JP2019105619A - 肌の質感改善剤の探索方法 - Google Patents

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【課題】肌の質感改善剤の評価又は探索方法、肌の質感を簡便、且つ定量的に評価する方法を提供する。【解決手段】以下の工程(A)〜(C)を含む、肌の質感改善剤の評価又は探索方法。(A)動物に試験物質を摂取又は投与する工程(B)前記動物から採取された生体試料中のオキシトシン量を測定する工程(C)前記オキシトシン量を基準値と比較し、オキシトシン量を増加させる試験物質を、肌の質感改善剤として評価又は選択する工程【選択図】なし

Description

本発明は肌の質感改善剤の評価又は探索方法に関する。
肌は、乾燥や紫外線等の外的要因によるダメージや、ストレスのような内的要因によるダメージを受け易く、斯かるダメージが蓄積すると、ハリ、つや、キメ、うるおい、透明感といった見た目の肌状態(肌の質感)が低下する。肌へのダメージの蓄積量は、加齢に伴って増加するが、美しく年齢を重ねるというニーズは高く、それ故、肌の質感を改善するための素材や化粧料の開発が求められている。斯かる肌の質感の状態は、複合的な因子で構成されており、専門家の目視による客観的なスコア評価が可能である(非特許文献1)。しかしながら、肌の質感を評価できる専門家の育成が困難なことや、機器で計測された角層水分量が多い肌でも、みずみずしく見えない肌があることも知られていることから(非特許文献2)、肌の質感を簡便に評価することは困難だった。
一方、オキシトシン(Oxytocin)は、9個のアミノ酸から構成されるペプチドホルモンで、主に脳の視床下部で合成されている。オキシトシンは、授乳中の母親で産生が増大し、射乳に関与しているが、近年、女性だけでなく男性でも産生されることが明らかにされ、また、動物を用いた解析により、生物間の愛着/社会性形成に関与することが報告されている(非特許文献3)。
また、オキシトシン産生促進物質には、抗不安作用やシワ及び皮膚柔軟性の改善作用があること(特許文献1)、オキシトシン活性物質が、ケラチノサイトにおけるTGF−β1の産生を増大し、熱傷等の皮膚傷害に有効であること、また表皮におけるバリア形成を促進すること等(特許文献2)が報告されている。
しかしながら、生体中のオキシトシン量と肌のつや等の特定の肌の質感との関連性は明らかにされていない。
特開2011−98898号公報 特表2002−5235337号公報
中村ら、JOURNAL OF SOCIETY OF COSMETIC CHEMICALS OF JAPAN, Vo. 45, p306-314, 2011 西村ら、JOURNAL OF SOCIETY OF COSMETIC CHEMICALS OF JAPAN, Vo. 40, p88-94, 2006 Lieberwirth and Wang, CURRENT OPINION IN NEUROBIOLOGY, doi: 10.1016/j.conb.2016.05.006, 2016
本発明は、肌の質感改善剤の評価又は探索方法、当該肌の質感を簡便、且つ定量的に評価する方法を提供することに関する。
本発明者らは、生体内のオキシトシン量が、肌のつや、ハリ、キメ等の肌の質感と相関すること、また生体内のオキシトシン量を継続的に上昇させた場合に当該肌の質感が向上することを明らかにし、当該オキシトシン量を指標として、肌の質感改善剤の評価・探索や肌の質感の評価が可能であることを見出した。
すなわち、本発明は、以下に係るものである。
1)以下の工程(A)〜(C)を含む、肌の質感改善剤の評価又は探索方法。
(A)動物に試験物質を摂取又は投与する工程
(B)前記動物から採取された生体試料中のオキシトシン量を測定する工程
(C)前記オキシトシン量を基準値と比較し、オキシトシン量を増加させる試験物質を、肌の質感改善剤として評価又は選択する工程
2)被験者から採取された生体試料中のオキシトシン量を測定し、オキシトシン量に基づいて当該被験者の肌の質感を評価する、肌の質感評価方法。
本発明によれば、肌の質感改善剤を簡便且つ効率よく評価又は探索することができる。また、被験者の肌の質感を簡便、且つ定量的に評価することができる。
チークブラシ刺激による唾液中ホルモンの変化を示すグラフ。 継続的なチークブラシ刺激による唾液中オキシトシン量の変化を示すグラフ。 継続的なチークブラシ刺激による肌の質感の変化を示すグラフ。
本明細書において、「肌の質感」とは、ハリ、つや、透明感、色ムラ、キメの整い感及び肌表面のなめらかさから選ばれる肌の質感を意味し、好ましくはハリ、つや、透明感及び色ムラから選ばれる肌の質感を意味する。
後記実施例に示すとおり、健常女性89名を対象に、目視評価による肌の質感のスコア値と唾液中オキシトシン量との関連性を検討した結果、色ムラ、ハリ、つや、キメの整い感、肌表面のなめらかさ、及び透明感のスコア値と唾液中オキシトシン量が有意な相関を示した。この結果は、生体中のオキシトシン量を指標として、肌の質感改善剤の評価・探索、並びに被験者の肌の質感を判定できることを示すものである。
本発明の肌の質感改善剤の評価又は探索方法は、以下の工程(A)〜(C)により行われる。
(A)動物に試験物質を摂取又は投与する工程
(B)前記動物から採取された生体試料中のオキシトシン量を測定する工程
(C)前記オキシトシン量を基準値と比較し、オキシトシン量を増加させる試験物質を、肌の質感改善剤として評価又は選択する工程
(A)工程において用いられる、動物としては、オキシトシンを産生する哺乳類が挙げられ、ヒトの他、チンパンジー、サル、イヌ、ウシ、ブタ、ウサギ、モルモット、ラット、マウスなどの非ヒト動物が挙げられる(Yamashita and Kitano, Mol. Phylogenet. Evol., 2013, 2, 520-528)。
また、上記動物に摂取又は投与される試験物質としては、ヒトの肌の質感改善のために使用することを所望する物質であれば、特に制限されず、天然に存在する物質であっても、化学的又は生物学的方法等で人工的に合成した物質であってもよく、また化合物であっても、組成物若しくは混合物であってもよい。但し、被験動物がヒトである場合には、安全性が確保された既知の物質、例えば医薬品、化粧品、食品又はそれらの原料として使用されている物質や組成物であるのが好ましい。
試験物質の投与形態は、経口又は非経口投与(経皮投与、注射投与等)のいずれでも良く、投与期間及び投与回数も適宜設定することができる。
本発明において、生体試料は、動物或いは被験者から採取された試料であり、具体的には、血液(血漿、血清、血球(赤血球、白血球)を含む)、尿、唾液、リンパ液などが挙げられ、好ましくは唾液、血液(血漿、血清、血球を含む)、尿が挙げられ、より好ましくは唾液である。
工程(B)において、生体試料中のオキシトシン量が測定される。
オキシトシンは、9個のアミノ酸残基からなるペプチドホルモンである。オキシトシンは、大脳の視床下部の室傍核や視索上核に存在する大細胞性神経細胞で合成され、脳下垂体後葉から血中に放出されることが知られる。
オキシトシン量の測定は、液体クロマトグラフ(HPLC)、液体クロマトグラフ質量分析計(LC−MS)、液体クロマトグラフタンデム型質量分析計(LC−MS/MS)、ガスクロマトグラフ質量分析計(GC−MS)、あるいは酵素免疫測定法(ELISA)などの免疫学的手法により可能である。これらの測定条件は公知であり、常法に従い容易に定量できる。
前記ELISA法は、例えばOxytocin ELISA kit(Enzo)を使用して実施することができる。
次いで、オキシトシン量が基準値と比較され、オキシトシン量を増加させる試験物質が、肌の質感改善剤として評価又は選択される(工程(C))。
すなわち、オキシトシン量(例えば生体試料中のタンパク質当たりのオキシトシン量)を基準値と比較することにより、オキシトシン量を増加させる試験物質が同定される。基準値としては、異なる濃度の試験物質を投与した(より低濃度の試験物質投与群、プラセボ投与群等)場合に測定されるオキシトシン量や、試験物質投与前に測定されるオキシトシン量の他、触覚刺激を受けていない個体における所定のオキシトシン量等が挙げられる。
具体的には、より高濃度の試験物質投与群とより低濃度の試験物質投与群との間;試験物質投与群とプラセボ投与群との間;又は試験物質投与前後で、オキシトシン量を比較し、試験物質の投与により又はより高濃度の試験物質の投与によりオキシトシン量が上昇する場合にその増加量や増加率に基づいて、又は所定のオキシトシン量を超える場合にその値に基づいて当該試験物質を、当該オキシトシン量を増加させる物質として同定することができる。
例えば、試験物質投与群におけるオキシトシン量が、対照群と比較して20%以上、好ましくは50%以上に増加していれば、当該試験物質を、オキシトシン量を増加させる物質として同定することができる。また、試験物質投与群におけるオキシトシン量が、所定のオキシトシン量(例えば、単位タンパク量当たり5pg)を超える場合に、当該試験物質を、オキシトシン量を増加させる物質として同定することができる。
そして、同定されたオキシトシン量を増加させる試験物質は、肌の質感改善剤として評価又は選択することができる。
このようにして選択された肌の質感改善剤は医薬品、化粧品、食品等として、或いは肌の質感を改善するための素材又は製剤として医薬品、化粧品、食品等に配合して使用することができる。
本発明の、肌の質感評価方法は、被験者から採取された生体試料中のオキシトシン量を測定し、オキシトシン量に基づいて当該被験者の肌の質感を評価するものである。
ここで、生体試料中のオキシトシン量の測定は、前記と同様の方法により行うことできる。
肌の質感の評価手法としては、例えば、多数の母集団で、各肌の質感とオキシトシンの量を測定し、統計学的に処理をして少なくとも1つのカットオフ値を定め、その値よりも数値が高いまたは低いことで肌の質感の程度を評価することができる。
また、例えば肌の質感がつやであれば、つや感がある〜つや感がない肌の質感の判定指標に関し、それらとオキシトシン量を関係づける適当な評価基準を作成し、それに基づいて被験者のオキシトシン量から被験者の肌の質感を判定することもできる。
尚、上記肌の質感の判定方法は、所謂人間の身体の各器官の構造又は機能を計測する等して人体から各種の資料を収集するための方法に該当し、上記の目的で使用される。すなわち、医療目的で人間の病状や健康状態等の身体状態又は精神状態を判断するものではない。斯かる意味において、本発明の肌の質感判定方法は、肌の質感測定方法或いは肌の質感検査方法とも表記し得る。
上述した実施形態に関し、本発明においては更に以下の態様が開示される。
<1>以下の工程(A)〜(C)を含む、肌の質感改善剤の評価又は探索方法。
(A)動物に試験物質を摂取又は投与する工程
(B)前記動物から採取された生体試料中のオキシトシン量を測定する工程
(C)前記オキシトシン量を基準値と比較し、オキシトシン量を増加させる試験物質を、肌の質感改善剤として評価又は選択する工程
<2>被験者から採取された生体試料中のオキシトシン量を測定し、オキシトシン量に基づいて当該被験者の肌の質感を評価する、肌の質感評価方法。
<3>生体試料が血液、血清、血漿、尿又は唾液である<1>又は<2>の方法。
<4>肌の質感が、ハリ、つや、透明感及び色ムラから選ばれる1種以上である<1>〜<3>のいずれかの方法。
<5>動物が非ヒト動物である<1>の方法。
実施例1 肌とオキシトシンとの関連性
(1)方法
20−40代の健常女性89名を対象に実施した。
(2)唾液採取
口腔内を水で漱口後、全唾液を遠沈管に10分間吐出して頂いた。唾液は直ちにドライアイスにて凍結し、−80℃にて保管した。
(3)肌の機器による測定/肌の質感の目視評価
洗浄料を用いて、全顔を洗浄して頂いた。恒温恒湿室(室温20−23℃、湿度40−60%)で20分間の馴化を行った後、頬部の機器計測を行った。皮膚水分蒸散量はTEWA meter TM300(Courage+Khazaka社製)で、角層水分量はCorneometer CM825(Courage+Khazaka社製)で、皮膚色はCM−2600d(コニカミノルタ社製)で、皮膚拡大観察による皮膚表面解析はVisio scan VC98 USB(Courage+Khazaka社製)で測定した。
(4)肌の質感の目視評価は、非特許文献1の方法に則り、一定の評価基準で客観的な目視評価のトレーニングをした複数の専門家(5−7名)にて実施した。評価は「ない(−3)」「ある(3)」の7段階尺度法を用いた。
(5)オキシトシン・コルチゾール測定
全唾液サンプルは遠心分離(15,000rpm、10min)後の上清を使用し、測定項目に合わせて、下記に示すよう抽出/濃縮した。Bio−rad Protein assay(BIO−RAD)で、ウシ血清アルブミンで作成した検量線を基に唾液タンパク濃度(mg/ml)を定量し、単位タンパク量当たりの各ホルモン量を算出した。
オキシトシン
全唾液の遠心分離後の上清(1.5〜3.0ml)と等量の0.1%(v/v) トリフルオロ酢酸(TFA)を混和した。遠心分離(3,000rpm、30min)後の上清を、Sep−pak C18カラム(200mg、3cc、Waters)に供し、下記のように抽出を行った。
C18カラムに1mlの100%アセトニトリル(ACN)、次いで10mlの0.1%TFA溶液(v/v)を通し、その後で0.1%TFA溶液(v/v)と混和した全唾液(3.0〜6.0ml)を通し、10mlの0.1%TFA溶液(v/v)で洗浄した後、3mlの(95%ACN/5%(0.1%TFA溶液))(v/v)で溶出させた。溶出した溶液のACNをNガスで揮発させ、残った水溶液を凍結乾燥に供した。Oxytocin ELISA kit(Enzo)を用いて定量した。
コルチゾール
遠心分離後の全唾液中のコルチゾールを、Cortisol Salivary Immunoassay Kit(Salimetrics)で定量した。
(6)結果
a)肌の機器計測データとオキシトシンとの関連性
各機器測定データと唾液中のオキシトシン量との関連性を検討した結果、表1に示すように相関を示す項目は確認されなかった。一方で、唾液中のコルチゾール量と皮膚水分蒸散量に有意な正相関が確認された。
Figure 2019105619
b)肌の質感のスコア値とオキシトシンとの関連性
目視評価による肌の質感のスコア値と唾液中オキシトシン量との関連性を検討した結果、表2に示すように、色ムラ、ハリ、つや、キメの整い感、肌表面のなめらかさ、透明感のスコア値と唾液中オキシトシン量が有意な相関を示すことが明らかになった。一方で唾液中コルチゾール量と相関を示す項目は認められなかった。
Figure 2019105619
実施例2 触覚刺激による生体内オキシトシン上昇
(1)方法
20−50代の健常男・女性、合計10名を対象に実施した。
(2)触覚刺激
チークブラシで前腕伸側を自身で5分間撫でた。刺激は快感情を喚起する触覚刺激を受容するC線維を活性化する約3−5cm/secの速さ、30−50gの荷重で行った(Loken et al., NATURE NEUROSCIENCE, Vol. 12, p547-548, 2009)。
(3)唾液採取
チークブラシによる刺激直前、刺激30分後の唾液を実施例1(2)と同様に採取した。
(4)唾液中ホルモン測定
実施例1(5)と同様に唾液中のオキシトシンとコルチゾールを定量した。バソプレシンはArg8−Vasopressin ELISA Kit(Enzo)を用いて定量した。データはチークブラシで刺激する前の値を基準とした変化割合で示した。
(5)結果
a)チークブラシ刺激によるオキシトシンの変化
チークブラシ刺激前後の各ホルモンの変化を検討した結果、図1に示すように、唾液中オキシトシン量が有意に上昇することが明らかになった。一方で、唾液中バソプレシン(オキシトシンと構造や分泌メカニズムが類似)、コルチゾールは変化しなかった。
実施例3 継続的な生体内オキシトシン上昇による肌の質感向上
(1)方法
20−40代の健常女性22名を対象に実施した。
(2)触覚刺激
チークブラシで2回/日(朝と晩)、3分間、前腕の伸側部を自身で、4週間撫でた。刺激は快感情を喚起する触覚刺激を受容するC線維を活性化する約3−5cm/secの速さ、30−50gの荷重で行った(Loken et al., NATURE NEUROSCIENCE, Vol. 12, p547-548, 2009)。
(3)唾液採取
実施例1(2)と同様に触覚刺激開始前と4週間刺激後の唾液を採取した。4週間刺激後の唾液は、最後の刺激から少なくとも2時間空けて採取した。
(4)唾液中オキシトシン測定
実施例1(2)と同様に唾液中のオキシトシンを定量した。
(5)肌の質感の目視評価
実施例1(3)と同様に目視評価を行った。
(6)結果
a)唾液中オキシトシン量の変化
チークブラシで前腕を4週間撫でることにより、図2に示すように唾液中オキシトシン量が上昇する傾向を示すことが明らかになった。
b)肌の質感の変化
生体内のオキシトシンが上昇するチークブラシで前腕を撫でる刺激を4週間継続することにより、図3に示すように顔肌の肌表面のなめらかさのスコア値が向上する傾向を示すことが明らかになった。

Claims (4)

  1. 以下の工程(A)〜(C)を含む、肌の質感改善剤の評価又は探索方法。
    (A)動物に試験物質を摂取又は投与する工程
    (B)前記動物から採取された生体試料中のオキシトシン量を測定する工程
    (C)前記オキシトシン量を基準値と比較し、オキシトシン量を増加させる試験物質を、肌の質感改善剤として評価又は選択する工程
  2. 被験者から採取された生体試料中のオキシトシン量を測定し、オキシトシン量に基づいて当該被験者の肌の質感を評価する、肌の質感評価方法。
  3. 生体試料が血液、血清、血漿、尿又は唾液である請求項1又は2記載の方法。
  4. 肌の質感が、ハリ、つや、透明感及び色ムラから選ばれる1種以上である請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
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