JP2019098688A - タイヤ用モールド及びタイヤ製造方法 - Google Patents

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戸田 善博
Yoshihiro Toda
善博 戸田
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Abstract

【課題】ビード部にベアーが発生しにくいタイヤ用モールドの提供。【解決手段】タイヤ用モールドは、一対のビードリング8を有する。それぞれのビードリング8は、リング状のベース20と、このベース20に固定された多数のエレメント22とを有している。これらのエレメント22は、リング状に並んでいる。それぞれのエレメント22は、ベース20に取り付けられている。このエレメント22は、ベース20に対して着脱可能である。ベース20とエレメント22との間には、隙間が存在する。エレメント22と、これに隣接する他のエレメント22との間にも、隙間が存在する。このモールドにてタイヤが加硫・成形されるとき、これらの隙間から、エアーが排出される。【選択図】図4

Description

本発明は、タイヤ用モールドに関する。詳細には、本発明は、モールドのビードリングの改良に関する。
モールドは、タイヤの外面を形作るキャビティ面を備えている。タイヤの製造では、このキャビティ面に、ローカバー(未架橋のタイヤ)の外面が押し当てられる。ローカバーとキャビティ面との間に存在するエアは、モールドの外側に排出される。エアの排出が不十分な場合、タイヤの表面にベアーが形成されることがある。ベアーは、タイヤの外観及び耐久性を損なう。
タイヤ用の一般的なモールドは、リング状に並べられた複数のトレッドセグメント、一対のサイドプレート及び一対のビードリングを有している。ビードリングのキャビティ面は、ビード形成面を含んでいる。このビード形成面は、底形成面、ヒール形成面及びサイド形成面を有している。ビードリングの底形成面、ヒール形成面及びサイド形成面は、それぞれ、タイヤのビード部の底面、ヒール及びサイド面の形状を画定する。
タイヤの加硫成形のとき、ローカバーは、まず底形成面及びサイド形成面に当接する。従って、ヒール形成面の近傍には、エアーが残留しやすい。エアーの残留は、タイヤにベアーを生じさせる。
特開2012−161939公報には、軸方向内側のリング片と軸方向外側のリング片とを有するビードリングが開示されている。このビードリングでは、2つのリング片の隙間から、エアーが排出される。
特開2012−161939公報
特開2012−161939公報に開示されたビードリングでも、エアーの排出は十分ではない。このビードリングを有するモールドで得られたタイヤでは、ビード部にベアーが発生しやすい。
本発明の目的は、ビード部にベアーが発生しにくいタイヤ用モールドの提供にある。
本発明に係るタイヤ用モールドは、一対のビードリングを備える。それぞれのビードリングは、リング状のベースと、このベースに固定された多数のエレメントとを有する。これらエレメントは、リング状に並んでいる。このベース及びこれらエレメントにより、タイヤのためのビード形成面が形成される。
好ましくは、それぞれのエレメントは、ベースに対して着脱可能である。
好ましくは、それぞれのビードリングにおけるエレメントの数は、12以上40以下である。
他の観点によれば、本発明に係るタイヤ製造方法は、
(1)ローカバーを準備する工程、
(2)一対のビードリングを備えており、それぞれのビードリングがリング状のベースとこのベースに固定された多数のエレメントとを有しており、これらエレメントがリング状に並んでおり、このベース及びこれらエレメントによってタイヤのためのビード形成面が形成されているモールドに、ローカバーを投入する工程、
並びに
(3)このモールド内でローカバーを加圧及び加熱し、かつ、あるエレメントとこのエレメントに隣接する他のエレメントの隙間からエアを排出する工程
を含む。
本発明に係るタイヤ用モールドでは、ローカバーが加圧及び加熱されるとき、あるエレメントとこのエレメントに隣接する他のエレメントの隙間から、エアが排出される。このモールドは、ビード部の近傍のエアー排出性に優れる。このモールドでは、ビード部の近傍のベアーが生じにくい。このモールドにより、高品質なタイヤが高歩留まりで得られうる。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ用モールドが示された平面図である。 図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。 図3は、図1及び2のモールドで得られたタイヤの一部が示された断面図である。 図4は、図1のモールドのビードリングの一部が示された斜視図である。 図5は、図4のV−V線に沿った拡大断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1及び2には、タイヤ用モールド2の一部が示されている。図1において、紙面に対して垂直な方向はモールド2の軸方向であり、矢印Aで示された方向はモールド2の周方向である。図2において、上下方向はモールド2の軸方向であり、左右方向はモールド2の半径方向であり、紙面に対して垂直な方向はモールド2の周方向である。このモールド2の軸方向はタイヤの軸方向に相当し、モールド2の周方向はタイヤの周方向に相当し、そして、モールド2の半径方向はタイヤの半径方向に相当する。
図2において符号Rで示されているのは、ローカバーである。このローカバーRは、未架橋状態にある。タイヤは、トレッド、サイドウォール、ビード等の複数のゴム部材を有する。このタイヤの製造では、複数のゴム部材がアッセンブリーされて、ローカバーRが準備される。
このタイヤの製造では、ローカバーRがモールド2に投入される。図2において、ローカバーRはモールド2の内側に位置している。図示されていないが、ローカバーRのさらに内側には、ブラダーが位置している。モールド2に投入されたローカバーRは、モールド2とブラダーとの間の空間(すなわちキャビティ)に置かれる。ブラダーに代えて、剛体である中子が用いられてもよい。
このタイヤの製造では、ローカバーRは、モールド2内で加圧及び加熱される。加圧及び加熱により、ローカバーRのゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。ローカバーRの外面は、モールド2と当接する。これにより、タイヤの外面が形付けられる。モールド2の内面のうち、ローカバーRと当接する部分は、キャビティ面である。キャビティ面は、タイヤの外面を形成する。キャビティ面に凸凹模様を有するモールド2が用いられることにより、タイヤの外面に凹凸模様が形成される。ローカバーRの内面は、ブラダー(又は中子)と当接する。これにより、タイヤの内面が形付けられる。
このタイヤの製造方法は、
(1)ローカバーRを準備する工程、
(2)このローカバーRをモールド2に投入する工程、
及び
(3)このモールド2内でローカバーRを加圧及び加熱する工程
を含んでいる。
以下、このモールド2の構造が詳説される。このモールド2は、多数のトレッドセグメント4と、上下一対のサイドプレート6と、上下一対のビードリング8とを備えている。これらの部品が組み合わされて、モールド2のキャビティが形成される。このモールド2は、いわゆる「割モールド」である。
それぞれのセグメント4の平面形状は、実質的に円弧状である。多数のセグメント4が、リング状に連結される。セグメント4の数は、通常は5以上20以下である。それぞれのサイドプレート6は、実質的にリング状である。それぞれのビードリング8は、実質的にリング状である。
図3は、図1及び2のモールド2で得られたタイヤ10の一部が示された断面図である。図3には、タイヤ10のビード部12が示されている。このビード部12は、底面14、ヒール16及びサイド面18を有している。
図4は、図1のモールド2のビードリング8の一部が示された斜視図である。このビードリング8は、ベース20と、多数のエレメント22とを有している。ベース20は、リング状である。エレメント22は、ベース20の上において、リング状に並んでいる。あるエレメント22と、これに隣接する他のエレメント22との間には、隙間23が存在している。
好ましくは、ベース20は、金属材料から形成される。金属材料の具体例として、アルミニウム合金及びスチールが例示される。好ましくは、エレメント22は、金属材料から形成される。金属材料の具体例として、アルミニウム合金及びスチールが例示される。
図5は、図4のV−V線に沿った拡大断面図である。このビードリング8は、モールド2のキャビティ面の一部であるビード形成面24を有している。このビード形成面24は、底形成面26、ヒール形成面28及びサイド形成面30からなる。底形成面26により、ビード部12の底面14が形成される。ヒール形成面28により、ビード部12のヒール16が形成される。サイド形成面30により、ビード部12のサイド面18が形成される。図5に示された断面において、ヒール形成面28は円弧状に湾曲している。従って、タイヤ10のヒール16も、湾曲している(図3参照)。
本実施形態では、ベース20とエレメント22との境界は、ヒール形成面28に存在している。底形成面26及びサイド形成面30にローカバーが当接することで、ヒール形成面28とローカバーとの間にスペースが生じやすい。このスペースに存在するエアーは、ベース20とエレメント22との隙間31から排出される。このビードリング8は、エアー排出性に優れる。このビードリング8を有するモールド2では、ベアーが抑制される。
図5に示されるように、それぞれのエレメント22は、ボルト32によってベース20に取り付けられている。ボルト32が緩められることにより、エレメント22はベース20から取り外されうる。ボルト32が締められることにより、エレメント22がベース20に固定されうる。換言すれば、エレメント22は、ベース20に対して着脱可能である。
このビードリング8では、ベース20からエレメント22が取り外された状態で、ベース20とエレメント22との間の隙間31にたまったカスが除去されうる。この除去は、容易になされうる。さらにこのビードリング8では、ベース20からエレメント22が取り外された状態で、エレメント22とこれに隣接する他のエレメント22との間の隙間23にたまったカスが除去されうる。この除去も、容易になされる。ボルト32以外の手段により、エレメント22がベース20に固定されてもよい。
このモールド2でタイヤ10が加硫・成形されるとき、ローカバーとビード形成面24との間に存在するエアーは、前述の通り、ベース20とエレメント22との間の隙間31から外部に排出される。エアーはさらに、エレメント22とこれに隣接する他のエレメント22との間の隙間23からも外部に排出される。このビードリング8には、エアーが排出される箇所が多い。このビードリング8は、エアーの排出性に極めて優れる。このモールド2で得られたタイヤ10には、ベアーが生じにくい。
1つのビードリング8におけるエレメント22の数は、12以上40以下が好ましい。この数が12以上であるビードリング8では、エレメント22とこれに隣接する他のエレメント22との間の隙間23の数も、12以上である。このビードリング8は、エアー排出性に優れる。このビードリング8を有するモールド2では、ベアーが抑制されうる。この観点から、エレメント22の数は24以上がより好ましく、32以上が特に好ましい。エレメント22の数が40以下であるビードリング8では、これらエレメント22のベース20への取り付け作業が容易である。換言すれば、このビードリング8は、作業性に優れる。この観点から、この数は36以下が特に好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1−2及び4−5に示されたモールドを準備した。このモールドは、一対のビードリングを有している。それぞれのビードリングは、リング状のベースと、このベースに固定された36個のエレメントとを有している。このモールドにローカバーを投入し、モールドを締めた。このモールド内でローカバーを加熱及び加圧し、タイヤを得た。
[実施例2−5]
1つのビードリングにおけるエレメントの数が下記の表1に示される通りであるモールドを用いた他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[比較例1]
特開2012−161939公報に開示されたモールドを用いた他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。このモールドのビードリングは、軸方向内側のリング片と軸方向外側のリング片とを有する。
[作業性]
ビードリングを組み立てるときの作業性を、下記の基準に従って格付けした。
A:組立が容易である。
B:組立が容易でない。
この結果が、下記の表1に示されている。
[外観]
それぞれのモールドにて、100本のタイヤを製作した。これらのタイヤの外観を目視で観察し、ベアーが生じているタイヤの数に従って格付けした。
A:0
B:1−2
C:3−4
D:5以上
この結果が、下記の表1に示されている。
Figure 2019098688
表1に示されるように、各実施例のモールドは、諸性能に優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたモールドにより、種々なタイヤが製造されうる。
2・・・モールド
4・・・トレッドセグメント
6・・・サイドプレート
8・・・ビードリング
10・・・タイヤ
12・・・ビード部
14・・・底面
16・・・ヒール
18・・・サイド面
20・・・ベース
22・・・エレメント
23・・・隙間
24・・・ビード形成面
26・・・底形成面
28・・・ヒール形成面
30・・・サイド形成面
31・・・隙間
32・・・ボルト

Claims (4)

  1. 一対のビードリングを備えており、
    それぞれのビードリングが、リング状のベースと、このベースに固定された多数のエレメントとを有しており、
    上記エレメントがリング状に並んでおり、
    上記ベース及び上記エレメントにより、タイヤのためのビード形成面が形成されているタイヤ用モールド。
  2. それぞれのエレメントが、上記ベースに対して着脱可能である請求項1に記載のタイヤ用モールド。
  3. それぞれのビードリングにおけるエレメントの数が、12以上40以下である請求項1又は2に記載のタイヤ用モールド。
  4. (1)ローカバーを準備する工程、
    (2)一対のビードリングを備えており、それぞれのビードリングがリング状のベースとこのベースに固定された多数のエレメントとを有しており、これらエレメントがリング状に並んでおり、このベース及びこれらエレメントによってタイヤのためのビード形成面が形成されているモールドに、上記ローカバーを投入する工程、
    並びに
    (3)上記モールド内で上記ローカバーを加圧及び加熱し、かつ、あるエレメントとこのエレメントに隣接する他のエレメントの隙間からエアを排出する工程
    を含むタイヤ製造方法。
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