JP2008201915A - 弾性塗料用水性樹脂分散体とその製造方法、および水性弾性建築塗料 - Google Patents

弾性塗料用水性樹脂分散体とその製造方法、および水性弾性建築塗料 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、強靱で弾性に富み、シーラー層との密着性に優れる弾性塗膜を形成し得る塗料に使用することができる、弾性塗料用水性樹脂分散体を提供することを目的とする。
【解決手段】アニオン性界面活性剤(A)およびノニオン性界面活性剤(B)を使用して、エチレン性不飽和単量体(C)を水媒体中で、重合開始剤(D)により乳化重合してなる弾性塗料用水性樹脂分散体であって、
アニオン性界面活性剤(A)が、下記一般式(1)で表される活性剤であり、かつ、
ノニオン界面活性剤(B)のHLB値が、13.5〜18.5であり、かつ、
樹脂のTgが、−50〜0℃である弾性塗料用水性樹脂分散体。
一般式(1)
1−O−(−CH2CH2O−)n−SO3
[R1は、C7〜C17のアルキル基、nは、0〜4の整数、Mは、NaまたはNH4またはNH(R2OH)3、ただしR2は、C1〜C4のアルキレン基]
【選択図】なし

Description

本発明は、強靱で弾性のある塗膜を形成し得る弾性塗料用水性樹脂分散体および水性弾性建築塗料に関する。詳しくは、建築物や構造物に使用されるコンクリート、モルタルやスレート板、ALC板(軽量気泡コンクリートパネル)、サイディングボード等の窯業系建材等のアルカリ基材表面被覆用の水性弾性建築塗料および該塗料を構成する水性樹脂分散体に関する。より詳しくは、アルカリ基材に塗工された水性シーラー層との密着性に優れる弾性塗膜を形成し得る弾性塗料および該塗料を構成する弾性塗料用水性樹脂分散体に関する。
エチレン性不飽和単量体を乳化重合してなる水性樹脂分散体は、水性塗料などの各種コーティング剤、水性粘着剤・接着剤、不織布用バインダーなどの繊維加工剤、紙加工用バインダー、水性インキなどの用途に使用されている。近年、環境対応から水性化が急速に進み、従来溶剤系樹脂の使用されていた建築用塗料においても種々の水性化品が拡大されつつある。建築用塗料には、目的とする機能性や用途に応じて、弾性塗料といわれる柔軟性を必要とされる厚塗りタイプの塗料、下地調整を目的としたシーラー用塗料、光沢付与を目的としたトップコート用のフラット系塗料など各種多品種の塗料が存在する。
コンクリート、モルタルやスレート板、ALC板(軽量気泡コンクリートパネル)等の窯業系建材等のアルカリ基材表面被覆用の弾性塗料は、単層型弾性塗料と複層型弾性塗料に大別できる。単層型弾性塗料はトップコート用塗料を上塗りしない為、工程の減少による工期の短縮やコスト面より近年その伸長は著しい。また、複層型弾性塗料は弾性塗膜の上にトップコート用塗料を上塗りして使用するため、それらの被塗工物は単層型のものに比べて、耐水性、防水性、光沢、耐候性、耐汚染性などの諸物性に優れる。いずれの型の弾性塗料でも塗料としての性能面では、特にクラック追従性や低温性能が必要とされている。尚、ここでいう、クラック追従性とは、躯体に発生する比較的大きなクラックに対する、塗膜に発生するクラックの度合を示す指標と考えられ、下地と塗膜との付着強度、塗膜の弾性(強度、伸度等)を複合的に反映している性能である。その試験方法の一つとして、JIS−A−6909(建築用仕上げ塗材)、JIS−A−6021(建築用塗膜防水材)に定められている引張試験や耐疲労性試験がある。
単層型弾性塗料においては、複層型弾性塗料の場合に上層に塗工されるトップコート用塗料としての耐久性、耐候性、耐汚染性等が必要とされる。一方、複層型弾性塗料においては、さらなるクラック追従性や低温性能、耐水性、防水性、トップコートとの密着性等が必要とされる。いずれの弾性塗料においてもアルカリ基材に塗工されるシーラー層に対する密着性が要求される。これら要求を満たすために、エチレン性不飽和単量体を乳化重合して得られるエマルジョンに各種充填材を配合してなる種々の弾性塗料が提案されている。
例えば、特許文献1には、アクリロニトリルを必須成分とする単量体混合物を乳化重合させて得られる共重合体エマルジョンに、無機充填剤を配合してなる弾性塗料が開示されている。特許文献1記載の弾性塗料から形成される塗膜は、強靱で弾性に富み、耐水性、耐アルカリ性等の点で優れ、下地のクラックにも十分追従できるものではある。
また、特許文献2に開示される塗料は、上記特許文献1に開示される塗料の有していた、耐ブロッキング性および耐汚染性という問題点を解決することを目的になされたものである旨、特許文献2に記載されている。
また、特許文献3に開示される共重合体エマルジョンは、多段乳化重合によりTgの異なる多層構造を有するエマルジョンであり、高弾性を有し、かつタックが少なく耐汚染性、下地に対する密着性および耐候性に優れた皮膜を形成しうる弾性塗料に使用することができると記載されている。
さらに、特許文献4に開示される低汚染型単層弾性塗料用エマルジョンは、特定の単量体と、重合性界面活性剤とを用いて乳化重合して得られるエマルジョンであり、雨だれ汚染し難く、かつ施工後の降雨で塗膜が流出せずフクレない充分な初期耐水性を有する単層弾性塗料用のエマルジョンを開示している。具体的には、塗膜の親水性と乾燥初期の耐水性を両立し、かつ高光沢、伸度、強度、密着性を有する塗料用のエマルジョンを開示している。
しかし、特許文献1〜4記載の弾性塗料またはエマルジョンを用いてなる弾性塗料から形成される塗膜は、アルカリ基材上に形成されたシーラー層に対する密着性が充分ではなかった。特に、シーラー層を形成するシーラー用塗料として、水性タイプの塗料を用いた場合に顕著であった。
特開昭53−030635号公報 特開平01−004662号公報 特開平6−179726号公報 特開平10−46099号公報
本発明は、強靱で弾性に富み、シーラー層との密着性に優れる弾性塗膜を形成し得る塗料に使用することができる、弾性塗料用水性樹脂分散体を提供することを目的とする。
本発明は、アニオン性界面活性剤(A)およびノニオン性界面活性剤(B)を使用して、エチレン性不飽和単量体(C)を水媒体中で、重合開始剤(D)により乳化重合してなる弾性塗料用水性樹脂分散体であって、
アニオン性界面活性剤(A)が、下記一般式(1)で表される活性剤であり、かつ、
ノニオン界面活性剤(B)のHLB値が、13.5〜18.5であり、かつ、
樹脂のTgが、−50〜0℃である弾性塗料用水性樹脂分散体に関する。
一般式(1)
1−O−(−CH2CH2O−)n−SO3
[R1は、C7〜C17のアルキル基、nは、0〜4の整数、Mは、NaまたはNH4またはNH(R2OH)3、ただしR2は、C1〜C4のアルキレン基]
さらに本発明は、エチレン性不飽和単量体(C)が、(メタ)アクリロニトリルを単量体(C)全体に対して1〜20重量%含有することを特徴とする上記弾性塗料用水性樹脂分散体に関する。
さらに本発明は、重合開始剤(D)が、過酸化物系重合開始剤であり、かつ、還元剤(E)を併用して乳化重合してなる上記弾性塗料用水性樹脂分散体に関する。
さらに本発明は、上記弾性塗料用水性樹脂分散体を含んでなる水性弾性建築塗料に関する。
さらに本発明は、アルカリ基材に塗工された水性シーラー(S)の塗膜上に、塗工することを特徴とする上記水性弾性建築塗料に関する。
さらに本発明は、上記水性弾性建築塗料を、アルカリ基材に塗工された水性シーラー(S)の塗膜上に塗工してなる被塗工物に関する。
さらに本発明は、アニオン性界面活性剤(A)およびノニオン性界面活性剤(B)を使用して、エチレン性不飽和単量体(C)を水媒体中で、重合開始剤(D)により乳化重合する弾性塗料用水性樹脂分散体の製造方法であって、
アニオン性界面活性剤(A)が、下記一般式(1)で表される活性剤であり、かつ、
ノニオン界面活性剤(B)のHLB値が、13.5〜18.5であり、かつ、
樹脂のTgが、−50〜0℃であるあることを特徴とする弾性塗料用水性樹脂分散体の製造方法に関する。
一般式(1)
1−O−(−CH2CH2O−)n−SO3
[R1は、C7〜C17のアルキル基、nは、0〜4の整数、Mは、NaまたはNH4またはNH(R2OH)3、ただしR2は、C1〜C4のアルキレン基]
さらに本発明は、エチレン性不飽和単量体(C)が、(メタ)アクリロニトリルを単量体(C)全体に対して1〜20重量%含有することを特徴とする上記弾性塗料用水性樹脂分散体の製造方法に関する。
さらに本発明は、重合開始剤(D)が、過酸化物系重合開始剤であり、かつ、還元剤(E)を併用して乳化重合することを特徴とする上記弾性塗料用水性樹脂分散体の製造方法に関する。
本発明の弾性塗料用水性樹脂分散体は、強靱で弾性に富み、シーラー層との密着性に優れる弾性塗膜を形成し得る水性弾性建築塗料に使用することができる。さらに、耐候性、耐水性、耐アルカリ性、耐汚染性に優れる水性弾性建築塗料を提供することができる。
本発明でいう弾性塗料とは、コンクリートなどの建築物基材に亀裂が生じても塗膜がよく伸縮して、下地のクラックをカバーして内部を保護し、温度の昇降に対しても影響を受けにくい機能を有する塗料をいう。弾性塗料は、前述したように複層型と単層型の塗装システムで使用されるが、いずれの場合でも、一般にコンクリートなどの建築物基材に、まず下地調整を目的としたシ−ラ−とも呼ばれている下塗り用塗料を塗布し、その下塗りシーラーの上に弾性塗料を塗布する。
弾性塗料は、ガラス転移温度が−20℃以下の比較的柔らかいホモポリマーを形成し得る疎水性単量体を主たる構成成分とする水性樹脂分散体が多く使用されている。
本発明の弾性塗料用水性樹脂分散体は、アニオン性界面活性剤(A)およびノニオン性界面活性剤(B)を使用して、エチレン性不飽和単量体(C)を水媒体中で、重合開始剤(D)により乳化重合することで得られる。
本発明は、下記一般式(1)で表されるアニオン性界面活性剤(A)と、HLB値が13.5〜18.5のノニオン性界面活性剤(B)とを使用し、かつ樹脂のTgを−50〜0℃とすることで、シーラー層への密着性が格段に向上することを見いだした。
一般式(1)
1−O−(−CH2CH2O−)n−SO3
[R1は、C7〜C17のアルキル基、nは、0〜4の整数、Mは、NaまたはNH4またはNH(R2OH)3、ただしR2は、C1〜C4のアルキレン基]
上記一般式(1)中のR1の炭素原子が6以下の場合、または18以上の場合、エチレン性不飽和単量体(C)の乳化安定性、重合安定性、さらにはシーラー層との密着性に問題が生じる。また、nが5以上の場合にも、特にシーラー層との密着性に問題が生じるとともに、耐水性等の耐性も劣る傾向にある。
アニオン性界面活性剤(A)としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム[ただし上記一般式(1)におけるn=1〜4]、ポリオキシエチレンラウリル硫酸トリエタノールアミン[ただし上記一般式(1)におけるn=1〜4]、等が挙げられる。
また、アニオン性界面活性剤(A)の市販品としては、例えば、エマール10、エマール2FG、エマールTD、ラテムルAD−25、エマールD−4−D、エマールE−27C、エマール20C、エマール20T(以上、花王株式会社製)、ニューコール1703−SFD(以上、日本乳化剤株式会社製)、モノゲンY−100、ハイテノール227L、ハイテノール325L(第一工業製薬株式会社製)等が挙げられる。
その他のアニオン性界面活性剤として、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸塩等を併用することができる。
さらに本発明は、ノニオン性界面活性剤(B)として、HLB値が、13.5〜18.5である活性剤を使用することを特徴とする。より好ましくは、HLB値が15〜18.5であり、さらに好ましくは、16〜18.5である。HLB値が13.5未満であると、エチレン性不飽和単量体を乳化する能力が乏しく、乳化重合中に凝集物を生じる場合がある。また、HLB値が18.5を超えると、シーラー層への密着性が悪くなり、耐水性も低下する。ここで、「HLB」の値は、本明細書において、Davisの算出法により得られた値を用いる。Davisの算出法は、例えば、[「新・界面活性剤入門」著: 藤本 武彦 発行: 三洋化成工業株式会社( 1992年)] に詳しい。
ノニオン性界面活性剤(B)としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル等が挙げられ、その中でHLB値が、13.5〜18.5であるノニオン性界面活性剤は、市販品として、例えば、エマルゲン1108(HLB=13.5)、エマルゲンA−90(HLB=14.5)、エマルゲン1118S−70(HLB=16.4)、エマルゲン1135S−70(HLB=17.9)、エマルゲンA−500(HLB=18.0)、エマルゲン950(HLB=18.1)、エマルゲン1150S−60(HLB=18.5)、[以上、花王株式会社製]、ノイゲンEA−167(HLB=14.8)、ノイゲンEA−177(HLB=15.6)、ノイゲンEA−197(HLB=17.5)[以上、第一工業製薬株式会社製]、ライオノールTDM−200(HLB=14.8)、ライオノールTD−150(HLB=15.4)[以上、ライオン株式会社製]、ニューコール2320(HLB=16.4)、ニューコール2327(HLB=17.2)[以上、日本乳化剤株式会社製]等が挙げられる。
さらにアニオン性もしくはノニオン性の反応性界面活性剤を併用しても良い。例えば、市販品として、ラテムルPD−104、ラテムルPD−420(以上、花王株式会社製)、エレミノールJS−2、(三洋化成工業株式会社製)、アクアロンKH−10、アクアロンRN−20(以上、第一工業製薬株式会社製)、アデカリアソープSR−10、アデカリアソープSE−10N、アデカリアソープER−10、アデカリアソープER−20(以上、アデカ株式会社製)、アントックスMS−60(日本乳化剤株式会社製)等が挙げられる。
本発明は、上記アニオン性界面活性剤(A)とノニオン性界面活性剤(B)とを併用することでシーラー層との密着性に優れた弾性塗料用水性樹脂分散体を得ることができる。
次に、本発明に使用するエチレン性不飽和単量体(C)について説明する。本発明に使用するエチレン性不飽和単量体(C)は、特に制限はないが、単量体(C)を重合してなる樹脂のTg(ガラス転移温度)が、−50〜0℃となるように選択する必要がある。より好ましくは−50〜−20℃である。Tgが、−50℃未満であると、塗膜の強靭性、強度が悪くなり、さらに強いタックを有することとなり、耐汚染性で問題となる。また、0℃を超えると、得られる塗膜の柔軟性がなくなり、塗膜の延伸性、伸度が悪く、弾性塗料用樹脂としての性能を発揮することができない。尚、本発明でいうポリマーのTg(ガラス転移温度)は、下記のFoxの式で算出した値を用いた。なお、乳化重合の際、重合サイトを2つ以上有する多官能エチレン性不飽和単量体は、ホモポリマーが得られないこと、実際の使用量が少量であることより、本計算から除くものとする。
1/Tg=W1/Tg1+W2/Tg2+ ・・・ +Wn/Tgn
W1からWnは、使用しているモノマーの重量分率を示し、Tg1からTgnは、各ホモポリマーのガラス転移温度(単位は絶対温度「K」)を示す。
算出に使用する主なホモポリマーのTgを下記に例示する。
アクリル酸2−エチルヘキシル :−55℃ (218K)
アクリル酸ブチル :−45℃ (228K)
メタクリル酸ラウリル:−65℃(208K)
アクリル酸: 106℃ (378K)
メタクリル酸:130℃(403K)
アクリロニトリル :96℃ (369K)
メタクリル酸メチル :105℃ (378K)
スチレン:100℃(373K)
アクリルアマイド :153℃ (426K)
エチレン性不飽和単量体(C)を重合してなる樹脂は、種々のTgのホモポリマーを形成し得る単量体(C)を適宜組み合わせて、Tgが−50〜0℃の樹脂を形成できればよい。
本発明では、塗膜の強靭性、低温性能の点からエチレン性不飽和単量体(C)の1つとして(メタ)アクリロニトリルを使用することが好ましい。(メタ)アクリロニトリルは、単量体(C)中に、1〜20重量%含まれることが好ましく、より好ましくは3〜10重量%使用する。1重量%未満だと、弾性、塗膜強度の発現がみられない場合があり、20重量%を超えると、合成面ではモノマーの反応率、性能面では伸度、低温性能が悪くなる場合がある。また、メタアクリロニトリルよりアクリロニトリルが好ましい。メタアクリロニトリルのホモポリマーのガラス転移温度が120℃であり、アクリロニトリルと比べると高く、単量体(C)の構成成分と比率が制約されるためである。
その他のエチレン性不飽和単量体(C)としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸イソボロニル、アクリル酸シクロヘキシルなどのアクリル酸アルキルエステル類;
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸tert−ブチル、メタクリル酸−isoブチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸イソボロニル、メタクリル酸シクロヘキシルなどのメタクリル酸アルキルエステル類;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステルモノマー類;
スチレン、ビニルトルエンなどのスチレン系モノマー類;
さらに、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸、クロトン酸などのカルボキシル基含有モノマーや、アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸ヒドロキシブチル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシブチルなどの水酸基含有モノマー、アクリルアマイド、メタクリルアマイドなどアミド基含有モノマー、N−メチロールアクリルアミドを代表とするメチロール基含有モノマーなど、いわゆるエマルジョン樹脂の安定化に寄与する官能基モノマーとも呼ばれている親水性のモノマーなどが挙げられる。
また、これら以外のものとして、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジルなどのエポキシ基含有モノマー類;
エチレングリコールジメタクリレート、ジアリルフタレート、ジビニルベンゼンなどの多官能エチレン性不飽和単量体類;
γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリエトキシシランなどのケイ素含有モノマー類;
ダイアセトンアクリルアマイド、アセトアセトシキエチルメタクリレートなどのカルボニル基含有モノマー類;
などが挙げられる。本発明では、これらモノマー類の1種または2種以上から選択することができる。
本発明の重合開始剤(D)としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム等の無機過酸化物系重合開始剤、過酸化水素、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド等の有機過酸化物系重合開始剤、2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド]、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)・2塩酸塩等のアゾ系重合開始剤を使用することができる。これらの開始剤を単独使用する熱分解型重合方法や、過酸化物系重合開始剤の場合は、重亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、エルソルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸、酒石酸等の還元剤(E)を併用するレドックス型重合方法のいずれを用いても良いが、本発明は、過酸化物系重合開始剤と還元剤(E)とを併用するレドックス型が好ましい。過酸化物系重合開始剤と還元剤(E)とを併用する方が、シーラー層等の密着性が向上する傾向にある。これらの重合開始剤(D)および還元剤(E)は、エチレン性不飽和単量体(C)に対して0.1〜5.0重量%使用するのが一般的である。これらは重合開始時に必要量を一括して使用してもよいし、また、分割して任意の時間ごとに添加して用いてもよい。さらに重合開始促進剤として、硫酸第一鉄、硫酸銅、塩化第一鉄、塩化銅等を用いても良い。
さらに必要に応じて、緩衝剤として、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、重炭酸ナトリウムなどが、また保護コロイドとしてポリビニールアルコール、水溶性セルロース誘導体などが、連鎖移動剤としてのオクチルメルカプタン、チオグリコール酸2−エチルヘキシル、ステアリルメルカプタン、ラウリルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタンなどのメルカプタン類が適量使用できる。
本発明で得られた水性樹脂分散体には、消泡剤、レベリング剤、防腐剤、pH調整剤、粘性調整剤などを必要に応じて配合できる。
本発明で得られた弾性塗料用水性樹脂分散体は、水性弾性建築塗料に有用である。次に本発明の水性弾性建築塗料について説明する。本発明の水性弾性建築塗料は、上記した本発明の水性樹脂分散体を含有するものであり、水性樹脂分散体の他に無機フィラーを含有することができる。無機フィラーとしては、酸化チタン、酸化亜鉛、カーボンブラック、モリブデンレッド、弁柄等の着色顔料、炭酸カルシウム、クレー、タルク、カオリン、硫酸バリウム等の体質顔料等が挙げられ、着色顔料である酸化チタン、および体質顔料である炭酸カルシウム、クレーからなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。これら無機フィラーは、水性樹脂分散体100重量部に対して、0.1〜200重量部含有することが好ましく、50〜150重量部含有することがより好ましい。
その他添加剤として、通常使用される湿潤剤、分散剤、凍結防止剤、増粘剤、粘性調整剤、防腐剤、防黴剤、消泡剤、pH調整剤等必要に応じて使用できる。さらに、公知の紫外線吸収剤、光安定剤を性能に悪影響を及ぼさない範囲で併用してもよい。
本発明の水性弾性建築塗料は、アルカリ基材に塗工された水性シーラー(S)の塗膜上に塗工されることを特徴とする。水性シーラー(S)の塗膜上に塗工することにより、耐アルカリ性、耐候性優れる塗膜を得ることができ、さらに、シーラー層との密着性が特に優れるため、塗膜としての総合的な耐久性を得ることができる。
一般に、アルカリ基材に塗料を直接塗布すると、塗膜の剥離や変質等の問題が起き易く、塗料本来の物性を発揮できず、必要以上に塗料を塗布しなければならない等の不都合が生じ易い。また塗装下地の基材が脆い場合や、下地塗膜が劣化したりチョーキングしたりしている場合には、これらの問題が起きないように、予めその下地を調整しておく必要がある。さらにアルカリ基材は、アルカリ分を含有しているため、経時的に基材外部へ該アルカリ分が溶出してきて上塗り塗膜等を侵す危険性がある。
水性シーラー(S)は、多孔質なアルカリ基材への浸透性、および多孔質で脆弱な基材や表面強度が弱い基材に浸透して乾燥固化または硬化することにより基材の表面強度を向上させる性質に優れ、その塗膜は耐水性、耐湿性、耐アルカリ性、基材に対する密着性、上塗り塗料の塗膜や旧塗膜等への密着性等の性質を有する塗料である。このような下塗材は、シーラー、プライマー、サーフェーサーなどと呼ばれるものであり、アクリル樹脂、塩化ビニル、塩化ゴム等の一液型合成樹脂の有機溶剤溶液、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の溶剤系二液反応硬化型樹脂等から成るものが主として用いられている。近年は、環境問題から水性シーラー(S)使用が望まれている。
水性シーラー(S)としては、グリシジル基とカルボキシル基、ヒドラジド基とカルボニル基、エポキシ基とアミノ基等の架橋反応を生じる官能基を有する単量体を使用して乳化重合した水性樹脂分散体、分子内に特定の有機シラン基を有するエチレン系不飽和単量体を必須成分として乳化重合した水性樹脂分散体、分子内にエチレン性不飽和基を有する反応性乳化剤の存在下で乳化重合して得られる水性樹脂分散体、分子中に塩素原子を有する単量体を乳化重合して得られる水性樹脂分散体などを含む塗料が挙げられる。
アルカリ基材としては、は、コンクリート、モルタルやスレート板、ALC板(軽量気泡コンクリートパネル)、サイディングボード、フレキシブルボード等の窯業系建材等が挙げられる。
本発明の水性弾性建築塗料は、スプレー塗装、ローラー塗装、刷毛塗装などの方法で塗工される。塗装膜厚は、その使用目的に応じて最適膜厚があるが、例えば、複層弾性などの比較的厚塗り塗料では、ウエット塗工量:0.3〜2.4kg/m2(乾燥塗膜厚:100〜2000ミクロン) が好ましい。塗工後の乾燥は、現場施工の塗料の場合、寒冷地、あるいは冬場の5℃前後の雰囲気温度から、夏場の40℃前後までの広い範囲で成膜できることが必要である。
さらに本発明は、アルカリ基材にまず水性シーラー(S)を塗工してシーラー層を形成した後、上述した水性弾性建築塗料を塗工して弾性層を形成した被塗工物である。本発明の被塗工物には、さらにトップコート塗料を塗装することが好ましい。塗装方法は、スプレー塗装、ローラー塗装、刷毛塗装などの方法が一般的である。トップコート塗膜のうち、比較的薄塗りのフラット系塗膜では、0.1 〜 0.4kg/m2(乾燥皮膜厚さ:50ミクロン〜300ミクロン)が一般的な塗工量である。このようにして得られた被塗工物は、耐水性、防水性、耐候性、耐汚染性等に優れており、建築用途として有用である。
以下、実施例により、本発明を具体的に説明するが、これらに限定されるものではない。例中、部とは重量部を、%とは重量%をそれぞれあらわす。
実施例1
攪拌機、温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器にイオン交換水(初期仕込み分:251部)を仕込んだ。エチレン性不飽和単量体(アクリル酸2−エチルヘキシル:750部、アクリル酸:20部、アクリロニトリル:70部、メタクリル酸メチル:160部)、アニオン性界面活性剤[エマール10(10%水溶液、花王社製、一般式(1)におけるR1=C12、n=0、M=Na):150部]、ノニオン性界面活性剤[ノイゲンEA−177(25%水溶液、第一工業製薬社製、HLB値=15.6):100部]、イオン交換水(滴下分:147部)を滴下槽に仕込み、混合攪拌し乳化し、乳化プレエマルジョンを得た。上記単量体から形成され得る樹脂のTgは−30℃である。この乳化プレエマルジョンの1%分(14部)を初期分割分として、反応容器に仕込んだ。反応容器の内温を70℃に昇温した後、重合開始剤(過硫酸アンモニウム5%水溶液:80部および重亜硫酸ナトリウム5%水溶液:40部)の各々、10%を添加し、反応開始させた。反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り99%の滴下を開始した。内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応した。重合開始剤(残りの90%)も乳化プレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下した。反応率99%以上になったことを確認し、冷却後アンモニア水(20部)でpHを調整した。150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:58.0%、粘度(BH型回転粘度計、No4ローター20rpm):3000mPa・s、粒子径:290nmの水性樹脂分散体を得た。
実施例2
攪拌機、温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器にイオン交換水(初期仕込み分:251部)を仕込んだ。エチレン性不飽和単量体(アクリル酸2−エチルヘキシル:750部、アクリル酸:20部、アクリロニトリル:70部、メタクリル酸メチル:160部)、アニオン性界面活性剤[ラテムルAD−25(10%水溶液、花王社製、一般式(1)におけるR1=C12、n=0、M=NH4):150部]、ノニオン性界面活性剤[エマルゲン1118S−70(有効成分25%水溶液、花王社製、HLB値=16.4):100部]、イオン交換水(滴下分:147部)を滴下槽に仕込み、混合攪拌し乳化し、乳化プレエマルジョンを得た。上記単量体から形成され得る樹脂のTgは−30℃である。この乳化プレエマルジョンの1%分(14部)を初期分割分として、反応容器に仕込んだ。反応容器の内温を70℃に昇温した後、重合開始剤(過硫酸アンモニウム5%水溶液:80部および重亜硫酸ナトリウム5%水溶液:40部)の各々、10%を添加し、反応開始させた。反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り99%の滴下を開始した。内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応した。重合開始剤(残りの90%)も乳化プレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下した。反応率99%以上になったことを確認し、冷却後アンモニア水(20部)でpHを調整した。150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:57.9%、粘度(BH型回転粘度計、No4ローター20rpm):2600mPa・s、粒子径:340nmの水性樹脂分散体を得た。
実施例3
攪拌機、温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器にイオン交換水(初期仕込み分:251部)を仕込んだ。エチレン性不飽和単量体(アクリル酸2−エチルヘキシル:750部、アクリル酸:20部、アクリロニトリル:70部、メタクリル酸メチル:160部)、アニオン性界面活性剤[ラテムルAD−25(10%水溶液、花王社製、一般式(1)におけるR1=C12、n=0、M=NH4):150部):ノニオン性界面活性剤[ニューコール2327(25%水溶液、日本乳化剤社製、HLB値=17.2:100部]、イオン交換水(滴下分:147部)を滴下槽に仕込み、混合攪拌し乳化し、乳化プレエマルジョンを得た。上記単量体から形成され得る樹脂のTgは−30℃である。この乳化プレエマルジョンの1%分(14部)を初期分割分として、反応容器に仕込んだ。反応容器の内温を70℃に昇温した後、重合開始剤(過硫酸アンモニウム5%水溶液:80部および重亜硫酸ナトリウム5%水溶液:40部)の各々、10%を添加し、反応開始させた。反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り99%の滴下を開始した。内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応した。重合開始剤(残りの90%)も乳化プレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下した。反応率99%以上になったことを確認し、冷却後アンモニア水(20部)でpHを調整した。150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:58.1%、粘度(BH型回転粘度計、No4ローター20rpm):3500mPa・s、粒子径:300nmの水性樹脂分散体を得た。
実施例4
攪拌機、温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器にイオン交換水(初期仕込み分:298部)を仕込んだ。エチレン性不飽和単量体(アクリル酸2−エチルヘキシル:750部、アクリル酸:20部、アクリロニトリル:70部、メタクリル酸メチル:160部)、アニオン性界面活性剤[エマールE−27C(20%水溶液、花王社製、一般式(1)におけるR1=C12、n=2、M=Na):75部]、ノニオン性界面活性剤[ノイゲンEA−177(25%水溶液、第一工業製薬社製、HLB値=15.6):100部]、イオン交換水(滴下分:175部)を滴下槽に仕込み、混合攪拌し乳化し、乳化プレエマルジョンを得た。上記単量体から形成され得る樹脂のTgは−30℃である。この乳化プレエマルジョンの1%分(14部)を初期分割分として、反応容器に仕込んだ。反応容器の内温を70℃に昇温した後、重合開始剤(過硫酸アンモニウム5%水溶液:80部および重亜硫酸ナトリウム5%水溶液:40部)の各々、10%を添加し、反応開始させた。反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り99%の滴下を開始した。内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応した。重合開始剤(残りの90%)も乳化プレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下した。反応率99%以上になったことを確認し、冷却後アンモニア水(20部)でpHを調整した。150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:58.1%、粘度(BH型回転粘度計、No4ローター20rpm):2400mPa・s、粒子径:330nmの水性樹脂分散体を得た。
実施例5
攪拌機、温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器にイオン交換水(初期仕込み分:298部)を仕込んだ。エチレン性不飽和単量体(アクリル酸2−エチルヘキシル:750部、アクリル酸:20部、アクリロニトリル:30部、メタクリル酸メチル:200部)、アニオン性界面活性剤[エマール20T(20%水溶液、花王社製、一般式(1)におけるR1=C12、n=3、M=NH(C24OH)3):75部]、ノニオン性界面活性剤[エマルゲンA−500(25%水溶液、花王社製、HLB値=18.0):100部]、イオン交換水(滴下分:175部)を滴下槽に仕込み、混合攪拌し乳化し、乳化プレエマルジョンを得た。上記単量体から形成され得る樹脂のTgは−29℃である。この乳化プレエマルジョンの1%分(14部)を初期分割分として、反応容器に仕込んだ。反応容器の内温を70℃に昇温した後、重合開始剤(過硫酸アンモニウム5%水溶液:80部および重亜硫酸ナトリウム5%水溶液:40部)の各々、10%を添加し、反応開始させた。反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り99%の滴下を開始した。内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応した。重合開始剤(残りの90%)も乳化プレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下した。反応率99%以上になったことを確認し、冷却後アンモニア水(20部)でpHを調整した。150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:58.2%、粘度(BH型回転粘度計、No4ローター20rpm):1700mPa・s、粒子径:360nmの水性樹脂分散体を得た。
実施例6
攪拌機、温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器にイオン交換水(初期仕込み分:251部)を仕込んだ。エチレン性不飽和単量体(アクリル酸2−エチルヘキシル:750部、アクリル酸:20部、アクリロニトリル:50部、メタクリル酸メチル:180部)、アニオン性界面活性剤[エマール10(10%水溶液、花王社製、一般式(1)におけるR1=C12、n=0、M=Na):150部]、ノニオン性界面活性剤[エマルゲン1118S−70(25%水溶液、花王社製 HLB値=16.4):100部]、イオン交換水(滴下分:147部)を滴下槽に仕込み、混合攪拌し乳化し、乳化プレエマルジョンを得た。上記単量体から形成され得る樹脂のTgは−29℃である。この乳化プレエマルジョンの1%分(14部)を初期分割分として、反応容器に仕込んだ。反応容器の内温を70℃に昇温した後、重合開始剤(過硫酸アンモニウム5%水溶液:80部および重亜硫酸ナトリウム5%水溶液:40部)の各々、10%を添加し、反応開始させた。反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り99%の滴下を開始した。内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応した。重合開始剤(残りの90%)も乳化プレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下した。反応率99%以上になったことを確認し、冷却後アンモニア水(20部)でpHを調整した。150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:58.3%、粘度(BH型回転粘度計、No4ローター20rpm):3100mPa・s、粒子径:310nmの水性樹脂分散体を得た。
実施例7
攪拌機、温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器にイオン交換水(初期仕込み分:251部)を仕込んだ。エチレン性不飽和単量体(アクリル酸2−エチルヘキシル:750部、アクリル酸:20部、アクリロニトリル:70部、メタクリル酸メチル:160部)、アニオン性界面活性剤[エマール10(10%水溶液、花王社製、一般式(1)におけるR1=C12、n=0、M=Na):150部]、ノニオン性界面活性剤[ニューコール2327(25%水溶液、日本乳化剤社製 HLB値=17.2):100部]、イオン交換水(滴下分:147部)を滴下槽に仕込み、混合攪拌し乳化し、乳化プレエマルジョンを得た。上記単量体から形成され得る樹脂のTgは−30℃である。この乳化プレエマルジョンの1%分(14部)を初期分割分として、反応容器に仕込んだ。反応容器の内温を70℃に昇温した後、重合開始剤(過硫酸アンモニウム5%水溶液:80部および重亜硫酸ナトリウム5%水溶液:40部)の各々、10%を添加し、反応開始させた。反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り99%の滴下を開始した。内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応した。重合開始剤(残りの90%)も乳化プレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下した。反応率99%以上になったことを確認し、冷却後アンモニア水(20部)でpHを調整した。150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:57.6%、粘度(BH型回転粘度計、No4ローター20rpm):2900mPa・s、粒子径:270nmの水性樹脂分散体を得た。
実施例8
攪拌機、温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器にイオン交換水(初期仕込み分:251部)を仕込んだ。エチレン性不飽和単量体(アクリル酸2−エチルヘキシル:750部、アクリル酸:20部、アクリロニトリル:100部、メタクリル酸メチル:130部)、アニオン性界面活性剤[エマール10(10%水溶液、花王社製、一般式(1)におけるR1=C12、n=0、M=Na):150部]、ノニオン性界面活性剤[エマルゲンA−500(25%水溶液、花王社製、HLB値=18.0):100部]、イオン交換水(滴下分:147部)を滴下槽に仕込み、混合攪拌し乳化し、乳化プレエマルジョンを得た。上記単量体から形成され得る樹脂のTgは−30℃である。この乳化プレエマルジョンの1%分(14部)を初期分割分として、反応容器に仕込んだ。反応容器の内温を70℃に昇温した後、重合開始剤(過硫酸アンモニウム5%水溶液:80部および重亜硫酸ナトリウム5%水溶液:40部)の各々、10%を添加し、反応開始させた。反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り99%の滴下を開始した。内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応した。重合開始剤(残りの90%)も乳化プレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下した。反応率99%以上になったことを確認し、冷却後アンモニア水(20部)でpHを調整した。150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:57.8%、粘度(BH型回転粘度計、No4ローター20rpm):2800mPa・s、粒子径:320nmの水性樹脂分散体を得た。
実施例9
攪拌機、温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器にイオン交換水(初期仕込み分:251部)を仕込んだ。エチレン性不飽和単量体(アクリル酸ブチル:750部、アクリル酸:20部、アクリロニトリル:70部、メタクリル酸メチル:160部)、アニオン性界面活性剤[ラテムルAD−25(10%水溶液、花王社製、一般式1におけるR1=C12、n=0、M=NH4):150部]、ノニオン性界面活性剤[エマルゲンA−500(25%水溶液、花王社製、HLB値=18.0):100部]、イオン交換水(滴下分:147部)を滴下槽に仕込み、混合攪拌し乳化し、乳化プレエマルジョンを得た。上記単量体から形成され得る樹脂のTgは−20℃である。この乳化プレエマルジョンの1%分(15部)を初期分割分として、反応容器に仕込んだ。反応容器の内温を70℃に昇温した後、重合開始剤(過硫酸アンモニウム5%水溶液:80部および重亜硫酸ナトリウム5%水溶液:40部)の各々、10%を添加し、反応開始させた。反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り99%の滴下を開始した。内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応した。重合開始剤(残りの90%)も乳化プレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下した。反応率99%以上になったことを確認し、冷却後アンモニア水(20部)でpHを調整した。150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:57.9%、粘度(BH型回転粘度計、No4ローター20rpm):5300mPa・s、粒子径:250nmの水性樹脂分散体を得た。
実施例10
攪拌機、温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器にイオン交換水(初期仕込み分:251部)を仕込んだ。エチレン性不飽和単量体(アクリル酸2−エチルヘキシル:898部、メタクリル酸:30部、アクリロニトリル:50部、メタクリル酸メチル:22部)、アニオン性界面活性剤[エマール10(10%水溶液、花王社製、一般式(1)におけるR1=C12、n=0、M=Na):150部]、ノニオン性界面活性剤[エマルゲン1118S−70(有効成分25%水溶液、花王社製、HLB値=16.4):100部]、イオン交換水(滴下分:147部)を滴下槽に仕込み、混合攪拌し乳化し、乳化プレエマルジョンを得た。上記単量体から形成され得る樹脂のTgは−45℃である。この乳化プレエマルジョンの1%分(14部)を初期分割分として、反応容器に仕込んだ。反応容器の内温を70℃に昇温した後、重合開始剤(過硫酸アンモニウム5%水溶液:80部および重亜硫酸ナトリウム5%水溶液:40部)の各々、10%を添加し、反応開始させた。反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り99%の滴下を開始した。内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応した。重合開始剤(残りの90%)も乳化プレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下した。反応率99%以上になったことを確認し、冷却後アンモニア水(20部)でpHを調整した。150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:58.0%、粘度(BH型回転粘度計、No4ローター20rpm):2700mPa・s、粒子径:320nmの水性樹脂分散体を得た。
実施例11
攪拌機、温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器にイオン交換水(初期仕込み分:251部)を仕込んだ。エチレン性不飽和単量体(アクリル酸2−エチルヘキシル:897部、メタクリル酸:30部、アクリロニトリル:50部、スチレン:23部)、アニオン性界面活性剤[ラテムルAD−25(10%水溶液、花王社製、一般式(1)におけるR1=C12、n=0、M=NH4):150部]、ノニオン性界面活性剤[エマルゲンA−500(25%水溶液、花王社製、HLB値=18.0):100部]、イオン交換水(滴下分:147部)を滴下槽に仕込み、混合攪拌し乳化し、乳化プレエマルジョンを得た。上記単量体から形成され得る樹脂のTgは−45℃である。この乳化プレエマルジョンの1%分(14部)を初期分割分として、反応容器に仕込んだ。反応容器の内温を70℃に昇温した後、重合開始剤(過硫酸アンモニウム5%水溶液:80部および重亜硫酸ナトリウム5%水溶液:40部)の各々、10%を添加し、反応開始させた。反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り99%の滴下を開始した。内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応した。重合開始剤(残りの90%)も乳化プレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下した。反応率99%以上になったことを確認し、冷却後アンモニア水(20部)でpHを調整した。150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:58.3%、粘度(BH型回転粘度計、No3ローター20rpm):3800mPa・s、粒子径:270nmの水性樹脂分散体を得た。
実施例12
攪拌機、温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器にイオン交換水(初期仕込み分:308部)を仕込んだ。エチレン性不飽和単量体(アクリル酸ブチル:663部、メタクリル酸:20部、アクリロニトリル:50部、メタクリル酸メチル:217部、スチレン:50部)、アニオン性界面活性剤[エマール10(10%水溶液、花王社製、一般式(1)におけるR1=C12、n=0、M=Na):150部]、ノニオン性界面活性剤[エマルゲン1118S−70(有効成分25%水溶液、花王社製、HLB値=16.4):100部]、イオン交換水(滴下分:147部)を滴下槽に仕込み、混合攪拌し乳化し、乳化プレエマルジョンを得た。上記単量体から形成され得る樹脂のTgは−10℃である。この乳化プレエマルジョンの1%分(14部)を初期分割分として、反応容器に仕込んだ。反応容器の内温を70℃に昇温した後、重合開始剤(過硫酸アンモニウム5%水溶液:80部および重亜硫酸ナトリウム5%水溶液:40部)の各々、10%を添加し、反応開始させた。反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り99%の滴下を開始した。内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応した。重合開始剤(残りの90%)も乳化プレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下した。反応率99%以上になったことを確認し、冷却後アンモニア水(15部)でpHを調整した。150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:57.6%、粘度(BH型回転粘度計、No4ローター20rpm):2500mPa・s、粒子径:300nmの水性樹脂分散体を得た。
比較例1
攪拌機、温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器にイオン交換水(初期仕込み分:298部)を仕込んだ。エチレン性不飽和単量体(アクリル酸2−エチルヘキシル:750部、アクリル酸:20部、アクリロニトリル:70部、メタクリル酸メチル:160部)、アニオン性界面活性剤[エレミノールNHS−20(20%水溶液、三洋化成社製、一般式(1)におけるR1=C12、n=10、M=NH4):75部]、ノニオン性界面活性剤[エマルゲン1118S−70(有効成分25%水溶液、花王社製、HLB値=16.4):100部]、イオン交換水(滴下分:175部)を滴下槽に仕込み、混合攪拌し乳化し、乳化プレエマルジョンを得た。上記単量体から形成され得る樹脂のTgは−30℃である。この乳化プレエマルジョンの1%分(14部)を初期分割分として、反応容器に仕込んだ。反応容器の内温を70℃に昇温した後、重合開始剤(過硫酸アンモニウム5%水溶液:80部および重亜硫酸ナトリウム5%水溶液:40部)の各々、10%を添加し、反応開始させた。反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り99%の滴下を開始した。内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応した。重合開始剤(残りの90%)も乳化プレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下した。反応率99%以上になったことを確認し、冷却後アンモニア水(20部)でpHを調整した。150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:58.0%、粘度(BH型回転粘度計、No4ローター20rpm):3200mPa・s、粒子径:290nmの水性樹脂分散体を得た。
比較例2
攪拌機、温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器にイオン交換水(初期仕込み分:298部)を仕込んだ。エチレン性不飽和単量体(アクリル酸2−エチルヘキシル:750部、アクリル酸:20部、アクリロニトリル:70部、メタクリル酸メチル:160部)、アニオン性界面活性剤[ニューコール2320−SN(20%水溶液、日本乳化剤社製、一般式(1)におけるR1=C1213、n=20、M=Na):75部]、ノニオン性界面活性剤[エマルゲン1118S−70(25%水溶液、花王社製、HLB値=16.4):100部]、イオン交換水(滴下分:175部)を滴下槽に仕込み、混合攪拌し乳化し、乳化プレエマルジョンを得た。上記単量体から形成され得る樹脂のTgは−30℃である。この乳化プレエマルジョンの1%分(14部)を初期分割分として、反応容器に仕込んだ。反応容器の内温を70℃に昇温した後、重合開始剤(過硫酸アンモニウム5%水溶液:80部および重亜硫酸ナトリウム5%水溶液:40部)の各々、10%を添加し、反応開始させた。反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り99%の滴下を開始した。内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応した。重合開始剤(残りの90%)も乳化プレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下した。反応率99%以上になったことを確認し、冷却後アンモニア水(20部)でpHを調整した。150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:57.7%、粘度(BH型回転粘度計、No4ローター20rpm):2300mPa・s、粒子径:310nmの水性樹脂分散体を得た。
比較例3
攪拌機、温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器にイオン交換水(初期仕込み分:251部)を仕込んだ。エチレン性不飽和単量体(アクリル酸ブチル:755部、アクリル酸:20部、アクリロニトリル:70部、メタクリル酸メチル:155部)、アニオン性界面活性剤[エマール10(10%水溶液、花王社製、一般式(1)におけるR1=C12、n=0、M=Na):150部]、ノニオン性界面活性剤[エマルゲンA−60(25%水溶液、花王社製、HLB値=12.8):100部]、イオン交換水(滴下分:147部)を滴下槽に仕込み、混合攪拌し乳化し、乳化プレエマルジョンを得た。上記単量体から形成され得る樹脂のTgは−30℃である。この乳化プレエマルジョンの1%分(14部)を初期分割分として、反応容器に仕込んだ。反応容器の内温を70℃に昇温した後、重合開始剤(過硫酸アンモニウム5%水溶液:80部および重亜硫酸ナトリウム5%水溶液:40部)の各々、10%を添加し、反応開始させた。反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り99%の滴下を開始した。内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応した。重合開始剤(残りの90%)も乳化プレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下した。反応率99%以上になったことを確認し、冷却後アンモニア水(15部)でpHを調整した。150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:57.9%、粘度(BH型回転粘度計、No4ローター20rpm):2000mPa・s、粒子径:330nmの水性樹脂分散体を得た。
比較例4
攪拌機、温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器にイオン交換水(初期仕込み分:251部)を仕込んだ。エチレン性不飽和単量体(アクリル酸ブチル:755部、アクリル酸:20部、アクリロニトリル:70部、メタクリル酸メチル:155部)、アニオン性界面活性剤[エマール10(10%水溶液、花王社製、一般式(1)におけるR1=C12、n=0、M=Na):150部]、ノニオン性界面活性剤[ニューコール516(25%水溶液、日本乳化剤社製、HLB値=18.8):100部]、イオン交換水(滴下分:147部)を滴下槽に仕込み、混合攪拌し乳化し、乳化プレエマルジョンを得た。上記単量体から形成され得る樹脂のTgは−30℃である。この乳化プレエマルジョンの1%分(14部)を初期分割分として、反応容器に仕込んだ。反応容器の内温を70℃に昇温した後、重合開始剤(過硫酸アンモニウム5%水溶液:80部および重亜硫酸ナトリウム5%水溶液:40部)の各々、10%を添加し、反応開始させた。反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り99%の滴下を開始した。内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応した。重合開始剤(残りの90%)も乳化プレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下した。反応率99%以上になったことを確認し、冷却後アンモニア水(20部)でpHを調整した。150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:57.9%、粘度(BH型回転粘度計、No4ローター20rpm):2000mPa・s、粒子径:330nmの水性樹脂分散体を得た。
比較例5
攪拌機、温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器にイオン交換水(初期仕込み分:308部)を仕込んだ。エチレン性不飽和単量体(アクリル酸2−エチルヘキシル:666部、メタクリル酸ラウリル:300部、アクリル酸:20部、アクリロニトリル:14部、)、アニオン性界面活性剤[エマール10(10%水溶液、花王社製、一般式(1)におけるR1=C12、n=0、M=Na):150部]、ノニオン性界面活性剤[エマルゲン1118S−70(25%水溶液、花王社製、HLB値=16.4):100部]、イオン交換水(滴下分:147部)を滴下槽に仕込み、混合攪拌し乳化し、乳化プレエマルジョンを得た。上記単量体から形成され得る樹脂のTgは−55℃である。この乳化プレエマルジョンの1%分(14部)を初期分割分として、反応容器に仕込んだ。反応容器の内温を70℃に昇温した後、重合開始剤(過硫酸アンモニウム5%水溶液:80部および重亜硫酸ナトリウム5%水溶液:40部)の各々、10%を添加し、反応開始させた。反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り99%の滴下を開始した。内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応した。重合開始剤(残りの90%)も乳化プレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下した。反応率99%以上になったことを確認し、冷却後アンモニア水(15部)でpHを調整した。150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:58.1%、粘度(BH型回転粘度計、No4ローター20rpm):2200mPa・s、粒子径:350nmの水性樹脂分散体を得た。
比較例6
攪拌機、温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器にイオン交換水(初期仕込み分:251部)を仕込んだ。エチレン性不飽和単量体(アクリル酸2−エチルヘキシル:488部、メタクリル酸:20部、アクリロニトリル:50部、メタクリル酸メチル:392部、スチレン:50部)、アニオン性界面活性剤[エマール10(10%水溶液、花王社製、一般式(1)におけるR1=C12、n=0、M=Na):150部]、ノニオン性界面活性剤[エマルゲン1118S−70(25%水溶液、花王社製、HLB値=16.4):100部]、イオン交換水(滴下分:147部)を滴下槽に仕込み、混合攪拌し乳化し、乳化プレエマルジョンを得た。上記単量体から形成され得る樹脂のTgは5℃である。この乳化プレエマルジョンの1%分(14部)を初期分割分として、反応容器に仕込んだ。反応容器の内温を70℃に昇温した後、重合開始剤(過硫酸アンモニウム5%水溶液:80部および重亜硫酸ナトリウム5%水溶液:40部)の各々、15%を添加し、反応開始させた。反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り99%の滴下を開始した。内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応した。重合開始剤(残りの90%)も乳化プレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下した。反応率99%以上になったことを確認し、冷却後アンモニア水(20部)でpHを調整した。150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:58.3%、粘度(BH型回転粘度計、No4ローター20rpm):3300mPa・s、粒子径:300nmの水性樹脂分散体を得た。
実施例1〜12、および比較例1〜6の水性樹脂分散体を用いて、以下の様に配合し、ディスパーにて混合撹拌して、水性弾性建築塗料を得た。
弾性塗料用水性分散体:233部
炭酸カルシウム(NS#100 日東粉化工業(株)製):190部
酸化チタン (タイペークCR97 石原産業(株)製):10部
分散剤 (プライマール850 日本アクリル(株)製):3部
消泡剤 (SNデフォーマー1070 サンノプコ(株)製):5部
25%アンモニア水:1部
酸化亜鉛:1部
増粘剤(プライマールASE−60日本アクリル化学(株)製):1部
得られた水性弾性建築塗料について、以下のような評価を行った。実施例の結果を表1に、比較例の結果を表2に示す。
<評価方法>
(1)シーラー層との密着性
市販水性シーラーを塗布した市販フレキシブルスレート板に、水性弾性建築塗料を約0.1mm(乾燥厚み)になる様に塗布し、常温下1日間乾燥した。弾性塗膜を1mm角の碁盤目の切れ込みを入れ(100個)、セロハンテープで剥離する碁盤目試験でシーラー層との密着性を評価した。(以下に示すように剥離しなかった碁盤目の数で評価した。)
100/100 〜 80/100:○
79/100 〜 60/100 :△
59/100 以下 :× とした。
(2)塗膜の引張性能(破断時の伸び率)
剥離紙に水性弾性建築塗料を約1mm(乾燥厚み)になる様に塗布し、常温下7日間乾燥した。JIS−A−6021に則して、単離した塗膜の23℃における破断時の伸び率を求めた。
(3)耐水性
市販水性シーラーを塗布した市販フレキシブルスレート板に、水性弾性建築塗料を約0.1mm(乾燥厚み)になる様に塗布し、常温下1日間乾燥した。そのフレキシブルスレート板を50℃温水に2時間浸漬し、ふくれ、はがれなどから耐水性を評価した。目視で変化が見られなかったものを「○」、ふくれやはがれが見られたものを「×」とした。
Figure 2008201915
Figure 2008201915
エマール10、ラテムルAD−25、エマールE−27C、エマール20T、エマルゲン1118S−70、エマルゲンA−500:花王社製
ニューコール2327、ニューコール516:日本乳化剤社製
ノイゲンEA−177:第一工業製薬社製
エレミノールNHS−20:三洋化成社製
表1に示すように、特定のアニオン性およびノニオン性界面活性剤を使用し、樹脂のTgが一定の範囲にある実施例1〜12の弾性塗料用水性分散体は、シーラー層への密着性、引張性能(伸び率)、耐水性のいずれも良好であったのに対し、比較例1〜6水性分散体は、上記物性のいずれかが不良であり、全てが良好となるものは得られなかった。

Claims (9)

  1. アニオン性界面活性剤(A)およびノニオン性界面活性剤(B)を使用して、エチレン性不飽和単量体(C)を水媒体中で、重合開始剤(D)により乳化重合してなる弾性塗料用水性樹脂分散体であって、
    アニオン性界面活性剤(A)が、下記一般式(1)で表される活性剤であり、かつ、
    ノニオン界面活性剤(B)のHLB値が、13.5〜18.5であり、かつ、
    樹脂のTgが、−50〜0℃である弾性塗料用水性樹脂分散体。
    一般式(1)
    1−O−(−CH2CH2O−)n−SO3
    [R1は、C7〜C17のアルキル基、nは、0〜4の整数、Mは、NaまたはNH4またはNH(R2OH)3、ただしR2は、C1〜C4のアルキレン基]
  2. エチレン性不飽和単量体(C)が、(メタ)アクリロニトリルを単量体(C)全体に対して1〜20重量%含有することを特徴とする請求項1記載の弾性塗料用水性樹脂分散体。
  3. 重合開始剤(D)が、過酸化物系重合開始剤であり、かつ、還元剤(E)を併用して乳化重合してなる請求項1または2記載の弾性塗料用水性樹脂分散体。
  4. 請求項1〜3いずれか記載の弾性塗料用水性樹脂分散体を含んでなる水性弾性建築塗料。
  5. アルカリ基材に塗工された水性シーラー(S)の塗膜上に、塗工することを特徴とする請求項4記載の水性弾性建築塗料。
  6. 請求項4または5記載の水性弾性建築塗料を、アルカリ基材に塗工された水性シーラー(S)の塗膜上に塗工してなる被塗工物。
  7. アニオン性界面活性剤(A)およびノニオン性界面活性剤(B)を使用して、エチレン性不飽和単量体(C)を水媒体中で、重合開始剤(D)により乳化重合する弾性塗料用水性樹脂分散体の製造方法であって、
    アニオン性界面活性剤(A)が、下記一般式(1)で表される活性剤であり、かつ、
    ノニオン界面活性剤(B)のHLB値が、13.5〜18.5であり、かつ、
    樹脂のTgが、−50〜0℃であることを特徴とする弾性塗料用水性樹脂分散体の製造方法。
    一般式(1)
    1−O−(−CH2CH2O−)n−SO3
    [R1は、C7〜C17のアルキル基、nは、0〜4の整数、Mは、NaまたはNH4またはNH(R2OH)3、ただしR2は、C1〜C4のアルキレン基]
  8. エチレン性不飽和単量体(C)が、(メタ)アクリロニトリルを単量体(C)全体に対して1〜20重量%含有することを特徴とする請求項7記載の弾性塗料用水性樹脂分散体の製造方法。
  9. 重合開始剤(D)が、過酸化物系重合開始剤であり、かつ、還元剤(E)を併用して乳化重合することを特徴とする請求項7または8記載の弾性塗料用水性樹脂分散体の製造方法。
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