JP2019094371A - 塩化ビニル系樹脂用マスターバッチ - Google Patents
塩化ビニル系樹脂用マスターバッチ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019094371A JP2019094371A JP2017222174A JP2017222174A JP2019094371A JP 2019094371 A JP2019094371 A JP 2019094371A JP 2017222174 A JP2017222174 A JP 2017222174A JP 2017222174 A JP2017222174 A JP 2017222174A JP 2019094371 A JP2019094371 A JP 2019094371A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vinyl chloride
- hydrotalcite
- masterbatch
- chloride resin
- polymerization
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
Description
(M2+)1−X(M3+)X(OH)2(An−)X/n・mH2O (式1)
(ただし、式中M2+は2価金属の少なくとも1種以上、M3+は3価金属の少なくとも1種以上、An−はn価のアニオン、nは1〜6の整数をそれぞれ示し、xおよびmはそれぞれ、0.17≦x≦0.36、0≦m≦10の範囲にある。)
(A)SEM法による1次粒子のマスターバッチ中での平均横幅が5nm以上200nm以下;
(B)下記式で表されるマスターバッチ中での単分散度が50%以上;
マスターバッチ中での単分散度(%)=(SEM法によるマスターバッチ中での1次粒子の平均横幅/SEM法によるマスターバッチ中での2次粒子の平均横幅)×100
(工程1)水溶性複合金属塩水溶液および、アルカリ金属水酸化物水溶液を調製する原料調製工程。ただし、該水溶性複合金属塩水溶液は、2価金属塩、3価金属塩および、3価金属と錯体を形成する1価の有機酸および/又は有機酸塩を含む。
(工程2)前記(工程1)で調整した水溶性複合金属塩水溶液とアルカリ金属水酸化物水溶液を、反応温度0〜60℃、反応pH8.5〜11.5で連続反応させ、ハイドロタルサイトを含む懸濁液を得る反応工程。
(工程3)前記(工程2)で得られたハイドロタルサイトを含む懸濁液を脱水後、水洗浄を行い、水溶媒に懸濁させる洗浄工程。
(工程4)前記(工程3)で得られた洗浄後のハイドロタルサイトを含む懸濁液を、0〜100℃で1〜60時間攪拌保持する熟成工程。
(工程5)塩化ビニル単量体単独または、塩化ビニル単量体および塩化ビニルと共重合可能な他の単量体との混合物を重合させ、塩化ビニル系樹脂ラテックス(以下、「塩ビラテックス」と称する)を得る重合工程。ただし、前記(工程4)で作製したハイドロタルサイトを含有する懸濁液を、重合開始前、重合中、重合終了後の任意の時期に添加する。
(工程6)前記(工程5)で得られた塩ビを噴霧乾燥させる乾燥工程。
本発明の塩ビ用マスターバッチの構成、平均粒子径、含有される塩化ビニル系樹脂、含有されるハイドロタルサイトは以下の通りである。
本発明の塩ビ用マスターバッチは、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、ハイドロタルサイトを5〜250重量部含有する。ハイドロタルサイトの含有量の下限は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、好ましくは10重量部、より好ましくは20重量部、さらに好ましくは30重量部である。ハイドロタルサイトの含有量の上限は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、好ましくは230重量部、より好ましくは200重量部、さらに好ましくは150重量部である。本発明の塩ビ用マスターバッチは、重合開始剤、乳化剤、乳化助剤、緩衝剤、高級アルコール、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、塩素化パラフィン等の分散助剤、重合度調整剤等の塩化ビニル系樹脂の重合において、一般的に添加される物質を含有していてもよい。
本発明の塩ビ用マスターバッチは、乾式粒度測定法における平均粒子径(D50)が10〜200μmである。平均粒子径の上限は、好ましくは190μm、より好ましくは180μm、さらに好ましくは170μmである。平均粒子径の下限は、好ましくは15μm、より好ましくは20μm、さらに好ましくは25μmである。平均粒子径が10μmより小さければ、混錬時のハンドリング性が悪くなるため好ましくない。
本発明の塩ビ用マスターバッチに含有される塩化ビニル系樹脂は、ポリ塩化ビニルまたは、塩化ビニル単量体およびこれと共重合可能な単量体との共重合体である。塩化ビニルと共重合可能な単量体としては、例えば、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、マレイン酸、アクリル酸、アクリル酸エステル等が挙げられるが、この限りではない。
本発明のハイドロタルサイトは、以下の式(1)で表される。
(M2+)1−X(M3+)X(OH)2(An−)X/n・mH2O (1)
(ただし、式中M2+は2価金属の少なくとも1種以上、M3+は3価金属の少なくとも1種以上、An−はn価のアニオン、nは1〜6の整数をそれぞれ示し、xおよびmはそれぞれ、0.17≦x≦0.36、0≦m≦10の範囲にある。)
式(1)で表されるハイドロタルサイトにおいて、M2+は2価金属の少なくとも1種以上、M3+は3価金属の少なくとも1種以上である。好ましい2価金属はMgおよびZnからなる群より選ばれる1種以上であり、好ましい3価金属はAlである。これは、生体への安全性が高く、かつ粒子が白色で用途が広いためである。
式(1)で表されるハイドロタルサイトにおいて、xの範囲は0.17≦x≦0.36である。xのさらに好ましい上限は、0.34である。xのさらに好ましい下限は、0.19である。xが0.36を超えるとベーマイトが副生し、逆に0.17より小さくなると水酸化マグネシウムが副生し、いずれも塩ビ樹脂組成物とした際に透明性が低下する。
式(1)で表されるハイドロタルサイトにおいて、mの範囲は0≦m≦10である。mのさらに好ましい上限は6である。
式(1)で表されるハイドロタルサイトにおいて、An−はn価のアニオン、nは1〜6の整数をそれぞれ示し、好ましいAn−はCO3 2−およびClO4 −から選ばれる1種以上である。
本発明のハイドロタルサイトにおいて、X線回折法における<003>方向の格子歪は3×10−3以下であり、好ましくは2.5×10−3以下、さらに好ましくは2×10−3以下である。<003>方向の格子歪が3×10−3より大きければ、懸濁液およびマスターバッチ中で1次粒子が凝集し、塩ビ樹脂組成物の熱安定性および透明性が悪化する。
本発明のハイドロタルサイトにおいて、BET法比表面積は20〜600m2/gである。BET法比表面積のより好ましい上限は500m2/gであり、さらに好ましくは400m2/gである。BET法比表面積のより好ましい下限は30m2/gであり、さらに好ましくは40m2/gである。BET法比表面積が20m2/g未満では、遊離ハロゲンとの反応性および1次粒子の分散が十分ではない。一方600m2/gより大きければ、塩ビ樹脂組成物が着色しやすくなるため好ましくない。
1次粒子とは、幾何学的にこれ以上分割できない明確な境界を持った粒子である。図1は、本発明で用いた1次粒子の横幅(W1)を説明する模式図である。図1に示すように、1次粒子の横幅W1を規定する。すなわち、1次粒子が六角板状の板面としたときの粒子の長径が「1次粒子の横幅W1」である。
2次粒子とは、1次粒子が複数個集まり、凝集体となった粒子である。図2は、本発明で用いた2次粒子と2次粒子の横幅(W2)を説明する模式図である。図2に示すように、2次粒子の横幅W2を規定する。すなわち、2次粒子が球体に包まれると考えたときの球体の直径が「2次粒子の横幅W2」である。
本発明のハイドロタルサイトにおいて、SEM法によるマスターバッチ中での1次粒子の平均横幅は5〜200nmである。マスターバッチ中での1次粒子の平均横幅の上限は、好ましくは180nm、より好ましくは150nm、さらに好ましくは120nm、さらに好ましくは100nm、さらに好ましくは80nm、最も好ましくは60nmである。マスターバッチ中での1次粒子の平均横幅が200nmより大きければ、塩ビ樹脂組成物の透明性が悪化する。マスターバッチ中での1次粒子の平均横幅は、SEM法によりSEM写真中の任意の100個の1次粒子の横幅の測定値の算術平均から求める。
本発明のハイドロタルサイトにおいて、下記式で表されるマスターバッチ中での単分散度は50%以上であり、より好ましくは60%以上、さらに好ましくは80%以上である。ハイドロタルサイトのマスターバッチ中での単分散度が50%未満であれば、塩ビ樹脂組成物の熱安定性および透明性が悪化する。マスターバッチ中での1次粒子の横幅および2次粒子の横幅は、SEM法によりSEM写真中の任意の100個の1次粒子および2次粒子の横幅の測定値の算術平均からそれぞれ求める。
マスターバッチ中での単分散度(%)=(SEM法よるマスターバッチ中での1次粒子の平均横幅/SEM法によるによるマスターバッチ中での2次粒子の平均横幅)×100
本発明の塩ビ樹脂組成物は、塩化ビニル系樹脂および、本発明の塩ビ用マスターバッチを含有する。塩ビ用マスターバッチの添加量は、該塩ビ用マスターバッチ中のハイドロタルサイトの含有量により、適宜調整する。
本発明の塩ビ用マスターバッチは、以下の(工程1)〜(工程6)を含む製造方法により製造可能である。
(工程1)水溶性複合金属塩水溶液及び、アルカリ金属水酸化物水溶液を調製する原料調製工程。ただし、該水溶性複合金属塩水溶液は、2価金属塩、3価金属塩及び、3価金属と錯体を形成する1価の有機酸及び/又は有機酸塩を含む。
(工程2)(工程1)で調整した水溶性複合金属塩水溶液とアルカリ金属水酸化物水溶液を、反応温度0〜60℃、反応pH8.5〜11.5で連続反応させ、ハイドロタルサイトを含む懸濁液を得る反応工程。
(工程3)(工程2)で得られたハイドロタルサイトを含む懸濁液を脱水後、水洗浄を行い、水溶媒に懸濁させる洗浄工程。
(工程4)(工程3)で得られた洗浄後のハイドロタルサイトを含む懸濁液を、0〜100℃で1〜60時間攪拌保持する熟成工程。
(工程5)塩化ビニル単量体単独または、塩化ビニル単量体および塩化ビニルと共重合可能な他の単量体との混合物を重合させ、塩化ビニル系樹脂ラテックスを得る重合工程。ただし、(工程4)で作製したハイドロタルサイトを含有する懸濁液を、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、ハイドロタルサイトの固形分で5〜250重量部、重合開始前、重合中、重合終了後の任意の時期に添加する。
(工程6)(工程5)で得られた塩化ビニル系樹脂ラテックスを噴霧乾燥させる乾燥工程。
(工程1:原料調製工程)
ハイドロタルサイトの原料は、2価金属塩、3価金属塩、3価金属と錯体を形成する1価の有機酸および/又は有機酸塩および、アルカリ金属水酸化物塩である。2価金属塩としては、水溶性の2価金属塩、例えば塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、硝酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、塩化亜鉛、臭化亜鉛、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛等が挙げられるが、この限りではない。1次粒子の凝集を防ぐため、好ましくは、1価のアニオンを含む2価金属塩が用いられる。2種以上の2価の金属塩を組み合わせることもできる。好ましくは、塩化マグネシウムおよび/又は塩化亜鉛が用いられる。3価金属塩としては、水溶性の3価金属塩、例えば塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、硝酸アルミニウム、酢酸アルミニウムが挙げられるが、この限りではない。1次粒子の凝集を防ぐため、好ましくは1価のアニオンを含む3価の金属塩が用いられる。2種以上の3価の金属塩を組み合わせることもできる。好ましくは塩化アルミニウムが用いられる。
本発明のハイドロタルサイトは、連続反応で作製する。バッチ反応に比べ溶液中でのイオン濃度とpHを均一に保つことできるため、格子歪の少ないハイドロタルサイトが作製でき、かつバッチ反応に比べて製造効率が良い。
前記(工程2)で作製したハイドロタルサイトを含む懸濁液を、脱水した後、ハイドロタルサイトの20〜30倍の重量の脱イオン水で水洗浄し、脱イオン水に再懸濁させる。この工程を経ることによって、ナトリウム等の塩類を取り除き、熟成工程の際の1次粒子の凝集を防ぐことができる。
前記(工程3)で作製したハイドロタルサイトを含んだ懸濁液を、1〜60時間、0〜100℃で、攪拌保持する。この工程を経ることにより、1次粒子の凝集を緩和し、1次粒子が十分に分散した懸濁液を得ることができる。熟成時間が1時間未満では、1次粒子の凝集を緩和するための時間として十分ではない。60時間より長く熟成しても、凝集状態に変化がないため意味をなさない。好ましい熟成時間は2〜30時間であり、さらに好ましくは4〜24時間である。熟成温度が100℃より高ければ、1次粒子が200nmより大きくなってしまうため好ましくない。熟成温度が0℃未満では、懸濁液が凍ってしまうため好ましくない。好ましい熟成温度は20〜90℃であり、さらに好ましくは40〜80℃である。熟成時の濃度はハイドロタルサイト換算で0.1〜300g/Lであり、好ましくは0.5〜250g/L、さらに好ましくは1〜200g/Lである。熟成時の濃度が0.1g/Lより低い場合は生産性が低く、300g/Lより高い場合は1次粒子が凝集するため好ましくない。
塩化ビニル単独または塩化ビニルとこれと共重合可能な単量体との混合物を乳化重合法または微細懸濁重合法によって重合させる。塩化ビニルと共重合可能な単量体としては、例えば、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、マレイン酸、アクリル酸、アクリル酸エステル等が挙げられるが、この限りではない。塩化ビニル系単量体を水性媒体中で、乳化剤および水溶性重合開始剤の存在下に、また微細懸濁重合は塩化ビニル系単量体を水性媒体中で乳化剤および油溶性重合開始剤の存在下に均質化処理の上、重合させることによって実施される。
前記(工程5)で作製した塩ビラテックスを、噴霧乾燥により乾燥させる。噴霧乾燥に用いる乾燥機は特に限定されるものではない。乾燥用空気入口温度、乾燥用空気出口温度に特に制限はないが、乾燥用空気入口温度は80〜400℃、乾燥用空気出口温度は50〜200℃が一般的に用いられる。乾燥用空気入口温度は200〜350℃、乾燥用空気出口温度は80〜130℃が更に好ましい。噴霧乾燥により、乾式粒度測定法における平均粒子径が10〜200μmの顆粒状の塩ビ用マスターバッチを得ることができる。噴霧乾燥後のマスターバッチに水分が含まれる場合は、追加で熱風乾燥させても良い。
クロスセクションポリッシャ(IB−09010CP、日本電子製)を用い、塩ビ用マスターバッチの断面を研磨した。走査型電子顕微鏡(SEM)(JSM−7600F、日本電子製)を用い、研磨後の樹脂断面を観察し、任意の100個の結晶の1次粒子および2次粒子の横幅を測定し、その算術平均をもって1次粒子および2次粒子のマスターバッチ中での平均横幅とした。
以下の式に基づいて、前記(A)の値から算出した。
マスターバッチ中での単分散度(%)=(SEM法よるマスターバッチ中での1次粒子の平均横幅/SEM法によるマスターバッチ中での2次粒子の平均横幅)×100
前記(工程4)で作製したハイドロタルサイトを含む水懸濁液を脱水し、真空乾燥させた後、粉砕し、測定サンプルとした。
(式2)の関係式により、横軸に(sinθ/λ)、縦軸に(βcosθ/λ)をプロットし、切片の逆数から結晶粒子径(g)と、勾配に(1/2)を乗じて結晶歪(η)を求めた。
(βcosθ/λ)=(1/g)+2η×(sinθ/λ) (式2)
(ただし、λは使用したX線の波長を表し、Cu−Kα線で1.542Åである。θはブラッグ角、βは真の半値幅(単位:ラジアン)を表す。)
上記βは以下の方法により求めた。
X線回折装置(Empyrean、パナリティカル製)を用い、(003)面と(006)面の回折プロファイルを、X線源として45KV、40mAの条件で発生させたCu−Kα線を用いて測定した。測定条件はゴニオスピードで10°/min、スリット幅を、ダイバージェンススリット、レシービングスリット、スキャタリングスリットの順で、(003)面については、1°―0.3mm―1°、(006)面については2°―0.3mm−2°の条件で測定した。得られたプロファイルにつき、バックグラウンドから回折ピークまでの高さの(1/2)における幅(B0)を測定した。2θに対するKα1、Kα2のスプリット幅(δ)の関係から、(003)面、(006)面の2θに対するδを読み取った。次いで、上記B0およびδの値に基づいて、(δ/B0)と(B/B0)の関係からBを求めた。続いて、高純度シリコン(純度99.999%)について、スリット幅(1/2)°―0.3mm−(1/2)°で各回折プロファイルを測定し、半値幅(b)を求めた。これを2θに対してプロットし、bと2θの関係を示すグラフを作成した。(003)面、(006)面の2θに相当するbから(b/β)を求めた。(b/B)と(β/B)の関係から、βを求めた。
前記(工程4)で作製したハイドロタルサイトを含む水懸濁液を脱水し、真空乾燥させた後、粉砕し、測定サンプルとした。比表面積の測定装置(NOVA2000、ユアサアイオニクス製)を使用して、ガス吸着法により乾燥後のサンプルの比表面積を測定した。
前記(工程4)で作製したハイドロタルサイトを含む水懸濁液を脱水し、真空乾燥させた後、粉砕し、測定サンプルとした。サンプルを硝酸に加熱・溶解させた後、Mg、Zn、Alはキレート滴定にて、Clはフォルハルト法滴定にて定量した。CO3はJIS.R.9101に基づき、AGK式CO2簡易精密定量装置にて定量した。層間水は、TG−DTAを用い重量減少から算出した。
乾式粒度測定器(LA−920、堀場製作所製)を用いて測定した。積算径のD50を平均粒子径とした。
塩化マグネシウム6水和物(和光純薬)と塩化アルミニウム6水和物(和光純薬)を脱イオン水に溶解させ、マグネシウム0.2mol/L、アルミニウム0.1mol/Lの水溶液を得た。この水溶液に対し、アルミニウムに対して1.75当量の乳酸ナトリウム(キシダ化学)を添加し、水溶性複合金属塩水溶液とした。一方、水酸化ナトリウム(和光純薬)を0.8mol/Lとなるよう脱イオン水に溶解させ、アルカリ金属水酸化物水溶液とした。
水溶性複合金属塩水溶液の流量を120mL/min、アルカリ金属水酸化物水溶液の流量を95mL/minに設定し、オーバーフロー容量215mLの円柱状の反応槽にそれぞれを注加し、連続的に反応を行った。オーバーフローとして反応槽から溢れ出た懸濁液を採取し、pHが9.3〜9.6となるよう、アルカリ金属水酸化物水溶液の流量を調整した。なお反応中は、反応温度が25℃となるよう原料と反応槽を温度調整した。また、反応中は直径2.5cmのスクリュープロペラを用い、回転速度1000rpmで撹拌を行った。
円形ヌッチェと吸引濾過瓶を用い、懸濁液を吸引濾過にて脱水し、ケーキとした。次に、ケーキに含まれるハイドロタルサイトのアルミニウムに対して1.5当量の炭酸ナトリウム水溶液をケーキに注加し、イオン交換を行った。次に、ハイドロタルサイトの30質量倍の脱イオン水を用い、塩類などの副生成物および残留炭酸ナトリウム等の不純物を除去する目的で、イオン交換後ケーキの水洗浄を行った。
水洗浄後のケーキを脱イオン水に再懸濁させた。再懸濁はホモミキサーを用い、回転数4000rpmで20分間行った。再懸濁した懸濁液に脱イオン水を注加し、50g/Lに濃度調整した。濃度調整後の懸濁液を恒温槽にて60℃に保ち、24時間の熟成処理を行い、ハイドロタルサイトAの懸濁液を得た。ハイドロタルサイトAの製造条件を表1に、ハイドロタルサイトAの化学組成、<003>方向の結晶歪、BET法比表面積を表2に示す。
攪拌機を備えた容積200リットルの重合器に脱イオン水90kg、ピロ亜硫酸ナトリウム60gを仕込んで脱気した後、塩化ビニルモノマー60kgを仕込み、0.2%過硫酸カリウム水溶液を約10mL/分の割合で連続添加して50℃で重合を行い、レーザー回折法による平均粒子径0.48μmの種子重合体のラテックスを作成した。
前記(工程5)で得られた塩ビラテックスを、スプレードライヤーにてノズル方式で噴霧乾燥させ、本発明の塩ビ用マスターバッチAを得た。乾燥室内の温度は、入口温度250℃、出口温度90℃となるよう設定した。塩ビ用マスターバッチAの平均粒子径、ハイドロタルサイトのマスターバッチ中での1次粒子の平均横幅、ハイドロタルサイトのマスターバッチ中での2次粒子の平均横幅およびマスターバッチ中での単分散度を表3に示す。図3に、塩ビ用マスターバッチAを観察した500倍のSEM写真を示す。
実施例1の原料調整工程において、乳酸ナトリウムを加えないこと以外は同様にしてサンプルを作製し、ハイドロタルサイトEの懸濁液を得た。その後の工程は実施例1と同様に行い、塩ビ用マスターバッチEを得た。ハイドロタルサイトEの製造条件を表1に、ハイドロタルサイトEの化学組成、<003>方向の結晶歪、BET法比表面積を表2に、塩ビ用マスターバッチEの平均粒子径、ハイドロタルサイトのマスターバッチ中での1次粒子の平均横幅、ハイドロタルサイトのマスターバッチ中での2次粒子の平均横幅およびマスターバッチ中での単分散度を表3にそれぞれ示す。
実施例1の熟成工程において、オートクレーブを用いて120℃、24時間で熟成させたこと以外は同様にしてサンプルを作製し、ハイドロタルサイトFの懸濁液を得た。その後の工程は実施例1と同様に行い、塩ビ用マスターバッチFを得た。ハイドロタルサイトFの製造条件を表1に、ハイドロタルサイトFの化学組成、<003>方向の結晶歪、BET法比表面積を表2に、塩ビ用マスターバッチFの平均粒子径、ハイドロタルサイトのマスターバッチ中での1次粒子の平均横幅、ハイドロタルサイトのマスターバッチ中での2次粒子の平均横幅およびマスターバッチ中での単分散度を表3にそれぞれ示す。
実施例1の熟成工程において、熟成をなくしたこと以外は同様にしてサンプルを作製し、ハイドロタルサイトGの懸濁液を得た。その後の工程は実施例1と同様に行い、塩ビ用マスターバッチGを得た。ハイドロタルサイトGの製造条件を表1に、ハイドロタルサイトGの化学組成、<003>方向の結晶歪、BET法比表面積を表2に、塩ビ用マスターバッチGの平均粒子径、ハイドロタルサイトのマスターバッチ中での1次粒子の平均横幅、ハイドロタルサイトのマスターバッチ中での2次粒子の平均横幅およびマスターバッチ中での単分散度を表3にそれぞれ示す。
実施例1の熟成工程において、熟成処理後のハイドロタルサイトの懸濁液を脱水し、真空乾燥させた後、粉砕し、ハイドロタルサイトHの粉末を得た。ハイドロタルサイトHの粉末を、固形分濃度で50g/Lとして、脱イオン水に懸濁させた。懸濁はホモミキサーを用い、回転数4000rpmで20分間行った。その後、重合工程において、塩ビラテックスに、攪拌下、上記で得られたハイドロタルサイトHの懸濁液を、ラテックス中の塩化ビニル樹脂100重量部に対して、固形分として100重量部添加した。その後の工程は同様にして行い、塩ビ用マスターバッチHを得た。塩ビ用マスターバッチHの平均粒子径、ハイドロタルサイトのマスターバッチ中での1次粒子の平均横幅、ハイドロタルサイトのマスターバッチ中での2次粒子の平均横幅およびマスターバッチ中での単分散度を表3にそれぞれ示す。
ポリ塩化ビニル(重合度1300):100部
DOP(ジオクチルフタレート):50部
マスターバッチ:3.2部
ステアリン酸亜鉛:0.4部
比較例1で得られたマスターバッチEを、ポリ塩化ビニル樹脂に実施例5と同様の配合比で配合し、ロール機にて溶融混錬し、塩ビ樹脂組成物を得た。さらに実施例5と同様の方法で熱安定性および透明性を評価した。配合、熱安定性および透明性試験結果を表4に示す。
比較例2で得られたマスターバッチFを、ポリ塩化ビニル樹脂に実施例5と同様の配合比で配合し、ロール機にて溶融混錬し、塩ビ樹脂組成物を得た。さらに実施例5と同様の方法で熱安定性および透明性を評価した。配合、熱安定性および透明性試験結果を表4に示す。
比較例3で得られたマスターバッチGを、ポリ塩化ビニル樹脂に実施例5と同様の配合比で配合し、ロール機にて溶融混錬し、塩ビ樹脂組成物を得た。さらに実施例5と同様の方法で熱安定性および透明性を評価した。配合、熱安定性および透明性試験結果を表4に示す。
比較例4で得られたマスターバッチHを、ポリ塩化ビニル樹脂に実施例5と同様の配合比で配合し、ロール機にて溶融混錬し、塩ビ樹脂組成物を得た。さらに実施例5と同様の方法で熱安定性および透明性を評価した。配合、熱安定性および透明性試験結果を表4に示す。
Claims (6)
- 塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、下記(式1)で表されるハイドロタルサイトを5〜250重量部含有する塩化ビニル系樹脂用マスターバッチであって、該塩化ビニル系樹脂用マスターバッチ中のハイドロタルサイトが以下の(A)および(B)を満たす、塩化ビニル系樹脂用マスターバッチ。
(M2+)1−X(M3+)X(OH)2(An−)X/n・mH2O (式1)
(ただし、式中M2+は2価金属の少なくとも1種以上、M3+は3価金属の少なくとも1種以上、An−はn価のアニオン、nは1〜6の整数をそれぞれ示し、xおよびmはそれぞれ、0.17≦x≦0.36、0≦m≦10の範囲にある。)
(A)SEM法による1次粒子のマスターバッチ中での平均横幅が5nm以上200nm以下;
(B)下記式で表されるマスターバッチ中での単分散度が50%以上;
マスターバッチ中での単分散度(%)=(SEM法によるマスターバッチ中での1次粒子の平均横幅/SEM法によるマスターバッチ中での2次粒子の平均横幅)×100 - 請求項1に記載のハイドロタルサイトにおいて、X線回折法による<003>方向の格子歪が3×10−3以下である、請求項1に記載の塩化ビニル系樹脂用マスターバッチ。
- 請求項1に記載のハイドロタルサイトにおいて、M2+がMg、Znからなる群より選ばれる1種以上であり、M3+がAlである、請求項1に記載の塩化ビニル系樹脂用マスターバッチ。
- 請求項1に記載のハイドロタルサイトにおいて、BET法比表面積が20〜600m2/gである、請求項1に記載の塩化ビニル系樹脂用マスターバッチ。
- 請求項1に記載の塩化ビニル系樹脂用マスターバッチを含有する、塩化ビニル系樹脂組成物。
- 以下の6つの工程を含む塩化ビニル系樹脂用マスターバッチの製造方法。
(工程1)水溶性複合金属塩水溶液及び、アルカリ金属水酸化物水溶液を調製する原料調製工程。ただし、該水溶性複合金属塩水溶液は、2価金属塩、3価金属塩及び、3価金属と錯体を形成する1価の有機酸及び/又は有機酸塩を含む。
(工程2)(工程1)で調整した水溶性複合金属塩水溶液とアルカリ金属水酸化物水溶液を、反応温度0〜60℃、反応pH8.5〜11.5で連続反応させ、ハイドロタルサイトを含む懸濁液を得る反応工程。
(工程3)(工程2)で得られたハイドロタルサイトを含む懸濁液を脱水後、水洗浄を行い、水溶媒に懸濁させる洗浄工程。
(工程4)(工程3)で得られた洗浄後のハイドロタルサイトを含む懸濁液を、0〜100℃で1〜60時間攪拌保持する熟成工程。
(工程5)塩化ビニル単量体単独または、塩化ビニル単量体および塩化ビニルと共重合可能な他の単量体との混合物を重合させ、塩化ビニル系樹脂ラテックスを得る重合工程。ただし、(工程4)で作製したハイドロタルサイトを含有する懸濁液を、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、ハイドロタルサイトの固形分で5〜250重量部、重合開始前、重合中、重合終了後の任意の時期に添加する。
(工程6)(工程5)で得られた塩化ビニル系樹脂ラテックスを噴霧乾燥させる乾燥工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017222174A JP6850067B2 (ja) | 2017-11-17 | 2017-11-17 | 塩化ビニル系樹脂用マスターバッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017222174A JP6850067B2 (ja) | 2017-11-17 | 2017-11-17 | 塩化ビニル系樹脂用マスターバッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019094371A true JP2019094371A (ja) | 2019-06-20 |
JP6850067B2 JP6850067B2 (ja) | 2021-03-31 |
Family
ID=66970959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017222174A Active JP6850067B2 (ja) | 2017-11-17 | 2017-11-17 | 塩化ビニル系樹脂用マスターバッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6850067B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02110108A (ja) * | 1988-10-20 | 1990-04-23 | Mitsubishi Kasei Vinyl Co | ペースト分散液用塩化ビニル系重合体組成物の製造方法 |
WO2006043352A1 (ja) * | 2004-10-20 | 2006-04-27 | Sakai Chemical Industry Co., Ltd. | ハイドロタルサイト及び合成樹脂組成物 |
JP2007106620A (ja) * | 2005-10-12 | 2007-04-26 | Sakai Chem Ind Co Ltd | 流動性ハイドロタルサイト粉体及びその製造方法 |
WO2011111487A1 (ja) * | 2010-03-09 | 2011-09-15 | 協和化学工業株式会社 | 合成樹脂用充填剤、合成樹脂組成物、その製造方法、およびその成形品 |
JP2011207973A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Hitachi Cable Ltd | 再生塩化ビニル樹脂組成物用pvcマスターバッチ、塩化ビニル樹脂組成物及び電線・ケーブル並びに再生塩化ビニル樹脂組成物の製造方法及び電線・ケーブルの製造方法 |
WO2018169019A1 (ja) * | 2017-03-17 | 2018-09-20 | 協和化学工業株式会社 | 微粒子ハイドロタルサイト、その製造方法、その樹脂組成物、及びその懸濁液 |
JP2019094372A (ja) * | 2017-11-17 | 2019-06-20 | 協和化学工業株式会社 | ペースト用塩化ビニル系樹脂組成物 |
-
2017
- 2017-11-17 JP JP2017222174A patent/JP6850067B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02110108A (ja) * | 1988-10-20 | 1990-04-23 | Mitsubishi Kasei Vinyl Co | ペースト分散液用塩化ビニル系重合体組成物の製造方法 |
WO2006043352A1 (ja) * | 2004-10-20 | 2006-04-27 | Sakai Chemical Industry Co., Ltd. | ハイドロタルサイト及び合成樹脂組成物 |
JP2007106620A (ja) * | 2005-10-12 | 2007-04-26 | Sakai Chem Ind Co Ltd | 流動性ハイドロタルサイト粉体及びその製造方法 |
WO2011111487A1 (ja) * | 2010-03-09 | 2011-09-15 | 協和化学工業株式会社 | 合成樹脂用充填剤、合成樹脂組成物、その製造方法、およびその成形品 |
JP2011207973A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Hitachi Cable Ltd | 再生塩化ビニル樹脂組成物用pvcマスターバッチ、塩化ビニル樹脂組成物及び電線・ケーブル並びに再生塩化ビニル樹脂組成物の製造方法及び電線・ケーブルの製造方法 |
WO2018169019A1 (ja) * | 2017-03-17 | 2018-09-20 | 協和化学工業株式会社 | 微粒子ハイドロタルサイト、その製造方法、その樹脂組成物、及びその懸濁液 |
JP2019094372A (ja) * | 2017-11-17 | 2019-06-20 | 協和化学工業株式会社 | ペースト用塩化ビニル系樹脂組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6850067B2 (ja) | 2021-03-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6607549B2 (ja) | 微粒子ハイドロタルサイト、その製造方法、その樹脂組成物、及びその懸濁液 | |
JP4815337B2 (ja) | ハイドロタルサイト粒子の耐熱劣化剤としての使用 | |
JP5732040B2 (ja) | 合成樹脂用充填剤の発泡障害を抑制する剤および方法 | |
KR101757488B1 (ko) | 히드로탈사이트형 입자 분말, 농업 필름용 보온제, 농업 필름용 마스터 배치 및 농업용 필름 | |
US8623320B2 (en) | Mg-Ti-Al composite metal hydroxide having a laminated structure, and a production method therefore | |
JP5911153B2 (ja) | 微細ハイドロタルサイト粒子の製造方法 | |
JPWO2005047184A1 (ja) | 水酸化カルシウム、それを含有する樹脂組成物および成形品 | |
CN108137339B (zh) | 水滑石及其制备方法 | |
WO2016174987A1 (ja) | ハイドロタルサイト粒子を用いた透明合成樹脂成形品の製造法 | |
JP6850067B2 (ja) | 塩化ビニル系樹脂用マスターバッチ | |
JP6849579B2 (ja) | ペースト用塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP2007106620A (ja) | 流動性ハイドロタルサイト粉体及びその製造方法 | |
JP6598271B2 (ja) | 高アスペクト比板状ハイドロタルサイト、その製造方法及びその樹脂組成物 | |
JPS6348809B2 (ja) | ||
JP7099698B2 (ja) | ハイドロタルサイト、その製造方法、農業用フィルム用保温剤および農業用フィルム | |
JPWO2018047841A1 (ja) | 微粒子複合金属水酸化物、その焼成物、その製造方法及びその樹脂組成物 | |
JP7239492B2 (ja) | ハイドロタルサイト粒子及びその製造方法、並びにそれからなる樹脂安定剤及び樹脂組成物 | |
JP5363749B2 (ja) | ビニルエステル系樹脂組成物及びその製造方法 | |
JP2008280486A (ja) | Al−Li系赤外線吸収剤及びその製造法、農業用フィルム、農業用フィルム用マスターバッチペレット | |
JPWO2006118325A1 (ja) | 樹脂組成物 | |
WO2007123264A1 (ja) | 新規なアルミニウム複合水酸化物塩及びその製造方法 | |
JP2001139826A (ja) | 塩素含有重合体用安定剤 | |
JP2003342020A (ja) | 板状カルシウム系化合物及びその製造方法 | |
JPH09100121A (ja) | 複合金属水酸化物の製法およびそれにより得られた複合金属水酸化物ならびにそれらを用いた難燃性高分子組成物 | |
CN117062779A (zh) | 水滑石类化合物、树脂组合物和树脂成型体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200312 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210210 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210304 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210304 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6850067 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |