JP2018108551A - 水処理装置及び水処理方法 - Google Patents

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嘉晃 伊藤
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英正 垣上
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英夫 鈴木
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Abstract

【課題】膜分離後の濃縮水を高濃縮可能な水処理装置及び水処理方法を提供すること。
【解決手段】水処理装置1Aは、被処理水Wを第1透過水Wと第1濃縮水とに膜分離する第1分離膜111aを有する第1膜分離部111−1を備えた第1膜処理部111と、第1濃縮水を第2透過水Wと第2濃縮水Wとに膜分離する第1分離膜111aより相対的に脱塩率が低い第2分離膜112aを有する第1膜分離部112−1を備えた第2膜処理部112と、を具備し、第1膜処理部111は、第1透過水Wの少なくも一部を第1膜処理部111の外部111に排出する一方、被処理水Wから膜分離された第1濃縮水を第2膜処理部112に供給し、第2膜処理部112は、第2透過水Wの少なくとも一部を第1膜処理部111に供給される被処理水Wに供給する一方、第1濃縮水から膜分離された第2濃縮水Wを濃縮して排出する。
【選択図】図1A

Description

本発明は、水処理装置及び水処理方法に関し、例えば、分離膜により被処理水を膜分離する水処理装置及び水処理方法に関する。
従来、第1分離膜モジュール、第2分離膜モジュール及び第3分離膜モジュールが直列に配置された純水製造システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の純水製造システムでは、第3分離膜モジュールの透過水を第1分離膜モジュールの供給水として循環させることにより、被処理水の水回収率を高めて有効利用している。
特開2011−189302号公報
ところで、複数の分離膜モジュールが直列に配設された水処理装置では、分離膜により膜分離した濃縮水を高濃度に濃縮することが求められる。しかしながら、従来の水処理装置では、濃縮水の濃縮には限界があり、必ずしも十分に濃縮水を高濃縮できない場合がある。
本発明は、膜分離後の濃縮水を高濃縮可能な水処理装置及び水処理方法を提供することを目的とする。
本発明の水処理装置は、被処理水を第1濃縮水と第1透過水とに膜分離する第1分離膜を有する少なくとも一つの第1膜分離部を備えた第1膜処理部と、前記第1濃縮水を第2透過水と第2濃縮水とに膜分離する前記第1分離膜より相対的に脱塩率が低い第2分離膜を有する少なくとも一つの第2膜分離部を備えた第2膜処理部と、を具備し、前記第1膜処理部は、前記第1透過水の少なくとも一部を当該第1膜処理部の外部に排出する一方、前記被処理水から膜分離された前記第1濃縮水を前記第2膜処理部に供給し、前記第2膜処理部は、前記第2透過水の少なくとも一部を前記第1膜処理部に供給される前記被処理水に供給する一方、前記第1濃縮水から膜分離された前記第2濃縮水を濃縮して排出することを特徴とする。
この構成によれば、第1分離膜で膜分離された第1濃縮水を第1分離膜より相対的に脱塩率が低い第2分離膜で膜分離するので、第2透過水側の透過水浸透圧が大きくなる。これにより、水処理装置は、第2分離膜を用いずに第1分離膜で被処理水を順次濃縮する場合と比較して、第2濃縮水を高濃度に濃縮することが可能となる。そして、水処理装置は、第2分離膜で膜分離された不純物を含有し得る第2透過水を再度第1分離膜に供給して膜分離するので、高純度の第1透過水を膜分離モジュールの外部に取り出すことができる。したがって、膜分離後の第2濃縮水を高濃縮可能な水処理装置を実現できる。
本発明の水処理装置においては、前記第1膜処理部は、前記第1透過水の少なくとも一部を前記第1膜処理部に供給される前記被処理水に供給することが好ましい。この構成により、第1透過水を再度第1分離膜に供給して膜分離するので、被処理水の不純物が多い場合であっても、高純度の第1透過水を膜分離モジュールの外部に取り出すことが可能となる。
本発明の水処理装置においては、複数の前記第1膜分離部及び複数の前記第2膜分離部を備え、前記第1膜処理部は、前記被処理水から膜分離された前記第1濃縮水を複数の前記第1膜分離部により順次濃縮して複数の前記第2膜処理部に供給し、前記第2膜処理部は、前記第1濃縮水から膜分離された前記第2濃縮水を複数の前記第2膜分離部により順次濃縮して排出することが好ましい。この構成により、複数の第1膜処理部により第1濃縮水を順次濃縮すると共に、複数の第2膜処理部により第2濃縮水を順次濃縮するので、第2濃縮水をより一層高濃縮可能となる。
本発明の水処理装置においては、前記第2分離膜の脱塩率が、前記第1分離膜の脱塩率の80%以下であることが好ましい。この構成により、第2膜分離部の第2透過水側の透過水浸透圧がより大きくなるので、第2濃縮水をより一層高濃度に濃縮することが可能となる。
本発明の水処理装置においては、前記第2膜処理部は、前記第1濃縮水の流れ方向における下流側に設けられた前記第2膜分離部の前記第2分離膜の脱塩率が、上流側に設けられた前記第2膜処理部の前記第2分離膜の脱塩率に対して相対的に低いことが好ましい。この構成により、第1濃縮水の流れ方向における上流側に設けられた第2膜分離部に対して、下流側に設けられた第2膜分離部の第2透過水側の透過水浸透圧が大きくなるので、第2濃縮水をより一層高濃度に濃縮することが可能となる。
本発明の水処理装置においては、前記第1膜処理部及び前記第2膜処理部が同一の圧力容器内に設けられたことが好ましい。この構成により、圧力容器内に第1膜処理部及び第2膜処理部がそれぞれ設けられるので、水処理装置の小型化が可能となる。
本発明の水処理装置においては、前記被処理水が、燃焼排ガスを脱硫する排煙脱硫部から排出される脱硫排水を含むことが好ましい。この構成により、脱硫排水の高濃縮が可能となる。
本発明の水処理装置においては、前記被処理水が、前処理により海水中の濁質を除去してなる前処理水を含むことが好ましい。この構成により、海水の高濃縮が可能となる。
本発明の水処理装置においては、前記第2濃縮水を蒸発させて蒸発水を得る蒸発処理部を備えたことが好ましい。この構成により、高濃縮された第2濃縮水の水分が除去されるので、第2濃縮水の体積を削減でき、水処理装置から排出される排水の水量の削減が可能となる。
本発明の水処理装置においては、前記第2濃縮水中の不純物を除去して後処理水を得る後処理部を備えたことが好ましい。この構成により、高濃縮された第2濃縮水中の不純物が除去されるので、不純物除去後の第2濃縮水を放流でき、水処理装置から排出される排水の水量の削減が可能となる。
本発明の水処理装置においては、前記後処理部は、前記第2濃縮水中に前記不純物を固化する薬剤を添加して前記不純物を固化して除去することが好ましい。この構成により、高濃縮された第2濃縮水中の不純物を固化して除去できる、不純物除去後の第2濃縮水を放流でき、水処理装置から排出される排水の水量の削減が可能となる。
本発明の水処理方法においては、第1分離膜を備えた少なくとも一つの第1膜分離部により被処理水を第1透過水と第1濃縮水とに膜分離する第1膜処理工程と、前記第1分離膜より相対的に脱塩率が低い第2分離膜を備えた少なくとも一つの第2膜分離部により前記第1濃縮水を第2透過水と第2濃縮水とに膜分離する第2膜処理工程とを含み、前記第1膜処理工程では、前記第1透過水の少なくとも一部を排出する一方、前記被処理水から膜分離された前記第1濃縮水を前記第2膜分離部に供給し、前記第2膜処理工程では、前記第2透過水の少なくとも一部を前記第1膜分離部に供給される前記被処理水に供給する一方、前記第1濃縮水から膜分離された前記第2濃縮水を濃縮して排出することを特徴とする。
この方法によれば、第1分離膜で膜分離された第1濃縮水を第1分離膜より相対的に脱塩率が低い第2分離膜で膜分離するので、第2透過水側の透過水浸透圧が大きくなる。これにより、水処理方法は、第2分離膜を用いずに第1分離膜で被処理水を順次濃縮する場合と比較して、第2濃縮水を高濃度に濃縮することが可能となる。そして、水処理方法は、第2分離膜で膜分離された不純物を含有し得る第2透過水を再度第1分離膜に供給して膜分離するので、高純度の第1透過水を膜分離モジュールの外部に取り出すことができる。したがって、膜分離後の第1濃縮水を高濃縮可能な水処理装置を実現できる。
本発明によれば、膜分離後の濃縮水を高濃縮可能な水処理装置及び水処理方法を実現できる。
図1Aは、第1の実施の形態に係る水処理装置の一例を示す模式図である。 図1Bは、第1の実施の形態に係る水処理装置の他の例を示す模式図である。 図2Aは、第1の実施の形態に係る水処理装置の別の例を示す模式図である。 図2Bは、第1の実施の形態に係る水処理装置の別の例を示す模式図である。 図3Aは、第2の実施の形態に係る水処理装置の一例を示す模式図である。 図3Bは、第2の実施の形態に係る水処理装置の他の例を示す模式図である。 図4Aは、第3の実施の形態に係る水処理装置の一例を示す模式図である。 図4Bは、第1の実施の形態に係る水処理装置の他の例を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、以下の各実施の形態に限定されるものではなく、適宜変更して実施可能である。また、以下の各実施の形態は適宜組み合わせて実施可能である。
(第1の実施の形態)
図1Aは、第1の実施の形態に係る水処理装置の一例を示す模式図である。図1Aに示すように、本実施の形態に係る水処理装置1Aは、被処理水Wとして固液分離及び濾過処理などの前処理により海水中の固形物などの濁質が予め低減された前処理水が供給される膜分離モジュール11を備える。膜分離モジュール11は、同一の圧力容器(ベッセル)110内に配置された第1膜処理部111及び第2膜処理部112を備える。第1膜処理部111は、圧力容器110内の被処理水W入口側に配置され、第2膜処理部112は、被処理水Wの流れ方向における第1膜処理部111の下流側に配置される。第1膜処理部111は、被処理水Wを第1透過水Wと第1濃縮水(不図示)とに膜分離する。第2膜処理部112は、第1濃縮水を第2透過水Wと第2濃縮水Wとに膜分離する。膜分離モジュール11は、第1透過水W及び第2濃縮水Wを外部に排出すると共に、第2透過水Wを膜分離モジュール11に供給される被処理水Wに供給する。
第1膜処理部111は、被処理水W及び第1濃縮水を第1透過水Wと第1濃縮水とに膜分離する第1分離膜111aを有する複数(本実施の形態では4つ)の第1膜分離部111−1〜第4膜分離部111−4を備える。第1分離膜111aとしては、被処理水Wを第1透過水Wと第1濃縮水とに膜分離できるものであれば制限はなく、例えば、逆浸透(RO:Reverse Osmosis)膜などが用いられる。第1分離膜111aとしては、例えば、脱塩率が95%以上のものが好ましく、97%以上のものがより好ましく、99%以上のものが更に好ましい。
なお、本実施の形態では、第1膜処理部111が、4つの第1膜分離部111−1、第2膜分離部111−2、第3膜分離部111−3及び第4膜分離部111−4を備える例について説明するが、第1膜処理部111は、少なくとも一つの第1膜分離部111−1を備えていればよく、第1膜分離部111−1〜第4膜分離部111−4の数は適宜変更可能である。
第2膜処理部112は、第1濃縮水及び第2濃縮水Wを第2透過水Wと第2濃縮水Wとに膜分離する第2分離膜112aを有する複数の(本実施の形態では3つ)の第1膜分離部112−1〜第3膜分離部112−3を備える。第2分離膜112aとしては、第1膜処理部111の第1分離膜111aより脱塩率が相対的に低く、第1濃縮水及び第2濃縮水Wを第2透過水Wと第2濃縮水Wとに膜分離できるものであれば制限はない。また、第2分離膜112aとしては、ナトリウムイオン(Na)及び塩化物イオン(Cl)などの1価イオン成分、並びに、カルシウムイオン(Ca2+)、マグネシウムイオン(Mg2+)及び硫酸イオン(SO 2−)などの2価イオン成分の透過率が、第1分離膜111aに対して相対的に高いものを用いてもよい。
なお、本実施の形態では、3つの第1膜分離部112−1、第2膜分離部112−2及び第3膜分離部112−3を備える例について説明するが、第1膜処理部111は、少なくとも一つの第1膜分離部112−1を備えていればよく、第1膜分離部112−1〜〜112−3の数は適宜変更可能である。
第1膜分離部111−1は、被処理水Wを第1透過水Wと第1濃縮水とに膜分離する。また、第1膜分離部111−1は、膜分離により得られた第1透過水Wを水処理装置1Aの外部に排出すると共に、第1濃縮水を第2膜分離部111−2に供給する。
第2膜分離部111−2は、第1膜分離部111−1から供給された第1濃縮水を第1透過水Wと第1濃縮水とに膜分離する。また、第2膜分離部111−2は、膜分離により得られた第1透過水Wを水処理装置1Aの外部に排出すると共に、第1濃縮水を第3膜分離部111−3に供給する。
第3膜分離部111−3は、第2膜分離部111−2から供給された第1濃縮水を第1透過水Wと第1濃縮水とに膜分離する。また、第3膜分離部111−3は、膜分離により得られた第1透過水Wを水処理装置1Aの外部に排出すると共に、第1濃縮水を第4膜分離部111−4に供給する。
第4膜分離部111−4は、第3膜分離部111−3から供給された第1濃縮水を第1透過水Wと第1濃縮水とに膜分離する。また、第4膜分離部111−4は、膜分離により得られた第1透過水Wを水処理装置1Aの外部に排出すると共に、第1濃縮水を第2膜処理部112の第1膜分離部112−1に供給する。
このように、第1膜処理部111は、第1分離膜111aを含む複数の第1膜分離部111−1〜第4膜分離部111−4が直列に接続されている。ここで、直列に接続とは、上流側の第1膜分離部111−1〜第3膜分離部111−3の第1濃縮水が、次段の第2膜分離部111−2〜第4膜分離部111−4に供給され、第1膜分離部111−1〜第4膜分離部111−4の第1透過水Wが、第1膜処理部111の外部に排出されるように、第1膜分離部111−1〜第4膜分離部111−4が接続されている接続である。これにより、第1膜処理部111は、被処理水Wを第1透過水Wと被処理水Wが順次濃縮された第1濃縮水とに膜分離し、第1透過水Wを水処理装置1Aの外部に排出すると共に、高濃度に濃縮された第1濃縮水を第2膜処理部112に供給することができる。
第1膜分離部112−1は、第4膜分離部111−4から供給された第1濃縮水を第2透過水Wと第2濃縮水Wとに膜分離する。また、第1膜分離部112−1は、膜分離により得られた第2透過水Wを膜分離モジュール11に供給される被処理水Wに供給すると共に、第2濃縮水Wを第2膜分離部112−2に供給する。
第2膜分離部112−2は、第1膜分離部112−1から供給された第2濃縮水Wを第2透過水Wと第2濃縮水Wとに膜分離する。また、第2膜分離部112−2は、膜分離により得られた第2透過水Wを膜分離モジュール11に供給される被処理水Wに供給すると共に、第2濃縮水Wを第3膜分離部112−3に供給する。
第3膜分離部112−3は、第2膜分離部112−2から供給された第2濃縮水Wを第2透過水Wと第2濃縮水Wとに膜分離する。また、第3膜分離部112−3は、膜分離により得られた第2透過水Wを膜分離モジュール11に供給される被処理水Wに供給すると共に、第2濃縮水Wを水処理装置1Aの外部に排出する。
このように、第2膜処理部112は、第2分離膜112aを含む複数の第1膜分離部112−1〜第3膜分離部112−3が直列に接続されている。ここで、直列に接続とは、上流側の第1膜分離部112−1、第2膜分離部112−2の第1濃縮水が、次段の第2膜分離部112−2、第3膜分離部112−3に供給され、第1膜分離部112−1〜第3膜分離部112−3の第2透過水Wが、第2膜処理部112から膜分離モジュール11に供給される被処理水Wに供給されるように、第1膜分離部112−1〜第3膜分離部112−3が接続されている接続である。これにより、第2膜処理部112は、第1膜処理部111から供給された第1濃縮水を第2透過水Wと第1濃縮水が順次濃縮された第2濃縮水Wとに膜分離し、第2透過水Wを膜分離モジュール11に供給される被処理水Wに供給すると共に、高濃度に濃縮された第2濃縮水Wを水処理装置1Aの外部に排出することができる。そして、本実施の形態では、第1分離膜111aに対して相対的に脱塩率が低い第2分離膜112aを第1膜分離部112−1〜第3膜分離部112−3に用いるので、第2透過水W側でかかる透過水浸透圧を大きくすることが可能となる。これにより、第1膜分離部112−1〜第3膜分離部112−3に第1分離膜111aを用いる場合と比較して、第2濃縮水Wを高濃度に濃縮することが可能となるので、例えば、総溶解固形物(TDS:Total Dissolved Solids)が80,000mg/L以上の高濃縮が可能となる。
また、第2分離膜112aとしては、膜分離後の第2濃縮水Wを高濃縮する観点から、第1分離膜111aの脱塩率に対する第2分離膜112aの脱塩率が80%以下のものが好ましく、70%以下のものがより好ましく、60%以下のものが更に好ましい。また、第2分離膜112aとしては、第2透過水W中の塩類を低減する観点から、脱塩率が20%以上のものが好ましく、30%以上のものがより好ましく、40%以上のものが更に好ましい。以上を考慮すると、第2分離膜112aとしては、第1分離膜111aの脱塩率に対する第2分離膜112aの脱塩率が、20%以上80%以下のものが好ましく、30%以上70%以下のものがより好ましく、40%以上60%以下のものが更に好ましい。
第2膜処理部112は、第1濃縮水の流れ方向における下流側に設けられた第2膜分離部112−2、第3膜分離部112−3の第2分離膜112aの脱塩率が、上流側に設けられた第1膜分離部112−1〜第3膜分離部112−3の第2分離膜112aの脱塩率に対して相対的に低いことが好ましい。これにより、水処理装置1Aは、第1濃縮水の流れ方向における上流側に設けられた第1膜分離部112−1、第2膜分離部112−2に対して、下流側に設けられた第2膜分離部112−2、第3膜分離部112−3の第2透過水W側の透過水浸透圧が大きくなるので、第2濃縮水Wをより一層高濃度に濃縮することが可能となる。この場合、例えば、第1膜分離部112−1から第3膜分離部112−3に向けて、第2分離膜112aの脱塩率が連続的に減少してもよく、脱塩率が段階的に減少してもよい。
また、第2分離膜112aとしては、膜分離後の第2濃縮水Wを高濃縮する観点から、透過水浸透圧が1.5MPa以上のものが好ましく、2.0MPa以上のものがより好ましく、2.5MPa以上のものが更に好ましく、3.0MPa以上のものがより更に好ましい。
次に、本実施の形態に係る水処理装置1Aの全体動作について説明する。被処理水Wとしての前処理水は、被処理水供給ラインLを介して膜分離モジュール11に供給される。膜分離モジュール11に供給された被処理水Wは、第1膜処理部111の第1膜分離部111−1による膜分離で第1透過水Wと第1濃縮水とに膜分離される。第1膜分離部111−1で膜分離された第1透過水Wは、透過水排出ラインLを介して水処理装置1Aの外部に排出される。第1膜分離部111−1で膜分離された第1濃縮水は、第2膜分離部111−2〜第4膜分離部111−4による膜分離で第1透過水Wと第1濃縮水とに膜分離される。第2膜分離部111−2〜第4膜分離部111−4で膜分離された第1透過水Wは、透過水排出ラインLを介して水処理装置1Aの外部に排出される。第1膜分離部111−1〜第4膜分離部111−4で順次濃縮された第1濃縮水は、第2膜処理部112の第1膜分離部112−1に供給される。
第1膜分離部112−1に供給された第1濃縮水は、第1膜分離部112−1による膜分離で第2透過水Wと第2濃縮水Wとに膜分離される。第1膜分離部112−1で膜分離された第2透過水Wは、透過水供給ラインLを介して膜分離モジュール11に供給される被処理水Wに供給される。第1膜分離部112−1で膜分離された第2濃縮水Wは、第2膜分離部112−2、第3膜分離部112−3による膜分離で第2透過水Wと第2濃縮水Wとに膜分離される。第2膜分離部112−2、第3膜分離部112−3で膜分離された第2透過水Wは、透過水供給ラインLを介して膜分離モジュール11に供給される被処理水Wに供給される第2膜分離部112−2、第3膜分離部112−3による膜分離で順次濃縮された高濃度の第2濃縮水Wは、濃縮水排出ラインLを介して水処理装置1Aの外部に排出される。
以上説明したように、上記実施の形態によれば、第1分離膜111aで膜分離された第1濃縮水を第1分離膜111aより相対的に脱塩率が低い第2分離膜112aで膜分離するので、第2透過水W側の透過水浸透圧が大きくなる。これにより、水処理装置1Aは、第2分離膜112aを用いずに第1分離膜111aで被処理水Wを順次濃縮する場合と比較して、第2濃縮水Wを高濃度に濃縮することが可能となる。したがって、被処理水Wの膜分離後の第2濃縮水Wの総溶解固形物(TDS:Total Dissolved Solids)が、例えば、80,000mg/L以上である高濃縮可能な水処理装置1Aを実現できる。そして、水処理装置1Aは、第2分離膜112aで膜分離された不純物を含有し得る第2透過水Wを再度第2分離膜112aに供給して膜分離するので、高純度の第1透過水Wを水処理装置1Aの外部に取り出すことができる。また、第1膜処理部111及び第2膜処理部112を圧力容器110内に配置するので、水処理装置1Aを小型化することもできる。
図1Bは、第1の実施の形態に係る水処理装置の他の例を示す模式図である。図1Bに示す水処理装置1Bは、図1Aに示した水処理装置1Aの構成に加えて、透過水排出ラインLに設けた流量制御弁Vと、透過水供給ラインLに設けられた流量制御弁Vとを備える。流量制御弁Vは、透過水供給ラインLを流れる第2透過水Wの流量を制御する。流量制御弁Vは、透過水供給ラインLを流れる第2透過水Wの流量を制御する。流量制御弁V,Vの開度は、制御部20によって制御される。制御部20は、流量制御弁V,Vの開度を変更することにより、第1膜処理部111から第1膜処理部111の外部に排出される第1透過水Wの水量及び第1膜処理部111に供給される被処理水Wに供給される第2透過水Wの水量をそれぞれ制御する。
すなわち、水処理装置1Bでは、第1膜処理部111は、第1透過水Wの少なくとも一部を当該第1膜処理部111の外部に排出すると共に、第1透過水Wの少なくとも一部を第1膜処理部111に供給される被処理水Wに供給可能となっている。また、第2膜処理部112は、第2透過水Wの少なくとも一部を第1膜処理部111に供給される被処理水Wに供給すると共に、第2透過水Wの少なくとも一部を水処置装置1Bの外部に排出可能となっている。このような構成により、第1透過水Wを再度第1分離膜111aに供給して膜分離するので、被処理水の不純物が多い場合であっても、高純度の第1透過水Wを膜分離装置1Bの外部に取り出すことが可能となる。なお、図1Bに置いては、透過水排出ラインLに流量制御弁Vを設けると共に、透過水供給ラインLに流量制御弁Vを設ける例について説明したが、流量制御弁V,Vは、少なくとも一方を設ける構成としてもよい。
なお、図1A,1Bに示した水処理装置1A,1Bにおいては、被処理水Wとして前処理水を用いた例について説明したが、被処理水Wは、前処理水に限定されない。図2Aは、第1の実施の形態に係る水処理装置の他の例を示す模式図である。図2Aに示すように、本実施の形態に係る水処理装置2Aは、燃焼排ガスを洗浄水により洗浄する排煙脱硫部12と、排煙脱硫部12の後段に設けられた膜分離モジュール11とを備える。排煙脱硫部12は、火力発電所などから排出される燃焼排ガスを洗浄水などで洗浄して燃焼ガス中の硫黄分を除去する。また、排煙脱硫部12は、燃焼排ガスの洗浄によって発生した硫黄分を含有する脱硫排水を、被処理水Wとして被処理水供給ラインLを介して膜分離モジュール11に供給する。その他の構成については、図1に示した水処理装置1Aと同様である。このような構成にすることにより、水処理装置2Aは、脱硫排水を第2濃縮水Wとして高濃度に濃縮することが可能となる。
図2Bは、第1の実施の形態に係る水処理装置の別の例を示す模式図である。図2Bに示すように、水処理装置2Bは、図2Aに示した水処理装置1Aの排煙脱硫部12に代えて、逆浸透膜13aを備えた逆浸透膜濾過部13を備える。逆浸透膜濾過部13は、海水供給ラインLを介して供給される海水Wを透過水Wと被処理水Wとしての濃縮水とに膜分離する。また、逆浸透膜濾過部13は、透過水排出ラインLを介して透過水Wを排出すると共に、被処理水供給ラインLを介して被処理水Wを膜分離モジュール11に供給する。その他の構成については、図1に示した水処理装置1Aと同様である。このような構成にすることにより、水処理装置2Bは、海水Wを第2濃縮水Wとして高濃度に濃縮することが可能となる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、以下においては、上述した第1の実施の形態と共通する構成要素には同一の符号を付している。また、上述した第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、説明の重複を避ける。
図3Aは、第2の実施の形態に係る水処理装置の一例を示す模式図である。図3Aに示すように、水処理装置3Aは、図1に示した水処理装置1Aの構成に加えて、膜分離モジュール11の後段に設けられた蒸発処理部14を備える。蒸発処理部14は、膜分離モジュール11から濃縮水排出ラインLを介して供給される第2濃縮水Wから水分を蒸発させて蒸気を得ると共に、不純物が濃縮された残渣としての濃縮液及び固化物を得る。蒸発処理部14としては、第2濃縮水W中の水分を除去できるものであれば特に制限はなく、例えば、脱硫排水スプレードライヤ(WSD:Wastewater Spray Dryer)などの各種スプレードライヤ、各種晶析装置などを用いることができる。また、蒸発処理部14としては、第2濃縮水Wから水分を完全に蒸発させる必要がない場合には、蒸発濃縮器を用いてもよい。
図3Bは、第2の実施の形態に係る水処理装置の他の例を示す模式図である。図3Bに示すように、水処理装置3Bは、図1に示した水処理装置1Aの構成に加えて、膜分離モジュール11の後段に設けられた後処理部15を備える。後処理部15は、膜分離モジュール11から濃縮水排出ラインLを介して供給される第2濃縮水W中に石炭灰、ライムなどのアルカリ及びセメントなどの第2濃縮水W中の不純物を固化する各種薬剤などを添加して不純物を固化する。また、後処理部15は、後処理水排出ラインLを介して不純物を除去した後処理水Wを排出する。ここでは、後処理部15は、イオン交換樹脂を使用したイオン交換処理及びキレート樹脂を使用したキレート処理などにより第2濃縮水W中に含まれる有害金属などの不純物を除去してもよい。このような第2濃縮水W中の不純物を除去する後処理部15を設けることにより、第2濃縮水W中の不純物を除去して放流することが可能となる。
なお、後処理部15では、水銀吸着用キレート樹脂及びセレン(Se)吸着用キレート樹脂などの各種キレート樹脂を用いることにより、後処理水W中の水銀及びセレンを除去することもできる。水銀吸着用キレート樹脂としては、例えば、商品名:エポラス(登録商標)、型番:Z−7、Z−100などが用いられる。セレン吸着用キレート樹脂としては、商品名:エポラス(登録商標)、型番:SE−3、AS−4などが用いられる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第2濃縮水Wを蒸発処理する蒸発処理部14を設けることにより、第2濃縮水Wの水分を蒸気として放出することができるので、水処理装置3Aから排出される排水を大幅に削減することが可能となる。また、第2濃縮水W中の不純物を除去する後処理部15を設けることにより、第2濃縮水W中の不純物を除去して放流することができるので、水処理装置3Bから排出される排水処理が必要となる排水を大幅に削減することが可能となる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、以下においては、上述した第1の実施の形態と共通する構成要素には同一の符号を付している。また、上述した第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、説明の重複を避ける。
図4Aは、第3の実施の形態に係る水処理装置の一例を示す模式図である。図4Aに示すように、本実施の形態に係る水処理装置4Aは、被処理水Wとして前処理水が供給される第1膜処理部111と、第1膜処理部111の後段に設けられた第2膜処理部112とを備える。第1膜処理部111は、第1膜処理部111に供給される被処理水Wを第1透過水W11A〜第1透過水W14Aと第1濃縮水W11B〜第1濃縮水W14Bとに膜分離する。第2膜処理部112は、第1濃縮水W14Bを第2透過水W15A〜第2透過水W17Aと第2濃縮水W15B〜第2濃縮水W17Bとに膜分離する。第2膜処理部112は、第1透過水W11A〜第1透過水W14A及び第2濃縮水W17Bを外部に排出すると共に、第2透過水W15A〜第2透過水W17Aを第1膜処理部111に供給される被処理水Wに供給する。
第1膜処理部111は、被処理水W及び第1濃縮水W11B〜第1濃縮水W13Bを、第1透過水W11A〜第1透過水W14Aと第1濃縮水W14Bとに膜分離する第1分離膜111aを有する複数(本実施の形態では4つ)の第1膜分離部111−1〜第4膜分離部111−4を備える。第1膜処理部111は、被処理水Wが供給される第1膜分離部111−1と、第1膜分離部111−1の後段に設けられた第2膜分離部111−2と、第2膜分離部111−2の後段に設けられた第3膜分離部111−3と、第3膜分離部111−3の後段に設けられた第4膜分離部111−4とを備える。第1分離膜111aとしては、上述した第1の実施の形態に係る水処理装置1Aと同様のものを用いることができる。なお、本実施の形態では、第1膜処理部111が、4つの第1膜分離部111−1、第2膜分離部111−2、第3膜分離部111−3及び第4膜分離部111−4を備える例について説明するが、第1膜処理部111は、少なくとも一つの第1膜分離部111−1を備えていればよく、第1膜分離部111−1〜第4膜分離部111−4の数は適宜変更可能である。
第2膜処理部112は、第1濃縮水W14B及び第2濃縮水W15B,W16Bを第2透過水W15A〜第2透過水W17Aと第2濃縮水W15B〜第2濃縮水W17Bとに膜分離する第2分離膜112aを有する複数の(本実施の形態では3つ)の第1膜分離部112−1〜第3膜分離部112−3を備える。第2膜処理部112は、第1濃縮水W14Bが供給される第1膜分離部112−1と、第1膜分離部112−1の後段に設けられた第2膜分離部112−2と、第2膜分離部112−2の後段に設けられた第3膜分離部112−3とを備える。第2分離膜112aとしては、上述した第1の実施の形態に係る水処理装置1Aと同様のものを用いることができる。なお、本実施の形態では、3つの第1膜分離部112−1、第2膜分離部112−2及び第3膜分離部112−3を備える例について説明するが、第2膜処理部112は、少なくとも一つの第1膜分離部112−1を備えていればよく、第1膜分離部112−1〜第3膜分離部112−3の数は適宜変更可能である。
第1膜分離部111−1は、排煙脱硫部12から供給された被処理水Wを第1透過水W11Aと第1濃縮水W11Bとに膜分離する。また、第1膜分離部111−1は、透過水排出ラインL11Aを介して膜分離により得られた第1透過水W11Aを水処理装置4Aの外部に排出すると共に、濃縮水供給ラインL11Bを介して第1濃縮水W11Bを第2膜分離部111−2に供給する。
第2膜分離部111−2は、第1膜分離部111−1から供給された第1濃縮水W11Bを第1透過水W12Aと第1濃縮水W12Bとに膜分離する。また、第2膜分離部111−2は、透過水排出ラインL12Aを介して膜分離により得られた第1透過水W12Aを水処理装置4Aの外部に排出すると共に、濃縮水供給ラインL12Bを介して第1濃縮水W12Bを第3膜分離部111−3に供給する。
第3膜分離部111−3は、第2膜分離部111−2から供給された第1濃縮水W12Bを第1透過水W13Aと第1濃縮水W13Bとに膜分離する。また、第3膜分離部111−3は、透過水排出ラインL13Aを介して膜分離により得られた第1透過水W13Aを水処理装置4Aの外部に排出すると共に、濃縮水供給ラインL13Bを介して第1濃縮水W13Bを第4膜分離部111−4に供給する。
第4膜分離部111−4は、第3膜分離部111−3から供給された第1濃縮水W13Bを第1透過水W14Aと第1濃縮水W14Bとに膜分離する。また、第4膜分離部111−4は、透過水排出ラインL14Aを介して膜分離により得られた第1透過水W14Aを水処理装置4Aの外部に排出すると共に、濃縮水供給ラインL14Bを介して第1濃縮水W14Bを第2膜処理部112の第1膜分離部112−1に供給する。
このように、第1膜処理部111は、第1分離膜111aを含む複数の第1膜分離部111−1〜第4膜分離部111−4が直列に配置されている。これにより、第1膜処理部111は、被処理水Wを第1透過水W11A〜W14Aと被処理水Wが第1膜分離部111−1〜第4膜分離部111−4によって順次濃縮された第1濃縮水W11B〜W14Bとに膜分離し、第1透過水W11A〜W14Aを水処理装置4Aの外部に排出すると共に、濃縮された第1濃縮水W14Bを第2膜処理部112に供給することができる。
第1膜分離部112−1は、第4膜分離部111−4から供給された第1濃縮水W14Bを第2透過水W15Aと第2濃縮水W15Bとに膜分離する。また、第1膜分離部112−1は、透過水供給ラインL15Aを介して膜分離により得られた第2透過水W15Aを第1膜処理部111に供給される被処理水Wに供給すると共に、濃縮水供給ラインL15Bを介して第2濃縮水W15Bを第2膜分離部112−2に供給する。
第2膜分離部112−2は、第1膜分離部112−1から供給された第2濃縮水W15Bを第2透過水W16Aと第2濃縮水W16Bとに膜分離する。また、第2膜分離部112−2は、透過水供給ラインL16Aを介して膜分離により得られた第2透過水W16Aを第1膜処理部111に供給される被処理水Wに供給すると共に、濃縮水供給ラインL16Bを介して第2濃縮水W16Bを第3膜分離部112−3に供給する。
第3膜分離部112−3は、第2膜分離部112−2から供給された第2濃縮水W16Bを第2透過水W17Aと第2濃縮水W17Bとに膜分離する。また、第3膜分離部112−3は、透過水供給ラインL17Aを介して膜分離により得られた第2透過水W17Aを第1膜処理部111に供給される被処理水Wに供給すると共に、濃縮水排出ラインL17Bを介して第2濃縮水W17Bを水処理装置4Aの外部に排出する。
このように、第2膜処理部112は、第2分離膜112aを含む複数の第1膜分離部112−1〜第3膜分離部112−3が直列に配置されている。これにより、第2膜処理部112は、第1膜処理部111から供給された第1濃縮水W14Bを第2透過水W15A〜W17Aと第2濃縮水W15Bが順次濃縮された第2濃縮水W15B〜W17Bとに膜分離し、第2透過水W15A〜W17Aを第1膜処理部111に供給される被処理水Wに供給すると共に、高濃度に濃縮された第2濃縮水W17Bを水処理装置4Aの外部に排出することができる。そして、本実施の形態では、第1分離膜111aに対して相対的に脱塩率が低い第2分離膜112aを第1膜分離部112−1〜第3膜分離部112−3に用いるので、第2透過水W15A〜W17A側でかかる透過水浸透圧を大きくすることが可能となる。これにより、第1膜分離部112−1〜第3膜分離部112−3に第1分離膜111aを用いる場合と比較して、第2濃縮水W17Bを高濃度に濃縮することが可能となるので、例えば、総溶解固形物(TDS:Total Dissolved Solids)が80,000mg/L以上の高濃縮が可能となる。
次に、本実施の形態に係る水処理装置4Aの全体動作について説明する。被処理水Wとしての前処理水は、被処理水供給ラインLを介して膜分離モジュール11に供給される。膜分離モジュール11に供給された被処理水Wは、第1膜処理部111の第1膜分離部111−1による膜分離で第1透過水W11Aと第1濃縮水W11Bとに膜分離される。第1膜分離部111−1で膜分離された第1透過水W11Aは、透過水排出ラインL11Aを介して水処理装置4Aの外部に排出される。第1膜分離部111−1で膜分離された第1濃縮水W11Bは、第2膜分離部111−1〜第4膜分離部111−4による膜分離で第1透過水W12A〜W14Aと第1濃縮水W12B〜W14Bとに膜分離される。第2膜分離部111−2〜第4膜分離部111−4で膜分離された第1透過水W12A〜W14Aは、透過水排出ラインL12A〜L14Aを介して水処理装置4Aの外部に排出される。第1膜分離部111−1〜第4膜分離部111−4で順次濃縮された第1濃縮水W14Bは、第2膜処理部112の第1膜分離部112−1に供給される。
第1膜分離部112−1に供給された第1濃縮水W14Bは、第1膜分離部112−1による膜分離で第2透過水W15Aと第2濃縮水W15Bとに膜分離される。第1膜分離部112−1で膜分離された第2透過水W15Aは、透過水供給ラインL15Aを介して第1膜処理部111に供給される被処理水Wに供給される。第1膜分離部112−1で膜分離された第2濃縮水W15Bは、第2膜分離部112−2、第3膜分離部112−3による膜分離で第2透過水W16A,W17Aと第2濃縮水W16B,W17Bとに膜分離される。第2膜分離部112−2、第3膜分離部112−3で膜分離された第2透過水W16A,W17Aは、透過水供給ラインL16A,L17Aを介して第1膜処理部111に供給される被処理水Wに供給される。第2膜分離部112−2、第3膜分離部112−3による膜分離で順次濃縮された高濃度の第2濃縮水W17Bは、濃縮水排出ラインL17Bを介して水処理装置4Aの外部に排出される。
以上説明したように、上記実施の形態によれば、第1分離膜111aで膜分離された第1濃縮水を第1分離膜111aより相対的に脱塩率が低い第2分離膜112aで膜分離するので、第2透過水W15A〜W17A側の透過水浸透圧が大きくなる。これにより、水処理装置4Aは、第2分離膜112aを用いずに第2分離膜112aで被処理水Wを順次濃縮する場合と比較して、被処理水Wを高濃度に濃縮することが可能となる。そして、水処理装置4Aは、第2分離膜112aで膜分離された不純物を含有し得る第2透過水W15A、W16Aを再度第2分離膜112aに供給して膜分離するので、高純度の第1透過水W11A〜W14Aを水処理装置4Aの外部に取り出すことができる。したがって、被処理水Wの膜分離後の第2濃縮水の総溶解固形物(TDS:Total Dissolved Solids)が、例えば、80,000mg/L以上である高濃縮可能な水処理装置4Aを実現できる。
図4Bは、第3の実施の形態に係る水処理装置の他の例を示す模式図である。図4Bに示す水処理装置4Bは、図4Aに示した水処理装置4Aの構成に加えて、透過水排出ラインL14Aから分岐され、被処理水供給ラインLに接続された透過水供給ラインL14cと、透過水供給ラインL17Aから分岐された透過水排出ラインL17cとを備える。透過水供給ラインL14Aは、第1膜処理部111で膜分離された第1透過水W14Aを第1透過水W14Cとして被処理水Wに供給し、透過水排出ラインL17cは、第2膜処理112で膜分離された第2透過水W17Aを第2透過水W17Cとして水処理装置4Bの外部に排出する。すなわち、水処理装置4Bでは、第1膜処理部111は、第1透過水W14Aの少なくとも一部を当該第1膜処理部111の外部に排出すると共に、第1透過水W14Aの少なくとも一部を第1透過水W14Cとして第1膜処理部111に供給される被処理水Wに供給可能となっている。また、第2膜処理部112は、第2透過水W17Aの少なくとも一部を第1膜処理部111に供給される被処理水Wに供給すると共に、第2透過水W17Aの少なくとも一部を第2透過水W17Cとして水処置装置4Bの外部に排出可能となっている。
透過水供給ラインL14Aには、透過水供給ラインL14Aを流れる第1透過水W14Cの流量を制御する流量制御弁V14Cが設けられ、透過水排出ラインL17Cには、透過水排出ラインL17Cを流れる第2透過水W17Cの流量を制御する流量制御弁V17Cが設けられている。また、透過水供給ラインL17Aには、透過水供給ラインL17Aを流れる第2透過水W17Aの流量を制御する流量制御弁V17Aが設けられ、透過水排出ラインL17Cには、透過水排出ラインL17Cを流れる第2透過水W17Cの流量を制御する流量制御弁V17Cが設けられている。流量制御弁V14A,V14C,V17A,V17Cの開度は、制御部20によって制御される。制御部20は、流量制御弁V14A,V14C,V17A,V17Cの開度を変更することにより、第1膜処理部111から第1膜処理部111の外部に排出される第1透過水W14Aの水量及び第1膜処理部111に供給される被処理水Wに供給される第1透過水W14Cの水量、並びに、第2膜処理部112から第1膜処理部111に供給される被処理水Wに供給される第2透過水W17Aの水量及び水処置装置4Bの外部に排出される第2透過水W17Cの水量を制御する。このような構成により、第1透過水W14Aを再度第1分離膜111aに供給して膜分離するので、被処理水の不純物が多い場合であっても、高純度の第1透過水W14Aを膜分離装置4Bの外部に取り出すことが可能となる。
1A,1B,2A,2B,3A,3B,4A,4B 水処理装置
11 膜分離モジュール
111 第1膜処理部
111a 第1分離膜
111−1 第1膜分離部
111−2 第2膜分離部
111−3 第3膜分離部
111−4 第4膜分離部
112 第2膜処理部
112a 第2分離膜
112−1 第1膜分離部
112−2 第2膜分離部
112−3 第3膜分離部
12 排煙脱硫部
13 逆浸透膜濾過部
13a 逆浸透膜
14 蒸発処理部
15 後処理部
20 制御部
被処理水
,W11A,W12A,W13A,W14A,W14C 第1透過水
11B,W12B,W13B,W14B 第1濃縮水
,W15A,W16A,W17A,W17C 第2透過水
,W15B,W16B,W17B 第2濃縮水
海水
透過水
後処理水
被処理水供給ライン
,L3A,L,L11A,L12A,L13A,L14A,L17C 透過水排出ライン
2A,L,L14C,L15A,L16A,L17A 透過水供給ライン
,L17B 濃縮水排出ライン
海水供給ライン
11B,L12B,L13B,L14B,L15B,L16B 濃縮水供給ライン
後処理水排出ライン
,V2A,V,V3A,V14A,V14C,V17A,V17C 流量制御弁

Claims (12)

  1. 被処理水を第1濃縮水と第1透過水とに膜分離する第1分離膜を有する少なくとも一つの第1膜分離部を備えた第1膜処理部と、
    前記第1濃縮水を第2透過水と第2濃縮水とに膜分離する前記第1分離膜より相対的に脱塩率が低い第2分離膜を有する少なくとも一つの第2膜分離部を備えた第2膜処理部と、を具備し、
    前記第1膜処理部は、前記第1透過水の少なくとも一部を当該第1膜処理部の外部に排出する一方、前記被処理水から膜分離された前記第1濃縮水を前記第2膜処理部に供給し、
    前記第2膜処理部は、前記第2透過水の少なくとも一部を前記第1膜処理部に供給される前記被処理水に供給する一方、前記第1濃縮水から膜分離された前記第2濃縮水を濃縮して排出することを特徴とする、水処理装置。
  2. 前記第1膜処理部は、前記第1透過水の少なくとも一部を前記第1膜処理部に供給される前記被処理水に供給する、請求項1に記載の水処理装置。
  3. 前記第2分離膜の脱塩率が、前記第1分離膜の脱塩率の80%以下である、請求項1又は請求項2に記載の水処理装置。
  4. 複数の前記第1膜分離部及び複数の前記第2膜分離部を備え、
    前記第1膜処理部は、前記被処理水から膜分離された前記第1濃縮水を複数の前記第1膜分離部により順次濃縮して複数の前記第2膜処理部に供給し、
    前記第2膜処理部は、前記第1濃縮水から膜分離された前記第2濃縮水を複数の前記第2膜分離部により順次濃縮して排出することを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の水処理装置。
  5. 前記第2膜処理部は、前記第1濃縮水の流れ方向における下流側に設けられた前記第2膜分離部の前記第2分離膜の脱塩率が、上流側に設けられた前記第2膜処理部の前記第2分離膜の脱塩率に対して相対的に低い、請求項4に記載の水処理装置。
  6. 前記第1膜処理部及び前記第2膜処理部が同一の圧力容器内に設けられた、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の水処理装置。
  7. 前記被処理水が、燃焼排ガスを脱硫する排煙脱硫部から排出される脱硫排水を含む、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の水処理装置。
  8. 前記被処理水が、前処理により海水中の濁質を除去してなる前処理水を含む、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の水処理装置。
  9. 前記第2濃縮水を蒸発させて蒸発水を得る蒸発処理部を備えた、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の水処理装置。
  10. 前記第2濃縮水中の不純物を除去して後処理水を得る後処理部を備えた、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の水処理装置。
  11. 前記後処理部は、前記第2濃縮水中に前記不純物を固化する薬剤を添加して前記不純物を固化して除去する、請求項10に記載の水処理装置。
  12. 第1分離膜を備えた少なくとも一つの第1膜分離部により被処理水を第1透過水と第1濃縮水とに膜分離する第1膜処理工程と、
    前記第1分離膜より相対的に脱塩率が低い第2分離膜を備えた少なくとも一つの第2膜分離部により前記第1濃縮水を第2透過水と第2濃縮水とに膜分離する第2膜処理工程とを含み、
    前記第1膜処理工程では、前記第1透過水の少なくとも一部を排出する一方、前記被処理水から膜分離された前記第1濃縮水を前記第2膜分離部に供給し、
    前記第2膜処理工程では、前記第2透過水の少なくとも一部を前記第1膜分離部に供給される前記被処理水に供給する一方、前記第1濃縮水から膜分離された前記第2濃縮水を濃縮して排出することを特徴とする、水処理方法。
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