JP2019102373A - フローティングコネクタ - Google Patents

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    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R12/00Structural associations of a plurality of mutually-insulated electrical connecting elements, specially adapted for printed circuits, e.g. printed circuit boards [PCB], flat or ribbon cables, or like generally planar structures, e.g. terminal strips, terminal blocks; Coupling devices specially adapted for printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures; Terminals specially adapted for contact with, or insertion into, printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures
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    • H01R12/91Coupling devices allowing relative movement between coupling parts, e.g. floating or self aligning

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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

【課題】簡素な構成であっても十分な強度を持って位置ズレを規制するフローティングコネクタを提供する。【解決手段】フローティングコネクタ10は、接続対象物Sが嵌入される嵌入口22、及び接続対象物Sを収容する収容空間23から構成されたハウジング嵌入部21を有するハウジング20と、基板Bdに固定される基端部33、接続対象物Sと接触するコンタクト部31、及び基端部33とコンタクト部31の間の弾性部32を有するフローティング端子30と、底面において基板Bdに固定される基板接触部41、及び嵌入口22の左右両側において一定の間隙をもってハウジング20の側方への移動を規制する側方規制部42を有し、金属で一体形成され、フローティングコネクタ10の左右側方より見て嵌入口22と側方規制部42の位置が少なくとも一部重なる基板固定部材40と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、フローティングコネクタに関する。
従来、基板にコネクタを実装する際に生じる縦横方向の誤差やズレを吸収する機構(フローティング機構)を搭載したフローティングコネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。フローティングコネクタを用いることで、誤差やズレを吸収して基板自体の破損を防ぐことができる。
特許文献1は、ライトアングル構造であって、ハウジング(下側の第1ハウジングと上側の第2ハウジングに組合せで構成)の左右側方に補強金具と称する基板に固定された部材を設けることによりフローティング機構を付与したフローティングコネクタ(特許文献1では「キャップコネクタ」と呼称)を開示している。補強金具は第1ハウジングの側端部に一体的に取り付けられており、第2ハウジングの側面には、補強金具を前後に挟むように補強金具の幅と同じ寸法に離間する一対の突起部が設けられている。そして、第2ハウジングの突起部は第1ハウジングの側端部よりも所望のクリアランスをもって内側となるように設けられている。これにより、第2ハウジングは、補強金具に沿って上下方向にフローティングし、クリアランスを利用して左右方向にフローティングすることができる(特許文献1の図1参照)。
特許文献1のフローティングコネクタでは、接続対象物(相手方コネクタ)が嵌入される際に、接続対象物とコネクタが当接する力によるモーメント(回転)の位置ズレが大きくならぬよう、ハウジングの突起部と側端部を嵌入口およびその近傍に設けることにより位置ズレを規制している。これにより、第2ハウジングの嵌入口およびその近傍にあるフローティング端子の部位(特許文献1では「コンタクト」と呼称)が大きく位置振れしてしまい過剰な負荷が掛かり変形することや、フローティング端子の基板への固定部(特許文献1では「タイン部」と呼称)が上記部材の位置ズレによる負荷で外れることを防止している。
しかし、位置ズレによる過剰な負荷は抑止するものの、ハウジング同士が位置ズレを規制するため材質に起因する強度の低さ等の問題が起こり、十分な強度を持って安定し規制することが出来ない問題があった。


特開平9−180829号公報
そこで、本開示は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は接続対象物の嵌入時及び嵌入後に補強金具の基板への固定位置とハウジングが接する箇所から離れてもモーメントによる位置ズレが大きくなることを抑制し、ハウジングやフローティング端子に過剰な負荷を掛けることなく、簡素な構成であっても十分な強度を持って安定して位置ズレを規制するフローティングコネクタを提供することにある。
本開示は上記目的を達成するために提案されたものであり、本開示に係る態様は、基板に実装され、接続対象物と接続されるフローティングコネクタであって、前記接続対象物が嵌入される嵌入口、及び前記接続対象物を収容する収容空間から構成されたハウジング嵌入部を有するハウジングと、前記ハウジングの内側に設けられ、前記基板に固定される基端部、前記接続対象物と接触するコンタクト部、及び前記基端部と前記コンタクト部の間の弾性部を有する複数のフローティング端子と、前記ハウジングの外側に設けられ、底面において前記基板に固定される基板接触部、及び前記嵌入口の左右両側において一定の間隙をもって前記ハウジングの側方への移動を規制する側方規制部を有する一対の基板固定部材であって、金属で一体形成され、前記フローティングコネクタの左右側方より見て前記嵌入口と前記側方規制部の位置が少なくとも一部重なる前記基板固定部材と、を備える。
本開示によれば、接続対象物の嵌入時及び嵌入後にもモーメントによる位置ズレで過剰な負荷を掛けることなく、十分な強度を持って安定して位置ズレを規制するフローティングコネクタを提供することができる。
第1実施形態に係るフローティングコネクタを基板に固定した状態を示す斜視図である。 第1実施形態に係るフローティングコネクタの分解斜視図である。 第1実施形態に係るフローティングコネクタの平面図である。 第1実施形態に係るフローティングコネクタの左側面図である。 第1実施形態に係るフローティングコネクタの正面図であって、(a)は接続対象物がずれて嵌入された状態を、(b)は接続対象物に追従してハウジングがフローティングした状態を、(c)はハウジングが接続対象物を収容して中央位置に復帰した状態を、それぞれ示す。 図5(a)のA−A線断面図である。 図6のB領域拡大断面図である。 第2実施形態に係るフローティングコネクタを基板に固定した状態をアクチュエータ開放状態で示す斜視図である。 図8でアクチュエータを閉鎖した状態を示す斜視図である。 図8の平面図である。 図8において、第1実施形態に係る図6と同様の位置で示す断面図であって、(a)は接続対象物を挿入した状態を、(b)は接続対象物を省略した状態を示す。
以下、本開示に係る実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通じて同じ要素には同じ符号を付して説明する。また、説明にあたっては、フローティングコネクタにおいて、接続対象物が嵌入される面を前面、その反対側を後面、前面側から見て右側に連続する面を右側面、前面側から見て左側に連続する面を左側面、基板に対向する面を底面、その反対側を平面とする。また、後面から前面に向かう方向を前方、その逆を後方、底面から平面に向かう方向を上方、その逆を下方、右側面から左側面に向かう方向を左側方、その逆を右側方として説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係るフローティングコネクタ10について、図1から図7を参照して説明する。図1に示すように、第1実施形態に係るフローティングコネクタ10は、ボックスタイプのハウジング20と、ハウジング20の内部に配置されるフローティング端子30と、ハウジング20の左右両側の外部に設けられる一対の基板固定部材40と、ハウジング20の後方でフローティング端子30及び基板固定部材40に固定されるフローティング端子固定部材50を備える。接続対象物S(基板、ワイヤ、ボードコネクタなど)は、ハウジング20の前面側から基板Bdと平行(図中の白抜き矢印方向)に嵌入される。
図2、図3、図4および図7を参照して、各要素を説明する。ハウジング20は、その内部がハウジング嵌入部21となっており、ハウジング嵌入部21は、接続対象物Sが嵌入される嵌入口22と、嵌入口22の後方にあって接続対象物Sを収容する収容空間23を形成している。ハウジング嵌入部21は接続対象物Sを誘い込めるように、その前面21aから収容空間23に向かって絞られたテーパ部21bを上下左右に有し、前面21aおよびテーパ部21bいずれも嵌入口22に形成される。テーパ部21bは、フローティング端子30が配置される台座部21cへと連続する。
フローティング端子30は、板状部材から構成されており、接続対象物Sと接触するコンタクト部31と、フローティング端子固定部材50に固定される基端部33と、コンタクト部31と基端部33の間の弾性部32を有する。またフローティング端子30の基端部33はコンタクト部31の根本部31aの後方に位置する。コンタクト部31は、二股に分かれてハウジング20の上下の台座部21cに配置され、接続対象物Sの上下面に当接する。なお図2には下の台座部21cのみ示されているが、上にも同様な台座部21cを有し、上のテーパ部21bより連続している。弾性部32は、板状部材を側面視においてC字状の折り曲げ形状とすることによって左右方向に弾性変形容易に構成されている(フローティング機構)。基端部33は、フローティング端子固定部材50に固定される。
一対の基板固定部材40はSUS材等の強度の高い部材で一体形成され、それぞれ、底面において基板Bdに固定される基板接触部41と、ハウジング20の側方への移動を規制する側方規制部42を有する。基板接触部41の底面は基板Bdにハンダ付けなどで固定される。その際、図2、図3及び図4に示すように、側方規制部42と嵌入口22の位置がコネクタ10の左右側方より見て、全体が重なっている。これにより、フローティング時にもっとも左右に移動して振れる嵌入口22の側方移動を規制することにより、ハウジング20やフローティング端子30への過剰な負荷を抑制することが出来る上、強度の高い部材で一体形成される基板固定部材41により規制することで十分な強度で規制することが出来る。図3および図4では全体が重なる位置関係であるが、嵌入口22の側方移動が規制されていればよく、側方規制部42と嵌入口22の位置がコネクタ10の左右側方より見て少なくとも一部が重なるよう位置決めさていればよい。
またコネクタ10の左右側方より見て、嵌入口22と側方規制部42が重なる位置の下に基板接触部41が配されている。これにより側方規制部42が受けた力の近くで基板固定部材40は基板に固定されることで、伝わる力の作用を小さくすることが出来る。基板接触部41は側方規制部42が受けた力の近くで固定されていればよく、嵌入口22と側方規制部42が重なる位置の下に基板接触部41の少なくとも一部が配されていればよい。
さらに、基板固定部材40は、側方規制部42の上側にあってハウジング20に向かって延在する上方規制部43、及び上方規制部43の前端にあって下方に向かって屈曲する前方規制部44を有するようにしてもよい。上方規制部43は、ハウジング20の上方への移動を規制するものであり、前方規制部44は、ハウジング20の前方への移動を規制するものである。上方規制部43は先に説明の側方規制部42と同様の作用を上方の位置ズレに対して行い、十分な強度で上方のモーメントによる位置ズレを規制する。前方規制部44は側方規制部42および上方規制部43と共に一体形成してもよく、これにより部材削減することが出来る。
また、基板固定部材40は、側方規制部42の後側に延在する接続部45を有するようにしてもよい。接続部45は、フローティング端子固定部材50の側端部52に穿設された貫通孔52aに嵌装され、これにより基板固定部材40がフローティング端子固定部材50に固定される。これにより、基板固定部材40は、ハウジング20の嵌入口22に対して適正な位置決めが可能となる。
フローティング端子固定部材50は、ハウジング20の後方に位置しており、一対の基板固定部材40の設置幅に対応する基体51と、基体51の両端に位置する一対の側端部52とを備えている。基体51の中間には、フローティング端子30の基端部33が保持される溝部53と、隣接する溝部53を挟む仕切部54が設けられている。側端部52には、前述のとおり、基板固定部材40の接続部45が固定される。
さらに、フローティング端子固定部材50は、基体51の前側すなわちハウジング20の後面側に後方規制部55を有するようにしてもよい。後方規制部55は、ハウジング20の後方への移動を規制するものである。このようにすると、フローティング端子固定部材50は、基板固定部材40の適正な位置決めとともに、接続対象物Sの嵌入方向に対するフローティングの規制を一つの部材で達成することができる。またフローティング端子固定部材50およびその後方規制部55が、ハウジング20の後方に配されることにより、高さ方向の位置が重なることがなく、コネクタの低背化にも功を奏している。
なお、以上では、ハウジング20を直方体様に形成したもので説明しているが、これはあくまで例示であって、ハウジング20の形状は直方体様のものに限られるものではない。このほかにも、例えば、ハウジング20を円筒様、楕円筒様などの曲面によって構成されたものとしても差し支えない。その際、基板固定部材40の側方規制部42は、上記したような平面でもよいし、ハウジング20の形状に則した曲面にしても構わない。なお前方規制部44、側方規制部42および上方規制部43はハウジングの側面形状に一致した形状で面接触するよう形成されていてもよく、これにより位置ズレによる力を面で受けることにより、安定しフローティングを規制することが出来る。たとえば第1実施形態ではハウジングは直方体様のため平面同士の接触となっている。
以上の各要素の構成をもとに、図5から図7を参照して、フローティングコネクタ10の動作を説明する。フローティングコネクタ10は、左右方向、上下方向、前後方向にそれぞれフローティング可能であり、それぞれの方向に規制部を有する。
まず、左右方向については、図5(a)に示すように、ハウジング20の左右側面と一対の基板固定部材40の側方規制部42の間にそれぞれに設けられたクリアランスC1によって、ハウジング20は、一対の基板固定部材40の側方規制部42同士の間で左右方向(図中、X−X’方向)にフローティング可能である。
例えば、図5(a)に示すように、接続対象物Sがハウジング20の嵌入口22に対し右方向(X’方向)にずれた状態で嵌入されると、図5(b)に示すように、ハウジング20は、右側のクリアランスC1を利用して、フローティング端子30の弾性部32の弾性変形によって右方向(X’方向)にフローティングする。これによって、嵌入口22ひいてはハウジング20は、接続対象物Sに対し正対し、接続対象物Sは収容空間23に適正に収容される。そして、接続対象物Sから手を離すと、図5(c)に示すように、ハウジング20は、接続対象物Sが嵌入された状態で左方向(X方向)にフローティングし、中央位置(標準位置)に戻る。
次に、上下方向については、図6に示すように、ハウジング20の上面と一対の基板固定部材40の上方規制部43の間にそれぞれに設けられたクリアランスC2によって、ハウジング20は、基板Bdと一対の基板固定部材40の上方規制部43の間で上下方向(図中、Z’−Z方向)にフローティング可能である。
例えば、接続対象物Sがハウジング20の嵌入口22に対し上方向(Z’方向)にずれた状態で嵌入されると、ハウジング20は、クリアランスC2を利用して、フローティング端子30の弾性部32の弾性変形によって上方向(Z’方向)にフローティングする。これによって、嵌入口22ひいてはハウジング20は、接続対象物Sに対し正対し、接続対象物Sは収容空間23に適正に収容される。そして、接続対象物Sから手を離すと、ハウジング20は、接続対象物Sが嵌入された状態で下方向(Z方向)にフローティングし、標準位置に戻る。
次に、前後方向については、ハウジング20の前側と後側に分けて構造化している。前側については、図6に示すように、ハウジング20のハウジング嵌入部21の前面21aと一対の基板固定部材40の前方規制部44の間にそれぞれに設けられたクリアランスC3によって、ハウジング20は、そのハウジング嵌入部21の前面21aが基板固定部材40の前面42aと面一である標準位置から前面21aが基板固定部材40の前方規制部44に当接するまでの間で前後方向(図中、Y1−Y1’方向)にフローティング可能である。
例えば、接続対象物Sがハウジング20の嵌入口22から前方向に引き抜かれると、ハウジング20は、クリアランスC3を利用して、フローティング端子30の弾性部32の弾性変形によって前方向(Y1’方向)にフローティングし、前方規制部44に当接する。これによって前方への移動が規制され、接続対象物Sは、ハウジング嵌入部21の収容空間23からの引き抜きが容易になるとともに、無理な引き抜きに伴うハウジング20やフローティング端子30の変形や破損を防止することができる。そして、接続対象物Sが引き抜かれると、ハウジング20は、後方向(Y1方向)にフローティングし、標準位置に戻る。
次に、後側については、図7に示すように、フローティング端子30のコンタクト部31の根本部31aとフローティング端子固定部材50の後方規制部55の間に設けられたクリアランスC4によって、ハウジング20は、そのハウジング嵌入部21の前面21aが基板固定部材40の前面42aと面一である標準位置からハウジング20の後面がフローティング端子固定部材50の後方規制部55に当接するまでの間で前後方向(図中、Y2’−Y2方向)にフローティング可能である。
例えば、接続対象物Sがハウジング20の嵌入口22に対し嵌入すると、ハウジング20は、クリアランスC4を利用して、フローティング端子30の弾性部32の弾性変形によって後方向(Y2’方向)にフローティングし、後方規制部55に当接する。これによって、接続対象物Sが必要以上に強い力で嵌入されたときの力を吸収してハウジング20や端子30の変形や破損を防止することができる。そして、接続対象物Sが嵌入されると、ハウジング20は、前方向(Y2方向)にフローティングし、標準位置に戻る。
上記の第1実施形態におけるフローティングコネクタ10の動作の説明での面一とは公差の範囲内で面一であることを指す。
(第2実施形態)
第2実施形態に係るフローティングコネクタ110について、図8から図11を参照して説明する。図8に示すように、第2実施形態に係るフローティングコネクタ110は、フロントフリップタイプのアクチュエータ124aを有するハウジング120と、ハウジング120の内部に配置されるフローティング端子130と、ハウジング120の左右両側の外部に設けられる一対の基板固定部材140と、ハウジング120の後方でフローティング端子130及び基板固定部材140に固定されるフローティング端子固定部材150を備える。接続対象物S(基板、ワイヤ、ボードコネクタなど)は、ハウジング120の前面側から基板Bdと平行(図中の白抜き矢印方向)に嵌入される。
ハウジング120は、その内部がハウジング嵌入部121となっており、ハウジング嵌入部121は、接続対象物Sが嵌入される嵌入口122と、嵌入口122の後方にあって接続対象物Sを収容する収容空間123を形成している。ハウジング嵌入部121は、嵌入口122が接続対象物Sを誘い込めるようにその前面121aから収容空間123に向かって絞られたテーパ部121bを左右下に有し、前面121aおよびテーパ部121bいずれも嵌入口122に形成される。下側のテーパ部121bは、フローティング端子130が配置される台座部121cへと連続する。
ハウジング120は、前述のとおり、第1実施形態に係るハウジング20とは異なってアクチュエータ124aを有するフロントフリップタイプのものである。アクチュエータ124aは、ハウジング120の基体124cに支持部124bを介して回動可能であり、接続対象物Sの嵌入が完了すると、閉鎖される(図9参照)。ハウジング120の左右両側には、ハウジング120と一体的に動作する上側端部125aと下側端部125bが設けられている。下側端部125bの前面には前後方向に切欠き125cが設けられており、切欠き125cには後述する基板固定部材140の上方規制部143が左右に跨るように設けられる。
フローティング端子130は、図11(a)に示すように、板状部材から構成されており、接続対象物Sと接触するコンタクト部131と、フローティング端子固定部材150に固定される基端部133と、コンタクト部131と基端部133の間の弾性部132を有する。コンタクト部131は、三股に分かれており、下の2本は端子としてハウジング120の下の台座部121cに配置され、接続対象物Sの下面に当接する。上の1本は、前述の支持部124bとしてアクチュエータ124aを回動可能に支持する。弾性部132は、板状部材を側面視においてC字状の折り曲げ形状とすることによって左右方向に弾性変形容易に構成されている(フローティング機構)。基端部133は、フローティング端子固定部材150に固定される。
一対の基板固定部材140はSUS材等の強度の高い部材であり一体形成されており、それぞれ、底面において基板Bdに固定される基板接触部141と、ハウジング120の側方への移動を規制する一対の側方規制部1421,1422を有する。基板接触部141の底面は基板Bdにハンダ付けなどで固定される。その際、図8ほかに示すように、側方規制部1421、1422と嵌入口122の位置がフローティングコネクタ110の左右側方より見て、少なくとも一部が重なるよう位置決めされる。またフローティングコネクタ110左右側方より見て、嵌入口122と側方規制部1421、1422が重なる位置の下に基板接触部141の少なくとも一部が配されている。
さらに、基板固定部材140は、側方規制部1421,1422の上側に架設され下側端部125bの切欠き125cを跨って延在する上方規制部143を有している。上方規制部143は、ハウジング120の上方への移動を規制するものである。ハウジング120の上側端部125a及び下側端部125bは、切欠き125cの後端が上方規制部143の後端に当接するまでフローティング可能であり、切欠き125cの後端には、ハウジング120の前方への移動を規制する前方規制部144を構成する。
また、基板固定部材140は、側方規制部1421の後側に延在する接続部145を有するようにしてもよい。接続部145は、フローティング端子固定部材150の側端部152に穿設された貫通孔152aに嵌装され、これにより基板固定部材140がフローティング端子固定部材150に固定される。
フローティング端子固定部材150は、ハウジング120の後方に位置しており、一対の基板固定部材140の設置幅に対応する基体151と、基体151の両端に位置する一対の側端部152とを備えている。基体151の中間には、フローティング端子130の基端部133(図11(a)参照)が保持される溝部153と、隣接する溝部153を挟む仕切部154が設けられている。側端部152には、前述のとおり、基板固定部材140の接続部145が固定される。
以上の各要素の構成をもとに、図10から図11を参照して、フローティングコネクタ110の動作を説明する。フローティングコネクタ110は、左右方向、上下方向、前後方向にそれぞれフローティング可能であり、それぞれの方向に規制部を有する。フローティングと規制の意義は第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
まず、左右方向については、図10に示すように、ハウジング120の左右側面と一対の基板固定部材140の側方規制部1421,1422の間にそれぞれに設けられたクリアランスC11によって、ハウジング120は、一対の基板固定部材140の側方規制部1421,1422の間で左右方向(図中、X−X’方向)にフローティング可能である。
次に、上下方向については、図11(b)に示すように、ハウジング120の下側端部125bの切欠き125cの上面と一対の基板固定部材140の上方規制部143の間にそれぞれに設けられたクリアランスC12によって、ハウジング120は、基板Bdと一対の基板固定部材140の上方規制部143の間で上下方向(図中、Z−Z’方向)にフローティング可能である。
次に、前後方向については、ハウジング120の前側と後側に分けて構造化している。前側については、図11(b)に示すように、ハウジング120の下側端部125bの切欠き125cの後端に位置する前方規制部144と一対の基板固定部材140の上方規制部143の間にそれぞれに設けられたクリアランスC13によって、ハウジング120は、そのハウジング嵌入部121の前面121aが基板固定部材140の前面142aと面一である標準位置から前方規制部144が上方規制部143に当接するまでの間で前後方向(図中、Y1’−Y1方向)にフローティング可能である。
次に、後側については、図11(b)に示すように、ハウジング120の後面121dとフローティング端子固定部材150の後方規制部155の間に設けられたクリアランスC14によって、ハウジング120は、そのハウジング嵌入部121の前面121aが基板固定部材140の前面142aと面一である標準位置から後面121dが後方規制部155に当接するまでの間で前後方向(図中、Y2’−Y2方向)にフローティング可能である。上記の第2実施形態におけるフローティングコネクタ110の動作の説明での面一とは公差の範囲内で面一であることを指す。
以上説明したように、第1実施形態及び第2実施形態はともに、基板固定部材40、140は一体形成されたSUS材等の強度の高い部材であり、側方規制部42、1421、1422と嵌入口22、122の位置が接続対象物Sの左右側方より見て、少なくとも一部が重なるよう位置決めされてハウジング20,120をフローティングさせることができるので、接続対象物Sの嵌入時及び嵌入後の組立時にハウジング20,120の嵌入口22,122やフローティング端子30、130に過剰な負荷を掛けることなく位置ズレを規制するフローティングコネクタ10,110を提供することができる。
本開示の好ましい実施形態について詳述したが、本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本開示の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
10…フローティングコネクタ(第1実施形態)
20…ハウジング、21…ハウジング嵌入部、21a…前面(嵌入口ひいてはハウジング嵌入部の)、22…嵌入口、23…収容空間
30…フローティング端子、31…コンタクト部、32…弾性部、33…基端部
40…基板固定部材、41…基板接触部、42…側方規制部、42a…前面(側方規制部の)、43…上方規制部、44…前方規制部、45…接続部
50…フローティング端子固定部材、51…基体、52…側端部、53…溝部、54…仕切部、55…後方規制部
110…フローティングコネクタ(第2実施形態)
120…ハウジング、121…ハウジング嵌入部、121a…前面(嵌入口ひいてはハウジング嵌入部の)、122…嵌入口、123…収容空間、124a…アクチュエータ、124b…支持部、124c…基体、125a…上側端部、125b…下側端部、125c…切欠き
130…フローティング端子、131…コンタクト部、132…弾性部、133…基端部
140…基板固定部材、141…基板接触部、1421,1422…側方規制部、142a…前面(側方規制部の)、143…上方規制部、144…前方規制部、145…接続部
150…フローティング端子固定部材、151…基体、152…側端部、153…溝部、154…仕切部、155…後方規制部
Bd…基板
S…接続対象物

Claims (5)

  1. 基板に実装され、接続対象物と接続されるフローティングコネクタであって、
    前記接続対象物が嵌入される嵌入口、及び前記接続対象物を収容する収容空間から構成されたハウジング嵌入部を有するハウジングと、
    前記ハウジングの内側に設けられ、前記基板に固定される基端部、前記接続対象物と接触するコンタクト部、及び前記基端部と前記コンタクト部の間の弾性部を有する複数のフローティング端子と、
    前記ハウジングの外側に設けられ、底面において前記基板に固定される基板接触部、及び前記嵌入口の左右両側において一定の間隙をもって前記ハウジングの側方への移動を規制する側方規制部を有する一対の基板固定部材であって、金属で一体形成され、前記フローティングコネクタの左右側方より見て前記嵌入口と前記側方規制部の位置が少なくとも一部重なる前記基板固定部材と、を備えることを特徴とするフローティングコネクタ。
  2. 前記フローティングコネクタの左右側方より見て、前記嵌入口と前記側方規制部が重なる位置の下に前記基板接触部の少なくとも一部が配される請求項1に記載のフローティングコネクタ。
  3. 前記基板固定部材が前記側方規制部の上側に前記ハウジングの上方への移動を規制する上方規制部を有することを特徴とする請求項2に記載のフローティングコネクタ。
  4. 前記基板固定部材が前記側方規制部の後側に延在する接続部を有し、
    前記ハウジングの後側において前記基板固定部材の前記接続部に取り付けられ、前記フローティング端子の前記基端部の一部を固定するフローティング端子固定部材をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3に記載のフローティングコネクタ。
  5. 前記フローティング端子固定部材が前記ハウジングの後方への移動を規制する後方規制部を有することを特徴とする請求項4に記載のフローティングコネクタ。
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