JP2019109017A - 給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ウォータハンマ現象の発生を抑制しつつ、供給する湯量が設定湯量となるように、より高精度に給湯することができる給湯装置を提供する。【解決手段】 制御部が経路遮断部を開状態にして給湯経路から給湯対象への湯の流通を可能とする給湯制御を開始した後、演算部は、流量調整部における調整量に対する、給湯経路における湯の流量の特性関数に基づいて、流量調整部を現在の調整量から流量減少方向に所定の終端調整量まで所定の速度で変化させた場合の給湯経路における湯の流量の積分値を算出し、積分値を設定湯量から差し引いて計算設定湯量を算出する演算を繰り返し行い、制御部は、給湯対象に供給された湯量が計算設定湯量に達した場合、流量調整部を現在の調整量から終端調整量まで所定の速度で変化させて、給湯対象への流通を遮断するように制御する流通遮断制御を行う。【選択図】 図1

Description

本発明は、給湯装置に関する。
浴槽等の給湯対象への給湯機能を備えた給湯装置において、給湯を終了する際、給湯対象に湯を供給する給湯経路に設けられた開閉弁を一気に閉じて急速に給湯経路における湯の流通を遮断すると、ウォータハンマ現象が発生する。ウォータハンマ現象が発生すると、給湯経路が急速に遮断されたことによる衝撃により、衝撃音が発生したり、給湯対象に供給される湯量を検出するために給湯経路に設けられた水位センサが損傷したりする恐れがある。
このようなウォータハンマ現象の発生を抑制するために、従来から、給湯を終了する際、開閉弁を閉じる前に、別途給湯経路に設けられた流量調整弁により給湯経路の流量を徐々に減少させるウォータハンマ抑制制御を行うことが知られている(下記特許文献1参照)。
特開平3−260548号公報
しかし、このようなウォータハンマ抑制制御を行うと給湯対象に供給される湯量が設定湯量より増えてしまう問題がある。すなわち、従来の構成では、水位センサが設定湯量を検出してから給湯経路の流量を徐々に減少させるため、供給される湯量が設定湯量を超えた後も給湯経路が遮断されない状態がしばらく続くことになり、給湯対象に給湯される湯量が設定湯量より増えてしまう。
このため、設定湯量より少ない湯量が供給された段階でウォータハンマ抑制制御を開始する必要があるが、ウォータハンマ抑制制御開始後から開閉弁を閉じて給湯経路を遮断するまでの間に供給される湯量は一定ではないため、設定湯量より少ない湯量を予め決めておくことは難しい。ウォータハンマ抑制制御において供給される湯量が一定ではないのは、給湯時において流量調整弁における調整量(弁開度)が必ずしも固定されておらず、種々の制御により調整量を変化させる場合があるため、ウォータハンマ抑制制御開始時における調整量が一定ではないこと等による。
特に、最近では、環境対策等により、無駄な燃焼を抑え、湯の使用量(給湯対象への供給量)を設定湯量に高精度に制御することが望まれている。このため、湯の使用量をリモコン等の表示部に表示する機能を備えた給湯装置が増えてきている。このような表示機能を備えた給湯装置において上記ウォータハンマ抑制制御を行うと、表示部に表示される湯の使用量が設定湯量よりも多く表示されてしまう。例えば、設定湯量を10Lとした場合に、水位センサが10L相当の水位を検出した際に、ウォータハンマ抑制制御を開始すると、ウォータハンマ抑制制御の間に2L程度余分に湯が供給される結果、表示部に湯の使用量として12Lが表示される。このため、設定湯量に対して表示部に表示される湯の使用量が数Lずれることになり、ユーザに違和感を与える恐れがある。
本発明は、以上のような課題を解決すべくなされたものであり、ウォータハンマ現象の発生を抑制しつつ、供給する湯量が設定湯量となるように、より高精度に給湯することができる給湯装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る給湯装置は、給湯対象に湯を供給する給湯経路と、前記給湯経路において前記給湯対象への湯の流通可否を切り替える経路遮断部と、前記給湯経路における湯の流量を調整する流量調整部と、前記給湯対象に供給される湯量を検出する供給量検出部と、所定の設定湯量に基づいて前記給湯対象に湯を供給する給湯制御を行う制御部と、演算部と、を備え、前記制御部が前記経路遮断部を開状態にして前記給湯経路から前記給湯対象への湯の流通を可能とする給湯制御を開始した後、前記演算部は、前記流量調整部における調整量に対する、前記給湯経路における湯の流量の特性関数に基づいて、前記流量調整部を現在の調整量から流量減少方向に所定の終端調整量まで所定の速度で変化させた場合の前記給湯経路における湯の流量の積分値を算出し、前記積分値を前記設定湯量から差し引いて計算設定湯量を算出する演算を繰り返し行い、前記制御部は、前記給湯対象に供給された湯量が前記計算設定湯量に達した場合、前記流量調整部を現在の調整量から前記終端調整量まで前記所定の速度で変化させて、前記給湯対象への流通を遮断するように制御する流通遮断制御を行うように構成される。
上記構成によれば、流量調整部を現在の調整量から流量減少方向に所定の終端調整量まで所定の速度で変化させた場合の給湯経路における湯の流量の積分値が、流量調整部における調整量に対する、給湯経路における湯の流量の特性関数を用いて演算される。この積分値を、流通遮断制御の実行中に供給される湯量として前もって設定湯量から差し引くことにより、設定湯量の湯を給湯対象に供給するために流通遮断制御を開始するタイミングを高精度に決定することができる。したがって、流通遮断制御によりウォータハンマ現象の発生を抑制しつつ、供給する湯量が設定湯量となるように、より高精度に給湯することができる。
前記給湯経路における湯の流量を検出する流量検出部を備え、前記演算部は、前記流量検出部により検出された前記給湯経路における湯の流量の現在値に基づいて前記特性関数を決定してもよい。この場合、給湯経路における湯の流量の現在値に基づいて特性関数が決定されるため、給湯経路における湯圧等の影響により、流量調整部における調整量に対する、給湯経路における湯の流量の関係が変化する場合でも、特性関数を現実の流量に沿って適切に設定することができる。
前記経路遮断部は、開閉弁により構成され、前記流量調整部は、前記開閉弁とは別の流量調整弁により構成され、前記制御部は、前記流通遮断制御において、前記流量調整弁が前記終端調整量まで変化した場合に、前記開閉弁を閉塞するように制御してもよい。これによれば、流量調整弁により、ウォータハンマ現象の発生が抑制された状態まで流量が少なくなるように調整され、その後、開閉弁が閉塞されることにより、ウォータハンマ現象が発生することなく給湯経路への湯の供給が遮断される。これにより、湯の流量調整および供給遮断を確実かつ高精度に行うことができる。
前記給湯装置は、前記給湯対象に供給された湯量を表示する表示部を備えてもよい。これにより、ユーザに湯の使用量を簡単に知らせることができる。また、上記構成により表示部に表示される設定湯量と給湯対象に実際に供給された湯量とを一致させることができる。
前記流量調整部における前記終端調整量は、前記流量調整部における流量減少方向の最大調整量であってもよい。これにより、給湯対象への湯の供給を遮断する際に、給湯経路に流れる湯の流量を最低限にすることができ、ウォータハンマ現象が発生することを防止することができる。
前記演算部は、前記流通遮断制御の結果、前記供給量検出部により検出される前記給湯対象に供給された湯量と前記設定湯量との差が所定の範囲外である場合、次回の前記給湯制御における前記計算設定湯量の演算において、前記差をオフセットしてもよい。これにより、流量調整部の調整量に対する実際の流量の変化を特性関数に近似した際の誤差を、実際に生じる誤差に基づいて補正することができる。
前記特性関数は、前記流量調整部における流量減少方向の最大調整量に行くに従って前記給湯経路における湯の流量が比例的に減少するような関数を含んでもよい。
一態様によれば、ウォータハンマ現象の発生を抑制しつつ、供給する湯量が設定湯量となるように、より高精度に給湯することができるという効果を奏する。
図1は、一実施の形態に係る給湯装置の一例を示す概略ブロック図である。 図2は、図1の給湯装置における給湯制御の流れを示すフローチャートである。 図3は、本実施の形態における流量調整部の調整量に対する給湯経路における流量のグラフを示す図である。 図4は、本実施の形態における給湯装置の一例を示す作動原理図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一または相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
図1は、一実施の形態に係る給湯装置の一例を示す概略ブロック図である。図1に示す給湯装置1は、給湯対象2に湯を供給する給湯経路3を備えている。本実施の形態において、給湯対象2は風呂浴槽である。給湯経路3には、燃焼装置4が設けられている。燃焼装置4は、給水部3aから供給される水を加熱するように構成されている。
さらに、給湯経路3には、流量調整部6および経路遮断部7が設けられる。流量調整部6は、給湯経路3における湯の流量を調整するように構成されている。また、経路遮断部7は、給湯対象2への湯の流通可否を切り替えるように構成されている。本実施の形態において、流量調整部6は、開閉弁とは別の流量調整弁により構成され、経路遮断部7は、電磁弁等の開閉弁により構成される。流量調整弁は、例えばステッピングモータによりその開度が所定のステップ毎に調整可能に構成されている。流量調整弁の開度(調整量)は、後述する制御部10からの指令に基づいて制御される。
給湯装置1は、操作部13および制御部10を備えている。操作部13は、ユーザが給湯装置1の各種操作を行うためにリモコン(図示せず)等に設けられる。制御部10は、マイクロコントローラ等のコンピュータや集積回路等を含む。制御部10には、ユーザにより操作部13に入力された設定湯量等の設定入力値、および後述する流量センサ14で検出された値等が入力される。制御部10は、流量センサ14で検出された値、および/または、ユーザによる設定内容等に基づいて燃焼装置4、流量調整部6、および経路遮断部7等の駆動制御を行う。例えば、制御部10は、所定の設定湯量に基づいて給湯対象2に湯を供給する給湯制御を行う。例えば、本実施の形態における給湯制御には、湯張り、たし湯またはたし水の制御が含まれる。
さらに、給湯装置1は、給湯量検出部8および流量検出部9を備えている。本実施の形態において、給湯装置1は、給湯経路3における湯の流量(単位時間当たりの流量)を検出する流量センサ14を備えている。流量センサ14は、例えば、給湯経路3に設けられた羽根車(図示せず)を備えている。給湯経路3に湯が流通すると、その流量に応じた回転速度で羽根車が回転する。流量センサは、羽根車の回転速度に応じたパルス信号を制御部10に出力する。
制御部10は、流量センサ14からの検出信号(上記例においては羽根車の回転速度に応じたパルス信号)に基づいて給湯経路における湯の流量を検出する流量検出部9および給湯対象に供給される湯量を検出する供給量検出部8として機能する。すなわち、流量検出部9として機能する制御部10は、流量センサ14からの検出信号に基づいて単位時間当たりの流量を演算によって算出する。また、供給量検出部8として機能する制御部10は、演算により算出した単位時間当たりの流量を積算することにより給湯対象2に供給する湯量(総量)を算出する。
図2は、図1の給湯装置における給湯制御の流れを示すフローチャートである。まず、ユーザは、給湯装置1の操作部13を用いて、給湯対象2に供給する湯の量を設定入力する。制御部10は、入力された湯量を設定湯量として設定する(ステップS1)。設定された設定湯量は、表示部11に表示される。そして、ユーザの給湯開始操作(風呂浴槽への湯張り開始操作)に基づいて、制御部10は、経路遮断部7(開閉弁)を開状態にして給湯経路3から給湯対象2への湯の流通を可能とする旨の指令を行うとともに、燃焼装置4に燃焼指令を行って給湯を開始する(ステップS2)。
この際、表示部11には、設定湯量とともに給湯中を示す表示が行われる。また、表示部11には、供給量検出部8により検出される給湯対象2に供給される湯量(給湯量)が逐次表示される。
給湯開始後、制御部10は、燃焼装置4の燃焼制御を行うとともに、流量調整部6の調整量を変化させることにより給湯経路3の流量を制御する。さらに、制御部10は、演算部12としても機能する。演算部12は、後述する流通遮断制御を開始する時期を判定するための計算設定湯量を算出する演算を行う(ステップS3)。
ここで、演算部12は、まず、流量検出部9により検出された給湯経路3における湯の流量の現在値(現在流量)に基づいて、流量調整部6の現在の調整量(調整指令値)xに対する現在流量fの特性関数Fを決定する。図3は、本実施の形態における流量調整部の調整量に対する給湯経路における流量のグラフを示す図である。
図3には、調整指令値x[ステップ]に対する現在流量f[L/min]の関係を示すグラフが示されている。調整指令値xに対する現在流量fの関係は、給湯経路3における水圧に応じて変化する。図3には、給湯経路3における水圧が互いに異なる場合の3つのグラフG1,G2,G3が示されている。グラフG1は、水圧が低い場合のグラフであり、グラフG2は、水圧が標準的な場合のグラフであり、グラフG3は、水圧が高い場合のグラフである。
本実施の形態において、各グラフG1〜G3は、それぞれ所定の関数に近似される。このように、本給湯装置1における調整指令値xに対する現在流量fの特性が給湯経路3の水圧に応じて3つの特性関数F1,F2,F3として設定されている。本例において、特性関数F1〜F3は、流量調整部6における調整指令値xが流量減少方向の最大調整量xmaxに行くに従って現在流量fが比例的に減少するような関数を含んでいる。
水圧が低い場合の特性関数F1は、調整指令値xが0(流量増大方向の最大調整量。すなわち全開状態)から流量減少方向の最大調整量xmaxまでの間、調整指令値xが第1の最大流量f1から流量減少方向に行くに従って現在流量fが比例的に減少する関数(F1=−a1x+f1,a1:比例定数)で構成される。水圧が標準的な場合の特性関数F2は、調整指令値xが0から所定の第1の値x1までは現在流量fが第1の最大流量f1である定数関数(F2(0≦x≦x1)=f1)で構成され、調整指令値xが第1の値x1から流量減少方向の最大調整量xmaxまでは調整指令値xが流量減少方向に行くに従って現在流量fが比例的に減少する関数(F2(x1≦x≦xmax)=−a2x+C1,a2:比例定数、C1=f1+a2x1)で構成される。水圧が高い場合の特性関数F3は、調整指令値xが0から第1の値x1より大きい所定の第2の値x2までは現在流量fが第1の最大流量f1より大きい第2の最大流量f2である定数関数(F3(0≦x≦x2)=f2)で構成され、第2の値x2から流量減少方向の最大調整量xmaxまでは調整指令値xが流量減少方向に行くに従って現在流量fが比例的に減少する関数(F3(x2≦x≦xmax)=−a3x+C2,a3:比例定数、C2=f2+a3x2)で構成される。
本実施の形態において、演算部12は、流量検出部9により検出された現在流量fと、流量調整部6に出力している調整指令値xとに基づいて3つの特性関数F1〜F3のうちの何れを採用するかを決定する。例えば、流量検出部9により検出された現在流量fがfaであり、調整指令値xがxa(≧x1)である場合、演算部12は、関数F2(x1≦x≦xmax)=−a2x+C1を特性関数として採用する。
特性関数決定後、演算部12は、決定した特性関数に基づいて、流量調整部6の流量調整弁を現在の調整量から流量減少方向に所定の終端調整量まで所定の速度で変化させた場合の現在流量fの積分値を算出する。これにより、現時点から流通遮断制御を開始した場合に、流通遮断制御の間に給湯対象2に供給される湯量が計算される。さらに、演算部12は、積分値を設定湯量Vsから差し引いて計算設定湯量Veを算出する。
本実施の形態において、流量調整部6における終端調整量は、流量調整部6における流量減少方向の最大調整量xmaxである。このとき、計算設定湯量Ve[L]は、設定湯量Vs[L]、現在の調整指令値x[ステップ]、流量調整部6の流量調整弁の速度ω[ステップ/min]、特性関数Fを用いて、以下の式で表される。
Figure 2019109017
例えば、流量調整部6における最大調整量xmaxにおける流量が0であるとすると、上記例(現在流量faおよび調整指令値xa)において、関数F2をxaからxmaxまで積分した値は、底辺(xmax−xa)、高さfaの直角三角形の面積となる。この場合、計算設定湯量Veは、以下の式で表される。
Figure 2019109017
なお、関数F2を採用する場合において、調整指令値xaが第1の値x1より小さい(流量増大方向にある)場合、演算部12は、当該調整指令値xaから第1の値x1までは、F2=f1を用いて積分し、第1の値x1から最大調整量xmaxまでは、F2=−a2x+C1を用いて積分し、各関数を用いた積分値を足し合わせる。例えば、流量調整部6における最大調整量xmaxにおける流量が0であるとすると、F2=f1を、調整指令値xa(≦x1)から第1の値x1まで積分した値は、四角形の面積:f1・(x1−xa)となる。
演算部12は、給湯対象2に供給された湯量(給湯量)が、演算により求められた計算設定湯量Veに達したか否かを判定する(ステップS4)。より具体的には、演算部12は、供給量検出部8で検出された湯量が計算設定湯量Ve以上になったか否かを判定する。
給湯量が計算設定湯量Ve未満である場合(ステップS4でNo)、制御部10は、給湯を引き続き行う。演算部12は、給湯量が計算設定湯量Veに達するまで、所定のタイミングごとに、当該タイミングにおける現在流量fおよび調整指令値xに基づいて計算設定湯量Veを算出する演算を繰り返し行い、その都度給湯量との比較を行う(ステップS3,S4)。
給湯量が計算設定湯量Veに達した場合(ステップS4でYes)、制御部10は、流通遮断制御を開始する(ステップS5)。制御部10は、流通遮断制御において、流量調整部6を現在の調整量(調整指令値)xから終端調整量(最大調整量xmax)まで所定の速度ωで変化させる。その後、制御部10は、経路遮断部7を開状態から閉状態に変化させることにより、給湯対象2への流通を遮断する。すなわち、制御部10は、流量調整部6の流量調整弁が終端調整量である最大調整量xmaxまで変化した場合に、経路遮断部7の開閉弁を閉塞するように制御する。流量調整部6の終端調整量を、流量減少方向の最大調整量xmaxとすることにより、給湯対象2への湯の供給を遮断する際に、給湯経路3に流れる湯の流量を最低限にすることができ、ウォータハンマ現象が発生することを有効に防止することができる。
流通遮断制御の終了後(経路遮断部7の開閉弁の閉塞後)、制御部10は、表示部11に給湯完了の表示を行うとともに音声等で報知する。表示部11には、設定湯量および給湯量が引き続き表示される。理想的には、給湯完了後において、表示部11に表示される設定湯量と給湯量とは同じ値となる。
上記構成によれば、流量調整部6を現在の調整量から流量減少方向に所定の終端調整量まで所定の速度で変化させた場合の給湯経路3における湯の流量の積分値が、流量調整部6における調整量に対する、給湯経路3における湯の流量の特性関数を用いて演算される。この積分値を、流通遮断制御の実行中に供給される湯量として前もって設定湯量Vsから差し引くことにより、設定湯量Vsの湯を給湯対象2に供給するために流通遮断制御を開始するタイミングを高精度に決定することができる。したがって、流通遮断制御によりウォータハンマ現象の発生を抑制しつつ、供給する湯量が設定湯量Vsとなるように、より高精度に給湯することができる。
また、本実施の形態においては、表示部11を用いてユーザに湯の使用量を簡単に知らせることができる。また、この際、上記構成により表示部11に表示される設定湯量Vsと給湯対象2に実際に供給された湯量(給湯量)とを一致させることができる。したがって、ユーザに違和感を抱かせることなく安心して利用させることができる。
また、本実施の形態においては、給湯経路3における湯の流量の現在値に基づいて特性関数が決定されるため、給湯経路3における湯圧等の影響により、流量調整部6における調整量に対する、給湯経路3における湯の流量の関係が変化する場合でも、特性関数を現実の流量に沿って適切に設定することができる。
また、本実施の形態においては、流通遮断制御において、流量調整弁により、ウォータハンマ現象の発生が抑制された状態まで流量が少なくなるように調整され、その後、開閉弁が閉塞されることにより、ウォータハンマ現象が発生することなく給湯経路3への湯の供給が遮断される。これにより、湯の流量調整および供給遮断を確実かつ高精度に行うことができる。
本実施の形態において、演算部12は、流通遮断制御の結果、供給量検出部8により検出される給湯量と設定湯量Vsとの差が所定の範囲外である場合、次回の給湯制御における計算設定湯量Veの演算において、当該差をオフセットする。すなわち、設定湯量Vsに対して給湯量がVoffだけ多い場合、上記式(2)は、以下のように表される。
Figure 2019109017
このようなフィードバック制御を行うことにより、流量調整部6の調整量に対する実際の流量の変化(グラフG1〜G3)を特性関数F1〜F3に近似した際の誤差を、実際に生じる誤差に基づいて補正することができる。
[給湯装置の具体例]
以下、上記実施の形態が適用される給湯装置の具体例を示す。図4は、本実施の形態における給湯装置の一例を示す作動原理図である。図4に示す給湯装置201は、給湯機能と風呂の追い焚き機能とを備えた多機能型の給湯装置である。給湯装置201は、燃料ガスを燃焼する燃焼装置202と、燃焼装置202へ燃料ガスを供給する燃料ガス供給路221と、燃焼装置202に空気を供給する送風機222と、給湯流路203と、追い焚き流路204と、追い焚き流路204に設けられた風呂ポンプ241と、コントローラ205とを備えている。給湯流路203と追い焚き流路204とは浴槽注湯路239を介して接続されている。さらに、給湯装置201は、燃焼装置202で生じた潜熱を回収した際に生じたドレンを回収するためのドレン回収機構207を備えている。なお、図4においては、給湯流路203における、入水温度センサ、出湯温度センサ等の各種センサの図示を省略している。
燃焼装置202にはバーナ部224が設けられており、このバーナ部224に燃料ガス供給路221から燃料ガスが供給される。燃料ガス供給路221には、燃料ガスの供給と遮断とを切り替える元ガス電磁弁225と、燃料ガスの供給量を調整するためのガス比例弁226とが設けられている。また、バーナ部224には、風呂ガス電磁弁230、複数の給湯能力切替ガス電磁弁228、および給湯ガス電磁弁229が設けられている。
給湯流路203は、水道等から送給された水を給水入口231から後述する給湯側熱交換部233へ送る往路部232と、水を燃焼装置202で生成された燃焼ガスと熱交換させて加熱する給湯側熱交換部233と、湯を給湯側熱交換部233から給湯出口234へ送る復路部235とを形成する配管から構成されている。復路部235には、給湯の水量を調整するために、給湯水量を調整する水量調整弁236と、浴槽注湯路239を開放または遮断する注湯開閉弁237と、復路部235の給湯水量を検出する注湯水量センサ238とが設けられている。水量調整弁236が流量調整部6を構成し、注湯開閉弁237が経路遮断部7を構成し、注湯水量センサ238が流量センサ14を構成する。
追い焚き流路204は、風呂水を戻り口242から後述する追い焚き側熱交換部244へ送る戻り部243と、風呂水を燃焼装置202で生成された燃焼ガスと熱交換させて加熱する追い焚き側熱交換部244と、加熱された風呂水を追い焚き側熱交換部244から往き口245へ送る往き部246とを形成する配管から構成されている。風呂ポンプ241は、追い焚き流路204のうち戻り部243に設けられている。
ドレン回収機構207は、給湯側熱交換部233および追い焚き側熱交換部244で生じた排ガス中の水蒸気が凝集した凝集水が流れるドレン排水路250と、凝集水を中和するための中和器247と、中和された凝集水を一時貯留するドレンタンク248と、ドレンタンク248に貯留された凝集水をドレン排出口251から外部へ排出するためのドレンポンプ249とを備えている。
コントローラ205は、制御装置208およびスイッチング電源装置206(以下、単に「電源装置206」と表すことがある)を含んでいる。制御装置208は、CPU、ROM、およびRAM等で構成されたマイクロコントローラや集積回路を備えている。制御装置208には、送風機222、風呂ポンプ241およびドレンポンプ249をはじめとする各電装品等との間に、各電装品等を制御する信号経路(図示せず)が設けられている。コントローラ205は、制御装置208に記憶された制御プログラムに従って給湯装置201の各種制御を実行する。制御プログラムには、各電装品の運転に関する各種プログラムが含まれており、これらのプログラムに基づいて各電装品の制御が行われる。制御装置208は、上記実施の形態における制御部10および演算部12を構成する。
コントローラ205には、図示されない外部電源から電力が供給され、電源装置206によって、この給湯装置201で用いられる電源(例えば各ポンプを駆動するDC141V電源やその他の機器を駆動するDC15V電源等)が生成される。電源装置206により必要に応じた電圧に変換されて、制御装置208や、燃焼装置202、送風機222、風呂ポンプ241、ドレンポンプ249、各種電磁弁、各種センサ等の各電装品へ供給される。
制御装置208による給湯制御時において、給水入口231から往路部232を介して供給された水が、燃焼装置202で発生した燃焼ガスによって給湯側熱交換部238で加熱され、加熱された湯が、復路部235、浴槽注湯路239を順に経た後、追い焚き流路204で2方向に分岐し、往き口245または戻り口242から給湯対象2に供給される。
以上のような給湯装置201の給湯機能および風呂の追い焚き機能に加えて温水暖房機能を備えた給湯装置等、本発明は、少なくとも給湯機能を備えている給湯装置に適用可能である。
以上のような給湯装置201において、上記実施の形態が適用されることにより、給湯対象に設定湯量を供給する給湯制御の際、流通遮断制御によりウォータハンマ現象の発生を抑制しつつ、供給する湯量が設定湯量となるように、より高精度に給湯することができる。
[変形例]
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更、修正が可能である。
例えば、上記実施の形態では、各部の駆動制御を行う制御部10が、計算設定湯量Veの演算を行う演算部12として機能する態様について説明したが、当該制御部10とは別のコンピュータ等の演算装置が演算部12として構成されてもよい。この場合、給湯量が計算設定湯量に達したか否かの判定(ステップS4)は、演算部12で行ってもよいし、制御部10で行ってもよい。
また、上記実施の形態では、計算設定湯量Veに用いる特性関数を予め定められた複数の関数から選択することにより決定する態様について説明したが、これに代えて、演算部12が、現在流量fと調整指令値xとから比例定数aを算出することにより、その都度特性関数を生成してもよい。
また、水圧による現在流量の変化が少ない場合等、特性関数は1つのみでもよい。この場合、調整指令値xに対する現在流量fの関係は1:1に決定される。したがって、このような態様においては、演算部12は、計算設定湯量Veの演算に際して、流量検出部9による現在流量fの検出を行わなくてもよい。
また、上記実施の形態において、特性関数は、定数関数、比例関数またはこれらの組み合わせとして構成される例を示したが、これに限られず、二次関数等、実際の特性から近似される種々の関数を採用可能である。
また、上記実施の形態において、流通遮断制御における流量調整部6の終端調整量が、流量減少方向の最大調整量であることを例示したが、これに限られない。例えば、流量調整部6の終端調整量は、最大調整量より小さい(流量増大側の)調整量であってもよい。ただし、終端調整量における流量は、水圧によらずウォータハンマ現象が生じ難い流量(例えば通常の流量制御の範囲における下限値より低い流量)となるように設定されることが好ましい。
また、流通遮断制御における流量調整部6の終端調整量は、流量検出部9により検出される給湯経路3の流量が所定値となる量に設定されてもよい。すなわち、終端調整量は、流量検出部9により検出される給湯経路3の流量に基づいて決定されてもよい。
また、上記実施の形態において、流量減少方向の最大調整量が、流量0として演算される態様を説明したが、流量減少方向の最大調整量における流量は0でなくてもよい。
また、上記実施の形態において、給湯量(給湯対象2に供給された湯量)は、流量センサ14で検出される値に基づいて制御部10が演算により算出する構成に基づいて説明した。これに代えて、流量センサ14とは別に、給湯対象2である風呂浴槽の水位を検出する静電容量式または水圧式等の水位センサで検出される値に基づいて給湯量が算出されてもよい。
また、上記実施の形態において、経路遮断部7と流量調整部6とが別体として構成される態様について説明したが、これらの構成6,7は、一体に構成されてもよい。この場合、例えば流量調整弁が開閉弁を兼ねるように構成されてもよい。
また、上記実施の形態において、流量調整部6における現在の調整量として、調整指令値(制御部10から出力される指令信号)を用いる態様について説明したが、これに代えて、給湯装置1が別途調整量を検出する構成を備えていてもよい。例えば、ステッピングモータまたは調整弁の回転角度を検出するセンサ(開度センサまたは角度センサ等)により調整量が検出されてもよい。
本発明の給湯装置は、ウォータハンマ現象の発生を抑制しつつ、供給する湯量が設定湯量となるように、より高精度に給湯するために有用である。
1,201 給湯装置
2 給湯対象
3,235 給湯経路(復路部)
6,236 流量調整部(水量調整弁)
7,237 経路遮断部(注湯開閉弁)
8 供給量検出部
9 流量検出部
10,208 制御部(供給量検出部、流量検出部)
11 表示部
12,208 演算部

Claims (7)

  1. 給湯対象に湯を供給する給湯経路と、
    前記給湯経路において前記給湯対象への湯の流通可否を切り替える経路遮断部と、
    前記給湯経路における湯の流量を調整する流量調整部と、
    前記給湯対象に供給される湯量を検出する供給量検出部と、
    所定の設定湯量に基づいて前記給湯対象に湯を供給する給湯制御を行う制御部と、
    演算部と、を備え、
    前記制御部が前記経路遮断部を開状態にして前記給湯経路から前記給湯対象への湯の流通を可能とする給湯制御を開始した後、前記演算部は、前記流量調整部における調整量に対する、前記給湯経路における湯の流量の特性関数に基づいて、前記流量調整部を現在の調整量から流量減少方向に所定の終端調整量まで所定の速度で変化させた場合の前記給湯経路における湯の流量の積分値を算出し、前記積分値を前記設定湯量から差し引いて計算設定湯量を算出する演算を繰り返し行い、
    前記制御部は、前記給湯対象に供給された湯量が前記計算設定湯量に達した場合、前記流量調整部を現在の調整量から前記終端調整量まで前記所定の速度で変化させて、前記給湯対象への流通を遮断するように制御する流通遮断制御を行う、給湯装置。
  2. 前記給湯経路における湯の流量を検出する流量検出部を備え、
    前記演算部は、前記流量検出部により検出された前記給湯経路における湯の流量の現在値に基づいて前記特性関数を決定する、請求項1に記載の給湯装置。
  3. 前記経路遮断部は、開閉弁により構成され、
    前記流量調整部は、前記開閉弁とは別の流量調整弁により構成され、
    前記制御部は、前記流通遮断制御において、前記流量調整弁が前記終端調整量まで変化した場合に、前記開閉弁を閉塞するように制御する、請求項1または2に記載の給湯装置。
  4. 前記給湯対象に供給された湯量を表示する表示部を備えた、請求項1から3の何れかに記載の給湯装置。
  5. 前記流量調整部における前記終端調整量は、前記流量調整部における流量減少方向の最大調整量である、請求項1から4の何れかに記載の給湯装置。
  6. 前記演算部は、前記流通遮断制御の結果、前記供給量検出部により検出される前記給湯対象に供給された湯量と前記設定湯量との差が所定の範囲外である場合、次回の前記給湯制御における前記計算設定湯量の演算において、前記差をオフセットする、請求項1から5の何れかに記載の給湯装置。
  7. 前記特性関数は、前記流量調整部における流量減少方向の最大調整量に行くに従って前記給湯経路における湯の流量が比例的に減少するような関数を含む、請求項1から6の何れかに記載の給湯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021017682A (ja) * 2019-07-17 2021-02-15 丸一株式会社 排水栓装置

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