と酸素に分解されるという特徴を持っている。このため、マイクロニードルをポリ乳酸製とすることで、マイクロニードルがもし体内で折れてしまっても、体内で分解され吸収されてしまうので,人体に対し安全である。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、メタクリル酸樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等を使用できるが、ポリカーボネート樹脂が好ましい。
また、熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、熱硬化性ポリイミド樹脂等を使用できる。
続いて、本発明の第3の実施の形態に係るマイクロニードルアレイの作用について説明する。
マイクロニードルアレイを構成するマイクロニードル58を皮膚(表皮)に押し当てると、補助穿刺部66、67に形成された部分刃80、81により皮膚が切り込まれ(皮膚の表層側に補助穿刺部66、67の部分刃80、81に沿った切り込み部が形成され)、マイクロニードル58を皮膚に押し込むと、平面視して補助穿刺部66、67の内側に存在する皮膚は薬剤収納部76(収納部74と先側収納部75)内に収容される。ここで、マイクロニードル58の高さHを0.1〜2.0mm、好ましくは0.3〜1.0mmとしているので、薬剤収納部76内の薬剤は表皮下に移動する、あるいは、薬剤収納部76内の薬剤を薬剤収納部76内に進入する皮膚により確実に押し出すことも期待できる。これにより、押し出された薬剤を、薬剤収納部76を形成する側面(先側収納部75を形成する側面(補助穿刺部66、67の補助内側面70、73)と収納部74を形成する側面(穿刺部63、64の内側面69、72))に沿って皮膚に形成される切り込み部を用いて真皮(表皮下)に効果的に到達させることが可能になる。
ここで、マイクロニードル58の補助穿刺部66、67の肉厚Δがマイクロニードル58の軸心方向に沿って一定であるため、マイクロニードル58(補助穿刺部66、67)を皮膚に刺し込む際に皮膚から受ける抵抗力の増加を低く抑えることができ、マイクロニードルアレイを皮膚に容易に刺し込むことが可能になる。
また、収納部74と先側収納部75が一体となってマイクロニードル58の先側に開口し薬剤の保持が可能な薬剤収納部76を形成しているので、マイクロニードル58に所定量の薬剤を保持させることが可能になる。
更に、マイクロニードル58を先側から薬剤中に浸漬した際に薬剤収納部76の先側に進入した薬剤により押し出された空気は収納部74の基側から外部に流出することになって、先側収納部75及び収納部74に薬剤を確実に進入させることができ、マイクロニードル58に所定量の薬剤を保持させることが可能になる。
図7、図8(A)、(B)、図9、図10(A)、(B)に示すように、本発明の第4の実施の形態に係るマイクロニードルアレイ82は、先細になった複数の樹脂製のマイクロニードル(針又は微小針ともいう)83が、例えば、マイクロニードル83と同一の樹脂を用いて形成された台座の一例である平板84上に分散配置(設定した配置パターンで立設)され、平板84は平板84の裏面85に当接して支持する、例えば、マイクロニードル83と同一の樹脂を用いて形成されたホルダー86内に収容されている。そして、マイクロニードルアレイ82は、例えば、従来使用されている注射器の代わりに体内への投薬を行うもの(医療用デバイス)として使用される。以下、詳細に説明する。
各マイクロニードル83は、平板84の表面上に立設され、中央部を貫通する、例えば、断面円形の基側収納部87が形成されて円錐台状(先細状の一例)となった基側ニードル88と、基側ニードル88の先端に連接され、平面視した外形状が基側ニードル88の先端の外形状と一致し、中央部をマイクロニードル83の軸心に沿って貫通し基側収納部87の先端と連通する先側収納部89が形成された円筒状の先側ニードル90とを有している。そして、基側収納部87と先側収納部89が一体となってマイクロニードル83の先側に開口し薬剤の保持が可能な収納部91が形成され、平板84には各マイクロニードル83の基側収納部87の基側と連通する貫通孔92が形成されている。また、マイクロニードル83の刃93は先側ニードル90の内側面94と外側面95の各先端部に沿って連続して形成されている。
平板84の形状は特に限定されるものではなく、使用する状況に合わせて、例えば、平面視して長方形(正方形でもよい)、円形、楕円形、又は多角形(正多角形を含む)等でもよい。
また、台座を平板84とする代わりに、薬剤を注入する部位の表面形状に合わせて湾曲した曲面状としても、使用時にマイクロニードルアレイを保持する穿刺具の先端部に容易に装着できるように立体形状(例えば、キャップ状)としてもよい。
更に、基側ニードル88を円錐台状としたが、基側ニードルの形状を、例えば、楕円錐台状や多角錐台状(三角錐台状や四角錐台状等)としてもよく、先側ニードル90を円筒状としたが、先側ニードルを楕円筒体状や多角形筒体状としてもよい。
図10(A)に示すように、各マイクロニードル83の高さHは0.1〜2.0mm、好ましくは0.3〜1.0mmであり、基端の外径Dは0.1〜1.0mm、好ましくは0.3〜0.6mmである。また、平板84の厚さLは0.1〜2.0mm、好ましくは0.3〜1.0mm、ホルダー86の厚さLは0.1〜2.0mm、好ましくは0.3〜1.0mmである。ここで、ホルダー86の外周に設ける側壁部96の高さHは、側壁部96の先端高さ位置より突出するマイクロニードル83の突出長Hの長さが0.1〜2.0mm、好ましくは0.3〜1.0mmとなるように設定する。これによって、マイクロニードルアレイ82の使用時(マイクロニードル83を皮膚に刺し込んだ際)に、マイクロニードル83が折損するのを抑制、更には防止することができると共に、マイクロニードルアレイ82の使用時に、各マイクロニードル83の先端(先側ニードル90の先端)を皮下の無痛点の深さに到達させて、痛みを感じさせないようにする(感じ難くさせる)ことができる。
各マイクロニードル83の先側ニードル90の高さHは、マイクロニードル83の高さHの0.05〜0.5倍、好ましくは0.1〜0.2倍であり、先側ニードル90の外径Wは0.05〜0.3mm、好ましくは0,1〜0.3mmである。ここで、各マイクロニードル83の高さH、先側ニードル90の高さH、及び先側ニードル90の内径Wは、マイクロニードル83に保持させる薬剤量及び使用方法に基づいてそれぞれ設定されることになるが、マイクロニードル83の刃93の厚さとなる先側ニードル90の肉厚Δ(=(W−W)/2)は、0.005〜0.05mm、好ましくは0.01〜0.03mmの範囲で設定する。
マイクロニードル83は、平板84の1cm程度の範囲に、例えば、10〜3000本(好ましくは、下限が50本、上限が1000本)程度、分散配置されている。従って、平板84の大きさは、上記マイクロニードル83を配置可能な面積を有すればよい。
ここで、平板84上に複数のマイクロニードル83が配置される領域の形状は、平面視して長方形、正方形、円形、楕円形、又は多角形等の任意の形状とすることができ、長方形であれば長辺が、正方形であれば一辺が、円形であれば直径が、楕円形であれば長径が、多角形(正多角形)であれば一辺が、例えば、5〜50mm程度となっている。
複数のマイクロニードル83の平板84上における配置パターンは、平板84を平面視して碁盤目状、千鳥状、又はランダムにすることができる。ここで、千鳥状に分散配置するとは、マイクロニードルが一定間隔で直線状に並んだ(立設した)複数の列において、隣り合う列の間で、一方の列のマイクロニードルが、他方の列の隣り合うマイクロニードルの隙間の中央に対応する位置に配置(立設)されている状態をいう。
なお、マイクロニードル83の形状、寸法、及び、本数、また、平板84へのマイクロニードル83の配置の仕方や配置範囲の各条件は、マイクロニードルアレイの使用用途(例えば、投薬する部位に対する適合性や投薬量)を満足できれば、特に限定されるものでなく、種々変更できる。
マイクロニードル83を形成する樹脂としては、例えば、生分解性プラスチック(生分解性樹脂)や熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂を使用できる。
生分解性プラスチックは、微生物により分解されるプラスチックであり、例えば、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカノエート、ポリグリコール酸、変性ポリビニルアルコール、カゼイン、変性澱粉等があるが、特にポリ乳酸が好ましい。このポリ乳酸は、トウモロコシを原料としており、人の体内や自然環境で二酸化炭素と酸素に分解されるという特徴を持っている。このため、マイクロニードルをポリ乳酸製とすることで、マイクロニードルがもし体内で折れてしまっても、体内で分解され吸収されてしまうので,人体に対し安全である。
このマイクロニードル83を先側から薬剤中に浸漬した際に収納部91に進入した薬剤により押し出された空気は貫通孔92を経由して平板84とホルダー86の界面部97に移動し、更に界面部97を通過して外部に流出することにより収納部91に薬剤を確実に進入させることができ、マイクロニードル83に所定量の薬剤を保持させることが可能になる。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
また、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明のマイクロニードルアレイを構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
例えば、第3の実施の形態では、分割筒状の補助穿刺部を、中間底面上に隙間を設けて対向配置された1対の穿刺部の頂部に設けたが、中間底面上に隙間を設けて配置された2対以上の穿刺部の頂部に設けることもできる。
マイクロニードルアレイ全体が樹脂で構成される必要はなく、少なくともマイクロニードルが樹脂で構成されていればよく、
また、マイクロニードルの表面が処理(例えば、粗度の調整、めっき層等のコーティング層の形成等)されていてもよい。
更に、本発明の第1〜第4の実施の形態に係るマイクロニードルアレイは、従来使用されている注射器の代わりに体内への投薬を行うもの(医療用デバイス)であるが、皮膚や頭皮への美容液の投与等に使用することも可能である。
10:マイクロニードル、11:平板、12:中間底面、13、14:外側面、15:穿刺部、15a:穿刺先端部、16:穿刺部、16a:穿刺先端部、17、18:内側面、19:収納部、20、21:刃、22:マイクロニードル、23:平板、24:中間底面、25、26、27、28:外側面、29、30、31、32:穿刺部、33、34:内側面、35:刃、36、37、38:部分刃、39、40:内側面、41:刃、42、43、44:部分刃、45、46:内側面、47:刃、48、49、50:部分刃、51、52:内側面、53:刃、54、55、56:部分刃、57:収納部、58:マイクロニードル、59:平板、60:中間底面、61、62:外側面、63、64:穿刺部、65:マイクロニードル基部、66、67:補助穿刺部、68:補助外側面、69:内側面、70:補助内側面、71:補助外側面、72:内側面、73:補助内側面、74:収納部、75:先側収納部、76:薬剤収納部、77:刃、78、79、80、81:部分刃、82:マイクロニードルアレイ、83:マイクロニードル、84:平板、85:裏面、86:ホルダー、87:基側収納部、88:基側ニードル、89:先側収納部、90:先側ニードル、91:収納部、92:貫通孔、93:刃、94:内側面、95:外側面、96:側壁部、97:界面部

Claims (4)

  1. 先細になった複数の樹脂製のマイクロニードルが台座上に分散配置されたマイクロニードルアレイにおいて、
    前記各マイクロニードルには、該マイクロニードルの軸心方向に沿った中間高さ位置で該マイクロニードルの軸心と交差する平面上にある中間底面と、該中間底面上に隙間を設けて対向し、かつ穿刺方向を該マイクロニードルの軸心方向に揃え、該マイクロニードルの側面の一部を外側面とする一対の穿刺部とが設けられ、
    前記各穿刺部の内側面に挟まれて前記マイクロニードルの軸心に沿って先側及び側方向に開口して薬剤を保持可能な収納部が形成され、
    前記各穿刺部の刃は前記内側面と前記外側面の交差部に沿って連続して形成されており、
    一対の前記穿刺部の対向する前記各内側面は、前記穿刺部の先端から前記中間底面に向けて1〜5度の下り勾配となっていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。
  2. 先細になった複数の樹脂製のマイクロニードルが台座上に分散配置されたマイクロニードルアレイにおいて、
    前記各マイクロニードルには、該マイクロニードルの軸心方向に沿った中間高さ位置で該マイクロニードルの軸心と交差する平面上にある中間底面と、該中間底面上に隙間を設けて対向し、かつ穿刺方向を該マイクロニードルの軸心方向に揃え、該マイクロニードルの側面の一部を外側面とする複数対の穿刺部とが設けられ、
    前記各穿刺部の内側面に挟まれて前記マイクロニードルの軸心に沿って先側及び側方向に開口して薬剤を保持可能な収納部が形成され、
    前記各穿刺部の刃は前記内側面と前記外側面の交差部に沿って連続して形成されており、
    隣り合う前記穿刺部は対向する前記内側面を有し、該対向する内側面はそれぞれ側面視して、該穿刺部の先端から前記中間底面に向けて1〜5度の下り勾配となっていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。
  3. 請求項2記載のマイクロニードルアレイにおいて、前記穿刺部は、前記中間底面の周を周方向に沿って4分割する周方向角度位置にそれぞれ形成されていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のマイクロニードルアレイにおいて、前記穿刺部の頂部を更に前記マイクロニードルの軸心方向に沿って延設した分割筒状の補助穿刺部が設けられ、該補助穿刺部の刃は該補助穿刺部の補助内側面と補助外側面の交差部に沿って連続して形成されていることを特徴とするマイクロニードルアレイ。
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