JP5708106B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関する。
特許文献1には、従来のコネクタが開示されている。このコネクタは、端子金具が装着されるハウジング本体と、ハウジング本体に取り付けられ、ハウジング本体の前方に突出して配置されるフードとを備えている。ハウジング本体には係止突起が形成され、フードには係止孔が形成されている。フード部がハウジング本体にスライドされると、係止突起が係止孔に嵌合係止され、これによってフードとハウジング本体との合体状態が保持されるようになっている。
特許第4149553号公報
ところで、ハウジング本体がフードに合体された状態でケースに収容されることがある。この場合、フードに対して相手ハウジングが正規の嵌合姿勢から傾いたこじり姿勢で嵌合されようとすると、そのこじり力によってフードがハウジング本体に対して正規の取付位置から位置ずれし、ひいてはフードがケースと干渉して変形・破損するおそれがある。
また、ケースにプリント回路基板が取り付けられ、ハウジング本体から導出される端子金具がプリント回路基板の導電路に半田接続される場合に、上記こじり力がハウジング本体側に加わると、プリント回路基板の導電路と端子金具との半田接続部分にクラックが入り、最悪の場合、接続不良を起こすおそれもある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ハウジング本体とは別体のフードが変形・破損するのを防止し、さらに、基板用コネクタの場合には半田接続部分にクラックが入るのを阻止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、端子金具が装着されたハウジング本体と、前記ハウジング本体に取り付けられ、前記ハウジング本体の前方に突出して配置され、かつ前方から相手ハウジングが嵌合されるフードと、前記ハウジング本体と前記フードとを合体してなるハウジングが収容されるケースとを備えたコネクタであって、前記ハウジング本体には、第1突部が形成され、前記フードには、前記合体状態で前記第1突部と並んで配置される第2突部が形成され、前記ケースには、このケースに前記ハウジングが収容された状態で、前記第1、第2突部の双方に跨って当接することにより、前記ケースに対する前記ハウジング本体及び前記フードの位置ずれを規制する規制部が形成され、前記第1、第2突部が、全体として前後方向に延出する形態とされ、かつ前記合体状態では前後方向と交差する方向から当接可能に配置され、前記規制部が、前後方向に延出する形態とされ、かつ前記ケースに前記ハウジングが収容された状態では前記第1、第2突部の双方を前後方向と交差する方向から挟み込むものであり、前記ハウジング本体と前記フードには、相互に係止し合うことで両者を合体状態に保持するロック機能部が形成され、前記第1、第2突部のいずれかが、前記ロック機能部の一部として形成されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ロック機能部の一方が撓み可能なロックアームとされ、前記規制部は、前記ケースに前記ハウジングが収容された状態で、前記ロックアームの撓み方向と対向する位置に配置されるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記ハウジング本体には、プリント回路基板に半田付けされる金属製のペグが取り付けられ、前記ハウジング本体が、前記ペグを介して前記プリント回路基板に固定されるところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
ハウジングがケースに収容されると、規制部が第1、第2突部の双方に跨って当接し、これによってケースに対するハウジング本体及びフードの位置ずれが規制されるため、仮に、フードに対して相手ハウジングがこじり姿勢で嵌合されようとしても、フードがハウジング本体及びケースに対して位置ずれするのが阻止される。その結果、フードが変形・破損するのが防止される。
また、ケースにプリント回路基板が取り付けられ、プリント回路基板の導電路に端子金具が半田接続される基板用コネクタの場合には、上記こじり力がハウジング本体側に加わっても、規制部によってフード及びハウジング本体がケースに一体に保持されていることにより、導電路と端子金具との半田接続部分にクラックが入るのを阻止することができる。
また、第1、第2突部が互いに前後方向に延出する形態とされ、かつ合体状態では前後方向と交差する方向から当接可能に配置され、規制部が互いに前後方向に延出する形態とされ、かつケースにハウジングが収容された状態では第1、第2突部の双方を前後方向と交差する方向から挟み込むため、前後方向と交差する方向から相手ハウジングのこじり力が作用した場合に、フードがハウジング本体及びケースに対して位置ずれするのがより確実に阻止される。
また、ケースにハウジングを収容する過程では、第1、第2突部が規制部に摺接することで、その収容動作が円滑になされる。さらに、基板用コネクタの場合には、半田接続部分にクラックが入るのをより確実に阻止することができる。
さらに、第1、第2突部のいずれかがロック機能部の一部として形成されているため、ロック機能部とは別に形成されるよりもスペース効率に優れる。
請求項2の発明>
ケースにハウジングが収容された状態では規制部がロックアームの撓み方向と対向する位置に配置されるため、ロックアームのロック状態が不用意に解除されるのが回避される。
請求項3の発明>
ハウジング本体の前方にフードが突出する場合、ペグがプリント回路基板にしっかり半田付けされていないと、フードの重みでハウジングが傾き、プリント回路基板にハウジング本体が固定されないおそれがある。その点、本発明によれば、ハウジング本体とフードとが別体とされるため、プリント回路基板にペグを半田付けする際、ハウジングからフードを省略してハウジング本体のみにすることが可能となり、そうすることでハウジングの傾きが防止されて、プリント回路基板にハウジング本体が固定されない事態を回避できる。
本発明の実施形態1に係るコネクタの正面図である。 図1のX−X断面図である。 ハウジングの平面図である。 ハウジングの底面図である。 ハウジングの側面図である。 ハウジングの断面図である。 ケースの正面図である。 ハウジング本体の側面図である。 ハウジング本体の背面図である。 ハウジング本体の底面図である。 ハウジング本体の断面図である。 フードの断面図である。 フードの側面図である。 フードの平面図である。 フードの底面図である。 実施形態2に係るコネクタの正面図である。 図16のY−Y断面図である。 ハウジングの側面図である。 ケースの正面図である。 フードの側面図である。 フードの断面図である。 実施形態3に係るコネクタの背面図である。 図22のZ−Z断面図である。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図15によって説明する。実施形態1に係るコネクタは、合成樹脂製のハウジング10と、ハウジング10を収容する合成樹脂製のケース80とを備える。ハウジング10は、互いに別体のハウジング本体20とフード50とからなり、ハウジング本体20には端子金具100が挿入されている。また、フード50内には図示しない相手ハウジングが嵌合可能とされている。なお、以下の説明において前後方向については、相手ハウジングに対する嵌合面側を前方とする。
ハウジング本体20は、図8ないし図10に示すように、幅方向に細長い略角ブロック状の端子装着部21と、端子装着部21の幅方向両端から後方に突出する一対の側壁部22とを有している。端子装着部21には、複数の端子金具100が装着されている。
端子金具100は導電金属製であって、全体として細長い棒状をなしている。図6に示すように、端子金具100の長さ方向中間部は、ハウジング本体20内に圧入される装着部101とされ、端子金具100の前部は、ハウジング本体20の前面から前方へ突出して図示しない相手端子金具と接続可能な相手端子接続部102とされ、端子金具100の後部は、ハウジング本体20の後面から後方へ突出してプリント回路基板200の導電路と接続可能な基板接続部103とされている。基板接続部103の先端部は、プリント回路基板200の表面に沿って半田付けされる。
端子装着部21の上面には、図3に示すように、一対の上側ロック部23が突出して形成されている。両上側ロック部23は、端子装着部21の幅方向中央を挟んだ両側に配置されている。また、端子装着部21の下面には、3つの下側ロック部24が突出して形成されている。各下側ロック部24は、端子装着部21の幅方向中央とその中央を挟んだ両側に配置されている。そして、端子装着部21の幅方向両端側の略下半部は、略上半部よりも幅広とされ、ここに一対の位置決め孔25が形成されている。両位置決め孔25は、前後方向に細長く延出して端子装着部21の前面に開口する形態とされている(図10を参照)。
両側壁部22は、端子金具100の基板接続部103の幅方向両側を覆うように配置され、基板接続部103を両側方から保護する役割をはたす。そして、両側壁部22の外面には、ペグ300が取り付けられる一対の取付溝26が高さ方向(上下方向)に形成されている。ペグ300は、ほぼL字形の金属板であって、取付溝26内に圧入保持される部分と、プリント回路基板200の表面に沿って半田付けされる部分とを有する。ハウジング本体20は、ペグ300を介してプリント回路基板200に固定されるようになっている。
両側壁部22の外面には、後述するロックアーム56が嵌合可能な嵌合溝27が前後方向に形成されている。そして、両側壁部22の外面において嵌合溝27の底面の高さ方向略中央部には、一対のロック部28が突出して形成されている。また、両側壁部22の外面には、両ロック部28より上方に、一対の第1突部29が両側方に突出して形成されている。両第1突部29は、前後方向に延出して嵌合溝27の上縁を仕切る形態とされている。そして、両第1突部29の上面は、側壁部22の上面とほぼ面一で連続して配置されている。
フード50は、図12ないし図15に示すように、幅方向に長い略角筒状をなし、前後両方向に貫通する形態とされている。そして、フード50は、ハウジング本体20に対して前方から取り付けられ、取り付け状態では、ハウジング本体20の前面より前方に突出して、各端子金具100の相手端子接続部102の周囲を覆うようになっている。
フード50の上壁の上面には、一対のロック突起51が幅方向に並んで形成されている。フード50内に相手ハウジングが嵌合されると、ロック突起51に相手ハウジングのロック部分が係止され、これによって両ハウジングが嵌合状態に保持されるようになっている。
そして、フード50の上壁の後端には、上側ロック片52が後方へ突出して形成されている。上側ロック片52は、フード50の上壁の後端に沿った矩形板状をなし、上壁の後端を支点として高さ方向に撓み変形可能とされている。上側ロック片52には、一対の上側ロック孔53が幅方向に並んで形成されている。
また、フード50の下壁の後端には、下側ロック片54が後方へ突出して形成されている。下側ロック片54は、フード50の下壁の後端に沿った、上側ロック片52よりも幅広の矩形板状をなし、下壁の後端を支点として高さ方向に撓み変形可能とされている。下側ロック片54には、3つの下側ロック孔55が幅方向に並んで形成されている。
フード50がハウジング本体20に取り付けられる過程では、上側ロック片52及び下側ロック片54がそれぞれ上側ロック部23及び下側ロック部24と干渉して撓み変形させられる。フード50が正規の取付位置に至ると、上側ロック片52及び下側ロック片54が弾性復帰してそれぞれ端子装着部21の上下両面に被さり、上側ロック孔53及び下側ロック孔55にそれぞれ上側ロック部23及び下側ロック部24が嵌り込むようになっている。
また、フード50の両側壁の後端には、一対のロックアーム56が後方へ突出して形成されている。ロックアーム56は、上側ロック片52及び下側ロック片54よりも長い突出寸法を有し、フード50の両側壁の略上半部に配置されている。そして、ロックアーム56は、両側壁の後端を支点として幅方向(内外)に撓み変形可能とされている。ロックアーム56には、前後方向に延出して両側壁の後端に臨むロック孔57が貫通して形成されている。
また、両ロックアーム56の上端部の外面には、一対の第2突部58が両側方に突出して形成されている。第2突部58は、前後方向に延出してロック孔57の上縁を仕切る形態とされ、ロックアーム56の前端部(自由端部)に配置されている。フード50がハウジング本体20に取り付けられた状態(合体状態)では、第1突部29に下方から第2突部58が当接可能(当接又は近接)に配置され、これによって第1、第2突部29、58が高さ方向に積み重なった状態となる。
フード50がハウジング本体20に取り付けられる過程では、ロックアーム56がロック部28に乗り上げられて外側に撓み変形させられる。フード50が正規の取付位置に至ると、ロックアーム56が弾性復帰して嵌合溝27内に嵌合され、かつロック部28がロック孔57に嵌り込む。
上記のように、上側ロック片52、下側ロック片54、及びロックアーム56がそれぞれ上側ロック部23、下側ロック部24、及びロック部28に四方から弾性的に係止されることにより、フード50がハウジング本体20に対して合体状態に保持される。
フード50の両側壁の後端下縁部には、一対の位置決めピン59が後方へ突出して形成されている。位置決めピン59は、略円柱状をなし、上側ロック片52及び下側ロック片54と同じ突出寸法を有している。フード50がハウジング本体20に取り付けられる過程では、位置決めピン59が位置決め孔25に前方から嵌合状態で挿入され、これによってフード50の取付姿勢が正規姿勢に保たれるようになっている。
また、フード50の上側2角の後端には、一対の案内壁61が形成されている。両案内壁61は、上側ロック片52の幅方向両側外方からロックアーム56の上縁部にかけて回曲する形態とされ、ロックアーム56の基端部に一体に連結されている。フード50がハウジング本体20に取り付けられる過程では、両案内壁61の内側にハウジング本体20の上側2角が摺動することで、その取り付け動作が案内されるようになっている。
続いてケース80について説明すると、ケース80は、図1及び図2に示すように、前方のみに開口するボックス状をなし、その内部に、ハウジング10がプリント回路基板200とともに挿入可能とされている。ケース80の上端部は、ハウジング本体20の上端部を収容する第1収容部81とされ、ケース80の下端部は、ハウジング本体20の上端部を除く部分を収容する第2収容部82とされている。第1収容部81は、第2収容部82より奥行き寸法が小さくされ、その後面が第2収容部82の上面に段付き状に連なっている。
第2収容部82の両側内面には、一対の基板ガイド溝83が形成されている。両基板ガイド溝83は、前後方向に延出して前方に開口する形態とされ、ここに前方からプリント回路基板200の幅方向両端縁がスライド装着される。
第1収容部81の上壁の内面には、ハウジング10を抜け止めするための一対の抜止部84が突出して形成されている。また、ケース80の両側内面のうち、第1、第2収容部81、82の間には、一対の突条部85が内側へ略水平に突出して形成されている。両突条部85は、第1収容部81の前後方向の略全長に亘って延出する形態とされている。そして、ケース80の両側内面には、両突条部85、第1収容部81の両側壁、及び第1収容部81の上壁によって区画される一対の規制部86が形成されている。規制部86は、前後方向に延出して前方及び内方に開口するレール状の形態とされ、ここに前方から積層状態にある第1、第2突部29、58が適合して挿入可能とされている。
次に、本実施形態に係るコネクタの作用効果を説明する。
まず、プリント回路基板200の表面にハウジング本体20を載せ、その状態で、プリント回路基板200及びハウジング本体20を図示しないリフロー槽内に通し、プリント回路基板200にペグ300及び端子金具100を半田接続する。この場合、ハウジング本体20にフード50が取り付けられていないため、リフロー槽内においてハウジング10がフード50の重みで前のめりに倒れるのが防止される。
ハウジング本体20がプリント回路基板200に半田接続されたら、続いて、ハウジング本体20に前方からフード50を取り付ける。ロックアーム56がロック部28に弾性的に係止されると、第1、第2突部29、58が互いに高さ方向で当接可能に積層して配置される(図5を参照)。なお、こうして第1、第2突部29、58が積層された状態では、第2突部58の突出端が第1突部29の突出端よりも側方に突出して配置される。また、フード50はプリント回路基板200の前端より前方へ突出して配置される。
次いで、上記によってハウジング本体20とフード50とが合体されてなるハウジング10をケース80に前方から挿入する。挿入の過程では、プリント回路基板200の幅方向両端縁が基板ガイド溝83内を摺接するとともに、第1突部29の上面が規制部86の内上面を摺動し、かつ第2突部58の下面が規制部86の内下面を摺動することにより、ハウジング10の収容動作が円滑になされる。ケース80にハウジング10が正規深さで挿入されると、ハウジング10の上端部が第1収容部81の奥壁に当接可能に配置され、かつケース80の抜止部84がハウジング10の段部31に後方から係止可能に配置され、これによってハウジング10がケース80内に抜け止め状態で収容される。また、ケース80にハウジング10が正規深さで挿入されると、フード50がケース80の前面開口から前方へ突出して配置される(図2を参照)。
ハウジング10がケース80内に収容された状態では、規制部86が第1、第2突部29、58の双方に跨って配置され、規制部86の内側に第1、第2突部29、58が適合して遊動規制状態に挿入される。つまり、規制部86が第1、第2突部29、58の双方を高さ方向から挟み込む。具体的には、規制部86の内上面に第1突部29の上面が当接又は近接して配置され、規制部86の内下面に第2突部58の下面が当接可能に配置され、規制部86の内側面に第2突部58の突出端が当接可能に配置される。これにより、ケース80に対するハウジング本体20及びフード50の位置ずれが規制され、ひいてはハウジング本体20に対するフード50の位置ずれが規制される。したがって、ハウジング10がケース80内に実質的にがた付きなく収容される。
また、ハウジング10がケース80内に収容された状態では、規制部86の突条部85がロックアーム56とその撓み方向で対向する位置に配置され、これによってロックアーム56の外側への撓み動作が規制される(図1を参照)。なお、ハウジング本体20にフード50が正規に取り付けられていない場合には、ロックアーム56が撓み変形したままの状態となるため、ロックアーム56の先端部が規制部86の突条部85と干渉して、ハウジング10のケース80内への挿入動作が規制される。したがって、ハウジング10がケース80に収容できるか否かによって、フード50の取付状態の可否も判断することが可能となる。
その後、フード50内に前方から相手ハウジングが嵌合される。この場合、仮に、相手ハウジングが正規の嵌合姿勢から傾いたこじり姿勢をとって嵌合されようとすると、フード50に嵌合方向と交差する向きのこじり力が加わることになる。しかるに本実施形態によれば、第1、第2突部29、58が規制部86に跨嵌されて、ケース80に対するフード50の相対変位が規制されるとともに、ハウジング本体20に対するフード50の相対変位も規制されるため、フード50がハウジング本体20及びケース80に対して遊動するのが阻止される。したがって、フード50がケース80と干渉して変形・破損するのが防止される。
また、相手ハウジングのこじり力がハウジング本体20に加わっても、規制部86によってフード50及びハウジング本体20がケース80に一体に保持されているため、プリント回路基板200の導電路と端子金具100との半田接続部分にクラックが入るのを阻止することができ、接続信頼性を高めることができる。
また、第1、第2突部29、58が互いに前後方向に延出する形態とされ、かつ合体状態では前後方向と交差する高さ方向から当接可能に配置され、規制部86が互いに前後方向に延出する形態とされ、かつケース80にハウジング10が収容された状態では第1、第2突部29、58の双方を前後方向と交差する高さ方向から挟み込むように配置されるため、相手ハウジングのこじり力が高さ方向から作用した場合に、ケース80がハウジング本体20及びケース80に対して位置ずれすることをより確実に阻止できる。
また、ケース80にハウジング10を収容する過程では、第1、第2突部29、58の双方が規制部86に摺接することで、その収容動作が円滑になされる。しかも、第2突部58がロックアーム56の一部として形成されているため、ロックアーム56とは別に形成されるよりもスペース効率に優れる。
また、ケース80にハウジング10が収容された状態では規制部86がロックアーム56の撓み方向と対向する位置に配置されるため、規制部86によってロックアーム56の撓み動作が規制され、ロックアーム56のロック状態が不用意に解除されるのが回避される。
なお、ハウジング本体20の前方にフード50が突出する場合、ペグ300がプリント回路基板200にしっかり半田付けされていないと、フード50の重みでハウジング10が傾き、プリント回路基板200にハウジング本体20が固定されないおそれがある。しかるに本実施形態によれば、ハウジング本体20とフード50とが別体とされるため、上記したように、プリント回路基板200にペグ300を半田付けする際に、ハウジング10からフード50を省略してハウジング本体20のみにすることが可能となり、そうすることでハウジング10の傾きが防止されて、プリント回路基板200にハウジング本体20が固定されない事態を回避できる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図16ないし図21によって説明する。実施形態2では、フード50A及びケース80Aの構造が実施形態1とは一部異なるが、ハウジング本体20の構造は実施形態1と同様である。なお、実施形態2において実施形態1と共通する構造には実施形態1と同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
フード50Aの両側壁の後端上縁部には、実施形態1と同様、一対の案内壁61が形成され、両案内壁61の後端からは一対の第3突部66が後方へ突出して形成されている。両第3突部66は、ロックアーム56の上方に配置され、第2突部58との間に、進入溝67が形成されている。進入溝67は、前後方向に延出して後方に開口する形態とされている。また、第3突部66は、第2突部58とほぼ同形状でかつ第2突部58とほぼ同一の突出寸法を有している。
ケース80Aの第1収容部81の両側内面には、図19に示すように、一対の進入片89が内側へ略水平に突出して形成されている。両進入片89は、第1収容部81の前後方向の略全長に亘って延出する形態とされている。そして、両進入片89は、両突条部85と略平行に配置され、両突条部85よりも小さい突出寸法を有している。規制部86A内は、両進入片89が高さ方向中央部に配置されることにより、両進入片89を境として高さ方向に分割される。
ここで、フード50Aがハウジング本体20に取り付けられると、ハウジング本体20の第1突部29が進入溝67内に適合して挿入される。このとき、第1突部29は、第2突部58にその上方から当接可能に配置されるとともに、第3突部66にその下方から当接可能に配置される(図18を参照)。
また、ハウジング本体20とフード50Aとが合体されてなるハウジング10Aをケース80Aに挿入すると、突条部85の上面に第2突部58の下面が摺動するとともに、第1収容部81の上壁内面に第3突部66の上面が摺動し、かつ進入片89が進入溝67内に進入して、ハウジング10Aの挿入動作が円滑になされる。このとき、進入溝67内では、進入片89の突出端と第1突部29の突出端とが互いに対向して配置される(図16を参照)。
ハウジング10Aがケース80Aに収容された状態では、規制部86Aが、第1、第2、第3突部29、58、66を一括して挟み込むとともに、進入片89が、進入溝67内に第1突部29を外方から覆いつつ第2、第3突部58、66間を分け入るようにして挿入される。これにより、突条部85と第2突部58、第2突部58と第1突部29、第1突部29と第3突部66、及び第3突部66と第1収容部81の上壁が、それぞれ嵌合方向と交差する高さ方向で当接可能に積層して配置される。
実施形態2によれば、ケース80Aの規制部86Aの高さ寸法(開口高さ)がフード50Aにおける第2突部58の下端と第3突部66の上端との間の離間距離に応じて決定される。このため、規制部86Aの高さ寸法を設定するにあたり、フード50A側の寸法公差を考慮すれば良いことになり、ハウジング本体20側の寸法公差を実質的に考慮しなくて済む分、噛み込み構造の寸法精度を高めることができる。
また、実施形態2によれば、進入片89が進入溝67内に進入する分、噛み込み構造がより多重になるため、ケース80A内にハウジング本体20及びフード50Aが遊動規制状態に緊密に保持される。したがって、ハウジング本体20及びケース80Aに対するフード50Aの位置ずれが確実に規制される。その他、実施形態2によれば、実施形態1とほぼ同様の効果を享受し得る。
<実施形態3>
本発明の実施形態3を図22及び図23によって説明する。実施形態3では、フード50B、ハウジング本体20B、及びケース80Bの構造が実施形態1とは一部異なる。なお、実施形態3において実施形態1と共通する構造には実施形態1と同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
フード50Bの両側壁の後端上縁部には、実施形態1と同様、一対の案内壁61が形成され、両案内壁61の後端からは一対の第2突部58Bが後方へ突出して形成されている。つまり、第2突部58Bは、実施形態1と違って、ロックアーム56に形成されていない。両第2突部58Bは、前後方向に延出するとともに、フード50Bの両側壁の外面より両側方へ張り出す形態とされている。
一方、ハウジング本体20Bの両側壁部22の外面上縁には、一対の第1突部29Bが前後方向に延出して形成されている。両第1突部29Bの高さ方向中央部には挿入溝35が形成されている。挿入溝35は、前後方向に延出して第1突部29Bの前後両端に開口する形態とされ、ここに前方から第2突部58Bが挿入可能とされている。
また、ケース80Bの第1収容部81Bの両側内面には、一対の受け溝88が凹み形成されている。両受け溝88は、規制部86Bの内側面において前後方向に延出して第1収容部81Bの前面に開口する形態とされている。
ハウジング本体20Bにフード50Bを取り付ける過程では、第1突部29Bの挿入溝35内に前方から第2突部58Bが挿入され、フード50Bの取付動作が案内される。また、ハウジング10Bがケース80B内に収容されると、規制部86Bが第1、第2突部29B、58Bの双方に跨って当接し、これによってケース80Bに対するハウジング本体20B及びフード50Bの位置ずれが規制される。このとき、第2突部58Bの先端部は受け溝88内に挿入され、ひいては第2突部58Bは受け溝88内と挿入溝35内とに跨って配置される。
実施形態3によれば、ケース80Bの規制部86Bの高さ寸法(開口高さ)がハウジング本体20Bにおける両第1突部29Bの上下端間の離間距離に応じて決定される。このため、規制部86Bの高さ寸法を設定するにあたり、ハウジング本体20B側の寸法公差を考慮すれば良いことになり、フード50B側の寸法公差を実質的に考慮しなくて済む分、噛み込み構造の寸法精度を高めることができる。その他、実施形態3によれば、実施形態1と同様の効果を享受し得る。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態とは逆に、ロックアームがハウジング本体に形成され、ロック部がフードに形成されるものであってもよい。
(2)第1、第2突部間に隙間が形成されていてもよい。
(3)第1突部がロックアームの一部として形成されるものであってもよい。
(4)実施形態2では、進入片を省略することも可能である。
(5)実施形態3では、両受け溝を省略することも可能である。
10、10A、10B…ハウジング
20、20B…ハウジング本体
28…ロック部
29、29B…第1突部
50、50A、50B…フード
56…ロックアーム
58、58B…第2突部
80、80A、80B…ケース
86、86A、86B…規制部
100…端子金具
200…プリント回路基板

Claims (3)

  1. 端子金具が装着されたハウジング本体と、
    前記ハウジング本体に取り付けられ、前記ハウジング本体の前方に突出して配置され、かつ前方から相手ハウジングが嵌合されるフードと、
    前記ハウジング本体と前記フードとを合体してなるハウジングが収容されるケースとを備えたコネクタであって、
    前記ハウジング本体には、第1突部が形成され、前記フードには、前記合体状態で前記第1突部と並んで配置される第2突部が形成され、
    前記ケースには、このケースに前記ハウジングが収容された状態で、前記第1、第2突部の双方に跨って当接することにより、前記ケースに対する前記ハウジング本体及び前記フードの位置ずれを規制する規制部が形成され
    前記第1、第2突部が、全体として前後方向に延出する形態とされ、かつ前記合体状態では前後方向と交差する方向から当接可能に配置され、
    前記規制部が、前後方向に延出する形態とされ、かつ前記ケースに前記ハウジングが収容された状態では前記第1、第2突部の双方を前後方向と交差する方向から挟み込むものであり、
    前記ハウジング本体と前記フードには、相互に係止し合うことで両者を合体状態に保持するロック機能部が形成され、前記第1、第2突部のいずれかが、前記ロック機能部の一部として形成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ロック機能部の一方が撓み可能なロックアームとされ、前記規制部は、前記ケースに前記ハウジングが収容された状態で、前記ロックアームの撓み方向と対向する位置に配置されることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジング本体には、プリント回路基板に半田付けされる金属製のペグが取り付けられ、前記ハウジング本体が、前記ペグを介して前記プリント回路基板に固定されることを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ。
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