JP2019107975A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】定置PTOスイッチ操作による定置作業の際に、PTOレバー操作忘れによるPTO軸の不測の回転を防いて安全を確保する。【解決手段】エンジン5の動力をPTOクラッチ43及びPTO変速装置42,45を介してPTO出力軸10に伝達すべく構成し、作業者が操縦席11から離席するとエンジン5を停止制御する離席時エンジン停止手段と、定置PTOモードに設定する手段と、定置PTOスイッチ90を備え、定置PTOモード中に定置PTOスイッチ90を操作することによって、PTOクラッチ43を入り側操作するよう構成した作業車両において、定置PTOモードの設定手段には、離席時エンジン停止を牽制する手段とPTO変速装置42,45を入り側とするPTO軸非回転防止手段を構成した。【選択図】図7

Description

本発明は、農業用トラクタ等の作業車両に関し、特に定置作業装置へのPTO伝動装置に関する。
従来、トラクタに連結する定置作業機を駆動する際にPTOクラッチを作動させる定置PTO操作具をフェンダに設ける構成がある。またこの定置PTO操作具により走行系クラッチの伝動を規制するとともに着座センサの離席検出に関わらずエンジン停止を規制することにより、離席時の安全確保とPTO装置の安定した定置作動を可能とするものである(特許文献1)。
特開2017−7377号公報
特許文献1によると、定置PTO操作具によってPTOクラッチを作動することができるが、この定置PTO操作具をフェンダに設けるから、定置作業機用のPTO制御をトラクタ機体から降りて操作できる点で優れる。ところが、別に設けるPTOレバーによる変速位置が中立位置であるとPTOクラッチが作動してもPTO出力軸は回転しないこととなる。そこで、作業者は操縦席に戻ってPTOレバーを操作して所定変速位置に設定する。この設定の途端にPTO出力軸が回転し、定置作業機の回転各部も駆動回転することとなり補助作業者がいる場合には危険である。
本発明は、上記に鑑みて、PTOレバー操作によって直ちにPTO出力軸が回転することのないようにして安全な定置作業を図る。
この発明は、上記に鑑みて次のような技術的手段を講じた。
請求項1に記載の発明は、エンジン5の動力をPTOクラッチ43及びPTO変速装置42,45を介してPTO出力軸10に伝達すべく構成し、作業者が操縦席11から離席するとエンジン5を停止制御する離席時エンジン停止手段と、定置PTOモードに設定する手段と、定置PTOスイッチ90を備え、定置PTOモード中に定置PTOスイッチ90を操作することによって、PTOクラッチ43を入り側操作するよう構成した作業車両において、定置PTOモードの設定手段には、離席時エンジン停止を牽制する手段とPTO変速装置42,45を入り側とするPTO軸非回転防止手段を構成した。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、PTO軸非回転防止手段は、PTO変速装置42,45が所定変速位置にあるか否かを確認する手段とし、PTOレバー27のPTOレバー位置検出センサ27aの検出出力によって確認する構成とした。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、PTO変速装置は、回転数の高低変速を行うPTO変速装置45及び/又は正逆回転を設定するPTO正逆クラッチ42とした。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一に記載の発明において、離席時エンジン停止手段は操縦席11に作業者が座乗するとON作動し離席するとOFF作動するシートスイッチ91によって構成され、離席時エンジン停止牽制手段はシートスイッチ91と操縦席11を前側支点に反転姿勢としたときにON作動するシート跳ね上げスイッチ92との組み合わせによって構成する。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一に記載の発明において、定置PTOスイッチ90を長押し操作によってPTOクラッチ43入り操作する初期操作中に報知作動すべく第1報知手段M1を設け、PTOクラッチ43入り作動中に定置PTOスイッチ90操作によってPTOクラッチ43を切りに操作する構成とし、PTOクラッチ43が入りから切りとなるまでの間の定置PTO駆動作業中に報知作動すべく第2報知手段M2を設ける。
請求項1から請求項3に記載の発明によると、定置PTOスイッチ90のON操作によって作業者はPTO出力軸10の回転を意図するに関わらず、PTO変速装置45が中立位置に置かれていると、たとえPTOクラッチ43が入りに作動しても、PTO出力軸10は回転できず、このため、操縦者がPTOレバー27を操作するとその瞬間不意にPTO出力軸10が回転し、かつ定置作業装置の回転各部が駆動されるので危険であるが、PTO非回転防止手段を構成することにより、定置PTOスイッチ90操作の前にPTOレバー27操作を整えておくことにより上記不測の事態を回避できる。
請求項4に記載の発明によると、請求項1~3に記載の効果に加え、シートスイッチ91がOFFであっても、これと同時に作業者の意図によるシート跳ね上げスイッチ92がONする場合に、離席時エンジン停止牽制手段が機能し、離席時の定置PTOスイッチ90操作によるクラッチ操作を可能にできる。
請求項5に記載の発明によると、請求項1~4に記載の効果に加え、第1報知手段M1を設けることにより、定置PTOスイッチ90を長押し操作することでPTO油圧クラッチ43を入りとする初期操作中のこの長押しスイッチ操作の時間管理を報知することができ、確実なクラッチ作動を行える。また、第2報知手段M2を設けることによって、定置PTO作業状態を作業補助者等に知らせることができ、作業性の向上や安全につながる。
作業機を装着したトラクタの側面図である。 トラクタの平面図である。 トラクタのミッションケース内の動力伝導線図である。 油圧無段変速機構の操作関係を示すミッションケース一部の平面図である。 (a)油圧無段変速装置を前進位置に連動する状態の平面図、(b)油圧無段変速装置を中立位置に連動する状態の平面図、(c)油圧無段変速装置を後進位置に連動する状態の平面図である。 制御ブロック図である。 フローチャートである。 フローチャートである。 タイムチャートである。 (a)(b)(c)第1報知手段を備えたトラクタの一例を示す斜視図である。 第1報知手段を備えたトラクタの一例を示す斜視図である。 (a)(b)(c)スロットル調整手段を付加した斜視図である。 (a)第1、第2報知手段を兼ね備えたトラクタの一例を示す斜視図、(b)(c)(d)液晶表示一例を示す図である。 第1、第2報知手段を兼ね備えたトラクタの一例を示す斜視図である。
本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
トラクタTは、圃場などで作業を行う作業車両であり操舵用の車輪として設けられる左右の前輪2,2と、駆動用の車輪として設けられる左右の後輪3,3とを有し、走行車体1の前部のボンネット4内に搭載されるエンジン5と、左右の前輪2,2および左右の後輪3,3とエンジン5との間に介在した動力伝達装置6等を備えている。
図3に示すように、動力伝達装置6は、油圧無段変速装置7、副変速装置8および前輪増速切換機構9を有している。動力伝達装置6は、エンジン5で発生した動力を、油圧無段変速装置7および副変速装置8で適宜変速して、後輪3,3に伝達する。また、動力伝達装置6は、エンジン5で発生しかつ油圧無段変速装置7および副変速装置8で減速した動力を、前輪増速切換機構9を介して、前輪2,2にも伝達可能になっている。
トラクタTは、エンジン5の動力を左右の前輪2,2と左右の後輪3,3とに伝達する四輪駆動状態と、左右の後輪3,3に伝達する二輪駆動状態と、に切り換え可能である。また、トラクタ車体1の後部には、ロータリなどの作業機Wを装着可能に構成されている。
また、走行車体1の中央部には操縦席11が設けられ、操縦席11の前方には、前輪2,2の操舵に用いるステアリングハンドル12がハンドルポスト13の上端側に配設されている。また、ハンドルポスト13の下方側、運転者の足元付近には、クラッチペダル15、ブレーキペダル16、アクセルペダル17が設置されている。ステアリングハンドル12の右側下方にはスロットルアーム18が配置されている。
また、ハンドルポスト13には、トラクタ1の走行時における進行方向を前進と後進とで切り換える前後進切換レバー20が配設されている。前後進切換レバー20は、トラクタを前進させる場合には前側に倒し、トラクタTを後進させる場合には後ろ側に倒すことにより、エンジン5からの動力による走行車体1の前進、後進を切り換えるためのものである。
また、前後進切換レバー20は、前進位置と後進位置との間に中立位置を有しており、この中立位置は、走行車体1が前方にも後方にも進まないようにすることができる位置になっている。前後進切換レバー20は、前後進レバー位置検出センサ21により前後進切換レバー20の操作位置(前進位置、後進位置、中立位置)が検出される。すなわち、前後進レバー位置検出センサ21は、前後進切換レバー20の操作位置を検出するものである。前後進レバー位置検出センサ21は、検出結果をコントローラCに出力する。
また、操縦席11の左側には、走行車体1の走行時における変速に関する操作を行う主変速レバー25と、副変速レバー26と、走行車体1の後部に装着される作業機を駆動するPTO出力軸10の駆動断続を行うPTOレバー27とが配設されている。主変速レバー25は、1速から8速まで油圧無段変速装置7を変速するためのものである。副変速レバー26は、走行車体1の走行速度を低速、中速、高速の3段に副変速装置8を変速する。なお、副変速レバー26が変速する低速および中速は、圃場内で作業を行う際に走行する作業走行速度域をなしており、副変速レバー26が変速する高速は、圃場間を移動する際に路上走行する路上走行速度域をなしている。
また、操縦席11の右側には、作業機の高さを調整するポジションレバー28が配設されている。 ポジションレバー28の前後操作によって、後記昇降シリンダに連動するリフトアーム29を上下回動連動し、3点リンク機構Pを介して連結する作業機Wを昇降連動する構成としている。
次に、走行車体1を構成するミッションケース30内の動力伝達装置6を図3に基づいて説明する。エンジン5の出力軸の回転がクラッチペダル15で断続されるメインクラッチ31を介してミッションケース30の入力軸32へ伝動される。この入力軸32の回転は増速ギア33,34で増速されて油圧無段変速装置7の入力軸35に伝動される。
油圧無段変速装置7(HST)は、静油圧式の無段変速機とされ、可変容量型の油圧ポンプ36と固定容量型の油圧モータ37で構成され、油圧ポンプ36の可動斜板38の傾きを変えることで油圧モータ37の回転を変更する。可動斜板38の傾きは主変速レバー25や前後進切換レバー20の動きを検出して作動する油圧シリンダ機構40によって変更されて、油圧モータ37のモータ出力軸37aの回転が変速される。油圧ポンプ36に直接繋がるポンプ出力軸36aの回転は前記入力軸35の回転数と同じである。
ポンプ出力軸36aの回転は、PTO正逆クラッチ42及びPTO油圧クラッチ43を経て、PTO中間軸44へ伝動され、さらにPTO変速装置45を経て前記PTO出力軸10に伝達され、ミッションケース30の外部へ取り出されて、ロータリなどの作業機Wを駆動する。
また、油圧モータ37のモータ出力軸37aは、副変速装置8を経て、前後輪2,3を駆動し、さらに、副変速装置8から前輪増速切換機構9を経て、前輪2を駆動する。
HST7は、主変速レバー25により変速される。主変速レバー25は、基端部中心に操作可能に設けられ複数箇所(例えば八箇所)で軽く係止されて変速段を複数(例えば、8)段階に感じるように回転自在に支持されている。主変速レバー25の回動位置は主変速レバー位置検出センサ25aで検出され、検出結果がコントローラCに出力される。
また、作業機Wを連結したトラクタTは、圃場で作業を行ったり、路上を走行したりすることが可能になっているが、圃場と路上とでは、走行時における適切な速度領域が異なっている。このため、走行車体1の走行時には、走行する場所などの走行状態に応じて主変速レバー25や副変速レバー26を操作することにより、速度領域を切り換える。すなわち、主変速レバー25や副変速レバー26を操作することによって、走行時における速度領域を切り換える。
例えば、圃場で作業を行う場合には、作業時の速度に応じて、運転者が主変速レバー25を1速〜8速のうちいずれかに切り換えるとともに副変速レバー26を低速、中速のうちいずれかに切り換える。
主変速レバー25の位置は、主変速レバー位置検出センサ25aにより検出され、副変速レバー26の位置は、副変速レバー検出センサ26aにより検出される。コントローラCは、主変速レバー位置検出センサ25aからの検出結果に応じて、油圧シリンダ機構40のロッド40aを制御することにより、HST7を主変速レバー25で選択されている変速段に切り換える。
HST7は、可動斜板38に連結したトラニオン軸46およびトラニオンアーム47を中立位置に保持する中立保持機構48が設けられている。トラニオン軸46およびトラニオンアーム47と可動斜板38とは、互いに連動し、トラニオン軸46およびトラニオンアーム47の回動角度(位置)と可動斜板38の傾斜角度とは、互いに対応して変化する。
トラニオンアーム47は、前進位置(図5(a))と、中立位置(図5(b))と、後進位置(図5(c))とに変位可能である。HST7は、トラニオンアーム47が前進位置に位置した場合、エンジン5の動力を走行車体1を前進させる力として出力し、トラニオンアーム47が後進位置に位置した場合、走行車体1を後進させる力として出力し、トラニオンアーム47が中立位置に位置した場合、走行車体1を前進または後進させる力として出力しない。
トラニオンアーム47は、前記油圧シリンダ機構40によって駆動される。油圧シリンダ機構40は、トラニオンアーム47を駆動する油圧シリンダ機構40の作動速度に応じてトラニオンアーム47の移動速度が変化するよう構成している。すなわち、油圧シリンダ40の作動速度を速くするほど、トラニオンアーム47の移動速度が速くなる。油圧シリンダ機構40には、ポンプから制御弁49を介して複動型シリンダ部の一方又は他方に作動油が供給される構成であるが、制御弁49は一対のソレノイド49a,49bを備え、一方のソレノイド49aへのパルス信号に基づいて伸長側に、他方のソレノイド49bのパルス信号に基づいて短縮側に油圧シリンダ機構40を作動する。
中立保持機構48は、HST7の上面において、前記トラニオン軸46にカムプレート50を固定し、このカムプレート50の周縁カム部に適宜に付勢されたローラ51を押し付ける構成とし、カムプレート50の周縁カム部の凹部50aにローラ51を落ち込ませるように付勢して、トラニオン軸46およびトラニオンアーム47が中立位置(図5(b)に示す)に戻るように構成している。
カムプレート50には、トラニオンアーム47の一端部が回転自在に連結し、トラニオンアーム47の他端部がリンク52を介して油圧シリンダ機構40のピストンロッド40aに連結されている。したがって、油圧シリンダ機構40を伸縮させると、リンク52、トラニオンアーム47、カムプレート50を介してトラニオン軸46が回動してHST7の変速を行えるようにしている。また、HST7は、トラニオン軸46、すなわちトラニオンアーム47の回動角を検出するトラニオンアーム角度センサ47aを設けている。
前記のように、HST7による前後進切換制御及び速度制御は、前後進切換レバー20の位置信号、主変速レバー25の位置信号を入力し、これら入力信号を総合して指定された速度信号に演算するコントローラCの当該演算結果に基づいて速度信号を制御弁49のソレノイド49a,49bに出力して油圧シリンダ機構40を伸長側又は短縮側に制御し、もってトラニオンアーム47、トラニオン軸46及び可動斜板38を駆動制御するものである。
コントローラCから前進側の指令信号が出力され可動斜板38が前進側に駆動されると、油圧ポンプ36から吐出された作動油は管路53Aを経て油圧モータ37に吸入され、そして油圧モータ37から吐出された作動油は管路53Bを経て油圧ポンプ36に吸入されて循環し、このため油圧モータ37に連動するモータ出力軸37aは前進側に回転する。一方可動斜板38が後進側に駆動されると、油圧ポンプ36から吐出された作動油は管路53Bを経て油圧モータ37に吸入され、油圧モータ37から吐出された作動油や管路53Aを経て油圧ポンプ36に吸入され循環するものとなる。この場合はモータ出力軸37aは後進側に回転する。なお、54a,54bは、還流側管路の油圧を平滑化するニュートラル弁、55a,55bは補給用絞り弁、56はリリーフ弁である。
前記のように、PTOクラッチは、中立位置から正転側又は逆転側に切り換わる機械式のPTO正逆クラッチ42と、PTOスイッチ60をONし、PTO制御弁61のソレノイド61aを励磁するとクラッチ入りとなるPTO油圧クラッチ43とからなる。前記PTOレバー27は、上記PTO正逆クラッチ42入り切り作動と高低2段の前記PTO変速装置45変速作動を司るもので、レバー27の変速パターンや変速案内構成は種々に設計するものである。例えば、PTOレバー27は操縦席11の前側下方に左右方向操作可能に設けられ、逆転低速位置−中立−正転低速−中立−正転高速に切り換えられる構成である。そして、各位置を検出できるPTOレバー位置検出センサ27aを設けていずれの変速位置であるかまた中立位置にあるかを検出できその検出出力はコントローラCに入力される構成である。
前記PTO油圧クラッチ43において、作動油は油圧クラッチピストン43aに供給され、クラッチディスク43bを固定壁面に圧接作動してクラッチ43入りとする構成である。なお、PTOスイッチ60はON又はOFFに切り換えられる構成として、PTOスイッチ60をOFFすると、ソレノイド61aは消磁され、油圧クラッチピストン43a内の作動油は排出されてクラッチ切りとなる。
なお、油圧シリンダ機構40に作動油を供給する油圧系統は、図7に示すように、作業機Wの制御と走行の制御に使うメインポンプ70と、HST7とパワーステアリング71の作動油を送るサブポンプ72を有している。トラニオン軸46を回動する油圧シリンダ機構40の作動油は、サブポンプ72からトラニオン制御用の前記制御弁49へ供給されているので、作動圧が安定している。また、サブポンプ72からの作動油は、パワーステアリング71へ供給された後に、リリーフ弁73とオイルクーラ74を通って、HST7へ供給されている。
また、メインポンプ70からの作動油は、メインリリーフ弁75で油圧を調整して走行バルブ76を通してメインクラッチ31を制御すると共に、ブレーキバルブ78を通して左右のブレーキシリンダ79L,79Rを制御し、さらに、分流した作動油が作業機W関係の制御へ送られている。
作業機W関係への作動油は、分流バルブ80で水平シリンダ81と昇降シリンダ82へ送られている。水平シリンダ81は水平バルブ83で制御され、昇降シリンダ82は電子油圧バルブ84とスローリターン用チェックバルブ85で制御され、作動油がセーフティリリーフバルブ86を通ってミッションケース30内へ戻される。
次いで、定置PTO装置について説明する。定置PTO装置は、作業車両のPTO出力軸10からの動力によって水ポンプ等の定置型作業機械を駆動するために設けられる。定置PTOスイッチ90のオン操作によって前記PTO油圧クラッチ43をONできるものであるが、定置PTOモード設定を条件とする。
まず作業者が操縦席11に座乗するとクッション部材に抗して重量でスイッチONするシートスイッチ91が設けられこのシートスイッチ91がOFFで、かつ操縦席11を前側支点に反転姿勢とさせたときにONするシート跳ね上げスイッチ92がONを条件とする。すなわち、シートスイッチ91のON作動はキースイッチ93によるエンジン始動及び離席時エンジン停止させるものであるが(離席時エンジン停止手段)、定置PTO装置の場合は作業者が離席の状態で使用するものであるから、このシートスイッチ91がOFFであっても、これと同時に作業者の意図によるシート跳ね上げスイッチ92がONする場合に、コントローラCは、離席時エンジン停止牽制手段が機能しているものと認識する。そして離席してもエンジン駆動を継続できるよう出力するものである。
また、前後進切換レバー位置検出スイッチ21が中立位置を示し、かつパーキングレバーの制動時ONし非制動時OFFするパーキングレバースイッチ94のONの状態を、コントローラCは定置PTO作業時安全手段が機能しているものと認識する。
さらに、前記PTOレバー27の変速位置が中立位置でない適宜の変速位置にあることで、本発明のPTO非回転防止手段が機能する。PTO軸非回転防止手段は、PTO正逆クラッチ42又はPTO変速装置45が所定変速位置にあるか否かを確認する手段とし、PTOレバー27の前記各変速位置及び中立位置のいずれにあるかを検出できるPTOレバー位置検出センサ27aを設けて構成される。そして中立位置を検出するときはPTO油圧クラッチ43への入り作動出力を発生せず、いずれかの変速位置出力によってPTO油圧クラッチ43入り作動出力を発生する構成とした。
ここで、PTO非回転防止手段を設ける趣旨は、次のとおりである。定置PTOスイッチ90のON操作によって作業者はPTO出力軸10の回転を意図するに関わらず、PTOレバー27が中立位置に置かれていると、たとえPTO油圧クラッチ43が入りに作動しても、PTO正逆クラッチ42が中立位置であったり、PTO変速装置45が中立位置にあると、PTO出力軸10は回転できない。このため、操縦者はPTOレバー27の操作が必要と知るが、既に定置PTOスイッチ90はONの状態にあるから、PTOレバー27を操作する瞬間に不意にPTO出力軸10が回転し、定置作業装置の回転各部が駆動され、却って危険を招く恐れがある。そこで、PTO非回転防止手段を構成することにより、定置PTOスイッチ90操作の前にPTOレバー27操作を整えておくことにより上記不測の事態を回避できる。
前記の定置PTOモード設定後の手順について、図8に基づいて説明する。前記のように定置PTOモード設定がなされ、キースイッチ93のON操作によってエンジン5は始動する(S101~S103)。次いで定置PTOスイッチ90をONする(S104)。ここで、定置PTOスイッチ90について、左右フェンダのうち左側フェンダ95の後部側面に配置され、その形態はスイッチ押し操作中ON状態を継続し離すとOFFとなるいわゆるモーメンタリ動作方式を採用している。そして、コントローラCは、定置PTOスイッチ90から予め設定した長押し操作、例えば所定時間t(例えば3秒)のON継続を認識すると、PTO油圧クラッチ43のPTO制御弁61を作動するPTO制御弁ソレノイド61aを励磁する構成としている(S104~S108)。なお、その後定置PTOスイッチ90がOFFされてもPTO制御弁ソレノイド61aの励磁信号は継続しPTO油圧クラッチ43は入り継続する(S110~112)。定置作業装置による作業が終了すると、定置PTOスイッチ90をON操作することによって、コントローラCはPTO制御弁ソレノイド61aに消磁指令信号を出力しPTO油圧クラッチ43は切りとなる(S113~S115)。
ところで、定置PTOスイッチ90、PTO制御弁ソレノイド61a、PTO油圧クラッチ43のタイムチャートを図9に示す。そして、前記定置PTOスイッチ90によるPTO油圧クラッチ43入りのための初期操作中(以下、「初期操作中」、前記S102~S109に相当)においては第1報知手段M1を構成し、PTO油圧クラッチ43が入りから切りとなるまでの間(以下、「定置PTO駆動作業中」、前記S109~S115に相当)においては第2報知手段M2を構成する。
まず第1報知手段M1具体的構成について説明する。定置PTOスイッチ90の近傍に報知手段としてスピーカ96を配置し(図10(a))、初期操作中には「まもなくPTOが回ります」等の出力を行う。初期操作中操作に入ってもコントローラCが前記定置PTOモード設定を認識できない場合には、その要因を判定して、「パーキングブレーキが引かれていません」等の出力を行う。また、定置PTOスイッチ90の近傍に3個のランプ97a,97b,97cを設け(同図(b))、定置PTOスイッチ90が例えば3秒の長押しする場合に、1秒でランプ97aが点灯し、2秒でランプ97bも点灯し、3秒長押し完了すると全部のランプ97a,97b,97cが点灯する。ブザー98を設けて初期操作中である前記所定時間tが経過するとブザー出力を受けて報知したり、初期操作中を終えPTO油圧クラッチ43が入りになると報知する構成とする。後者の場合に、PTO油圧クラッチ43の入りを検出する手段としてPTO出力軸10の回転を検出するPTO回転検出センサ99を設けておくとよい。ブザー98には断続音等音色を変えて警告報知を行う構成を付加してもよい。例えば前記定置PTOモード設定を認識できない場合に警告報知する。さらに、警告音のパターンを変えて種々の定置PTOモードに対応させてもよい。
初期操作中、左右のウィンカ100L,100R又は定置PTOスイッチ90配置側のウィンカ100Lを点灯する(図10(c))。さらにウィンカ100の利用形態としては、定置PTOモード設定における諸準備が完了したことをウィンカ点灯で示すことができる。モード設定完了報知にはブザー98を併用してもよい。
第1報知手段M1を設けることにより、定置PTOスイッチ90を長押し操作することでPTO油圧クラッチ43を入りとする初期操作中のこの長押しスイッチ操作の時間管理を報知することができ、確実なクラッチ作動を実行できる。
次いで、第2報知手段M2の具体例について説明する。定置PTOスイッチ90の近傍にパイロットランプ101を設け、定置PTO駆動作業中に点灯表示する構成としている(図11)。前記ウィンカ100の点滅やブザー98の点灯点滅を併用してもよい。このように、第2報知手段M2を設けることによって、定置PTO作業状態を定置作業補助者等に知らせることができ、作業性の向上や安全につながる。
図12において、前記定置PTOスイッチ90の近傍に、スロットル調整手段102を設けている。スロットル調整手段102は前記スロットルレバー18に代わり、操縦席11から離席した作業者が定置PTOスイッチ90と同様に機外からスロットル操作できる構成である。スロットル調整手段102の構成は、図12(a)に示すようにスロットルダイヤル102a形態として内部ポテンショ出力をコントローラCに接続されたエンジンコントローラEが入力し燃料噴射量制御を行う構成としている。スロットルダイヤル102a形態に代えて、同図(b)のように、上下に揺動操作可能なモーメンタリ動作方式の並列スイッチ102bを採用し上下各スイッチ部のON時間に応じて、上側スイッチ部では燃料供給量を増加し下側スイッチ部では燃料供給量を減少する構成としてもよい。スロットル調整手段102を設けることによって、エンジン回転を調整でき、ひいては機外から定置作業機の回転部の回転数を調整することができる。なお、スロットル調整手段102による調整操作は、定置PTOスイッチ90によるPTO油圧クラッチ43が入り作動することを条件とし、コントローラCはこの条件にない場合にはスロットル調整手段102による調整を無効とする。また、上記モーメンタリ動作方式の並列スイッチの場合には、中央部を押圧操作できる構成とすることで、モーメンタリ動作方式のスイッチを付加することができ、この付加モーメンタリスイッチを定置PTOスイッチ90に代替できる(同図(c))。
前記第1報知手段M1及び第2報知手段M2の双方を揃えた例を説明する。定置PTOスイッチ90の近傍に液晶表示部103を設ける(図13(a))。液晶表示部103には、初期操作中においては、3本の高さの異なるバーグラフ表示が1秒、2秒、3秒となるに従い順次表記させる(同図(b))。PTO油圧クラッチ43作動中は、PTOの模式図と現在の回転数を表示し(同図(c))、さらに、対象箇所とともにその原因を表示できるよう構成している(同図(d))。なお、同図(d)は、コントローラCは前記パーキングレバースイッチ94の非作動の状態を検出入力し、定置PTO作業時安全手段が機能していないと認識する場合の例を示している。また表示切換毎にブザーで報知し作業者の確認を促す構成を付加してもよい。
また、図14に示す例は、7セグメント形態の表示器104を備え、初期操作中の経過時間毎に「1」→「2」→「3」を7セグメント表示する。また前記定置PTOモード設定の条件を満たすと「0」表示し、条件を満たしていない場合は「E」表示する。表示毎にブザーで報知し作業者の確認を促す構成である。
5 エンジン
10 PTO出力軸
11 操縦席
27 PTOレバー
27a PTOレバー位置検出センサ
42 PTO正逆クラッチ(PTO変速装置)
43 PTOクラッチ
45 PTO変速装置(PTO変速装置)
90 定置PTOスイッチ
91 シートスイッチ
92 シート跳ね上げスイッチ
M1 第1報知手段
M2 第2報知手段

Claims (5)

  1. エンジン(5)の動力をPTOクラッチ(43)及びPTO変速装置(42,45)を介してPTO出力軸(10)に伝達すべく構成し、作業者が操縦席(11)から離席すると前記エンジン(5)を停止制御する離席時エンジン停止手段と、定置PTOモードに設定する手段と、定置PTOスイッチ(90)を備え、前記定置PTOモード中に前記定置PTOスイッチ(90)を操作することによって、前記PTOクラッチ(43)を入り側操作するよう構成した作業車両において、前記定置PTOモードの設定手段には、離席時のエンジン停止を牽制する手段と前記PTO変速装置(42,45)が変速位置にあることを検出可能なPTO軸非回転防止手段を構成したことを特徴とする作業車両。
  2. 前記PTO軸非回転防止手段は、前記PTO変速装置(42,45)が所定変速位置にあるか否かを確認する手段とし、PTOレバー(27)のPTOレバー位置検出センサ(27a)の検出出力によって確認する構成とした請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記PTO変速装置は、回転数の高低変速を行うPTO変速装置(45)及び/又は正逆回転を設定するPTO正逆クラッチ(42)とした請求項2に記載の作業車両。
  4. 前記離席時エンジン停止手段は前記操縦席(11)に作業者が座乗するとON作動し離席するとOFF作動するシートスイッチ(91)によって構成され、離席時エンジン停止牽制手段は前記シートスイッチ(91)と前記操縦席(11)を前側支点に反転姿勢としたときにON作動するシート跳ね上げスイッチ(92)との組み合わせによって構成する請求項1から請求項3のいずれか一に記載の作業車両。
  5. 前記定置PTOスイッチ(90)を長押し操作によって前記PTOクラッチ(43)入り操作する初期操作中に報知作動すべく第1報知手段(M1)を設け、前記PTOクラッチ(43)入り作動中に前記定置PTOスイッチ(90)操作によって前記PTOクラッチ(43)を切りに操作する構成とし、前記PTOクラッチ(43)が入りから切りとなるまでの間の定置PTO駆動作業中に報知作動すべく第2報知手段(M2)を設ける請求項1から請求項4のいずれか一に記載の作業車両。
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