JP2019099832A - ペレットの製造方法、ニッケル酸化鉱の製錬方法 - Google Patents
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Description
本発明に係るペレットの製造方法は、例えば、ニッケル酸化鉱の製錬方法にて用いられる、少なくとも酸化鉱と炭素質還元剤とバインダーとを含むペレットの製造方法である。このペレットの製造方法は、酸化鉱と炭素質還元剤とバインダーとを混合して混合物とする混合処理工程と、得られた混合物を成形してペレットとする混合物成形工程と、を有する。
本実施の形態に係るニッケル酸化鉱の製錬方法は、ニッケル酸化鉱を、炭素質還元剤とバインダーと混合して混合物とし、その混合物に対して還元処理を施すことによって、還元物としてメタル(鉄とニッケルの合金であるフェロニッケル)とスラグとを生成させる方法である。なお、メタルであるフェロニッケルは、還元処理を経て得られたメタルとスラグとを含む混合物から、そのメタルを分離することで回収することができる。
ペレット製造工程S1は、ニッケル酸化鉱を含む原料粉末を混合して混合物とし、その混合物をペレットに成形する工程である。具体的に、ペレット製造工程S1は、少なくともニッケル酸化鉱と炭素質還元剤とバインダーとを混合して混合物とする混合処理工程S11と、得られた混合物を成形してペレットする混合物成形工程S12と、を有する。
混合処理工程S11では、少なくともニッケル酸化鉱と炭素質還元剤とバインダーとを混合して原料粉末から構成される混合物を得る。具体的には、原料鉱石であるニッケル酸化鉱に、炭素質還元剤を添加して混合し、また任意成分の添加剤として、鉄鉱石、フラックス成分等の、例えば粒径が0.1mm〜0.8mm程度の粉末を添加して混合して混合物とする。
混合物成形工程S12では、混合処理工程S11で調製して得られた混合物を、ある程度の大きさ以上の塊(塊状物、以下「ペレット」という)に成形する。なお、この混合物成形工程S12にて得られるペレットが、還元工程S3における所定の温度での還元処理(還元加熱処理)の処理対象となる。
乾燥工程S2は、ペレット製造工程S1にて製造したペレットを乾燥して、そのペレットに含まれる水分(付着水)を蒸発させ除去する工程である。必須の態様ではないが、このように、製造したペレットに対して乾燥処理を施すことにより、次工程の還元工程S3における還元処理に際して急激な昇温によってペレット内部の水分が一気に膨張することで、粉々に破損してしまう事態を防ぐことができる。
還元工程S3は、製造したペレットを還元炉内に装入して、所定の還元温度で還元加熱する工程である。この還元工程S3における還元処理により、製錬反応(還元反応)が進行して、還元物であるメタルとスラグとが生成する。
回収工程S4では、還元工程S3にて生成したメタルとスラグとを分離してメタルを回収する。具体的には、混合物に対する還元加熱処理によって得られた、メタル相(メタル固相)とスラグ相(スラグ固相)とを含む混合物(混在物)からメタル相を分離して回収する。
以下のようにしてフェロニッケル製錬に用いるペレットを製造した。
原料鉱石としてのニッケル酸化鉱(水分をおよそ10質量%の割合で含有)と、鉄鉱石と、フラックス成分である珪砂及び石灰石、炭素質還元剤(石炭粉、炭素含有量:85質量%、平均粒径:約90μm)、及びバインダーとしてのベントナイトを、混合機を用いて混合して混合物を得た。
次に、得られた混合物を、プレス成形してペレットを製造した。具体的には、混合物をプレス機の金型に、成形品の高さが14mm〜15mm程度となるように充填した。その後、下記表1に示す圧力(面圧)を混合物に加えることによってプレス成形した。
次に、プレス成形して得られたペレットに対して105℃〜110℃程度の温度雰囲気で乾燥処理を施した。
次に、乾燥後のペレットを、炉内温度を1300℃に加熱した還元炉に装入した。そして、その還元温度を保持して30分間に亘って還元処理を施した。
還元処理の終了後、炉内に生成した還元物を回収して、損壊が生じているか否かの観察を行った。下記表1では、損壊が生じていた場合を損壊「あり」とし、損壊が生じなかった場合を損壊「なし」として評価した。
ニッケルメタル化率=ペレット中のメタル化したNiの量÷(ペレット中の全てのNi量)×100(%) ・・・(1)式
メタル中ニッケル含有率=ペレット中のメタル化したNiの量÷(ペレット中のメタル化したNiとFeの合計量)×100(%) ・・・(2)式
Claims (4)
- 酸化鉱と炭素質還元剤とを混合して混合物とする混合処理工程と、
得られた混合物を成形してペレットとする混合物成形工程と、
を有し、
前記混合処理工程では、バインダーとしてベントナイトを混合して混合物を調製し、
前記混合物成形工程では、前記混合物を50kg/cm2以上500kg/cm2未満の成形圧力でプレス成形することによってペレットとする
ペレットの製造方法。 - 前記混合処理工程では、混合物中において0.5質量%以上10質量%以下の割合となるように前記ベントナイトを混合する
請求項1に記載のペレットの製造方法。 - ニッケル酸化鉱と炭素質還元剤とを含むペレットを製造するペレット製造工程と、
得られたペレットを還元炉に装入し、所定の還元温度で加熱する還元工程と、
前記還元工程で得られたメタルとスラグとの混在物からメタルを回収する回収工程と、
を有し、
前記ペレット製造工程では、
バインダーとしてベントナイトを混合して混合物を調製し、該混合物を50kg/cm2以上500kg/cm2未満の成形圧力でプレス成形することによってペレットとする
ニッケル酸化鉱の製錬方法。 - 前記ペレット製造工程にて得られたペレットを乾燥する乾燥工程をさらに有し、
前記乾燥工程では、100℃〜120℃の温度で前記ペレットを乾燥する
請求項3に記載のニッケル酸化鉱の製錬方法。
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JP2017228304A JP6926993B2 (ja) | 2017-11-28 | 2017-11-28 | ペレットの製造方法、ニッケル酸化鉱の製錬方法 |
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CN111663034A (zh) * | 2020-06-28 | 2020-09-15 | 宝钢德盛不锈钢有限公司 | 一种低成本的高炉铁水生产工艺 |
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