JP2019095045A - 薄膜断熱材およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、薄膜でありながら高い断熱性能と耐熱性を有し、生産効率がよくて安価であり、狭小空間に設置可能な薄膜の断熱材を提供することを課題とする。【解決手段】前記課題を解決するために、セルロース繊維を主体とする薄膜断熱材であって、密度が0.15g/cm3〜0.75g/cm3、厚さが20μm〜150μmであり、熱伝導率が0.100W/(m・K)以下である薄膜断熱材とする。また、セルロース繊維を含むスラリーを基材上に塗布する工程、前記スラリーを乾燥させて前記基材上にシートを形成する工程、及び、前記シートを前記基材から剥離して薄膜断熱材を得る工程を備える、薄膜断熱材の製造方法とする。【選択図】なし
Description
本発明は断熱材に関し、より詳しくは厚膜の断熱材を設置できない狭い空間で効率的に断熱できる薄膜断熱材、およびその製造方法に関する。
断熱材は、温度変化により影響を大きく受ける精密機器や電子デバイス、家電製品、各種車両の内装、住宅の壁や天井など、様々な製品に適用されているが、省エネなど断熱性能に由来する機能をさらに向上するには、従来の材料では設置できなかった狭小空間でも適用可能な薄膜断熱材が必要となる。なかでも電子デバイスは、その設置スペースが限られており、特に携帯端末などは携帯性を向上させるために小型・軽量化が求められており、高性能でありながら小型な集積回路が組み込まれている。このため、小型でより高性能、高速処理化が可能な部品の開発がなされており、これらから発生する高温の熱によって、発熱部品近傍の部品に悪影響を及ぼし、デバイス性能を低下させることが危惧されている。
また、近年、ウェアラブル端末の開発が急速に進展しており、人体に近い、もしくは直に接触するような環境下で使用されるケースが増えているが、端末の発熱による低温やけどなどの問題があり、端末外部への熱の伝達を抑えることの重要性が高まっている。
このような携帯端末などの狭小空間に備えることのできる薄膜断熱材として、特許文献1では、繊維材にキセロゲルを担持させた繊維シートが提案されている。しかしながら、担持させる方法が含侵であれ合成であれ、形成されたキセロゲルが粒子であれば、粉落ちは避けられず、デバイス製造工程で異物が混入するいわゆるコンタミの恐れがある。また、担持させる母材の繊維径が太くなると、繊維による熱伝導パスが形成されてしまい、熱伝導率はキセロゲル単体よりも大きな値になるため、断熱性能の向上には限界がある。
一方、特許文献2では、熱伝導性の良い放熱部とナノ繊維で構成された微細孔の断熱部により放熱効果と断熱効果の相乗効果を狙ったシートが提案されている。しかし、その断熱部の製造方法は生産性に大きな課題のある電界紡糸法であり、また耐熱性を考慮する場合には高価な樹脂を用いるため、多大なコストを要する。
特許文献3では、ポリプロピレン樹脂を延伸することにより、多孔化させた断熱材が提案されている。この提案では一般的な微多孔の延伸フィルムの製造方法をとっているためコストを低く抑えられるが、オレフィン樹脂であることから、耐熱性はあまり望めず、適用するデバイスや設置個所が制限されてしまう。
本発明は上述の状況を鑑みて為されたものであり、薄膜でありながら高い断熱性能と耐熱性を有し、また、強度が高くてシート状で提供できることから加工適性に優れており、狭小空間に設置可能な薄膜断熱材を提供することを目的とする。また、そのような薄膜断熱材を効率よく安価に生産可能な、薄膜断熱材の製造方法を提供することをもその目的とする。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定の物性を備えるセルロース製の薄膜断熱材が断熱性能に優れることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、セルロース繊維を主体とする薄膜断熱材であって、密度が0.15g/cm3〜0.75g/cm3であり、厚さが20μm〜150μmであり、熱伝導率が0.100W/(m・K)以下である、薄膜断熱材に関する。
本発明の薄膜断熱材は、平均細孔径が1.0μm以下であることが好ましい。
前記セルロース繊維の平均繊維径が、3〜1000nmであることが好ましい。
本発明の薄膜断熱材は、さらに水溶性高分子を含むことが好ましい。
前記水溶性高分子がセルロース誘導体であることが好ましい。
本発明の薄膜断熱材は、前記セルロース繊維と共に親水性開孔剤を含むスラリーから得られるものが好ましい。
前記親水性開孔剤がグリコールエーテル類またはカーボネート類であることが好ましい。
また、本発明は、セルロース繊維と填料を少なくとも含むスラリーを基材上に塗布する工程、前記スラリーを乾燥させて前記基材上にシートを形成する工程、及び、前記シートを前記基材から剥離して薄膜断熱材を得る工程を備える、薄膜断熱材の製造方法に関する。
本発明の薄膜断熱材は、セルロース繊維主体であることで耐熱性に優れており、また、薄膜でありながら高い断熱性能を有している。そして、本発明の薄膜断熱材は強度が高く、加工適性に優れており、 狭小空間に設置可能である。
本発明の薄膜断熱材の製造方法では、薄膜断熱材の密度、厚さ等を自由に設計することが可能であるため、そのような薄膜断熱材を高効率かつ低コストで製造することが可能である。
本発明の薄膜断熱材はセルロース繊維を主体とするシートからなる。「主体とする」とは薄膜断熱材の全重量に対して50重量%以上含まれていることを意味しており、60重量%以上が好ましく、70重量%以上がより好ましく、80重量%以上が更により好ましい。本発明の薄膜断熱材に含まれるセルロース繊維の配合量は99重量%以下であってよく、95重量%以下であってもよく、90重量%以下であってもよい。
本発明において使用可能なセルロース繊維は、特にセルロースI型、セルロースII型等のセルロースの型は限定されないが、コットン、コットンリンター、木材パルプに代表されるような、セルロースI型の天然繊維が好ましい。再生セルロースに代表されるセルロースII型の繊維はセルロースI型の繊維に比べ結晶化度が低くフィブリル化処理を行う際に、短繊維化しやすい傾向があるので好ましくない。
本発明においては、セルロース繊維をミクロフィブリル化することが好ましい。セルロース繊維をミクロフィブリル化処理する装置は特に限定されるものではないが、例えば、高圧ホモジナイザー処理(マントン・ゴーリン型分散機による高圧分散処理)、ラニエタイプ圧力式ホモジナイザー、超高圧ホモジナイザー処理(アルテマイザーTM(スギノマシーン株式会社製))、ビーズミルや流星ミル等の分散装置、マスコロイダー(増幸産業株式会社製)等のホモジナイザー等が挙げられる。また、ミクロフィブリル化処理する前にダブルディスクリファイナー、ビーター等製紙用で使用している叩解機を前処理に使用することも可能である。また、密度が高くなりやすいため、添加量は限られてくるが、TEMPO酸化触媒によってナノファイバー化されたセルロースナノファイバーを用いることも可能である。
セルロース繊維はセルロース分子の持つ水酸基により、水に均一に分散することが可能であるが、そのスラリーの粘度は、セルロース繊維の繊維長と表面積に依存する。セルロース繊維が細くなることは、それだけセルロースの表面積が増えるため、スラリーの粘度も必然的に上昇することになる。またその繊維長が長くなるほど繊維間の相互作用が増えることによってこれも粘度上昇に繋がる要因として考えられる。これらの相互作用による粘度上昇は、高濃度におけるシート化を阻害する要因となっており、ナノセルロースを取り扱うには濃度を下げる手段が一般的にとられている。
本発明の薄膜断熱材におけるセルロース繊維の長さ加重平均繊維長は1.00mm以下であることが好ましく、0.90mm以下がさらに好ましく、0.75mm以下がより好ましく、0.50mm以下が更により好ましい。当該繊維長が長くなるにつれて、上記のとおり繊維間の相互作用により粘度が高くなったり、フロックを形成しやすくなるため、均一なシートを得ることが困難となる。
更に、セルロース繊維はその水酸基により、脱水工程において繊維同士が水素結合を行う性質を持っており、再生セルロース以外の合成繊維で作った不織布にはない特徴が見られる。この水素結合形成の工程において強度が発現する一方で、繊維間が相互作用により乾燥工程における収縮が合成繊維を使った不織布よりも大きいことも特徴として挙げられる。特に繊維径が細くなるに従い繊維の剛度が下がるため、この収縮が顕著に見られる。また極度にフィブリル化が進んだ繊維を用いて作成したシートは繊維間が完全に密着するために作成したフィルムは透明化することが知られている。つまり、繊維径を細くすることのみでは孔径をコントロールするどころか、多孔質化シートを作ることは困難である。このため、多孔質化されたシートを製造するには乾燥時の収縮を抑えることと繊維間の水素結合を阻害させることが必要となる。これまでに提案されている具体的な手法は、抄紙法やキャスト法でシート化した原料をアセトンのような親水性の溶媒に置換した後、更にトルエンとアセトンの混合溶媒といったより疎水性の高い溶媒に置換して乾燥させる等の方法が提案されている。しかしながらこの手法は2つの問題点がある。まず一つは分散溶媒の水からアセトンに溶媒置換する作業である。セルロース繊維は、繊維径が細くなるに従い保水性が高くなるため、水から溶媒への置換は非常に時間のかかる作業となっており実生産の面で生産性を下げる要因となっている。更に、細孔径は繊維の太さに依存されるため、細孔径はあくまで繊維の太さによってコントロールされることになり、均一化された繊維を利用しなくては目的の細孔径をえることが出来ず、セルロース繊維の処理工程にも時間とコストが必要となっている。
本発明においては、断熱性能を損なわない範囲でセルロース繊維以外の繊維材料を配合することができる。例えば、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフェニルサルファイドなどの導電性を持たない高分子からなる有機繊維は熱伝導率が低いため好適に用いることができる。これらの有機繊維の中でも、ポリエステルは耐熱性とコストのバランスから特に好ましい。一方、ロックウール、グラスウール、アルミナファイバーなどの無機繊維の中には導電性を持たなくとも熱伝導率が比較的高い材料があるため注意が必要だが、有機繊維同様に断熱性能を損なわない範囲で用いることはできる。本発明の薄膜断熱材に含まれるセルロース繊維以外の繊維の配合量は、例えば、30重量%以下であってよく、20重量%以下であってもよく、10重量%以下であってもよい。なお、本発明の薄膜断熱材にはセルロース繊維以外の繊維が含まれていなくてもよい。
本発明においては、薄膜断熱材の密度が0.15g/cm3〜0.75g/cm3であり、好ましくは0.15g/cm3〜0.65g/cm3、より好ましくは0.15g/cm3〜0.55g/cm3、さらに好ましくは0.25g/cm3〜0.55g/cm3である。薄膜断熱材の密度が0.75g/cm3を超えると、平均細孔径は小さくなるがセルロース繊維による熱伝導パスが多くなることで熱電導率が高くなる。また、後述する本発明の製造方法の例では基材にキャスト塗工した後に剥離するが、0.75g/cm3を超えるとセルロースの凝集力で乾燥中に剥離してしまい、均一なシートを形成することができず、また生産工程の各ロールを通る際にシワが発生するなど欠陥が入るため所望のシート状薄膜断熱材を得ることができない。一方、密度が0.15g/cm3未満では、薄膜断熱材の強度が低くなり、前記剥離が困難なため断熱材を得ることができず、剥離できたとしても後工程の電子デバイスなどに組み込む際や施工時に作業性が悪くなる。
本発明における薄膜断熱材の厚さは20μm〜150μmであり、好ましくは20μm〜125μm、より好ましくは20μm〜100μmである。厚さが20μm未満では、上述の密度と同様に薄膜断熱材の強度が低くなることから単層で使用することが困難となり、150μmを超えると狭小空間に設置が困難である。また、薄い方がスラリーの乾燥効率がよい。前記密度と厚さはJIS P 8118:2014に基づいて測定することができる。
本発明における薄膜断熱材は、平均細孔径が1.0μm以下であることが好ましく、より好ましくは0.7μm以下、さらに好ましくは0.5μm以下、好ましくは0.3μm以下、最も好ましくは0.003〜0.1μmである。平均細孔径が大きくなると細孔内の空気の対流を十分に抑制することができず、熱伝導率が高くなるおそれがあるため好ましくない。平均細孔径は、パームポロメーターや水銀ポロシメーターなどを用いて測定できる。パームポロメーターの場合は、例えばCFP−1500AE(PMI社製)を用い、試験液としては表面張力の低い溶媒であるGalwick(16dyne/cm)を用い、ドライエアーの測定圧力を3.5MPaまで加圧することで0.01μmまでの細孔を測定することができ、測定圧力、およびエアー通過量から孔径分布が得られる。平均細孔径については、Dry−up測定時の流量曲線の1/2の傾きを示す曲線と、Wet−up測定時の曲線が交わる点の圧力から孔径を換算した。圧力と孔径の換算は下記の数式を用いた。
d=C・γ/P
(d(μm):細孔径、γ(mN/m):液体の表面張力、P(Pa):圧力、C:定数)
d=C・γ/P
(d(μm):細孔径、γ(mN/m):液体の表面張力、P(Pa):圧力、C:定数)
水銀ポロシメーターの場合は、例えばオートポアIV9510型(マイクロメリティクス社製)を用い、測定範囲φ415〜0.0003μm、水銀接触角130度、水銀表面張力485dynes/cmの条件設定にて細孔分布曲線を測定することで、平均細孔径を求めることができる。平均細孔径の決定は、例えば細孔分布曲線の最大頻度を平均細孔径とすることができる。
本発明の薄膜断熱材に含まれる繊維の平均繊維径が3nm〜1000nmになるように調整することが好ましく、より好ましくは3nm〜500nm、さらに好ましくは3nm〜300nm、よりさらに好ましくは3nm〜200nm、最も好ましくは30nm〜200nmである。繊維径がこの範囲であることで密度と平均細孔径が好ましい範囲に調整することができる。平均繊維径の測定は以下の手順で行う。まず、繊維シートの表面を高分解能電子顕微鏡(FE−SEM)で観察し、得られたSEM画像の水平方向、および垂直方向にラインを引く。次に、二つのラインで交差するすべての繊維の繊維径を拡大画像から実測し、測定結果から数平均繊維径を算出する。さらに、繊維シートの表面の少なくとも2箇所について同様に数平均繊維径を算出し、全ての数平均繊維径の平均値を平均繊維径とする。
本発明において、シートのセルロース繊維の繊維間を繋ぐための接着剤として水溶性高分子を含有することが好ましい。含有量としては該セルロース繊維100重量部に対して3〜80重量部、好ましくは5〜50重量部含むことが好ましい。水溶性高分子は、接着剤としての機能以外に、セルロースの分散性を向上させる機能を発揮することができる。均一な細孔分布を得るためには、スラリー中に繊維が均一に分散する必要があるが、水溶性高分子はセルロース繊維の表面に定着することで保護コロイドに似た役割を果たすため分散性が向上する。水溶性高分子の添加量が3重量部未満となると、出来上がったシートの強度が低下するおそれがあり、また、セルロース繊維の分散性が悪化するため、均一な細孔を得ることが困難となるおそれがある。一方、80重量部よりも多い場合には、水溶性高分子が細孔を埋めてしまう形となり、薄膜断熱材の熱伝導率が高くなるため好ましくない。
前記水溶性高分子としては、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース等のセルロース誘導体がセルロース繊維との相性が良く、分散性が向上するため更に好ましい。
本発明における薄膜断熱材は、断熱性能を確保するために熱伝導率が0.100W/(m・K)以下である。熱伝導率が0.100W/(m・K)を超えると、薄膜断熱材の厚さ方向における断熱効果が低下するので、必要な断熱性能を確保するためには薄膜断熱材を厚くしなければならない。熱伝導率は、0.090W/(m・K)以下が好ましく、0.080W/(m・K)以下が更に好ましく、0.070W/(m・K)以下がより好ましく、0.060W/(m・K)以下が更により好ましい。この断熱性能の指標となる熱伝導率(W/(m・K))は、密度(g/cm3)と比熱容量(kJ/(kg・K))と熱拡散率(m2/s)の積で算出される。セルロース繊維シートの比熱容量はおよそ1.2程度であることから、熱拡散率は密度が0.15g/cm3の場合は0.55×10−6m2/s未満、密度が0.75の場合は0.11×10−6m2/s未満であると熱伝導率が0.100W/(m・K)以下となり、薄膜でも断熱性能を確保できる。
前記薄膜断熱材の製造方法において、セルロース繊維を主体とするシートの低密度化手段としては凍結乾燥や超臨界乾燥など様々な技術があり、特に限定されるものではないが、好ましくはセルロース繊維を分散させたスラリーに親水性開孔剤を添加し、剥離用の基材上に塗布し乾燥する手法を単独または組み合わせると効率よく薄膜断熱材を生産することができる。更に、本発明では、親水性開孔剤の水への溶解度、および水/オクタノール分配係数を調整することによってシートの孔のサイズを制御することができ、添加量の調整により密度を制御することができる。例えば、本発明では、セルロース繊維100重量部に対して親水性開孔剤を好ましくは50〜1500重量部、より好ましくは50〜600重量部、更により好ましくは50〜400重量部の割合で使用することができる。
本発明で用いることのできる親水性開孔剤としては具体的には次のようなものがある。例えば1、5−ペンタンジオール、1-メチルアミノ-2,3-プロパンジオール等の高級アルコール類、イプロシンカプロラクトン、α−アセチル−γ−ブチルラクトン等のラクトン類、ジエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールブチルメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル等のグリコールエーテル類、更に炭酸プロピレン、エチレンカーボネート等のカーボネート類、その他にグリセリン、N-メチルピロリドン等が挙げられるがその限りではない。これらの中でもグリコールエーテル類、カーボネート類は蒸気圧が低く、本発明の製造方法において最も適している。
本発明で使用される基材は、特に限定されるものではなく、高分子フィルム、ガラス板、金属板、剥離紙等が使用可能であるが、親水性開孔剤を使う場合にはワイヤー、濾布、濾紙等を用いると親水性開孔剤が裏に抜ける可能性があるため注意が必要である。これらのことを考慮すると、二軸延伸したポリエチレンテレフタレートフィルムはフレキシブル性があり、溶融温度も比較的高いため、乾燥時の伸びや収縮の影響が少ない。また、ポリプロピレンフィルムと比較して極性も高いため、水系のスラリー処方においても塗工しやすく、好適に使用することが可能である。
本発明の製造方法において、セルロース繊維及び親水性開孔剤を含むスラリーを基材上に塗布する手法は、塗布層の膜厚が一定の範囲内となるように均一塗布できる塗工方法であればいかなる手段でも使うことができる。例えば、スロットダイコーター、カーテンコーター等の前計量タイプのコーターや、MBコーター、MBリバースコーター、コンマコーター等の後計量タイプでも塗工が可能である。
本発明において、必要な場合には、添加剤として界面活性剤をスラリーに添加することができる。消泡剤やレベリング剤としてアセチレングリコール等に代表されるノニオン性の界面活性剤を熱伝導率に影響を与えない程度であれば使用可能である。イオン性の界面活性剤は、熱伝導率に影響を与えるおそれがあるので使わない方が好ましい。
本発明で用いるスラリーの溶媒は基本的に水を使用する必要があるが、乾燥効率を向上させることを目的としてメタノールやエタノール、t−ブチルアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジエチルエーテル、エチルメチルエーテル等のエーテル類等の水よりも蒸気圧の高い溶媒を溶媒全体量の50重量%まで添加することが可能である。これらの溶媒を50重量%以上添加するとセルロース繊維の分散性が悪くなり細孔分布の均一性が悪くなるため好ましくない。
本発明の製造方法では、基材上に塗布された前記スラリーを乾燥してシートを得ることができる。乾燥方法は特に限定されるものではないが、具体的には、熱風乾燥及び遠赤外線乾燥の単独または組み合わせ等の一般的に使用されている乾燥手法を使用して実施することが可能であり、例えば熱風温度は、30〜150℃、好ましくは60〜120℃とすることができるが、できるだけシートの厚さ方向の構造が均一に乾燥されるように熱風温度、熱風量、遠赤外線の照射条件等を調整する必要がある。また乾燥効率の向上のために、マイクロ波加熱を使用することもできる。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより具体的に説明するが、本発明の範囲は実施例に限定されるものではない。
(1)坪量の測定
JIS P 8124に準じた方法により測定した。
(2)厚さ、密度の測定
JIS P 8118に準じた方法により測定した。熱伝導率の算出時における密度はg/cm3からkg/m3に単位換算する。
(3)平均細孔径
パームポロメーター(西華産業製、CFP−1500AE)を用い、試験液としてGalwick(16dyne/cm)を用い、ドライエアーの測定圧力を3.5MPaまで加圧した。平均細孔径は、Dry−up測定時の流量曲線の1/2の傾きを示す曲線と、Wet−up測定時の曲線が交わる点の圧力から孔径を換算した。圧力と孔径の換算は下記の数式を用いた。
d=C・γ/P
d(μm) :細孔径
γ(mN/m):液体の表面張力
P(Pa) :圧力
C :定数
(4)平均繊維径
サンプルの表面を高分解能電子顕微鏡(日立ハイテク製、SU−8020)で観察し、得られたSEM画像の水平方向、および垂直方向にラインを引く。次に、二つのラインに交差するすべての繊維の繊維径を拡大画像から実測し、測定結果から数平均繊維径を算出する。さらに、繊維シートの表面の2箇所について同様に数平均繊維径を算出し、数平均繊維径の平均値を平均繊維径とする。
(5)熱拡散率の測定
温度波熱分析法による熱拡散率測定装置(ai−Phase製、Moblie 1u)を用い、ISO22007−3に準じた方法により測定及び算出した。熱拡散率は次式から算出されるが、この式に当てはめる厚さはあらかじめJIS P8118に準じた方法で測定した値を使う。
α=d2/(2A2)
α:熱拡散率(m2/s)
d:厚さ(m)、厚さ測定時の単位はμmなので、換算する。
A:位相と角周波数の平方根とでプロットした傾き(S1/2)
(6)比熱容量の測定
サンプルはφ6mmに打ち抜いたものを用い、示差走査熱量測定機(パーキンエルマー製、DSC8000)にてJIS K7123;1987に準じた方法で25℃における比熱容量を測定した。
(7)熱伝導率の算出
次式により算出した。
λ=Cp・ρ・α
λ :熱伝導率(W/(m・K))
Cp:比熱容量(kJ/(kg・K))
ρ :密度(kg/m3)
α :熱拡散率(m2/s)
(8)繊維長の測定
繊維長測定機(メッツォ製、ファイバーイメージアナライザーFS5)を用いて、長さ加重平均繊維長を測定した。
JIS P 8124に準じた方法により測定した。
(2)厚さ、密度の測定
JIS P 8118に準じた方法により測定した。熱伝導率の算出時における密度はg/cm3からkg/m3に単位換算する。
(3)平均細孔径
パームポロメーター(西華産業製、CFP−1500AE)を用い、試験液としてGalwick(16dyne/cm)を用い、ドライエアーの測定圧力を3.5MPaまで加圧した。平均細孔径は、Dry−up測定時の流量曲線の1/2の傾きを示す曲線と、Wet−up測定時の曲線が交わる点の圧力から孔径を換算した。圧力と孔径の換算は下記の数式を用いた。
d=C・γ/P
d(μm) :細孔径
γ(mN/m):液体の表面張力
P(Pa) :圧力
C :定数
(4)平均繊維径
サンプルの表面を高分解能電子顕微鏡(日立ハイテク製、SU−8020)で観察し、得られたSEM画像の水平方向、および垂直方向にラインを引く。次に、二つのラインに交差するすべての繊維の繊維径を拡大画像から実測し、測定結果から数平均繊維径を算出する。さらに、繊維シートの表面の2箇所について同様に数平均繊維径を算出し、数平均繊維径の平均値を平均繊維径とする。
(5)熱拡散率の測定
温度波熱分析法による熱拡散率測定装置(ai−Phase製、Moblie 1u)を用い、ISO22007−3に準じた方法により測定及び算出した。熱拡散率は次式から算出されるが、この式に当てはめる厚さはあらかじめJIS P8118に準じた方法で測定した値を使う。
α=d2/(2A2)
α:熱拡散率(m2/s)
d:厚さ(m)、厚さ測定時の単位はμmなので、換算する。
A:位相と角周波数の平方根とでプロットした傾き(S1/2)
(6)比熱容量の測定
サンプルはφ6mmに打ち抜いたものを用い、示差走査熱量測定機(パーキンエルマー製、DSC8000)にてJIS K7123;1987に準じた方法で25℃における比熱容量を測定した。
(7)熱伝導率の算出
次式により算出した。
λ=Cp・ρ・α
λ :熱伝導率(W/(m・K))
Cp:比熱容量(kJ/(kg・K))
ρ :密度(kg/m3)
α :熱拡散率(m2/s)
(8)繊維長の測定
繊維長測定機(メッツォ製、ファイバーイメージアナライザーFS5)を用いて、長さ加重平均繊維長を測定した。
[実施例1]
針葉樹晒クラフトパルプをイオン交換水中に2重量%濃度になるように分散させ、ダブルディスクリファイナーを用いて長さ加重平均繊維長が0.40mmになるまで叩解し、さらに高圧ホモジナイザー(エスエムテー製、LAB1000)を用いて750barの圧力に調整して10回処理することによりセルロース繊維1を得た。
針葉樹晒クラフトパルプをイオン交換水中に2重量%濃度になるように分散させ、ダブルディスクリファイナーを用いて長さ加重平均繊維長が0.40mmになるまで叩解し、さらに高圧ホモジナイザー(エスエムテー製、LAB1000)を用いて750barの圧力に調整して10回処理することによりセルロース繊維1を得た。
セルロース繊維1の固形分を100重量部とし、これに対してグリコールエーテル系開孔剤(商品名:イソブチルジグリコール、日本乳化剤製)を350重量部、水溶性高分子として1重量%濃度でイオン交換水に溶解したカルボキシメチルセルロース(商品名:F1400MG 日本製紙製)を20重量部添加し、最終的に固形分濃度が1.5重量%となるように水を加えた塗料をホモミキサー(アズワン製、CM−100)で均一に混ざるまで分散を行った。
調合した塗料を100μmのPETフィルム上にWET膜厚が0.45mmとなるようアプリケーターを用いて塗布し、120℃の熱風乾燥器を用いて10分間乾燥した。得られた塗工膜をPETフィルムから剥離して厚さ24μmの薄膜断熱材を得た。
[実施例2]
WET膜厚を2.1mmとし、乾燥時間を50分間とした以外は実施例1と同様の手法で厚さ96μmの薄膜断熱材を得た。
WET膜厚を2.1mmとし、乾燥時間を50分間とした以外は実施例1と同様の手法で厚さ96μmの薄膜断熱材を得た。
[実施例3]
WET膜厚を0.9mmとし、乾燥時間を20分間とした以外は実施例1と同様の手法で厚さ49μmの薄膜断熱材を得た。
WET膜厚を0.9mmとし、乾燥時間を20分間とした以外は実施例1と同様の手法で厚さ49μmの薄膜断熱材を得た。
[実施例4]
グリコールエーテル系開孔剤の添加量を150重量部、WET膜厚を1.47mm、乾燥時間を35分間とした以外は実施例1と同様の手法で厚さ44μmの薄膜断熱材を得た。
グリコールエーテル系開孔剤の添加量を150重量部、WET膜厚を1.47mm、乾燥時間を35分間とした以外は実施例1と同様の手法で厚さ44μmの薄膜断熱材を得た。
[実施例5]
グリコールエーテル系開孔剤の添加量を75重量部、WET膜厚を2.2mm、乾燥時間を50分間とした以外は実施例1と同様の手法で厚さ46μmの薄膜断熱材を得た。
グリコールエーテル系開孔剤の添加量を75重量部、WET膜厚を2.2mm、乾燥時間を50分間とした以外は実施例1と同様の手法で厚さ46μmの薄膜断熱材を得た。
[実施例6]
針葉樹晒クラフトパルプをイオン交換水中に2重量%濃度になるように分散させ、ダブルディスクリファイナーを用いて長さ加重平均繊維長が0.40mmになるまで叩解してセルロース繊維2を得た。このセルロース繊維2を用い、WET膜厚を1.1mm、乾燥時間を25分間とした以外は実施例4と同様の手法で厚さ40μmの薄膜断熱材を得た。
針葉樹晒クラフトパルプをイオン交換水中に2重量%濃度になるように分散させ、ダブルディスクリファイナーを用いて長さ加重平均繊維長が0.40mmになるまで叩解してセルロース繊維2を得た。このセルロース繊維2を用い、WET膜厚を1.1mm、乾燥時間を25分間とした以外は実施例4と同様の手法で厚さ40μmの薄膜断熱材を得た。
[比較例1]
グリコールエーテル系開孔剤の添加量を30重量部、WET膜厚を2.5mm、乾燥時間を60分間とした以外は実施例1と同様の手法で薄膜断熱材を得ようとしたが、乾燥中に乾燥炉内で薄膜断熱材が剥離してしまい、均一な薄膜断熱材を得ることができなかった。不均一なシートではあるが、密度を測定すると薄膜断熱材の密度が0.75g/cm3を超えていた。
グリコールエーテル系開孔剤の添加量を30重量部、WET膜厚を2.5mm、乾燥時間を60分間とした以外は実施例1と同様の手法で薄膜断熱材を得ようとしたが、乾燥中に乾燥炉内で薄膜断熱材が剥離してしまい、均一な薄膜断熱材を得ることができなかった。不均一なシートではあるが、密度を測定すると薄膜断熱材の密度が0.75g/cm3を超えていた。
[比較例2]
グリコールエーテル系開孔剤の添加量を1000重量部、WET膜厚を0.40mm、乾燥時間を30分間とした以外は実施例1と同様の手法で薄膜断熱材を得ようとしたが、強度が弱いためにPETフィルムから薄膜断熱材を均一なシートで剥離することができなかった。なお、PETフィルムごと厚さと坪量を測定し、薄膜断熱材を除去した後のPETフィルムの厚さと坪量を差し引いたところ、厚さ45μm、密度は0.13g/cm3であった。
グリコールエーテル系開孔剤の添加量を1000重量部、WET膜厚を0.40mm、乾燥時間を30分間とした以外は実施例1と同様の手法で薄膜断熱材を得ようとしたが、強度が弱いためにPETフィルムから薄膜断熱材を均一なシートで剥離することができなかった。なお、PETフィルムごと厚さと坪量を測定し、薄膜断熱材を除去した後のPETフィルムの厚さと坪量を差し引いたところ、厚さ45μm、密度は0.13g/cm3であった。
[比較例3]
WET膜厚を0.30mm、乾燥時間を7分とした以外は実施例1と同様の手法で薄膜断熱材を得ようとしたが、強度が弱いためにPETフィルムから薄膜断熱材を均一なシートで剥離することができなかった。なお、PETフィルムごと厚さと坪量を測定し、薄膜断熱材を除去した後のPETフィルムの厚さと坪量を差し引いたところ、厚さ16μm、密度は0.28g/cm3であった。
WET膜厚を0.30mm、乾燥時間を7分とした以外は実施例1と同様の手法で薄膜断熱材を得ようとしたが、強度が弱いためにPETフィルムから薄膜断熱材を均一なシートで剥離することができなかった。なお、PETフィルムごと厚さと坪量を測定し、薄膜断熱材を除去した後のPETフィルムの厚さと坪量を差し引いたところ、厚さ16μm、密度は0.28g/cm3であった。
[比較例4]
コピー用紙(商品名:マルチペーパースーパーホワイト+、アスクル製)を用いた。
コピー用紙(商品名:マルチペーパースーパーホワイト+、アスクル製)を用いた。
[比較例5]
濾紙(商品名:定性濾紙 No.1、アドバンテック製)を用いた。
濾紙(商品名:定性濾紙 No.1、アドバンテック製)を用いた。
実施例1〜6で作製した薄膜断熱材の物性を表1に、比較例4及び比較例5の物性を表2に示す。
実施例1〜6の結果から、本発明の薄膜断熱材は薄膜でありながら0.100W/(m・K)以下の低い熱伝導率を有しており、均一なシート状であり、高い断熱性能を持つ薄膜断熱材として好適に使用できることが分かった。
比較例1から、薄膜断熱材の密度が0.75g/cm3を超える場合、製造時に乾燥する際、基材から部分的に剥がれるなどして均一なシートが得ることができないことが分かった。
比較例2から、薄膜断熱材の密度が0.15g/cm3未満では、強度が弱く、基材からの剥離が困難で、均一なシートが得ることができないことが分かった。
比較例3から、薄膜断熱材の厚さが20μm未満では、比較例2と同様に強度が弱く、基材からの剥離が困難で、均一なシートを得ることができないことが分かった。
比較例4及び比較例5から、平均繊維径と平均細孔径が大きくなると熱伝導率が高くなり、断熱性能が低下することが分かった。さらに、比較例5は150μmを大きく超えており、そもそも薄膜とは言い難く、狭い空間で使用できない。
Claims (8)
- セルロース繊維を主体とする薄膜断熱材であって、密度が0.15g/cm3〜0.75g/cm3であり、厚さが20μm〜150μmであり、熱伝導率が0.100W/(m・K)以下である、薄膜断熱材。
- 平均細孔径が1.0μm以下である、請求項1の薄膜断熱材。
- 前記セルロース繊維の平均繊維径が3〜1000nmである、請求項1または2のいずれかに記載の薄膜断熱材。
- さらに水溶性高分子を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の薄膜断熱材。
- 前記水溶性高分子がセルロース誘導体である、請求項4記載の薄膜断熱材。
- 前記セルロース繊維と共に親水性開孔剤を含むスラリーから得られる、請求項1〜5のいずれかに記載の薄膜断熱材。
- 前記親水性開孔剤がグリコールエーテル類またはカーボネート類である、請求項6記載の薄膜断熱材。
- セルロース繊維を含むスラリーを基材上に塗布する工程、前記スラリーを乾燥させて前記基材上にシートを形成する工程、及び、前記シートを前記基材から剥離して薄膜断熱材を得る工程を備える、薄膜断熱材の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
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Publications (1)
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JP2018108578A Pending JP2019095045A (ja) | 2017-11-20 | 2018-06-06 | 薄膜断熱材およびその製造方法 |
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2018
- 2018-06-06 JP JP2018108578A patent/JP2019095045A/ja active Pending
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