JP6844334B2 - ニッケル酸化鉱の製錬方法 - Google Patents
ニッケル酸化鉱の製錬方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6844334B2 JP6844334B2 JP2017045459A JP2017045459A JP6844334B2 JP 6844334 B2 JP6844334 B2 JP 6844334B2 JP 2017045459 A JP2017045459 A JP 2017045459A JP 2017045459 A JP2017045459 A JP 2017045459A JP 6844334 B2 JP6844334 B2 JP 6844334B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mixture
- reduction
- nickel oxide
- oxide ore
- metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Description
本実施の形態に係る酸化鉱石の製錬方法は、原料鉱石である酸化鉱石を含んだ原料の混合物を成形し、その成形物を製錬炉(還元炉)に装入して還元処理を施すことによって、メタルとスラグとを生成させるものである。より具体的には、少なくともニッケル酸化鉱石と炭素質還元剤との混合物を成形して、ペレットや容器に収容された混合物を形成し、厚みが17mm以上になるように成形した混合物を製錬炉(還元炉)に装入して、還元処理を施すものである。
混合処理工程S1は、ニッケル酸化鉱を含む原料粉末を混合して混合物を得る工程である。具体的には、この混合処理工程S1では、原料鉱石であるニッケル酸化鉱に、炭素質還元剤を添加して混合し、また任意成分の添加剤として、鉄鉱石、フラックス成分、バインダー等の、例えば粒径が0.2mm〜0.8mm程度の粉末を混合して混合物を得る。ここで、ニッケル酸化鉱を含む原料粉末の混合は、混合機等を用いて行うことができる。
混合物成形工程S2は、混合処理工程S1にて得られた原料粉末の混合物を成形し、必要に応じて乾燥させてペレット等の成形物を得る工程である。図2は、混合物成形工程S2における処理の流れを示す処理フロー図である。
塊状化処理工程S21は、混合処理工程S1にて得られた、酸化鉱石を含む原料の混合物を、所定の形状及び大きさの塊状物に成形する工程である。
一方、容器充填工程S26は、混合処理工程S1で得られた混合物を、所定の還元用の容器に充填する工程である。具体的には、得られた混合物を押出機等の装置を使用して容器に供給することによって充填していく。ここで、混合物を容器に充填するにあたっては、混合物に対して乾燥処理を施した後で容器充填工程S26を行い、乾燥後の混合物を容器に充填してもよい。
乾燥処理工程S22は、塊状化処理工程S21にて得られた塊状物や、容器に充填された後の混合物を乾燥処理する工程である。ここで、塊状化処理により得られた塊状物は、その水分が例えば50重量%程度と過剰に含まれている。そのため、過剰の水分を含む塊状物を急激に還元温度まで昇温すると、水分が一気に気化し膨張して、塊状物や、混合物を保持する容器を破壊することがある。
還元工程S3では、混合物成形工程S2で得られたペレットや、混合物を充填した容器を還元炉に装入して、所定の還元温度に還元加熱する。このようにして、ペレットを構成する混合物や、容器に充填された混合物に対して加熱処理することにより、製錬反応(還元反応)が進行して、メタルとスラグとが生成する。
分離工程S4では、還元工程S3にて生成したメタルとスラグとを分離してメタルを回収する。具体的には、容器に収容された混合物や、ペレットに対する還元加熱処理によって得られた、メタル相(メタル固相)とスラグ相(スラグ固相)とを含む混在物から、メタル相を分離して回収する。
原料鉱石としてのニッケル酸化鉱と、鉄鉱石と、フラックス成分である珪砂及び石灰石、バインダー、及び炭素質還元剤(石炭粉、炭素含有量:85重量%、平均粒径:約200μm)を、適量の水を添加しながら混合機を用いて混合して混合物を得た。炭素質還元剤は、原料鉱石であるニッケル酸化鉱に含まれる酸化ニッケルと酸化鉄(Fe2O3)とを過不足なく還元するのに必要な量を100%としたときに、28.0%の割合となる量で含有させた。
次に、得られた混合物から28個の試料を取り分け、表4に示す形状に成形した。具体的には、圧縮成形機を用いて所定の厚みになるように混合物を成形してペレットとした。なお、実施例21〜24の試料については、故意に混合物に機械的に振動を与え、混合物の表面にひびや割れを生じさせた。
乾燥処理後の、混合物が成形されたペレットと、混合物が充填された容器を、実質的に酸素を含まない窒素雰囲気にした還元炉に各々装入した。なお、還元炉への装入時の温度条件は、500±20℃とした。
ニッケルメタル化率=
混合物中のメタル化したNi量÷(混合物中の全てのNi量)×100(%)
メタル中のニッケル含有率=
混合物中のメタル化したNi量÷(混合物中のメタルしたNiとFeの合計量)
×100(%)
ニッケルメタル回収率=
回収されたNi量÷(装入した酸化鉱石の量×酸化鉱石中のNi含有率)
×100(%)
t 塊状物の厚さ
2 容器
21 混合物
22 内壁面
23 器本体
24 蓋
25 開口
t’ 混合物の厚さ
Claims (6)
- ニッケル酸化鉱を含む混合物の成形物を還元することによってフェロニッケルを製造するニッケル酸化鉱の製錬方法であって、
少なくとも前記ニッケル酸化鉱と炭素質還元剤とを混合する混合処理工程と、
得られる混合物を成形する混合物成形工程と、
成形された前記混合物を還元炉にて所定の還元温度で加熱する還元工程と、を有し、
前記還元工程では、厚さが25mm以上になり、かつ厚さ方向以外についての大きさが30mmを下回らないように成形された前記混合物を、前記還元炉に装入して加熱を行う
ニッケル酸化鉱の製錬方法。 - 前記混合物成形工程では、前記混合物を、厚さが25mm以上であり、かつ厚さ方向以外についての大きさが30mmを下回らないペレットに成形する
請求項1に記載のニッケル酸化鉱の製錬方法。 - 前記混合物成形工程では、前記混合物を、該混合物の厚さが25mm以上となり、かつ厚さ方向以外についての大きさが30mmを下回らないように容器に充填する
請求項1に記載のニッケル酸化鉱の製錬方法。 - 前記還元工程における還元温度は、1250℃以上1450℃以下である
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のニッケル酸化鉱の製錬方法。 - 前記還元工程を行った後の混合物から、スラグを分離してフェロニッケルを得る分離工程をさらに有する
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のニッケル酸化鉱の製錬方法。 - 前記還元工程では、前記混合物の表面に、混合物中の酸化ニッケル及び酸化鉄をメタル化してシェルを形成するとともに、混合物中のスラグ成分から液相のスラグを生成して、混合物中に、フェロニッケルメタルと酸化物からなるスラグとを分けて生成させる
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のニッケル酸化鉱の製錬方法。
Priority Applications (14)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017045459A JP6844334B2 (ja) | 2017-03-09 | 2017-03-09 | ニッケル酸化鉱の製錬方法 |
CA3110511A CA3110511C (en) | 2016-04-27 | 2017-04-26 | Oxide ore smelting method |
EP20196074.7A EP3766996B1 (en) | 2016-04-27 | 2017-04-26 | Nickel oxide ore smelting method for smelting ferronickel |
CA3021829A CA3021829C (en) | 2016-04-27 | 2017-04-26 | Oxide ore smelting method |
EP20197015.9A EP3778936B1 (en) | 2016-04-27 | 2017-04-26 | Nickel oxide ore smelting method for smelting ferronickel |
EP17789626.3A EP3450579B1 (en) | 2016-04-27 | 2017-04-26 | Nickel oxide ore smelting method for smelting ferronickel |
US16/094,493 US11608543B2 (en) | 2016-04-27 | 2017-04-26 | Oxide ore smelting method |
PCT/JP2017/016620 WO2017188344A1 (ja) | 2016-04-27 | 2017-04-26 | 酸化鉱石の製錬方法 |
AU2017257842A AU2017257842B2 (en) | 2016-04-27 | 2017-04-26 | Oxide ore smelting method |
CA3110518A CA3110518C (en) | 2016-04-27 | 2017-04-26 | Oxide ore smelting method |
CN201780022977.5A CN108884515B (zh) | 2016-04-27 | 2017-04-26 | 氧化物矿石的冶炼方法 |
PH12018502281A PH12018502281A1 (en) | 2016-04-27 | 2018-10-26 | Oxide ore smelting method |
AU2020203209A AU2020203209B2 (en) | 2016-04-27 | 2020-05-18 | Oxide ore smelting method |
AU2020203208A AU2020203208B9 (en) | 2016-04-27 | 2020-05-18 | Oxide ore smelting method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017045459A JP6844334B2 (ja) | 2017-03-09 | 2017-03-09 | ニッケル酸化鉱の製錬方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018150568A JP2018150568A (ja) | 2018-09-27 |
JP6844334B2 true JP6844334B2 (ja) | 2021-03-17 |
Family
ID=63680914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017045459A Active JP6844334B2 (ja) | 2016-04-27 | 2017-03-09 | ニッケル酸化鉱の製錬方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6844334B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7547978B2 (ja) | 2020-12-11 | 2024-09-10 | 住友金属鉱山株式会社 | ニッケル酸化鉱石の製錬方法 |
-
2017
- 2017-03-09 JP JP2017045459A patent/JP6844334B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018150568A (ja) | 2018-09-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2016013355A1 (ja) | ペレットの製造方法、鉄-ニッケル合金の製造方法 | |
WO2017188344A1 (ja) | 酸化鉱石の製錬方法 | |
WO2018216513A1 (ja) | 酸化鉱石の製錬方法 | |
WO2017183666A1 (ja) | 酸化鉱石の製錬方法 | |
JP7035322B2 (ja) | 酸化鉱石の製錬方法、ペレット及び容器の製造方法 | |
JP6780285B2 (ja) | ペレットの製造方法、及びニッケル酸化鉱石の製錬方法 | |
JP2018127693A (ja) | 金属酸化物の製錬方法 | |
JP6772525B2 (ja) | ペレットの製造方法、及びニッケル酸化鉱石の製錬方法 | |
JP6780284B2 (ja) | ペレットの製造方法、及びニッケル酸化鉱石の製錬方法 | |
JP6844334B2 (ja) | ニッケル酸化鉱の製錬方法 | |
JP6772526B2 (ja) | ニッケル酸化鉱石の製錬方法 | |
JP6844335B2 (ja) | ニッケル酸化鉱の製錬方法 | |
JP7415369B2 (ja) | 酸化鉱石の製錬方法 | |
JP7292581B2 (ja) | 酸化鉱石の製錬方法 | |
JP6926674B2 (ja) | 酸化鉱石の製錬方法 | |
JP6809377B2 (ja) | 酸化鉱石の製錬方法 | |
JP2018127694A (ja) | 金属酸化物の製錬方法 | |
JP6926993B2 (ja) | ペレットの製造方法、ニッケル酸化鉱の製錬方法 | |
JP6798079B2 (ja) | 酸化鉱石の製錬方法 | |
JP6844336B2 (ja) | ニッケル酸化鉱の製錬方法 | |
JP6907705B2 (ja) | 酸化鉱石の製錬方法 | |
JP7172330B2 (ja) | 酸化鉱石の製錬方法 | |
JP7124588B2 (ja) | 酸化鉱石の製錬方法 | |
JP2019019389A (ja) | 酸化鉱石の製錬方法 | |
JP2019007064A (ja) | 酸化鉱石の製錬方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190927 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200602 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200729 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201013 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201019 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210126 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210208 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6844334 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |