JP2019105333A - 車両の動力伝達装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】手動変速機の操作完了後にクラッチペダルを操作することによってクラッチを継合させた際に大きなガタ打ち音が発生することを抑制可能な車両の動力伝達装置を提供すること。【解決手段】本発明に係る車両の動力伝達装置は、エンジンと、手動変速機と、クラッチと、運転者がクラッチの状態を操作するためのクラッチペダルと、クラッチペダルの操作量に応じてクラッチを制御するクラッチアクチュエータと、クラッチペダルの操作に拘わらずクラッチアクチュエータを制御する制御装置と、を備える車両の動力伝達装置において、制御装置は、手動変速機の操作が完了するのに応じて、クラッチアクチュエータを制御することによってクラッチを半継合状態で待機させ、クラッチペダルの操作入力が半継合位置より継合側になるのに応じて、クラッチペダルの操作とクラッチアクチュエータの制御とを同期させてクラッチを完全継合する。【選択図】図1
Description
本発明は、車両の動力伝達装置に関する。
特許文献1には、エンジンと、手動変速機と、エンジンと手動変速機との間に設けられたクラッチと、運転者がクラッチの状態を操作するためのクラッチペダルと、クラッチペダルの操作量に応じてクラッチを制御するクラッチアクチュエータと、クラッチペダルの操作に拘わらずクラッチアクチュエータを制御する制御装置と、を備える車両の動力伝達装置が記載されている。
特許文献1に記載の車両の動力伝達装置によれば、手動変速機の操作完了後にクラッチペダルを操作することによってクラッチを継合させた場合、クラッチ伝達トルクが短時間で急激に上昇するために、大きなガタ打ち音が発生する可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、手動変速機の操作完了後にクラッチペダルを操作することによってクラッチを継合させた際に大きなガタ打ち音が発生することを抑制可能な車両の動力伝達装置を提供することにある。
本発明に係る車両の動力伝達装置は、エンジンと、手動変速機と、エンジンと手動変速機との間に設けられたクラッチと、運転者がクラッチの状態を操作するためのクラッチペダルと、クラッチペダルの操作量に応じてクラッチを制御するクラッチアクチュエータと、クラッチペダルの操作に拘わらずクラッチアクチュエータを制御する制御装置と、を備える車両の動力伝達装置において、前記制御装置は、前記手動変速機の操作が完了するのに応じて、前記クラッチアクチュエータを制御することによって前記クラッチを半継合状態で待機させ、前記クラッチペダルの操作入力が半継合位置より継合側になるのに応じて、前記クラッチペダルの操作と前記クラッチアクチュエータの制御とを同期させて前記クラッチを完全継合することを特徴とする。
本発明に係る車両の動力伝達装置によれば、手動変速機の操作完了後にクラッチペダルを操作することによってクラッチを継合させた際、クラッチ伝達トルクが短時間で急激に上昇することを抑制するので、大きなガタ打ち音が発生することを抑制できる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態である車両の動力伝達装置の構成及びその動作について説明する。
〔構成〕
まず、図1を参照して、本発明が適用される車両の構成について説明する。
まず、図1を参照して、本発明が適用される車両の構成について説明する。
図1は、本発明が適用される車両の構成を示す模式図である。図1に示すように、本発明が適用される車両10は、エンジン12と、駆動輪14と、エンジン12と駆動輪14との間の動力伝達経路に設けられた動力伝達装置16と、を備えている。動力伝達装置16は、エンジン12と駆動輪14との間の動力伝達経路の一部を構成する手動変速機18、エンジン12と手動変速機18との間の動力伝達経路を断接するクラッチ20、クラッチ20の継合と解放とを切り替えるクラッチアクチュエータ22、手動変速機18の出力軸24に連結されたプロペラシャフト26、プロペラシャフト26に連結された差動歯車装置28、差動歯車装置28に連結された1対の車軸30等を備えている。動力伝達装置16において、エンジン12から出力される動力は、クラッチ20、手動変速機18、プロペラシャフト26、差動歯車装置28、及び車軸30等を順次介して駆動輪14に伝達される。
エンジン12は、車両10の駆動力源であり、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の公知の内燃機関である。エンジン12は、後述する電子制御装置50によって吸入空気量、燃料供給量、及び点火時期等の運転状態が制御されることによりエンジントルクが制御される。
手動変速機18は、例えば常時噛み合う複数対の変速ギヤを2軸間に備える公知の平行軸式常時噛合型の手動変速機である。手動変速機18は、車両10の運転席近傍に設けられたシフトレバー32の手動操作によって、前進ギヤ段(例えば前進5段)、後進ギヤ段(例えば後進1段)、及びニュートラルのうちの何れかが選択的に成立させられる。
クラッチ20は、例えば公知の乾式単板の摩擦クラッチであり、電子制御装置50によってクラッチアクチュエータ22が駆動させられることによりレリーズスリーブが移動させられてダイヤフラムスプリングの内端部が変位させられることで作動状態が切り替えられる。クラッチ20は、クラッチアクチュエータ22によるレリーズスリーブの移動がなされていない状態では継合され、エンジン12と手動変速機18との間の動力伝達経路を接続する。一方、クラッチ20は、クラッチアクチュエータ22によってレリーズスリーブが移動させられると、レリーズスリーブがダイヤフラムスプリングの内周端を押圧する。これに伴い、ダイヤフラムスプリングの付勢力が低下して、クラッチ20のトルク容量が低下する。そして、レリーズスリーブの移動位置が所定量に到達するとクラッチ20が解放されて、エンジン12と手動変速機18との間の動力伝達経路を切断(遮断)する。このように、クラッチ20は、クラッチアクチュエータ22によって作動状態が切り替えられることで、エンジン12と手動変速機18との間の動力伝達経路(すなわち、エンジン12のクランク軸34と手動変速機18の入力回転部材である入力軸36との間の動力伝達経路)を断接可能に設けられている。
クラッチ20は、車両10の運転席近傍に設けられたクラッチペダル38が踏み込み操作されたクラッチペダル操作量に基づいて電子制御装置50によってクラッチアクチュエータ22が駆動させられることにより作動状態が切り替えられ得る。クラッチ20は、クラッチペダル38が踏み込まれるとスリップ又は解放させられ、クラッチペダル38の踏み込みが解除されると継合される。また、クラッチ20は、クラッチペダル38の操作に拘わらず電子制御装置50によってクラッチアクチュエータ22が駆動させられることにより作動状態が切り替えられ得る。例えばクラッチ20は、クラッチペダル38が踏み込まれていなくても、クラッチアクチュエータ22によってレリーズスリーブが移動させられることで、スリップ又は解放させられ得る。クラッチアクチュエータ22は、電気式又は油圧式であり、その作動により変化させられるレリーズスリーブの移動位置に応じて、クラッチ20のトルク容量が制御される。
車両10は、例えばクラッチ20の作動状態の切替制御等に関連する動力伝達装置16の制御装置を含む電子制御装置50を備えている。電子制御装置50は、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより車両10の各種制御を実行する。また、電子制御装置50には、車両10が備える各種センサ(例えば車速センサ60、シフトポジションセンサ62、クラッチON点センサ70、クラッチペダルポジションセンサ72等)により検出された検出信号が入力される。
このような構成を有する車両10では、電子制御装置50が、以下に示す継合制御処理を実行することにより、手動変速機18の操作完了後にクラッチペダル38を操作することによってクラッチ20を係合させた際に大きなガタ打ち音が発生することを抑制する。以下、図2に示すフローチャートを参照して、この継合制御処理を実行する際の電子制御装置50の動作について説明する。
〔継合制御処理〕
図2は、本発明の一実施形態である継合制御処理の流れを示すフローチャートである。図2に示すフローチャートは、車両10のイグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り換えられたタイミングでスタートとなり、継合制御処理はステップS1の処理に進む。
図2は、本発明の一実施形態である継合制御処理の流れを示すフローチャートである。図2に示すフローチャートは、車両10のイグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り換えられたタイミングでスタートとなり、継合制御処理はステップS1の処理に進む。
ステップS1の処理では、電子制御装置50が、車速センサ60及びクラッチON点センサ70の検出信号に基づいて、車速が0km/h以上であり、且つ、クラッチペダル38の操作によってクラッチ20がオン(解放)されているか否かを判別する。判別の結果、車速が0km/h以上であり、且つ、クラッチペダル38の操作によってクラッチ20がオンされている場合(ステップS1:Yes)、電子制御装置50は、継合制御処理をステップS2の処理に進める。一方、車速が0km/h以上でない、又は、クラッチペダル38の操作によってクラッチ20がオンされていない場合には(ステップS1:No)、電子制御装置50は、所定の制御周期が経過した後、再度ステップS1の処理を実行する。
ステップS2の処理では、電子制御装置50が、シフトポジションセンサ62の検出信号に基づいて、手動変速機18の操作が完了(シフト完了)しているか否かを判別する。判別の結果、手動変速機18の操作が完了している場合(ステップS2:Yes)、電子制御装置50は、継合制御処理をステップS3の処理に進める。一方、手動変速機18の操作が完了していない場合には(ステップS2:No)、電子制御装置50は、継合制御処理をステップS1の処理に戻す。
ステップS3の処理では、電子制御装置50が、クラッチアクチュエータ22を駆動することによってクラッチトルクを伝達することにより、クラッチ20を半継合状態に制御する。これにより、ステップS3の処理は完了し、継合制御処理はステップS4の処理に進む。
ステップS4の処理では、電子制御装置50が、クラッチペダルポジションセンサ72の検出信号に基づいて、クラッチペダル38の操作入力が半継合位置(半クラッチ位置)より継合側になったか否かを判別する。判別の結果、クラッチペダル38の操作入力が半継合位置より継合側になった場合(ステップS4:Yes)、電子制御装置50は、継合制御処理をステップS5の処理に進める。一方、クラッチペダル38の操作入力が半継合位置より継合側になっていない場合には(ステップS4:No)、電子制御装置50は、継合制御処理をステップS1の処理に戻す。
ステップS5の処理では、電子制御装置50は、クラッチペダル38及びクラッチアクチュエータ22のストロークを同期させてクラッチ20を完全継合する。換言すれば、電子制御装置50は、クラッチペダル38の操作とクラッチアクチュエータ22の制御とを同期させてクラッチ20を完全継合する。これにより、電子制御装置50は、所定の制御周期が経過した後、再度ステップS1の処理を実行する。
〔効果〕
最後に、図3〜図5を参照して、本発明の一実施形態である継合制御処理の効果について説明する。図3(a)〜(d)は、本発明の一実施形態である継合制御処理の流れを説明するためのタイミングチャートである。図4(a)〜(d)は、従来の継合制御処理の流れを説明するためのタイミングチャートである。図5(a),(b)は、本発明の一実施形態である継合制御処理及び従来の継合制御処理を実行した際の回転方向ガタ量を説明するための図である。
最後に、図3〜図5を参照して、本発明の一実施形態である継合制御処理の効果について説明する。図3(a)〜(d)は、本発明の一実施形態である継合制御処理の流れを説明するためのタイミングチャートである。図4(a)〜(d)は、従来の継合制御処理の流れを説明するためのタイミングチャートである。図5(a),(b)は、本発明の一実施形態である継合制御処理及び従来の継合制御処理を実行した際の回転方向ガタ量を説明するための図である。
図4(a)〜(d)に示すように、従来の継合制御処理では、手動変速機18の操作完了後にクラッチペダル38を操作することによってクラッチ20を継合させた場合、クラッチ伝達トルクが短時間で急激に上昇する(時間t=t4〜t5、点A’と点B’との間)。結果、図5(b)に示すように、点A’と点B’との間でガタ詰まりが短い時間で発生し、大きなガタ打ち音が発生する。これに対して、図3(a)〜(d)に示すように、本発明の一実施形態である継合制御処理では、手動変速機18の操作が完了するのに応じて(時間t=t1、点A)、電子制御装置50が、クラッチアクチュエータ22を制御することによってクラッチ20を半継合(半クラッチ)状態で待機させ(時間t=t2〜t3、点C)、クラッチペダル38の操作入力が半継合位置(半クラッチ位置)より継合側になるのに応じて(時間t=t3、点B)、クラッチペダル38の操作とクラッチアクチュエータ22の制御とを同期させてクラッチ20を完全継合する。結果、図5(a)に示すように、点Aと点Cとの間でプレトルクにより点Aと点Bとの間のガタ詰めを行うことができるので、クラッチ伝達トルクが短時間で急激に上昇することを抑制してガタ打ち音を低減することができる。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例、及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
10 車両
12 エンジン
18 手動変速機
20 クラッチ
22 クラッチアクチュエータ
38 クラッチペダル
50 電子制御装置
12 エンジン
18 手動変速機
20 クラッチ
22 クラッチアクチュエータ
38 クラッチペダル
50 電子制御装置
Claims (1)
- エンジンと、手動変速機と、エンジンと手動変速機との間に設けられたクラッチと、運転者がクラッチの状態を操作するためのクラッチペダルと、クラッチペダルの操作量に応じてクラッチを制御するクラッチアクチュエータと、クラッチペダルの操作に拘わらずクラッチアクチュエータを制御する制御装置と、を備える車両の動力伝達装置において、
前記制御装置は、前記手動変速機の操作が完了するのに応じて、前記クラッチアクチュエータを制御することによって前記クラッチを半継合状態で待機させ、前記クラッチペダルの操作入力が半継合位置より継合側になるのに応じて、前記クラッチペダルの操作と前記クラッチアクチュエータの制御とを同期させて前記クラッチを完全継合することを特徴とする車両の動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017239008A JP2019105333A (ja) | 2017-12-13 | 2017-12-13 | 車両の動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017239008A JP2019105333A (ja) | 2017-12-13 | 2017-12-13 | 車両の動力伝達装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019105333A true JP2019105333A (ja) | 2019-06-27 |
Family
ID=67062613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017239008A Pending JP2019105333A (ja) | 2017-12-13 | 2017-12-13 | 車両の動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019105333A (ja) |
-
2017
- 2017-12-13 JP JP2017239008A patent/JP2019105333A/ja active Pending
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