JP2017223381A - 給湯システム - Google Patents

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Abstract

【課題】弁体の開度の設定により通水管開閉時の異音発生を防ぐことができ、かつその弁体の開度の制御をより正確に行い得る給湯システムを提供する。【解決手段】給湯システム1において、制御部に相当する制御回路22Aは、給湯終了条件が成立した場合、給湯用電磁弁72(第2開閉装置)を開状態に維持しつつ通水量制御装置33(第1開閉装置)の弁体33Aの開度を次第に減少させ、検出水量が規定水量に達することに応じて、水量制御モータ33B(アクチュエータ)の変位量に応じて定まる基準値をメモリ22B(記憶部)に記憶する。制御回路22Aは、給湯開始条件が成立した場合、給湯用電磁弁72を閉状態に維持しつつ弁体33Aの開度を変化させ、水量制御モータ33Bの変位量が基準値に対応する変位量に達することに応じて給湯用電磁弁72を開状態に切り替える制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、給湯システムに関するものである。
落とし込み管を介して浴槽に湯を供給し得る給湯システムでは、落とし込み経路に設けられた電磁弁を開弁するときに大きな音が発生する現象(いわゆるウォータハンマ現象)が起こりうることが知られている。このようなウォータハンマ現象は、ユーザに不快感や違和感を与える虞があるため、ウォータハンマ現象は極力生じさせないことが望ましい。
ウォータハンマ現象を解消しようとする技術としては、特許文献1のような技術が提案されている。特許文献1の技術では、出湯管から一般給湯管と風呂自動落とし込み給湯管とが分岐する分岐点に流出量調節器を配置し、コントローラによって風呂自動落とし込み給湯管の落とし込み電磁弁が開閉動作される際には、風呂自動落とし込み給湯管側の流出口を一旦全閉している。このような全閉動作が行われるため、落とし込み電磁弁が開閉動作するときに各管内で急激な圧力変動が生じなくなり、ウォータハンマ現象を防ぐことができる。
特開平8−128731号公報
しかし、特許文献1の技術は、落とし込み電磁弁の開閉動作の際に常に流出口を全閉するため、バルブなどの摩耗が進行しやすくなり、異音などの不具合が生じやすくなるという問題がある。
このような摩耗の進行を防ぐためには、落とし込み電磁弁の開閉動作の際に流出口を全閉せず、ある程度の水量に絞るような絞り制御を行うことが考えられる。例えば、落とし込み電磁弁を開動作する前に、落とし込み電磁弁とは別の位置に配置された弁体の開度をステッピングモータなどのアクチュエータによって低く設定することで水量を絞る状態とし、その上で落とし込み電磁弁を開動作すれば、落とし込み電磁弁を開動作したときの急激な圧力変動を抑制することができ、上述したウォータハンマ現象を抑えることができる。
しかし、この方法を用いる場合、落とし込み電磁弁とは別の位置で設定される弁体の開度が低すぎると、落とし込み電磁弁を開動作したときに非常に狭い流路(別経路の弁体付近の流路)を水が通過することになり、この通水動作に起因して異音が発生する虞がある。つまり、ウォータハンマ現象だけでなく上記異音の発生をも防ぐためには、落とし込み電磁弁とは別の位置で設定される弁体の開度を、これらの現象が発生しない開度に正確に設定する必要がある。しかし、弁体の開度をアクチュエータによって制御する場合、単に決められた回転量をアクチュエータに指示するだけでは、取付公差や経年劣化などの影響によって実際の開度がばらつく虞があり、その結果、いずれかの現象を顕著に生じさせてしまう虞がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、弁体の開度の設定により通水管開閉時の異音発生を防ぐことができ、かつその弁体の開度の制御をより正確に行い得る給湯システムを提供することを目的とするものである。
本発明の給湯システムは、
外部から導入される水を通す通水管と、
燃焼ガスを燃焼させるバーナと、
前記通水管の途中に設けられ、前記通水管の内部を通る水に前記バーナで生じた熱を伝達する熱交換器と、
前記通水管より分岐するとともに浴槽に連通し、前記通水管を通って前記熱交換器で加熱された水を浴槽に導く連通管と、
前記通水管を開閉する弁体と前記弁体を変位させるアクチュエータとを備え、前記アクチュエータの変位量に応じて前記弁体による前記通水管の開度が定まる第1開閉装置と、
前記連通管を開閉する第2開閉装置と、
前記連通管を流れる水量を検出する水量検出部と、
前記第1開閉装置及び前記第2開閉装置を制御する制御部と、
前記制御部によって記憶及び読み出しが制御される記憶部と、
を有し、
前記制御部は、
前記第1開閉装置及び前記第2開閉装置がいずれも開いた状態で前記連通管を介して前記浴槽へと給湯を行っているときに所定の給湯終了条件が成立した場合、前記第2開閉装置を開状態に維持しつつ前記水量検出部による検出水量が規定水量に達するまで前記第1開閉装置の前記弁体の開度を次第に減少させ、前記検出水量が前記規定水量に達することに応じて、前記アクチュエータの変位量に応じて定まる基準値を前記記憶部に記憶し且つ前記第2開閉装置を閉状態に切り替える制御を行い、
前記第2開閉装置が閉じた状態で所定の給湯開始条件が成立した場合、前記第2開閉装置を閉状態に維持しつつ前記アクチュエータの変位量が前記記憶部に記憶された前記基準値に対応する変位量となるまで前記第1開閉装置の前記弁体の開度を変化させ、前記アクチュエータの変位量が前記基準値に対応する変位量に達することに応じて前記第2開閉装置を開状態に切り替える制御を行う。
本構成の給湯システムにおいて、制御部は、第1開閉装置及び第2開閉装置がいずれも開いた状態で連通管を介して浴槽へと給湯を行っているときに所定の給湯終了条件が成立した場合、第2開閉装置を開状態に維持しつつ水量検出部による検出水量が規定水量に達するまで第1開閉装置の弁体の開度を次第に減少させ、検出水量が規定水量に達することに応じて、アクチュエータの変位量に応じて定まる基準値を記憶部に記憶し且つ第2開閉装置を閉状態に切り替える制御を行う。
この制御では、所定の給湯終了条件が成立することに応じて連通管を閉状態に移行させる際の動作を利用し、検出水量が規定水量に達したときのアクチュエータの変位量がどの程度であるかを示す現実の値を、基準値として記憶しておくことができる。
そして、第2開閉装置が閉じた状態で所定の給湯開始条件が成立した場合、第2開閉装置を閉状態に維持しつつアクチュエータの変位量が記憶部に記憶された基準値に対応する変位量となるまで第1開閉装置の弁体の開度を変化させ、アクチュエータの変位量が基準値に対応する変位量に達することに応じて第2開閉装置を開状態に切り替える制御を行う。
つまり、第2開閉装置が閉じた状態で所定の給湯開始条件が成立した場合、第2開閉装置を一気に開状態にするのではなく、第1開閉装置の弁体の開度をある程度の開度に変化させから第2開閉装置を開状態に切り替える。このような動作により、異音発生を抑えることができる。更に、第2開閉装置を開状態に切り替える際に設定される第1開閉装置の弁体の開度は、記憶部に記憶されている基準値(即ち、その前に行われた終了動作時の検出結果に基づく現実の値)によって定めることができる。このため、アクチュエータなどの部品において公差や経年劣化等に起因するばらきがあったとしても、より高い精度で、第1開閉装置の弁体の開度を所望の開度に設定することができる。
図1は、実施例1に係る給湯システムを例示する概略回路図である。 図2は、実施例1に係る給湯システムを構成するコントローラ及びリモートコントローラを概略的に例示するブロック図である。 図3は、実施例1に係る給湯システムにおいて落とし込み終了時に実行される閉弁時制御の流れを例示するフローチャートである。 図4は、実施例1に係る給湯システムにおいて落とし込み開始時に実行される開弁時制御の流れを例示するフローチャートである。
本発明の望ましい例を以下に示す。但し、本発明は以下の例に限定されるものではない。
制御部は、第1開閉装置及び第2開閉装置がいずれも開いた状態で連通管を介して浴槽へと給湯を行っているときに所定の給湯終了条件が成立した場合、第2開閉装置を開状態に維持しつつ水量検出部による検出水量が規定水量に達するまで第1開閉装置の弁体の開度を次第に減少させる制御を実行し、所定の給湯終了条件の成立後、所定時間が経過しても検出水量が規定水量に達しない場合には第2開閉装置を閉状態に切り替えるように機能してもよい。
この給湯システムは、所定の給湯終了条件が成立したことに応じて第1開閉装置の弁体の開度を次第に減少させる制御を実行したときに、ある程度の時間が経過しても検出水量が規定水量に達しない場合、第2開閉装置を閉状態に切り替えることを優先することができる。従って、何らかの理由によって検出水量が迅速に規定水量に到達しない場合には、第2開閉装置を開状態で維持することを中止し、連通管を介して水が供給され続けてしまうことを防ぐことができる。
制御部は、第2開閉装置が閉じた状態で所定の給湯開始条件が成立した場合、第2開閉装置を閉状態に維持しつつアクチュエータの変位量が記憶部に記憶された基準値に対応する変位量となるまで第1開閉装置の弁体の開度を変化させ、所定の給湯開始条件の成立後、所定の制限時間が経過してもアクチュエータの変位量が記憶部に記憶された基準値に対応する変位量に達しない場合には第2開閉装置を開状態に切り替えるように機能してもよい。
この給湯システムは、所定の給湯開始条件が成立したことに応じて第1開閉装置の弁体の開度を変化させる制御を実行したときに、ある程度の時間が経過してもアクチュエータの変位量が目標とする値(記憶部に記憶された基準値に対応する変位量)に達しない場合、第2開閉装置を開状態に切り替えることを優先することができる。従って、何らかの理由によってアクチュエータの動作が遅れている場合、アクチュエータの変位量が目標とする値(記憶部に記憶された基準値に対応する変位量)に達するまで待機することよりも、連通管を介して水を供給することを優先することができる。
<実施例1>
以下、発明の一例を示す実施例1について、図面を参照して説明する。
(基本構成)
図1で示す給湯システム1は、浴槽への給湯機能と浴槽内の水の加熱機能とを備えた風呂・給湯システムとして構成され、主として、給湯側回路2と風呂側回路3とを備える。給湯側回路2は、入水管12、出湯管10、ガスバーナ4(燃焼ガスを燃焼させるバーナの一例に相当)、熱交換器6(給湯側熱交換器)などを備え、外部から供給された水道水を加熱し出湯させる経路として機能する。風呂側回路3は、ガスバーナ54(風呂バーナ)、熱交換器56(風呂側熱交換器)、配管66、循環ポンプ62、サーミスタ64,65などを備えて、風呂の追い炊き等に利用される。
給湯側回路2において、入水管12は、水入口16からの水が流れ込む経路として構成され、出湯管10は、出湯口18へ湯を送り出す経路として構成される。ガスバーナ(給湯バーナ)4は、燃焼ガスを燃焼させて燃焼排気を発生させる部分であり、熱交換器6は、通水管(入水管12、伝熱管8a、配管20、伝熱管7a、出湯管10によって構成される管路)の途中の位置に設けられ、通水管の内部を通る水に対してガスバーナ4(バーナ)での燃焼によって生じた熱を伝えるように機能する。熱交換器6は、一次熱交換器7及び二次熱交換器8を備え、一次熱交換器7は、給湯燃焼室90内においてガスバーナ4の燃焼排気経路の上流側に配置され、二次熱交換器8は、給湯燃焼室90内において燃焼排気経路の下流側に配置されている。
給湯側回路2において、二次熱交換器8の入口には、水道水を供給する構成で入水管12が接続されている。入水管12には、入水管12を通る水の温度(即ち、通水管における熱交換器よりも上流側の位置の水温)を検出する水温検出部としてのサーミスタ25と、入水管12内の通水量(具体的には、入水管12を流れる単位時間当たりの水の量を特定し得る値)を検出する水量センサ34とが設けられている。入水管12の下流側には、二次熱交換器8の伝熱管8aが接続され、更にその下流側には、二次熱交換器8の伝熱管8aと一次熱交換器7の伝熱管7aとを連結する配管20が接続される。この配管20に連結された構成で一次熱交換器7の伝熱管7aが接続され、一次熱交換器7の出口には、一次熱交換器7で加熱された湯を出湯する構成で出湯管10が接続されている。出湯管10には、出湯管10内の水の温度を検出するサーミスタ26が設けられている。本構成では、入水管12、伝熱管8a、配管20、伝熱管7a、出湯管10が通水管の一例に相当し、給湯システム1の外部に設けられた図示しない水道から導入された水を通す流路として機能する。
熱交換器6は、一次熱交換器7によって燃焼排気の顕熱を回収した後、二次熱交換器8によって潜熱を回収するように機能する。具体的には、一次熱交換器7は、一次熱交換器7内の通水経路となる伝熱管7aを備えており、伝熱管7a内を通る水に対してガスバーナ4で発生した燃焼排気に含まれる燃焼熱を伝熱し、顕熱の熱エネルギーを通水に伝達する形で熱交換する。また、二次熱交換器8は、二次熱交換器8内の通水経路となる伝熱管8aを備えており、伝熱管8a内を通る水に対し、ガスバーナ4で発生した燃焼排気が一次熱交換器7を通過した後の燃焼熱を伝熱し、潜熱の熱エネルギーを通水に伝達するように熱交換する。
入水管12と出湯管10との間をバイパスする通水経路として、熱交換器6とは異なる通水経路として構成されたバイパス路14が設けられている。バイパス路14には、バイパス路14の通水を遮断した閉塞状態と、この閉塞状態よりも開度を増大させた開放状態とに移行可能なバイパス弁32が設けられている。
入水管12において、バイパス路14が連結する分岐位置よりも上流側には、通水量制御装置33が設けられている。通水量制御装置33は、第1開閉装置の一例に相当し、通水管を開閉する弁体33Aと、弁体33Aを変位させる水量制御モータ33Bとを備え、水量制御モータ33Bの変位量に応じて弁体33Aによる通水管の開度が定まる構成をなす。弁体33Aは、入水管12の内部で変位可能に配置されており、弁体33Aの変位に応じて入水管12内の所定部位の開度が変化する。水量制御モータ33Bは、例えばステッピングモータなどの公知のモータによって構成され、コントローラ22からの指示を受けて弁体33Aと連動する駆動軸を駆動し、弁体33Aの回転角度を変化させる構成をなす。水量制御モータ33Bは、アクチュエータの一例に相当し、弁体33Aの回転角度を連続的に変化し得る構成をなし、入水管12を閉塞状態と全開状態との間で様々な開度に連続的に変更し得る構成となっている。
ガスバーナ4へのガスの供給を行うガス管40には、上流側からガス元電磁弁42、給湯ガス比例制御弁44、各ガスバーナ4への分岐管ごとの給湯切替電磁弁46,46・・が夫々設けられている。また、給湯燃焼室90の下方には、燃焼用空気を各ガスバーナ4(給湯バーナ)及びガスバーナ54(風呂バーナ)へ供給するファン48が設けられている。ガスバーナ54(風呂バーナ)に接続されるガス管からの分岐管には、切替電磁弁53が設けられている。
風呂側回路3において、配管66は、浴槽60側からの水を熱交換器56側へと導くための往き配管68と、熱交換器56側からの水を浴槽60側へと導くための戻り配管67と、往き配管68と戻り配管67とに連結されて熱交換器56内を通る中間配管69とを備える。配管66は、例えば追い炊き動作時に浴槽60から引き込まれる水を往き配管68によって熱交換器56に導き、この熱交換器56を通過した水を戻り配管67によって浴槽60に導くように循環させる循環経路として機能する。熱交換器56は、風呂一次熱交換器57と風呂二次熱交換器58とを備え、配管66を通る水に対してガスバーナ54(風呂バーナ)での燃焼によって生じた燃焼熱を伝達するように、循環水を加熱する構成となっている。往き配管68は、浴槽60と風呂一次熱交換器57との間に配置されており、この往き配管68には、往き配管68を通る水の温度を検出するサーミスタ65(風呂サーミスタ)が設けられている。
戻り配管67は、風呂二次熱交換器58と浴槽60との間に配置され、この戻り配管67には、循環ポンプ62とサーミスタ64(風呂サーミスタ)とが設けられている。循環ポンプ62は、配管66内の水を流動させる装置であり、熱交換器56側から水を引き込み、引き込んだ水を熱交換器56とは反対側から浴槽60に向けて排出するように機能する。戻り配管67には、出湯管10から分岐された落とし込み管70が接続され、落とし込み管70には、給湯用電磁弁72及び落とし込み水量センサ74が設けられている。そして、落とし込み管70に設けられた給湯用電磁弁72を開弁させることで、給湯側回路2で加熱された湯を浴槽60へ供給することが可能となっている。
落とし込み管70、戻り配管67、往き配管68は、連通管の一例に相当し、通水管(具体的には、出湯管10)より分岐するとともに浴槽60に連通し、通水管を通って熱交換器6で加熱された水を浴槽60に導くように機能する。
給湯用電磁弁72は、第2開閉装置の一例に相当し、連通管(具体的には落とし込み管70)を開閉するように機能する。この給湯用電磁弁72は、例えば、コントローラ22の制御に応じて開状態と閉状態の二段階に切り替わるようになっており、開状態のときには、落とし込み管70を通水可能状態とし、閉状態のときには落とし込み管70を通水不能状態とする。
落とし込み水量センサ74は、水量検出部の一例に相当し、連通管を流れる水量を検出するように機能し、具体的には、落とし込み管70の通水量(より詳しくは、落とし込み管70を流れる単位時間当たりの水の量を示す特定し得る値)を検出する機能を有する。
給湯システム1には、図1、図2で示すコントローラ22が設けられる。図2で示すコントローラ22は、例えば、公知のマイクロコンピュータ等として構成される制御回路22Aと、公知の半導体メモリ等として構成されるメモリ22Bと、外部との通信を行うためのインタフェースとして構成される通信部22Cとを備える。コントローラ22は、上述した水量調整部及びガス量調整部を制御する装置であり、給湯側回路2や風呂側回路3に設けられた様々なセンサからの信号を取得可能に構成され、給湯側回路2や風呂側回路3に設けられた様々なアクチュエータを制御し得る。コントローラ22のうち、制御回路22Aは、制御部の一例に相当する。メモリ22Bは、記憶部の一例に相当し、制御回路22A(制御部)によって記憶及び読み出しが制御される部分である。
図2のように、複数のリモートコントローラ80は、コントローラ22(制御部)と通信し得る構成で配置される。図1、図2の例では、複数のリモートコントローラ80として、浴室内に設けられる第1リモートコントローラ81と、浴室とは異なる場所(例えば台所等)に設けられる第2リモートコントローラ82とが設けられる。図2のように、第1リモートコントローラ81は、公知のマイクロコンピュータ等として構成される制御回路81Aと、液晶表示装置等として構成される表示部81Bと、押圧ボタン等の公知のスイッチが複数設けられてなる操作手段81Cと、コントローラ22や第2リモートコントローラ82と通信を行う通信部81Dとを備える。第2リモートコントローラ82も同様であり、公知のマイクロコンピュータ等として構成される制御部82Aと、液晶表示装置等として構成される表示部82Bと、押圧ボタン等の公知のスイッチが複数設けられてなる操作手段82Cと、リモートコントローラ82で生成された信号等をコントローラ22に伝達するための通信部82Dとを備える。
(自動湯張り制御)
次に、自動湯張り制御(ふろ自動運転)について、図3、図4等を参照して説明する。
まず、自動湯張り制御の概要を説明する。コントローラ22(具体的には、制御回路22A)は、所定の開始条件が成立した場合(例えば、図2で示す第1リモートコントローラ81の操作手段81Cに対し自動湯張りを指示する所定の入力操作(例えば、所定のボタンを押す操作)がなされた場合)に自動湯張り制御を実行する。コントローラ22は、自動湯張り制御を行う場合、まず、図4で示す開弁時制御を実行する。そして、図4で示す開弁時制御のステップS26の処理によって落とし込み管70に設けられた給湯用電磁弁(落とし込み電磁弁)72を開弁させた後、落とし込み管70(連通管)を通じて浴槽60へと設定温度Ta(給湯温度)の湯を所定量V(ふろ給湯量)だけ落とし込む動作を継続的に行う。なお、図4の開弁時制御の詳細については後述する。
コントローラ22(具体的には、制御回路22A)は、図4で示す開弁時制御を行い、ステップS26の処理によって落とし込み管70に設けられた給湯用電磁弁72を開弁させた後、落とし込み水量センサ74での検出値を継続的に監視し、落とし込み水量センサ74での検出値に基づいて把握される落とし込み管70を介して供給された水の積算量が上記「所定量」に達した場合、図3で示す閉弁処理を行い、ステップS10の処理によって落とし込み管70に設けられた給湯用電磁弁(落とし込み電磁弁)72を閉弁させる。コントローラ22は、図3の閉弁処理を行った後、浴槽60の湯温が設定されたふろ温度Tbに達するまで風呂側回路3によって沸かし上げる制御を行い、浴槽60の湯温が設定されたふろ温度Tbに達した場合には、その沸かし上げ制御を終了し、自動湯張り制御を完了する。なお、コントローラ22は、図3で示す閉弁時制御の終了後、図4で示す開弁時制御を行う前は、給湯用電磁弁(落とし込み電磁弁)72を閉弁状態で維持する。
上述した設定温度Ta、所定量V、ふろ温度Tbなどの各種設定値は、第1リモートコントローラ81又は第2リモートコントローラ82に対する入力操作によって予め設定しておくことができ、設定温度Ta、所定量V、ふろ温度Tbなどの情報は例えば図2で示すメモリ22Bに予め記憶されている。
次に、図3を参照し、自動湯張り制御の実行時に行われる閉弁時制御について詳述する。
図2で示すコントローラ22(具体的には、制御回路22A)は、所定の給湯終了条件(所定の閉弁条件)が成立した場合に図3の閉弁時制御を実行する。所定の給湯終了条件(所定の閉弁条件)は、例えば、「図4のステップS26の処理(後述)によって落とし込み管70に設けられた給湯用電磁弁72を開弁させた後、落とし込み管70を介して供給される水の積算量が上記「所定量」に達したこと」などが挙げられる。なお、ここで示す閉弁条件はあくまで一例であり、このような例に限定されない。例えば、閉弁条件は、「浴槽60内の水の量(湯量)が予め設定された設定量に達したこと」などであってもよく、「ユーザによって所定の終了操作がなされたこと」などであってもよい。
図2で示すコントローラ22は、図3の閉弁時制御の実行開始後、まず、ステップS1の処理を行い、時間計測を開始する。その後、ステップS2の処理を行い、水量制御モータ33Bに対する全閉指示を開始し、水量制御モータ33Bを閉鎖方向(通水管において弁体33Aが閉じる方向)に回転させる制御を開始する。つまり、通水量制御装置33は、ステップS2の処理の後、通水管(具体的には、入水管12)の開度を徐々に小さくするように弁体33Aを回動させる。そして、コントローラ22(図2)は、図3で示すステップS2の処理の後、ステップS3の処理を行うことで記憶位置(メモリ22Bに記憶して設定する水量制御モータ33Bの回転位置(回転量))を仮更新し、その記憶位置を既存値(図3の閉弁時制御の実行前からメモリ22Bに設定されている水量制御モータ33Bの回転位置(回転量))とするように暫定的に更新する。なお、水量制御モータ33Bがステッピングモータによって構成される場合、メモリ22Bに記憶する回転位置(回転量)は、ステップ数(初期位置からのステップ数)などの情報を用いることができる。
図2で示すコントローラ22は、ステップS3の後、ステップS4において給湯栓の開閉判定を行い、給湯栓が開状態であるか否か(具体的には、出湯口18から出湯中であるか否か)の判定を行う。出湯口18から出湯中であるか否かの判定は、例えば、水量センサ34によって検出される通水量と落とし込み水量センサ74によって検出される通水量とを比較し、これらの差が一定値以上であれば、給湯栓が開状態である(出湯口18から出湯中である)と判定し、そうでない場合は給湯栓が閉状態であると判定するといった方法が挙げられる。
図2で示すコントローラ22は、図3で示すステップS4の後にステップS5の処理を行い、水量制御モータ33Bの回転位置(回転量)が予め定められた最大位置以上であるか否かを判断し、水量制御モータ33Bの回転位置(回転量)が何らかの理由により予め定められた最大位置以上である場合(ステップS5でYesのとき)には、ステップS10の処理を行い、給湯用電磁弁(落とし込み電磁弁)72を閉状態とする。
一方、図2で示すコントローラ22は、図3で示すステップS5の処理において水量制御モータ33Bの回転位置(回転量)が予め定められた最大位置以上でないと判断した場合、ステップS6の処理を行い、ステップS1の処理を行ってからの経過時間が予め定められた制限時間を超えたか否かを判断する。コントローラ22は、ステップS6の判断処理において、ステップS1からの経過時間が予め定められた制限時間を超えたと判断した場合(ステップS6でYesのとき)には、ステップS10の処理を行い、給湯用電磁弁(落とし込み電磁弁)72を閉状態とする。一方、コントローラ22は、ステップS6の判断処理において、ステップS1からの経過時間が予め定められた制限時間を超えていないと判断した場合(ステップS6でNoのとき)には、ステップS7の処理を行い、落とし込み水量センサ74によって検出される値に基づき、連通管を通る水の流量(具体的には、落とし込み管70を通過する単位時間当たりの水の量)が予め定められた「規定水量」以下に達したか否かを判断する。
上述した「規定水量」は、給湯用電磁弁72が開状態であり且つ出湯口18からの出湯が無い状態で落とし込み管70を通る水の流量が「規定水量」となるように弁体33Aの開度が設定されているとき(即ち、通水量制御装置33を通る水の流量が「規定水量」であり、且つ出湯口18からの出湯が無い場合)に、給湯用電磁弁72を閉状態に切り替えてもウォータハンマ現象が発生しない水量であることが望ましい。また、「規定水量」は、給湯用電磁弁72が閉状態であり且つ出湯口18からの出湯が無い状態で落とし込み管70を通る水の流量が「規定水量」となるように弁体33Aの開度が設定されているときに、給湯用電磁弁72を開状態に切り替えてもウォータハンマ現象が発生しない水量であることが望ましい。更に、「規定水量」は、通水量制御装置33を通る水の流量が「規定水量」であるときに、弁体33A付近において狭すぎる流路に起因する異音が発生しない水量であることが望ましい。
図2で示すコントローラ22は、図3で示すステップS7の処理において、落とし込み管70(連通管)を通る水の流量が予め定められた規定水量以下になっていないと判断した場合(ステップS7においてNoのとき)、ステップS3以降の処理を再び行う。
図2で示すコントローラ22は、図3で示すステップS7の処理において、落とし込み管70(連通管)を通る水の流量が予め定められた規定水量以下になっていると判断した場合(ステップS7においてYesのとき)、ステップS8において、給湯栓が開状態であるか否かを判断する。コントローラ22は、ステップS4の判定において給湯栓が開状態であると判定している場合(即ち、出湯口18にて出湯があると判定している場合)、ステップS10の処理を行い、給湯用電磁弁(落とし込み電磁弁)72を閉状態とする。
図2で示すコントローラ22は、図3で示すステップS8において、給湯栓が開状態でないと判定している場合(即ち、出湯口18にて出湯が無いと判定している場合)、ステップS9の処理を行い、ステップS3で暫定的に記憶され記憶位置に代えて、メモリ22Bに登録すべき記憶位置を新たに記憶する。具体的には、コントローラ22は、ステップS9の処理を行う時点(ステップS7でYesの判断を行い、ステップS8でNoの判断を行った直後の時点)での水量制御モータ33Bの回転位置(回転量)を示す値(例えば、初期位置からのステップ数など)をメモリ22Bに記憶する新たな記憶位置とするように本更新する。つまり、図3の閉弁時制御によれば、給湯用電磁弁72が開状態であり且つ出湯口18が閉状態であるときに連通管が規定水量となるときの水量制御モータ33Bの制御量(駆動軸の回転位置)を検出し直すことができ、このように検出し直されたときに、その値を最新の記憶位置として更新することができるようになっている。そして、コントローラ22は、上述したステップS9の処理を行った後、ステップS10の処理を行い、給湯用電磁弁(落とし込み電磁弁)72を閉状態とする。なお、図3の閉弁時制御において、ステップS9の処理が実行されない場合、ステップS3で仮更新された記憶位置(図3の閉弁時制御前からメモリ22Bに記憶されている既存値)が継続してメモリ22Bに記憶され、登録された記憶位置として用いられる。
次に、図4を参照し、自動湯張り制御の実行時に行われる閉弁時制御について詳述する。
図2で示すコントローラ22(具体的には、制御回路22A)は、所定の給湯開始条件(所定の開弁条件)が成立した場合に図4で示す開弁時制御を実行する。所定の給湯開始条件(所定の開弁条件)は、例えば、リモートコントローラ81やリモートコントローラ82の操作手段81C,82Cに対して所定操作(所定の落とし込み開始操作)がなされたことであってもよく、その他の条件(例えば、自動湯張りの実行をタイマ設定している場合に、設定時間が到来したことなど)であってもよい。
図2で示すコントローラ22は、図4の開弁時制御の実行開始後、まず、ステップS21の処理を行い、時間計測を開始する。その後、ステップS22の処理を行い、水量制御モータ33Bに対する全開動作の指示を開始し、水量制御モータ33Bを開放方向(弁体33Aが開く方向)に回転させる制御を開始する。このような制御により、通水量制御装置33は、ステップS22の処理の後、落とし込み管70の開度を徐々に大きくするように弁体33Aを回動させる。コントローラ22は、ステップS22の処理の後、ステップS23の処理において水量制御モータ33Bの回転位置(回転量)が予め定められた最大位置以上であるか否かを判断し、水量制御モータ33Bの回転位置(回転位置)が何らかの理由により予め定められた最大位置以上である場合(ステップS23でYesのとき)には、ステップS26の処理を行い、給湯用電磁弁(落とし込み電磁弁)72を開状態とする。
図2で示すコントローラ22は、図4で示すステップS23の処理において水量制御モータ33Bの回転位置(回転量)が予め定められた最大位置以上でないと判断した場合(ステップS23でNoのとき)、ステップS24の処理を行い、ステップS21の処理を行ってからの経過時間が予め定められた制限時間を超えたか否かを判断する。コントローラ22は、ステップS24の判断処理において、ステップS21からの経過時間が予め定められた制限時間を超えたと判断した場合(ステップS24でYesのとき)、ステップS26の処理を行い、給湯用電磁弁(落とし込み電磁弁)72を開状態とする。なお、給湯用電磁弁(落とし込み電磁弁)72を開状態とした後には、水量制御モータ33Bの回転位置(回転量)を上記記憶位置よりも大きい位置に変化させ、弁体33Aの開度を所定開度とする。
図2で示すコントローラ22は、図4で示すステップS24の処理においてステップS21からの経過時間が予め定められた制限時間を超えていないと判断した場合(ステップS24でNoのとき)、ステップS25の処理を行い、水量制御モータ33Bの回転位置(回転量)がメモリ22Bに記憶された記憶位置(図3の閉弁時制御によってメモリ22Bに記憶(登録)された記憶位置)以上になっているか否かを判断する。水量制御モータ33Bの回転位置(回転量)がメモリ22Bに記憶された記憶位置(回転位置)以上になっている場合(ステップS25でYesのとき)、ステップS26の処理を行い、給湯用電磁弁(落とし込み電磁弁)72を開状態とする。ステップS25において、水量制御モータ33Bの回転位置(回転量)がメモリ22Bに記憶された記憶位置(回転位置)以上になっていないと判断した場合(ステップS25でNoのとき)、S23以降の処理を行う。
本構成では、図3、図4の制御を行う制御回路22Aが制御部の一例に相当し、通水量制御装置33(第1開閉装置)及び給湯用電磁弁72(第2開閉装置)を制御するように機能する。この制御回路22A(制御部)は、図3のように、通水量制御装置33(第1開閉装置)及び給湯用電磁弁72(第2開閉装置)がいずれも開いた状態で落とし込み管70(連通管)を介して浴槽60へと給湯を行っているときに所定の給湯終了条件が成立した場合、給湯用電磁弁72(第2開閉装置)を開状態に維持しつつ落とし込み水量センサ74(水量検出部)による検出水量が規定水量に達するまで通水量制御装置33(第1開閉装置)の弁体33Aの開度を次第に減少させ、検出水量が規定水量に達することに応じて、水量制御モータ33B(アクチュエータ)の回転位置(変位量)に応じて定まる基準値(具体的には、検出水量が規定水量に達した時点での水量制御モータ33Bの回転位置を特定する値であり、回転位置の値そのもの、或いは回転位置を示すステップ数など)をメモリ22B(記憶部)に記憶し、且つ給湯用電磁弁72(第2開閉装置)を閉状態に切り替える制御を行う。また、制御回路22A(制御部)は、図4のように給湯用電磁弁72(第2開閉装置)が閉じた状態で所定の給湯開始条件が成立した場合、給湯用電磁弁72(第2開閉装置)を閉状態に維持しつつ水量制御モータ33B(アクチュエータ)の回転位置(変位量)がメモリ22B(記憶部)に記憶された基準値に対応する変位量(即ち、メモリ22Bに記憶された基準値で特定される回転位置)となるまで通水量制御装置33(第1開閉装置)の弁体33Aの開度を変化させ、水量制御モータ33B(アクチュエータ)の回転位置(変位量)が基準値に対応する回転位置(変位量)に達することに応じて給湯用電磁弁72(第2開閉装置)を開状態に切り替える制御を行う。
以下、本構成の効果を例示する。
本構成の給湯システム1において、制御回路22A(制御部)は、通水量制御装置33(第1開閉装置)及び給湯用電磁弁72(第2開閉装置)がいずれも開いた状態で落とし込み管70(連通管)を介して浴槽へと給湯を行っているときに所定の給湯終了条件が成立した場合、給湯用電磁弁72(第2開閉装置)を開状態に維持しつつ落とし込み水量センサ74(水量検出部)による検出水量が規定水量に達するまで通水量制御装置33(第1開閉装置)の弁体33Aの開度を変化させ、検出水量が規定水量に達することに応じて、水量制御モータ33B(アクチュエータ)の回転位置(変位量)に応じて定まる基準値をメモリ22B(記憶部)に記憶し且つ給湯用電磁弁72(第2開閉装置)を閉状態に切り替える制御を行う。この制御では、所定の給湯終了条件が成立することに応じて落とし込み管70(連通管)を閉状態に移行させる際の動作を利用し、検出水量が規定水量に達したときの水量制御モータ33B(アクチュエータ)の変位量がどの程度であるかを示す現実の値を、基準値として記憶しておくことができる。
そして、給湯用電磁弁72(第2開閉装置)が閉じた状態で所定の給湯開始条件が成立した場合、給湯用電磁弁72(第2開閉装置)を閉状態に維持しつつ水量制御モータ33B(アクチュエータ)の回転位置(変位量)がメモリ22B(記憶部)に記憶された基準値に対応する回転位置(変位量)となるまで通水量制御装置33(第1開閉装置)の弁体33Aの開度を変化させ、水量制御モータ33B(アクチュエータ)の回転位置(変位量)が基準値に対応する変位量に達することに応じて給湯用電磁弁72(第2開閉装置)を開状態に切り替える制御を行う。つまり、給湯用電磁弁72(第2開閉装置)が閉じた状態で所定の給湯開始条件が成立した場合、給湯用電磁弁72(第2開閉装置)を一気に開状態にするのではなく、通水量制御装置33(第1開閉装置)の弁体33Aの開度をある程度の開度に変化させから給湯用電磁弁72(第2開閉装置)を開状態に切り替える。このような動作により、異音発生を抑えることができる。更に、給湯用電磁弁72(第2開閉装置)を開状態に切り替える際に設定される通水量制御装置33(第1開閉装置)の弁体33Aの開度は、メモリ22B(記憶部)に記憶されている基準値(即ち、その前に行われた終了動作時の検出結果に基づく現実の値)によって定めることができる。このため、水量制御モータ33B(アクチュエータ)などの部品において公差や経年劣化等に起因するばらきがあったとしても、より高い精度で、通水量制御装置33(第1開閉装置)の弁体33Aの開度を所望の開度に設定することができる。
また、制御回路22A(制御部)は、通水量制御装置33(第1開閉装置)及び給湯用電磁弁72(第2開閉装置)がいずれも開いた状態で落とし込み管70(連通管)を介して浴槽60へと給湯を行っているときに所定の給湯終了条件が成立した場合、給湯用電磁弁72(第2開閉装置)を開状態に維持しつつ落とし込み水量センサ74(水量検出部)による検出水量が規定水量に達するまで通水量制御装置33(第1開閉装置)の弁体33Aの開度を次第に減少させる制御を実行し、所定の給湯終了条件の成立後、所定時間が経過しても検出水量が規定水量に達しない場合には給湯用電磁弁72(第2開閉装置)を閉状態に切り替えるように機能する。この給湯システムは、所定の給湯終了条件が成立したことに応じて通水量制御装置33(第1開閉装置)の弁体33Aの開度を次第に減少させる制御を実行したときに、ある程度の時間が経過しても検出水量が規定水量に達しない場合、給湯用電磁弁72(第2開閉装置を閉状態に切り替えることを優先することができる。従って、何らかの理由によって検出水量が迅速に規定水量に到達しない場合には、給湯用電磁弁72(第2開閉装置)を開状態で維持することを中止し、落とし込み管70(連通管)を介して水が供給され続けてしまうことを防ぐことができる。
また、制御回路22A(制御部)は、給湯用電磁弁72(第2開閉装置)が閉じた状態で所定の給湯開始条件が成立した場合、給湯用電磁弁72(第2開閉装置)を閉状態に維持しつつ水量制御モータ33B(アクチュエータ)の回転位置(変位量)がメモリ22B(記憶部)に記憶された基準値に対応する回転位置(変位量)となるまで通水量制御装置33(第1開閉装置)の弁体33Aの開度を変化させ、所定の給湯開始条件の成立後、所定の制限時間が経過しても水量制御モータ33B(アクチュエータ)の回転位置(変位量)がメモリ22B(記憶部)に記憶された基準値に対応する回転位置(変位量)に達しない場合には給湯用電磁弁72(第2開閉装置)を開状態に切り替えるように機能する。この給湯システムは、所定の給湯開始条件が成立したことに応じて通水量制御装置33(第1開閉装置)の弁体33Aの開度を変化させる制御を実行したときに、ある程度の時間が経過しても水量制御モータ33B(アクチュエータ)の回転位置(変位量)が目標とする値(メモリ22Bに記憶された基準値で特定される変位量)に達しない場合、給湯用電磁弁72(第2開閉装置)を開状態に切り替えることを優先することができる。従って、何らかの理由によって水量制御モータ33B(アクチュエータ)の動作が遅れている場合、水量制御モータ33B(アクチュエータ)の回転位置(変位量)が目標とする値に達するまで待機することよりも、落とし込み管70(連通管)を介して水を供給することを優先することができる。
<他の実施例>
上述した実施例には、様々な変更を加えてもよく、様々な構成を付加してもよい。以下、他の実施例を簡単に説明する。
上述した実施例では、第1開閉装置の例として、通水量制御装置33を例示し、アクチュエータの例として、ステッピングモータとして構成される水量制御モータ33Bを例示したが、第1開閉装置は、弁体によって通水管の経路の開度を連続的又は段階的に変化させ得る装置であればよい。
上述した実施例では、第2開閉装置の例として給湯用電磁弁72を例示したが、連通管のいずれかの位置において、通水管側と浴槽側との間を通水状態と遮断状態に切り替え得る装置であればよい。
1…給湯システム
4…ガスバーナ(バーナ)
6…熱交換器
7a、8a…伝熱管(通水管)
10…出湯管(通水管)
12…入水管(通水管)
20…配管(通水管)
22A…制御回路(制御部)
22B…メモリ(記憶部)
33…通水量制御装置(第1開閉装置)
33A…弁体
33B…水量制御モータ(アクチュエータ)
60…浴槽
70…落とし込み管(連通管)
72…給湯用電磁弁(第2開閉装置)
74…落とし込み水量センサ(水量検出部)

Claims (3)

  1. 外部から導入される水を通す通水管と、
    燃焼ガスを燃焼させるバーナと、
    前記通水管の途中に設けられ、前記通水管の内部を通る水に前記バーナで生じた熱を伝達する熱交換器と、
    前記通水管より分岐するとともに浴槽に連通し、前記通水管を通って前記熱交換器で加熱された水を浴槽に導く連通管と、
    前記通水管を開閉する弁体と前記弁体を変位させるアクチュエータとを備え、前記アクチュエータの変位量に応じて前記弁体による前記通水管の開度が定まる第1開閉装置と、
    前記連通管を開閉する第2開閉装置と、
    前記連通管を流れる水量を検出する水量検出部と、
    前記第1開閉装置及び前記第2開閉装置を制御する制御部と、
    前記制御部によって記憶及び読み出しが制御される記憶部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記第1開閉装置及び前記第2開閉装置がいずれも開いた状態で前記連通管を介して前記浴槽へと給湯を行っているときに所定の給湯終了条件が成立した場合、前記第2開閉装置を開状態に維持しつつ前記水量検出部による検出水量が規定水量に達するまで前記第1開閉装置の前記弁体の開度を次第に減少させ、前記検出水量が前記規定水量に達することに応じて、前記アクチュエータの変位量に応じて定まる基準値を前記記憶部に記憶し且つ前記第2開閉装置を閉状態に切り替える制御を行い、
    前記第2開閉装置が閉じた状態で所定の給湯開始条件が成立した場合、前記第2開閉装置を閉状態に維持しつつ前記アクチュエータの変位量が前記記憶部に記憶された前記基準値に対応する変位量となるまで前記第1開閉装置の前記弁体の開度を変化させ、前記アクチュエータの変位量が前記基準値に対応する変位量に達することに応じて前記第2開閉装置を開状態に切り替える制御を行う給湯システム。
  2. 前記制御部は、前記第1開閉装置及び前記第2開閉装置がいずれも開いた状態で前記連通管を介して前記浴槽へと給湯を行っているときに前記所定の給湯終了条件が成立した場合、前記第2開閉装置を開状態に維持しつつ前記水量検出部による前記検出水量が前記規定水量に達するまで前記第1開閉装置の前記弁体の開度を次第に減少させる制御を実行し、前記所定の給湯終了条件の成立後、所定時間が経過しても前記検出水量が前記規定水量に達しない場合には前記第2開閉装置を閉状態に切り替える請求項1に記載の給湯システム。
  3. 前記制御部は、前記第2開閉装置が閉じた状態で前記所定の給湯開始条件が成立した場合、前記第2開閉装置を閉状態に維持しつつ前記アクチュエータの変位量が前記記憶部に記憶された前記基準値に対応する変位量となるまで前記第1開閉装置の前記弁体の開度を変化させ、前記所定の給湯開始条件の成立後、所定の制限時間が経過しても前記アクチュエータの変位量が前記記憶部に記憶された前記基準値に対応する変位量に達しない場合には前記第2開閉装置を開状態に切り替える請求項1又は請求項2に記載の給湯システム。
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