JP2021102391A - 作業車の給電設備 - Google Patents

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【課題】本発明は、操縦席の周辺に給電設備(シガーソケット)を設けた作業車で、給電設備の簡単な取付構成で、降雨や作業者が持ったコップの水が給電設備にかかるようなことがあっても使用不能になるのを防ぐ構成とすることを課題とする。【解決手段】作業車の操縦席25を囲う機壁32に垂直取付面5aを有するシガーソケットブラケット5設け、該垂直取付面5aにシガーソケット12を、その挿入口12aが鉛直となるように、取り付けたことを特徴とする作業車の給電設備とする。【選択図】図7

Description

本発明は、トラクタ等作業車の操縦席近傍に設ける給電設備に関する。
下記の特許文献1には、作業車の操縦席近傍に多機能携帯電話の設置場所を設け、さらに電源コードを挿し込んで多機能携帯電話に充電が行えるシガーソケットが設けられた構成が記載されている。
特開2018−90183号公報
従来のトラクタ等の作業車では、操縦席がキャビンで覆われていないために、作業中に突然の降雨があると操縦席をはじめシガーソケット等の周辺設備が濡れて、故障の原因になることがある。
本発明は、操縦席の周辺に給電設備(シガーソケット)を設けた作業車で、給電設備の簡単な取付構成を実現することによって、降雨や作業者が持ったコップの水が給電設備にかかるようなことがあっても使用不能になるのを防ぐ構成とすることを課題とする。
上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。
請求項1の発明は、作業車の操縦席25を囲う機壁32の一部に垂直取付面5aを有するシガーソケットブラケット5設け、該垂直取付面5aにシガーソケット12を、その挿入口12aが鉛直となるように、取り付けたことを特徴とする作業車の給電設備とする。
請求項2の発明は、シガーソケットブラケット5の垂直取付面5aに繋がる上部覆い5bを設け、シガーソケット12の本体部12bを上部覆い5bで覆ったことを特徴とする請求項1に記載の作業車の給電設備とする。
請求項3の発明は、シガーソケットブラケット5の上部覆い5bの下でシガーソケット12に配線したことを特徴とする請求項2に記載の作業車の給電設備とする。
請求項4の発明は、シガーソケットブラケット5の上部覆い5bを機壁32に取り付け、垂直取付面5aの下端に機壁32に接触する弾性材33を設けたことを特徴とする請求項1に記載の作業車の給電設備とする。
請求項1の発明で、シガーソケット5の挿入口12aがシガーソケットブラケット5の垂直取付面5aに取り付けられることで、挿入口12aの差込面が鉛直になって、機壁32を流れる水が挿入口12aの前面を垂直に流れてシガーソケット12の内部に侵入し難くなるので、水によるシガーソケット12が使用不能になることが無い。
請求項2の発明で、請求項1の効果に加えて、シガーソケット12の本体部12bがシガーソケットブラケット5の上部覆い5bで覆われて、機壁32を流れる水がシガーソケット12の本体部12b内部に侵入することを防ぐ。
請求項3の発明で、請求項2の効果に加えて、シガーソケット12の配線がシガーソケットブラケット5の上部覆い5bで覆われて、配線連結部へ水が浸入し難くなる。
請求項4の発明で、シガーソケットブラケット5の上部覆い5bが機壁32に取り付けられ、垂直取付面5aの下端が弾性材33を介して機壁32に接触しているので、シガーソケットブラケット5の取付が簡単で垂直取付面5aの下端で機壁32を傷つけることもない。
本発明の一実施例のトラクタの左側面図である。 図1のトラクタのボンネットとその内部の側面図である。 図1のトラクタのボンネットの内部の斜視図である。 図1のトラクタのマフラーカバーとファンベルトカバーの連結構造を示す斜視図である。 図1のトラクタの操縦席の一部平面斜視図である。 同トラクタの操縦席の一部側面図である。 同トラクタのシガーソケットブラケットの拡大斜視図である。 同トラクタの第二実施例のシガーソケットブラケットの斜視図である。 同トラクタの第三実施例のシガーソケットブラケットの斜視図である。 同トラクタの第四実施例のシガーソケットブラケットの斜視図である。 同トラクタの上下リバースロッドの斜視図である。 同トラクタの上リバースロッドの斜視図である。
以下、図面に基づき、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
本発明の実施の形態について、以下作業車の一例である農業用トラクタ(以下、トラクタという)について説明する。なお、以下の図示例についての説明で前又は後というときは、操縦室10内の運転用の操縦席25(図5)に着席した運転者から見て作業車両の前方側を前、その反対側を後とする。そして、右又は左というときは、座席25に着席した運転者の右手側と左手側をそれぞれ右左という。
図1に示すように、トラクタはロータリ耕耘装置等の作業機(図示せず)を機体後部に構成している3点リンク機構により昇降可能に装着して対地作業を行うことができる。車体は、前端部にフロントアクスルケース(ブラケット)31を支架している車体フレーム20にエンジンブラケット(図示せず)を取り付け、このエンジンブラケットを介してエンジン2を搭載し、このエンジン2の後側にクラッチハウジング(図示せず)や、ミッションケース6等を一体的に連結し、このミッションケース6の最後部にリヤアクスルハウジング(図示せず)を設けている。
図2はトラクタの機体前部のボンネット8内の要部側面図であり、図3はトラクタの機体前部のボンネット8内の要部斜視図である。
トラクタの機体前部のボンネット8内部にエンジン2を載置し、このエンジン2からミッションケース6や図示しないクラッチハウジング等に動力が伝達される。ボンネット8内部のエンジン2の前方側の側面にラジエータ冷却用の送風ファン3及びラジエータ11が配置される。ラジエータ11などの前方にはバッテリ(図示せず)が配置されること多い。またマフラー7はエンジン2の上側に配置されている。
燃料タンク9はエンジン2に支持された燃料タンクステー17に支持され、また、ボンネット8内の後方に配置する構成を採用するが、燃料タンク9の一部(前方下側)に凹部9aを設け、該凹部9aにマフラー7の後端部を位置させている。また、エンジン2の前方に送風ファン3とエンジン2の回転駆動力を該送風ファン3に伝達するファンベルト4を配置し、エンジン2及びマフラー7の上方を覆いつつ、側面に開放部を有するボンネット8を配置している。
また、マフラー7の排気パイプ7aの一部とファンベルト4の一部をボンネット8の前記開放部から露出させ、マフラー7の排気パイプ7aの露出部を覆うマフラーカバー13とファンベルト4の露出部を覆うファンベルトカバー14を設けている。
一般に、エンジン2の作動中はマフラー7とそれに接続した排気パイプ7aが高温になり、また、ファンベルト4は高速で回転するため、人が触れると危険であるが、上記本実施例の構成によれば、そのような危険性を防ぐことができる。
また、図3に示すように本実施例ではボンネット8の下方に車体フレーム(アクスルブラケット)20を有し、燃料タンク9を載置するための一対の燃料タンクステー17、17をボンネット8の内部空間後部に立設し、燃料タンクブラケット22をマフラー7の側方、すなわち燃料タンク9の前方に設け、ファンベルトカバー14の下部を前記車体フレーム20に固定し、エンジン排気を流すマフラー7及び該マフラー7に通じる排気パイプ7aの外周を覆うマフラーカバー13を燃料タンクステー17に固定し、該ファンベルトカバー14と該マフラーカバー13を連結部材19にて連結した。図4の斜視図にファンベルトカバー14とマフラーカバー13を連結部材19で連結した構成を示す。この連結部材19によるファンベルトカバー14とマフラーカバー13の連結構造により保護カバー13、14の組み立て、分解が容易になる。
また、マフラー7の排気パイプ7aを支持するマフラーブラケット16(図3)をアクスルブラケット(車体フレーム)20に取り付け、燃料タンクブラケット22にマフラーステー24を取り付け、マフラー7の排気パイプ7aとエンジン2の間にマフラーフランジ18(図2)が取り付けられるので、マフラー7の排気パイプ7aが長尺であっても、その前後と上部を支持することができ、マフラー7の安定的な支持が可能となる。
なお、マフラーフランジ18とエンジン2の間にはターボチャージャ21(図2)が配置されている。
上記構成に示したように、簡単な構成からなるマフラーカバー13及びファンベルトカバー14を設け、前記両カバー13,14を連結部材19(図3)で連結することにより剛性を確保できる。
また、本実施例では、マフラーカバー13及びファンベルトカバー14は多数の通気孔(図示せず)を有する部材又はネットにて構成している。マフラーカバー13及びファンベルトカバー14に前記通気孔又はネットを有する部材を用いることで、送風ファン3からの冷却風の流れを遮ることなく、高温になるマフラー7に接続した排気パイプ7aと高速で回転するファンベルト4に人間が不用意に触ることを防ぐことができる。
図5〜7に操縦席25の側部を示す。
車体フレーム20上に立設するキャビン30の操縦室10左右略中央に操縦席25を設け、その右側に変速レバー等を立設するサイドパネル26にカップホルダー27を設け、操縦席25とサイドパネル26の間でキャビン30の後側機壁32にシガーソケットブラケット5を設けている。図5ではカップホルダー27は省略している。
シガーソケットブラケット5は、垂直取付面5aと上部覆い5bを直角に曲げた板体で、上部覆い5bの後端を操縦室10の機壁32に沿って曲げてボルト28で取り付け、垂直取付面5aの下端をゴム等の弾性材33で機壁32に接触させて固定している。
シガーソケットブラケット5の垂直取付面5aには穴を設けて、円筒状のシガーソケット12の本体部12bを直角に取り付けている。従って、シガーソケット12の挿入口12aの面は鉛直面になって、水がかかっても流れて内部に入り難い。なお、挿入口12aにはキャップを取り付けて使用しない場合に全面を閉じておく。
シガーソケット12の本体部12bは、シガーソケットブラケット5の上部覆い5bの下部になって、バッテリーとの配線取付部が覆われているので、水の侵入を防ぐようになる。
図8は、シガーソケットブラケット5の第二実施例で、垂直取付面5aの下端をV字型に斜め上方へ立ち上げて、携帯電話を置く受部5cを設けている。
図9は、シガーソケットブラケット5の第三実施例で、垂直取付面5aの下端に幅を持たせてU字型に上方へ立ち上げて、携帯電話を置く受部5cを設けている。
図10は、シガーソケットブラケット5の第四実施例で、上部覆い5bの後端を前方に伸ばして、携帯電話の挟み部5dを設けている。
図11,12は、ステアリングロッドと平行に設けるリバースロッドの上下連結部の構成を示している。
上リバースロッド35の下端と下リバースロッド37の上端に上下連結プレート36,38を溶接し、上連結プレート36に設ける長孔36aとタップ穴36bを下連結プレート38に設ける長孔38aとタップ穴38bに合わせて二個のボルト39で締め付けて連結する。上下リバースロッド35,37の組付け時に長孔36a、38aの移動範囲が長さ調整代となる。
5 シガーソケットブラケット
5a 垂直取付面
5b 上部覆い
12 シガーソケット
12a 挿入口
12b 本体部
25 操縦席
32 機壁
33 弾性材

Claims (4)

  1. 作業車の操縦席(25)を囲う機壁(32)の一部に垂直取付面(5a)を有するシガーソケットブラケット(5)設け、該垂直取付面(5a)にシガーソケット(12)を、その挿入口(12a)が鉛直になるように、取り付けたことを特徴とする作業車の給電設備。
  2. 前記シガーソケットブラケット(5)の前記垂直取付面(5a)に繋がる上部覆い(5b)を設け、前記シガーソケット(12)の本体部(12b)を前記上部覆い(5b)で覆ったことを特徴とする請求項1に記載の作業車の給電設備。
  3. 前記シガーソケットブラケット(5)の前記上部覆い(5b)の下でシガーソケット(12)に配線したことを特徴とする請求項2に記載の作業車の給電設備。
  4. 前記シガーソケットブラケット(5)の前記上部覆い(5b)を前記機壁(32)に取り付け、前記垂直取付面(5a)の下端に前記機壁(32)に接触する弾性材(33)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の作業車の給電設備。
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