JP6399896B2 - 逆浸透処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、逆浸透処理装置に関する。
近年、逆浸透膜を用いてろ過処理を行う逆浸透処理装置の利用が増加する傾向にある。この逆浸透処理装置は、例えばセルロース、ポリアミド等の高分子材料で形成される逆浸透膜で隔てられた被処理水にその浸透圧以上の圧力が加えられる。これにより被処理水に含まれる分離対象物が逆浸透膜にて阻止され、被処理水に含まれる水が優先的に逆浸透膜を透過する。
従来、逆浸透膜を有する逆浸透膜エレメントを圧力容器に収容する逆浸透膜モジュールを複数備える逆浸透処理装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
これらの逆浸透処理装置では、逆浸透膜モジュールが被処理水の流れの上流側から下流側に向かって複数の逆浸透膜モジュールが配置され、上流側の逆浸透膜モジュールの逆浸透膜の濃縮水が下流側の逆浸透膜モジュールに被処理水として供給されるようになっている。
このような逆浸透処理装置によれば、被処理水が複数段の逆浸透膜モジュールの逆浸透膜を透過するので、分離対象物の阻止率を向上させることができる。
特開2011−20032号公報 特開2001−137673号公報
ところで、従来の逆浸透処理装置(例えば、特許文献1、特許文献2等参照)では、複数の逆浸透膜モジュール同士が配管で接続されている。
しかしながら、阻止率を向上させるために前記のように逆浸透膜モジュールの段数を増加させると、配管の引き回しが複雑になるとともにこれらの配管によって逆浸透処理装置が大型化する問題があった。
また、従来の逆浸透処理装置では、複数の逆浸透膜モジュール同士を接続する配管における圧力損失や、並列に配置された逆浸透膜モジュールでの分流配管部、合流配管部等における流路抵抗が生じることとなる。これにより従来の逆浸透処理装置では、被処理水を逆浸透膜モジュールに送出するポンプが大型化することによっても逆浸透処理装置が大型化する問題があった。
そこで、本発明の課題は、複数の逆浸透モジュールを有する逆浸透処理装置であって、従来と比較して小型化を達成することができる逆浸透処理装置を提供することにある。
前記課題を解決した本発明の逆浸透処理装置は、圧力容器と、前記圧力容器内に収容される、逆浸透膜を含んで構成される逆浸透膜エレメントと、を有する逆浸透膜モジュールを複数備え、複数の前記逆浸透膜モジュールのうち、互いに隣接する前記逆浸透膜モジュールの前記圧力容器同士が当該圧力容器に設けられた被処理水の導出入ポートを介して直に連結され、前記逆浸透膜エレメントには、前記圧力容器内に導入された前記被処理水を前記逆浸透膜がろ過して得られる透過水を前記圧力容器外に取り出す透過水取出配管が配設され、前記圧力容器は、当該圧力容器内に前記被処理水を導き入れる導入ポートと、前記被処理水を前記逆浸透膜がろ過して得られる濃縮水を前記圧力容器外に送り出す導出ポートとを有し、互いに隣接する前記逆浸透膜モジュールの前記圧力容器同士のうち、一方の前記圧力容器は、他方の前記圧力容器の前記導入ポートと対応してこれに接続される分流用導出ポートと、他方の前記圧力容器の前記導出ポートと対応してこれに接続される合流用導入ポートと、をさらに有し、前記圧力容器は、一方向に長く形成され、互いに隣接する前記逆浸透膜モジュールの前記圧力容器同士のうち、一方の前記圧力容器の長さは、他方の前記圧力容器の長さよりも長くなるように設定され、前記導出ポート及び前記導入ポートは、それぞれ前記圧力容器の長手方向の両端部に形成され、前記合流用導入ポートは、他方の前記圧力容器の前記導出ポートの位置に対応させて前記圧力容器の長手方向の中間位置に形成されていることを特徴とする。
この逆浸透処理装置では、従来の逆浸透処理装置とは異なって、配管を使用せずに複数の逆浸透膜モジュールが接続される。
本発明によれば、複数の逆浸透モジュールを有する逆浸透処理装置であって、従来と比較して小型化を達成することができる逆浸透処理装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る逆浸透処理装置が設置されたろ過処理システムのブロック図である。 本発明の実施形態に係る逆浸透処理装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る逆浸透処理装置を構成する逆浸透膜エレメントの斜視図である。 本発明の実施形態に係る逆浸透処理装置の第1変形例の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る逆浸透処理装置の第2変形例の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る逆浸透処理装置の第2変形例における圧力センサの位置の一例を示す概念図である。 図5の第2変形例に係る逆浸透処理装置における洗浄機構の洗浄手順を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る逆浸透処理装置の第3変形例の概略構成を示す断面図である。 図8の第3変形例に係る逆浸透処理装置において、被処理水が導入される導入ポートの位置を変更したものの概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る逆浸透処理装置の第4変形例の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る逆浸透処理装置の第5変形例の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る逆浸透処理装置の第6変形例の概略構成を示す一部断面図を模式図である。 図12の第6変形例における流量調整機構の第1応用例を示す模式図である。 図12の第6変形例における流量調整機構の第2応用例を示す模式図である。 図12の第6変形例における流量調整機構の第3応用例を示す模式図である。
本発明の実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の逆浸透処理装置は、複数の逆浸透膜モジュールを備え、互いに隣接する逆浸透膜モジュールの圧力容器同士がそれらの導出入ポートを介して直に連結されていることを主な特徴とする。
以下では、まず逆浸透処理装置を使用したろ過処理システムについて説明した後に、逆浸透処理装置について詳細に説明する。
<ろ過処理システム>
図1は、本実施形態に係る逆浸透処理装置A1が設置されたろ過処理システムSのブロック図である。
図1に示すように、ろ過処理システムSは、被処理水が貯留されるタンクTと、高圧ポンプPと、後に詳しく説明する本実施形態に係る逆浸透処理装置A1とを備えて構成される。
タンクTの被処理水は、高圧ポンプPによって逆浸透処理装置A1に高圧で供給され、逆浸透処理装置A1の後記する逆浸透膜33(図3参照)によってろ過(逆浸透処理)される。これにより、被処理水は、逆浸透膜33の透過水W1と、分離対象物が濃縮された濃縮水W2とに分離される。
このようにして得られた透過水W1は、排出管を介して逆浸透処理装置A1の外部に排出される。また、濃縮水W2は、透過水W1(以下、この透過水の符号は省略する)を排出する排出管とは異なる排出管を介して逆浸透処理装置A1の外部に排出される。
なお、本実施形態でのろ過処理システムSは、高圧ポンプPによって被処理水を逆浸透処理装置A1に高圧で供給するとともに、逆浸透処理装置A1の濃縮水W2(以下、この濃縮水の符号は省略する)の出口側に設けた図示しないバルブの開度を調節することにより逆浸透処理装置A1内の圧力を設定している。
タンクT内の被処理水としては、原水をそのまま使用することができる。
また、被処理水は、高圧ポンプPの上流側に配置した前処理装置(図示省略)にて前処理を施したものを用いることもできる。
ちなみに、前処理装置としては、例えば、濁質成分等を除去する凝集装置、限外ろ過装置、pH調節装置、温度調節装置等が挙げられる。
このようなろ過処理システムSは、例えば、排水再利用、純水製造、鹹水淡水化等に使用することができる。なお、ここでの「鹹水」とは塩化ナトリウム等の塩分を含んだ水をいい、この「鹹水」としては、例えば、海水、汽水、過去に海水が閉じ込められてできた化石水、岩塩地帯の塩分を含んだ水、油田随伴水等が挙げられる。
<逆浸透処理装置>
次に、本実施形態に係る逆浸透処理装置A1について説明する。
図2は、本実施形態に係る逆浸透処理装置A1の概略構成を示す断面図である。
なお、図2中、上下方向を示す矢印は、この逆浸透処理装置A1が設置された際の鉛直方向の上下を表している。
図2に示すように、逆浸透処理装置A1は、第1逆浸透膜モジュール10と、第2逆浸透膜モジュール20とを備えている。
第1逆浸透膜モジュール10は、第1圧力容器11と、この第1圧力容器11内に配置される逆浸透膜エレメント30と、この逆浸透膜エレメント30を構成する後記の逆浸透膜33(図3参照)の透過水を第1圧力容器11外に取り出す一対の透過水取出配管16,17とを有している。
第1圧力容器11は、軸方向に長い略円筒形状を呈している。本実施形態での第1圧力容器11は、その長手方向が水平方向に沿うように配置されることを想定している。
第1圧力容器11の長手方向の両端は封止され、両端面のそれぞれからは前記の透過水取出配管16,17が突出している。
第1圧力容器11の長手方向における一端(図2の紙面左側)寄りには、被処理水の導入ポート12が形成されている。本実施形態での導入ポート12は、第1圧力容器11の周面下部に形成されている。
なお、以下の各図に示される圧力容器においては、図の紙面左側を一端側として規定する。
また、第1圧力容器11の長手方向における他端(図2の紙面右側)寄りには、被処理水のろ過処理によって得られる濃縮水を第1圧力容器11外に導出する導出ポート13が形成されている。本実施形態での導出ポート13は、第1圧力容器11の周面下部に形成されている。
なお、以下の各図に示される圧力容器においては、図の紙面右側を他端側として規定する。
また、第1圧力容器11の長手方向における一端(図2の紙面左側)寄りの周面上部には、第2逆浸透膜モジュール20の第2圧力容器21における、後記する導入ポート22に対応する位置に、被処理水の分流用導出ポート14が形成されている。
また、第1圧力容器11の長手方向における中間位置の周面上部には、第2逆浸透膜モジュール20の第2圧力容器21における、後記する導出ポート23に対応する位置に、被処理水の合流用導入ポート15が形成されている。
このような第1圧力容器11内には、その長手方向に一列に並ぶように複数の逆浸透膜エレメント30が所定の間隔を空けて配置されている。本実施形態での第1圧力容器11内には、7つの逆浸透膜エレメント30が配置されている。
第1圧力容器11内の複数の逆浸透膜エレメント30は、第1圧力容器11の合流用導入ポート15の位置を境に、第1圧力容器11の長手方向に2組に分割されている。
ちなみに、本実施形態での2組は、導入ポート12側に分けられる2つの逆浸透膜エレメント30からなる組G1と、導出ポート13側に分けられる5つの逆浸透膜エレメント30からなる組G2とで形成されている。
そして、2組G1,G2に分割された逆浸透膜エレメント30には、それらの組G1,G2ごとに前記の透過水取出配管16,17のそれぞれが配設されている。
つまり、本実施形態での7つの逆浸透膜エレメント30を例に説明すると、導入ポート12側に組分けされた2つの逆浸透膜エレメント30(組G1)には、透過水取出配管16が取り付けられる。そして、組G1の逆浸透膜エレメント30を構成する逆浸透膜33(図3参照)の透過水は透過水取出配管16に集められ、第1圧力容器11外に取り出される。
また、導出ポート13側に組分けされた5つの逆浸透膜エレメント30(組G2)には、透過水取出配管17が取り付けられる。そして、組G2の逆浸透膜エレメント30を構成する逆浸透膜33(図3参照)の透過水は透過水取出配管17に集められ、第1圧力容器11外に取り出される。
なお、図2中、符号42は、第1圧力容器11の他端側(図2の右側)において、第1圧力容器11の内外を連通させるように設けられたエア抜き配管である。このエア抜き配管42は、第1圧力容器11の周面上部に設けられているので、第1圧力容器11内のエアは効率よく第1圧力容器11外に排出される。
このようなエア抜き配管42には、開閉バルブ26が設けられており、この開閉バルブ26を開くことにより、第1圧力容器11内のエアがエア抜き配管42を通じて排出される。
ちなみに、導入ポート12の形成位置としては、前記のように周面下部とするか、又は図示しないが第1圧力容器11の長手方向(延在方向)に向かって左右両側のいずれかとすることが望ましいが、本発明での導入ポート12の形成位置を周面上部とすることを排除するものではない。
また、導出ポート13の形成位置としては、前記のように周面下部とする以外に、図示しないが周面上部又は第1圧力容器11の長手方向(延在方向)に向かって左右両側のいずれかとすることもできる。ちなみに、導出ポート13を周面下部又は左右両側のいずれかとする場合には、第1圧力容器11の上部にエア抜き部を設けることが望ましい。
第1圧力容器11内の逆浸透膜エレメント30の構成については、後に詳しく説明する。
次に、第2逆浸透膜モジュール20について説明する。
第2逆浸透膜モジュール20は、第2圧力容器21と、この第2圧力容器21内に配置される逆浸透膜エレメント30と、この逆浸透膜エレメント30を構成する逆浸透膜33(図3参照)の透過水を第2圧力容器21外に取り出す透過水取出配管24とを有している。
第2圧力容器21は、軸方向に長い略円筒形状を呈している。ちなみに、本実施形態での第2圧力容器21は、第1逆浸透膜モジュール10の第1圧力容器11と同径に設定され、第1逆浸透膜モジュール10の第1圧力容器11上で、この第1圧力容器11と隣接するように並列に配置されている。
つまり、本実施形態での第1圧力容器11は、特許請求の範囲にいう「一方の圧力容器」に相当し、本実施形態での第2圧力容器21は、特許請求の範囲にいう「他方の圧力容器」に相当する。また、第1圧力容器11の長さは、第2圧力容器21の長さよりも長くなるように設定されている。
そして、本実施形態では、第1圧力容器11の一端側(図2の紙面左側)と、第2圧力容器21の一端側(図2の紙面左側)とが略一致するように位置合わせされている。
第2圧力容器21の長手方向における一端(図2の紙面左側)寄りの周面下部には、前記の導入ポート22が形成されている。
また、第2圧力容器21の長手方向における他端(図2の紙面右側)寄りの周面下部には、前記の導出ポート23が形成されている。
そして、第1圧力容器11の分流用導出ポート14と第2圧力容器21の導入ポート22とが接続され、第1圧力容器11の合流用導入ポート15と第2圧力容器21の導出ポート23とが接続される。
つまり、第1圧力容器11と第2圧力容器21とは、分流用導出ポート14及び導入ポート22、並びに合流用導入ポート15及び導出ポート23を介して直に連結されている。
これらの分流用導出ポート14及び導入ポート22、並びに合流用導入ポート15及び導出ポート23は、特許請求の範囲にいう「被処理水の導出入ポート」に相当する。ちなみに、本実施形態での第2圧力容器21の導出ポート23は、後記するように、第2圧力容器21から排出される濃縮水を第1圧力容器11に被処理水として供給するため「被処理水の導出ポート」としての意義がある。
このような第2圧力容器21内には、1つ以上の逆浸透膜エレメント30が配置される。そして、本実施形態においては、第2圧力容器21内に配置される逆浸透膜エレメント30の数が、第1圧力容器11内で2組に分割された逆浸透膜エレメント30のうち、数の少ない方の組G1に属する当該逆浸透膜エレメント30の数と等しくなるように設定される。
つまり、本実施形態での第2圧力容器21内に配置される逆浸透膜エレメント30の数は、第1圧力容器11内で2つの逆浸透膜エレメント30からなる組G1に合せて、2つに設定されている。
ちなみに、第1圧力容器11及び第2圧力容器21に収容される逆浸透膜エレメント30の数、並びに第2圧力容器21内で組分けされる各組G1,G2の逆浸透膜エレメント30の数は、前記のものに限定されるものではなく、被処理水の種類、被処理水中の分離対象物の種類、分離対象物の阻止率等により適宜に設定することができる。なお、本実施形態に係る逆浸透処理装置A1を鹹水淡水化システムに使用する場合には、組G1に属する逆浸透膜エレメント30の数は、1〜4つが望ましく、さらに望ましくは2〜3つである。また、第2圧力容器21に収容される逆浸透膜エレメント30の数も、これに合せて1〜4つが望ましく、2〜3つがさらに望ましい。
そして、組G2に属する逆浸透膜エレメント30の数は、4〜7つが望ましく、さらに望ましくは5〜6つである。
また、第1圧力容器11内の逆浸透膜エレメント30の合計数は、8つ以下とすることが望ましい。
第2圧力容器21内に配置される逆浸透膜エレメント30には、前記したように、透過水取出配管24が取り付けられる。そして、これらの逆浸透膜エレメント30を構成する逆浸透膜33(図3参照)の透過水は透過水取出配管24に集められ、第2圧力容器21外に取り出される。
ちなみに、第1圧力容器11の一端側(図2の紙面左側)に配置される透過水取出配管16と、第2圧力容器21の一端側(図2の紙面左側)に配置される透過水取出配管24とは、第1圧力容器11及び第2圧力容器21のそれぞれから同方向(図3の紙面左方向)に延出している。そして、図示しないが、透過水取出配管16と透過水取出配管24とは、合流するようになっている。
なお、図2中、符号43は、第2圧力容器21の他端側(図2の右側)において、第2圧力容器21の内外を連通させるように設けられたエア抜き配管である。このエア抜き配管43は、第2圧力容器21の上部周面に設けられているので、第2圧力容器21内のエアは効率よく第2圧力容器21外に排出される。
このエア抜き配管43には、開閉バルブ25が設けられており、この開閉バルブ25を開くことにより、第2圧力容器21内のエアはエア抜き配管43を通じて排出される。
次に、逆浸透膜エレメント30について説明する。
図3は、本実施形態に係る逆浸透処理装置A1を構成する逆浸透膜エレメント30の斜視図である。図3中、逆浸透膜エレメント30には、その一部を切り開いて展開した部分を含んでいる。
図3に示すように、逆浸透膜エレメント30は、集水管31の周囲に、第1メッシュスペーサ32を内包した袋状の逆浸透膜33を、第2メッシュスペーサ34を介してスパイラル状に巻回した略円柱状の構造を有している。
集水管31には、集水管31の肉部を内外に連通する孔31aが集水管31の長手方向に沿って並ぶように複数形成されている。
この逆浸透膜エレメント30は、略円柱状の外周面が第1圧力容器11(図2参照)や第2圧力容器21(図2参照)の内周面と接するようにこれら第1圧力容器11及び第2圧力容器21の内側に収容される。ちなみに、本実施形態での逆浸透膜エレメント30は、前記のように、第1圧力容器11及び第2圧力容器21の内側で複数直列に連結されるが、この連結には、図2に示すように、集水管31の端部同士を繋ぐジョイント35を使用することができる。
また、本実施形態での逆浸透膜エレメント30には、前記のように透過水取出配管16,17,24(図2参照)が配設されるが、この透過水取出配管16,17,24は、図2に示すように、集水管31と一体に成形することができるし、図示しないがジョイントを介して接続することもできる。
このような逆浸透膜エレメント30においては、第1圧力容器11及び第2圧力容器21(図2参照)内に被処理水が導入されると、この被処理水は、上流側に位置する逆浸透膜エレメント30の略円筒形状の一端面から逆浸透膜エレメント30内に侵入する。そして、巻回された逆浸透膜33(図3参照)の膜面に対して集水管31(図3参照)側に交差するように流れる被処理水は、透過水となって孔31a(図3参照)を介して集水管31内に流れ込む。
そして、透過水が除かれる被処理水の残部、つまり濃縮水は、下流側に位置する逆浸透膜エレメント30の略円筒形状の他端面から逆浸透膜エレメント30外に排出される。
次に、本実施形態に係る逆浸透処理装置A1の動作について主に図2を参照しながら説明する。
本実施形態に係る逆浸透処理装置A1においては、高圧ポンプP(図1参照)が駆動すると、被処理水が第1逆浸透膜モジュール10の第1圧力容器11に設けられた導入ポート12を介して第1圧力容器11内の一端側(図2の紙面左側)に導入される。
また、第1圧力容器11内に導入された被処理水は、第1圧力容器11の分流用導出ポート14にて分流されて、第2圧力容器21の導入ポート22を介して第2圧力容器21内の一端側(図2の紙面左側)に導入される。
第1圧力容器11内の一端側(図2の紙面左側)に導入された被処理水は、第1圧力容器11内の一端側(図2の紙面左側)で組G1に属する2つの逆浸透膜エレメント30を通流する。これにより被処理水は、2つの逆浸透膜エレメント30の逆浸透膜33(図3参照)にてろ過処理されて、透過水は、透過水取出配管16を介して第1圧力容器11外に取り出される。そして、濃縮水は、逆浸透膜エレメント30の組G1と組G2との間に向かって流れる。
第2圧力容器21内の一端側(図2の紙面左側)に導入された被処理水は、第2圧力容器21内の2つの逆浸透膜エレメント30を通流する。これにより被処理水は、2つの逆浸透膜エレメント30の逆浸透膜33(図3参照)にてろ過処理されて、透過水は、透過水取出配管24を介して第2圧力容器21外に取り出される。そして、濃縮水は、第2圧力容器21の他端側(図2の右側)に向かって流れて、導出ポート23及び第1圧力容器11の合流用導入ポート15を介して第1圧力容器11内の前記した濃縮水と合流する。
第1圧力容器11内の逆浸透膜エレメント30の組G1,G2同士の間で合流した濃縮水は、被処理水として組G2に属する5つの逆浸透膜エレメント30を通流する。これにより被処理水としての濃縮水は、5つの逆浸透膜エレメント30のそれぞれの逆浸透膜33(図3参照)にて再びろ過処理される。
このろ過処理で得られた透過水は、透過水取出配管17を介して第1圧力容器11外に取り出される。また、このろ過処理で得られた濃縮水は、第1圧力容器11の他端側(図2の右側)に向かって流れ、導出ポート13から第1圧力容器11外に排出される。つまりろ過処理システムS(図1参照)の系外に排出される。ちなみに、第1圧力容器11の導入ポート12に供給された被処理水が、第2圧力容器21にも分流するのは、第1圧力容器11の導出ポート13での圧力よりも、導入ポート12での圧力が高圧になっているとともに、第2圧力容器21が、第1圧力容器11の上流側の前段部分と並列に接続され、かつ第1圧力容器11の下流側の後段部分と直列に接続されていることによる。
そして、透過水取出配管16,17,24を流れる透過水は、これら透過水取出配管16,17,24が接続される図示しない合流配管に集められてろ過処理システムS(図1参照)の系外に取り出される。
次に、本実施形態に係る逆浸透処理装置A1の奏する作用効果について説明する。
以上のような逆浸透処理装置A1では、互いに隣接して配置される第1逆浸透膜モジュール10と第2逆浸透膜モジュール20とにおける第1圧力容器11及び第2圧力容器21同士が、これらの被処理水の導出入ポートとしての、分流用導出ポート14及び導入ポート22、並びに合流用導入ポート15及び導出ポート23を介して直に連結されている。
よって、この逆浸透処理装置A1は、従来の逆浸透処理装置(例えば、特許文献1、特許文献2等参照)とは異なって、配管を使用せずに複数の逆浸透膜モジュール10,20が接続される。つまり、この逆浸透処理装置A1によれば、配管を使用せずに複数の逆浸透膜モジュール10,20が接続されるので、従来と比較して小型化を達成することができる。
また、従来の逆浸透処理装置では、前記のように、複数の逆浸透膜モジュール同士を接続する配管における圧力損失や、並列に配置された逆浸透膜モジュールでの分流配管部、合流配管部等における流路抵抗が生じることとなる。これにより従来の逆浸透処理装置では、被処理水を逆浸透膜モジュールに送出するポンプが大型化する。
これに対して、本実施形態に係る逆浸透処理装置A1によれば、配管を使用せずに複数の逆浸透膜モジュール10,20が接続されるので、配管における圧力損失や、分流配管部、合流配管部等における流路抵抗が生じることを回避できる。
よって、この逆浸透処理装置A1によれば、ポンプの小型化を図ることができる。
また、本実施形態に係る逆浸透処理装置A1では、第1圧力容器11(一方の圧力容器)は、第2圧力容器21(他方の圧力容器)の導入ポート22と対応してこれに接続される分流用導出ポート14を有するとともに、第2圧力容器21(他方の圧力容器)の導出ポート23と対応してこれに接続される合流用導入ポート15を有している。
つまり、逆浸透処理装置A1によれば、第2圧力容器21が、第1圧力容器11の上流側の前段部分と並列に接続され、かつ第1圧力容器11の下流側の後段部分と直列に接続されることとなる。
これにより逆浸透処理装置A1は、互いに並列に接続された第1圧力容器11及び第2圧力容器21の両方に被処理水を通流させることができる。
また、この逆浸透処理装置A1では、前記の第2圧力容器21の並列配置により、逆浸透膜の膜面積を増大させることができ、被処理水の処理能力が一段と向上する。
また、逆浸透処理装置A1では、第1圧力容器11(一方の圧力容器)の長さが、第2圧力容器21(他方の圧力容器)の長さよりも長くなるように設定されている。したがって、第2圧力容器21から導出ポート23を介して排出される濃縮水は、第1圧力容器11の合流用導入ポート15によって第1圧力容器11内に合流する。
つまり、この濃縮水は、第1圧力容器11の一端側(図2の紙面左側)で組分けされた2つの逆浸透膜エレメント30から排出された濃縮水と合流する。そして、合流した濃縮水は、第1圧力容器11内の後段における5つの逆浸透膜エレメント30にてろ過処理(二次処理)されることとなる。
よって、この逆浸透処理装置A1によれば、被処理水中の分離対象物の阻止率を向上させることができる。
また、この逆浸透処理装置A1では、第1圧力容器11内の複数の逆浸透膜エレメント30は2組に分割され、その組G1,G2ごとに透過水取出配管16及び透過水取出配管17がそれぞれ配設されている。
よって、この逆浸透処理装置A1によれば、透過水の取出効率が向上する。
また、この逆浸透処理装置A1では、第1圧力容器11内で、2組に分割された前記逆浸透膜エレメント30のうち、数の少ないほうの組G1に属する当該逆浸透膜エレメント30の数(本実施形態では2つ)は、第2圧力容器21内に収容される逆浸透膜エレメント30の数(本実施形態では2つ)と等しくなるように設定されている。
この逆浸透処理装置A1によれば、第1圧力容器11内で合流し合う前記の濃縮水における分離対象物の濃度は、略等しくなる。
つまり、逆浸透処理装置A1によれば、第1圧力容器11の後段(本実施形態における5つの逆浸透膜エレメント30)でのろ過処理で得られる透過水及び濃縮水の品位のばらつきを低減することができる。
(第1変形例)
次に、前記実施形態に係る逆浸透処理装置A1の第1変形例について説明する。この変形例において、前記実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図4は、逆浸透処理装置A1(図2参照)の第1変形例の概略構成を示す断面図である。
図4に示すように、第1変形例に係る逆浸透処理装置A2は、前記実施形態に係る逆浸透処理装置A1(図2参照)における導出ポート13(図2参照)の位置を、第1圧力容器11の周面下部から周面上部に変更し、この導出ポート13に接続される濃縮水の取出配管41にエア抜き配管42を設けた以外は、逆浸透処理装置A1と同様に構成されている。
なお、図4中、符号12は、第1圧力容器11の導入ポートであり、符号14は、第1圧力容器11の分流用導出ポートであり、符号15は、第1圧力容器11の合流用導入ポートであり、符号16,17は、それぞれ第1逆浸透膜モジュール10の透過水取出配管であり、符号22は、第2圧力容器21の導入ポートであり、符号23は、第2圧力容器21の導出ポートであり、符号24は、第2逆浸透膜モジュール20の透過水取出配管であり、符号30は、逆浸透膜エレメントである。
このような逆浸透処理装置A2によれば、前記した逆浸透処理装置A1と同様の作用効果を奏するとともに、取出配管41からエア抜き配管42を分岐させることができるので、前記の逆浸透処理装置A1と異なって、エア抜き配管42を設けるために、第1圧力容器11に穿設孔を形成する必要がない。
(第2変形例)
次に、前記実施形態に係る逆浸透処理装置A1の第2変形例について説明する。この変形例において、前記実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図5は、逆浸透処理装置A1(図2参照)の第2変形例の概略構成を示す断面図である。
図5に示すように、第2変形例に係る逆浸透処理装置A3は、第1変形例に係る逆浸透処理装置A2(図4参照)と同様に、第1圧力容器11の導出ポート13が、第1圧力容器11の周面上部に位置変えされている。
また、第1圧力容器11には、2組に組分けされた逆浸透膜エレメント30の組G1,G2同士の間に連通するように、第1圧力容器11の下部周面には、洗浄液導入ポート19が形成されている。
また、逆浸透処理装置A3は、洗浄機構50を備えている。
この洗浄機構50は、第1圧力容器11(一方の圧力容器)内で2組に分割された組G1,G2同士の間に導入した後記する第1洗浄液を、導入ポート12に向けて通流させ、組G1,G2同士の間に導入した後記する第2洗浄液を導出ポート13に向けて通流させるように構成されている。
洗浄機構50は、第1洗浄液を貯留する第1貯留槽51と、第2洗浄液を貯留する第2貯留槽52と、これらの第1洗浄液及び第2洗浄液を第1圧力容器11及び第2圧力容器21に送り込む洗浄ポンプ53と、を備えている。
また、洗浄機構50は、第1圧力容器11の導入ポート12に被処理水を供給する供給配管40から分岐してその先端が第1貯留槽51内に延びる第1配管44と、第1配管44とは別に第1貯留槽51内から第1貯留槽51外に延出する第2配管と、第1圧力容器11の導出ポート13から濃縮水を排出する取出配管41から分岐してその先端が第2貯留槽52内に延びる第3配管と、この第3配管46とは別に第2貯留槽52内から第2貯留槽52外に延出する第4配管と、第2配管45と第4配管47とが合流して洗浄液導入ポート19に向けて延びる合流配管48と、を備えている。
供給配管40には、第1配管44の分岐部よりも上流側に第1バルブV1が配置され、第1配管44には、第2バルブV2が配置され、第2配管45には、第3バルブV3が配置されている。また、第4配管47には第4バルブV4が配置され、取出配管41には、第3配管46の分岐部よりも下流側に第5バルブV5が配置され、第3配管46には、第6バルブV6が配置されている。そして、合流配管48には、前記した洗浄ポンプ53と、この洗浄ポンプ53の下流側に第7バルブV7が配置されている。
次に、この第2変形例に係る逆浸透処理装置A3の動作について説明する。
この逆浸透処理装置A3を使用して被処理水のろ過処理(逆浸透処理)を継続的に行うと、逆浸透膜エレメント30には付着物が徐々に形成されていく。
図5に示すように、上流側の逆浸透膜エレメント30には、細菌類等による生物学的な付着物27が形成され、下流側の逆浸透膜エレメント30には、被処理水の硬度由来の付着物28が形成される。
ちなみに、付着物27は、第1圧力容器11及び第2圧力容器21の上流端に近い逆浸透膜エレメント30部分に多く付着する。
また、付着物28は、第1圧力容器11の下流端に近い逆浸透膜エレメント30部分に多く付着する。
この第2変形例に係る逆浸透処理装置A3においては、洗浄機構50が付着物27を第1洗浄液にて洗浄除去し、付着物28を第2洗浄液にて洗浄除去するように構成されている。
ちなみに、第1洗浄液としては、例えば、次亜塩素酸、次亜臭素酸及びそのアルカリ金属塩、クロラミン、過酸化水素水、過炭酸水、過酢酸水等が挙げられる。第2洗浄液としては、例えば、塩酸、硝酸、シュウ酸、クエン酸等の酸類、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ類、ドデシル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼン硫酸ナトリウム等の界面活性剤等が挙げられる。なお、付着物27,28の洗浄に使用する第1及び第2洗浄液はこれらに限定されるものではなく、公知のものをも使用することもできる。
この第2変形例に係る逆浸透処理装置A3においては、次の表1に示す第1バルブV1から第7バルブV7の開閉操作により、付着物27,付着物28を洗浄除去する。
なお、表1中、「通常」とは、被処理水のろ過処理(逆浸透処理)を行う運転工程を表し、「前方膜洗浄」とは、組G1に属する逆浸透膜エレメント30を洗浄する運転工程を表し、「後方膜洗浄」とは、組G2に属する逆浸透膜エレメント30を洗浄する運転工程を表す。また、表1中、「開」とは、バルブの開放を意味し、「閉」とは、バルブの閉鎖を意味している。
Figure 0006399896
表1に示すように、被処理水のろ過処理(逆浸透処理)を行う運転工程(表1の「通常」)において閉鎖状態になるバルブは、第2バルブV2、第3バルブV3、第4バルブV4、第6バルブV6、及び第7バルブV7である。洗浄ポンプ53は停止している。
そして、第1バルブV1及び第5バルブV5が開放されることによって、被処理水は、供給配管40(図5参照)を通流し、導入ポート12(図5参照)を介して第1逆浸透膜モジュール10(図5参照)及び第2逆浸透膜モジュール20(図5参照)に供給される。そして、透過水は、透過水取出配管16,17,24(図5参照)を介して取り出される。また、濃縮水は、導出ポート13(図5参照)及び取出配管41(図5参照)を介して取り出される。
組G1に属する逆浸透膜エレメント30を洗浄する運転工程(表1の「前方膜洗浄」)において閉鎖状態になるバルブは、第1バルブV1、第4バルブV4、第5バルブV5、及び第6バルブV6である。
そして、第2バルブV2、第3バルブV3、及び第7バルブV7が開放され、洗浄ポンプ53が駆動することによって、第1貯留槽51の第1洗浄液は、第2配管45、及び合流配管48を通流する。洗浄液導入ポート19を介して組G1,G2同士の間に導入された第1洗浄液は、組G1に属する逆浸透膜エレメント30を洗浄した後、導入ポート12を介して供給配管40及び第1配管44を通流し、第1貯留槽51に戻る。つまり、組G1に属する逆浸透膜エレメント30を洗浄する第1洗浄液の循環経路が形成される。
また、第1洗浄液は、組G1,G2同士の間から合流用導入ポート15及び導出ポート23を介して第2圧力容器21内にも並列的に流れ込む。これにより第2圧力容器21内の逆浸透膜エレメント30に付着した付着物27も洗浄除去される。
ちなみに、第1バルブV1が閉じられているので、被処理水の第1逆浸透膜モジュール10への流入は回避される。また、第1逆浸透膜モジュール10から戻される第1洗浄液が第1バルブV1を介して被処理水の上流側に流れ込むことが回避される。
また、第4バルブV4が閉じられているので、第2洗浄液が合流配管48に流入することが回避されるとともに、第1洗浄液が第2貯留槽52に流れ込むことが回避される。
また、第5バルブV5及び第6バルブV6が閉じられているので、第1洗浄液が、取出配管41に流れ込むことが回避される。
組G2に属する逆浸透膜エレメント30を洗浄する運転工程(表1の「後方膜洗浄」)において閉鎖状態になるバルブは、第1バルブV1、第2バルブV2、第3バルブV3、及び第5バルブV5である。
そして、第4バルブV4、第6バルブV6、及び第7バルブV7が開放され、洗浄ポンプ53が駆動することによって、第2貯留槽52の第2洗浄液は、第4配管47、及び合流配管48を通流する。洗浄液導入ポート19を介して組G1,G2同士の間に導入された第2洗浄液は、組G2に属する逆浸透膜エレメント30を洗浄した後、導出ポート13を介して取出配管41及び第3配管46を通流し、第2貯留槽52に戻る。つまり、組G2に属する逆浸透膜エレメント30を洗浄する第2洗浄液の循環経路が形成される。
ちなみに、第1バルブV1及び第2バルブV2が閉じられているので、被処理水の第1逆浸透膜モジュール10への流入は回避される。また、第2洗浄液が供給配管40方向に流れることが回避される。
また、第3バルブV3が閉じられているので、第1洗浄液が合流配管48に流入することが回避されるとともに、第2洗浄液が第1貯留槽51に流れ込むことが回避される。
また、第5バルブV5が閉じられているので、第1逆浸透膜モジュール10から戻される第2洗浄液が第5バルブV5を介して取出配管41の下流側に流れ込むことが回避される。
このような逆浸透処理装置A3は、第1洗浄液による組G1に属する逆浸透膜エレメント30の洗浄工程の実施時期と、第2洗浄液による組G2に属する逆浸透膜エレメント30の洗浄工程の実施時期とを決定するために、圧力センサP1,P2,P3(図6参照)を配置することができる。
図6は、第2変形例に係る逆浸透処理装置A3における圧力センサP1,P2,P3の位置の一例を示す概念図である。
圧力センサP1は、第1圧力容器11(一方の圧力容器)の導入ポート12に接続される供給配管40に設けられている。この圧力センサP1は、第1圧力容器11の入口における圧力を検出するようになっている。
圧力センサP2は、第2圧力容器21(他方の圧力容器)の他端側(図6の紙面右側)に配置されている。この圧力センサP2は、第2圧力容器21の濃縮水の出口における圧力を検出するようになっている。
圧力センサP3は、第1圧力容器11(一方の圧力容器)の導出ポート13に接続される取出配管41に設けられている。この圧力センサP3は、第1圧力容器11の濃縮水の出口における圧力を検出するようになっている。
そして、この逆浸透処理装置A3では、圧力センサP1で検出された圧力と、圧力センサP2で検出された圧力との差が、所定値を超えた際に、付着物27の付着量が多くなったとみなして、第1洗浄液による付着物27の洗浄除去工程、つまり組G1に属する逆浸透膜エレメント30を洗浄する運転工程(表1の「前方膜洗浄」)を実施する。
また、この逆浸透処理装置A3では、圧力センサP2で検出された圧力と、圧力センサP3で検出された圧力との差が、所定値を超えた際に、付着物28の付着量が多くなったとみなして、第2洗浄液による付着物28の洗浄除去工程、つまり組G2に属する逆浸透膜エレメント30を洗浄する運転工程(表1の「後方膜洗浄」)を実施する。
このような逆浸透処理装置A3では、次のような手順で第1圧力容器11及び第2圧力容器21を洗浄することができる。
図7は、図5の第2変形例に係る逆浸透処理装置A3における洗浄機構50の洗浄手順を説明するフローチャートである。
図7に示すように、逆浸透処理装置A3によるろ過処理(逆浸透処理)の運転が開始されると、圧力センサP1で検出される圧力と、圧力センサP2で検出される圧力との差圧(図7中、差圧(P1−P2)で表す)が、所定値以下であるか否かが判断される(ステップS101)。そして、この差圧が所定値を超えている場合(ステップS101のNo)には、ろ過処理の運転が停止され(ステップS102)、前記の組G1に属する逆浸透膜エレメント30を洗浄する運転工程、つまり「前方膜洗浄シーケンス」が実施される(ステップS103)。
その後、再びステップS101に戻って前記の差圧(P1−P2)が所定値以下であるか否かが判断される。
ステップS101で差圧(P1−P2)が所定値以下であると判断される場合(ステップS101のYes)には、次のステップS104で、圧力センサP2で検出される圧力と、圧力センサP3で検出される圧力との差圧(図7中、差圧(P2−P3)で表す)が、所定値以下であるか否かが判断される。そして、この差圧が所定値を超えている場合(ステップS104のNo)には、ろ過処理の運転が停止され(ステップS105)、前記の組G2に属する逆浸透膜エレメント30を洗浄する運転工程、つまり「後方膜洗浄シーケンス」が実施される(ステップS106)。
その後、洗浄手順は、再びステップS101に戻る。
ステップS104で差圧(P2−P3)が所定値以下であると判断される場合(ステップS104のYes)には、次のステップS107で、圧力センサP1で検出される圧力と、圧力センサP3で検出される圧力との差圧(図7中、差圧(P1−P3)で表す)が、所定値以下であるか否かが判断される。そして、この差圧が所定値を超えている場合(ステップS107のNo)には、付着物27及び付着物28の両方の付着量が多くなったとみなして、第1洗浄液による付着物27の洗浄除去工程、及び第2洗浄液による付着物28の洗浄除去工程、つまり図7に示す前方膜・後方膜洗浄シーケンスが実施される(ステップS109)。ちなみに、このステップS109における前方膜洗浄シーケンスと後方膜洗浄シーケンスとの順番はどちらが先に行われても構わない。
その後、洗浄手順は、再びステップS101に戻る。
そして、このような洗浄機構50の洗浄手順は、図示しないが、差圧(P1−P2)、差圧(P2−P3)、及び差圧(P1−P3)の全てが、所定値以下となっている場合に、ろ過処理の運転を再開するとともに、ステップS101、ステップS104、及びステップS107の条件の監視を続ける。
以上のような第2変形例に係る逆浸透処理装置A3によれば、前記実施形態に係る逆浸透処理装置A1と同様の作用効果を奏するとともに、付着物27,28の付着によるろ過効率の低下が抑制される。
また、逆浸透処理装置A3では、組G1,G2同士の間に供給された第1洗浄液が、第1圧力容器11の上流端に近い逆浸透膜エレメント30部分に多く付着する付着物27を洗浄するように流れるので、洗浄された付着物27で再び逆浸透膜エレメント30が汚損されることが防止される。
また、逆浸透処理装置A3では、組G1,G2同士の間に供給された第2洗浄液が、第2圧力容器21の下流端に近い逆浸透膜エレメント30部分に多く付着する付着物28を洗浄するように流れるので、洗浄された付着物28で再び逆浸透膜エレメント30が汚損されることが防止される。
(第3変形例)
次に、前記実施形態に係る逆浸透処理装置A1の第3変形例について説明する。この変形例において、前記実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図8は、逆浸透処理装置A1(図2参照)の第3変形例の概略構成を示す断面図である。
図8に示すように、第4変形例に係る逆浸透処理装置A4は、逆浸透処理装置A1(図2参照)での第1逆浸透膜モジュール10と、第2逆浸透膜モジュール20との間に、第3逆浸透膜モジュール20aが介在している。
第3逆浸透膜モジュール20aは、分流用導出ポート22aと、合流用導入ポート23aとを有している以外は、第2逆浸透膜モジュール20と同様に構成されている。つまり、第3逆浸透膜モジュール20aにおける第3圧力容器21aは、前記の分流用導出ポート22aと、合流用導入ポート23aとに加えて、導入ポート22と、導出ポート23とを有している。
そして、第3圧力容器21aの導入ポート22は、第1逆浸透膜モジュール10における第1圧力容器11の分流用導出ポート14に接続されている。
また、第3圧力容器21aの導出ポート23は、第1逆浸透膜モジュール10における第1圧力容器11の合流用導入ポート15に接続されている。
分流用導出ポート22aは、第3圧力容器21aの周面上部であって、第2逆浸透膜モジュール20の第2圧力容器21の導入ポート22に対応する位置に形成されている。この分流用導出ポート22aは、第2圧力容器21の導入ポート22に接続されている。
合流用導入ポート23aは、第3圧力容器21aの周面上部であって、第2逆浸透膜モジュール20における第2圧力容器21の導出ポート23に対応する位置に形成されている。この合流用導入ポート23aは、第2圧力容器21の導出ポート23と接続されている。
なお、第1圧力容器11、第2圧力容器21、及び第3圧力容器21aにおける分流用導出ポート14、合流用導入ポート15、導入ポート22、導出ポート23、分流用導出ポート22a、及び合流用導入ポート23aは、互いに隣接する第1圧力容器11と第3圧力容器21aとの関係、及び第3圧力容器21aと第2圧力容器21との関係において、特許請求の範囲にいう「導出入ポート」に相当する。
また、第1圧力容器11と第3圧力容器21aとの関係において、第1圧力容器11は、特許請求の範囲にいう「一方の圧力容器」に相当し、第3圧力容器21aは、特許請求の範囲にいう「他方の圧力容器」に相当する。
また、第3圧力容器21aと第2圧力容器21との関係において、第3圧力容器21aは、特許請求の範囲にいう「一方の圧力容器」に相当し、第2圧力容器21は、特許請求の範囲にいう「他方の圧力容器」に相当する。
このような逆浸透処理装置A4においては、被処理水が導入される導入ポート12の位置を変更することもできる。
図9は、逆浸透処理装置A4において、被処理水が導入される導入ポート12の位置を変更したものの概略構成を示す断面図である。
図9に示すように、導入ポート12は、分流用導出ポート14と導入ポート22との接合部に設けることもできる。
図9に示すように、分流用導出ポート14と導入ポート22との間には、導入ポート12を有する配管49が配置されている。ちなみに、導出ポート23と合流用導入ポート15との間には、導入ポート12を有しない配管49が配置されている。
以上のような第3変形例に係る逆浸透処理装置A4によれば、前記実施形態に係る逆浸透処理装置A1と同様の作用効果を奏することができるとともに、互いに並列に接続された第1圧力容器11、第3圧力容器21a、及び第2圧力容器21のそれぞれに被処理水を通流させることができ、逆浸透膜の膜面積を一層増大させることができる。
したがって、この逆浸透処理装置A4によれば、被処理水の処理能力を一段と向上させることができる。
(第4変形例)
次に、前記実施形態に係る逆浸透処理装置A1の第4変形例について説明する。この変形例において、前記実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図10は、逆浸透処理装置A1(図2参照)の第4変形例の概略構成を示す断面図である。
図10に示すように、第4変形例に係る逆浸透処理装置A5は、前記実施形態に係る逆浸透処理装置A1での第1逆浸透膜モジュール10と、第2逆浸透膜モジュール20との間に、上から下に向かって、前記第3変形例での第3逆浸透膜モジュール20a(図8参照)を2つと、第4逆浸透膜モジュール10aとが介在している。
第1逆浸透膜モジュール10は、後記する合流用導入ポート13aを有する以外は、前記実施形態での第1逆浸透膜モジュール10と同様に構成されている。つまり、第1逆浸透膜モジュール10における第1圧力容器11は、合流用導入ポート13aに加えて、導入ポート12と、導出ポート13と、分流用導出ポート14と、合流用導入ポート15と、を有している。
第4逆浸透膜モジュール10aは、第1逆浸透膜モジュール10の上方でこれに隣接するように配置されている。
この第4逆浸透膜モジュール10aは、後記する導出ポート15aを有する以外は、前記実施形態での第1逆浸透膜モジュール10と同様に構成されている。つまり、第4逆浸透膜モジュール10aにおける第5圧力容器11aは、導出ポート15aに加えて、導入ポート12と、導出ポート13と、分流用導出ポート14と、合流用導入ポート15と、を有している。
そして、第1逆浸透膜モジュール10における第1圧力容器11の合流用導入ポート13aは、第4逆浸透膜モジュール10aにおける第5圧力容器11aの導出ポート13と対応するように形成されている。この合流用導入ポート13aは、これに対応する導出ポート13と接続されている。
また、第1逆浸透膜モジュール10における第1圧力容器11の合流用導入ポート15は、第4逆浸透膜モジュール10aにおける第5圧力容器11aの導出ポート15aと接続されている。
また、第1逆浸透膜モジュール10における第1圧力容器11の分流用導出ポート14は、第4逆浸透膜モジュール10aにおける第5圧力容器11aの導入ポート12と接続されている。
そして、第5圧力容器11aの分流用導出ポート14は、第3逆浸透膜モジュール20aの導入ポート22と接続され、第5圧力容器11aの合流用導入ポート15は、第3逆浸透膜モジュール20aの導出ポート23と接続されている。
また、2つの第3逆浸透膜モジュール20aの第3圧力容器21a同士は、分流用導出ポート22aと導入ポート22とが接続されるとともに、合流用導入ポート23aと導出ポート23とが接続されている。
そして、第3逆浸透膜モジュール20aの第3圧力容器21aと、第2逆浸透膜モジュール20の第2圧力容器21とは、分流用導出ポート22aと、導入ポート22とが接続されるとともに、合流用導入ポート23aと導出ポート23とが接続されている。
以上のような第3変形例に係る逆浸透処理装置A2によれば、前記実施形態に係る逆浸透処理装置A1と同様の作用効果を奏することができるとともに、互いに並列に接続された第1圧力容器11、第5圧力容器11a、2つの第3圧力容器21a、及び第2圧力容器21のそれぞれに被処理水を通流させることができ、逆浸透膜の膜面積を一層増大させることができる。
したがって、この逆浸透処理装置A2によれば、被処理水の処理能力を一段と向上させることができる。
(第5変形例)
次に、前記実施形態に係る逆浸透処理装置A1の第5変形例について説明する。この変形例において、前記実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図11は、逆浸透処理装置A1(図2参照)の第5変形例の概略構成を示す断面図である。
図11に示すように、第5変形例に係る逆浸透処理装置A6は、逆浸透処理装置A1(図2参照)において、第2圧力容器21に被処理水の導入ポート29を設けた構成となっている。
この逆浸透処理装置A6では、第2圧力容器21の一端側(図11の紙面左側)に被処理水の導入ポート29を設けている。これにより被処理水は、逆浸透処理装置A1(図2参照)での導入ポート22に対応するポートを介して被処理水が第1圧力容器11に分流される。また、第2圧力容器21から排出される濃縮水は、逆浸透処理装置A1(図2参照)での導出ポート23に対応するポートを介して第1圧力容器11内に合流することとなる。
以上のような第5変形例に係る逆浸透処理装置A6によれば、前記実施形態に係る逆浸透処理装置A1と同様の作用効果を奏することができるとともに、逆浸透処理装置Aと比べて被処理水を導入ポート29を介して第2圧力容器21を導入し、その濃縮水を第1圧力容器11内に合流させる経路長を短縮することができる。
つまり、逆浸透処理装置A6によれば、逆浸透処理装置Aと比べて濃縮水を第1圧力容器11内に合流させるまでの圧力損失を低減させることができる。
(第6変形例)
次に、前記実施形態に係る逆浸透処理装置A1の第6変形例について説明する。この変形例において、前記実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図12は、逆浸透処理装置A1(図2参照)の第6変形例の概略構成を示す一部断面図を模式図である。図13は、図12の第6変形例における流量調整機構の第1応用例を示す模式図である。図14は、図12の第6変形例における流量調整機構の第2応用例を示す模式図である。図15は、図12の第6変形例における流量調整機構の第3応用例を示す模式図である。なお、図12から図15において、第1逆浸透膜モジュール10の一部はその記載を省略している。
図12に示すように、第6変形例に係る逆浸透処理装置A7は、逆浸透処理装置A1(図2参照)において、透過水取出配管16と透過水取出配管24とが合流する合流配管16aと、この合流配管16aを通流する透過水の流量を調整する流量調整機構60を備えた構成となっている。
この第6変形例での流量調整機構60は、合流配管16aを通流する透過水の圧力を検出してその検出信号を出力する圧力計61と、合流配管16aを通流する透過水の流量を検出してその検出信号を出力する流量計62と、合流配管16aを通流する透過水の流量を調節する流量調整バルブ63と、制御部65と、を備えている。
この第6変形例における圧力計61と流量計62とは、流量調整バルブ63の上流側で合流配管16aに設けられている。流量計62は、流量調整バルブ63の下流側に設けることもできる。
制御部65は、圧力計61及び流量計62の出力する検出信号に基づいて流量調整バルブ63の開度を調節するようになっている。この逆浸透処理装置A7では、透過水取出配管16に圧力計61と流量計62の両方を設けてこれらの出力信号に基づいて制御部65が流量調整バルブ63の開度を調節するようになっているが、本発明は、圧力計61及び流量計62のうちの少なくとも一方を設けて、その一方の出力信号に基づいて制御部65が流量調整バルブ63の開度を調節する構成とすることができる。つまり、逆浸透処理装置A7は、圧力計61のみを透過水取出配管16に設ける構成とすることもできるし、流量計62のみを透過水取出配管16に設ける構成とすることもできる。
次に、逆浸透処理装置A7の奏する作用効果について説明する。
逆浸透処理装置A1(図2参照)では、供給配管40から導入される被処理水を逆浸透膜エレメント30にてろ過処理(逆浸透処理)を行う際に、透過水取出配管17と比較して供給配管40に近い透過水取出配管16,24での透過水量は多くなる傾向にある。
これに対して、逆浸透処理装置A7では、透過水取出配管16,24を合流させた合流配管16aを設けるとともに、この合流配管16aの透過水の流量を調整する流量調整機構60を備えている。具体的には、圧力計61及び流量計62の出力する検出信号に基づいて流量調整バルブ63の開度を調節する制御部65によって、逆浸透処理装置A7は、合流配管16aの透過水の流量を調整するようになっている。
したがって、この逆浸透処理装置A7によれば、逆浸透処理装置A7から透過水を取り出す複数のルート(合流配管16a,17)での透過水の流量のそれぞれを略等しくすることができる。
図13に示す流量調整機構60の第1応用例では、前記の流量調整バルブ63に代えてエネルギ回収装置64が、圧力計61及び流量計62の下流側に設けられている。なお、流量計62は、エネルギ回収装置64の下流側に設けることもできる。
エネルギ回収装置64は、透過水のもつエネルギ(特に、運動エネルギ)を機械的エネルギとして取り出すものである。このエネルギ回収装置64としては、例えば、ベルトン型、フランシス型、ターボ型、圧力交換型等のものを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
このエネルギ回収装置64は、前記のように合流配管16aを通流する透過水のもつエネルギを回収するように構成されているが、前記の制御部60によりエネルギ回収装置64を通流する透過水の流量が制御されるようになっている。つまり、制御部65は、圧力計61及び流量計62の出力する検出信号に基づいてエネルギ回収装置64を通流する透過水の流量を制御するようになっている。
この第1応用例の流量調整機構60を有する逆浸透処理装置A7は、図12に示す逆浸透処理装置A7と同様の作用効果を奏するとともに、エネルギ回収装置64によって、透過水のもつエネルギ取り出すことができる。
図14に示す流量調整機構60の第2応用例では、合流配管16aの上流側から下流側に向けて、圧力計61、エネルギ回収装置64、流量調整バルブ63、及び流量計62がこの順番に配置されている。
この第2応用例では、エネルギ回収装置64と流量調整バルブ63との両方で合流配管16aを通流する透過水の流量を調整することができる。
図15に示す流量調整機構60の第3応用例においては、前記の第2応用例で互いに直列に配置されたエネルギ回収装置64及び流量調整バルブ63のうち、流量調整バルブ63が合流配管16aから分岐するバイパス配管16b上に設けられることで、エネルギ回収装置64と流量調整バルブ63とが並列になっている。
この第3応用例によっても、エネルギ回収装置64と流量調整バルブ63との両方で合流配管16aを通流する透過水の流量を調整することができる。なお、この第3応用例においては、流量計62は、合流配管16aに対するバイパス配管16bの合流部よりも下流側に設けることが望ましい。
10 第1逆浸透膜モジュール
10a 第4逆浸透膜モジュール
11 第1圧力容器
11a 第5圧力容器
12 導入ポート
13 導出ポート
13a 合流用導入ポート(導出入ポート)
14 分流用導出ポート(導出入ポート)
15 合流用導入ポート(導出入ポート)
15a 導出ポート(導出入ポート)
16 透過水取出配管
16a 合流配管
16b バイパス配管
17 透過水取出配管
19 洗浄液導入ポート
20 第2逆浸透膜モジュール
20a 第3逆浸透膜モジュール
21 第2圧力容器
21a 第3圧力容器
22 導入ポート(導出入ポート)
22a 分流用導出ポート(導出入ポート)
23 導出ポート(導出入ポート)
23a 合流用導入ポート(導出入ポート)
24 透過水取出配管
29 導入ポート(導出入ポート)
30 逆浸透膜エレメント
40 供給配管
41 取出配管
50 洗浄機構
60 流量調整機構
61 圧力計
62 流量計
63 流量調節バルブ
64 エネルギ回収装置
65 制御部
A1 逆浸透処理装置
A2 逆浸透処理装置
A3 逆浸透処理装置
A4 逆浸透処理装置
A5 逆浸透処理装置
A6 逆浸透処理装置
A7 逆浸透処理装置
S ろ過処理システム
W1 透過水
W2 濃縮水

Claims (7)

  1. 圧力容器と、
    前記圧力容器内に収容される、逆浸透膜を含んで構成される逆浸透膜エレメントと、
    を有する逆浸透膜モジュールを複数備え、
    複数の前記逆浸透膜モジュールのうち、互いに隣接する前記逆浸透膜モジュールの前記圧力容器同士が当該圧力容器に設けられた被処理水の導出入ポートを介して直に連結され
    前記逆浸透膜エレメントには、前記圧力容器内に導入された前記被処理水を前記逆浸透膜がろ過して得られる透過水を前記圧力容器外に取り出す透過水取出配管が配設され、
    前記圧力容器は、当該圧力容器内に前記被処理水を導き入れる導入ポートと、前記被処理水を前記逆浸透膜がろ過して得られる濃縮水を前記圧力容器外に送り出す導出ポートとを有し、
    互いに隣接する前記逆浸透膜モジュールの前記圧力容器同士のうち、一方の前記圧力容器は、
    他方の前記圧力容器の前記導入ポートと対応してこれに接続される分流用導出ポートと、
    他方の前記圧力容器の前記導出ポートと対応してこれに接続される合流用導入ポートと、
    をさらに有し、
    前記圧力容器は、一方向に長く形成され、
    互いに隣接する前記逆浸透膜モジュールの前記圧力容器同士のうち、一方の前記圧力容器の長さは、他方の前記圧力容器の長さよりも長くなるように設定され、
    前記導出ポート及び前記導入ポートは、それぞれ前記圧力容器の長手方向の両端部に形成され、
    前記合流用導入ポートは、他方の前記圧力容器の前記導出ポートの位置に対応させて前記圧力容器の長手方向の中間位置に形成されていることを特徴とする逆浸透処理装置。
  2. 請求項1に記載の逆浸透処理装置において、
    一方の前記圧力容器内に収容される前記逆浸透膜エレメントは、当該圧力容器内の長手方向に沿って複数配置されるとともに、
    前記合流用導入ポートの位置で、当該圧力容器内の長手方向に2組に分割され、2組に分割された前記逆浸透膜エレメントは、組ごとに前記透過水取出配管が配設されていることを特徴とする逆浸透処理装置。
  3. 請求項2に記載の逆浸透処理装置において、
    2組に分割された前記逆浸透膜エレメントのうち、数の少ないほうの組に属する当該逆浸透膜エレメントの数は、他方の前記圧力容器内に収容される前記逆浸透膜エレメントの数と等しくなるように設定されていることを特徴とする逆浸透処理装置。
  4. 請求項2に記載の逆浸透処理装置において、
    一方の前記圧力容器内で2組に分割された組同士の間に導入した第1洗浄液を前記導入ポートに向けて通流させ、前記組同士の間に導入した第2洗浄液を前記導出ポートに向けて通流させる洗浄機構を備えることを特徴とする逆浸透処理装置。
  5. 請求項4に記載の逆浸透処理装置において、
    前記洗浄機構は、一方の前記圧力容器における前記被処理水の入口における圧力と、他方の前記圧力容器の前記濃縮水の出口における圧力との差が所定値を超えた際に、前記組同士の間に導入した前記第1洗浄液を前記導入ポートに向けて通流させ、他方の前記圧力容器の前記濃縮水の出口における圧力と、一方の前記圧力容器における前記濃縮水の出口の圧力との差が所定値を超えた際に、前記組同士の間に導入した前記第2洗浄液を前記導出ポートに向けて通流させるよう構成されていることを特徴とする逆浸透処理装置。
  6. 請求項1に記載の逆浸透処理装置において、
    一方の前記圧力容器の前記導入ポートは、前記分流用導出ポートと他方の前記圧力容器の前記導入ポートとの接続部に形成されていることを特徴とする逆浸透処理装置。
  7. 請求項2に記載の逆浸透処理装置において、
    2組に分割された前記逆浸透膜エレメントのうち、数の少ないほうの組に属する当該逆浸透膜エレメントから得られる前記透過水を一方の前記圧力容器外に取り出す前記透過水取出配管と、他方の前記圧力容器内に収容される前記逆浸透膜エレメントから得られる前記透過水を他方の前記圧力容器外に取り出す前記透過水取出配管と、が合流する合流配管をさらに備え、
    前記合流配管には、当該合流配管を通流する前記透過水の流量を調整する流量調整機構が配置されていることを特徴とする逆浸透処理装置。
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