JP2019106972A - 農作業機およびそのカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】潤滑油の排出の作業性を向上した農作業機およびそのカバーを提供する。【解決手段】農作業機1は、ブラケット7、および、このブラケット7側に設けられた他方の軸支持部32を有する機体2を備える。他方の軸支持部32により回転軸体21を回転可能に支持する。他方の軸支持部32は、回転軸体21の端部が内挿されるボス50を有する。他方の軸支持部32は、ボス50を覆うカバー51を有する。他方の軸支持部32は、ボス50内に潤滑油を供給するための給油口62をカバー51に有する。他方の軸支持部32は、ボス50内から潤滑油を排出するための排油口63をカバー51に有する。【選択図】図1

Description

本発明は、回転軸体を備える農作業機およびそのカバーに関する。
従来、例えば下記の特許文献1に記載された農作業機が知られている。
この従来の農作業機は、走行車に連結される機体と、耕耘作業をする耕耘体とを備えている。また、機体の左右一端部のチェーンケースと、左右他端部のブラケット側の下端部とにそれぞれ軸支持部が設けられ、これら軸支持部に耕耘体の回転軸体である耕耘軸体が回転可能に支持されている。そして、チェーンケースの内部と、ブラケット側の下端部とのそれぞれには、潤滑油を貯留する貯留部が設けられているとともに、これら貯留部のカバーが透明部材からなり、貯留部に貯留された潤滑油をカバー外部から視認可能となっている。
特開2005−341875号公報
貯留部に貯留された潤滑油は、農作業機の所定の動作時間毎に交換することが好ましい。このとき、特にブラケット側では、貯留部のカバーを覆ってボルト留めされた保護部材であるガードと、ボルト留めされたカバーとを順次取り外すことで貯留部を開放して潤滑油を排出する必要があり、作業が煩雑である。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、潤滑油の排出の作業性を向上した農作業機およびそのカバーを提供することを目的とする。
本発明に係る農作業機は、ブラケット、および、このブラケット側に設けられた軸支持部を有する機体と、前記軸支持部により回転可能に支持された回転軸体とを備え、前記軸支持部は、前記回転軸体の端部が内挿される軸支持部本体と、この軸支持部本体を覆うカバーと、このカバーに設けられ、前記軸支持部本体内に潤滑油を供給するための給油口と、前記カバーに設けられ、前記軸支持部本体内から潤滑油を排出するための排油口とを有するものである。
本発明によれば、潤滑油の排出の作業性が向上する。
本発明の第1の実施の形態に係る農作業機の側面図である。 同上農作業機の概略構成図である。 同上農作業機のブラケット側の軸支持部の断面図である。 同上農作業機のブラケット側の軸支持部の側面図である。 同上農作業機のカバーの斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る農作業機のカバーの斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る農作業機のブラケット側の軸支持部の側面図である。 同上農作業機のカバーの斜視図である。
以下、本発明の第1の実施の形態について図1ないし図5を参照して説明する。
図中の1は農作業機で、この農作業機1は、例えば走行車であるトラクタ(図示せず)の後部に連結され、トラクタの走行により圃場を前方(進行方向)に移動しながら耕耘整地作業をする耕耘作業機である。
農作業機1は、トラクタの後部の3点リンク(農作業機昇降支持装置)に連結された機体2を備えている。
機体2は、前後方向の入力軸3が前方に向かって突設されたミッションケース4を左右方向中央部に有している。なお、入力軸3は、トラクタのPTO軸にジョイントを介して接続され、そのPTO軸の回転時に回転してトラクタ側からの動力を農作業機1側へ入力する。
また、機体2は、ミッションケース4の左右の側面部に、左右方向長手状のフレームパイプ5を備えている。これらフレームパイプ5の内端部がそれぞれミッションケース4の左右の側面部に取り付けられている。また、機体2は、一方側である左側のフレームパイプ5の外端部である左端部に箱状のチェーンケース(一方側軸支持体)6を備えている。このチェーンケース6は、左側のフレームパイプ5の左端部に上端部が取り付けられている。さらに、機体2は、他方側である右側のフレームパイプ5の外端部である右端部に板状のブラケット(他方側軸支持体)7を備えている。このブラケット7は、右側のフレームパイプ5の右端部の上端部が取り付けられている。
そして、互いに離間対向するチェーンケース6の下部とブラケット7の下部との間には、入力軸3側からの動力によって所定の回転方向(例えばダウンカット方向)に回転しながら耕耘作業をする耕耘手段(ロータリー)10が架設されている。
また、耕耘手段10の上方部は機体2の耕耘カバー11によって覆われており、この耕耘カバー11の後端部には、耕耘手段10の後方で整地作業をする板状の整地手段(均平板)12が左右方向の軸13を中心として上下方向に回動可能に設けられている。なお、整地手段12と機体2との間には、整地手段12の接地圧を調整するための接地圧調整手段15が設けられている。機体2の前部には、耕耘手段10の耕耘深さを調整するためのゲージ輪手段16が設けられている。
耕耘手段10は、図2等に示されるように、入力軸3側からの動力によって左右方向の回転中心軸線を中心として回転する左右方向長手状の回転軸体(耕耘軸体)21と、この回転軸体21に脱着可能に取り付けられ、耕耘作業をする複数の耕耘爪22とを有している。なお、耕耘爪22には、図示しないが、複数のボルト用孔が形成されている。
回転軸体21は、左右方向(軸方向)に間隔をおいて並び耕耘爪22が固定される複数の円板状の板状部である耕耘爪取付部(フランジ)24および左右の軸接続部25,25を有する回転軸本体である耕耘軸26と、この耕耘軸26の左端部の軸接続部25に取り付けられたスプライン軸(左軸)27と、耕耘軸26の右端部の軸接続部25に取り付けられた右軸28とを有している。また、この回転軸体21は、その軸方向一端部である左端部が一方の軸支持部31にて回転可能に支持され、軸方向他端部である右端部が軸支持部である他方の軸支持部32にて回転可能に支持されている。
スプライン軸27は、(一方の)軸状部34と、この軸状部34の内端部に一体に設けられた板状の(一方の)板状部(フランジ)35とを備えている。
同様に、右軸28は、(他方の)軸状部36と、この軸状部36の内端部に一体に設けられた板状の(他方の)板状部(フランジ)37とを備えている。
そして、互いに対向して重なり合った一方の板状部35と左端部の軸接続部25とがボルト40およびナット41等の取付手段により一体的に固定されて、回転軸体21の左の最外端の一方のフランジ部(一方の軸端フランジ部)42が構成されている。同様に、他方の板状部37と右端部の軸接続部25とがボルト44およびナット45等の取付手段により一体的に固定されて、回転軸体21の右の最外端の他方のフランジ部(他方の軸端フランジ部)46が構成されている。すなわち、フランジ部42,46は、回転軸体21の軸方向両端部にそれぞれ位置している。
なお、スプライン軸27および右軸28は、本実施の形態においてそれぞれ耕耘軸26と別体としたが、耕耘軸26の各軸接続部25と板状部35,37とは一体に形成されていてもよい。
一方の軸支持部31は、チェーンケース6の鉛直板部6aの下部に設けられている。この一方の軸支持部31は、図示しないが、例えばスプライン軸27の軸状部34を回転可能に受ける(一方の)ベアリング、軸状部34に対してスプライン嵌合されるスプロケット、軸状部34に対してスプロケットを固定する(一方の)ダブルナット、および、回転負荷を軽減するために内部に位置する潤滑油(オイル)をシールする(一方の)シール部材等を備えている。そして、チェーンケース6内に配設されたチェーン(図示せず)がスプロケットに対して巻き掛けられ、入力軸3側からの動力が耕耘手段10に対して伝達されるようになっている。
他方の軸支持部32は、ブラケット7の下部に設けられている。すなわち、この他方の軸支持部32は、一方の軸支持部31に対して機体2の左右反対側に離れて位置している。この他方の軸支持部32は、図3等に示されるように、例えば右軸28の軸状部36が内挿される軸支持部本体である円筒状のボス(ハウジング)50を備えている。また、この他方の軸支持部32は、ボス50の端部を封止するカバーである板状のカバー(ボスカバー)51を備えている。さらに、この他方の軸支持部32は、ボス50の内部に(他方の)ベアリング(軸受)52を備えている。また、この他方の軸支持部32は、ボス50の内部にオイルシール53を備えている。さらに、この他方の軸支持部32は、右軸28の軸状部36をベアリング52に対して固定する(他方の)ダブルナット54を備えている。そして、他方の軸支持部32は、ブラケット7の外側面である右側面に取り付けられた保護部材(ブラケットガード)55により覆われて保護されている。
ボス50は、ブラケット7に対して図示しないボルト等の固定手段により固定されている。このボス50は、ブラケット7に対して、左端部側が内方である左側に突出しているとともに、ブラケット7に開口された開口部7aから右端部の一部がブラケット7の外方に突出している。このボス50の内部には、オイルシール53とカバー51との間に、ボス50内部に位置するベアリング52の少なくともコロや玉等の転動体が浸るように潤滑油が保持される。また、このボス50の内部には、ベアリング52とオイルシール53との間に介在される位置決め部57が中心軸に向かって突設されている。さらに、このボス50の内面のカバー51に対向する端縁部は、開口58となっている。この開口58は、例えばカバー51側、すなわち右側に向かって拡開するように傾斜している。
図3ないし図5等に示すカバー51は、ボス50の右端部、すなわち右軸28の軸状部36が挿入されている側とは反対側を覆っている。このカバー51は、例えば四角形状に形成されている。また、このカバー51は、中央部がボス50に対して離れる右側へと膨出する膨出部60となっており、膨出部60を囲む外縁部がボス50の右端部と接触する接触部61となっている。さらに、このカバー51には、給油口(注油口)62、および、排油口63が開口されている。また、このカバー51には、このカバー51をボス50に対して取り付けるための取付孔64が開口されている。そして、このカバー51は、外形が上下左右に対称(略対称も含む)に形成され、ボス50に対して取り付けられた状態で、中心Xが右軸28(軸状部36)の軸心、すなわち回転軸体21の回転中心軸線と一致(略一致も含む)するように配置される。
膨出部60は、例えばボス50側である左側から右側に向かって接触部61に対し円錐台状に突出して形成され、カバー51と右軸28の軸状部36がカバー51側に突出するスペースを形成している。
接触部61は、カバー51の取り付けによりボス50の右端部に対してシール部材67を介して圧接される。シール部材67は、ボス50内に収容された潤滑油に対してシールするものである。このシール部材67は、環状に形成され、ボス50の右端部にて開口58の周囲を囲んで形成された凹部68内に嵌着されている。
給油口62は、ボス50内に潤滑油を供給(給油)するための開口である。また、この給油口62は、ボス50内の潤滑油の量を確認するための検油口も兼ねている。さらに、この給油口62は、排油口63からの排油の際の空気穴も兼ねている。この給油口62は、カバー51を厚み方向に貫通して形成されている。この給油口62は、例えばカバー51の進行方向後側(側面視左側)に形成されている。また、この給油口62は、排油口63よりも上方に位置している。この給油口62の高さ位置は、ボス50内に保持される潤滑油の油面Sの適量位置(満タン時の位置)に対応して設定されている。具体的には、この給油口62の高さ位置は、油面Sの適量位置が給油口62の下端になるように設定されている。また、この給油口62は、カバー51において、膨出部60から接触部61に亘って形成された平面部70に配置されている。さらに、この給油口62は、ボス50の開口58の縁部と連続する位置に配置されている。
排油口63は、ボス50内から潤滑油を排出(排油)するためのものである。この排油口63は、カバー51を厚み方向に貫通して形成されている。この排油口63は、例えばカバー51の下部に形成されている。本実施の形態において、この排油口63は、カバー51の中央部の下部に形成されている。また、この排油口63は、カバー51において、膨出部60から接触部61に亘って形成された平面部72に配置されている。さらに、この排油口63は、ボス50の開口58の縁部と連続する位置に配置されている。具体的に、この排油口63は、ベアリング52の下端と一致する開口58の下端に対して連続する位置、あるいは、この開口58の下端よりも低い位置に配置されている。また、この排油口63は、ボス50側である左側から外側である右側に向かって下方に傾斜して形成されている。このため、この給油口63の下面は、ボス50の内面の下部(開口58の下端)よりも下側に位置する。
ここで、給油口62と排油口63とは、例えば開閉量調整手段(開閉手段)であるボルト73によりそれぞれ開閉可能に閉塞されるねじ穴となっている。ボルト73は、本実施形態において、低頭ボルトが利用される。すなわち、このボルト73は、六角穴を有するボルト頭部73aと、このボルト頭部73aに一体的に設けられたボルト軸部73bとを備え、ボルト頭部73aの厚みが、通常の六角ボルトと比較して薄く形成されている。そして、このボルト73のボルト軸部73bの外周には、ワッシャ(Oリングワッシャ)74が装着され、このワッシャ74をボルト頭部73aとカバー51との間で挟み込むようにボルト73が給油口62および排油口63に螺合される。
また、給油口62と排油口63との位置関係は、側面視でカバー51の中心Xと給油口62の中心とを通る仮想線L1と中心Xと排油口63の中心とを通る仮想線L2とが所定の角度θで交差するように配置されている。この角度θは、好ましくは90°〜150°、より好ましくは90°〜135°、本実施の形態では90°をなしている。言い換えると、側面視での給油口62と排油口63との位相差は、カバー51の中心Xを基準としたときに、好ましくは150°以内、さらに好ましくは135°以内、本実施の形態では90°となっている。本実施の形態において、仮想線L1が水平(略水平も含む)、仮想線L2が鉛直(略鉛直も含む)となるように、給油口62が中心Xの後方に位置し、排油口63が中心Xの直下に位置している。したがって、給油口62は、中心Xと等しい(略等しいも含む)高さに配置され、排油口63は、中心Xよりも低い高さ位置に配置されている。また、給油口62と排油口63とは、互いに対向する(カバー51の対角に位置する)取付孔64,64の中心間を結ぶ仮想線L3に対して同じ側(それぞれ後側)に位置している。
取付孔64は、本実施の形態では例えばボルト用孔である。この取付孔64は、カバー51に複数形成されている。例えば、取付孔64は、カバー51の接触部61に形成されている。本実施の形態では、取付孔64は、カバー51の四隅にそれぞれ形成されている。したがって、取付孔64は、カバー51の上側の前後、および、下側の前後にそれぞれ配置されている。また、各取付孔64は、カバー51の中心Xを中心とする仮想的な同一円上に位置している。すなわち、各取付孔64は、中心Xからの距離が等しく(略等しくも含む)設定されている。さらに、各取付孔64は、中心Xに対してそれぞれ前後上下に例えば45°ずつ傾いた方向に配置されている。このため、下側の前後に位置する取付孔64,64間に排油口63が形成され、後側の上下に位置する取付孔64,64間に給油口62が形成されている。換言すれば、各取付孔64は、仮想線L1,L2上に位置しないように配置されている。さらに、各取付孔64には、取付部材としてボルト(取付ボルト)77が挿入され、このボルト77がワッシャ78を介し、ボス50の右端部に形成された螺合孔(図示せず)に対して工具を用いて螺合されて固定されることにより、カバー51がボス50の外端部となる右端部を覆って取り付けられるようになっている。
ベアリング52は、右軸28の軸状部36の外端部側を回転可能に保持するものである。このベアリング52は、ボス50の内部に取り付けられている。このベアリング52は、ボス50の位置決め部57に対して右側(開口58側)から当接しているとともに、右側が抜止部材81により抜け止めされている。すなわち、このベアリング52は、ボス50の位置決め部57と抜止部材81との間に配置されている。抜止部材81は、環状に形成され、ボス50の内部に形成された取付凹部82に嵌合されて内周側がボス50の中心軸側に突出している。
オイルシール53は、ボス50内に収容された潤滑油に対してシールするものである。このオイルシール53は、環状に形成され、右軸28の軸状部36の内端部の周囲に取り付けられている。このオイルシール53は、ボス50の位置決め部57と右軸28の板状部37との間に挟み込まれ、位置決め部57に対して圧接されている。
ダブルナット54は、右軸28の軸状部36の外端部に螺合されて、ベアリング52に対してカバー51側である右側に位置している。
保護部材55は、他方の軸支持部32を覆って保護するものである。この保護部材55は、機体2の最外郭に位置する、すなわち農作業機1の外観をなす部材であり、ブラケット7の外側面に対して、例えば着脱手段としてのボルト85(図1)および図示しないナット等を介して着脱可能に固定されるようになっている。
次に、農作業機1の作用等を説明する。
トラクタの後部に農作業機1を連結して、そのトラクタの走行により農作業機1を前方に移動させると、耕耘手段10の各耕耘爪22が回転軸体21と一体となって回転中心軸線を中心として所定の回転方向に回転しながら耕耘作業をし、この耕耘手段10の後方では、整地手段12が整地作業をして圃場面を平らにする。
このような農作業の前に、作業者は、農作業機1のミッションケース4、チェーンケース6側の一方の軸支持部31、および、ブラケット7側の他方の軸支持部32などの潤滑油の量や漏れを点検するとともに、各部のボルトやナット等のゆるみ、耕耘爪22などの消耗品の点検、交換などを必要に応じて行っておく。
他方の軸支持部32では、ボルト85およびナットをゆるめて保護部材55を取り外すことでブラケット7の外側にカバー51を露出させ、潤滑油の漏れがないかを確認するとともに、カバー51の給油口62に螺合されたボルト73を工具によりゆるめて取り外し、開口した給油口62からボス50内の潤滑油の量を目視点検する。仮に潤滑油が所定量よりも少ない場合には、この給油口62から潤滑油をボス50の内部へと補給する。この後、ボルト73を工具により給油口62に螺合して給油口62を閉塞し、他方の軸支持部32を覆うように保護部材55をボルト85およびナット等によりブラケット7に取り付け固定する。
また、農作業機1の機種毎に設定された、所定の動作時間が経過している場合には、潤滑油を交換する。他方の軸支持部32では、オイル受けを下方に準備し、排油口63に螺合されたボルト73を工具によりゆるめて取り外すと、ボス50内に貯留された潤滑油が自重により開口58から排油口63へと流れて排出される。さらに、給油口62に螺合されたボルト73をゆるめることで、給油口62からボス50内に空気を取り入れ、潤滑油のスムーズな排出を可能とする。また、給油口62に螺合されたボルト73のゆるめ量の大小により給油口62の開閉具合を調整することで、排油口63からの排油の勢いを調整可能となる。そして、排油が完了すると、排油口63にボルト73を工具により螺合して排油口63を閉塞し、給油口62から規定量の潤滑油をボス50の内部に注入する。この後、ボルト73を工具により給油口62に螺合して給油口62を閉塞し、他方の軸支持部32を覆うように保護部材55をボルト85およびナット等によりブラケット7に取り付け固定する。
このように、上記第1の実施の形態によれば、ブラケット7側に設けられた他方の軸支持部32において、回転軸体21の端部が内挿されるボス50を覆うカバー51に、ボス50内に潤滑油を供給するための給油口62と、ボス50内から潤滑油を排出するための排油口63とを設けることで、カバー51を取り外すことなく、給油口62からの給油と、排油口63からの排油とが可能になる。すなわち、給油口62に螺合されているボルト73を取り外すことで給油が可能となるとともに、排油口63に螺合されているボルト73を取り外すことで潤滑油をボス50内から容易に排出できる。このため、潤滑油を排出するために複数のボルト77をすべてゆるめてカバー51を取り外す作業、および、潤滑油を排出した後にそれらを再度締めなおしてカバー51を取り付ける作業が、それぞれ不要となる。したがって、潤滑油の排出の作業性が向上する。
また、排油口63をカバー51の下部に配置することで、ボス50内に貯留された潤滑油を自重によって排油口63から容易に排出できる。
特に、排油口63は、ボス50の内面の下端よりも下方に位置することで、ボス50内に貯留された潤滑油を自重によって排油口63から残らず排出可能となる。
さらに、排油口63は、外側に向かって下方に傾斜しているので、ボス50内に貯留された潤滑油を、よりスムーズに排出できる。
また、給油口62の高さ位置を、ボス50内の潤滑油の油面Sの適量位置に対応して設定することで、給油口62を、油面Sの高さ位置を点検する検油口として利用できるとともに、この給油口62からボス50内に注入する潤滑油の量を過不足なく規定量に設定できる。
そして、給油口62は、潤滑油の量を点検するための検油口と、排油時に空気を取り入れる空気穴とを兼用するので、これらをそれぞれ別個に設けて開閉手段により開閉する構成と比較して、部品点数を軽減できるとともに、給油口62を開閉する作業のみで、それぞれを開閉する作業を一度に実施することができ、作業性がより向上する。
カバー51を取り付けるための複数の取付孔64のうち、2つの取付孔64,64の間に排油口63を配置することで、排油口63を開閉するためのボルト73を締め付けたりゆるめたりする際に使用する工具の動きが、排油口63を挟んで位置する取付孔64,64のボルト77,77により邪魔されにくく、排油口63の開閉の作業性が良好になる。
同様に、2つの取付孔64,64間に給油口62を配置することで、給油口62を開閉するためのボルト73を締め付けたりゆるめたりする際に使用する工具の動きが、給油口62を挟んで位置する取付孔64,64のボルト77,77により邪魔されにくく、給油口62の開閉の作業性が良好になる。
また、ボルト73として、低頭ボルトを用いることで、他方の軸支持部32を覆う保護部材55を必要以上に外側に突出させることなくボルト73と保護部材55との干渉を防止できるので、農作業機1の幅の小型化が可能となる。
そして、カバー51は、ボス50に対して着脱可能に設けられるので、既存のカバーに代えて、給油口62および排油口63を備えるカバー51をボス50に取り付けることで、大きな設計変更などをすることなく既存の農作業機1においても潤滑油の排出の作業性を向上できる。
なお、上記第1の実施形態において、図6に示す第2の実施の形態のように、給油口62および排油口63の少なくともいずれかを、低頭ボルトであるボルト73に代えて、六角ボルトであるボルト87により開閉可能に閉塞しても、同様の作用効果を奏することができる。
次に、第3の実施の形態について図7および図8を参照して説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
この第3の実施の形態は、カバー51に設けられた給油口62が、カバー51の中心Xに対して上方に位置するものである。
具体的に、側面視でカバー51の中心Xと給油口62の中心とを通る仮想線L1と中心Xと排油口63の中心とを通る仮想線L2とが交差する角度θが、本実施の形態では135°となっている。言い換えると、側面視での給油口62と排油口63との位相差は、カバー51の中心Xを基準としたときに、本実施の形態では135°となっている。本実施の形態において、仮想線L1が後方斜め上側45°方向、仮想線L2が鉛直(略鉛直も含む)となるように、給油口62が中心Xの後方上側に位置し、排油口63が中心Xの直下に位置している。このため、この給油口62は、カバー51の中心Xから見て、後部上側の取付孔64(ボルト77)と同方向(略同方向も含む)に配置されている。すなわち、仮想線L1と仮想線L3とは互いに重なっている。この給油口62は、例えばカバー51の膨出部60を貫通して形成されている。なお、給油口62は、本実施の形態では例えばゴムキャップ89などの開閉手段により開閉するようにしているが、上記各実施の形態と同様にボルトにより開閉するようにしてもよい。
そして、開閉手段であるゴムキャップ89を取り外すことで給油が可能となるとともに、排油口63に螺合されているボルト73を取り外すことで潤滑油をボス50内から容易に排出できる。このため、潤滑油を排出するために複数のボルト77をすべてゆるめてカバー51を取り外す作業、および、潤滑油を排出した後にそれらを再度締めなおしてカバー51を取り付ける作業が、それぞれ不要となる。したがって、潤滑油の排出の作業性が向上するなど、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
上記各実施の形態では、農作業機1をロータリー耕耘機としたが、回転軸体21をチェーンケース6側とブラケット7側とで回転可能に支持する構成であれば、例えば代掻機等、他の農作業機1にも適用できる。
1 農作業機
2 機体
7 ブラケット
21 回転軸体
32 軸支持部である他方の軸支持部
50 軸支持部本体であるボス
51 カバー
62 給油口
63 排油口
64 取付孔
S 油面

Claims (5)

  1. ブラケット、および、このブラケット側に設けられた軸支持部を有する機体と、
    前記軸支持部により回転可能に支持された回転軸体とを備え、
    前記軸支持部は、
    前記回転軸体の端部が内挿される軸支持部本体と、
    この軸支持部本体を覆うカバーと、
    前記カバーに設けられ、前記軸支持部本体内に潤滑油を供給するための給油口と、
    前記カバーに設けられ、前記軸支持部本体内から潤滑油を排出するための排油口とを有する
    ことを特徴とする農作業機。
  2. 排油口は、カバーの下部に配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
  3. 給油口の高さ位置は、軸支持部本体内の潤滑油の油面の適量位置に対応して設定されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の農作業機。
  4. カバーは、このカバーを取り付けるための複数の取付孔を有し、
    排油口は、前記カバーの2つの前記取付孔間に配置されている
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の農作業機。
  5. 請求項1ないし4いずれか一記載の農作業機に用いられるカバーであって、
    機体の軸支持部の軸支持部本体に着脱可能に取り付けられる
    ことを特徴とするカバー。
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