JP2019107575A - ろ過処理装置とその運転方法 - Google Patents
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Abstract
Description
被処理水タンク、複数の逆浸透膜モジュール、ろ過水タンクを備える、ろ過処理装置であって(以下においてnは4〜10の正の整数であり、1つのろ過処理装置において、nは同じ数を示すものである)、
前記逆浸透膜モジュールが、筒状の外部ケーシング内に逆浸透膜の管状膜エレメントが複数収容されているものであり、
前記筒状の外部ケーシングが、被処理水入口、濃縮水出口及びろ過水出口を有しているものであり、
前記複数の管状膜エレメントが、それぞれの両端部が通水可能に接続され、全体として1本の管状膜エレメントになるように形成されたものであり、前記1本の管状膜エレメントの第1端開口部が前記被処理水入口と接続され、前記第1端開口部とは反対側の第2端開口部が前記濃縮水出口と接続されているものであり、
前記逆浸透膜モジュールが、第1逆浸透膜モジュールから第n逆浸透膜モジュールまでの合計でn台の前記逆浸透膜モジュールの組み合わせからなるものであり、
第1逆浸透膜モジュールから第n逆浸透膜モジュールまでの組み合わせが、下記の第1段から第n段までのように組み合わせられている、ろ過処理装置を提供する。
(第1段)
第1逆浸透膜モジュールの第1被処理水入口と前記被処理水タンクが被処理水ラインで接続され、
第1逆浸透膜モジュールの第1濃縮水出口と第2逆浸透膜モジュールの第2被処理水入口が第1濃縮水ラインで接続され、
第1逆浸透膜モジュールの第1ろ過水出口と前記ろ過水タンクが第1ろ過水ラインで接続されている。
(第2段から第n−1段まで)
前段の逆浸透膜モジュールの濃縮水出口と逆浸透膜モジュールの被処理水入口が前段の濃縮水ラインで接続され、
逆浸透膜モジュールの濃縮水出口と次段の逆浸透膜モジュールの被処理水入口が濃縮水ラインで接続され、
逆浸透膜モジュールのろ過水出口と前記ろ過水タンクがろ過水ラインで接続されている。
(第n段)
第n−1逆浸透膜モジュールの第n−1濃縮水出口と第n逆浸透膜モジュールの第n被処理水入口が第n−1濃縮水ラインで接続され、
第n逆浸透膜モジュールの第n濃縮水出口と被処理水タンクが第n濃縮水ラインで接続され、
第n逆浸透膜モジュールの第nろ過水出口と前記ろ過水タンクが第nろ過水ラインで接続されている。
被処理水タンク内の被処理水を、第1逆浸透膜モジュールから第n逆浸透膜モジュールの順に通液させて、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程を有する、ろ過処理装置の運転方法を提供する。
本発明のろ過処理装置において、例えばn=4のときは、次のように組み合わされている。
(第1段)
第1逆浸透膜モジュールの第1被処理水入口と被処理水タンクが被処理水ラインで接続され、
第1逆浸透膜モジュールの第1濃縮水出口と第2逆浸透膜モジュールの第2被処理水入口が第1濃縮水ラインで接続され、
第1逆浸透膜モジュールの第1ろ過水出口とろ過水タンクが第1ろ過水ラインで接続されている。
(第2段)
第2逆浸透膜モジュールの第2濃縮水出口と第3逆浸透膜モジュールの第3被処理水入口が第2濃縮水ラインで接続され、
第2逆浸透膜モジュールの第2ろ過水出口と前記ろ過水タンクが第2ろ過水ラインで接続されている。
(第3段)
第3逆浸透膜モジュールの第3濃縮水出口と第4逆浸透膜モジュールの第4被処理水入口が第3濃縮水ラインで接続され、
第3逆浸透膜モジュールの第3ろ過水出口と前記ろ過水タンクが第3ろ過水ラインで接続されている。
(第4段)
第4逆浸透膜モジュールの第4濃縮水出口と被処理水タンクが第4濃縮水ラインで接続され、
第4逆浸透膜モジュールの第4ろ過水出口と前記ろ過水タンクが第4ろ過水ラインで接続されている。
<ろ過処理装置>
図1のろ過処理装置について説明する。図1のろ過処理装置は、被処理水タンク1、逆浸透膜モジュール10〜40の合計4台、及びろ過水タンク4を備えている。
第1逆浸透膜モジュール10の第1濃縮水出口10bと第2逆浸透膜モジュール20の第2被処理水入口20aが第1濃縮水ライン11で接続され、第1逆浸透膜モジュール10の第1ろ過水出口10cとろ過水タンク4が第1ろ過水ライン12で接続されている。
第2逆浸透膜モジュール20の第2濃縮水出口20bと第3逆浸透膜モジュール30の第3被処理水入口30aが第2濃縮水ライン21で接続され、第2逆浸透膜モジュール20の第2ろ過水出口20cとろ過水タンク4が第2ろ過水ライン22で接続されている。
第3逆浸透膜モジュール30の第3濃縮水出口30bと第4逆浸透膜モジュール40の第4被処理水入口40aが第3濃縮水ライン31で接続され、第3逆浸透膜モジュール30の第3ろ過水出口30cとろ過水タンク4が第3ろ過水ライン32で接続されている。
第4逆浸透膜モジュール40の第4濃縮水出口40bと被処理水タンク1が第4濃縮水ライン(最終濃縮水ライン)41で接続され、第4逆浸透膜モジュール40の第4ろ過水出口40cとろ過水タンク4が第4ろ過水ライン42で接続されている。
また被処理水タンク1及びろ過水タンク4には、温度計、水位計、濁度計などの各種計測機を配置してもよく、また被処理水又はろ過水を通液させる各種ラインには、圧力計、流量計などの計測器や通液を制御するための開閉バルブ、予備タンクを配置してもよい。前記内容は、下記の図5〜9のろ過処理装置においても同様である。
本発明の管状膜エレメント60の概念図を図2に示す。本発明の管状膜エレメント60は、図2に示す通り、被処理水を逆浸透膜の管状膜エレメント60で形成された内径5〜20mmの管内を通してろ過するものである。
管状膜エレメント60は、紙、不織布などの通水性の支持体の管内表面に逆浸透膜の層を有するものである。逆浸透膜としては酢酸セルロースなどの公知のものを用いることができる。
また管状膜エレメント60は、複数の管状膜エレメントの接触による磨耗を防止するために、図2に示す通り、繊維強化プラスチック(FRP)やステンレス(SUS)などからなる支持管63に内包されていてもよい。支持管63は、管状膜エレメント60でろ過されたろ過水を通水するための通水孔64を複数有してもよい。支持管61の内径は、管状膜エレメントの内径より少し大きい内径であることが好ましい。
本発明の逆浸透膜モジュールは、筒状の外部ケーシング50内に逆浸透膜の管状膜エレメント60が複数収容されているものである。
筒状の外部ケーシング50は、被処理水入口51、濃縮水出口52及びろ過水出口53を有している。
外部ケーシング50内の管状膜エレメント60の本数は、好ましくは10〜100本であり、より好ましくは15〜50本であり、管状膜エレメント60の長さは1〜5mが好ましい。
外部ケーシング50内の複数の管状膜エレメント60は、それぞれの両端部が通水可能に接続され、全体として1本の管状膜エレメントになるように形成されたものであり、前記1本の管状膜エレメントの第1端開口部61が被処理水入口51と接続され、第1端開口部61とは反対側の第2端開口部62が濃縮水出口52と接続されている。
複数の管状膜エレメント60のそれぞれの両端部を接続する方法としては、モジュール両端に配した特殊ヘッダーもしくはU字状の接続管65が用いられる。
なお外部ケーシング50内の複数の管状膜エレメント60は、束になった状態で収容されており、図4の逆浸透膜モジュールの縦断面図では、便宜上、複数の管状膜エレメント60が開けた状態で図示しており、管状膜エレメント60の本数も一部省略して図示している。
図1のろ過処理装置の運転方法について説明する。
図1のろ過処理装置の運転方法は、下記工程1を有する。
(工程1)
工程1は、ポンプ3を作動させ、被処理水タンク1内の被処理水を、被処理水ライン2から第1逆浸透膜モジュール10に送り、続いて第1逆浸透膜モジュール10から第4逆浸透膜モジュール40の順に、各濃縮水ライン11、21、31を通して通液させて、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程である。
第4逆浸透膜モジュール40を通液した被処理水は、第4濃縮水ライン(最終濃縮水ライン)41から被処理水タンク1に戻される。
各逆浸透膜モジュール10、20、30、40でろ過されたろ過水は、各ろ過水ライン12、22、32、42からろ過水タンク4に送られる。
また管状膜エレメントの膜面が汚れた場合でも、被処理水の流路が1つであることから、スポンジボールなどで管状膜エレメントの内膜面洗浄を行うことも操作が容易であり、安定したろ過処理運転を行うことができる。
<ろ過処理装置>
図5のろ過処理装置について説明する。図5のろ過処理装置は、被処理水の通液方向を交互に変更可能な通液方向変更具70を備えること以外は、図1のろ過処理装置と同じである。
通液方向変更具70は、被処理水の通液方向を交互に変更可能にするものであればよく、公知のものを用いることができ、例えば、複数の三方弁からなるものを用いることができる。
図5のろ過処理装置の運転方法について説明する。
図5のろ過処理装置の運転方法は、下記工程1、工程2を有する。なお工程1、2を行う順序は、どの順番から行ってもよい。
工程1は、図1のろ過処理装置の運転方法の工程1と同じである。なお三方弁71は、ポート71a及びポート71bを開放し、71cを閉じ、三方弁72は、72aを閉じ、72b及び72cを開放して、被処理水タンク1内の被処理水を、被処理水ライン2(2a、2b)から各逆浸透膜モジュールに送るように運転する。第4逆浸透膜モジュール40を通液した被処理水は、第4濃縮水ライン(最終濃縮水ライン)41(41a、41b)から被処理水タンク1に戻される。
工程2は、通液方向変更具70である三方弁71及び72により、被処理水の通液方向を変更して、ポンプ3を作動させ、被処理水タンク1内の被処理水を、被処理水ライン2aと第4濃縮水ライン41bを通して第4逆浸透膜モジュール40に送り、続いて第4逆浸透膜モジュール40から第1逆浸透膜モジュール10の順に、各濃縮水ライン31、21、11を通して通液させて、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程である。
被処理水タンク1内の被処理水は、被処理水ライン2aと第4濃縮水ライン41bを通して第4逆浸透膜モジュール40に送られ、続いて第4逆浸透膜モジュール40から第1逆浸透膜モジュール10の順に、各濃縮水ライン31、21、11を通して送られる。第1逆浸透膜モジュール10を通液した被処理水は、被処理水ライン2bと第4濃縮水ライン41aから被処理水タンク1に戻される。
各逆浸透膜モジュール10、20、30、40でろ過されたろ過水は、各ろ過水ライン12、22、32、42からろ過水タンク4に送られる。
通常、被処理水の水圧は、上流側の逆浸透膜モジュールの方が高く、下流側の逆浸透膜モジュールの方が低くなる。そのため上流側の逆浸透膜モジュールの方が管状膜エレメントの膜面が汚れにより詰まりやすいが、図5のろ過処理装置では、上述の通り、通液方向を変更することにより、上流側の逆浸透膜モジュールと下流側の逆浸透膜モジュールを変更することができ、各逆浸透膜モジュールの管状膜エレメント全体を有効に利用することができる。
また逆浸透膜モジュールの洗浄の際に、ろ過処理運転時の通液方向とは逆の通液方向にして洗浄をすると、管状膜エレメント内の汚れを効果的に除去することができ、洗浄に必要な薬品及び工数を削減することができるため、安定したろ過処理運転を行うことができる。
<ろ過処理装置>
図6、7のろ過処理装置について説明する。図6、7のろ過処理装置は、予備被処理水ライン80及び予備濃縮水ライン81を備えること以外は、図1のろ過処理装置と同じである。図6は予備被処理水ライン80及び予備濃縮水ライン81を各逆浸透膜モジュールと接続する前のろ過処理装置の概略図であり、図7は予備被処理水ライン80及び予備濃縮水ライン81を各逆浸透膜モジュールと接続後のろ過処理装置の概略図である。
予備被処理水ライン80の第1端開口部80aと被処理水ライン2の接続部には、被処理水の通液方向を変更できるように三方弁82が配置されている。またポンプ3は被処理水ライン2と予備被処理水ライン80の両方に送水できるように被処理水ライン2上の被処理水タンク1と三方弁82の間に配置されている。
予備被処理水ライン80の第1端開口部80aは、被処理水タンク1と直接接続されてもよい。その場合、被処理水ライン2と予備被処理水ライン80の両方に送水できるように、被処理水ライン2と予備被処理水ライン80の両方にポンプが配置される。
予備濃縮水ライン81の第1端開口部81aと第4濃縮水ライン41の接続部には、被処理水の通液方向を変更できるように三方弁83が配置されている。
予備濃縮水ライン81の第1端開口部81aは、被処理水タンク1と直接接続されていてもよい。
図6、7のろ過処理装置の運転方法について説明する。
図6、7のろ過処理装置の運転方法は、下記工程1、工程3〜5を有する。なお工程1、3〜5を行う順序は、どの順番から行ってもよい。
工程1は、図1のろ過処理装置の運転方法の工程1と同じである。なお三方弁82は、ポート82a及びポート82cを開放し、ポート82bを閉じ、三方弁83は、ポート83bを閉じ、ポート83a及びポート83cを開放して、被処理タンク1内の被処理水を、被処理水ライン2から各逆浸透膜モジュールに送るように運転する。第4逆浸透膜モジュール40を通液した被処理水は、第4濃縮水ライン(最終濃縮水ライン)41から被処理水タンク1に戻される。
工程3は、予備被処理水ライン80の前記第2端開口部80bを第2逆浸透膜モジュール20の第2被処理水入口20aから第4逆浸透膜モジュール40の第4被処理水入口40aまでの何れかと接続し、被処理水タンク1内の被処理水を、予備被処理水ライン80に通液させて、各逆浸透膜モジュールに被処理水を送り、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程である。
ポンプ3を作動させて、被処理水タンク1内の被処理水を、被処理水ライン2、予備被処理水ライン80の順に送り、第3逆浸透膜モジュール30、第4逆浸透膜モジュール40の順に通液させて、各逆浸透膜モジュールでろ過するように運転する。
第4逆浸透膜モジュール40を通液した被処理水は、第4濃縮水ライン41を通して被処理水タンク1に戻される。
三方弁82、83は、三方弁82のポート82a及びポート82bを開放し、ポート82cを閉じ、三方弁83のポート83a及びポート83cを開放し、ポート83bを閉じて、ろ過処理運転を行う。
工程4は、予備濃縮水ライン81の第2端開口部80bを、第1逆浸透膜モジュール10の第1濃縮水出口10bから第3逆浸透膜モジュール30の第3濃縮水出口30bまでの何れかと接続し、被処理水タンク1内の被処理水を、被処理水ライン2に通液させて、各逆浸透膜モジュールに被処理水を送り、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程である。
ポンプ3を作動させて、被処理水タンク1内の被処理水を、被処理水ライン2から第1逆浸透膜モジュール10、第2逆浸透膜モジュール20の順に通液させて、各逆浸透膜モジュールでろ過するように運転する。
第2逆浸透膜モジュール20を通液した被処理水は、予備濃縮水ライン81、濃縮水ライン41の順に通液して被処理水タンク1に戻される。
三方弁82、83は、三方弁82のポート82a及びポート82cを開放し、ポート82bを閉じ、三方弁83のポート83b及びポート83cを開放し、ポート83aを閉じて、ろ過処理運転を行う。
工程5は、予備被処理水ライン80の第2端開口部80bを第2逆浸透膜モジュール20の第2被処理水入口20aから第4逆浸透膜モジュール40の第4被処理水入口40aまでの何れかと接続し、予備濃縮水ライン81の第2端開口部81bを、第1逆浸透膜モジュール10の第1濃縮水出口10bから第3逆浸透膜モジュール30の第3濃縮水出口30bまでの何れかと接続し、被処理水タンク1内の被処理水を、被処理水ライン2及び予備被処理水ライン80の少なくとも何れかに通液させて、各逆浸透膜モジュールに被処理水を送り、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程である。
ポンプ3を作動させて、処理水タンク1内の被処理水を、被処理水ライン2及び予備被処理水ライン80の少なくとも何れかに通液させて、各逆浸透膜モジュールでろ過するように運転する。
第2逆浸透膜モジュール20を通液した被処理水は、予備濃縮水ライン81、濃縮水ライン41の順に通液して被処理水タンク1に戻される。
第4逆浸透膜モジュール40を通液した被処理水は、第4濃縮水ライン41を通して被処理水タンク1に戻される。
第2逆浸透膜モジュール20を通液した被処理水は、予備濃縮水ライン81、濃縮水ライン41の順に通液して被処理水タンク1に戻され、第4逆浸透膜モジュール40を通液した被処理水は、第4濃縮水ライン41を通して被処理水タンク1に戻される。
粘度や濁度などの被処理水の水質や各逆浸透膜モジュールに通液する循環流量によって、直列に連結された逆浸透膜モジュールの入出口の圧力損失が大きい場合に、予備被処理水ライン80と予備濃縮水ライン81の予備ラインを使用して、より小数の逆浸透膜モジュールで循環できるようにすると圧力損失を下げることができるため、安定したろ過処理運転を行うことができる。
また各逆浸透膜モジュールの管状膜エレメントの膜面汚れ具合、粘度や濁度などの被処理水の水質、及び各逆浸透膜モジュールに通液する循環流量に応じて、最適な逆浸透膜モジュール連結数を容易に調整することができ、各逆浸透膜モジュールの管状膜エレメント全体を有効に利用することができる。そのため洗浄に必要な薬品及び工数を削減することができるため、安定したろ過処理運転を行うことができる。
また逆浸透膜モジュール連結数を変更した場合でもポンプ3の1台のみでもろ過処理運転を行うことができるため、オペレーションコストを上げることなく、安定したろ過処理運転を行うことができる。
<ろ過処理装置>
図8、9のろ過処理装置について説明する。図8、9のろ過処理装置は、予備被処理水ライン80及び予備濃縮水ライン81を備えること以外は、図5のろ過処理装置と同じである。図8は予備被処理水ライン80及び予備濃縮水ライン81を各逆浸透膜モジュールと接続する前のろ過処理装置の概略図であり、図9は予備被処理水ライン80及び予備濃縮水ライン81を各逆浸透膜モジュールと接続後のろ過処理装置の概略図である。
予備被処理水ライン80の第1端開口部80aと被処理水ライン2bの接続部には、被処理水の通液方向を変更できるように三方弁82が配置されている。
予備濃縮水ライン81の第1端開口部81aと第4濃縮水ライン41の接続部には、被処理水の通液方向を変更できるように三方弁83が配置されている。
図8、9のろ過処理装置の運転方法について説明する。
図8、9のろ過処理装置の運転方法は、下記工程1〜8を有する。なお工程1〜8を行う順序は、どの順番から行ってもよい。
工程1は、図1のろ過処理装置の運転方法の工程1と同じである。なお三方弁71は、ポート71a及びポート71bを開放し、ポート71cを閉じ、三方弁82は、ポート82a及びポート82cを開放し、ポート82bを閉じ、三方弁83は、ポート83bを閉じ、ポート83a及びポート83cを開放し、三方弁72は、ポート72aを閉じ、ポート72b及びポート72cを開放して、被処理タンク1内の被処理水を、被処理水ライン2(2a、2b)から各逆浸透膜モジュールに送るように運転する。
第4逆浸透膜モジュール40を通液した被処理水は、第4濃縮水ライン(最終濃縮水ライン)41(41a、41b)から被処理水タンク1に戻される。
工程2は、図5のろ過処理装置の運転方法の工程2と同じである。なお三方弁71は、ポート71b及びポート71cを開放し、ポート71aを閉じ、三方弁82は、ポート82a及びポート82cを開放し、ポート82bを閉じ、三方弁83は、ポート83bを閉じ、ポート83a及びポート83cを開放し、三方弁72のポート72a及びポート72bを開放し、ポート72cを閉じて、被処理タンク1内の被処理水を、被処理水ライン2a、第4濃縮水ライン41bの順に通液させてから、各逆浸透膜モジュールに送るように運転する。
第1逆浸透膜モジュールを通液した被処理水は、被処理水ライン2b、第4濃縮水ライン41aの順に通液して、被処理水タンク1に戻される。
工程3は、図6、7のろ過処理装置の運転方法の工程3と同じである。
図9では、予備被処理水ライン80の前記第2端開口部80bが第3逆浸透膜モジュール30の第3被処理水入口30aと接続されている。
ポンプ3を作動させることで、被処理水タンク1内の被処理水を、被処理水ライン2(2a、2b)、予備被処理水ライン80の順に送り、第3逆浸透膜モジュール30、第4逆浸透膜モジュール40の順に通液させて、各逆浸透膜モジュールでろ過するように運転する。
第4逆浸透膜モジュール40を通液した被処理水は、第4濃縮水ライン41(41a、41b)を通して被処理水タンク1に戻される。
なお三方弁71は、ポート71a及びポート71bを開放し、ポート71cを閉じ、三方弁82のポート82a及びポート82bを開放し、ポート82cを閉じ、三方弁83のポート83a及びポート83cを開放し、ポート83bを閉じ、三方弁72のポート72b及びポート72cを開放し、ポート72aを閉じて、ろ過処理運転を行う。
工程4は、図6、7のろ過処理装置の運転方法の工程4と同じである。
図9では、予備濃縮水ライン81の第2端開口部80bが第2逆浸透膜モジュール20の第2濃縮水出口20bと接続されている。
ポンプ3を作動させることで、被処理水タンク1内の被処理水を、被処理水ライン2(2a、2b)から第1逆浸透膜モジュール10、第2逆浸透膜モジュール20の順に通液させて、各逆浸透膜モジュールでろ過するように運転する。
第2逆浸透膜モジュール20を通液した被処理水は、予備濃縮水ライン81、濃縮水ライン41(41a、41b)の順に通液して被処理水タンク1に戻される。
なお三方弁71は、ポート71a及びポート71bを開放し、ポート71cを閉じ、三方弁82のポート82a及びポート82cを開放し、ポート82bを閉じ、三方弁83のポート83b及びポート83cを開放し、ポート83aを閉じ、三方弁72のポート72b及びポート72cを開放し、ポート72aを閉じて、ろ過処理運転を行う。
工程5は、図6、7のろ過処理装置の運転方法の工程5と同じである。
図9では、予備被処理水ライン80の前記第2端開口部80bが第3逆浸透膜モジュール30の第3被処理水入口30aと接続され、予備濃縮水ライン81の第2端開口部80bが第2逆浸透膜モジュール20の第2濃縮水出口20bと接続されている。
ポンプ3を作動させて、処理水タンク1内の被処理水を、被処理水ライン2(2a、2b)及び予備被処理水ライン80の少なくとも何れかに通液させて、各逆浸透膜モジュールでろ過するように運転する。
第2逆浸透膜モジュール20を通液した被処理水は、予備濃縮水ライン81、濃縮水ライン41(41a、41b)の順に通液して被処理水タンク1に戻される。
第4逆浸透膜モジュール40を通液した被処理水は、第4濃縮水ライン41(41a、41b)を通して被処理水タンク1に戻される。
第2逆浸透膜モジュール20を通液した被処理水は、予備濃縮水ライン81、濃縮水ライン41(41a、41b)の順に通液して、被処理水タンク1に戻され、第4逆浸透膜モジュール40を通液した被処理水は、第4濃縮水ライン41(41a、41b)を通して被処理水タンク1に戻される。
工程6は、予備被処理水ライン80の第2端開口部80bを第2逆浸透膜モジュール20の第2被処理水入口20aから第4逆浸透膜モジュール40の第4被処理水入口40aまでの何れかと接続し、且つ通液方向変更具70により、被処理水の通液方向を変更して、被処理水タンク1内の被処理水を、第4濃縮ライン41bに通液させて、各逆浸透膜モジュールに被処理水を送り、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程である。
通液方向変更具70により、被処理水の通液方向を変更して、ポンプ3を作動させることで、被処理水タンク1内の被処理水を、被処理水ライン2a、第4濃縮水ライン41bの順に送り、第4逆浸透膜モジュール40、第3逆浸透膜モジュール30の順に通液させて、各逆浸透膜モジュールでろ過するように運転する。
第3逆浸透膜モジュール30を通液した被処理水は、予備被処理水ライン80、被処理水ライン2b、第4濃縮水ライン41aの順に通液して、被処理水タンク1に戻される。
なお三方弁71は、ポート71b及びポート71cを開放し、ポート71aを閉じ、三方弁82のポート82a及びポート82bを開放し、ポート82cを閉じ、三方弁83のポート83a及びポート83cを開放し、ポート83bを閉じ、三方弁72のポート72a及びポート72bを開放し、ポート72cを閉じて、ろ過処理運転を行う。
工程7は、予備濃縮水ライン81の第2端開口部81bを、第1逆浸透膜モジュール10の第1濃縮水出口10bから第3逆浸透膜モジュール30の第3濃縮水出口30bまでの何れかと接続し、且つ通液方向変更具70により、被処理水の通液方向を変更して、被処理水タンク1内の被処理水を、予備濃縮水ライン81に通液させて、各逆浸透膜モジュールに被処理水を送り、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程である。
通液方向変更具70により、被処理水の通液方向を変更して、ポンプ3を作動させることで、被処理水タンク1内の被処理水を、被処理水ライン2a、第4濃縮水ライン41b、予備濃縮水ライン81の順に送り、第2逆浸透膜モジュール20、第1逆浸透膜モジュール10の順に通液させて、各逆浸透膜モジュールでろ過するように運転する。
第1逆浸透膜モジュール10を通液した被処理水は、被処理水ライン2b、第4濃縮水ライン41aの順に通液して、被処理水タンク1に戻される。
なお三方弁71は、ポート71b及びポート71cを開放し、ポート71aを閉じ、三方弁82のポート82a及びポート82cを開放し、ポート82bを閉じ、三方弁83のポート83b及びポート83cを開放し、ポート83aを閉じ、三方弁72のポート72a及びポート72bを開放し、ポート72cを閉じて、ろ過処理運転を行う。
工程8は、予備被処理水ライン80の第2端開口部80bを第2逆浸透膜モジュール20の第2被処理水入口20aから第4逆浸透膜モジュール40の第4被処理水入口40aまでの何れかと接続し、予備濃縮水ライン81の第2端開口部81bを、第1逆浸透膜モジュール10の第1濃縮水出口10bから第3逆浸透膜モジュール30の第3濃縮水出口30bまでの何れかと接続し、且つ通液方向変更具70により、被処理水の通液方向を変更して、被処理水タンク1内の被処理水を、第4濃縮水ライン41b及び予備濃縮水ライン81の少なくとも何れかに通液させて、各逆浸透膜モジュールに被処理水を送り、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程である。
通液方向変更具70により、被処理水の通液方向を変更して、ポンプ3を作動させることで、処理水タンク1内の被処理水を、第4濃縮水ライン41b及び予備濃縮ライン81の少なくとも何れかに通液させて、各逆浸透膜モジュールでろ過するように運転する。
第3逆浸透膜モジュール30を通液した被処理水は、予備被処理水ライン80、被処理水ライン2b、第4濃縮水ライン41aの順に通液して、被処理水タンク1に戻される。
第1逆浸透膜モジュール10を通液した被処理水は、被処理水ライン2b、第4濃縮水ライン41aの順に通液して、被処理水タンク1に戻される。
第3逆浸透膜モジュール30を通液した被処理水は、予備被処理水ライン80、被処理水ライン2b、第4濃縮水ライン41aの順に通液して、被処理水タンク1に戻され、第1逆浸透膜モジュール10を通液した被処理水は、被処理水ライン2b、第4濃縮水ライン41aの順に通液して、被処理水タンク1に戻される。
さらに図8、9のろ過処理装置は、逆浸透膜モジュールの洗浄の際に、予備被処理水ライン80と予備濃縮水ライン81の予備ラインを使用し、且つ通液方向を変更して、より小数の逆浸透膜モジュールを選択して洗浄を行うことができるため、管状膜エレメント内の汚れを効果的に除去することができ、洗浄に必要な薬品及び工数を削減することができる。
本発明のろ過処理装置をZLDに使用するときは、ろ過処理した後の濃縮水の水分と固形分と分離する蒸発工程を実施する。
本発明のろ過処理装置によりろ過処理をした場合は、濃縮水中の固形分濃度が高められているため、蒸発工程における使用エネルギー量を削減することができるようになるので好ましい。
逆浸透膜モジュールは、図2、3に示す通り、内径11.5mmの管状ポリエステル不織布支持体の管内表面に0.2mmの酢酸セルロース逆浸透膜を積層させた長さ2,500mmの管状膜エレメント60を、U字状の接続管65を介して18本直列に連結させたものを用いた。
この逆浸透膜モジュールの性能は、膜間圧力2.5MPaでの2,000ppmの食塩水溶液の食塩阻止率が85%以上であり、透過速度は20〜40L/時であった。
この逆浸透膜モジュール4本を、図5の通り接続してろ過処理装置を作成し、工場排水928Lのろ過処理運転を行った。なお工場排水は、金属加工部品の製造工場の排水であり、主に、切削油などの有機成分の他、鉛などの微量重金属成分を含有している。
ろ過処理運転は、被処理水タンク1内の工場排水を、ポンプ3を作動させて、三方弁71、72を用いて、30分ごとに通液方向を変更して、工程1と工程2を繰り返し行いながら工場排水のろ過処理を行った。なお各逆浸透膜モジュールでろ過されたろ過水は、各ろ過水ライン12、22、32、42からろ過水タンク4に送られ、また各逆浸透膜モジュールを通過した濃縮水は、被処理水タンク1内に戻され、再びろ過処理が行われる。
640分のろ過処理運転で、被処理水タンク1内の濃縮液の量は88L(10.5倍濃縮)となった。
入口圧力(被処理水ライン2aにて測定):4.0〜5.0MPa
出口圧力(濃縮水ライン41aにて測定):2.5〜4.0MPa
出口流量(濃縮水ライン41aにて測定):28〜31L/分
ろ過水流量(各ろ過水ライン12、22、32、42の全てが合流する地点にて測定):1.1〜1.6L/分
被処理水温度(被処理水タンク1内にて測定):32.7〜47.0℃
4 ろ過水タンク
10 第1逆浸透膜モジュール
20 第2逆浸透膜モジュール
30 第3逆浸透膜モジュール
40 第4逆浸透膜モジュール
50 外部ケーシング
51 被処理水入口
52 濃縮水出口
53 ろ過水出口
60 管状膜エレメント
70 通液方向変更具
80 予備被処理水ライン
81 予備濃縮水ライン
Claims (10)
- 被処理水タンク、複数の逆浸透膜モジュール、ろ過水タンクを備える、ろ過処理装置であって(以下においてnは4〜10の正の整数であり、1つのろ過処理装置において、nは同じ数を示すものである)、
前記逆浸透膜モジュールが、筒状の外部ケーシング内に逆浸透膜の管状膜エレメントが複数収容されているものであり、
前記筒状の外部ケーシングが、被処理水入口、濃縮水出口及びろ過水出口を有しているものであり、
前記複数の管状膜エレメントが、それぞれの両端部が通水可能に接続され、全体として1本の管状膜エレメントになるように形成されたものであり、前記1本の管状膜エレメントの第1端開口部が前記被処理水入口と接続され、前記第1端開口部とは反対側の第2端開口部が前記濃縮水出口と接続されているものであり、
前記逆浸透膜モジュールが、第1逆浸透膜モジュールから第n逆浸透膜モジュールまでの合計でn台の前記逆浸透膜モジュールの組み合わせからなるものであり、
第1逆浸透膜モジュールから第n逆浸透膜モジュールまでの組み合わせが、下記の第1段から第n段までのように組み合わせられている、ろ過処理装置。
(第1段)
第1逆浸透膜モジュールの第1被処理水入口と前記被処理水タンクが被処理水ラインで接続され、
第1逆浸透膜モジュールの第1濃縮水出口と第2逆浸透膜モジュールの第2被処理水入口が第1濃縮水ラインで接続され、
第1逆浸透膜モジュールの第1ろ過水出口と前記ろ過水タンクが第1ろ過水ラインで接続されている。
(第2段から第n−1段まで)
前段の逆浸透膜モジュールの濃縮水出口と逆浸透膜モジュールの被処理水入口が前段の濃縮水ラインで接続され、
逆浸透膜モジュールの濃縮水出口と次段の逆浸透膜モジュールの被処理水入口が濃縮水ラインで接続され、
逆浸透膜モジュールのろ過水出口と前記ろ過水タンクがろ過水ラインで接続されている。
(第n段)
第n−1逆浸透膜モジュールの第n−1濃縮水出口と第n逆浸透膜モジュールの第n被処理水入口が第n−1濃縮水ラインで接続され、
第n逆浸透膜モジュールの第n濃縮水出口と被処理水タンクが第n濃縮水ラインで接続され、
第n逆浸透膜モジュールの第nろ過水出口と前記ろ過水タンクが第nろ過水ラインで接続されている。 - 前記ろ過処理装置が、被処理水の通液方向を交互に変更可能な通液方向変更具を備える、請求項1に記載のろ過処理装置。
- 前記通液方向変更具が、複数の三方弁からなるものである、請求項2に記載のろ過処理装置。
- 前記ろ過処理装置が、予備被処理水ライン及び予備濃縮水ラインを備え、
前記予備被処理水ラインの第1端開口部が前記被処理水ライン又は前記被処理水タンクに接続され、前記第1端開口部とは反対側の第2端開口部が第2逆浸透膜モジュールの第2被処理水入口から第n逆浸透膜モジュールの第n被処理水入口までの何れかと接続可能であり、
前記予備濃縮水ラインの第1端開口部が前記第n濃縮水ライン又は前記被処理水タンクに接続され、前記第1端開口部とは反対側の第2端開口部が第1逆浸透膜モジュールの第1濃縮水出口から第n−1逆浸透膜モジュールの第n−1濃縮水出口までの何れかと接続可能である、
請求項1に記載のろ過処理装置。 - 前記ろ過処理装置が、被処理水の通液方向を交互に変更可能な通液方向変更具を備える、請求項4に記載のろ過処理装置。
- 前記通液方向変更具が、複数の三方弁からなるものである、請求項5に記載のろ過処理装置。
- 請求項1に記載のろ過処理装置の運転方法であって、
被処理水タンク内の被処理水を、第1逆浸透膜モジュールから第n逆浸透膜モジュールの順に通液させて、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程1を有する、ろ過処理装置の運転方法。 - 請求項2又は3に記載のろ過処理装置の運転方法であって、
被処理水タンク内の被処理水を、第1逆浸透膜モジュールから第n逆浸透膜モジュールの順に通液させて、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程1、及び
前記通液方向変更具により、被処理水の通液方向を変更して、前記被処理水タンク内の被処理水を、第n逆浸透膜モジュールから第1逆浸透膜モジュールの順に通液させて、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程2
を有する、ろ過処理装置の運転方法。 - 請求項4に記載のろ過処理装置の運転方法であって、
被処理水タンク内の被処理水を、第1逆浸透膜モジュールから第n逆浸透膜モジュールの順に通液させて、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程1、
前記予備被処理水ラインの前記第2端開口部を第2逆浸透膜モジュールの第2被処理水入口から第n逆浸透膜モジュールの第n被処理水入口までの何れかと接続し、前記被処理水タンク内の被処理水を、前記予備被処理水ラインに通液させて、各逆浸透膜モジュールに被処理水を送り、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程3、
前記予備濃縮水ラインの前記第2端開口部を、第1逆浸透膜モジュールの第1濃縮水出口から第n−1逆浸透膜モジュールの第n−1濃縮水出口までの何れかと接続し、前記被処理水タンク内の被処理水を、前記被処理水ラインに通液させて、各逆浸透膜モジュールに被処理水を送り、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程4、及び
前記予備被処理水ラインの前記第2端開口部を第2逆浸透膜モジュールの第2被処理水入口から第n逆浸透膜モジュールの第n被処理水入口までの何れかと接続し、前記予備濃縮水ラインの前記第2端開口部を、第1逆浸透膜モジュールの第1濃縮水出口から第n−1逆浸透膜モジュールの第n−1濃縮水出口までの何れかと接続し、前記被処理水タンク内の被処理水を、前記被処理水ライン及び前記予備被処理水ラインの少なくとも何れかに通液させて、各逆浸透膜モジュールに被処理水を送り、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程5
を有する、ろ過処理装置の運転方法。 - 請求項5又は6に記載のろ過処理装置の運転方法であって、
被処理水タンク内の被処理水を、第1逆浸透膜モジュールから第n逆浸透膜モジュールの順に通液させて、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程1、
前記通液方向変更具により、被処理水の通液方向を変更して、前記被処理水タンク内の被処理水を、第n逆浸透膜モジュールから第1逆浸透膜モジュールの順に通液させて、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程2、
前記予備被処理水ラインの前記第2端開口部を第2逆浸透膜モジュールの第2被処理水入口から第n逆浸透膜モジュールの第n被処理水入口までの何れかと接続し、前記被処理水タンク内の被処理水を、前記予備被処理水ラインに通液させて、各逆浸透膜モジュールに被処理水を送り、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程3、
前記予備濃縮水ラインの前記第2端開口部を、第1逆浸透膜モジュールの第1濃縮水出口から第n−1逆浸透膜モジュールの第n−1濃縮水出口までの何れかと接続し、前記被処理水タンク内の被処理水を、前記被処理水ラインに通液させて、各逆浸透膜モジュールに被処理水を送り、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程4、
前記予備被処理水ラインの前記第2端開口部を第2逆浸透膜モジュールの第2被処理水入口から第n逆浸透膜モジュールの第n被処理水入口までの何れかと接続し、前記予備濃縮水ラインの前記第2端開口部を、第1逆浸透膜モジュールの第1濃縮水出口から第n−1逆浸透膜モジュールの第n−1濃縮水出口までの何れかと接続し、前記被処理水タンク内の被処理水を、前記被処理水ライン及び前記予備被処理水ラインの少なくとも何れかに通液させて、各逆浸透膜モジュールに被処理水を送り、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程5、
前記予備被処理水ラインの前記第2端開口部を第2逆浸透膜モジュールの第2被処理水入口から第n逆浸透膜モジュールの第n被処理水入口までの何れかと接続し、且つ前記通液方向変更具により、被処理水の通液方向を変更して、前記被処理水タンク内の被処理水を、第n濃縮水ラインに通液させて、各逆浸透膜モジュールに被処理水を送り、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程6、
前記予備濃縮水ラインの前記第2端開口部を、第1逆浸透膜モジュールの第1濃縮水出口から第n−1逆浸透膜モジュールの第n−1濃縮水出口までの何れかと接続し、且つ前記通液方向変更具により、被処理水の通液方向を変更して、前記被処理水タンク内の被処理水を、前記予備濃縮水ラインに通液させて、各逆浸透膜モジュールに被処理水を送り、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程7、及び
前記予備被処理水ラインの前記第2端開口部を第2逆浸透膜モジュールの第2被処理水入口から第n逆浸透膜モジュールの第n被処理水入口までの何れかと接続し、前記予備濃縮ラインの前記第2端開口部を、第1逆浸透膜モジュールの第1濃縮水出口から第n−1逆浸透膜モジュールの第n−1濃縮水出口までの何れかと接続し、且つ前記通液方向変更具により、被処理水の通液方向を変更して、前記被処理水タンク内の被処理水を、第n濃縮水ライン及び前記予備濃縮水ラインの少なくとも何れかに通液させて、各逆浸透膜モジュールに被処理水を送り、各逆浸透膜モジュールでろ過する工程8
を有する、ろ過処理装置の運転方法。
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