JP2019094457A - 水系シーラー - Google Patents
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Abstract
【課題】付着性、及び耐久付着性に優れる水系シーラーを提供する。【解決手段】水性樹脂(A)を含有する主剤と、硬化剤とを含み、水性樹脂(A)は、アミノ基を有するエチレン性不飽和モノマー由来の構成単位の割合が5〜40質量%であり、アミノ基を有さないエチレン性不飽和モノマー由来の構成単位の割合が60〜95質量%であり、水性樹脂(A)の質量平均分子量が10,000〜150,000であり、水性樹脂(A)のガラス転移温度が5〜30℃であり、水性樹脂(A)の平均粒子径が0.05〜0.2μmであり、硬化剤は、エポキシ基を有するオルガノシランを含有し、硬化剤の有効成分質量(QBグラム)を水性樹脂(A)の固形分質量(QAグラム)で除した値(QB/QA)が0.05〜3.0である水系シーラー。【選択図】なし
Description
本発明は、水系シーラーに関する。
建築物の外壁及び屋根等の表面を保護する塗膜は、風雨、熱、寒気、及び光等の刺激によって次第に劣化し、塗膜本来の機能が失われてしまう。このように劣化した古い塗膜(以下、「旧塗膜」とも記す。)は、その上から新たに塗料を上塗りして補修されている。
旧塗膜の組成、及び化学的特性等は、一様ではない。そのため、旧塗膜の上から新たに上塗りする塗料は、常に旧塗膜に対して優れた付着性を示すとは限らない。そこで、シーラー等の下塗り塗料が用いられる。シーラー等は、粘度が低く、様々な旧塗膜の表面から内部に浸透し、付着層を形成して、上塗り塗料と旧塗膜との付着性を向上させている。これにより上塗り塗料が、塗り替え後に被補修材の表面から剥離することを防止している。
旧塗膜の組成、及び化学的特性等は、一様ではない。そのため、旧塗膜の上から新たに上塗りする塗料は、常に旧塗膜に対して優れた付着性を示すとは限らない。そこで、シーラー等の下塗り塗料が用いられる。シーラー等は、粘度が低く、様々な旧塗膜の表面から内部に浸透し、付着層を形成して、上塗り塗料と旧塗膜との付着性を向上させている。これにより上塗り塗料が、塗り替え後に被補修材の表面から剥離することを防止している。
ところが近年、無機質を含む塗料から形成された塗膜(以下、「無機塗膜」とも記す。)が、窯業建材のサイディングボード等に使用されるようになってきた。無機塗膜の表面は、一般的に表面平滑性に富み、緻密である。よって、通常のシーラー等は、無機塗膜の表面から内部に浸透しにくく、無機塗膜の上に良好な付着層を形成しにくい。
したがって被補修材用のシーラーに対しては、上塗り塗料と、表面平滑性が高く、緻密な無機塗膜とに対して優れた付着性を示すこと(付着性)、及び補修後の塗膜が被補修材の表面からはがれ落ちないこと(耐久付着性)が求められている。また、環境保護、及び補修施工時の安全性の観点から、被補修材用のシーラーとしては、水性媒体を多く含む水系シーラーであることが求められている。
無機塗膜に対する付着性を付与する方法として、アミノ基を有するアクリル系共重合体を含むカチオン性の水系シーラー(特許文献1)、及びシリル基含有モノマー由来の構成単位を有する共重合体を含むカチオン性の水性分散体(特許文献2)が提案されている。
しかしながら、特許文献1に記載の水系シーラーは、無機塗膜に対する付着性が不十分であった。また、特許文献1に記載の水系シーラーは、親水性溶剤を多く含み、環境保護、及び安全等の観点から適切なシーラーであるとは言い難い。
特許文献2に記載の水性分散体は、有機物の上塗り塗料と架橋を形成しにくく、耐久付着性が不十分であった。
しかしながら、特許文献1に記載の水系シーラーは、無機塗膜に対する付着性が不十分であった。また、特許文献1に記載の水系シーラーは、親水性溶剤を多く含み、環境保護、及び安全等の観点から適切なシーラーであるとは言い難い。
特許文献2に記載の水性分散体は、有機物の上塗り塗料と架橋を形成しにくく、耐久付着性が不十分であった。
無機塗膜と、有機物の上塗り塗料との双方に対する付着性を付与する方法として、アミノ基含有エチレン性不飽和単量体と、エポキシ基含有アルコキシシラン化合物を含む水性シーラー用エマルジョン組成物が提案されている(特許文献3)。
しかしながら、特許文献3に記載のシーラー用エマルジョン組成物は、無機塗膜の表面に対して付着性を十分に発揮できないことがあり、耐久付着性が低下することがあった。すなわち、特許文献3に記載の水系シーラー等は、付着性、及び耐久付着性が不十分であった。
しかしながら、特許文献3に記載のシーラー用エマルジョン組成物は、無機塗膜の表面に対して付着性を十分に発揮できないことがあり、耐久付着性が低下することがあった。すなわち、特許文献3に記載の水系シーラー等は、付着性、及び耐久付着性が不十分であった。
本発明は上記背景に鑑みてなされたものであり、付着性、及び耐久付着性に優れる水系シーラーを提供することを課題とする。
本発明の発明者らは、鋭意検討した結果、従来の水系シーラー等が良好な付着性を発揮できない被補修材の表面の珪素含有率が20%以上であることを突き止めた。そこで本発明の発明者らは、種々の条件について鋭意検討し、表面の珪素含有率が20%以上であっても優れた付着性、及び耐久付着性を示す水系シーラーを開発することに成功し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、以下の態様を有する。
[1] 水性樹脂(A)を含有する主剤と、硬化剤とを含み、前記水性樹脂(A)は、アミノ基を有するエチレン性不飽和モノマー由来の構成単位の割合が5〜40質量%であり、アミノ基を有さないエチレン性不飽和モノマー由来の構成単位の割合が60〜95質量%であり、前記水性樹脂(A)の質量平均分子量が10,000〜150,000であり、前記水性樹脂(A)のガラス転移温度が5〜30℃であり、前記水性樹脂(A)の平均粒子径が0.05〜0.2μmであり、前記硬化剤は、エポキシ基を有するオルガノシランを含有し、前記硬化剤の有効成分質量(QBグラム)を水性樹脂(A)の固形分質量(QAグラム)で除した値(QB/QA)が0.05〜3.0である水系シーラー。
[2] 前記アミノ基を有するエチレン性不飽和モノマーが、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、及びメタクリル酸ジエチルアミノエチルの少なくとも一方である[1]に記載の水系シーラー。
[3] 前記硬化剤が、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、及びエポキシシランオリゴマーからなる群より選ばれる少なくとも一つである[1]又は[2]に記載の水系シーラー。
[1] 水性樹脂(A)を含有する主剤と、硬化剤とを含み、前記水性樹脂(A)は、アミノ基を有するエチレン性不飽和モノマー由来の構成単位の割合が5〜40質量%であり、アミノ基を有さないエチレン性不飽和モノマー由来の構成単位の割合が60〜95質量%であり、前記水性樹脂(A)の質量平均分子量が10,000〜150,000であり、前記水性樹脂(A)のガラス転移温度が5〜30℃であり、前記水性樹脂(A)の平均粒子径が0.05〜0.2μmであり、前記硬化剤は、エポキシ基を有するオルガノシランを含有し、前記硬化剤の有効成分質量(QBグラム)を水性樹脂(A)の固形分質量(QAグラム)で除した値(QB/QA)が0.05〜3.0である水系シーラー。
[2] 前記アミノ基を有するエチレン性不飽和モノマーが、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、及びメタクリル酸ジエチルアミノエチルの少なくとも一方である[1]に記載の水系シーラー。
[3] 前記硬化剤が、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、及びエポキシシランオリゴマーからなる群より選ばれる少なくとも一つである[1]又は[2]に記載の水系シーラー。
本発明によれば、付着性、及び耐久付着性に優れる水系シーラーを提供できる。
以下の用語の定義は、本明細書、及び特許請求の範囲にわたって適用される。
「主剤」とは、水性樹脂の粒子が水等の水性媒体に分散している半透明の液体である。
「硬化剤」とは、主として水性樹脂を硬化することができる添加剤を意味する。
「質量平均分子量(Mw)」とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定される標準ポリスチレン換算の値である。
「ガラス転移温度(Tg)」とは、ガラス転移温度は下記に示すFox式(式(1))にて算出される値である。
1/Tg=(W1/Tg1)+(W2/Tg2)+・・・+(Wn/Tgn) ・・・(1)
式(1)中、Tgは算出対象のポリマーのガラス転移温度を示す。また、W1は算出対象のポリマーを構成するモノマー1由来の構成単位の割合を示し、Tg1は、モノマー1単独のガラス転移温度を示す。W2以下も同様で、W1+W2+・・・+Wn=1を満たす。また、Tgの温度単位は絶対温度[K]である。
「平均粒子径」とは、「レーザー動的光散乱測定装置」(大塚電子社製)により測定される値である。
「硬化剤の有効成分質量」とは、希釈媒体以外の成分の質量である。
「水性樹脂の固形分質量」とは、蒸発残分より算出される値である。
「被補修材の表面の硅素含有率」とは、水系シーラーによる補修対象となる補修前の被補修材の表面の塗膜中に含まれる全元素に対する珪素元素の含有率である。ただし、ここでいう全元素とは、水素等の軽元素を含まない。硅素含有率は、エネルギー分散型X線分光器(EDS)により測定される値である。
「主剤」とは、水性樹脂の粒子が水等の水性媒体に分散している半透明の液体である。
「硬化剤」とは、主として水性樹脂を硬化することができる添加剤を意味する。
「質量平均分子量(Mw)」とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定される標準ポリスチレン換算の値である。
「ガラス転移温度(Tg)」とは、ガラス転移温度は下記に示すFox式(式(1))にて算出される値である。
1/Tg=(W1/Tg1)+(W2/Tg2)+・・・+(Wn/Tgn) ・・・(1)
式(1)中、Tgは算出対象のポリマーのガラス転移温度を示す。また、W1は算出対象のポリマーを構成するモノマー1由来の構成単位の割合を示し、Tg1は、モノマー1単独のガラス転移温度を示す。W2以下も同様で、W1+W2+・・・+Wn=1を満たす。また、Tgの温度単位は絶対温度[K]である。
「平均粒子径」とは、「レーザー動的光散乱測定装置」(大塚電子社製)により測定される値である。
「硬化剤の有効成分質量」とは、希釈媒体以外の成分の質量である。
「水性樹脂の固形分質量」とは、蒸発残分より算出される値である。
「被補修材の表面の硅素含有率」とは、水系シーラーによる補修対象となる補修前の被補修材の表面の塗膜中に含まれる全元素に対する珪素元素の含有率である。ただし、ここでいう全元素とは、水素等の軽元素を含まない。硅素含有率は、エネルギー分散型X線分光器(EDS)により測定される値である。
<水系シーラー>
本発明の水系シーラーは、主剤と、硬化剤とを含む。
本発明の水系シーラーは、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、主剤、及び硬化剤以外の他の成分をさらに含んでいてもよい。
本発明の水系シーラーは、主剤と、硬化剤とを含む。
本発明の水系シーラーは、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、主剤、及び硬化剤以外の他の成分をさらに含んでいてもよい。
(主剤)
本発明の水系シーラーは、主剤を含む。本発明の水系シーラーは、主剤を含むことにより、表面の硅素含有率が20%以上であっても被補修材の表面に成膜することができる。
主剤は水性樹脂(A)を含有する。主剤は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、水性樹脂(A)以外の他の成分をさらに含んでいてもよい。
本発明の水系シーラーは、主剤を含む。本発明の水系シーラーは、主剤を含むことにより、表面の硅素含有率が20%以上であっても被補修材の表面に成膜することができる。
主剤は水性樹脂(A)を含有する。主剤は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、水性樹脂(A)以外の他の成分をさらに含んでいてもよい。
水性樹脂(A)は、アミノ基を有するエチレン性不飽和モノマー(以下、「モノマー(a1)」とも記す。)由来の構成単位の割合が5〜40質量%である。モノマー(a1)由来の構成単位の割合が5質量%未満であると、本発明の水系シーラーがカチオン化されにくく、負に帯電している無機塗膜の表面に対して、十分な付着性を発揮しにくくなる。モノマー(a1)由来の構成単位の割合が40質量%を超えると、本発明の水系シーラーの耐水性、耐アルカリ性が低下する傾向にあり、耐久付着性が低下しやすい。
モノマー(a1)の具体例としては、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノプロピル、メタクリル酸ジエチルアミノプロピル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジエチルアミノエチル、アクリル酸ジメチルアミノプロピル、及びアクリル酸ジエチルアミノプロピル等が挙げられる。これらの中でも、モノマー(a1)としては、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、及びメタクリル酸ジエチルアミノエチルが好ましい。すなわち、モノマー(a1)は、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、及びメタクリル酸ジエチルアミノエチルの少なくとも一方であることが好ましい。モノマー(a1)が、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、及びメタクリル酸ジエチルアミノエチルの少なくとも一方であれば、本発明の水系シーラーがカチオン化されやすく、本発明の水系シーラーの付着性が特に良好となる。
水性樹脂(A)は、モノマー(a1)以外のエチレン性不飽和モノマー(以下、「モノマー(a2)」とも記す。)由来の構成単位を含んでもよい。水性樹脂(A)は、モノマー(a2)由来の構成単位の割合が60〜95質量%であることが好ましい。モノマー(a2)由来の構成単位の割合が60質量%以上であると、本発明の水系シーラーの耐久付着性が優れる傾向にある。モノマー(a2)由来の構成単位の割合が95質量%以下であると、本発明の水系シーラーの常態付着性が優れる傾向にある。
モノマー(a2)の具体例としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸sec−ブチル、アクリル酸tert−ブチル、アクリル酸n−ペンチル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸2−エチルn−ヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸n−ノニル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸テトラヒドロフルフリル、アクリル酸フェノキシエチル、アクリル酸イソボルニル、及びアクリル酸メトキシポリエチレングリコール等のアクリル酸エステル類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸sec−ブチル、メタクリル酸tert−ブチル、メタクリル酸n−ペンチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸2−エチルn−ヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸n−ノニル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸テトラヒドロフルフリル、メタクリル酸フェノキシエチル、メタクリル酸イソボルニル、及びメタクリル酸メトキシポリエチレングリコール等のメタクリル酸エステル類;スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン、ビニルナフタレン、及びビニルピリジン等の芳香族ビニル化合物;アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、及び無水マレイン酸等の酸モノマー;アクリルアミド、メタクリルアミド、及びジアセトンアクリルアミド等のアミドモノマー;ジビニルベンゼン、ジビニルエーテル、アクリル酸アリル、メタクリル酸アリル、フタル酸ジアリル、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、及び3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン等の多官能重合性モノマー;アクリロニトリル、及びメタクリロニトリル等の上記以外のビニル化合物等が挙げられる。
水性樹脂(A)は、ガラス転移温度が調整しやすくなることから、アクリル酸アルキルエステルに基づく構成単位を有することが好ましい。
アクリル酸アルキルエステルとしては、アルキル基の炭素数が1〜12であるものが好ましい。
アクリル酸アルキルエステルとしては、アルキル基の炭素数が1〜12であるものが好ましい。
水性樹脂(A)の質量平均分子量(Mw)は10,000〜150,000であり、10,000〜100,000であることが好ましい。水性樹脂(A)の質量平均分子量(Mw)が10,000以上であると耐水性、耐アルカリ性が優れる傾向にある。水性樹脂(A)の質量平均分子量(Mw)が150,000以下であると、後述する被補修材への浸透性が向上し、無機塗膜に対する付着性が特に優れる傾向にある。以上より、水性樹脂(A)の質量平均分子量(Mw)が10,000〜150,000であれば、水系シーラーの付着性、及び耐久付着性が従来の水系シーラー等に比べて顕著に向上しやすい。
水性樹脂(A)の質量平均分子量(Mw)は、後述するラジカル重合開始剤、連鎖移動剤の使用量、溶媒の種類、及び重合温度等によって調整できる。
水性樹脂(A)の質量平均分子量(Mw)は、後述するラジカル重合開始剤、連鎖移動剤の使用量、溶媒の種類、及び重合温度等によって調整できる。
水性樹脂(A)のガラス転移温度は5〜30℃であり、10〜25℃であることが好ましい。水性樹脂(A)のガラス転移温度が5℃未満であると、水性樹脂(A)のポリマーの凝集力が弱まり付着性が劣る傾向がある。水性樹脂(A)のガラス転移温度が30℃を超えると、水性樹脂(A)のポリマーが脆くなり付着性が劣る傾向がある。
水性樹脂(A)の平均粒子径は0.05〜0.2μmであり、0.05〜0.1μmであることが好ましい。水性樹脂(A)の平均粒子径が0.05μm未満であると、粒子安定化のために親水成分が増すため耐水性、耐アルカリ性等が低下し、耐久付着性が低下しやすい。水性樹脂(A)の平均粒子径が0.2μmを超えると、被補修材への浸透性が低下し、本発明の水系シーラーの付着性が劣る傾向にある。
水性樹脂(A)は、常法により製造できる。例えばモノマー(a1)を、溶液重合法、懸濁重合法等によって重合して得ることができる。重合に際しては、モノマー(a1)10質量%に対して、モノマー(a2)を40〜95質量%を用いて重合を行うことが好ましい。
重合には通常、ラジカル重合開始剤の存在下で行われる。重合の際、連鎖移動剤を用いてもよい。連鎖移動剤の具体例としては、n−ドデシルメルカプタン、及びn−オクチルメルカプタン等を挙げることができる。
重合には通常、ラジカル重合開始剤の存在下で行われる。重合の際、連鎖移動剤を用いてもよい。連鎖移動剤の具体例としては、n−ドデシルメルカプタン、及びn−オクチルメルカプタン等を挙げることができる。
水性樹脂(A)の製造方法は、特に限定されないが、乳化重合法によりエマルジョンを合成する方法(以下、「製造方法(1)」とも記す。)、親水性有機溶剤を用いて溶剤重合を行ない、水置換をして有機溶剤を減圧除去し、自己乳化型のエマルジョンを得る方法(以下、「製造方法(2)」とも記す。)、及び製造方法(2)で得られた自己乳化型のエマルジョンをシードとして、シードにモノマーを滴下してシード重合を行う方法(以下、「製造方法(3)」とも記す。)が挙げられる。水性樹脂(A)の製造方法はとしては、ソープフリーのエマルジョンを得ることができ、水性樹脂(A)の分子量(Mw)を制御しやすいことから、製造方法(3)が好ましい。
以下、製造方法(1)について説明する。製造方法(1)は、乳化重合法によりエマルジョンを合成する方法である。製造方法(1)で乳化重合を行う際には、公知の乳化重合法に準じることができる。水性樹脂(A)の製造方法では、モノマー(a1)を用いるため、最終的に得られるエマルジョンはカチオン性となる。よって、製造方法(1)で乳化剤を用いる場合、乳化剤は、特に限定されないが、カチオン性の乳化剤が好ましい。乳化剤の具体例としては、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、及びオクタデシロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド等を挙げることができる。
製造方法(1)で重合開始剤を用いる場合、重合開始剤は特に限定されないが、水溶性のアゾ系化合物であることが好ましい。かかるアゾ系化合物の具体例としては、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)ジハイドロクロライド、2,2’アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジハイドロクロライド、及び2,2’アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]テトラハイドレート等を挙げることができる。
以下、製造方法(2)について説明する。製造方法(2)は、親水性有機溶剤を用いて溶剤重合を行ない、水置換をして有機溶剤を減圧除去し、自己乳化型のエマルジョンを得る方法である。
製造方法(2)で用いる親水性有機溶剤としては、以下の化合物を挙げることができる。メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−ブタノール、2−メチル−2−プロパノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、2−メトキシエタノール、及び2−エトキシエタノール等である。これらの親水性有機溶剤は単独で用いてもよく、二種以上を併用してもよい。重合安定性、溶媒の水置換性、及び溶媒除去性の点から、親水性有機溶剤は、1−プロパノール、及び2−プロパノールが好ましい。
製造方法(2)で重合開始剤を用いる場合、重合開始剤としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、等のアゾ化合物、ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、tert−ブチルヒドロパーオキシド、及びtert−ブチル−α−クミルパーオキシド等の有機過酸化物;過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、及び過硫酸ナトリウム等の無機過酸化物を挙げることができる。これらの重合開始剤は、は単独で用いてもよいし二種以上を併用してもよい。
なお、製造方法(2)では、還元剤を用いることにより、反応速度を速め、反応を促進させてもよい。また、製造方法(2)では、分子量を調整するために連鎖移動剤を用いてもよい。連鎖移動剤の具体例としては、n−ドデシルメルカプタン、及びn−オクチルメルカプタン等を挙げることができる。
製造方法(2)で用いる親水性有機溶剤としては、以下の化合物を挙げることができる。メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−ブタノール、2−メチル−2−プロパノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、2−メトキシエタノール、及び2−エトキシエタノール等である。これらの親水性有機溶剤は単独で用いてもよく、二種以上を併用してもよい。重合安定性、溶媒の水置換性、及び溶媒除去性の点から、親水性有機溶剤は、1−プロパノール、及び2−プロパノールが好ましい。
製造方法(2)で重合開始剤を用いる場合、重合開始剤としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、等のアゾ化合物、ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、tert−ブチルヒドロパーオキシド、及びtert−ブチル−α−クミルパーオキシド等の有機過酸化物;過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、及び過硫酸ナトリウム等の無機過酸化物を挙げることができる。これらの重合開始剤は、は単独で用いてもよいし二種以上を併用してもよい。
なお、製造方法(2)では、還元剤を用いることにより、反応速度を速め、反応を促進させてもよい。また、製造方法(2)では、分子量を調整するために連鎖移動剤を用いてもよい。連鎖移動剤の具体例としては、n−ドデシルメルカプタン、及びn−オクチルメルカプタン等を挙げることができる。
以下、製造方法(3)について説明する。製造方法(3)は、製造方法(2)で得られた自己乳化型のエマルジョンをシードとして、シードにモノマー(a1)を滴下してシード重合を行う方法である。製造方法(3)でシード重合を行う際には、公知のソープフリー乳化重合に準じることができる。製造方法(3)では、まず、製造方法(2)で得た自己乳化型のエマルジョンを、反応機に仕込み、必要に応じて水を添加する。次に、反応機を加熱しモノマー(a1)と開始剤とを適当量添加し、反応を開始する。反応開始後、モノマー(a1)を適宜添加する。この際、モノマー(a1)を水に乳化して添加してもよい。この際用いられる乳化剤は、製造方法(1)の説明で例示した乳化剤が好ましい。また、重合開始剤も製造方法(1)の説明で例示した重合開始剤が好ましい。
製造方法(3)においては、重合反応を行った後に、防腐剤、消泡剤、造膜助剤、及び凍結防止剤等の公知の添加物を用いてもよい。造膜助剤としては、テキサノール(2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール1−イソブチレート)、TXIB(2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタジオールジイソブチレート)、ブチルセロソルブ、ブチルカービトール、及びブチルカービトールアセテート等を挙げることができる。凍結防止剤としては、プロピレングリコール、及びエチレングリコール等を挙げることができる。
以上説明した製造方法(1)〜(3)のいずれにおいても、有機溶剤の使用量は、可能な限り少量であることが好ましい。本発明の水系シーラーにおいては、有機溶剤の含有量が、主剤(A)100質量%に対して、0〜10質量%であることが好ましい。有機溶剤の含有量が前記下限値以上であれば、水系シーラーの付着性が優れる傾向にある。有機溶剤の含有量が前記上限値以下であれば、本発明の水系シーラーは、環境、及び安全の観点から適切な水系シーラーであるといえる。
(硬化剤)
本発明の水系シーラーは、硬化剤を含む。硬化剤を含むことにより、本発明の水系シーラーは、主剤によって成膜された表層の強度を増強することできる。エポキシ基を有するオルガノシランを含有することにより、硬化剤は、表面の硅素含有率が20%以上であっても、被補修材に対して優れた付着性を発揮することができる。
本発明の水系シーラーは、硬化剤を含む。硬化剤を含むことにより、本発明の水系シーラーは、主剤によって成膜された表層の強度を増強することできる。エポキシ基を有するオルガノシランを含有することにより、硬化剤は、表面の硅素含有率が20%以上であっても、被補修材に対して優れた付着性を発揮することができる。
本発明の水系シーラーにおいては、硬化剤が、エポキシ基を有するオルガノシランを含有する。エポキシ基を有するオルガノシランは、成膜時に縮合架橋を生じ得るため、本発明の水系シーラーは、優れた耐水性、及び耐熱性を示し、成膜時の水性樹脂(A)の耐久付着性が優れる傾向にある。
エポキシ基を有するオルガノシランは、加水分解によってモノマー(a1)由来の構成単位を有する水性樹脂(A)のアミノ基と、オルガノシランのエポキシ基との間で縮合架橋を形成し得る。そのため、硬化剤がエポキシ基を有するオルガノシランを含有することにより、本発明の水系シーラーは、優れた耐水性、及び耐熱性を示し、成膜時の水性樹脂(A)の耐久付着性を大幅に向上させることができる。なお、硬化剤は、本発明の効果を損なわない範囲でエポキシ基を有するオルガノシラン以外の成分を含んでいてもよい。
エポキシ基を有するオルガノシランの具体例としては、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリプロポキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジプロポキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、及び2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリプロポキシシラン等が挙げられる。これらの中でも、エポキシ基を有するオルガノシランとしては、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、及び3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシランが好ましい。3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、及び3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシランは、架橋反応を速やかに生じ、かつ、架橋効果も高い。よって、硬化剤がこれらのオルガノシランを含有すると、本発明の水系シーラーの付着性、耐水性、耐アルカリ性、及び耐久付着性が特に優れる傾向にある。
エポキシ基を有するオルガノシランとして、エポキシシランオリゴマーも極めて有用である。硬化剤がエポキシシランオリゴマーを含有すると、本発明の水系シーラーの無機塗膜に対する付着性、耐水性、耐アルカリ性、及び耐久付着性が特に優れる傾向にある。
以上より、硬化剤は、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、及びエポキシシランオリゴマーからなる群より選ばれる少なくとも一つであることが好ましい。
以上より、硬化剤は、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、及びエポキシシランオリゴマーからなる群より選ばれる少なくとも一つであることが好ましい。
本発明の水系シーラーは、硬化剤の有効成分質量(QBグラム)を水性樹脂(A)の固形分質量(QAグラム)で除した値(以下「QB/QA」とも記す。)が0.05〜3.0であり、0.05〜0.30であることが好ましい。QB/QAが3.0を超えると、架橋が強過ぎるため、本発明の水系シーラーの被補修材への浸透性が低下し、本発明の水系シーラーの付着性が劣る傾向がある。また、QB/QAが0.01未満であると、架橋効果が弱いため、本発明の水系シーラーの耐水性、耐熱性、耐アルカリ性が低下し、耐久付着性が低下する傾向がある。
(他の成分)
本発明の水系シーラーは、必要に応じて公知の添加剤を含んでもよい。公知の添加剤としては、炭酸水素ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、及び塩化カリウム等の塩類;紫外線吸収剤;酸化防止剤;耐熱性向上剤;ヒドロキシエチルセルロース、及びポリビニルアルコール等の増粘剤;消泡剤;レベリング剤;たれ防止剤;艶消し剤;防腐剤;劣化防止剤等を挙げることができる。これらの添加剤はいずれか1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
本発明の水系シーラーは、必要に応じて公知の添加剤を含んでもよい。公知の添加剤としては、炭酸水素ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、及び塩化カリウム等の塩類;紫外線吸収剤;酸化防止剤;耐熱性向上剤;ヒドロキシエチルセルロース、及びポリビニルアルコール等の増粘剤;消泡剤;レベリング剤;たれ防止剤;艶消し剤;防腐剤;劣化防止剤等を挙げることができる。これらの添加剤はいずれか1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
(作用効果)
以上説明した構成を具備する本発明の水系シーラーは、環境、及び安全の観点から、適切な水系シーラーであり、有機物の塗膜等との付着性に優れる。また、本発明の水系シーラーは、水性樹脂(A)の分子量が10,000〜150,000であるから、表面の硅素含有率が20%以上であっても被補修材の表面に浸透しやすい。よって、本発明の水系シーラーは、無機塗膜の表面と優れた付着性を示し、成膜時の耐水性、及び耐熱性に優れる。以上より、本発明の水系シーラーは、環境、及び安全の観点から適切なシーラーであり、有機物との付着性に優れ、かつ、表面の硅素含有率が20%以上であっても被補修材の表面に対して優れた耐久付着性を示す。
以上説明した構成を具備する本発明の水系シーラーは、環境、及び安全の観点から、適切な水系シーラーであり、有機物の塗膜等との付着性に優れる。また、本発明の水系シーラーは、水性樹脂(A)の分子量が10,000〜150,000であるから、表面の硅素含有率が20%以上であっても被補修材の表面に浸透しやすい。よって、本発明の水系シーラーは、無機塗膜の表面と優れた付着性を示し、成膜時の耐水性、及び耐熱性に優れる。以上より、本発明の水系シーラーは、環境、及び安全の観点から適切なシーラーであり、有機物との付着性に優れ、かつ、表面の硅素含有率が20%以上であっても被補修材の表面に対して優れた耐久付着性を示す。
(被補修材)
本発明の水系シーラーの主な使用対象は、特に制限されるものではないが、表面の硅素含有率が20%以上である被補修材とすることができる。本発明の水系シーラーは、表面の硅素含有率が20%以上である被補修材に対しても、優れた付着性、及び耐久付着性を発揮することができる。被補修材の表面の硅素含有率が20%以上であると、従来の水系シーラーでは被補修材の塗膜の内部に浸透し難く、付着性を示すことができない。なお、本発明の水系シーラーは、被補修材の表面の硅素含有率が20%未満である被補修材に対して、従来の水系シーラーと同様に優れた付着性、及び耐久付着性を示すことができる。被補修材の具体例としては、無機質を含む塗料が上塗りされた建材及びタイル等が挙げられる。
本発明の水系シーラーの主な使用対象は、特に制限されるものではないが、表面の硅素含有率が20%以上である被補修材とすることができる。本発明の水系シーラーは、表面の硅素含有率が20%以上である被補修材に対しても、優れた付着性、及び耐久付着性を発揮することができる。被補修材の表面の硅素含有率が20%以上であると、従来の水系シーラーでは被補修材の塗膜の内部に浸透し難く、付着性を示すことができない。なお、本発明の水系シーラーは、被補修材の表面の硅素含有率が20%未満である被補修材に対して、従来の水系シーラーと同様に優れた付着性、及び耐久付着性を示すことができる。被補修材の具体例としては、無機質を含む塗料が上塗りされた建材及びタイル等が挙げられる。
(被補修材の補修方法)
本発明の水系シーラーは、表面の硅素含有率が20%以上である被補修材を補修する際に、特に好適に用いることができる。本発明の水系シーラーを用いた被補修材の補修方法は、具体的には、まず、被補修材の旧塗膜の表面からゴミ、及び汚れを可能な限り取り除く。次に、旧塗膜の上に本発明の水系シーラーを上塗りして、被補修材に付着させて、本発明の水系シーラーの膜を被補修材の旧塗膜の表面の上から形成する。その後、本発明の水系シーラーからなる膜の上から、必要に応じて任意の塗料を塗装することにより、被補修材を補修することができる。
本発明の水系シーラーは、表面の硅素含有率が20%以上である被補修材を補修する際に、特に好適に用いることができる。本発明の水系シーラーを用いた被補修材の補修方法は、具体的には、まず、被補修材の旧塗膜の表面からゴミ、及び汚れを可能な限り取り除く。次に、旧塗膜の上に本発明の水系シーラーを上塗りして、被補修材に付着させて、本発明の水系シーラーの膜を被補修材の旧塗膜の表面の上から形成する。その後、本発明の水系シーラーからなる膜の上から、必要に応じて任意の塗料を塗装することにより、被補修材を補修することができる。
本発明の水系シーラーは、表面の硅素含有率が20%以上である被補修材に対しても優れた付着性、及び耐久付着性を発揮することができる。また、本発明の水系シーラーは、硬化剤がエポキシ基を有するオルガノシランを含有するので、有機物等を含む上塗り塗料に対しても優れた付着性を発揮することができる。
したがって、本発明の水系シーラーは、表面の硅素含有率が20%未満であるような一般的な無機塗膜の表面や、有機塗膜の表面を補修する際にも、好適に用いることができる。
したがって、本発明の水系シーラーは、表面の硅素含有率が20%未満であるような一般的な無機塗膜の表面や、有機塗膜の表面を補修する際にも、好適に用いることができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。ただし本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以下の各例中、「部」は「質量部」を示し、「%」は「質量%」を示す。
なお、以下の各例中、「部」は「質量部」を示し、「%」は「質量%」を示す。
実施例では下記の記載にしたがって、水性樹脂(A)の質量平均分子量、ガラス転移温度、平均粒子径及び固形分質量を測定した。
水性樹脂(A)の質量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により、標準ポリスチレン換算の値を測定した。
水性樹脂(A)のガラス転移温度(Tg)は、Fox式(式(1))にて算出した。
1/Tg=(W1/Tg1)+(W2/Tg2)+・・・+(Wn/Tgn) ・・・(1)
式(1)中、Tgは算出対象のポリマーのガラス転移温度を示す。また、W1は算出対象のポリマーを構成するモノマー1由来の構成単位の割合を示し、Tg1は、モノマー1単独のガラス転移温度を示す。W2以下も同様で、W1+W2+・・・+Wn=1を満たす。また、Tgの温度単位は絶対温度[K]である。
水性樹脂(A)の平均粒子径は、「レーザー動的光散乱測定装置」(大塚電子社製)により測定した。
水性樹脂(A)の固形分質量(QA)は、蒸発残分にて測定した。
被補修材の表面の硅素含有率は、「エネルギー分散型X線分光器(EDS)」により測定した。
水性樹脂(A)の質量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により、標準ポリスチレン換算の値を測定した。
水性樹脂(A)のガラス転移温度(Tg)は、Fox式(式(1))にて算出した。
1/Tg=(W1/Tg1)+(W2/Tg2)+・・・+(Wn/Tgn) ・・・(1)
式(1)中、Tgは算出対象のポリマーのガラス転移温度を示す。また、W1は算出対象のポリマーを構成するモノマー1由来の構成単位の割合を示し、Tg1は、モノマー1単独のガラス転移温度を示す。W2以下も同様で、W1+W2+・・・+Wn=1を満たす。また、Tgの温度単位は絶対温度[K]である。
水性樹脂(A)の平均粒子径は、「レーザー動的光散乱測定装置」(大塚電子社製)により測定した。
水性樹脂(A)の固形分質量(QA)は、蒸発残分にて測定した。
被補修材の表面の硅素含有率は、「エネルギー分散型X線分光器(EDS)」により測定した。
<水性樹脂(A)の製造>
(水性樹脂(A1))
攪拌機を備えた内容量3Lのセパラブル丸底フラスコに、水700g、コータミン24P(花王社製:ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、有効成分27%)40gを仕込み、撹拌しつつ60℃に昇温した。2Lビーカーに水220gを仕込み、これにコータミン24Pを40g加え溶解させ、撹拌しつつ、メタクリル酸メチル540g、アクリル酸2−エチルヘキシル360g、メタクリル酸ジメチルアミノエチル100g、n−ドデシルメルカプタン(花王社製「チオカルコール20」)10gを仕込み、乳化させ、モノマー乳化液を得た。100mlビーカーに水50gを仕込み、これにV−50(和光純薬社製:2,2’アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)ジハイドロクロライド)3gを溶解させ、開始剤水溶液を得た。65℃となったセパラブルフラスコにモノマー乳化液と開始剤水溶液それぞれの10%を加え、発熱と色調変化(青白色)を確認した後、モノマー乳化液と開始剤水溶液をセパラブルフラスコ中に4時間かけて滴下した。反応温度は70℃を維持した。滴下終了後、2時間反応させ冷却し、アミノ基含有アクリルポリマーエマルジョンを得た。これを別の容器に移し、防腐剤プロクセルBD20(ロンザ)5g、消泡剤(サンノプコ社製「SNデフォーマー399」)10g、テキサノール160g、プロピレングリコール100g、水7,000gを添加し、固形分11%、最低造膜温度0℃、ガラス転移温度19℃(上記式(1)により算出した温度)、平均粒子径0.10μm、pH4、質量平均分子量40,000の水性樹脂(A1)を得た。
(水性樹脂(A1))
攪拌機を備えた内容量3Lのセパラブル丸底フラスコに、水700g、コータミン24P(花王社製:ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、有効成分27%)40gを仕込み、撹拌しつつ60℃に昇温した。2Lビーカーに水220gを仕込み、これにコータミン24Pを40g加え溶解させ、撹拌しつつ、メタクリル酸メチル540g、アクリル酸2−エチルヘキシル360g、メタクリル酸ジメチルアミノエチル100g、n−ドデシルメルカプタン(花王社製「チオカルコール20」)10gを仕込み、乳化させ、モノマー乳化液を得た。100mlビーカーに水50gを仕込み、これにV−50(和光純薬社製:2,2’アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)ジハイドロクロライド)3gを溶解させ、開始剤水溶液を得た。65℃となったセパラブルフラスコにモノマー乳化液と開始剤水溶液それぞれの10%を加え、発熱と色調変化(青白色)を確認した後、モノマー乳化液と開始剤水溶液をセパラブルフラスコ中に4時間かけて滴下した。反応温度は70℃を維持した。滴下終了後、2時間反応させ冷却し、アミノ基含有アクリルポリマーエマルジョンを得た。これを別の容器に移し、防腐剤プロクセルBD20(ロンザ)5g、消泡剤(サンノプコ社製「SNデフォーマー399」)10g、テキサノール160g、プロピレングリコール100g、水7,000gを添加し、固形分11%、最低造膜温度0℃、ガラス転移温度19℃(上記式(1)により算出した温度)、平均粒子径0.10μm、pH4、質量平均分子量40,000の水性樹脂(A1)を得た。
(水性樹脂(A2)〜水性樹脂(A5))
表1に示すように、各モノマーの組成等を変更した以外は、水性樹脂(A1)と同様にして水性樹脂(A2)〜(A5)の合成を行なった。得られた水性樹脂(A1)〜水性樹脂(A5)の固形分の質量%、平均粒子径、ガラス転移温度、及び質量平均分子量を表1に示す。
なお、表1中、水性樹脂(A1)〜水性樹脂(A5)のガラス転移温度の算出は、Fox式により算出した。算出に際しては、各モノマー単独のガラス転移温度については、メタクリル酸メチルを105℃、アクリル酸2エチルヘキシルを−68℃、メタクリル酸ジメチルアミノエチルを18℃、メタクリル酸ジエチルアミノエチルを20℃とした。
表1に示すように、各モノマーの組成等を変更した以外は、水性樹脂(A1)と同様にして水性樹脂(A2)〜(A5)の合成を行なった。得られた水性樹脂(A1)〜水性樹脂(A5)の固形分の質量%、平均粒子径、ガラス転移温度、及び質量平均分子量を表1に示す。
なお、表1中、水性樹脂(A1)〜水性樹脂(A5)のガラス転移温度の算出は、Fox式により算出した。算出に際しては、各モノマー単独のガラス転移温度については、メタクリル酸メチルを105℃、アクリル酸2エチルヘキシルを−68℃、メタクリル酸ジメチルアミノエチルを18℃、メタクリル酸ジエチルアミノエチルを20℃とした。
(水性樹脂(A6))
攪拌機を備えた内容量3Lの丸底フラスコに、2−プロパノール800g、メタクリル酸メチル68g、アクリル酸ブチル60g、メタクリル酸ジメチルアミノエチル60g、メタクリル酸6g、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(東レダウコーニング社製「Z−6030」)6g、チオカルコール20 2gを仕込み、攪拌しながら昇温した。70℃にて2,2’-アゾビスイソブチロニトリル2gを仕込み、反応を開始した。内温75℃にて4時間反応させ冷却した。40℃以下にて水1580gを仕込み、均一になるまで攪拌し、固形分8%の液体を得た。次に、ロータリーエバポレーターを用いて、この液体から2−プロパノールを留去し、これに防腐剤プロクセルBD20(ロンザ)1g、消泡剤(サンノプコ社製「SNデフォーマー399」)2g、テキサノール20g、プロピレングリコール10gを添加し、固形分11%、ガラス転移温度24℃、平均粒子径0.05μm、質量平均分子量20,000の水性樹脂を得た。
攪拌機を備えた内容量3Lの丸底フラスコに、2−プロパノール800g、メタクリル酸メチル68g、アクリル酸ブチル60g、メタクリル酸ジメチルアミノエチル60g、メタクリル酸6g、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(東レダウコーニング社製「Z−6030」)6g、チオカルコール20 2gを仕込み、攪拌しながら昇温した。70℃にて2,2’-アゾビスイソブチロニトリル2gを仕込み、反応を開始した。内温75℃にて4時間反応させ冷却した。40℃以下にて水1580gを仕込み、均一になるまで攪拌し、固形分8%の液体を得た。次に、ロータリーエバポレーターを用いて、この液体から2−プロパノールを留去し、これに防腐剤プロクセルBD20(ロンザ)1g、消泡剤(サンノプコ社製「SNデフォーマー399」)2g、テキサノール20g、プロピレングリコール10gを添加し、固形分11%、ガラス転移温度24℃、平均粒子径0.05μm、質量平均分子量20,000の水性樹脂を得た。
(水性樹脂(A7)〜水性樹脂(A10))
表2に示すように、各モノマーの組成等を変更した以外は、水性樹脂(A6)と同様にして水性樹脂(A7)〜(A10)の合成を行なった。得られた水性樹脂(A7)〜水性樹脂(A10)の固形分の質量%、平均粒子径、ガラス転移温度、及び質量平均分子量を表2に示す。
なお、表2中、水性樹脂(A6)〜水性樹脂(A10)のガラス転移温度の算出は、Fox式により算出した。算出に際しては、各モノマー単独のガラス転移温度については、メタクリル酸メチルを105℃、アクリル酸ブチルを−52℃、メタクリル酸ジメチルアミノエチルを18℃、メタクリル酸を110℃とした。
表2に示すように、各モノマーの組成等を変更した以外は、水性樹脂(A6)と同様にして水性樹脂(A7)〜(A10)の合成を行なった。得られた水性樹脂(A7)〜水性樹脂(A10)の固形分の質量%、平均粒子径、ガラス転移温度、及び質量平均分子量を表2に示す。
なお、表2中、水性樹脂(A6)〜水性樹脂(A10)のガラス転移温度の算出は、Fox式により算出した。算出に際しては、各モノマー単独のガラス転移温度については、メタクリル酸メチルを105℃、アクリル酸ブチルを−52℃、メタクリル酸ジメチルアミノエチルを18℃、メタクリル酸を110℃とした。
(水性樹脂(A11))
水性樹脂(A6)の項で説明したように、ロータリーエバポレーターを用いて、2−プロパノールを留去する操作までは、水性樹脂(A6)と同様にして自己乳化型のエマルジョンを得た。攪拌機を備えた内容量2Lのセパラブル丸底フラスコに、2−プロパノールを留去した直後の自己乳化型のエマルジョン1500g(固形分120g)を仕込み、撹拌しつつ、60℃に昇温した。100mlビーカーに水10gを仕込み、これにコータミン24Pの2gを加え、溶解させ、撹拌しつつ、メタクリル酸メチル40g、アクリル酸ブチル20gを仕込み、乳化させて、モノマー乳化液とした。100mlビーカーに水10gを仕込み、これにV−50の0.2gを溶解させて開始剤水溶液とした。65℃としたセパラブルフラスコにモノマー乳化液20gと開始剤水溶液とを加え、発熱と色調変化(青白色)を確認した後、モノマー乳化液をセパラブルフラスコ中に2時間滴下した。反応温度は70℃を維持した。滴下終了後、2時間反応させ冷却し、アミノ基含有アクリルポリマーエマルジョンを得た。これに防腐剤プロクセルBD20の1g、消泡剤(サンノプコ社製「SNデフォーマー399」)2g、テキサノール20g、プロピレングリコール10g、水50g、を添加し、固形分11%、最低造膜温度0℃、平均粒子径0.10μm、pH4、質量平均分子量40,000の水性樹脂(A11)を得た。
水性樹脂(A6)の項で説明したように、ロータリーエバポレーターを用いて、2−プロパノールを留去する操作までは、水性樹脂(A6)と同様にして自己乳化型のエマルジョンを得た。攪拌機を備えた内容量2Lのセパラブル丸底フラスコに、2−プロパノールを留去した直後の自己乳化型のエマルジョン1500g(固形分120g)を仕込み、撹拌しつつ、60℃に昇温した。100mlビーカーに水10gを仕込み、これにコータミン24Pの2gを加え、溶解させ、撹拌しつつ、メタクリル酸メチル40g、アクリル酸ブチル20gを仕込み、乳化させて、モノマー乳化液とした。100mlビーカーに水10gを仕込み、これにV−50の0.2gを溶解させて開始剤水溶液とした。65℃としたセパラブルフラスコにモノマー乳化液20gと開始剤水溶液とを加え、発熱と色調変化(青白色)を確認した後、モノマー乳化液をセパラブルフラスコ中に2時間滴下した。反応温度は70℃を維持した。滴下終了後、2時間反応させ冷却し、アミノ基含有アクリルポリマーエマルジョンを得た。これに防腐剤プロクセルBD20の1g、消泡剤(サンノプコ社製「SNデフォーマー399」)2g、テキサノール20g、プロピレングリコール10g、水50g、を添加し、固形分11%、最低造膜温度0℃、平均粒子径0.10μm、pH4、質量平均分子量40,000の水性樹脂(A11)を得た。
(水性樹脂(A12),水性樹脂(A13))
表3に示すように、各モノマーの組成等を変更した以外は、水性樹脂(A11)と同様にして水性樹脂(A12),水性樹脂(A13)の合成を行なった。得られた水性樹脂(A12),水性樹脂(A13)の固形分の質量%、平均粒子径、ガラス転移温度、及び質量平均分子量を表3に示す。
なお、表3中、水性樹脂(A12),水性樹脂(A13)のガラス転移温度の算出は、Fox式により算出した。算出に際しては、各モノマー単独のガラス転移温度については、メタクリル酸メチルを105℃、アクリル酸ブチルを−52℃、メタクリル酸ジメチルアミノエチルを18℃、メタクリル酸を110℃とした。
表3に示すように、各モノマーの組成等を変更した以外は、水性樹脂(A11)と同様にして水性樹脂(A12),水性樹脂(A13)の合成を行なった。得られた水性樹脂(A12),水性樹脂(A13)の固形分の質量%、平均粒子径、ガラス転移温度、及び質量平均分子量を表3に示す。
なお、表3中、水性樹脂(A12),水性樹脂(A13)のガラス転移温度の算出は、Fox式により算出した。算出に際しては、各モノマー単独のガラス転移温度については、メタクリル酸メチルを105℃、アクリル酸ブチルを−52℃、メタクリル酸ジメチルアミノエチルを18℃、メタクリル酸を110℃とした。
<水系シーラーの製造>
(実施例1)
水性樹脂(A1)100質量部に対して硬化剤(B1)として、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業社製、「KBM403」)1.6質量部を混合して、本発明の水系シーラーを得た。
(実施例1)
水性樹脂(A1)100質量部に対して硬化剤(B1)として、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業社製、「KBM403」)1.6質量部を混合して、本発明の水系シーラーを得た。
(実施例2〜10、比較例1〜11、参考例1,2)
表4〜6に示す組成に従い、実施例1と同様にして、実施例2〜9、比較例1〜11、及び参考例1,2の水系シーラーを得た。なお、表4〜6中、「硬化剤(B2)」は、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン(信越化学工業社製、「KBM402」)を示し、「硬化剤(B3)」は、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業社製、「KBE403」)を示し、「硬化剤(B4)」は、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン(信越化学工業社製、「KBE402」)を示す。なお、硬化剤(B1)〜硬化剤(B4)の有効成分質量(QB)は、表4〜6に示す通りである。
表4〜6に示す組成に従い、実施例1と同様にして、実施例2〜9、比較例1〜11、及び参考例1,2の水系シーラーを得た。なお、表4〜6中、「硬化剤(B2)」は、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン(信越化学工業社製、「KBM402」)を示し、「硬化剤(B3)」は、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業社製、「KBE403」)を示し、「硬化剤(B4)」は、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン(信越化学工業社製、「KBE402」)を示す。なお、硬化剤(B1)〜硬化剤(B4)の有効成分質量(QB)は、表4〜6に示す通りである。
<水系シーラーの性能評価>
実施例1〜10、比較例1〜11の被補修材の水系シーラーを、100g/m2刷毛にて被着体に塗布した。被着体としては、光触媒系塗料を塗布して形成された塗膜を表面に有するサイディングボード塗板を用いた。なお、被着体の表面の珪素含有率は30質量%である。各水系シーラーを被着体に塗布した後、室温下で一日養生し、さらに水系アクリルエナメル塗料を塗装ガンにて300g/m2で塗布した。その後、室温下で2週間養生したものを試験体とした。
なお、参考例1では、実施例1の水系シーラーと同組成の水系シーラーを表面の珪素含有率が10%である被着体に塗布して試験体を作製し、作製した試験体について評価を行った。参考例2では、比較例6の水系シーラーと同組成の水系シーラーを表面の珪素含有率が10%である被着体に塗布して試験体を作製し、作製した試験体について評価を行った。なお、被着体の表面の硅素含有率は、「エネルギー分散型X線分光器(EDS)」により測定した。
「常態付着性」
上記の試験体について、JIS K 5600−5−6に準拠して常態付着性を確認した。常態付着性をJIS K 5600付着性(クロスカット法)試験に基づき付着性試験を行った。ここで碁盤目は4×4mm、25目カットとした。結果を以下の評価基準にて評価した。
◎:剥離面積が全体の4%以下である。
○:剥離面積が全体の4%を超え、全体の8%以下である。
△:剥離面積が全体の8%を超え、全体の20%以下である。
×:剥離面積が全体の20%を超える。
「耐水性」
JIS K 5600−6−1の「浸せき法」に準拠して耐水性試験を行った。具体的には、試験体を水に96時間浸漬し、その後、試験体について、JIS K 5600の付着性試験を行った。その結果を上記の「常態付着」と同様の評価基準にて評価した。
「温冷繰り返し試験」
JIS A 6909の「温冷繰り返し試験」に準拠して温冷繰り返し試験を行った。その後、試験体について、JIS K 5600の付着性試験を行った。その結果を上記の「常態付着」と同様の評価基準にて評価した。
「耐アルカリ性」
JIS K 5600−6−1の「浸せき法」に準拠して耐アルカリ性試験を行った。具体的には、試験体を水酸化カルシウム飽和溶液に48時間浸せきし、その後、試験体について、JIS K 5600の付着性試験を行った。その結果を上記の「常態付着」と同様の評価基準にて評価した。
評価結果を表4〜6に示す。
実施例1〜10、比較例1〜11の被補修材の水系シーラーを、100g/m2刷毛にて被着体に塗布した。被着体としては、光触媒系塗料を塗布して形成された塗膜を表面に有するサイディングボード塗板を用いた。なお、被着体の表面の珪素含有率は30質量%である。各水系シーラーを被着体に塗布した後、室温下で一日養生し、さらに水系アクリルエナメル塗料を塗装ガンにて300g/m2で塗布した。その後、室温下で2週間養生したものを試験体とした。
なお、参考例1では、実施例1の水系シーラーと同組成の水系シーラーを表面の珪素含有率が10%である被着体に塗布して試験体を作製し、作製した試験体について評価を行った。参考例2では、比較例6の水系シーラーと同組成の水系シーラーを表面の珪素含有率が10%である被着体に塗布して試験体を作製し、作製した試験体について評価を行った。なお、被着体の表面の硅素含有率は、「エネルギー分散型X線分光器(EDS)」により測定した。
「常態付着性」
上記の試験体について、JIS K 5600−5−6に準拠して常態付着性を確認した。常態付着性をJIS K 5600付着性(クロスカット法)試験に基づき付着性試験を行った。ここで碁盤目は4×4mm、25目カットとした。結果を以下の評価基準にて評価した。
◎:剥離面積が全体の4%以下である。
○:剥離面積が全体の4%を超え、全体の8%以下である。
△:剥離面積が全体の8%を超え、全体の20%以下である。
×:剥離面積が全体の20%を超える。
「耐水性」
JIS K 5600−6−1の「浸せき法」に準拠して耐水性試験を行った。具体的には、試験体を水に96時間浸漬し、その後、試験体について、JIS K 5600の付着性試験を行った。その結果を上記の「常態付着」と同様の評価基準にて評価した。
「温冷繰り返し試験」
JIS A 6909の「温冷繰り返し試験」に準拠して温冷繰り返し試験を行った。その後、試験体について、JIS K 5600の付着性試験を行った。その結果を上記の「常態付着」と同様の評価基準にて評価した。
「耐アルカリ性」
JIS K 5600−6−1の「浸せき法」に準拠して耐アルカリ性試験を行った。具体的には、試験体を水酸化カルシウム飽和溶液に48時間浸せきし、その後、試験体について、JIS K 5600の付着性試験を行った。その結果を上記の「常態付着」と同様の評価基準にて評価した。
評価結果を表4〜6に示す。
上記結果に示すとおり、実施例1〜10の水系シーラーは、表面の硅素含有率が30%である被着体に対して優れた常態付着性を示すことが判った。また、実施例1〜10の水系シーラーで補修された試験体は、耐水性、及び耐アルカリ性に優れ、温冷繰り返し試験でも優れた性能を示した。すなわち、実施例1〜10の水系シーラーは、常態付着性、及び耐久付着性に優れていた。
QB/QAが0.05未満の比較例1の水系シーラーは、耐水性、及び耐アルカリ性に劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例1の水系シーラーは、耐久付着性に劣っていた。
QB/QAが3.0を超える比較例2の水系シーラーは、付着性、耐水性、及び耐アルカリ性の全てが劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例2の水系シーラーは、常態付着性、及び耐久付着性に劣っていた。
硬化剤を含まない比較例3の水系シーラーは、耐水性、及び耐アルカリ性に劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例3の水系シーラーは、耐久付着性に劣っていた。
平均粒子径が0.2μmより大きい水性樹脂(A4)を用いた比較例4の水系シーラーは、付着性、耐水性、及び耐アルカリ性の全てが劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例4の水系シーラーは、常態付着性、及び耐久付着性に劣っていた。
質量平均分子量が150,000より大きい水性樹脂(A5)を用いた比較例5の水系シーラーは、付着性、耐水性、及び耐アルカリ性の全てが劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例5の水系シーラーは、常態付着性、及び耐久付着性に劣っていた。
質量平均分子量が10,000より小さい水性樹脂(A7)を用いた比較例6の水系シーラーは、耐水性、及び耐アルカリ性に劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例6の水系シーラーは、耐久付着性に劣っていた。
平均粒子径が0.05μmより小さい水性樹脂(A8)を用いた比較例7の水系シーラーは、耐水性、及び耐アルカリ性に劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例7の水系シーラーは、耐久付着性に劣っていた。
モノマー(a1)由来の構成単位を含まない水性樹脂(A9)を用いた比較例8の水系シーラーは、付着性、耐水性、及び耐アルカリ性の全てが劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例8の水系シーラーは、常態付着性、及び耐久付着性に劣っていた。
モノマー(a1)由来の構成単位の割合が40質量%以上である水性樹脂(A10)を用いた比較例9の水系シーラーは、耐水性、及び耐アルカリ性に劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例9の水系シーラーは、耐久付着性に劣っていた。
ガラス転移温度が30℃より高い水性樹脂(A12)を用いた比較例10の水系シーラーは、耐水性、及び耐アルカリ性に劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例11の水系シーラーは、耐久付着性に劣っていた。
ガラス転移温度が5℃より低い水性樹脂(A13)を用いた比較例11の水系シーラーは、付着性、耐水性、及び耐アルカリ性の全てが劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例11の水系シーラーは、常態付着性、及び耐久付着性に劣っていた。
参考例1の結果より、実施例1の水系シーラーは、表面の珪素含有率が10%である被着体に対しても、優れた付着性、及び耐久付着性を発揮することが判った。また、参考例2の結果より、比較例6の水系シーラーは、表面の珪素含有率が10%である被着体に対しては優れた付着性、及び耐久付着性を発揮することが判った。
QB/QAが0.05未満の比較例1の水系シーラーは、耐水性、及び耐アルカリ性に劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例1の水系シーラーは、耐久付着性に劣っていた。
QB/QAが3.0を超える比較例2の水系シーラーは、付着性、耐水性、及び耐アルカリ性の全てが劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例2の水系シーラーは、常態付着性、及び耐久付着性に劣っていた。
硬化剤を含まない比較例3の水系シーラーは、耐水性、及び耐アルカリ性に劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例3の水系シーラーは、耐久付着性に劣っていた。
平均粒子径が0.2μmより大きい水性樹脂(A4)を用いた比較例4の水系シーラーは、付着性、耐水性、及び耐アルカリ性の全てが劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例4の水系シーラーは、常態付着性、及び耐久付着性に劣っていた。
質量平均分子量が150,000より大きい水性樹脂(A5)を用いた比較例5の水系シーラーは、付着性、耐水性、及び耐アルカリ性の全てが劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例5の水系シーラーは、常態付着性、及び耐久付着性に劣っていた。
質量平均分子量が10,000より小さい水性樹脂(A7)を用いた比較例6の水系シーラーは、耐水性、及び耐アルカリ性に劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例6の水系シーラーは、耐久付着性に劣っていた。
平均粒子径が0.05μmより小さい水性樹脂(A8)を用いた比較例7の水系シーラーは、耐水性、及び耐アルカリ性に劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例7の水系シーラーは、耐久付着性に劣っていた。
モノマー(a1)由来の構成単位を含まない水性樹脂(A9)を用いた比較例8の水系シーラーは、付着性、耐水性、及び耐アルカリ性の全てが劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例8の水系シーラーは、常態付着性、及び耐久付着性に劣っていた。
モノマー(a1)由来の構成単位の割合が40質量%以上である水性樹脂(A10)を用いた比較例9の水系シーラーは、耐水性、及び耐アルカリ性に劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例9の水系シーラーは、耐久付着性に劣っていた。
ガラス転移温度が30℃より高い水性樹脂(A12)を用いた比較例10の水系シーラーは、耐水性、及び耐アルカリ性に劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例11の水系シーラーは、耐久付着性に劣っていた。
ガラス転移温度が5℃より低い水性樹脂(A13)を用いた比較例11の水系シーラーは、付着性、耐水性、及び耐アルカリ性の全てが劣り、温冷繰り返し試験の結果も不良であった。すなわち、比較例11の水系シーラーは、常態付着性、及び耐久付着性に劣っていた。
参考例1の結果より、実施例1の水系シーラーは、表面の珪素含有率が10%である被着体に対しても、優れた付着性、及び耐久付着性を発揮することが判った。また、参考例2の結果より、比較例6の水系シーラーは、表面の珪素含有率が10%である被着体に対しては優れた付着性、及び耐久付着性を発揮することが判った。
本発明の水系シーラーは、無機塗膜等の表面平滑性に富み、緻密で、液体が浸透し難い壁材等の被補修材に対して、優れた付着性、及び耐水性等の耐久付着性を発揮する。よって、補修後の壁材の美観を長期にわたって保つことも可能となる。また、本発明の水系シーラーは、環境、及び安全の観点から環境に配慮されている。
以上より、本発明の水系シーラーは、壁材の補修等の産業分野で極めて有用である。
以上より、本発明の水系シーラーは、壁材の補修等の産業分野で極めて有用である。
Claims (3)
- 水性樹脂(A)を含有する主剤と、硬化剤とを含み、
前記水性樹脂(A)は、アミノ基を有するエチレン性不飽和モノマー由来の構成単位の割合が5〜40質量%であり、アミノ基を有さないエチレン性不飽和モノマー由来の構成単位の割合が60〜95質量%であり、
前記水性樹脂(A)の質量平均分子量が10,000〜150,000であり、
前記水性樹脂(A)のガラス転移温度が5〜30℃であり、
前記水性樹脂(A)の平均粒子径が0.05〜0.2μmであり、
前記硬化剤は、エポキシ基を有するオルガノシランを含有し、
前記硬化剤の有効成分質量(QBグラム)を水性樹脂(A)の固形分質量(QAグラム)で除した値(QB/QA)が0.05〜3.0である水系シーラー。 - 前記アミノ基を有するエチレン性不飽和モノマーが、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、及びメタクリル酸ジエチルアミノエチルの少なくとも一方である請求項1に記載の水系シーラー。
- 前記硬化剤が、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、及びエポキシシランオリゴマーからなる群より選ばれる少なくとも一つである請求項1又は2に記載の水系シーラー。
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- 2017-11-27 JP JP2017226587A patent/JP2019094457A/ja active Pending
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