JP2019105344A - 締結構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】締結部材による軸力のばらつきを小さくしつつ加工し易くできる締結構造体を提供すること。【解決手段】締結構造体は、相手部材が組み付けられるねじ山と、座面から垂直に突出する筒部とを有する締結部材と、筒部が軸方向へ挿入される貫通孔が貫通形成されると共に、少なくとも貫通孔の内面が締結部材に比べて低硬度の固定部材とを備え、貫通孔の内面は、筒部が圧入される圧入部と、座面が接触する固定部材の接触面と圧入部とを連結すると共に、筒部のうち圧入部に圧入される部分の外径と比べて内径が大きい大径部とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は締結構造体に関し、特に締結部材による軸力のばらつきを小さくしつつ加工し易くできる締結構造体に関するものである。
固定部材に設けられる貫通孔に、ボルトやナットなどの締結部材の座面から突出する筒部を圧入して、締結部材を固定部材に固定する技術がある。この技術において、筒部を貫通孔に圧入するときに固定部材が削られて生じた削り屑や、固定部材の塑性変形によるバリが、締結部材の座面と固定部材との間に挟まれないように、締結部材の座面に凹部を設ける技術が知られている(特許文献1)。この凹部に削り屑やバリを収容することで、締結部材の座面と固定部材とを密着させることができ、締結部材による軸力のばらつきを小さくできる。
国際公開第2006/004084号
しかしながら、上記従来の技術では、筒部の周囲にたまり易い削り屑やバリを凹部に収容するため、座面と筒部との隅を凹ませて凹部を形成する必要がある。このように、締結部材には削り屑やバリを収容するための凹部を加工し難いという問題点がある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、締結部材による軸力のばらつきを小さくしつつ加工し易くできる締結構造体を提供することを目的とする。
この目的を達成するために本発明の締結構造体は、相手部材が組み付けられるねじ山と、座面から垂直に突出する筒部とを有する締結部材と、前記筒部が軸方向へ挿入される貫通孔が貫通形成されると共に、少なくとも前記貫通孔の内面が前記締結部材に比べて低硬度の固定部材とを備え、前記貫通孔の前記内面は、前記筒部が圧入される圧入部と、前記座面が接触する前記固定部材の接触面と前記圧入部とを連結すると共に、前記筒部のうち前記圧入部に圧入される部分の外径と比べて内径が大きい大径部とを備える。
請求項1記載の締結構造体によれば、筒部のうち貫通孔の圧入部に圧入される部分の外径と比べて、貫通孔の大径部の内径が大きいので、筒部を圧入部に圧入することで、大径部の内面と締結部材との間に空間が形成される。この空間に、筒部を圧入部に圧入するときに生じる削り屑やバリを収容できるので、締結部材の座面と固定部材の接触面との間に削り屑やバリを挟み難くできる。その結果、座面と接触面とを密着させ易くして、締結部材による軸力のばらつきを小さくできる。
さらに、貫通孔の接触面側という内径を変化させ易い位置に大径部が形成される。即ち、削り屑を収容する空間を形成するための大径部の形成を容易にできる。これらの結果、締結部材による軸力のばらつきを小さくしつつ、締結構造体を加工し易くできる。
請求項2記載の締結構造体によれば、大径部は、圧入部に対して軸直角方向に凹んだ部位である。これにより、例えば、大径部がテーパ状に凹んだ部位である場合に比べて、大径部の内径の最大値や、接触面からの大径部の軸方向長さの最大値を抑えつつ、大径部の内面と締結部材との間の空間を大きくできる。これにより、座面と接触面との間に削り屑をより挟み難くできるので、締結部材による軸力のばらつきをより小さくできる。
さらに、大径部の内径の最大値を抑えることで、座面と接触面との接触面積を確保できるので、固定部材を座屈し難くできる。よって、請求項1の効果に加え、固定部材の座屈を抑制しつつ、締結部材による軸力のばらつきをより小さくできる。
請求項3記載の締結構造体によれば、筒部の外周面に設けられる歯部は、圧入部の内径よりも外径が小さい谷部と、圧入部の内径よりも外径が大きい頂部と、が周方向に交互に配置されている。これにより、頂部を圧入部に食い込ませるように歯部を圧入部に圧入して、固定部材に対して締結部材を回転不能に固定できる。さらに、圧入部への歯部の圧入時には谷部へ向かって圧入部の内面が変形し、圧入荷重が小さくなるので、請求項1又は2の効果に加え、締結構造体の製造を容易にできる。
請求項4記載の締結構造体によれば、筒部の外周面に設けられる軸直角断面が円形状の連結部により、歯部と座面とが接続される。筒部の外周面のうち座面に連なる部分にまで頂部および谷部を形成するのは比較的難しいため、連結部を設けることで、締結部材を加工し易くできる。
また、連結部の外径が、圧入部の内径よりも大きいので、圧入部への歯部の圧入時に、固定部材から歯部に付与される軸方向の荷重を連結部を介して締結部材の座面側で受け易くできる。これにより、歯部の耐荷重を大きくできる。
ここで、歯部が貫通孔(圧入部)に圧入される場合に比べて、連結部が貫通孔に圧入される方が、圧入荷重が増大する。しかし、筒部の座面側に位置する連結部の外径が、貫通孔の接触面側に位置する大径部の内径よりも小さく設定されるので、連結部を貫通孔に圧入し難くできる。そのため、圧入部の内径より連結部の外径を大きくしても、貫通孔への連結部の圧入に起因した圧入荷重の増大を大径部によって抑制できる。よって、請求項3の効果に加え、歯部の耐荷重を大きくしつつ、圧入荷重の増大を抑制して締結構造体の製造をより容易にできる。
請求項5記載の締結構造体によれば、連結部の軸方向長さが大径部の軸方向長さよりも小さく設定される。これにより、圧入部に連結部が圧入されることを防止できるので、貫通孔への連結部の圧入に起因した圧入荷重の増大を防止できる。その結果、請求項4の効果に加え、締結構造体の製造をさらに容易にできる。
本発明の第1実施の形態における締結構造体を有するトルクロッドの側面図である。 (a)はナットの片側断面図であり、(b)はロッドの断面図である。 締結構造体の断面図である。 第2実施の形態における締結構造体の断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、本発明の第1実施の形態における締結構造体20を有するトルクロッド1について説明する。図1は、トルクロッド1の側面図である。
図1に示すように、トルクロッド1は、エンジンからのトルクを受けることで、加速時におけるエンジンのロール方向の変位を規制するための防振装置である。トルクロッド1は、車体側(図示せず)に取り付けられる第1ブッシュ2と、エンジン側(図示せず)に取り付けられる第2ブッシュ6と、第1ブッシュ2及び第2ブッシュ6を互いに連結するロッド10,11とを備える。なお、第1ブッシュ2をエンジン側に取り付け、第2ブッシュ6を車体側に取り付けても良い。
第1ブッシュ2は、筒状の外側部材3と、外側部材3の内周側に配置される筒状の内側部材4と、外側部材3の内周面と内側部材4の外周面とに加硫接着されるゴム状弾性体から構成される防振基体5とを備える。内側部材4は、車体側に取り付けられる。
第2ブッシュ6は、円筒状の外側部材7と、外側部材7の内周側に配置される円筒状の内側部材8と、外側部材7の内周面と内側部材8の外周面とに加硫接着されるゴム状弾性体から構成される防振基体(図示せず)とを備える。外側部材7は、ブラケット(図示せず)を介してエンジン側に取り付けられる。
ロッド10,11は、第1ブッシュ2の外側部材3との一体成形品であり、アルミニウム合金から構成される。ロッド10,11及び外側部材3は、ダイカスト等の鋳造によって形成される。ロッド10,11は、外側部材3の外周面から径方向に延びて設けられる一対の部材である。ロッド10,11は、第1ブッシュ2の軸心に対して、第2ブッシュ6の軸心が垂直となるように第1ブッシュ2と第2ブッシュ6とを連結する。
一対のロッド10,11の先端側(外側部材3から離れた端部側)には、それぞれ貫通孔12,13が設けられる。その貫通孔12,13が設けられる部分における一対のロッド10,11の対向間隔は、内側部材8の軸方向寸法と略同一に設定される。一対のロッド10,11の間に内側部材8を配置して、貫通孔12,13と内側部材8の内周とにボルト14を挿入し、そのボルト14にナット15を組み付けることで、ボルト14及びナット15によって内側部材8とロッド10,11とが締結固定される。
本実施の形態では、このナット15(締結部材)とロッド10(固定部材)とが締結構造体20である。ナット15について図2(a)を参照して詳しく説明する。図2(a)は、ナット15の片側断面図である。図2(a)では、ナット15の軸心Aより紙面右側を断面図として示し、軸心Aより紙面左側を側面図として示している。図2(a)の側面図では、頂部28の外形線を図示し、谷部27の外形線の図示を省略し、谷部27と頂部28とによる歯部25を模式的に図示している。また、本明細書では、軸心Aの軸方向を単に軸方向とし、軸心Aの軸直角方向を単に軸直角方向として説明する。
図2(a)に示すように、ナット15は、ロッド10を構成するアルミニウムよりも高硬度の部材(例えば鋼材)から構成される。ナット15は、軸方向の一端面が座面22である円筒状の本体部21と、本体部21の座面22から垂直に突出する筒部24とを備える。本体部21には、座面22側から軸直角方向に張り出してフランジ部23が設けられる。フランジ部23によって、座面22の面積が広げられる。本体部21及び筒部24は、内周面が互いに連なる同一面である。その本体部21及び筒部24の内周面には、ボルト14(相手部材)が組み付けられるねじ山15a(めねじ)が設けられる。
筒部24は、軸方向へロッド10の貫通孔12に挿入される部位である。筒部24の外周面は、筒部24の先端24a側(座面22から離れた側)の歯部25と、歯部25及び座面22を連結する連結部26とを備える。
歯部25は、貫通孔12に圧入される部位である。歯部25には、先端24a側を面取り形成した面取部24bが設けられる。この面取部24bによって、歯部25を貫通孔12に圧入するときの圧入荷重を低減できる共に、歯部25を貫通孔12の所望の位置に案内できる。
歯部25は、互いに比較して外径L1が小さい谷部27と、外径L2が大きい頂部28と、が周方向に交互に等間隔に配置される。歯部25は、円筒状の筒部24に転造加工や切削加工、研削加工などを施して形成される。なお、ナット15の鋳造時や鍛造時に歯部25を形成しても良い。
谷部27及び頂部28は、軸心Aと平行に形成されている。谷部27及び頂部28は、軸心A方向視において、略三角形状に形成されている。即ち、谷部27と頂部28とによる歯部25は、インボリュートセレーション状や三角山セレーション状に形成されている。なお、谷部27及び頂部28の軸心A方向視の形状を略台形状に形成し、複数の歯部を角形スプライン状やインボリュートスプライン状に形成しても良い。また、谷部27と頂部28とを等間隔に設ける必要もなく、谷部27と頂部28との間隔を適宜設定しても良い。
歯部25には、谷部27と連結部26とを軸方向に連結する傾斜面29が設けられている。この傾斜面29は、外径が連結部26へ向かうにつれてテーパ状に拡径される。これにより、谷部27と連結部26とが段差状に連なる場合に比べて、谷部27及び頂部28による歯部25の形成を容易にできる。
連結部26は、軸直角断面が円形状の部位である。連結部26の外径は、頂部28の外径L2と略同一に設定される。連結部26の外径が頂部28の外径L2と略同一とは、軸方向の全長に亘って外径が同一の円筒状の筒部24に転造加工などを施すことによって頂部28が僅かに盛り上がり、連結部26の外径よりも頂部28の外径L2が僅かに大きくなった場合を含む。
筒部24の外周面のうち座面22に連なる部分にまで谷部27及び頂部28(歯部25)を形成するのは比較的難しい。そこで、歯部25と座面22との間に連結部26を設けることで、歯部25を形成し易くできる。その結果、ナット15を加工し易くできる。
連結部26の軸方向長さL3は1.0mm以下であることが好ましい。連結部26の軸方向長さL3が1.0mm以下であれば、ナット15を十分に軽くできる。さらに軸方向長さL3が小さい程、ナット15をより軽くできる。なお、連結部26の軸方向長さL3が小さくても連結部26が少なからず存在すれば、歯部25を十分に形成し易くできる。
次に図2(b)を参照してロッド10について詳しく説明する。図2(b)はロッド10の断面図である。なお、図2(b)ではロッド10のうち、貫通孔12及びその周囲を図示し、その他の部分を省略している。ロッド10は、ナット15よりも低硬度の部材である。図2(b)に示すように、ロッド10には貫通孔12が貫通形成されている。この貫通孔12の軸心Aは、貫通孔12に筒部24を挿入したときのナット15の軸心Aと略同一となる。
ロッド10は、貫通孔12の一端が開口している一端面(図2(b)紙面上側の面)が接触面30である。この接触面30は、ナット15の筒部24を貫通孔12に挿入したときに、ナット15の座面22が接触する部位である。
ロッド10の貫通孔12の内面は、接触面30へ向かって順に小径部31、圧入部32、大径部33を有している。小径部31は、ロッド11の貫通孔13に挿入されたボルト14がナット15に組み付けられる前において、貫通孔12内でボルト14を位置決めするための部位である。そのため、ボルト14の軸部の外径に合わせて小径部31の内径が設定されている。
圧入部32は、ナット15の筒部24(歯部25)が圧入される部位である。小径部31に筒部24が圧入されないように、圧入部32の軸方向長さが設定されている。圧入部32の内径L5は、歯部25の谷部27の外径L1よりも大きく、頂部28や連結部26の外径L2よりも小さく設定されている。
大径部33は、圧入部32と接触面30とを連結する部位である。大径部33は、圧入部32に対して軸直角方向へ段差状に凹んで設けられる。大径部33の内径L4は、圧入部32の内径L5、及び、頂部28や連結部26の外径L2よりも大きく設定されている。大径部33の軸方向長さL6は、連結部26の軸方向長さL3よりも大きく設定されている。
次に図3を参照して、圧入によりロッド10にナット15を固定した締結構造体20について説明する。なお、ロッド10の貫通孔12やナット15の各部寸法の符号は図3では省略しているため、その各部寸法についての説明は図2(a)及び図2(b)を参照する。
図3は締結構造体20の断面図である。図3に示すように、締結構造体20は、ナット15の座面22がロッド10の接触面30に接触するまで、ナット15の筒部24がロッド10の圧入部32に圧入される。このように、圧入によってロッド10にナット15を固定することで、ロッド10とナット15とを別々に管理しなくて良いので、部品管理を簡便にできる。
なお、ロッド10がアルミニウム合金製なので、貫通孔12に直接ねじ山(めねじ)を形成する場合には、締結強度などを確保するために、貫通孔12の軸方向長さを大きくしてねじ山を多く形成する必要があり好ましくない。また、ロッド10がアルミニウム合金製なので、ナット15をロッド10に溶接することが難しい。そのため、圧入によってロッド10にナット15を固定することが好ましい。
圧入部32の内径L5が、歯部25の谷部27の外径L1よりも大きく、歯部25の頂部28の外径L2よりも小さいので、頂部28が圧入部32に食い込むように歯部25が圧入部32に圧入される。頂部28が圧入部32に食い込むことで、ロッド10に対してナット15を回転不能に固定できる。なお、圧入部32の内径L5と頂部28の外径L2との差(圧入代)を最低でも0.1mm程度設けることで、圧入部32に筒部24を十分な強さで固定できる。
なお、歯部25には谷部27と頂部28とが周方向に交互に設けられ、ナット15よりもロッド10が低硬度なので、頂部28の食い込みによって、圧入部32の内周面の一部を谷部27側へ変形させることができる。これにより、圧入部32への歯部25の圧入荷重を小さくでき、圧入作業性を向上できる。また、谷部27及び頂部28が軸心Aに対して平行に設けられるので、軸方向へ歯部25が圧入部32に圧入されるときの圧入荷重を小さくできる。その結果、圧入作業性をより向上でき、締結構造体20の製造を容易にできる。
連結部26の外径L2は、圧入部32の内径L5よりも大きいので、圧入部32への歯部25の圧入時に、ロッド10から歯部25に付与される軸方向の荷重(圧入時の反力)を連結部26を介してナット15の座面22側で受け易くできる。これにより、歯部25の頂部28側の耐荷重を大きくできる。その結果、歯部25の形状や、ナット15の素材などの自由度を向上できる。
ここで、歯部25が貫通孔12(圧入部32)に圧入される場合に比べて、連結部26が貫通孔12に圧入される方が圧入荷重が大きくなる。しかし、筒部24の座面側に位置する連結部26の外径L2が、貫通孔12の接触面30側に位置する大径部33の内径L4よりも小さく設定されているので、連結部26を貫通孔12に圧入し難くできる。そのため、圧入部32の内径L5より連結部26の外径L2を大きくしても、貫通孔12への連結部26の圧入に起因した圧入荷重の増大を大径部33によって抑制できる。これらの結果、歯部25の耐荷重を大きくしつつ、圧入荷重の増大を抑制して締結構造体20の製造を容易にできる。
特に、連結部26の軸方向長さL3よりも大径部33の軸方向長さL6が大きいので、連結部26が圧入部32に圧入されることを防止できる。その結果、貫通孔12への連結部26の圧入に起因した圧入荷重の増大を防止できるので、締結構造体20の製造をさらに容易にできる。
ナット15よりもロッド10が低硬度なので、歯部25を圧入部32に圧入するとき、圧入部32の内周面などが歯部25で削られて削り屑(図示せず)が生じたり、ロッド10の塑性変形によって圧入部32の軸方向端部から上方に突出するようにバリ(図示せず)が生じたりする。このような削り屑やバリが座面22と接触面30との間に挟まれると、座面22と接触面30とが密着し難くなる。そうすると、座面22から接触面30に締結荷重が局所的に付与されて、ロッド10(接触面30)が座屈し易くなったり、ナット15とボルト14とによる締結が緩み易くなったりする。以上のように、削り屑やバリが座面22と接触面30との間に挟まれると、ナット15及びボルト14による軸力のばらつきが大きくなる。
これに対して、本実施の形態では、圧入部32と接触面30との間に、筒部24の最大の外径L2(歯部25の頂部28の外径L2や連結部26の外径L2)よりも、内径L4が大きい大径部33が設けられている。これにより、座面22よりも先端24a側であって、大径部33の内面とナット15との間に空間35が形成される。この空間35に、圧入時の削り屑やバリを収容できるので、座面22と接触面30との間に削り屑やバリを挟み難くできる。その結果、座面22と接触面30とを密着させ易くできるので、ナット15及びボルト14による軸力のばらつきを小さくできる。
さらに、貫通孔12の接触面30側という内径を変化させ易い位置に大径部33が形成されている。即ち、削り屑やバリを収容する空間35を形成するための大径部33の形成を容易にできる。特に、ロッド10は、ダイカスト等による鋳造品なので、多段階に外径を設定したピンを金型のキャビティに配置し、キャビティ内の溶湯が凝固した後にそのピンを抜くだけで、圧入部32及び大径部33を有する貫通孔12を容易に形成できる。これらの結果、ナット15及びボルト14による軸力のばらつきを大径部33によって小さくしつつ、大径部33の形成を容易にして締結構造体20を加工し易くできる。
筒部24の最大の外径L2に対する大径部33の内径L4の比率は、101〜110%の範囲に設定されることが好ましい。この比率が高い程、軸心A側における座面22と接触面30との接触面積が小さくなるので、ロッド10の接触面30が座屈し易くなる。また、外径L2に対する内径L4の比率が高い程、座面22と接触面30との接触面積を確保して接触面30を座屈し難くするために、フランジ部23の外径を大きくする必要がある。
外径L2に対する内径L4の比率が100%に近い程、空間35の体積を十分に確保できずに座面22と接触面30との間に削り屑やバリが挟まれ易くなることがある。大径部33の軸方向長さL6を大きくして空間35の体積を確保しても、筒部24に接触面30が近いために接触面30上に削り屑が飛んだりして、座面22と接触面30との間に削り屑が挟まれ易くなるおそれがある。
外径L2に対する内径L4の比率を101〜110%の範囲に設定することで、フランジ部23(ナット15)の大径化を抑えつつロッド10の接触面30を十分に座屈し難くできると共に、座面22と接触面30との間に削り屑やバリを十分に挟み難くできる。その結果、フランジ部23の大径化を抑えつつ、ナット15及びボルト14による軸力のばらつきをより小さくできる。
大径部33は圧入部32に対して軸直角方向に凹んだ部位である。なお、テーパ状に凹んだ部位を大径部としたり、テーパ状に凹んだ部位と軸直角方向に凹んだ部位とを組み合わせて大径部33を形成したりしても良い。しかし、これらの場合に比べて、大径部33が圧入部32に対して軸直角方向に凹んだ部位である方が、大径部33のうち接触面30に連なる部分の内径L4(大径部33の内径L4の最大値)や、大径部33のうち圧入部32に連なる部分の軸方向長さL6(大径部33の軸方向長さL6の最大値)を抑えつつ、空間35を大きくできる。これにより、座面22と接触面30との間に削り屑やバリをより挟み難くできるので、ナット15及びボルト14による軸力のばらつきをより小さくできる。
さらに、大径部33の内径L4の最大値を抑えることで、座面22と接触面30との接触面積を確保できる。その結果、ロッド10を座屈し難くできる。また、大径部33の軸方向長さL6の最大値を抑えることで、座面22からの筒部24の突出量を抑えることができる。その結果、ナット15の材料コストを低減できる。
歯部25には、圧入部32の内径L5よりも外径L1が小さい谷部27が設けられている。これにより、谷部27と貫通孔12(圧入部32や大径部33)との間にも空間が形成される。この空間にも圧入時の削り屑やバリ等を収容できるので、座面22と接触面30との間に削り屑やバリを十分に挟み難くしつつ、大径部33の内径L4や軸方向長さL6を抑えることができる。その結果、上述した通り、ナット15及びボルト14による軸力のばらつきをさらに小さくできると共に、座面22からの筒部24の突出量を抑えてナット15の材料コストを低減できる。
特に、連結部26の軸方向長さL3よりも大径部33の軸方向長さL6が大きいので、谷部27によって、大径部33の内面とナット15との間の空間35を大きくできる。これにより、圧入部32と谷部27との間に圧入時の削り屑やバリ等を収容し難くできる。その結果、圧入部32と谷部27との間の削り屑やバリによって、圧入荷重が大きくなって圧入作業性が低下することを抑制できる。
なお、連結部26の外径を、頂部28の外径L2よりも小さくすることで、空間35を大きくできる。しかし、この場合には、歯部25や連結部26を形成し難くなり、ナット15が加工し難くなるため好ましくない。また、連結部26の外径を、頂部28の外径L2よりも大きくすることで、歯部25や連結部26の形成は容易になるが、空間35が小さくなるため好ましくない。これに対して本実施の形態では、連結部26の外径が頂部28の外径L2と略同一なので、空間35を小さくすることなく、歯部25や連結部26を形成し易くできる。
ここで、フランジ部23を除く本体部21の外径が、大径部33の内径L4よりも小さい場合には、ナット15からロッド10に軸力が付与されたときに、フランジ部23の付け根に応力が集中し易くなる。そうすると、フランジ部23が変形したり、ロッド10が座屈し易くなったりして、ナット15及びボルト14による軸力のばらつきが大きくなるおそれがある。
これに対して本実施の形態では、フランジ部23を除く本体部21の外径は、大径部33の内径L4よりも大きく設定される。これにより、フランジ部23の付け根に応力が集中することを防止でき、本体部21の全体でロッド10に軸力を付与することができる。その結果、ナット15及びボルト14による軸力のばらつきを小さくできる。
小径部31の内径は、圧入部32の内径L5よりも小さく、ナット15のねじ山15aの谷径(ボルト14の軸部の外径)よりも大きく設定されている。これにより、圧入部32に圧入されるナット15のねじ山15aへ、小径部31によってボルト14を案内し易くできる。その結果、ナット15にボルト14を組み付け易くでき、締結作業性を向上できる。
大径部33の内面のうち接触面30に連なる内面は、接触面30に垂直に設けられる。大径部33の内面のうち接触面30に連なる内面が、接触面30へ向かうにつれて拡径する場合には、締結構造体20の上下関係にもよるが、大径部33の内面のうち接触面30に連なる内面に沿って、空間35内の削り屑やバリが座面22と接触面30との間に案内され易くなる。
これに対して本実施の形態では、大径部33の内面のうち接触面30に連なる内面が接触面30に垂直に設けられるので、その内面に沿って、空間35内の削り屑やバリを座面22と接触面30との間に案内し難くできる。その結果、座面22と接触面30とを密着させ易くできるので、ナット15及びボルト14による軸力のばらつきを小さくできる。
大径部33の内面のうち圧入部32に連なる内面は、圧入部32に垂直に設定される。大径部33の内面のうち圧入部32に連なる内面が圧入部32へ向かうにつれて縮径する場合には、締結構造体20の上下関係にもよるが、大径部33の内面のうち圧入部32に連なる内面に沿って、空間35内の削り屑やバリが歯部25と圧入部32との間に案内され易くなる。
これに対して本実施の形態では、大径部33の内面のうち圧入部32に連なる内面が圧入部32に垂直に設定されるので、その内面に沿って、空間35内の削り屑やバリを歯部25と圧入部32との間に案内し難くできる。その結果、歯部25と圧入部32との間の削り屑やバリによって圧入荷重が大きくなり、圧入作業性が低下することを抑制できる。
次に図4を参照して第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、ナット15(締結部材)がロッド10(固定部材)に圧入される締結構造体20について説明した。これに対し第2実施の形態では、ボルト41(締結部材)が板状の固定部材50に圧入される締結構造体40について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図4は第2実施の形態における締結構造体40の断面図である。
図4に示すように、締結構造体40は、ボルト41を板状の固定部材50の貫通孔51に圧入することで、固定部材50にボルト41が固定された部材である。締結構造体40は、固定部材50からボルト41の軸部46が突出している。この固定部材50から突出した軸部46に被締結部材(図示せず)を挿入し、軸部46のねじ山46a(おねじ)にナット(図示せず)を組み付けて、締結構造体40が使用される。固定部材50からボルト41の軸部46が突出しているので、固定部材50に対して被締結部材の位置決めを容易にできる。
ボルト41は、鋼製の部材である。ボルト41は、円柱状の頭部42と、頭部42の座面43から垂直に突出する軸部46と、頭部42の座面43から垂直に突出すると共に軸部46の周囲に一体成形される筒部45とを備える。頭部42には、座面43側から軸直角方向に張り出してフランジ部44が設けられる。フランジ部44によって、座面43の面積が広げられる。軸部46は、筒部45よりも先端側の外周面にねじ山46aが設けられる。
筒部45は、固定部材50の貫通孔51に挿入される部位である。筒部45の外周面は、筒部45の先端45a側の歯部25と、歯部25及び座面43を連結する連結部26とを備える。歯部25は、貫通孔51に圧入される部位である。歯部25には、先端45a側を面取り形成した面取部45bが設けられる。この面取部45bによって、歯部25を貫通孔51に圧入するときの圧入荷重を抑制できる共に、歯部25を貫通孔51の所望の位置に案内できる。
固定部材50は、ボルト41よりも低硬度のアルミニウム合金製の板材である。固定部材50には、板厚方向に貫通して貫通孔51が形成されている。固定部材50は、貫通孔51の一端が開口している一端面(図4(b)紙面上側の面)が接触面30である。この接触面30は、ボルト41の筒部45を貫通孔51に挿入したときに、ボルト41の座面43が接触する部位である。
固定部材50の貫通孔51の内面は、接触面30へ向かって順に小径部31、圧入部32、大径部52を有している。圧入部32は、ボルト41の筒部45(歯部25)が圧入される部位である。
大径部52は、圧入部32と接触面30とを連結する部位である。大径部52は、圧入部32から接触面30へ向かうにつれてテーパ状に拡径される。接触面30に連なる部分における大径部52の内径L7(大径部52の内径の最大値)は、圧入部32の内径L5、及び、頂部28や連結部26の外径L2よりも大きく設定されている。大径部52のうち圧入部32に連なる部分の軸方向長さL8(大径部52の軸方向長さの最大値)は、連結部26の軸方向長さL3よりも大きく設定されている。
なお、このように、大径部52の内径や軸方向長さが一様ではない場合、本明細書では、大径部52のうち接触面30に連なる部分の内径を大径部52の内径L7とし、大径部52のうち圧入部32に連なる部分の軸方向長さを大径部52の軸方向長さL8として説明する。
締結構造体40は、ボルト41の座面43が固定部材50の接触面30に接触するまで、ボルト41の筒部45が固定部材50の圧入部32に圧入される。このように、圧入によって固定部材50にボルト41を固定することで、固定部材50とボルト41とを別々に管理しなくて良いので、部品管理を簡便にできる。
なお、固定部材50がアルミニウム合金製なので、固定部材50から軸部46を突出形成するのは、軸部46の強度を十分に確保できないことがあり好ましくない。また、固定部材50がアルミニウム合金製なので、ボルト41を固定部材50に溶接することが難しい。そのため、圧入によって固定部材50にボルト41を固定することが好ましい。
第2実施の形態における締結構造体40によれば、第1実施の形態と同様に、圧入部32と接触面30との間に、筒部45の最大の外径L2(歯部25の頂部28の外径L2や連結部26の外径L2)よりも、内径L7が大きい大径部52が設けられている。これにより、座面43よりも先端45a側であって、大径部52の内面とボルト41との間に空間55が形成される。この空間55に、圧入時の削り屑やバリを収容できるので、座面43と接触面30との間に削り屑やバリを挟み難くできる。その結果、座面43と接触面30とを密着させ易くできるので、ボルト41による軸力のばらつきを小さくできる。
大径部52が接触面30へ向かうにつれてテーパ状に拡径される部位なので、大径部52によって筒部45を圧入部32に案内できる。その結果、圧入部32への筒部45の圧入作業性を向上できる。
さらに、大径部52が接触面30へ向かうにつれてテーパ状に拡径される部位なので、接触面30を上方へ向けながら圧入部32に筒部45を圧入することで、圧入時の削り屑を圧入部32と歯部25との間へ向かって大径部52に沿って案内できる。その結果、圧入部32と谷部27との間から下方へ削り屑を排出できるので、座面43と接触面30との間に削り屑やバリを挟み難くできる。よって、座面43と接触面30とを密着させ易くできるので、ボルト41による軸力のばらつきを小さくできる。
連結部26の軸方向長さL3よりも大径部52の軸方向長さL8が大きいので、圧入部32に連結部26が圧入されることを防止できる。その結果、貫通孔51への連結部26の圧入に起因した圧入荷重の増大を防止できるので、締結構造体40の製造を容易にできる。
なお、大径部52が接触面30へ向かうにつれてテーパ状に拡径される場合、連結部26の軸方向長さL3よりも大径部52の軸方向長さL8(大径部52のうち圧入部32に連なる部分の軸方向長さL8)が大きくても、大径部52の内面に、谷部27と連結部26とを軸方向に連結する傾斜面29が接触することがある。この接触によって、圧入部32への歯部25の圧入荷重が増大する。
しかし、本実施の形態では、外径が連結部26へ向かうにつれてテーパ状に拡径される傾斜面29が、大径部52の内面に接触しないように設定されている。これにより、大径部52が接触面30へ向かうにつれてテーパ状に拡径される部位であっても、大径部52の内面と傾斜面29との接触に起因して圧入荷重が増大することを防止できる。
以上、上記実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、ナット15やボルト41、貫通孔12,51の各部形状を適宜変更しても良い。フランジ部23,44や小径部31を省略しても良い。また、歯部25の谷部27及び頂部28を省略して、歯部の軸直角断面を円形状に形成しても良い。この場合、ナット15の本体部21の軸直角断面を六角形状に形成したり、ボルト41の頭部42を六角柱状に形成したりして、ナット15やボルト41に対してそれぞれボルト14やナットを組み付けるときに、ナット15やボルト41の回転を規制できるようにすることが好ましい。
上記第1実施の形態ではナット15をロッド10(固定部材)に圧入固定した締結構造体20がトルクロッド1の一部である場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。ナット15やボルト41が使用される種々の物品の一部を締結構造体20,40とすることが可能である。
なお、第1実施の形態のように、一体成形される一対のロッド10,11間に第2ブッシュ6を挟んだ状態で、ロッド11の貫通孔13、第2ブッシュ6の内側部材8の内周、ロッド10の貫通孔12にボルト14を通すトルクロッド1では、ボルト41ではなく、ナット15をロッド10に圧入固定することが好ましい。ボルト41をロッド10に圧入固定するには、事前にロッド10,11間に第2ブッシュ6を挟む必要があるので、ボルト41をロッド10に予め圧入固定しておく利点が少なくなるためである。
上記各実施の形態では、ロッド10や固定部材50がアルミニウム合金製である場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。ナット15やボルト41に対して低硬度であれば、ロッド10や固定部材50の素材は適宜変更可能である。ロッド10や固定部材50の素材としては、例えば、マグネシウム合金などアルミニウム合金以外の金属や、合成樹脂が挙げられる。
なお、ロッド10や固定部材50全体をナット15やボルト41に対して低硬度にする場合に限らない。少なくともロッド10や固定部材50の貫通孔12,51の内面が、ナット15やボルト41に対して低硬度であれば良い。
上記第1実施の形態では、大径部33が圧入部32に対して軸直角方向へ段差状に凹んで設けられる場合について説明した。上記第2実施の形態では、大径部52が接触面30へ向かうにつれてテーパ状に拡径される場合について説明した。しかし、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、大径部を接触面30へ向かうにつれて湾曲するように拡径させても良い。また、段差状に凹んだ部分と、接触面30へ向かうにつれて拡径する部分とを組み合わせても良い。
上記各実施の形態では、ナット15やボルト41にフランジ部23,44が設けられる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。ナット15やボルト41のフランジ部23,44を省略しても良い。この場合には、ナット15の本体部21やボルト41の頭部42を大きくして、座面22,43を大きくする必要がある。
10 ロッド(固定部材)
12,51 貫通孔
15 ナット(締結部材)
15a,46a ねじ山
20,40 締結構造体
22 ,43座面
24,45 筒部
25 歯部
26 連結部
27 谷部
28 頂部
30 接触面
32 圧入部
33,52 大径部
35,55 空間
41 ボルト(締結部材)
50 固定部材

Claims (5)

  1. 相手部材が組み付けられるねじ山と、座面から垂直に突出する筒部とを有する締結部材と、
    前記筒部が軸方向へ挿入される貫通孔が貫通形成されると共に、少なくとも前記貫通孔の内面が前記締結部材に比べて低硬度の固定部材とを備え、
    前記貫通孔の前記内面は、前記筒部が圧入される圧入部と、
    前記座面が接触する前記固定部材の接触面と前記圧入部とを連結すると共に、前記筒部のうち前記圧入部に圧入される部分の外径と比べて内径が大きい大径部とを備えることを特徴とする締結構造体。
  2. 前記大径部は、前記圧入部に対して軸直角方向へ段差状に凹んだ部位であることを特徴とする請求項1記載の締結構造体。
  3. 前記筒部の外周面は、前記圧入部の内径よりも外径が小さい谷部と、前記圧入部の内径よりも外径が大きい頂部と、が周方向に交互に配置される歯部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の締結構造体。
  4. 前記筒部の外周面は、前記歯部と前記座面とを連結すると共に、軸直角断面が円形状の連結部を備え、
    前記連結部の外径は、前記圧入部の内径よりも大きく、前記大径部の内径よりも小さく設定されることを特徴とする請求項3記載の締結構造体。
  5. 前記連結部の軸方向長さは、前記大径部の軸方向長さ以下に設定されることを特徴とする請求項4記載の締結構造体。
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