JP2019100850A - 欠陥測定装置、欠陥測定方法および検査プローブ - Google Patents

欠陥測定装置、欠陥測定方法および検査プローブ Download PDF

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Abstract

【課題】小径の磁性体部材や厚肉の磁性体部材においても欠陥を定量的に測定する。【解決手段】検査プローブ(100)は、ヨーク(1)、磁石(2)および磁性体管(P)が形成する磁気回路を流れる磁束密度を検出するホール素子(3)を備え、ヨーク(1)の第2外周面(12a)は、第1外周面(11a)よりも磁性体管(P)側に位置している。【選択図】図2

Description

本発明は、磁性体からなる部材の欠陥を測定する欠陥測定装置、欠陥測定方法、および上記欠陥の測定に用いられる検査プローブに関するものである。
従来、磁性体部材における減肉や亀裂等の欠陥(欠損)の有無を調べるための検査方法として、特許文献1に開示されている漏洩磁束法(MFL;Magnetic Flux Leakage)等が知られている。また、特許文献2には、磁性体部材における欠陥を定量的に測定するための検査方法として、磁束抵抗法が提案されている。
特開2004−212161号公報(2004年7月29日公開) 特開2017−026353号公報(2017年2月2日公開)
しかしながら、検査プローブに配置することができる磁石のサイズには制約があり、特許文献2の技術では、測定対象が小径の磁性体部材や厚肉の磁性体部材である場合、磁束抵抗法によって欠陥を定量的に測定するために必要な磁束密度が得られず、定量的な測定が難しくなる可能性がある。
本発明の一態様は、小径の磁性体部材や厚肉の磁性体部材においても欠陥を定量的に測定することができる欠陥測定装置、欠陥測定方法および検査プローブを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る欠陥測定装置は、磁性体部材の欠陥を検査する欠陥測定装置であって、磁石と、前記磁石に対して前記磁性体部材とは反対側に配置されるヨークと、前記ヨークと前記磁性体部材との間に配置され、前記磁石、前記ヨークおよび前記磁性体部材が形成する磁気回路を流れる磁束密度を検出する磁気センサとを備える検査プローブと、前記磁気センサの出力に基づいて、前記磁性体部材の欠陥の深さを算出する算出部とを含み、前記ヨークは、前記磁石を挟んで前記磁性体部材と対向する第1対向面と、前記磁気センサを挟んで前記磁性体部材と対向する第2対向面とを有し、前記第2対向面は、前記第1対向面よりも前記磁性体部材側に位置している。
上記の構成では、第2対向面が第1対向面よりも磁性体部材側に位置しているため、磁気センサを挟んで互いに対向する磁性体部材とヨークとの間の空間が相対的に小さくなる。そのため、磁気回路を流れる磁束密度が大きくなり、磁石のサイズを一定に保ったまま、磁束抵抗法によって欠陥を測定するために必要な磁束密度を得ることが可能となる。したがって、上記の構成によれば、小径の磁性体部材や厚肉の磁性体部材においても欠陥を定量的に測定することが可能な欠陥測定装置を実現することができる。
また、本発明の一態様に係る欠陥測定装置では、前記磁気センサは、前記磁性体部材の欠陥の深さが大きくなるにつれて通過する前記磁束密度が増加する、前記磁気回路上の位置に配置されていてもよい。
磁気回路上の上記位置では、磁性体部材の欠陥の深さに応じた磁束密度の変化量が他の位置に比べて大きい。そのため、上記位置における磁束密度を磁気センサによって検出することにより、欠陥の深さを好適に測定することができる。
また、本発明の一態様に係る欠陥測定装置では、前記検査プローブは、略円筒状の前記磁性体部材の内部に挿入されるものであり、前記ヨークは、前記磁性体部材の内面に略平行である前記第1対向面を有する小径部と、当該内面に略平行である前記第2対向面を有する大径部とを含み、前記小径部と前記大径部とは、前記磁性体部材の軸方向に沿って連接していてもよい。
上記の構成では、ヨークが大径部を含むことにより、磁気センサを挟んで互いに対向する磁性体部材の内面と大径部の第2対向面との間の空間が小さくなる。したがって、上記の構成によれば、磁石サイズを一定に保ったまま、磁束抵抗法によって欠陥を測定するために必要な磁束密度を得ることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る欠陥測定装置では、前記軸方向における前記大径部の長さは、前記磁性体部材の外径の0.25倍以上であってもよい。
大径部の長さを上記値以上とすることにより、磁性体部材の欠陥の深さが大きくなるにつれて増加する磁束密度を磁気回路上に生じさせやすくなる。
また、本発明の一態様に係る欠陥測定装置では、前記大径部の外径は、前記磁性体部材の外径の0.51倍以上であってもよい。
大径部の外径を上記値以上とすることにより、磁性体部材の欠陥の深さが大きくなるにつれて増加する磁束密度を磁気回路上に生じさせやすくなる。
また、本発明の一態様に係る欠陥測定装置では、前記磁気センサは、前記磁石の端部から5.5mm以下の範囲内に配置されていてもよい。
上記範囲内に磁気センサを配置することにより、磁性体部材の欠陥の深さが大きくなるにつれて増加する磁束密度を磁気センサによって好適に検出することが可能となる。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る欠陥測定方法は、磁性体部材の欠陥を検査する欠陥測定方法であって、前記欠陥測定装置を用いて、前記磁性体部材の欠陥を検査する。
上記の方法によれば、小径の磁性体部材や厚肉の磁性体部材においても欠陥を定量的に測定することが可能な欠陥測定方法を実現することができる。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る検査プローブは、磁性体部材の欠陥を検査するための検査プローブであって、磁石と、前記磁石に対して前記磁性体部材とは反対側に配置されるヨークと、前記ヨークと前記磁性体部材との間に配置され、前記磁石、前記ヨークおよび前記磁性体部材が形成する磁気回路を流れる磁束密度を検出する磁気センサとを備え、前記ヨークは、前記磁石を挟んで前記磁性体部材と対向する第1対向面と、前記磁気センサを挟んで前記磁性体部材と対向する第2対向面とを有し、前記第2対向面は、前記第1対向面よりも前記磁性体部材側に位置している。
上記の構成によれば、小径の磁性体部材や厚肉の磁性体部材においても欠陥を定量的に測定することが可能な検査プローブを実現することができる。
本発明の一態様によれば、小径の磁性体部材や厚肉の磁性体部材においても欠陥を定量的に測定することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る減肉測定装置で用いられる検査プローブの構成を示す模式図である。 図1に示した検査プローブの減肉測定時における状態を示す模式図である。 図1に示した検査プローブが備えるホール素子から出力される電圧と、磁性体管の減肉率との関係を示すグラフである。 (a)および(b)は、外部磁場Hと、外部磁場Hに置かれた磁性体管に作用する磁束密度Bと、B=μHの関係から求めた磁性体管の比透磁率μとの関係を示すグラフである。 (a)は、比較用検査プローブを用いた減肉測定時における磁束密度の分布例を示す模式図であり、(b)は、図1に示した検査プローブを用いた減肉測定時における磁束密度の分布例を示す模式図である。 本発明の実施形態1に係る減肉測定装置に備えられる処理部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る減肉測定装置における処理の流れを示すフローチャートである。 (a)および(b)は、本発明の実施形態2に係る検査プローブの構成を示す模式図である。 図8の(a)および(b)に示した検査プローブの破線枠囲み部分の拡大図である。
本発明の検査対象である磁性体部材は、磁性体からなる部材であり、例えば、磁性体からなるケーブル、ワイヤ、板状部材、各種構造物等が挙げられる。磁性体部材の欠陥としては、減肉状の欠陥(以下、減肉と称する)、亀裂状の欠陥等が挙げられる。該減肉とは、機械的な摩耗や、化学的な腐食によって厚みが薄くなる現象である。
本発明の一実施形態について説明する。本実施形態では、磁性体部材として磁性体管を検査対象とし、磁気センサとしてホール素子を用いて、減肉を検査する実施形態について説明する。ただし、本発明は、検査対象が磁性体管に限られるものではなく、検査内容が減肉の検査に限るものでもない。
本実施形態では、本発明の磁性体部材と磁石とが対向する方向における欠陥の深さを、「減肉深さ」と称し、本発明の磁気センサの出力に基づいて、欠陥の有無を判定し、磁性体部材と磁石とが対向する方向における欠陥の深さを算出する算出部を、「減肉深さ算出部」と称し、本発明の欠陥測定装置を、「減肉測定装置」と称する。
(1.検査プローブの構成)
図1は、本実施形態に係る検査プローブ100の構成を示す模式図である。なお、本明細書では、便宜上、ヨークの中心軸を通る平面で2等分した場合の検査プローブの構成を図示している。
本実施形態では、検査プローブ100を略円筒状の磁性体管の内部(管内)に挿入して移動させることにより、後述する磁束抵抗法(MFR;Magnetic Flux Resistance)を用いて磁性体管の減肉の検査を行う。検査対象の磁性体管としては、例えば、炭素鋼、フェライト系ステンレス鋼、フェライト相およびオーステナイト相の二相からなる二相ステンレス鋼等の磁性体からなる管体を用いることができる。
図1に示すように、検査プローブ100は、ヨーク1と、磁石2と、ホール素子3と、を備える。ヨーク1は、小径ヨーク(小径部)11と大径ヨーク(大径部)12とを含む。小径ヨーク11は、磁性体からなる略円柱状の部材であり、第1外周面(第1対向面)11aを有する。大径ヨーク12は、磁性体からなる略円柱状の部材であり、第2外周面(第2対向面)12aを有する。大径ヨーク12は、小径ヨーク11より直径が大きくなっている。大径ヨーク12は、小径ヨーク11と同軸上に配置され、小径ヨーク11の端部に嵌合することにより、小径ヨーク11に連結(連接)される。そのため、小径ヨーク11と大径ヨーク12との外径差により、ヨーク1には外周に沿って段差が形成される。この段差を挟んで、下段に第1外周面11aが位置し、上段に第2外周面12aが位置する。下段の第1外周面11aには磁石2が配置され、上段の第2外周面12aにはホール素子3が配置される。
ヨーク1を構成する磁性体としては、例えば、炭素鋼や低合金鋼等の高透磁率金属を用いることができる。なお、小径ヨーク11および大径ヨーク12の形状は特に限定されるものではなく、例えば、棒状、板状、多角柱状、中空円筒状等の形状が挙げられる。
磁石2は、磁石2の端面(端部)2a側に大径ヨーク12が位置するように、上記段差に沿って小径ヨーク11の第1外周面11aに配置される。磁石2は、例えば円弧状(または環状)であり、検査プローブ100が磁性体管の内部に挿入された際に、一方の磁極が小径ヨーク11と対向し、他方(反対側)の磁極が磁性体管と対向するように、磁性体管の半径方向に磁極を向けて配置される。すなわち、磁石2は、磁性体管と対向する方向に分極している。なお、図1では、磁石2のN極がヨーク1側に配置され、S極が磁性体管側に配置される例を示している。ただし、これに限られるものではなく、S極をヨーク1側に配置し、N極を磁性体管側に配置してもよい。
ホール素子(磁気センサ)3は、ホール素子3を通過する磁束密度の多寡に応じて出力電圧が変化する。図1に矢印で示すように、ヨーク1と磁石2とは、磁気回路を形成している。ホール素子3は、当該磁気回路上に設けられている。図1では、磁性体管の軸方向における磁石2の端面2a側において、大径ヨーク12の第2外周面12aにホール素子3が設けられている例を示している。ホール素子3は、当該ホール素子3を通過する磁束密度が大きくなると出力電圧が減少する向き、すなわち、負(マイナス)の出力電圧が増加する向きで磁気回路上に配置されている。
(2.磁束抵抗法の概要)
図2は、磁性体管Pの減肉測定時における検査プローブ100を模式的に示した図であり、図2の(a)は、検査プローブ100が空中にある場合を、図2の(b)は、磁性体管Pに減肉が生じている場合を、図2の(c)は、磁性体管Pに減肉が生じていない場合を示している。本実施形態に係る検査プローブ100は、検査プローブ100が磁性体管Pの内部に挿入されることにより、検査プローブ100のヨーク1および磁石2と、磁性体管Pとが磁気回路を形成する。
図2の(a)に示すように、検査プローブ100が空中にある場合、すなわち、磁気回路内に検査対象の磁性体管Pが存在しない場合には、磁気回路における磁気抵抗が大きい。そのため、磁気回路全体を流れる磁束密度は小さくなる。
図2の(b)に示すように、磁気回路内に検査対象の磁性体管Pが存在する場合には、図2の(a)に示した検査プローブ100が空中にある場合よりも磁気回路における磁気抵抗は小さい。そのため、図2の(a)に示す状態よりも磁気回路全体を流れる磁束密度は大きくなる。一方、減肉が生じているため、図2の(c)に示した磁性体管Pに減肉が生じていない場合よりも磁気回路における磁気抵抗は大きい。そのため、図2の(c)に示す状態よりも磁気回路全体を流れる磁束密度は小さくなる。
図2の(c)に示すように、磁性体管Pに減肉が生じていない場合(健全部の場合)には、図2の(b)に示した磁性体管Pに減肉が生じている場合よりも磁気回路における磁気抵抗はさらに小さい。そのため、図2の(b)に示す状態よりも磁気回路全体を流れる磁束密度はさらに大きくなる。
図2の(b)および(c)に示すように、検査プローブ100が磁性体管Pの内部に挿入された場合、小径ヨーク11の第1外周面11aは、磁石2を挟んで磁性体管Pと対向し、磁性体管Pの内面に略平行である。また、大径ヨーク12の第2外周面12aは、ホール素子3を挟んで磁性体管Pと対向し、磁性体管Pの内面に略平行である。小径ヨーク11と大径ヨーク12とは磁性体管Pの軸方向に沿って連接しており、かつ、上述のとおり、大径ヨーク12は小径ヨーク11よりも直径が大きいため、第2外周面12aは第1外周面11aよりも磁性体管P側に位置する。
ここで、検査プローブ100が磁性体管Pの内部に挿入された場合、ホール素子3を挟んで互いに対向する大径ヨーク12と磁性体管Pとの間、すなわち、第2外周面12aと磁性体管Pの内面との間にわたって磁束が生じる。この磁束は、磁石2の端面2aから所定の範囲内にある位置Cでは、磁気回路全体を流れる磁束密度が大きくなる(磁性体管Pの減肉深さが小さくなる)につれて、通過する磁束密度が小さくなるように変化する。これに対し、上記磁束は、磁石2の端面2aから所定の範囲を超えた位置Dでは、磁気回路全体を流れる磁束密度が大きくなる(磁性体管Pの減肉深さが小さくなる)につれて、通過する磁束密度.が大きくなるように変化する。
磁石2の端面2aから所定の範囲内にある位置Cを通過する磁束密度は、位置Dを通過する磁束密度に比べて大きく、また、磁性体管Pの減肉深さに応じた変化量が大きい。そのため、検査プローブ100では、磁石2の端面2aから所定の範囲内にある位置Cにホール素子3を配置し、ホール素子3の出力電圧を測定することよって、磁性体管Pの減肉の有無を判定し、磁性体管Pの肉厚および減肉深さを算出する。これにより、磁性体管Pの減肉の有無、並びに、磁性体管Pの肉厚および減肉深さを好適に測定することができる。
なお、本実施形態における磁性体管Pの肉厚とは、磁性体管Pと磁石2とが対向する方向における磁性体管Pの厚みである。
図3は、ホール素子3から出力される電圧と、磁性体管Pの減肉率との関係を示すグラフである。図3では、磁性体管Pに減肉が生じておらず、健全である場合のホール素子3の出力電圧を0Vとして示している。
上述のとおり、ホール素子3は、ホール素子3を通過する磁束密度が大きくなると出力電圧が減少する向き、すなわち、負(マイナス)の出力電圧が増加する向きで磁気回路上に配置されている。
図3に示すように、検査プローブ100が空中にある場合には、位置Cに配置されたホール素子3を通過する磁束密度が大きいため、ホール素子3の出力電圧は小さい値(負の出力電圧が大きい値)となる。一方、検査プローブ100が、磁性体管Pの内部にあり、磁性体管Pに減肉が生じていない場合には、位置Cに配置されたホール素子3を通過する磁束密度が小さくなるため、ホール素子3の出力電圧は大きい値(負の出力電圧が小さい値)となる。そして、磁性体管Pに減肉が生じている場合には、ホール素子3は、減肉率に応じた電圧を出力する。例えば、磁性体管Pに、25%、50%、75%の減肉率で減肉が生じている場合には、位置Cに配置されたホール素子3を通過する磁束密度が段階的に大きくなるため、ホール素子3はそれぞれの減肉率に応じて段階的に小さい値(負の出力電圧が大きい値)の電圧を出力する。
なお、本実施形態における減肉率とは、健全な状態における磁性体管Pの肉厚に対する、磁性体管Pと磁石2とが対向する方向における減肉部の深さの割合を示す値であり、減肉率が75%であるといえば、磁性体管Pの厚みが健全な状態の1/4になっていることを示す。
図4は、外部磁場Hと、外部磁場Hに置かれた磁性体管Pに作用する磁束密度Bと、B=μHの関係から求めた磁性体管Pの比透磁率μとの関係を示すグラフである。図4の(a)では、横軸を外部磁場H、縦軸を比透磁率μおよび磁束密度Bとして、図4の(b)では、横軸を磁束密度B、縦軸を比透磁率μとしてそれぞれの関係を示している。
図4の(b)に示すように、磁束密度Bが小さい領域(図中領域α)は、磁気ノイズが発生し、比透磁率μが不安定な領域である。また、磁束密度Bが中程度の領域(図中領域β)は、磁気ノイズは抑制されるものの、磁束密度Bが増加しても比透磁率μの変化は小さく、ホール素子3を用いて磁性体管Pの減肉率を測定するには不適な領域である。
一方、磁束密度が大きい領域(図中領域γ)では、磁束密度Bが増加するに従って、比透磁率μが単調減少しており、磁性体管Pの減肉率を測定するのに適した領域である。特に、磁束密度Bが、磁性体管Pが完全には磁気飽和に達しない程度に大きい領域では、磁束密度Bが増加するにつれて、比透磁率μが直線的に減少している。そのため、磁性体管Pに当該領域の磁束密度Bが作用するように検査プローブ100を構成し、磁性体管Pの減肉率の測定を行うと、磁性体管Pの減肉率と、ホール素子3の出力電圧との間には直線関係が成り立つ。そのため、検査プローブ100に用いる磁石2は、強い磁場を発生する高性能磁石であることが好ましく、例えば、ネオジム磁石等の希土類磁石を用いることができる。
ここで、検査プローブに配置することができる磁石のサイズに制約があり、従来の検査プローブでは、測定対象が小径や厚肉の磁性体管Pである場合、磁束抵抗法によって欠陥を定量的に測定するために必要な図4の(b)に示す領域γの磁束密度Bが得られず、定量的な測定が難しくなる可能性があった。
そこで、本実施形態に係る検査プローブ100では、ヨーク1が小径ヨーク11よりも外径が大きい大径ヨーク12を備え、ホール素子3を挟んで互いに対向するヨーク1(大径ヨーク12)と磁性体管Pとの間の空間を小さくすることによって、所望の磁束密度Bを実現している。
図5(a)は、比較用検査プローブ10を用いた減肉測定時における磁束密度の分布例を示す模式図であり、図5(b)は、本実施形態に係る検査プローブ100を用いた減肉測定時における磁束密度の分布例を示す模式図である。
図5(a)に示すように、比較用検査プローブ10は、大径ヨーク12を備えず、略円柱状の小径ヨーク111のみを備える構成である。大径ヨーク12を備えない比較用検査プローブ10では、ホール素子3を挟んで互いに対向する小径ヨーク111と磁性体管Pとの間の空間が大きいため、磁性体管Pにおいて図4の(b)に示す領域γの磁束密度Bを達成することができない。これに対し、図5(b)に示すように、大径ヨーク12を備える検査プローブ100では、ホール素子3を挟んで互いに対向する大径ヨーク12と磁性体管Pとの間の空間が小さくなるため、磁性体管Pにおける図4の(b)に示す領域γの磁束密度Bを好適に達成することができる。
このように、検査プローブ100は、ヨーク1が大径ヨーク12を備えることにより、磁石2のサイズを一定に保ったまま、所望の磁束密度Bを実現することができる。したがって、検査プローブ100によれば、小径や厚肉の磁性体管Pにおける欠陥を定量的に測定することが可能となる。
(3.処理部の構成)
図6は、本実施形態に係る減肉測定装置200に備えられる処理部20の構成を示すブロック図である。なお、検査プローブ100と処理部20とにより、本実施形態に係る減肉測定装置200が構成される。
本実施形態に係る減肉測定装置200は、検査プローブ100が備えるホール素子3の出力電圧に基づいて、磁束抵抗法を用いて、処理部20が磁性体管の減肉を定量的に評価する。
図6に示すように、処理部20は、検出部21、記憶部22、演算部23を備える。また、演算部23は、検出位置特定部24および減肉深さ算出部25を備える。
検出部21は、ホール素子3の出力電圧値を取得し、取得した電圧値と当該各電圧値の検出時刻(検出タイミング)とを対応付けて記憶部22に記憶させる。
記憶部22の構成は特に限定されるものではなく、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ系等の記録媒体を用いることができる。また、記憶部22には、予め校正用の磁性体管を用いて算出された、ホール素子3の出力電圧と磁性体管の減肉深さとの関係を示す関係式が記憶されている。上記関係式を求める方法は特に限定されるものではなく公知の方法を用いることができる。例えば、校正用の磁性体管の減肉深さの実測値と、ホール素子3の出力との対応付けを行うことで上記関係式を求めてもよい。
検出位置特定部24は、記憶部22に記憶されているホール素子3の出力電圧値およびその検出時刻に基づいて、磁性体管におけるホール素子3の出力電圧に対応する検出位置を特定する。
減肉深さ算出部25は、記憶部22に保存されているホール素子3の出力電圧、および、ホール素子3の出力電圧と磁性体管の減肉深さとの関係を示す関係式に基づいて、減肉の有無を判定し、磁性体管の減肉深さを算出する。
なお、演算部23は、ASIC(Application specific integrated circuit)等の集積回路(ハードウェアロジック)であってもよく、CPU等のプロセッサを搭載したコンピュータがソフトウェアを実行することによって実現されるものであってもよく、それらを組み合わせて実現されるものであってもよい。
また、演算部23は、検出部21、記憶部22と共通の筐体に備えられるものであってもよく、別体に備えられるものであってもよい。後者の場合、演算部23は、記憶部22に記憶された情報を、有線通信、無線通信、あるいは着脱可能な記憶媒体等を介して取得し、演算処理を行う。
(4.減肉測定処理)
図7は、本実施形態における減肉測定処理の流れを示すフローチャートである。図7に示すように、まず、検査プローブ100を検査対象の磁性体管の内部に挿入して磁性体管内を軸方向に沿って移動させながらホール素子3による測定処理を行う(S1)。
次に、検出位置特定部24が、記憶部22に記憶されている情報に基づいて、ホール素子3の出力電圧値に対応する検出位置(磁性体管の軸方向の位置)を特定する(S2)。
次に、減肉深さ算出部25が、記憶部22に保存されているホール素子3の出力電圧、および、ホール素子3の出力電圧と磁性体管の減肉深さとの関係を示す関係式に基づいて、減肉の有無を判定し、磁性体管の減肉深さを算出する(S3)。そして、減肉深さ算出部25は、算出した減肉深さと、検出位置特定部24が特定した検出位置とを対応付け、処理を終了する。
(5.変形例)
なお、本実施形態においては、磁気回路を流れる磁束を検出する磁気センサとしてホール素子3を用いたが、磁気回路を流れる磁束密度の変化を検出することができる種々の磁気センサを用いることができる。
また、本実施形態においては、検査プローブ100がホール素子3を1つ備える構成とした。しかしながら、ホール素子3の数はこれに限られるものではなく、検査プローブ100は、複数のホール素子3を備えていてもよい。検査プローブ100が複数のホール素子3を備えている場合には、例えば、ヨーク1の外周に沿って複数の円弧状の磁石2が等間隔で配置される。検査プローブ100をこのような構成とすることで、複数のホール素子3のそれぞれから出力電圧を得ることができる。そのため、減肉範囲が狭く、磁束が当該減肉を迂回し、健全部を流れてしまうような局所的な減肉であっても、減肉の検知および減肉率の評価が可能となる。
また、本実施形態では、検査プローブ100を検査対象の磁性体管の内部に挿入して、磁性体管内を軸方向に沿って移動させながらホール素子3による測定処理を行い、減肉の有無の判定、および、減肉深さの算出を行う構成とした。しかしながら、検査対象の磁性体管のある一点における減肉の有無の判定、および、減肉深さの算出を行う場合には、検査プローブ100を移動させる必要はない。すなわち、検査プローブ100を検査対象の磁性体管の内部に挿入し、任意の箇所でホール素子3の出力を測定することで、磁性体管の任意の箇所における減肉の有無の判定、および、減肉深さの測定を行ってもよい。
また、本実施形態では、ヨーク1は、小径ヨーク11と大径ヨーク12とに分離可能な構成とした。しかしながら、これに限られるものではなく、小径ヨーク11と大径ヨーク12とが一体的に構成されていてもよい。
また、本実施形態では、減肉測定装置200が検出位置特定部24を備えた構成としたが、検出位置特定部24を省略することも可能である。減肉測定装置200が検出位置特定部24を備えない場合では、例えば、減肉深さ算出部25にて磁性体管Pの評価範囲全ての減肉深さを算出し、その算出結果に基づいて検出位置を特定すればよい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について以下に説明する。なお、便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(1.検査プローブの構成)
図8の(a)は、本実施形態に係る検査プローブ101の構成を示す模式図であり、図8の(b)は、本実施形態に係る検査プローブ102の構成を示す模式図である。
本実施形態では、サイズの異なる2つの検査プローブ101および検査プローブ102を作製し、ホール素子3の出力電圧を測定することにより、各種パラメータの最適範囲を求めた。
図8の(a)に示すように、検査プローブ101は、外径19mm、厚み2.0mmの炭素鋼からなる磁性体管P1の減肉測定に用いられるプローブである。また、図8の(b)に示すように、検査プローブ102は、外径25.4mm、厚み3.4mmの磁性体管P2の減肉測定に用いられるプローブである。検査プローブ101は、磁性体管P2よりも小径の磁性体管P1の内部に挿入可能なように、検査プローブ102よりも外径が小さく設計されている。
検査プローブ101および検査プローブ102は、いずれも小径ヨーク11および大径ヨーク12を含むヨーク1を備えている。実施形態では、小径ヨーク11および大径ヨーク12は、いずれもELCH2S(純鉄系軟磁性材料)からなる。
小径ヨーク11の第1外周面11aには、磁石2、磁石4および磁石5の3つの円弧状(または環状)の磁石が配置されている。磁石2、磁石4および磁石5は、いずれも50Mからなり、大径ヨーク12側からこの順で配置されている。磁石2および磁石5は、磁性体管Pと対向する方向に分極している。磁石4は、磁性体管Pの軸方向に分極している。また、大径ヨークの第2外周面12aには、ホール素子3が配置されている。
検査プローブ101および検査プローブ102が備える各部のサイズの一例を下記に示す。
(検査プローブ101)
ホール素子3:長さ2mm×奥行2mm×厚さ1mm
小径ヨーク11:外径(D1)6mm、突出し長さ(L4)30mm
磁石2:外径(D2)14mm、長さ(L1)40mm、厚さ(T)4mm
磁石4:外径(D2)14mm、長さ(L2)40mm、厚さ(T)4mm
磁石5:外径(D2)14mm、長さ(L3)40mm、厚さ(T)4mm
(検査プローブ102)
ホール素子3:長さ2mm×奥行2mm×厚さ1mm
小径ヨーク11:外径(d1)9.6mm、突出し長さ(l4)30mm
磁石2:外径(d2)17.6mm、長さ(l1)40mm、厚さ(t)4mm
磁石4:外径(d2)17.6mm、長さ(l2)40mm、厚さ(t)4mm
磁石5:外径(d2)17.6mm、長さ(l3)40mm、厚さ(t)4mm
(2.評価方法)
図9は、図8の(a)および(b)に示した検査プローブ101および検査プローブ102の破線枠囲み部分の拡大図である。図9に示すように、本実施形態では、検査プローブ101および検査プローブ102における大径ヨーク12の長さ(磁性体管の軸方向における長さ)A、大径ヨーク12の外径B、および磁石2の端面2aからのホール素子3の端面(端部)3aの位置Cの最適範囲を求めた。
本実施形態では、検査プローブ101を磁性体管P1の内部に挿入して、磁性体管P1の軸方向に沿って検査プローブ101を移動させた場合のホール素子3の出力電圧を測定した。また、検査プローブ102を磁性体管P2の内部に挿入して、磁性体管P2の軸方向に沿って検査プローブ102を移動させた場合のホール素子3の出力電圧を測定した。
そして、断面欠損率(減肉深さ)0〜100%の全範囲においてホール素子3の出力電圧が負(マイナス)であった場合を「〇」、断面欠損率0〜100%の範囲においてホール素子3の出力電圧が負(マイナス)である範囲と正(プラス)である範囲とがあった場合を「△」と評価した。
(3.評価結果)
磁性体管の外径と大径ヨーク12の長さAを変えて、上記評価方法で評価した結果を表1Aおよび表1Bに示す。測定の結果、大径ヨーク12の長さAが、磁性体管の外径の0.25倍以上0.35倍未満である場合、断面欠損率0〜100%の範囲においてホール素子3の出力電圧が負となる範囲と正となる範囲とがあった。また、大径ヨーク12の長さAが、磁性体管の外径の0.35倍以上である場合、断面欠損率0〜100%の全範囲においてホール素子3の出力電圧が負となった。
したがって、大径ヨーク12の長さAは、磁性体管の外径の0.25倍以上であることが好ましく、磁性体管の外径の0.35倍以上であることがより好ましい。
磁性体管の外径と大径ヨーク12の外径Bを変えて、上記評価方法で評価した結果を表2Aおよび表2Bに示す。測定の結果、大径ヨーク12の外径Bが、磁性体管の外径の0.51倍以上0.55倍未満である場合、断面欠損率0〜100%の範囲においてホール素子3の出力電圧が負となる範囲と正となる範囲とがあった。また、大径ヨーク12の外径Bが、磁性体管の外径の0.55倍以上である場合、断面欠損率0〜100%の全範囲においてホール素子3の出力電圧が負となった。
したがって、大径ヨーク12の外径Bは、磁性体管の外径の0.51倍以上であることが好ましく、磁性体管の外径の0.55倍以上であることがより好ましい。
磁性体管の外径とホール素子3の端面3aの位置Cを変えて、上記評価方法で評価した結果を表3に示す。測定の結果、ホール素子3の端面3aの位置Cが磁石2の端面2aから2.5mm超5.5mm以下の範囲にある場合、断面欠損率0〜100%の範囲においてホール素子3の出力電圧が負となる範囲と正となる範囲とがあった。また、ホール素子3の端面3aの位置Cが磁石2の端面2aから2.5mm以下の範囲にある場合、断面欠損率0〜100%の全範囲においてホール素子3の出力電圧が負となった。
したがって、ホール素子3の端面3aの位置Cは、磁性体管の外径にかかわらず、磁石2の端面2aから5.5mm以下の範囲にあることが好ましく、磁石2の端面2aから2.5以下の範囲にあることがより好ましい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 ヨーク
2 磁石
2a 端面(端部)
3 ホール素子(磁気センサ)
11 小径ヨーク(ヨーク、小径部)
11a 第1外周面(第1対向面)
12 大径ヨーク(ヨーク、大径部)
12a 第2外周面(第2対向面)
25 減肉深さ算出部(算出部)
100、101、102 検査プローブ
200 減肉測定装置(欠陥測定装置)
P、P1、P2 磁性体管(磁性体部材)

Claims (8)

  1. 磁性体部材の欠陥を検査する欠陥測定装置であって、
    磁石と、前記磁石に対して前記磁性体部材とは反対側に配置されるヨークと、前記ヨークと前記磁性体部材との間に配置され、前記磁石、前記ヨークおよび前記磁性体部材が形成する磁気回路を流れる磁束密度を検出する磁気センサとを備える検査プローブと、
    前記磁気センサの出力に基づいて、前記磁性体部材の欠陥の深さを算出する算出部とを含み、
    前記ヨークは、前記磁石を挟んで前記磁性体部材と対向する第1対向面と、前記磁気センサを挟んで前記磁性体部材と対向する第2対向面とを有し、
    前記第2対向面は、前記第1対向面よりも前記磁性体部材側に位置していることを特徴とする欠陥測定装置。
  2. 前記磁気センサは、前記磁性体部材の欠陥の深さが大きくなるにつれて前記磁束密度が増加する、前記磁気回路上の位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の欠陥測定装置。
  3. 前記検査プローブは、略円筒状の前記磁性体部材の内部に挿入されるものであり、
    前記ヨークは、前記磁性体部材の内面に略平行である前記第1対向面を有する小径部と、当該内面に略平行である前記第2対向面を有する大径部とを含み、
    前記小径部と前記大径部とは、前記磁性体部材の軸方向に沿って連接していることを特徴とする請求項1または2に記載の欠陥測定装置。
  4. 前記軸方向における前記大径部の長さは、前記磁性体部材の外径の0.25倍以上であることを特徴とする請求項3に記載の欠陥測定装置。
  5. 前記大径部の外径は、前記磁性体部材の外径の0.51倍以上であることを特徴とする請求項3または4に記載の欠陥測定装置。
  6. 前記磁気センサは、前記磁石の端部から5.5mm以下の範囲内に配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の欠陥測定装置。
  7. 磁性体部材の欠陥を検査する欠陥測定方法であって、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の欠陥測定装置を用いて、前記磁性体部材の欠陥を検査することを特徴とする欠陥測定方法。
  8. 磁性体部材の欠陥を検査するための検査プローブであって、
    磁石と、前記磁石に対して前記磁性体部材とは反対側に配置されるヨークと、前記ヨークと前記磁性体部材との間に配置され、前記磁石、前記ヨークおよび前記磁性体部材が形成する磁気回路を流れる磁束密度を検出する磁気センサとを備え、
    前記ヨークは、前記磁石を挟んで前記磁性体部材と対向する第1対向面と、前記磁気センサを挟んで前記磁性体部材と対向する第2対向面とを有し、
    前記第2対向面は、前記第1対向面よりも前記磁性体部材側に位置していることを特徴とする検査プローブ。
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