JP2004212161A - 配管検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】配管を検査区間の両端において外部に開放させて、予め、牽引用ワイヤーなどを配管内に通しておくような作業が不要でありながら、配管内を精度良く検査し易い配管検査方法を提供する。
【解決手段】管検査装置Cを配管A内で移動させて、その配管を検査する配管検査方法であって、配管内を駆動走行可能な駆動走行部2と管検査部1とを設けてある管検査装置を、検査区間Bにおける配管内の一端側に挿入し、駆動走行部の駆動で、管検査装置に連結してある牽引用索状体6の一端側を配管内に引き込みながら、管検査部を非作動状態で検査区間における配管内の他端側まで移動させ、検査区間における配管内の他端側に移動させた管検査部を作動させながら、その管検査部を牽引用索状体で管外から牽引して、検査区間の前記一端側に向けて移動させる。
【選択図】 図1
【解決手段】管検査装置Cを配管A内で移動させて、その配管を検査する配管検査方法であって、配管内を駆動走行可能な駆動走行部2と管検査部1とを設けてある管検査装置を、検査区間Bにおける配管内の一端側に挿入し、駆動走行部の駆動で、管検査装置に連結してある牽引用索状体6の一端側を配管内に引き込みながら、管検査部を非作動状態で検査区間における配管内の他端側まで移動させ、検査区間における配管内の他端側に移動させた管検査部を作動させながら、その管検査部を牽引用索状体で管外から牽引して、検査区間の前記一端側に向けて移動させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、管検査装置を配管内で移動させて、その配管を検査する配管検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記配管検査方法では、例えば、管内の状況や溶接線を検査するために、カメラなどを備えた管検査部と、配管内を駆動走行可能な駆動走行部とを設けてある管検査装置を検査区間における配管内の一端側に挿入し、駆動走行部の駆動で、管検査部を作動させながら検査区間における配管内の他端側まで駆動移動させて、その配管を検査することが行われている( 例えば、特許文献1参照) 。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−338128号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記配管検査方法では、管検査装置を駆動走行部で自走させるので、例えば、管検査装置を配管内に挿入する前に、予め、牽引用ワイヤーを検査区間の配管内に通しておいて、その一端側を管検査装置に連結し、牽引用ワイヤーによる牽引操作で、その管検査装置を作動させながら検査区間における配管内の一端側から他端側に牽引して移動させる場合に比べて、配管を検査区間の両端において外部に開放させて、牽引用ワイヤーを予め配管内に通しておくような作業が不要になる利点があるが、配管内での駆動走行時に、管内の状況によっては、駆動走行部が管継手における段差部などでスリップしたり駆動力が不足したりすることがあって、管検査装置の配管内での移動速度を検査に適した速度に制御することが難しく、配管内を精度良く検査しにくい欠点がある。
また、特に漏洩磁束法で配管を検査する場合は、磁力により管検査装置が管に吸着するため、移動させるときに移動抵抗が大きくなることから、駆動走行部の自走により管検査装置を移動させにくい欠点がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、配管を検査区間の両端において外部に開放させて、予め、牽引用ワイヤーなどを配管内に通しておくような作業が不要でありながら、配管内を精度良く検査し易い配管検査方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の特徴構成は、管検査装置を配管内で移動させて、その配管を検査する配管検査方法であって、前記配管内を駆動走行可能な駆動走行部と管検査部とを設けてある管検査装置を、検査区間における配管内の一端側に挿入し、前記駆動走行部の駆動で、前記管検査装置に連結してある牽引用索状体の一端側を配管内に引き込みながら、前記管検査部を非作動状態で前記検査区間における配管内の他端側まで移動させ、前記検査区間における配管内の他端側に移動させた前記管検査部を作動させながら、その管検査部を前記牽引用索状体で管外から牽引して、前記検査区間の前記一端側に向けて移動させる点にある。
【0006】
〔作用及び効果〕
駆動走行部と管検査部とを設けてある管検査装置を検査区間における配管内の一端側に挿入して、駆動走行部の駆動で、管検査装置に連結してある牽引用索状体の一端側を配管内に引き込みながら、管検査部を検査区間における配管内の他端側まで移動させるのであるが、管内の状況によって、駆動走行部がスリップしたり駆動力が不足したりすることがあると、管検査部の配管内での移動速度を検査に適した速度に制御することが難しいので、この検査区間の他端側までの移動時には、管検査部を非作動状態で移動させて、管検査部による配管の検査は行わない。
そして、検査区間における配管内の他端側に移動させた管検査部を検査区間の一端側に向けて移動させるときは、検査区間の他端側までの移動時に配管内に引き込んだ牽引用索状体で管検査部を管外から牽引して移動させるので、このときは牽引用索状体による牽引速度を調節して、管検査部の配管内での移動速度を検査に適した速度に容易に制御することができ、この検査区間の一端側に向けて移動させるときに、管検査部を作動させながら移動させるので、配管を検査区間の両端において外部に開放させて、予め、牽引用ワイヤーなどを配管内に通しておくような作業が不要でありながら、配管内を精度良く検査し易い。
【0007】
請求項2記載の発明の特徴構成は、前記管検査部が、配管を磁化させる磁石と、磁化させた配管の欠陥部からの漏洩磁束を検出可能な磁気センサとを備えた漏洩磁束検出部である点にある。
【0008】
〔作用及び効果〕
管検査部が、配管を磁化させる磁石と、磁化させた配管の欠陥部からの漏洩磁束を検出可能な磁気センサとを備えた漏洩磁束検出部である場合、少なくとも、管検査部を作動させながら検査区間の他端側から一端側に向けて移動させるときに、磁石が配管に吸着しようとして移動抵抗が大きくなるが、管検査部を作動させながら検査区間の他端側から一端側に向けて移動させるときは、管検査部を牽引用索状体で管外から牽引して移動させるので、管検査部がこのような検査作動時に移動抵抗が大きい漏洩磁束検出部であっても、配管内での移動速度を検査に適した速度に容易に制御することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1,図2は、地中に埋設してある鋼などの金属製の都市ガス供給用配管A内で管検査装置Cを移動させて、その配管Aを検査する本発明による配管検査方法を示している。
【0010】
前記管検査装置Cは、図2( ロ) に示すように、検査ピグ( 管検査部) 1の前後に、配管A内を駆動走行可能な駆動走行部を構成する走行台車2と、検査ピグ1の作動を制御する制御部や検査データを記憶するメモリ,検査ピグ1の作動用や走行台車2の駆動用のバッテリ( 電源) などを搭載してある制御台車3とを連結して設けてあり、走行台車2の駆動や駆動停止,クラッチの切換、検査ピグ1の作動の入り切りなどの操作指令は無線で入力できるようにしてある。
【0011】
前記走行台車2には、電動モータで駆動する前後一対の駆動輪4の複数対を管周方向に沿って並べて設け、制御台車3には、前後一対の遊転輪5の複数対を管周方向に沿って並べて設け、制御台車3の検査ピグ1との連結側とは逆の端部に牽引用ワイヤ( 牽引用索状体) 6を連結自在に設けてある。
【0012】
前記検査ピグ1は、検査対象の配管部分を磁気飽和するように磁化させて、その磁化させた配管部分からの漏洩磁束の検出結果に基づいて、腐食減肉部などの欠陥部の有無を検査するもので、円筒体7内に測定ユニットを収納するとともに、配管A内において円筒体7を配管Aと略同芯状に支持する支持ヘッド8をその円筒体7の前後に設け、センサユニット9の複数個を円筒体7の外周部に沿って並べて設けてある。
【0013】
前記支持ヘッド8は配管Aを部分的に磁化させる電磁石を備えており、また、センサユニット9は、磁化させた配管部分の欠陥部からの漏洩磁束を検出する磁気センサなどを備えていて、検査ピグ1を漏洩磁束検出部に構成してある。
【0014】
そして、図1( イ) に示すように、検査区間Bの一端側にピット10を掘削して、管継手12で直管11を接続してある配管Aの検査区間Bにおける一端側を開口させるとともに、牽引用ワイヤ6をドラム13に巻き取ってある油圧ウインチ14をピット10近くに設置して、管検査装置Cを、走行台車2を前方側に位置させて開口部15から配管A内に挿入し、制御台車3には牽引用ワイヤ6を連結しておく。
【0015】
次に、図1( ロ) に示すように、走行台車2を駆動させて、遊転するドラム13から繰り出した牽引用ワイヤ6の一端側を配管A内に引き込みながら、検査ピグ1を電磁石を作動させないことで漏洩磁束の検出を行わない非作動状態で検査区間Bにおける配管A内の他端側まで移動させる。
【0016】
次に、図2( イ) に示すように、検査区間Bにおける配管A内の他端側に移動させた管検査装置Cを、駆動輪4と電動モータとの連動をクラッチで解除して、油圧ウインチ14による牽引用ワイヤ6の巻き取り操作で、駆動輪4を遊転させながら、かつ、検査ピグ1を電磁石を作動させて配管Aを部分的に磁化することで漏洩磁束の検出を行う作動状態に切り換えて検査データをメモリに記憶しながら、検査ピグ1の移動速度が検査に適した速度になるように管外から牽引して、検査区間Bの一端側である開口部15に向けて移動させ、開口部15から回収して、メモリに記録されている検査データを解析し、欠陥部の有無を検査する。
【0017】
〔第2実施形態〕
図3,図4は、本発明による配管検査方法の別実施形態を示し、この配管検査方法では、図4( ロ) に示すように、検査ピグ1の前方に配管A内を駆動走行可能な駆動走行部を構成する走行台車2を連結してある管検査装置Cを使用し、検査ピグ1の走行台車2との連結側とは逆の端部に牽引用ワイヤ6を連結自在に設けてある。
【0018】
前記管検査装置Cは、検査ピグ1にケーブル16を接続して、このケーブル16を介して、検査ピグ1の作動用電力や走行台車2の駆動用電力,検査ピグ1の作動を制御する制御信号や走行台車2の駆動を制御する制御信号などを供給するとともに、検査ピグ1の検査データを地上側に設置してある解析装置17に送信するように構成してある。
【0019】
そして、図3( イ) に示すように、牽引用ワイヤ6をワイヤ用ドラム13に巻き取ってある油圧ウインチ14と、ケーブル16を繰り出し自在に巻き取ってあるケーブル用ドラム18と、ケーブル用ドラム18に巻き取ってあるケーブル16を接続する解析装置17とをピット10近くに設置し、牽引用ワイヤ6を検査ピグ1に連結してある管検査装置Cを、配管Aの検査区間Bにおける一端側の開口部15から、走行台車2を前方側に位置させて配管A内に挿入し、図3( ロ) に示すように、走行台車2を駆動させて、検査ピグ1に連結してある牽引用ワイヤ6の一端側をケーブル16と共に配管A内に引き込みながら、検査ピグ1を電磁磁石を作動させないことで漏洩磁束の検出を行わない非作動状態で検査区間Bにおける配管A内の他端側まで移動させる。
【0020】
次に、図4( イ) に示すように、検査区間Bにおける配管A内の他端側に移動させた管検査装置Cを、駆動輪4と電動モータとの連動をクラッチで解除して、油圧ウインチ14による牽引用ワイヤ6の巻き取り操作で、駆動輪4を遊転させながら、検査ピグ1の移動速度が検査に適した速度になるように牽引用ワイヤ6で管外から牽引し、かつ、検査ピグ1を作動させて検査データを解析装置17に送信しながらケーブル16をケーブル用ドラム18に巻き取って、検査区間Bの一端側である開口部15に向けて移動させ、開口部15から回収する。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0021】
〔その他の実施形態〕
1.本発明による配管検査方法は、駆動走行部と管検査部とを一体に設けてある管検査装置を使用しても良い。
2.本発明による配管検査方法は、管内観察用のカメラを備えた管検査部を設けて、配管内の水の有無や配管の亀裂の有無などの管内の状況を検査或いは診断する管検査装置を使用しても良い。
3.本発明による配管検査方法は、チェーンやケーブル、針金,繊維製のロープ,樹脂製パイプなどで構成してある牽引用索状体を使用しても良い。
4.本発明による配管検査方法は、牽引用ワイヤ6とケーブル16とを一体に設けて巻き取りドラムを共用しても良い。、
5.本発明による配管検査方法は、漏洩磁束法により検査するための磁化方式として、一部に永久磁石を使用しても良い。
6.本発明による配管検査方法は、水道や下水道用の配管の欠陥部を検査するために使用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】配管検査方法の説明図
【図2】( イ) 配管検査方法の説明図
( ロ) 要部の斜視図
【図3】第2実施形態を示す配管検査方法の説明図
【図4】( イ) 第2実施形態を示す配管検査方法の説明図
( ロ) 第2実施形態を示す要部の斜視図
【符号の説明】
1 管検査部
2 駆動走行部
6 牽引用索状体
A 配管
B 検査区間
C 管検査装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、管検査装置を配管内で移動させて、その配管を検査する配管検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記配管検査方法では、例えば、管内の状況や溶接線を検査するために、カメラなどを備えた管検査部と、配管内を駆動走行可能な駆動走行部とを設けてある管検査装置を検査区間における配管内の一端側に挿入し、駆動走行部の駆動で、管検査部を作動させながら検査区間における配管内の他端側まで駆動移動させて、その配管を検査することが行われている( 例えば、特許文献1参照) 。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−338128号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記配管検査方法では、管検査装置を駆動走行部で自走させるので、例えば、管検査装置を配管内に挿入する前に、予め、牽引用ワイヤーを検査区間の配管内に通しておいて、その一端側を管検査装置に連結し、牽引用ワイヤーによる牽引操作で、その管検査装置を作動させながら検査区間における配管内の一端側から他端側に牽引して移動させる場合に比べて、配管を検査区間の両端において外部に開放させて、牽引用ワイヤーを予め配管内に通しておくような作業が不要になる利点があるが、配管内での駆動走行時に、管内の状況によっては、駆動走行部が管継手における段差部などでスリップしたり駆動力が不足したりすることがあって、管検査装置の配管内での移動速度を検査に適した速度に制御することが難しく、配管内を精度良く検査しにくい欠点がある。
また、特に漏洩磁束法で配管を検査する場合は、磁力により管検査装置が管に吸着するため、移動させるときに移動抵抗が大きくなることから、駆動走行部の自走により管検査装置を移動させにくい欠点がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、配管を検査区間の両端において外部に開放させて、予め、牽引用ワイヤーなどを配管内に通しておくような作業が不要でありながら、配管内を精度良く検査し易い配管検査方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の特徴構成は、管検査装置を配管内で移動させて、その配管を検査する配管検査方法であって、前記配管内を駆動走行可能な駆動走行部と管検査部とを設けてある管検査装置を、検査区間における配管内の一端側に挿入し、前記駆動走行部の駆動で、前記管検査装置に連結してある牽引用索状体の一端側を配管内に引き込みながら、前記管検査部を非作動状態で前記検査区間における配管内の他端側まで移動させ、前記検査区間における配管内の他端側に移動させた前記管検査部を作動させながら、その管検査部を前記牽引用索状体で管外から牽引して、前記検査区間の前記一端側に向けて移動させる点にある。
【0006】
〔作用及び効果〕
駆動走行部と管検査部とを設けてある管検査装置を検査区間における配管内の一端側に挿入して、駆動走行部の駆動で、管検査装置に連結してある牽引用索状体の一端側を配管内に引き込みながら、管検査部を検査区間における配管内の他端側まで移動させるのであるが、管内の状況によって、駆動走行部がスリップしたり駆動力が不足したりすることがあると、管検査部の配管内での移動速度を検査に適した速度に制御することが難しいので、この検査区間の他端側までの移動時には、管検査部を非作動状態で移動させて、管検査部による配管の検査は行わない。
そして、検査区間における配管内の他端側に移動させた管検査部を検査区間の一端側に向けて移動させるときは、検査区間の他端側までの移動時に配管内に引き込んだ牽引用索状体で管検査部を管外から牽引して移動させるので、このときは牽引用索状体による牽引速度を調節して、管検査部の配管内での移動速度を検査に適した速度に容易に制御することができ、この検査区間の一端側に向けて移動させるときに、管検査部を作動させながら移動させるので、配管を検査区間の両端において外部に開放させて、予め、牽引用ワイヤーなどを配管内に通しておくような作業が不要でありながら、配管内を精度良く検査し易い。
【0007】
請求項2記載の発明の特徴構成は、前記管検査部が、配管を磁化させる磁石と、磁化させた配管の欠陥部からの漏洩磁束を検出可能な磁気センサとを備えた漏洩磁束検出部である点にある。
【0008】
〔作用及び効果〕
管検査部が、配管を磁化させる磁石と、磁化させた配管の欠陥部からの漏洩磁束を検出可能な磁気センサとを備えた漏洩磁束検出部である場合、少なくとも、管検査部を作動させながら検査区間の他端側から一端側に向けて移動させるときに、磁石が配管に吸着しようとして移動抵抗が大きくなるが、管検査部を作動させながら検査区間の他端側から一端側に向けて移動させるときは、管検査部を牽引用索状体で管外から牽引して移動させるので、管検査部がこのような検査作動時に移動抵抗が大きい漏洩磁束検出部であっても、配管内での移動速度を検査に適した速度に容易に制御することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1,図2は、地中に埋設してある鋼などの金属製の都市ガス供給用配管A内で管検査装置Cを移動させて、その配管Aを検査する本発明による配管検査方法を示している。
【0010】
前記管検査装置Cは、図2( ロ) に示すように、検査ピグ( 管検査部) 1の前後に、配管A内を駆動走行可能な駆動走行部を構成する走行台車2と、検査ピグ1の作動を制御する制御部や検査データを記憶するメモリ,検査ピグ1の作動用や走行台車2の駆動用のバッテリ( 電源) などを搭載してある制御台車3とを連結して設けてあり、走行台車2の駆動や駆動停止,クラッチの切換、検査ピグ1の作動の入り切りなどの操作指令は無線で入力できるようにしてある。
【0011】
前記走行台車2には、電動モータで駆動する前後一対の駆動輪4の複数対を管周方向に沿って並べて設け、制御台車3には、前後一対の遊転輪5の複数対を管周方向に沿って並べて設け、制御台車3の検査ピグ1との連結側とは逆の端部に牽引用ワイヤ( 牽引用索状体) 6を連結自在に設けてある。
【0012】
前記検査ピグ1は、検査対象の配管部分を磁気飽和するように磁化させて、その磁化させた配管部分からの漏洩磁束の検出結果に基づいて、腐食減肉部などの欠陥部の有無を検査するもので、円筒体7内に測定ユニットを収納するとともに、配管A内において円筒体7を配管Aと略同芯状に支持する支持ヘッド8をその円筒体7の前後に設け、センサユニット9の複数個を円筒体7の外周部に沿って並べて設けてある。
【0013】
前記支持ヘッド8は配管Aを部分的に磁化させる電磁石を備えており、また、センサユニット9は、磁化させた配管部分の欠陥部からの漏洩磁束を検出する磁気センサなどを備えていて、検査ピグ1を漏洩磁束検出部に構成してある。
【0014】
そして、図1( イ) に示すように、検査区間Bの一端側にピット10を掘削して、管継手12で直管11を接続してある配管Aの検査区間Bにおける一端側を開口させるとともに、牽引用ワイヤ6をドラム13に巻き取ってある油圧ウインチ14をピット10近くに設置して、管検査装置Cを、走行台車2を前方側に位置させて開口部15から配管A内に挿入し、制御台車3には牽引用ワイヤ6を連結しておく。
【0015】
次に、図1( ロ) に示すように、走行台車2を駆動させて、遊転するドラム13から繰り出した牽引用ワイヤ6の一端側を配管A内に引き込みながら、検査ピグ1を電磁石を作動させないことで漏洩磁束の検出を行わない非作動状態で検査区間Bにおける配管A内の他端側まで移動させる。
【0016】
次に、図2( イ) に示すように、検査区間Bにおける配管A内の他端側に移動させた管検査装置Cを、駆動輪4と電動モータとの連動をクラッチで解除して、油圧ウインチ14による牽引用ワイヤ6の巻き取り操作で、駆動輪4を遊転させながら、かつ、検査ピグ1を電磁石を作動させて配管Aを部分的に磁化することで漏洩磁束の検出を行う作動状態に切り換えて検査データをメモリに記憶しながら、検査ピグ1の移動速度が検査に適した速度になるように管外から牽引して、検査区間Bの一端側である開口部15に向けて移動させ、開口部15から回収して、メモリに記録されている検査データを解析し、欠陥部の有無を検査する。
【0017】
〔第2実施形態〕
図3,図4は、本発明による配管検査方法の別実施形態を示し、この配管検査方法では、図4( ロ) に示すように、検査ピグ1の前方に配管A内を駆動走行可能な駆動走行部を構成する走行台車2を連結してある管検査装置Cを使用し、検査ピグ1の走行台車2との連結側とは逆の端部に牽引用ワイヤ6を連結自在に設けてある。
【0018】
前記管検査装置Cは、検査ピグ1にケーブル16を接続して、このケーブル16を介して、検査ピグ1の作動用電力や走行台車2の駆動用電力,検査ピグ1の作動を制御する制御信号や走行台車2の駆動を制御する制御信号などを供給するとともに、検査ピグ1の検査データを地上側に設置してある解析装置17に送信するように構成してある。
【0019】
そして、図3( イ) に示すように、牽引用ワイヤ6をワイヤ用ドラム13に巻き取ってある油圧ウインチ14と、ケーブル16を繰り出し自在に巻き取ってあるケーブル用ドラム18と、ケーブル用ドラム18に巻き取ってあるケーブル16を接続する解析装置17とをピット10近くに設置し、牽引用ワイヤ6を検査ピグ1に連結してある管検査装置Cを、配管Aの検査区間Bにおける一端側の開口部15から、走行台車2を前方側に位置させて配管A内に挿入し、図3( ロ) に示すように、走行台車2を駆動させて、検査ピグ1に連結してある牽引用ワイヤ6の一端側をケーブル16と共に配管A内に引き込みながら、検査ピグ1を電磁磁石を作動させないことで漏洩磁束の検出を行わない非作動状態で検査区間Bにおける配管A内の他端側まで移動させる。
【0020】
次に、図4( イ) に示すように、検査区間Bにおける配管A内の他端側に移動させた管検査装置Cを、駆動輪4と電動モータとの連動をクラッチで解除して、油圧ウインチ14による牽引用ワイヤ6の巻き取り操作で、駆動輪4を遊転させながら、検査ピグ1の移動速度が検査に適した速度になるように牽引用ワイヤ6で管外から牽引し、かつ、検査ピグ1を作動させて検査データを解析装置17に送信しながらケーブル16をケーブル用ドラム18に巻き取って、検査区間Bの一端側である開口部15に向けて移動させ、開口部15から回収する。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0021】
〔その他の実施形態〕
1.本発明による配管検査方法は、駆動走行部と管検査部とを一体に設けてある管検査装置を使用しても良い。
2.本発明による配管検査方法は、管内観察用のカメラを備えた管検査部を設けて、配管内の水の有無や配管の亀裂の有無などの管内の状況を検査或いは診断する管検査装置を使用しても良い。
3.本発明による配管検査方法は、チェーンやケーブル、針金,繊維製のロープ,樹脂製パイプなどで構成してある牽引用索状体を使用しても良い。
4.本発明による配管検査方法は、牽引用ワイヤ6とケーブル16とを一体に設けて巻き取りドラムを共用しても良い。、
5.本発明による配管検査方法は、漏洩磁束法により検査するための磁化方式として、一部に永久磁石を使用しても良い。
6.本発明による配管検査方法は、水道や下水道用の配管の欠陥部を検査するために使用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】配管検査方法の説明図
【図2】( イ) 配管検査方法の説明図
( ロ) 要部の斜視図
【図3】第2実施形態を示す配管検査方法の説明図
【図4】( イ) 第2実施形態を示す配管検査方法の説明図
( ロ) 第2実施形態を示す要部の斜視図
【符号の説明】
1 管検査部
2 駆動走行部
6 牽引用索状体
A 配管
B 検査区間
C 管検査装置
Claims (2)
- 管検査装置を配管内で移動させて、その配管を検査する配管検査方法であって、
前記配管内を駆動走行可能な駆動走行部と管検査部とを設けてある管検査装置を、検査区間における配管内の一端側に挿入し、
前記駆動走行部の駆動で、前記管検査装置に連結してある牽引用索状体の一端側を配管内に引き込みながら、前記管検査部を非作動状態で前記検査区間における配管内の他端側まで移動させ、
前記検査区間における配管内の他端側に移動させた前記管検査部を作動させながら、その管検査部を前記牽引用索状体で管外から牽引して、前記検査区間の前記一端側に向けて移動させる管内検査方法。 - 前記管検査部が、配管を磁化させる磁石と、磁化させた配管の欠陥部からの漏洩磁束を検出可能な磁気センサとを備えた漏洩磁束検出部である請求項1記載の管内検査方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002380856A JP2004212161A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 配管検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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