JP2019103336A - 駆動装置及び光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動対象物を高い精度で安定して駆動する。【解決手段】駆動装置100は、振動型アクチュエータ200と、第1のガイド部105aを有し、振動型アクチュエータ200と連結されてX方向に移動するスライドホルダ105と、第1のガイド部105aと対向する第2のガイド部106aを有し、所定位置に固定された支持部材106と、スライドホルダ105をX方向に移動可能に保持する第1のガイドバー114と、第1のガイド部105aと第2のガイド部106aの間に挟持された転動部材113とを備える。振動型アクチュエータ200において振動体103を摩擦部材104に加圧する加圧力によって第1のガイド部105aが転動部材113を第2のガイド部106aに押圧することで、第1のガイドバー114を中心軸としたスライドホルダ105の回転が規制される構造とする。【選択図】図3

Description

本発明は、振動型アクチュエータを備える駆動装置及び光学機器に関する。
振動型アクチュエータは、振動体に所定の周波数の交流電圧を印加して振動体に周期的な振動を励起することによって振動体と接触する摩擦部材を摩擦駆動し、振動体と摩擦部材とを相対的に移動させる駆動手段である。特許文献1には、振動型アクチュエータを駆動することにより、レンズを保持したレンズ保持枠(駆動対象物)を光軸方向に移動させる機構が記載されている。特許文献1に記載された機構では、振動体を支持する支持部材に移動板が組み付けられており、移動板には直線状のV溝部が形成されている。そして、所定位置に固定された固定部材に移動板のV溝部と対向するように直線状のV溝部を設け、これらの対向するV溝部の間に転動部材を配置することで、移動板と支持部材が一体となって固定部材に対してV溝部の長さ方向に移動可能となっている。振動体は支持部材に保持されたバネによる押圧によって所定位置に固定された摩擦部材と加圧接触し、その反力を移動板と固定部材に形成されたV溝部に挟持された転動部材で受けている。一方、レンズ保持枠は、保持したレンズの光軸と平行に配置されたガイドバーと係合しており、光軸方向に移動可能に配置されている。支持部材は、移動板に形成されたV溝部の長さ方向がレンズの光軸と平行となるように、ピボット部材を介してレンズ保持枠と連結されている。よって、振動体を励振することにより、支持部材、移動板、バネ及び振動体が一体的に固定部材(摩擦部材)に対してV溝部の長さ方向に移動することで、支持部材に連結されたレンズ保持枠を光軸方向に移動させることができる。
特開2014−212682号公報
上記特許文献1に記載された振動体には、摩擦部材と接触する2つの突起部が、振動体の移動方向に所定の間隔で設けられている。そして、2つの突起部から2つの突起部を結ぶ直線と直交し且つ振動体が摩擦部材に対して押圧される方向と直交する方向へずれた位置で、ピボット部材は支持部材に係合している。そのため、レンズ保持枠の駆動抵抗により、振動体には移動方向に対して常にヨー方向の抵抗力が作用する。
したがって、レンズ保持枠の駆動負荷が大きくなると、振動体を摩擦部材に対して押圧する力に抗して、振動体に作用するヨー方向の力により振動体がヨー方向に回転してしまう。これにより、振動体から摩擦部材への推力伝達が不安定となって、レンズ保持枠の送り精度が低下するおそれがある。また、振動体がヨー方向に回転すると、移動板のV溝部が転動部材を乗り越えようとして、V溝部と転動部材との間の摺動抵抗の増大し、レンズ保持枠の駆動が不安定になるおそれがある。更に、V溝部と転動部材との係合が外れて故障する可能性もある。
本発明は、駆動対象物を高い精度で安定して駆動することが可能な駆動装置を提供することを目的とする。
本発明に係る駆動装置は、振動体と、摩擦部材と、前記振動体と前記摩擦部材とを接触させる加圧手段とを有し、前記振動体に振動を励起することにより前記振動体と前記摩擦部材とが相対移動する振動型アクチュエータと、前記振動体と前記摩擦部材の相対移動方向に沿って形成された第1のガイド部を有し、前記振動体と前記摩擦部材のうち前記相対移動方向に移動可能な一方の部品に連結されて前記相対移動方向に移動する第1の保持部材と、前記第1のガイド部と対向する第2のガイド部を有し、前記振動体と前記摩擦部材のうち前記第1の保持部材が連結されていない他方の部品と連結され、かつ、所定の位置に固定される第2の保持部材と、前記第1の保持部材を前記相対移動方向に移動可能に保持する第1のガイドバーと、前記第1のガイド部と前記第2のガイド部の間に挟持された転動部材と、を備え、前記加圧手段による加圧力によって前記第1のガイド部が前記転動部材を前記第2のガイド部に押圧することにより前記第1のガイドバーを中心軸とした前記第1の保持部材の回転が規制されていることを特徴とする。
本発明によれば、駆動対象物を高い精度で安定して駆動することができる。
本発明の第1実施形態に係る駆動装置の全体構成を示す正面図である。 駆動装置の要部の構成を示す断面図である。 図1の駆動装置を構成する振動型アクチュエータの断面図である。 図2に示す矢視A−Aの断面図である。 図2に示す矢視B−Bの断面図である。 本発明の第2実施形態に係る駆動装置の全体構成を示す正面図である。 本発明の第3実施形態に係る駆動装置の全体構成を示す正面図である。 図7の駆動装置をレンズ鏡筒に組み込んだ構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。ここでは、撮像装置のレンズ鏡筒の内部に配置されるレンズを、レンズ鏡筒の光軸方向に駆動する駆動装置について説明することとする。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る駆動装置100の全体構成を示す正面図である。図2は、駆動装置100の要部の構成を示す断面図である。図3は、駆動装置100を構成する振動型アクチュエータ200の正面図であり、図1中の振動型アクチュエータ200の拡大図である。図4は、図3に示す矢視A−Aの断面図である。図5は、図3に示す矢視B−Bの断面図である。図1乃至図5に示すように、説明の便宜上、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を規定する。X軸は、レンズ116の光軸と平行な軸である。Y軸は、X軸が水平方向と平行であるときの鉛直方向と平行な軸である。Z軸は、X軸が水平方向と平行であるときの水平面内でX軸と直交する軸である。
駆動装置100は、振動型アクチュエータ200、第1のガイドバー114、第2のガイドバー115、レンズ116、レンズ保持枠117、振れ止めバー118(第3のガイドバー)及び圧縮トーションバネ119を備える。第1のガイドバー114、第2のガイドバー115及び振れ止めバー118はそれぞれ、レンズ116の光軸(X軸)と平行になるようにレンズ鏡筒を構成する鏡筒部材(不図示)に固定されている。駆動装置100における駆動対象物であるレンズ保持枠117は、光学素子の一例であるレンズ116を保持する。レンズ116は、例えば、フォーカスレンズ又はズームレンズである。レンズ保持枠117には、第2のガイドバー115と摺動可能に嵌合する嵌合部117a,117bと、振れ止めバー118と摺動可能に係合する振れ止め係合部117cが設けられている。レンズ保持枠117は、第2のガイドバー115に対する嵌合部117a,117bの嵌合と振れ止め係合部117cの振れ止めバー118に対する係合により、第2のガイドバー115を中心軸とした回転が規制され、光軸方向(X方向)にのみ進退可能である。
振動型アクチュエータ200は、振動体103、摩擦部材104、スライドホルダ105、支持部材106、基台107、連結部材108、加圧板109、中継部材110、カバー部材111、加圧バネ112及び転動部材113を備える。
スライドホルダ105(第1の保持部材)は、振動型アクチュエータ200において光軸方向に移動可能に配置される摩擦部材104(スライダ)と連結される。スライドホルダ105には、第1のガイドバー114と摺動可能に嵌合する嵌合部105b,105cと、第2のガイドバー115と摺動可能に係合する係合部105dが設けられている。スライドホルダ105は、第1のガイドバー114に対する嵌合部105ba,105cの嵌合と第2のガイドバー115に対する係合部105dの係合により、第1のガイドバー114を中心軸とした回転は規制され、光軸方向にのみ進退可能となっている。
第2のガイドバー115には、圧縮トーションバネ119(付勢部材)が取り付けられている。圧縮トーションバネ119による付勢力により、スライドホルダ105において係合部105dが形成されている部分の当接面105eは、レンズ保持枠117において嵌合部117aが形成されている部分の当接面117dと圧接する。よって、振動型アクチュエータ200を駆動することにより、スライドホルダ105を介してレンズ保持枠117を光軸方向に駆動することができる。
振動型アクチュエータ200は、2つの振動体103を備える。2つの振動体103の構造は同じであり、振動体103は弾性体101と圧電素子102を有する。弾性体101は、金属からなる薄板状の部材であり、一方の面に圧電素子102が接着剤等によって接着されている。弾性体101において圧電素子102が接着されている面の反対側の面には、2つの突起部101aが光軸方向に所定の間隔で形成されている。突起部101aは、後述する加圧手段からの加圧力を受けて摩擦部材104に接触しており、摩擦部材104はネジ等の公知の締結手段を用いてスライドホルダ105に取り付けられている。
振動体103は、圧電素子102に所定の交流電圧が印加したときに、突起部101aの先端にXY面内での楕円運動(図4参照)が生じるように構成されている。突起部101aに生じた楕円運動により、突起部101aと接触している摩擦部材104が摩擦駆動され、摩擦部材104とスライドホルダ105は一体となって光軸方向に駆動される。これにより、スライドホルダ105と連結されたレンズ保持枠117が光軸方向に駆動される。以上のように、振動体103と摩擦部材104とは相対移動し、その相対移動方向は光軸方向である。
なお、周知の通り、圧電素子102に印加する交流電圧を周波数や位相、電圧値を変えることで、楕円運動の回転方向や楕円比を変化させることができ、これにより所望の摩擦駆動力(推力)を得ることができる。
振動体103を構成する弾性体101は、基台107に固定されている。基台107は更に、金属からなる薄板状の連結部材108を介して、支持部材106(第2の保持部材)に連結されており、こうして、振動体103は支持部材106に支持されている。なお、支持部材106は、鏡筒部材(不図示)に固定されており、鏡筒内での移動が規制されている。加圧板109は、振動体103の圧電素子102側に配置されている。中継部材110は、加圧板109を介して同時に2つの振動体103を−Y方向に押圧する機能を有する部品である。カバー部材111は、Z方向の一方の端部において支持部材106に対して軸部111aを中心として回動自在に取り付けられている。また、カバー部材111は、Z方向の他方の端部において加圧バネ112を介して支持部材106に取り付けられている。加圧バネ112の作用により、カバー部材111は軸部111aを中心として、図3において時計まわり方向に付勢される。その結果、カバー部材111は中継部材110に設けられている当接部110aと当接し、当接部110aが−Y方向に押圧されることで、中継部材110及び加圧板109を介して、振動体103は摩擦部材104に対して押圧される。すなわち、カバー部材111、加圧バネ112、中継部材110及び加圧板109は、振動体103を摩擦部材104に対して押圧する加圧手段を構成する。
なお、部品公差のバラつき等によって、中継部材110を介した加圧力が作用していない状態で、突起部101aと摩擦部材104の摩擦摺動面に隙間が生じることが起こり得る。ここで、振動体103は基台107に固定されると共に連結部材108を介して支持部材106に固定されており、連結部材108は金属からなる薄板状の部材であるため、連結部材108は振動体103が押圧される−Y方向に可撓性を有する。よって、振動体103が中継部材110から加圧力を受けたときには連結部材108が撓むことで、突起部101aを摩擦部材104に対して所定の加圧力で接触させることができる。
スライドホルダ105を支持部材106に対して光軸方向に移動させるために、スライドホルダ105には一体又は別体でV溝状の第1のガイド部105aが光軸方向に延設されている。第1のガイド部105aは支持部材106に平面で形成された第2のガイド部106aと対向しており、第1のガイド部105aと第2のガイド部106aの間に転動部材113が挟持されている。加圧バネ112の付勢力により、カバー部材111、中継部材110、加圧板109、振動体103及び摩擦部材104を介して、第1のガイド部105aは転動部材113を介して第2のガイド部106aに加圧されている。摩擦部材104と、摩擦部材104に接触する振動体103は、図3に示されるように、Z方向においては転動部材113を挟んで対称となる2カ所に配置されている。そのため、スライドホルダ105は、転動部材113を通りX軸に平行な軸まわりの回転が抑制された状態で光軸方向に移動することができる。
振動体103を駆動した際に発生する摩擦駆動力は、弾性体101の突起部101aと摩擦部材104との接触部で発生する。これに対して、レンズ保持枠117に駆動力を伝達するスライドホルダ105の係合部105d(当接面105e)は、摩擦駆動力の発生部に対して、振動体103による摩擦駆動方向の側方(Z方向)に離れた位置に設定されている。そのため、仮に振動体103にヨー方向の力が作用しても、その力は第1のガイドバー114の作用によって打ち消され、振動体103の駆動力は確実にレンズ保持枠117へ伝達される。こうして、レンズ保持枠117を精度よく駆動、制御することが可能となっている。
なお、従来技術の一例である特許文献1(特開2014−212682号公報)に記載されているような転動部材をV溝部に挟持した案内機構では、先に説明したように、振動体にヨー方向の力によって、移動板のV溝部が転動部材を乗り越える動きが発生する。そして、このようなV溝部が転動部材を乗り越える動きにより、送り精度が低下するおそれやV溝部と転動部材との係合が外れてしまうおそれがある。これに対して、本実施形態では、前述の通り、このような問題が生じない構成となっている。
圧縮トーションバネ119は、前述の通り、スライドホルダ105の当接面105eをレンズ保持枠117の当接面117dに圧接させて、光軸方向でのスライドホルダ105とレンズ保持枠117との間のガタをなくす役割に加えて、以下の役割を担う。すなわち、圧縮トーションバネ119の一方の腕部119aはレンズ保持枠117のバネ掛け部117eと係合し、第2のガイドバー115を中心軸としてレンズ保持枠117を時計まわり方向に回転させる付勢力F1をレンズ保持枠117に与える(図1参照)。付勢力F1によって振れ止めバー118とレンズ保持枠117の振れ止め係合部117cとの間に発生する嵌合ガタが片寄せされることで、レンズ保持枠117の駆動中に嵌合ガタにより撮影画像がぶれること(所謂、像飛び)を回避することができる。
また、圧縮トーションバネ119の他方の腕部119bは、スライドホルダ105のバネ掛け部105fと係合し、付勢力F2をスライドホルダ105に付与する(図1参照)。付勢力F2は、第1のガイドバー114を中心軸として時計まわり方向にスライドホルダ105を回転させる力となる。しかし、付勢力F2は、第1のガイド部105aを介して転動部材113を平面である第2のガイド部106aに対して加圧するだけであるので、光軸方向の転動抵抗を増大させるものではなく、よって、振動体103の駆動力を阻害する要因にはならない。
以上の説明の通り、駆動装置100では、駆動対象物であるレンズ保持枠117は光軸方向と直交する面内及び光軸方向でがたつくことなく支持されている。また、振動型アクチュエータ200は、レンズ保持枠117での摺動抵抗が変化しても、振動体103には摩擦部材104の移動方向に対するヨー方向への力が作用し難く、摩擦部材104に対する振動体103の接触状態が変化し難い構造となっている。よって、振動型アクチュエータ200の駆動により、レンズ保持枠117を光軸方向にスムーズに、高い精度で移動させることができる。
<第2実施形態>
図6は、本発明の第2実施形態に係る駆動装置100Aの概略構成を、図1と同様の断面で示す正面図である。図6では、駆動装置100Aの構成要素であって、第1実施形態に係る駆動装置100の構成要素と同等の機能を有する構成要素については同じ符号を用いている。
駆動装置100Aは、第1実施形態に係る駆動装置100と比較すると、第2のガイドバー115を備えていない点で駆動装置100と異なる。これに伴って、駆動装置100Aでは、スライドホルダ105Aは係合部105dを備えておらず、レンズ保持枠117は第1のガイドバー114と嵌合し、圧縮トーションバネ119は第1のガイドバー114に取り付けられている。また、スライドホルダ105Aが圧縮トーションバネ119から付勢力F2を受けることができるように、スライドホルダ105Aではバネ掛け部105fに対する圧縮トーションバネ119との当接位置が異なっている。
駆動装置100Aによれば、駆動装置100が奏する効果と同じ効果が得られると共に、第2のガイドバー115を用いないことによって、装置全体の小型化を図ることができる。振動型アクチュエータ200の構成、振動型アクチュエータ200で発生させた駆動力をレンズ保持枠117に伝達する機構や圧縮トーションバネ119の作用については駆動装置100と同じであるため、説明を省略する。
<第3実施形態>
図7は、本発明の第三の実施形態に係る駆動装置100Bの概略構成を、図1と同様の断面で示す正面図である。図7では、駆動装置100Bの構成要素であって、第1実施形態に係る駆動装置100の構成要素と同等の機能を有する構成要素については同じ符号を用いている。
前出の駆動装置100,100Aでは、振動型アクチュエータ200は、振動体103を支持した支持部材106が鏡筒部材(不図示)に固定されて不動であり、摩擦部材104及びスライドホルダ105,105Aが光軸方向に移動する構成となっている。これに対して、駆動装置100Bは、摩擦部材104と保持部材120が鏡筒部材(不図示)に固定されて不動であり、振動体103及び支持部材106が光軸方向に移動する構成を有する振動型アクチュエータ200Aを備えている。振動型アクチュエータ200Aの支持部材106がレンズ保持枠117と連結されて、レンズ保持枠117を光軸方向で進退させる。なお、保持部材120は、第1実施形態でのスライドホルダ105に対応する部材であり、摩擦部材104を保持する部材であるが、本実施形態では摩擦部材104が不動であるため、部品名称をスライドホルダから保持部材へ変更している。
駆動装置100Bは、第2実施形態に係る駆動装置100Aと同様に、第2のガイドバー115を備えていない。そのため、支持部材106が第1のガイドバー114と嵌合する部分(支持部材106とレンズ保持枠117とを連結する部分)の構成は、駆動装置100Aにおいてスライドホルダ105Aが第1のガイドバー114と摺動自在に嵌合する部分の構成に準じている。駆動装置100Aと駆動装置100Bの相違点は、それぞれが備える振動型アクチュエータにおける振動体と摩擦部材の相対移動の態様の相違だけであるため、駆動装置100Bでも駆動装置100Aが奏する効果と同じ効果を得ることができる。
なお、駆動装置100Bでは、圧縮トーションバネ119がレンズ保持枠117に与える付勢力は、第1のガイドバー114を中心軸としてレンズ保持枠117を反時計まわり方向に回転させるように作用する。この付勢力により、振れ止めバー118とレンズ保持枠117の振れ止め係合部117cとの間に発生する嵌合ガタが片寄せされる。また、圧縮トーションバネ119が支持部材106へ与える付勢力は、第1のガイドバー114を中心軸として反時計まわり方向に支持部材106を回転させる力となる。ここで、振動型アクチュエータ200Aは、1つの振動体103が支持部材106に支持された構造となっており、Z方向に所定の間隔で2カ所に配置された転動部材を介して、支持部材106は保持部材120に対して摺動可能に支持されている。そのため、圧縮トーションバネ119が支持部材106へ与える付勢力は、転動部材を介して支持部材106を保持部材120に対して押圧するだけであり、光軸方向の転動抵抗を増大させるものではないため、振動体103の駆動力を阻害する要因にはならない。
図8は、駆動装置100Bと同等の駆動装置をレンズ鏡筒300に組み込んだ構成を示す断面図である。レンズ鏡筒300は、第1のレンズ302を保持した第1のレンズ保持部材301と、第3のレンズ304を保持した第3のレンズ保持部材303を備える。第3のレンズ保持部材303は、その外周部に筒状部303aを有しており、筒状部303aの先端部303bはネジ等(不図示)により第1のレンズ保持部材301と締結されている。筒状部303aの外径部の一部には、振動型アクチュエータ200Aを配置するための受け部303cが設けられており、振動型アクチュエータ200Aはネジ等(不図示)により受け部303cに取り付けられる。
筒状部303aの内径側には、第2のレンズ306(レンズ116に相当する)を保持する第2のレンズ保持部材305(レンズ保持枠117に相当する)が配置されている。第2のレンズ306は、ここでは、フォーカスレンズである。第2のレンズ保持部材305は、嵌合部305a,305bにおいてガイドバー307(第1のガイドバー114に相当する)に対して摺動可能に嵌合している。また、支持部材310(スライドホルダ105に相当する)が、嵌合部310a,310bにおいてガイドバー307に対して摺動可能に嵌合している。第2のレンズ保持部材305には、バネ受け部305cがガイドバー307の外周面との間に隙間を持たせて設けられている。ガイドバー307には、圧縮バネ311(圧縮トーションバネ119に相当する)が同軸に組み込まれている。圧縮バネ311の一端はバネ受け部305cに当接し、他端は支持部材310の嵌合部310aに当接しており、嵌合部310aを第2のレンズ保持部材305の嵌合部305aに対して押圧する。これにより、振動型アクチュエータ200Aを駆動すると、フォーカスレンズである第2のレンズ306は支持部材310と一体となって光軸方向で進退し、被写体に対する合焦を行う。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。例えば、第1実施形態では、スライドホルダ105にV溝状のガイド部を設け、支持部材106に平面状のガイド部を設けたが、これとは逆に、スライドホルダ105に平面上のガイド部を設け、支持部材106にV溝状のガイド部を設けた構成としてもよい。振動型アクチュエータ200,200Aは、撮像装置のレンズ鏡筒でのレンズ保持枠の駆動に限って適用が可能なものではなく、光軸方向又は光軸と直交する方向に各種の光学素子を駆動する機能を有する種々の光学機器に適用することができる。
100,100A,100B 駆動装置
103 振動体
104 摩擦部材
105,105A スライドホルダ
106 支持部材
112 加圧バネ
113 転動部材
114 第1のガイドバー
115 第2のガイドバー
117 レンズ保持枠
119 圧縮トーションバネ
200,200A 振動型アクチュエータ
300 レンズ鏡筒

Claims (9)

  1. 振動体と、摩擦部材と、前記振動体と前記摩擦部材とを接触させる加圧手段とを有し、前記振動体に振動を励起することにより前記振動体と前記摩擦部材とが相対移動する振動型アクチュエータと、
    前記振動体と前記摩擦部材の相対移動方向に沿って形成された第1のガイド部を有し、前記振動体と前記摩擦部材のうち前記相対移動方向に移動可能な一方の部品に連結されて前記相対移動方向に移動する第1の保持部材と、
    前記第1のガイド部と対向する第2のガイド部を有し、前記振動体と前記摩擦部材のうち前記第1の保持部材が連結されていない他方の部品と連結され、かつ、所定の位置に固定される第2の保持部材と、
    前記第1の保持部材を前記相対移動方向に移動可能に保持する第1のガイドバーと、
    前記第1のガイド部と前記第2のガイド部の間に挟持された転動部材と、を備え、
    前記加圧手段による加圧力によって前記第1のガイド部が前記転動部材を前記第2のガイド部に押圧することにより前記第1のガイドバーを中心軸とした前記第1の保持部材の回転が規制されていることを特徴とする駆動装置。
  2. 前記第1のガイド部と前記第2のガイド部の、一方は前記相対移動方向に沿って延設されたV溝であり、他方は平面であることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記第1のガイドバーに移動可能に保持された駆動対象物と、
    前記第1のガイドバーに取り付けられ、前記第1のガイドバーに対する前記駆動対象物の嵌合部と前記第1の保持部材の嵌合部とを前記相対移動方向で圧接させる付勢部材と、を備え、
    前記駆動対象物は前記第1の保持部材と前記相対移動方向に一体的に移動することを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動装置。
  4. 前記第1のガイドバーと平行に配置される第2のガイドバーと、
    前記第2のガイドバーに移動可能に保持された駆動対象物と、
    前記第2のガイドバーに取り付けられた付勢部材と、を備え、
    前記第1の保持部材は前記第2のガイドバーと係合し、前記付勢部材は前記第2のガイドバーに対する前記駆動対象物の嵌合部と前記第1の保持部材の係合部とを前記相対移動方向で圧接させることで、前記駆動対象物は前記第1の保持部材と前記相対移動方向に一体的に移動することを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動装置。
  5. 前記付勢部材は、圧縮トーションバネであり、
    前記圧縮トーションバネの2つの腕部の一方は前記第1の保持部材に設けられた突き当て部に当接し、前記一方の腕部が前記第1の保持部材の突き当て部に与える力は、前記第1のガイドバーを中心軸として前記第1の保持部材を回転させる方向に作用し、前記第1のガイド部が前記転動部材を前記第2のガイド部に押圧することを特徴とする請求項3又は4に記載の駆動装置。
  6. 前記第1のガイドバーと平行に配置される第3のガイドバーを備え、
    前記駆動対象物は、前記第3のガイドバーと係合する係合部を有し、
    前記圧縮トーションバネの2つの腕部の他方は、前記駆動対象物に設けられた突き当て部に当接し、前記他方の腕部が前記駆動対象物の突き当て部に与える力が前記相対移動方向と直交する面内で前記駆動対象物を回転させる方向に作用することで前記第3のガイドバーの前記係合部が前記第3のガイドバーに片寄せされていることを特徴とする請求項5に記載の駆動装置。
  7. 前記振動体と前記摩擦部材は、前記相対移動方向と直交し、且つ、前記第1のガイド部と前記第2のガイド部が前記転動部材を挟持する方向と直交する方向において前記転動部材を挟んで対称となる2カ所のそれぞれに配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の駆動装置。
  8. 前記転動部材は、前記相対移動方向と直交し、且つ、前記第1のガイド部と前記第2のガイド部が前記転動部材を挟持する方向と直交する方向において前記振動体を挟んで対称となる2カ所のそれぞれに配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の駆動装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の駆動装置と、
    前記駆動装置により所定の方向に駆動される光学素子と、を備えることを特徴とする光学装置。
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