JP2019094662A - のし瓦固定方法及びのし瓦固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 特別な技術を要することなく、容易に複数ののし瓦を同一の高さレベルで固定することを可能とするのし瓦固定方法及びのし瓦固定具を提供することである。【解決手段】 本発明は、のし瓦を壁面に固定するのし瓦固定具であって、壁面に取り付けられる取付基部と、前記取付基部より、壁面から離れる方向に向かって延びているアーム基部と、前記アーム基部より延びており、前記のし瓦に設けられた孔を貫通し、前記のし瓦を係止するアームと、を備えることを特徴とする。【選択図】 図8

Description

本発明は、のし瓦固定具に関し、より特定的には、壁際に葺かれるのし瓦を固定するためののし瓦固定具に関する。
日本家屋においては、一般的に、壁際水切部にのし瓦が使用されている。のし瓦の施工は従来、桟瓦と壁との境界に面土を敷き詰め、当該面戸の上に高さレベルを調整しながらのし瓦を並べ、最後にのし瓦を銅線などで固定する方法が一般的であった。しかし、これらの作業には多くの作業時間と高度な技術が必要であった。
そこで、上記問題を解消するため、のし瓦を固定するための専用の金具を準備し、当該金具にのし瓦を抱持させ、のし瓦を壁に固定することによって、簡易にのし瓦を固定しようとする方法が存在した(例えば、特許文献1参照)。
図18は、従来技術におけるのし瓦固定具Aを示す概略図である。図18において、のし瓦固定具Aは、取付基部1、アーム2、第1の抱持部3、第2の抱持部4を備える。
取付基部1は壁に1点において固定され、当該取付基部1から2方向に延びているアーム2の先端部分に存在する第1の抱持部3によって上段のし瓦が2点で抱持されており、当該第1の抱持部3からさらに延びている第2の抱持部4によって下段のし瓦が2点で抱持されている。
実公昭59−24730号公報
しかしながら、特許文献1に記載ののし瓦固定具Aでは、表面から各抱持部が露見している構造であるため、意匠性が損なわれるという欠点がある。また、のし瓦先端部と抱持部との摩擦力によって滑落を防止しているにすぎないものであるため、地震などの横揺れに対応できず、のし瓦がずれてしまう恐れがある。さらに、のし瓦は、焼きムラによって幅、長さ、歪みが発生しやすいところ、このように瓦を複数点で抱持する固定具では形状に差異がある複数ののし瓦を整列させて固定することが困難である。
さらに、のし瓦を複数並べて配置する場合、それぞれののし瓦が同一の高さレベルに配置されるように、高さを調整して並べていく必要があるが、複数ののし瓦をのし瓦固定具Aによって固定する場合、取付基部1を設置する高さを揃える必要があった。そのため、瓦を抱持することは可能であっても、結局その設置及び高さレベル調整には高い技術が要求される等の問題が存在した。
それ故に、本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的の1つは、特別な技術を要することなく、容易に複数ののし瓦を同一の高さレベルで固定することを可能とするのし瓦固定方法及びのし瓦固定具を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、少なくとも以下のような構成を備え、もしくは手順を実行する。なお、以下の説明において、本発明の理解を容易にするために図面に示されている符号等を付記する場合があるが、本発明の各構成要素は、図面に示されているものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の一局面に係るのし瓦固定具は、のし瓦を壁面に固定するのし瓦固定具であって、壁面に取り付けられる取付基部と、前記取付基部より、壁面から離れる方向に向かって延びているアーム基部と、前記アーム基部より延びており、前記のし瓦に設けられた孔を貫通し、前記のし瓦を係止するアームと、を備えることを特徴とする。
かかる構成により、本発明の一局面に係るのし瓦固定具は、あらかじめ高さレベルを調整された連続する複数のアームによって、容易に複数ののし瓦を同一の高さレベルで固定することができる。
また、好ましくは、前記アームは、前記のし瓦に設けられた孔を下方から貫通し、前記のし瓦を係止することを特徴とする。
かかる構成により、本発明の一局面に係るのし瓦固定具は、のし瓦の意匠性を損なうことなく、安定してのし瓦を固定することが可能となり、かつ、容易に複数ののし瓦を同一の高さレベルで固定することが可能となる。
また、好ましくは、前記アームは、折り曲げ位置を示すガイド部をさらに備えることを特徴とする。
かかる構成により、本発明の一局面に係るのし瓦固定具は、折り曲げ位置を容易に把握可能となり、のし瓦の固定工程が容易となる。
また、好ましくは、前記ガイド部は、前記アーム内のガイド部以外の部分に比して、強度を低下させていることを特徴とする。
かかる構成により、本発明の一局面に係るのし瓦固定具は、より容易にガイド部を折り曲げることが可能となり、さらにのし瓦の固定工程が容易となる。
また、好ましくは、前記ガイド部は、切り欠き形状であることを特徴とする。
かかる構成により、本発明の一局面に係るのし瓦固定具は、折り曲げ位置を容易に把握可能となり、かつ、より容易にガイド部を折り曲げることが可能となるため、さらにのし瓦の固定工程が容易となる。
また、本発明の一局面に係るのし瓦固定方法は、壁面に取り付けられる取付基部と、前記取付基部より、壁面から離れる方向に向かって延びているアーム基部と、前記アーム基部より延びているアームと、を備えるのし瓦固定具を用いてのし瓦を壁面に固定するのし瓦固定方法であって、壁面と屋根の境界部分に設けられた基礎部に、前記のし瓦固定具を固設するステップと、前記のし瓦に設けられた孔に、前記のし瓦固定具のアームを貫通させるステップと、前記貫通されたアームを折り曲げることにより、前記のし瓦を固定するステップと、を含むことを特徴とする。
かかる構成により、本発明の一局面に係るのし瓦固定具は、あらかじめ高さレベル調整された連続する複数のアームによって、容易に複数ののし瓦を同一の高さレベルで固定することができる。
以上のように、本発明によれば、特別な技術を要することなく、容易に複数ののし瓦を同一の高さレベルで固定可能なのし瓦固定方法及びのし瓦係止具を提供することが可能となる。
本発明のし瓦固定方法100を示すフローチャートである。 本発明のし瓦固定方法100のステップS101を示す概略図である。 本発明に係るのし瓦固定具200を示す斜視図である。 本発明のし瓦固定方法100のステップS102を示す概略図である。 本発明のし瓦固定方法100のステップS103を示す概略図である。 本発明のし瓦固定方法100のステップS104を示す概略図である。 本発明に係るのし瓦固定具200の詳細を示す拡大斜視図である。 本発明のし瓦固定具200を用いてのし瓦10が固定された様子を示す断面図である。 本発明のし瓦固定方法100のステップS105を示す概略図である。 本発明のし瓦固定方法100を実行し、本発明のし瓦固定具200を用いてのし瓦10を固定した状態を示す斜視図である。 本発明のし瓦固定方法100を実行し、本発明のし瓦固定具200を用いてのし瓦10を固定した状態を示す断面図である。 本発明のし瓦固定方法100のステップS102(流れ壁側)を示す概略図である。 本発明に係るのし瓦固定具300を示す斜視図である。 本発明に係るのし瓦固定具300の詳細を示す拡大斜視図である。 本発明のし瓦固定具300を用いてのし瓦10を固定する様子を示す断面図である。 本発明のし瓦固定方法100を実行し、本発明のし瓦固定具200を用いてのし瓦10を固定した状態を示す斜視図である。 本発明のし瓦固定方法100を実行し、本発明のし瓦固定具300を用いて流れ壁にのし瓦10を固定した状態を示す断面図である。 従来技術におけるのし瓦固定具Aを示す概略図である。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施形態は、あくまで、本発明を実施するための具体的な一例を挙げるものであって、本発明を限定的に解釈させるものではない。
図1は、本発明のし瓦固定方法100を示すフローチャートである。のし瓦固定方法100は、ステップS101〜S105を含む。ステップS101は基礎部を固設する工程であり、ステップS102はのし瓦固定具を配置する工程であり、ステップS103はのし瓦を配置する工程であり、ステップS104はのし瓦固定具にのし瓦を固定する工程であり、ステップS105は仕上げ工程である。
以下、各ステップについて具体的に説明する。
図2は、ステップS101を示す屋根の斜視図である。
ステップS101は、屋根と壁面の境界において、基礎部を固設する工程である。ステップS101ではまず、屋根と壁面の境界に防水シート30をかけ、当該防水シート30の上に下地となる横木40を固定する。その後、当該防水シート30及び横木40の上にのし受け板金50をビス止めして基礎部の完成となる。なお、防水シート30と横木40はいずれが先に設置されてもよく、先に横木40を設置して、その後に防水シート30をかけるという手順であっても構わない。
続いて、ステップS101で固設した基礎部の上にのし瓦固定具を配置するステップS102、当該のし瓦固定具にのし瓦を配置するステップS103、当該のし瓦固定具にのし瓦を固定するステップS104を説明する。
<平行壁側の場合>
図3は、ステップS102において基礎部に配置される、本発明のし瓦固定具200を示す斜視図である。のし瓦固定具200は、平行壁(屋根の流れ方向に直交するように立つ壁)に配置されるのし瓦を固定するために用いられる。
図4は、本発明のし瓦固定方法100のステップS102を示す概略図である。図4において、ステップS102では、ステップS101で固設した基礎部の上に当該のし瓦固定具200を設置している。
図5は、本発明のし瓦固定方法100のステップS103を示す概略図である。図5において、ステップS103では、ステップS102で設置されたのし瓦固定具200の上にのし瓦10を配置している。より詳細には、のし瓦固定具200のアーム223をのし瓦10に設けられた孔に貫通させている。
図6は、本発明のし瓦固定方法100のステップS104を示す概略図である。図6において、ステップS104では、ステップS103でのし瓦10に設けられた孔に貫通させたのし瓦固定具200のアーム223を折り曲げることによって、のし瓦10をのし瓦固定具200に固定している。より詳細には、のし瓦10の孔からはみ出ているアーム223の先端部をハンマー等で折り曲げることにより、のし瓦10をのし瓦固定具200に固定する。
ここで、本発明のし瓦固定具200の詳細及び当該のし瓦固定具200にのし瓦10を固定する様子についてより詳細に説明する。
図7は、本発明のし瓦固定具200の詳細を示す拡大斜視図であり、図8はのし瓦固定具200を用いてのし瓦10が固定された様子を示す断面図である。
図7において、本発明のし瓦固定具200は、壁面に取り付けられる取付基部210と、取付基部210から延びているアーム部220と、ビス止め用孔230とを備える。アーム部220は、第1のアーム基部221と、第2のアーム基部222と、アーム223と、アーム223の折り曲げ位置を示す第1のガイド部224と第2のガイド部225とを備える。
ステップS103において、アーム223がのし瓦10に設けられた孔を貫通するようにのし瓦10を配置した後、ステップS104において、のし瓦10の孔からはみ出ているアーム223の先端部をハンマー等で折り曲げる。この際、アーム223の折り曲げ位置はアーム223に設けられた第1のガイド部224または第2のガイド部225を目安にする。
第1のアーム基部221は、ステップS101で固設した基礎部と固定されることにより、のし瓦固定具200の土台としての役割を果たす。
第2のアーム基部222は、第1のアーム基部221から立ち上がる形で設けられている。この部分は、のし瓦10の裏面と接してのし瓦10に傾きを付ける役割を果たすために設けられている。
平行壁からは、桟瓦20が屋根の流れ方向に沿って斜め下方に配置されていくため、のし瓦10もこの傾きに対応して斜め下方に傾いた状態で配置される必要がある。そのため、第2のアーム基部222は、桟瓦20の傾きに合わせてのし瓦10を斜めに配置するために、第1のアーム基部221から立ち上がる形状を有している。
また、のし瓦10を斜めに配置するために、第1のアーム基部221とアーム223とによって形成される角度は、鈍角(角度a1)となるように構成されている。角度a1は、屋根の傾斜角度に対応して変化するものであるが、一般的には、おおよそ120度程度であることが好ましい。
のし瓦固定具200において、第1のガイド部224及び第2のガイド部225は切り欠き形状を有しており、これらはアーム223の折り曲げ位置を示している。
固定するのし瓦10が1枚の場合は、第1のガイド部224からアーム223を折り曲げればよく、固定するのし瓦10が2枚の場合は、第2のガイド部225からアーム223を折り曲げればよい。
それぞれのガイド部から折り曲げた際に、のし瓦10が緩みなく安定して固定されるように、第2のアーム基部222の上端から第1のガイド部224までの長さは、おおよそのし瓦1枚分の厚みに対応した長さであることが好ましく、第2のアーム基部222の上端から第2のガイド部225までの長さは、おおよそのし瓦2枚分の厚みに対応した長さであることが好ましい。
なお、各ガイド部は配置する瓦の枚数に対応して設けられるものであるため、のし瓦10を配置する枚数が確定している場合は当該枚数に対応した位置に1つしか設けられていなくてもよく、逆に、のし瓦10を配置する枚数をケースに応じて変化させたい場合は、複数箇所(例えば、3つ以上)設けられていてもよい。また、各ガイド部は、本実施例のように切り欠き形状である必要はなく、罫線を引く等により単に折り曲げ位置を示す形であってもよい。
また、本実施例のように切り欠き形状を有するガイド部を設けた場合、当該ガイド部に係る箇所のアームの強度を低下させることができるため、折り曲げが容易となるという効果を生じさせることができるが、この効果は、本実施例のようにアームの外側を切り欠くことではなく例えば、アームの内側を一部打ち抜いておくことによっても達成可能であるし、ガイド部を薄く(細く)しておくこと等によっても達成可能である。
本実施例において、1枚ののし瓦10は、2本のアーム223によって固定されており、のし瓦固定具200は当該2本のアーム223を複数セットで備える構成を有している。もっとも、1枚のし瓦につき2本のアームという構成に必ずしも限定されるものではなく、アームの形状や安定性を考慮した上で、1本のアームで1枚ののし瓦を固定するものであっても構わないし、逆に、3本以上で1枚ののし瓦10を固定する構成であっても構わない。
また、隙間調整用として、のし瓦10の半枚分程度の大きさの、小さいのし瓦を配置する場合には、当該小さいのし瓦用の固定具を用いることになる。そのような固定具の場合にも、アームが1本の場合があり得る。
ビス止め用孔230は、取付基部210及び第1のアーム基部221に設けられており、それぞれ長手方向に一定間隔で連続して設けられている。
取付基部210及び第1のアーム基部221の両方においてビス止めすることで、より安定的にのし瓦固定具200を壁際に固定することができるが、当該ビス止め用穴は必ずしも両方に設けられている必要はなく、取付基部210のみに設けられていても構わない。
なお、のし瓦固定具200の素材には、加工しやすい金属を用いることを想定しているが、のし瓦10を長期間係止できる程度の強度を有し、かつ、曲げ加工等が容易な素材であれば、金属でなくとも構わない。
以上に説明したのし瓦固定具200を用いて、ステップS104までにのし瓦10を固定した後、ステップS105において仕上げ工程を行う。
図9は、本発明のし瓦固定方法100のステップS105を示す概略図である。
ステップS105では、のし瓦10の上に雨切板金60を被せてそれを壁にビス留めする。この際、雨水の侵入しやすい箇所等にエプトシーラー70を差し込んでいてもよい。
図10は、本発明のし瓦固定方法100を実行し、本発明のし瓦固定具200を用いてのし瓦10を固定した状態を示す斜視図であり、図11は、同じく本発明のし瓦固定方法100を実行し、本発明のし瓦固定具200を用いてのし瓦10を固定した状態を示す断面図である。
以上のように、本発明のし瓦固定方法100によれば、容易に複数ののし瓦を同一の高さレベルで固定するのし瓦固定方法を提供することが可能となる。
<流れ壁側の場合>
図3〜図11では、のし瓦固定方法100に関して、のし瓦固定具200を用いて、平行壁側の場合について主に説明したが、本発明のし瓦固定方法100は、平行壁側のみならず流れ壁(屋根の流れ方向に沿って立つ壁)側ののし瓦10を固定する場合にも採用可能である。
図12は、本発明のし瓦固定方法100のステップS102(流れ壁側)を示す概略図である。図12に示すように、のし瓦固定方法100を流れ壁側に採用する場合は、のし瓦10の固定にのし瓦固定具300を用いる。ここでは一例としてステップS102を示しているが、ステップS103以降についても、のし瓦固定具200の代わりにのし瓦固定具300を用いる点以外は既に述べた工程と同様である。
以下では、のし瓦固定具300について、主にのし瓦固定具200と異なる構成について詳細に説明する。
図13は、本発明のし瓦固定具300を示す斜視図であり、図14は、本発明のし瓦固定具300の詳細を示す拡大斜視図である。また、図15は、のし瓦固定具300を用いてのし瓦を固定する様子を示す断面図である。
流れ壁側の場合、平行壁に接する場合と異なり、流れ壁に接する部分と桟瓦20とは、略直角に接することになるため、桟瓦20の傾きに合わせてのし瓦10を斜めに配置する必要がなくなる。したがって、のし瓦固定具200において鈍角として構成されていた角度(角度a1)は、のし瓦固定具300において略直角(角度a2)となるように構成されている。また、同様の理由から、のし瓦固定具200に存在した第2のアーム基部222に相当する部分は存在しない。
のし瓦固定具300においては、第2のアーム基部222に相当する部分が存在しないため、のし瓦固定具300における第1のガイド部224及び第2のガイド部225の位置は、それぞれ第1のアーム基部221からおおよそ瓦1枚分、おおよそ瓦2枚分の厚みに対応した位置に設けられる。
さらに、のし瓦固定具300は、その取付基部の端部310が直角ではなく角を斜めに落とした形状を有している点においても、のし瓦固定具200と異なる。
これは、のし瓦固定具300自体が、屋根の傾斜に沿って斜めに配置されることによる。
すなわち、流れ壁は屋根の傾斜に沿って立つ壁であるから、のし瓦固定具300自体も当該屋根の傾斜に沿って傾いた状態で配置されることになる。このような場合に、のし瓦固定具200に見られるような直角形状の取付基部端部を設けてしまうと、流れ壁と並行壁が交錯する角の部分において、端部がはみ出てしまう場合がある。取付基部端部310は、そのようなはみ出しを防ぐために角を落としているのである。
図16は、本発明のし瓦固定方法100を実行し、本発明のし瓦固定具300を用いて流れ壁にのし瓦10を固定した状態を示す斜視図であり、図17は、本発明のし瓦固定方法100を実行し、本発明のし瓦固定具300を用いて流れ壁にのし瓦10を固定した状態を示す断面図である。
流れ壁側からは雨水が侵入しやすいため、エプトシーラー70は特に流れ壁側に固設したのし瓦10の下に差し込んでおくことが好ましい。
以上、本発明の各実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
本発明は、屋根に葺かれるのし瓦の固定等に利用可能であって、特に、壁際ののし瓦の固定に有用である。
100 のし瓦固定方法
S101〜S105 各ステップ
200、300 のし瓦固定具
210 取付基部
220 アーム部
221 第1のアーム基部
222 第2のアーム基部
223 アーム
224 第1のガイド部
225 第2のガイド部
227 ビス止め用孔
310 流れ壁用のし瓦固定具取付基部端部
10 のし瓦
20 桟瓦
30 防水シート
40 横木
50 のし受け板金
60 雨切板金
70 エプトシーラー
a1、a2 角度
A のし瓦固定具
1 取付基部
2 第1の抱持部
3 第2の抱持部
4 アーム

Claims (6)

  1. のし瓦を壁面に固定するのし瓦固定具であって、
    壁面に取り付けられる取付基部と、
    前記取付基部より、壁面から離れる方向に向かって延びているアーム基部と、
    前記アーム基部より延びており、前記のし瓦に設けられた孔を貫通し、前記のし瓦を係止するアームと、を備えることを特徴とするのし瓦固定具。
  2. 前記アームは、前記のし瓦に設けられた孔を下方から貫通し、前記のし瓦を係止することを特徴とする請求項1に記載ののし瓦固定具。
  3. 前記アームは、折り曲げ位置を示すガイド部をさらに備えることを特徴とする、請求項1または2に記載ののし瓦固定具。
  4. 前記ガイド部は、前記アーム内のガイド部以外の部分に比して、強度を低下させていることを特徴とする、請求項3に記載ののし瓦固定具。
  5. 前記ガイド部は、切り欠き形状であることを特徴とする、請求項3または4に記載ののし瓦固定具。
  6. 壁面に取り付けられる取付基部と、前記取付基部より壁面から離れる方向に向かって延びているアーム基部と、前記アーム基部より延びているアームと、を備えるのし瓦固定具を用いてのし瓦を壁面に固定するのし瓦固定方法であって、
    壁面と屋根の境界部分に設けられた基礎部に、前記のし瓦固定具を固設するステップと、
    前記のし瓦に設けられた孔に、前記のし瓦固定具のアームを貫通させるステップと、
    前記貫通されたアームを折り曲げることにより、前記のし瓦を固定するステップと、を含むことを特徴とするのし瓦固定方法。

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