JP2019097540A - トップガイド及び釣竿並びにガイドフレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】必要な強度と軽量化の両立を図ると共に糸絡みの発生を抑制することができるトップガイドとそれを備えた釣竿とトップガイドのガイドフレームを提供する。【解決手段】ガイドフレーム3は、一つの部材として一体的に形成され、竿体1が挿入される竿挿入孔13を有する取付部11と、ガイドリング2が装着されるリング装着孔10を有するリング保持部12とを備え、ガイドリング2の中心線50は、竿挿入孔13の中心線51に対して、前側が竿挿入孔13の中心線51に近づく方向に傾斜しており、竿挿入孔13の中心線51とガイドリング2の中心線50を通る平面でガイドフレーム3を切断したときの断面視において、リング保持部12の全周のうち取付部11から最も遠い部分である最上部30における径方向の肉厚は、後面12b側が相対的に薄く前面12a側が相対的に厚い。【選択図】図8

Description

本発明は、釣竿の先端に装着されるトップガイドと、それを備えた釣竿と、トップガイドのガイドフレームに関する。
釣糸を案内するための釣糸ガイドが釣竿の外側に装着された、いわゆる外ガイド方式の釣竿は、例えば磯竿等において多様されている。この釣糸ガイドには釣糸から力が作用し、特に、最も穂先に位置するトップガイドには大きな力が作用する。従って、ガイドリングを保持するガイドフレームには強度が求められる。一方、トップガイドは穂先の重量に大きく影響を及ぼすことから、必要な強度を確保しつつも軽さが求められる。また、トップガイドでは特に糸絡みが発生しやすいため、糸絡みの発生を抑制することも重要となる。
特開平9−131149号公報 特開2017−29074号公報
それゆえに本発明は、必要な強度と軽量化の両立を図ると共に糸絡みの発生を抑制することができるトップガイドとそれを備えた釣竿とトップガイドのガイドフレームを提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係るトップガイドは、竿体の先端部に装着されるトップガイドであって、釣糸を案内するためのガイドリングと、該ガイドリングを保持するための一つの部材として一体的に形成されたガイドフレームとを備え、ガイドフレームは、竿体が挿入される竿挿入孔を有する取付部と、ガイドリングが装着されるリング装着孔を有するリング保持部とを備え、ガイドリングの中心線は、竿挿入孔の中心線に対して、前側が竿挿入孔の中心線に近づく方向に傾斜しており、竿挿入孔の中心線とガイドリングの中心線を通る平面でガイドフレームを切断したときの断面視において、リング保持部の全周のうち取付部から最も遠い部分である最上部における径方向の肉厚は、後面側が相対的に薄く前面側が相対的に厚いことを特徴とする。尚、竿先側を前側とし、竿尻側を後側とする。
該構成のトップガイドにあっては、ガイドフレームが一つの部材として一体的に形成された構成となっている。そのため、ガイドフレームの強度を確保しつつ軽量化を図ることができる。また、ガイドリングが前側に傾倒していてガイドフレームのリング保持部も前側に傾倒しているので、糸絡みが起こりにくい。更に、ガイドフレームのリング保持部の最上部における径方向の肉厚が前後方向に沿って一定ではなく、前面側が相対的に厚く形成されているため、リング保持部の最上部における強度をその前面側の肉厚によって確保することができる。一方、リング保持部の最上部の後面側の径方向の肉厚が相対的に薄く形成されているので、リング保持部の最上部を前後方向の全長に亘って厚くする構成に比して軽量化できる。また、リング保持部の最上部の後面側の径方向の肉厚が相対的に薄く形成されているので、リング保持部の最上部に釣糸が後側から当たりにくくなり、釣糸が絡みにくくなる。
特に、リング保持部の最上部の径方向の肉厚は、後面側から前面側に向けて徐々に増加していることが好ましく、強度を容易に確保でき、糸絡みの発生を抑制できる。
また、リング保持部の最上部における前面側と後面側の径方向の肉厚の差は、最上部から周方向の両側に向けて徐々に減少し、左右両側部において前面側の径方向の肉厚と後面側の径方向の肉厚は略等しいことが好ましく、リング保持部の最上部近傍の強度を確保しつつ軽量化することができる。
また、竿挿入孔の中心線とガイドリングの中心線を通る平面でガイドフレームを切断したときの断面視において、リング保持部の最上部の外周面は、竿挿入孔の中心線と平行であることが好ましく、リング保持部の最上部の外周面に釣糸が後側から当たりにくくなって糸抜けが良好となり、糸絡みの発生をより一層抑制できる。
また、本発明に係る釣竿は、上述のようなトップガイドを備えたものである。
また、本発明に係るトップガイドのガイドフレームは、竿体の先端部に装着されるトップガイドのガイドフレームであって、一つの部材として一体的に形成された構成であって、竿体が挿入される竿挿入孔を有する取付部と、ガイドリングが装着されるリング装着孔を有するリング保持部とを備えており、リング装着孔の中心線は、竿挿入孔の中心線に対して、前側が竿挿入孔の中心線に近づく方向に傾斜しており、竿挿入孔の中心線とリング装着孔の中心線を通る平面で切断したときの断面視において、リング保持部の全周のうち取付部から最も遠い部分である最上部における径方向の肉厚は、後面側が相対的に薄く前面側が相対的に厚いことを特徴とする。
以上のように、ガイドフレームが一つの部材として一体的に形成され、ガイドリングが前側に傾倒した構成であって、しかも、リング保持部の最上部における径方向の肉厚が後面側が相対的に薄く前面側が相対的に厚くなっているので、必要な強度と軽量化の両立を図ると共に糸絡みの発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態におけるトップガイドの斜視図。 同トップガイドの斜視図。 同トップガイドを前方から竿取付孔の軸線方向に沿って見た正面図。 同トップガイドを後方から竿取付孔の軸線方向に沿って見た背面図。 同トップガイドの側面図。 同トップガイドの平面図。 同トップガイドの底面図。 図3のA−A断面図。 図3のB−B断面図。
以下、本発明の一実施形態に係るトップガイドについて図1〜図9を参酌しつつ説明する。本実施形態におけるトップガイドは、釣竿の穂先先端部に装着されるもので、釣糸を直接案内するためのガイドリング2と、該ガイドリング2を保持するためのガイドフレーム3とを備えている。釣竿の種類は特には限定されず、並継ぎ等の継ぎ竿であってもよいし、振出竿であってもよいが、特に振出竿に好適である。
トップガイドは、竿体1の先端部に装着される。竿体1は図8に二点鎖線で示している。竿体1の軸線方向は竿体1の中心線の方向であって、その方向を前後方向と称すると共に、竿先側を前側とし、竿尻側を後側とする。この前後方向は後述する竿挿入孔13の中心線51の方向である。また、竿体1に対してガイドリング2側を上側とし、それとは反対側を下側とする。また、図6のようにリング側から見た平面視において竿体1の軸線方向と直交する方向を左右方向とする。
<ガイドリング2>
ガイドリング2は、例えば円形の環状であるが、楕円形等であってもよい。ガイドリング2は、例えばSiC(シリコンカーバイト)に代表されるセラミック等の耐摩耗性に優れた硬質材料からなる。ガイドリング2の内周面で釣糸を案内する。ガイドリング2の外周面がガイドフレーム3に固定される。ガイドリング2の中心線50は、前側が竿体1の中心線に近づく方向に傾斜している。即ち、ガイドリング2の中心線50は、竿体1の中心線(竿挿入孔13の中心線51)に対して前側に所定角度傾斜しており、ガイドリング2は竿体1の中心線に対して前側に傾倒している。ガイドリング2の中心線50が竿体1の中心線と平行である場合に対して、ガイドリング2は前側に例えば5度〜40度傾斜している。
<ガイドフレーム3>
ガイドフレーム3は、竿体1に取り付けるための取付部11と、ガイドリング2を保持するためのリング保持部12とを備えている。ガイドフレーム3は、その全体が一つの部材として構成されており、従って、取付部11とリング保持部12は別々に形成された別部材ではなく一体的に形成された構成となっている。ガイドフレーム3は金属製であることが好ましく、特に鍛造により形成された鍛造品であることが好ましい。ガイドフレーム3の材質は、種々の金属であってよく、例えば、ステンレスやチタン(純チタンやチタン合金)を例示できる。特に、軽量化にはチタンが有利であり、トップガイドに適している。
<取付部11>
取付部11は竿体1が挿入される竿挿入孔13を有している。取付部11は、少なくとも後部が筒状であって、その内側に竿体1が挿入される。竿挿入孔13は竿体1の軸線方向に沿って延びている。従って、竿挿入孔13の中心線51は竿体1の中心線と一致しており、竿挿入孔13は前後方向に延びている。竿挿入孔13はその直径に対して軸線方向の長さが長い。竿体1は竿挿入孔13に後側から挿入される。従って、竿挿入孔13は少なくとも後端が開口しており、後端開口部から竿体1が前側に向けて挿入されて取付部11に接着固定される。竿挿入孔13は少なくとも後端が開口しているものであればよく、前端も開口した両端開口の貫通孔の構成であってもよいが、本実施形態では非貫通の構成であって、その前端が閉塞されて後端のみが開口した前端閉塞後端開口の構成である。尚、竿挿入孔13は鍛造によって同時形成されるが、鍛造によって形成した後に、後加工として竿挿入孔13の壁面を切削加工してもよい。即ち、竿挿入孔13の壁面は鍛造面であってもよいが、切削面であってもよい。
取付部11の前端部であって竿挿入孔13の前端部には閉鎖壁14が形成されている。該閉鎖壁14が竿挿入孔13の前端部を閉鎖している。該閉鎖壁14はガイドリング2よりも後側に位置している。竿挿入孔13の前端部はガイドリング2よりも後側に位置しており、竿挿入孔13の全体がガイドリング2よりも後側に位置している。閉鎖壁14の前側には凹部16が形成されている。該凹部16は前側に開口しており、凹部16と竿挿入孔13は略同軸状にある。凹部16は断面円形である。閉鎖壁14は凹部16と竿挿入孔13との間に位置し、凹部16と竿挿入孔13とを区画している。凹部16はガイドリング2の下側に位置し、ガイドフレーム3の前端下部に位置している。閉鎖壁14が取付部11とリング保持部12の境界部分に形成されていることにより、その境界部分を効果的に補強できる。即ち、閉鎖壁14は、取付部11とリング保持部12の境界部分を補強する補強壁として機能する。
取付部11の後部の外周面の形状は、竿挿入孔13の中心線51と直交する切断面で切断したときの横断面視において円形状ではなく非円形状となっている。取付部11の外周面のうち反リング側の位置である上部とリング側の位置である下部の二箇所に、互いに対向するようにしてDカット面20,21が形成されている。取付部11の外周面の上下二箇所にDカット面20,21が形成されることにより、Dカット面20,21が形成された部分の肉厚は他の部分の肉厚よりも薄くなっている。そして、取付部11の外周面にDカット面20,21が形成されることにより、取付部11の横断面形状は円形状ではなく非円形状となっている。取付部11の外周面のうち、Dカット面20,21は、竿挿入孔13の中心線51からの距離が相対的に小さく、Dカット面20,21以外の部分は、竿挿入孔13の中心線51からの距離が相対的に大きい。下側のDカット面20は図2及び図7のように取付部11の下部の略全長に亘って形成されている。上側のDカット面21は、図1及び図6のように、取付部11の後部に形成されている。尚、取付部11の後端面は、竿挿入孔13の中心線51に対して直交した垂直面となっている。
<リング保持部12>
リング保持部12は、取付部11の前部から上側に向けて延設されている。リング保持部12は、竿挿入孔13に対してその径方向外側に離れていくように上側に向けて延びている。リング保持部12は全体としては環状であるが、取付部11と滑らかに連続している。リング保持部12は、取付部11の前端部から上側に向けて立ち上がっている。上述のようにガイドリング2が前側に所定角度傾倒していることから、リング保持部12は竿挿入孔13の中心線51に対して直角に立ち上がっているのではなく前側に傾斜しつつ立ち上がっている。
リング保持部12は、全体として環状であって、その内側にガイドリング2を装着するためのリング装着孔10を有している。リング装着孔10は貫通孔である。ガイドリング2はリング装着孔10に挿入され、リング装着孔10の壁面に接着により固定される。リング装着孔10の中心線は、ガイドリング2の中心線50と同一である。リング装着孔10の中心線は、竿挿入孔13の中心線51と平行ではなく、竿挿入孔13の中心線51に対して所定角度傾斜している。リング装着孔10の中心線は、前側が竿挿入孔13の中心線51に近づく方向に傾斜している。従って、リング装着孔10の壁面に装着されたガイドリング2の中心線50も竿挿入孔13の中心線51に対して所定角度傾斜している。
リング装着孔10の壁面には、ガイドリング2の保持力を向上させるため、及び、接着剤の接着溜まりを確保するために、図9のように複数の凸部10aが形成されている。該凸部10aは、一定角度毎に形成されることが好ましい。リング装着孔10の壁面に凸部10aを周方向に間隔をおいて複数形成することにより、ガイドリング2の外周面を複数の凸部10aによって確実に保持することができる。また、凸部10aを設けることでリング装着孔10の壁面が周方向に凹凸形状となり、凸部10a同士の間の凹部を接着溜まりとすることができる。従って、確実にガイドリング2をガイドフレーム3に接着固定することができる。尚、ガイドリング2の軸線方向の寸法はリング保持部12の軸線方向の寸法よりも大きい。ガイドリング2の前面2aはリング保持部12の前面12aよりも前側に突出し、ガイドリング2の後面2bはリング保持部12の後面12bよりも後側に突出している。
図8は竿挿入孔13の中心線51とガイドリング2の中心線50を通る平面でガイドフレーム3を切断したときの断面図である。この断面視において、リング保持部12の最上部30における径方向の肉厚は、後面12b側が相対的に薄く前面12a側が相対的に厚くなっている。図8に、リング保持部12の最上部30における前面12a側の径方向の肉厚を符号T1で示し、リング保持部12の最上部30における後面12b側の径方向の肉厚を符号T2で示している。ここで径方向とはリング保持部12の径方向でありガイドリング2の径方向である。また、リング保持部12の最上部30は、リング保持部12の全周のうち取付部11あるいは竿挿入孔13から最も遠い部分である。このリング保持部12の最上部30の径方向の肉厚は、後面12b側から前面12a側に向けて徐々に増加している。また、図8に示す断面視において、リング保持部12の最上部30の外周面12cは竿挿入孔13の中心線51と平行である。一方、リング保持部12の最上部30の内周面はリング装着孔10の壁面であって竿挿入孔13の中心線51と平行ではなく傾斜している。従って、リング装着孔10の中心線が竿挿入孔13の中心線51に対して傾斜している程度で、リング保持部12の最上部30の径方向の肉厚は後面12b側から前面12a側に向けて徐々に増加している。
このようにリング保持部12の最上部30において、径方向の肉厚は前面12a側で厚く後面12b側で薄くなっており、前面12a側の径方向の肉厚T1と後面12b側の径方向の肉厚T2との間には差が生じている。この径方向の肉厚の差はリング保持部12の全周に亘って生じているのではなく、最上部30において最大となっていて、最上部30から周方向の両側に向けて徐々に減少している。そして、図9のようにリング保持部12の左右両側部31において径方向の肉厚の差は略0となっており、リング保持部12の左右両側部31においては前面12a側の径方向の肉厚T1と後面12b側の径方向の肉厚T2は略等しくなっている。リング保持部12の前面12a側の径方向の肉厚T1が最上部30から左右両側部31に向けて徐々に減少していくことで、前面12a側と後面12b側の径方向の肉厚の差が左右両側部31において解消されている。尚、リング保持部12の最上部30を0度位置としたとき、リング保持部12の左右両側部31は−90度位置と+90度位置となる。このようにリング保持部12の上側半周分のみにおいて前面12a側と後面12b側との間で径方向の肉厚に差が生じている。
取付部11とリング保持部12の境界部分であって、リング保持部12の前面12aの下側に位置するガイドフレーム3の前面下部は、上側から下側に向けて斜め後方に傾斜した傾斜面17となっている。該傾斜面17は、リング保持部12の前面12aよりも更に傾斜している。傾斜面17に上述の凹部16が開口している。凹部16の上側の部分がリング保持部12の全周のうちの最下部32となっている。また、リング保持部12と取付部11の外周面との間を面で連結するように補強壁部15が左右一対形成されている。補強壁部15は、リング保持部12の左右両側部31の後面12bあるいは外周面12cと取付部11の外周面との間に形成されている。補強壁部15は、リング保持部12の左右両側部31から後方に向けて延びており、補強壁部15の上縁はリング保持部12から取付部11に向けて斜め下方に傾斜して延びている。補強壁部15の上縁は、直線状に延びていてもよいが、本実施形態では下側凸に湾曲している。そして、図6及び図7のようにガイドフレーム3の平面視又は底面視における左右方向の寸法は、取付部11の中途部からリング保持部12にかけて徐々に大きくなっていて、前側に向けて幅広となっている。
以上のようなトップガイドにおいては、ガイドフレーム3が一つの部材として一体的に形成されているので、ガイドフレーム3の強度を確保しつつ軽量化することができる。特に、ガイドフレーム3が鍛造によって一体的に形成されているため、強度を確保しつつ薄肉化が可能であって、しかも、肉厚を変化させることも容易である。そのため、各部に最適な肉厚を持たせつつも軽量化を図ることができる。そして、ガイドフレーム3のリング保持部12の最上部30における径方向の肉厚が前面12a側において厚くなっているので、リング保持部12の最上部30における強度をその前面12a側の径方向の肉厚T1によって確保することができる。リング保持部12の最上部30は取付部11から最も離れた部分であるため、釣糸からガイドリング2を介して大きな力が作用する。しかも、リング保持部12の最上部30は他の物体に最も当たりやすい箇所でもあり、特に、リング保持部12の最上部30の前面12a側が他の物体に接触しやすく、リング保持部12を前側に傾倒しているためそれが顕著である。そのリング保持部12の最上部30において前面12a側の径方向の肉厚T1を厚肉化して増強しているので、リング保持部12の最上部30における強度を確実に確保することができる。従って、ガイドリング2をリング保持部12の最上部30においてしっかりと保持できる。
一方、リング保持部12の最上部30における径方向の肉厚が後面12b側において薄くなっているので、リング保持部12の最上部30の径方向の肉厚を前後方向の全長に亘って厚くする構成に比して軽量化することができる。更に、リング保持部12の最上部30の後面12b側の径方向の肉厚T2が相対的に薄く形成されているので、リング保持部12の最上部30の後面12bに釣糸が当たりにくくなり、糸絡みが起こりにくくなる。また、ガイドリング2が前側に傾倒していてガイドフレーム3のリング保持部12も前側に傾倒していることとも相まって、糸絡みの発生を効果的に抑制できる。しかも、リング保持部12の最上部30における外周面12cが断面視において竿挿入孔13の中心線51と平行になっているので、リング保持部12の最上部30における外周面12cにも釣糸が後側から当たりにくくなって糸抜けが良好になり、糸絡みの発生をより一層抑制できる。
更に、リング保持部12の最上部30の径方向の肉厚が後面12b側から前面12a側に向けて徐々に増加しているので、強度の確保と糸絡みの発生を容易に両立させることができる。また、リング保持部12の最上部30における前面12a側と後面12b側の径方向の肉厚の差が、最上部30から周方向の両側に向けて徐々に減少していて、左右両側部31において肉厚の差がほぼ解消されているので、リング保持部12の上側半周部における強度を確保しつつリング保持部12をより軽量化することができる。
尚、本実施形態におけるトップガイドを振出竿における穂先竿の先端部に装着した場合、Dカット面20,21によって取付部11の後部の横断面形状が非円形状となっているので、竿収納時に二番竿の内側に穂先竿を収納する際にトップガイドの取付部11の後部が二番竿の図示しない移動ガイドに当接して止まることになる。即ち、トップガイドの取付部11の後部のうちDカット面20,21が形成されていない厚肉の部分がストッパーとなって二番竿の移動ガイドに当接する。そのためトップガイドが二番竿の移動ガイドの孔に食い込まない。従って、次に振出竿を使用しようとして穂先竿を二番竿から引き出す際に、トップガイドと移動ガイドがスムーズに離反し、移動ガイドを後側に素早くスムーズに移動させて所定位置に固定することができる。このように取付部11の後部外周面にDカット面20,21を形成することにより、竿収納時におけるトップガイドと移動ガイドとの食い付きを防止でき、トップガイドと移動ガイドとの間の固着や塩がみの発生を防止できる。
また、取付部11の下側にDカット面20が形成されているので、トップガイドの下側の左右方向の中心位置を容易に把握することができる。そのためトップガイドを竿体1の先端部に装着する際に、竿体1とトップガイドの向きを目視によって容易に揃えることができる。また、取付部11の上側にもDカット面21が形成されているので、目視によるトップガイドと竿体1との周方向の位相合わせがより一層容易になる。更に、治具にトップガイドをセットする場合にも二箇所のDカット面20,21を利用することでトップガイドの周方向の位置決めを容易に行うことができる。
1 竿体
2 ガイドリング
2a 前面
2b 後面
3 ガイドフレーム
10 リング装着孔
10a 凸部
11 取付部
12 リング保持部
12a 前面
12b 後面
12c 外周面
13 竿挿入孔
14 閉鎖壁
15 補強壁部
16 凹部
17 傾斜面
20 下側のDカット面
21 上側のDカット面
30 最上部
31 左右の側部
32 最下部
50 ガイドリングの中心線
51 竿挿入孔の中心線

Claims (6)

  1. 竿体の先端部に装着されるトップガイドであって、
    釣糸を案内するためのガイドリングと、該ガイドリングを保持するための一つの部材として一体的に形成されたガイドフレームとを備え、
    ガイドフレームは、竿体が挿入される竿挿入孔を有する取付部と、ガイドリングが装着されるリング装着孔を有するリング保持部とを備え、
    ガイドリングの中心線は、竿挿入孔の中心線に対して、前側が竿挿入孔の中心線に近づく方向に傾斜しており、
    竿挿入孔の中心線とガイドリングの中心線を通る平面でガイドフレームを切断したときの断面視において、リング保持部の全周のうち取付部から最も遠い部分である最上部における径方向の肉厚は、後面側が相対的に薄く前面側が相対的に厚いことを特徴とするトップガイド。
  2. リング保持部の最上部の径方向の肉厚は、後面側から前面側に向けて徐々に増加している請求項1記載のトップガイド。
  3. リング保持部の最上部における前面側と後面側の径方向の肉厚の差は、最上部から周方向の両側に向けて徐々に減少し、左右両側部において前面側の径方向の肉厚と後面側の径方向の肉厚は略等しい請求項1又は2記載のトップガイド。
  4. 竿挿入孔の中心線とガイドリングの中心線を通る平面でガイドフレームを切断したときの断面視において、リング保持部の最上部の外周面は、竿挿入孔の中心線と平行である請求項1乃至3の何れかに記載のトップガイド。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載のトップガイドを備えた釣竿。
  6. 竿体の先端部に装着されるトップガイドのガイドフレームであって、
    一つの部材として一体的に形成された構成であって、竿体が挿入される竿挿入孔を有する取付部と、ガイドリングが装着されるリング装着孔を有するリング保持部とを備えており、
    リング装着孔の中心線は、竿挿入孔の中心線に対して、前側が竿挿入孔の中心線に近づく方向に傾斜しており、
    竿挿入孔の中心線とリング装着孔の中心線を通る平面で切断したときの断面視において、リング保持部の全周のうち取付部から最も遠い部分である最上部における径方向の肉厚は、後面側が相対的に薄く前面側が相対的に厚いことを特徴とするトップガイドのガイドフレーム。
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