JP2019094144A - アシスト器具又は荷物保持用のハンド部 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハンド部20において、索状体(吊り下げ機構)に接続された基部30と、複数の異なる向きで荷物を保持する保持部31,32とを備える。
【選択図】図10
Description
特許文献1では、作業者に取り付けられる本体部から前側にアーム部が延出されて、アーム部から下側に延出されたワイヤ(索状体及び吊り下げ機構に相当)に、ハンド部が接続されており、作業者はハンド部を手で持ちながら、ハンド部により荷物を保持する。
このような大きな荷物では、荷物の右の横側部の外側部に右のハンド部を外側から取り付け、荷物の左の横側部の外側部に左のハンド部を外側から取り付けて、ハンド部により荷物を保持することが困難である。
作業者に取り付けられる本体部と、前記本体部から前側に延出されたアーム部と、前記アーム部から下側に延出された索状体と、前記索状体の延出端に接続されて荷物を保持するハンド部とが備えられ、
前記ハンド部に、
前記索状体に接続された基部と、複数の異なる向きで荷物を保持する保持部とが備えられている。
吊り下げ機構に接続される基部と、
複数の異なる向きで荷物を保持する保持部とが備えられている。
前記複数の異なる向きの各々に前記保持部が向くように、複数の前記保持部が前記基部に固定されていると好適である。
前記基部に固定された第1の前記保持部と、
第1の前記保持部の反対側に向くように前記基部に固定された第2の前記保持部とが設けられていると好適である。
第1及び第2の前記保持部が、前記基部の同じ高さの位置に固定されていると好適である。
前記基部に固定された第1の前記保持部と、
第1の前記保持部の延出部分から下側に延出された接続部と、
第1の前記保持部の反対側に向くように前記接続部に固定された第2の前記保持部とが設けられていると好適である。
前記複数の異なる向きの各々に向くように、前記保持部が前記基部に姿勢変更自在に支持されていると好適である。
前記保持部が、前記基部の軸芯周りに回転自在に支持されていると好適である。
前記基部に対して事前に設定された特定の向きに、前記保持部が戻るように付勢する付勢部が備えられていると好適である。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者から視て前側が「前」であり、後側が「後」であり、右側が「右」であり、左側が「左」である。
図1,2,3に示すように、アシスト器具には、作業者の背中部に取り付けられる本体部1、本体部1の上部から上側に延出され前側に延出された右及び左のアーム部2、本体部1の下部に設けられた右及び左の脚作用部3が備えられており、作業者への装着用の取付ベルト4、右及び左の肩ベルト5が備えられている。
図1,2,3に示すように、脚作用部3は、基部10、伝動ケース11、操作アーム12及び脚ベルト13等を備えている。基部10が、支持板7の下部の前部に、左右方向に取付位置を変更自在に支持されており、基部10の外端部に伝動ケース11が前向きに連結されている。
図1,2,3に示すように、右及び左の縦フレーム6の上部が、作業者の右及び左の肩部を越えて斜め上側に延出され斜め前側に延出されて、右及び左のアーム部2となっている。アーム部2の上端部に支持部材16が取り付けられており、プーリー(図示せず)が支持部材16に回転自在に支持されている。
図1及び図2に示すように、昇降装置17は支持板7に連結されている。伝動機構(図示せず)を内装する上下向きの伝動ケース25、伝動ケース25の上部に横向きに連結された支持ケース26、伝動ケース25の下部に横向きに連結された電動モータ27、支持ケース26の内部で横向きの軸芯周りに回転自在に支持された4個の回転体(図示せず)が、昇降装置17に備えられている。
図4及び図5に示すように、取付部21は平板状であり、ワイヤ18,19のインナー18a,19aの延出端が、取付部21に揺動自在に接続されている。取付部21に、2本の頭付きのピン22が横向きに連結されており、ピン22は丸棒状の軸部22aと、軸部22aよりも大径の頭部22bとを備えている。
図1及び図2に示すように、アシスト器具において、右及び左のハンド部20が備えられており、右及び左のハンド部20は同じものである。
図7,8,9,10に示すように、ハンド部20は板材を折り曲げて形成されており、基部30、外保持部31(保持部に相当)、内保持部32(保持部に相当)、上側部33及び接続部34を備えている。
複数の異なる向きで荷物を保持する保持部(外保持部31及び内保持部32)が備えられた状態となっている。
複数の異なる向きの各々に保持部(外保持部31及び内保持部32)が向くように、複数の保持部(外保持部31及び内保持部32)が、基部30に固定された状態となっている。
第1の保持部(外保持部31)の反対側に向くように、第2の保持部(内保持部32)が、基部30に固定された状態となっている。
第1及び第2の保持部(外保持部31及び内保持部32)が、基部30の同じ高さの位置に固定された状態となっている。
基部30から外保持部31の端部31aまでの長さL1に比べて、基部30から内保持部32の端部32aまでの長さL2が、長いものに設定された状態となっている。
図7,8,10に示すように、ハンド部20の面ファスナ36に取り付け及び取り外し自在な持ち手部40が備えられている。持ち手部40は、合成樹脂により一体的に形成された外側部41と、金属製の内側部42とを備えており、外側部41の内面に内側部42がビスにより連結されている。
図9及び図10に示す基部30の第1開口部38及び第2開口部39と、図4及び図5に示す取付部21のピン22の軸部22a及び頭部22bとにおいて、第1開口部38はピン22の軸部22aよりも少し大径であり、ピン22の頭部22bよりも小径である。第2開口部39はピン22の頭部22bよりも大径である。
図6及び図8に示すように、第2開口部39をピン22(頭部22b)に対向させた状態で、外れ止め部材28の凸部28bを、手で押して取付部21の開口部21aに入り込ませながら、ピン22(軸部22a及び頭部22b)を第2開口部39に入り込ませる。
ピン22の軸部22aが第1開口部38から第2開口部39に移動しようとしても、ハンド部20の開口部34aの下辺部が外れ止め部材28の凸部28bに当たることによって、ピン22の軸部22aの第2開口部39への移動が止められて、ハンド部20は取付部21から外れ難いものとなる。
この場合、取付部21をハンド部20の接続部34に対して上側部33側に位置させた状態で、前述と同じ操作を行うことにより、ハンド部20を取付部21に取り付けることができる。
図7,8,10に示すように、持ち手部40の面ファスナ37を、ハンド部20の面ファスナ36に当て付けて接続することにより、持ち手部40をハンド部20に取り付けることができるのであり、持ち手部40を介して上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)がハンド部20に取り付けられる。
持ち手部40が、基部30の横側部分30bに設けられて、外保持部31が、持ち手部40及び持ち手取付部(面ファスナ36)と同じ側に向くように、基部30に設けられた状態となっている。
内保持部32が、持ち手部40及び持ち手取付部(面ファスナ36)の反対側に向くように、基部30に設けられた状態となっている。
外保持部31及び内保持部32が、基部30における持ち手部40及び持ち手取付部(面ファスナ36)よりも下側部分に設けられた状態となっている。
図3及び図11に示すように、アシスト器具に、作業者の胸部又は腹部の前側に配置される受け止め部46が備えられている。受け止め部46は、前当て部47と4本の取付部48とを備えている。
図3に示すように、右及び左の肩ベルト5の上部に亘って、固定ベルト62が取り付けられている。固定ベルト62は、中間部分のバックル部材により左右に分離可能で、長さ調節自在である。
この後、固定ベルト62を連結状態としておくことにより、右及び左の肩ベルト5が、作業者の腕部側に移動して肩部から外れるような状態が防止される。
これにより、受け止め部46(前当て部47)の位置を作業者の体格に合わせることができる。受け止め部46(前当て部47)の位置を、作業者に対して胸部側(上側)に位置させたり、腹部側(下側)に位置させたりすることができ、作業者に対して右側及び左側に位置させることができる。
図12に示すように、例えば乗用車用のタイヤB(荷物に相当)において、ホイールが取り付けられていないタイヤBが、床等に横向きに置かれていたとする。
図13に示すように、タイヤBを持ち上げると、タイヤBが作業者側に接近してくるので、タイヤBのトレッド部B3を受け止め部46(前当て部47)に当てればよい。
ワイヤ18,19によりタイヤBが吊り下げられた状態において、タイヤBのトレッド部B3が、受け止め部46(前当て部47)を介して、作業者の胸部や腹部に当たる状態となるので、受け止め部46(前当て部47)によりタイヤBの振れが抑えられる。
図14に示すように、ホイールが取り付けられていないタイヤBが、床等に縦向きに置かれていたとする。
図8及び図14に示すように、ハンド部20において、基部30から外保持部31の端部31aまでの長さL1に比べて、基部30から内保持部32の端部32aまでの長さL2が長いものに設定されているので、タイヤBのビード部B1が内側に入り込んでいても、ハンド部20の内保持部32をタイヤBのビード部B1に無理なく取り付けることができる(掛けることができる)。
図15に示すように、タイヤBを持ち上げると、タイヤBが作業者側に接近してくるので、タイヤBのトレッド部B3を受け止め部46(前当て部47)に当てればよい。
図1及び図2に示すように、上昇操作スイッチ23を押し操作した場合、上昇操作スイッチ23を押し操作している間、後述する(アシスト器具の作業形態)に記載のように、脚作用部3において、電動モータにより操作アーム12が下側に駆動されて、作業者の太腿部が下側に操作される。
電動モータ27に電磁ブレーキ(図示せず)が備えられており、電動モータ27の作動時に電磁ブレーキは自動的に解除状態となり、電動モータ27の停止時及び非通電時に電磁ブレーキは自動的に制動状態となる。
例えばパレットや床に置かれた荷物を高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者が腰部を下に曲げたり、膝部を曲げて腰部を落としたりして、パレットや床の荷物を手で持ち、手を下に延ばした状態で荷物を持ちながら、腰部を上側に延ばしたり、立ち上がったりして、手で荷物を持ち上げて、荷物を高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
ハンド部20を、以下の説明のように構成してもよい。
図16に示すように、ハンド部20は、板材を折り曲げて形成されており、基部30、外保持部31、内保持部32、上側部33及び接続部34,53を備えている。
接続部53の下部が内保持部32の反対側に向くように折り曲げられて、外保持部31が形成されており、外保持部31が面ファスナ36と同じ側に位置するように形成され、外保持部31の端部31aが上側に折り曲げられている。
これにより、平面視で上側部33、内保持部32及び外保持部31とが重複して、上下に重なるように配置される状態となっており、ハンド部20の全体の横幅が小さなものとなっている。
前述の(発明の実施の第1別形態)のハンド部20において、図17に示すように、基部30から内保持部32の端部32aまでの長さL3を、接続部53から外保持部31の端部31aまでの長さL4よりも長いものに設定してもよい。
これに加えて、上側部33から内保持部32までの長さL5を、内保持部32から外保持部31までの長さL6よりも長いものに設定してもよい。
ハンド部20を、以下の説明のように構成してもよい。
図18に示すように、ハンド部20において、板材の基部30が折り曲げられて、上側部33及び接続部34が備えられている。
外保持部31に荷物等を保持していない自由状態において、コイルバネ58の付勢により、外保持部31及び支持軸56が持ち手部40と同じ側(外側)に向く(戻る)。
荷物を外保持部31から取り外すと、コイルバネ58により、外保持部31及び支持軸56は持ち手部40と同じ側(外側)に向く姿勢に自動的に戻る。
持ち手部40が、基部30の横側部分30bに設けられて、外保持部31が、持ち手部40及び持ち手取付部(面ファスナ36)と同じ側に向くように、基部30に設けられた状態となっている。
複数の異なる向きで荷物を保持する保持部(外保持部31)が備えられた状態となっている。
複数の異なる向きの各々に向くように、保持部(外保持部31)が基部30に姿勢変更自在に支持された状態となっている。
保持部(外保持部31)が、基部30の軸芯P2周りに回転自在に支持された状態となっている。
基部30に対して事前に設定された特定の向きに、保持部(外保持部31)が戻るように付勢する付勢部(コイルバネ58)が備えられた状態となっている。
前述の(発明の実施の第3別形態)のハンド部20において、図19に示すように、支持軸56の下部に外保持部31を連結することに加えて、内保持部32を、支持軸56の下部に外保持部31の反対側に向くように連結してもよい。
前述の(発明の実施の第3別形態)(発明の実施の第4別形態)のハンド部20において、右向き、左向き、前向き、後向き、斜め上向き及び斜め下向き等の向きの異なる複数の連結部(図示せず)を、基部30に設けて、外保持部31(内保持部32)を、複数の連結部のうちの所望の連結部に取り付け及び取り外しできるように構成してもよい。
ハンド部20において、外保持部31及び内保持部32に加えて、前向きの前保持部(図示せず)や後向きの後保持部(図示せず)を備えてもよい。
この場合、外保持部31及び内保持部32、前保持部及び後保持部を同じ形状に形成するのではなく、各種の荷物に対応できるように、各々を異なる形状に形成すればよい。
受け止め部46において、下側の2本の取付部48を廃止して、上側の2本の取付部48を肩ベルト5に取り付けるように構成してもよい。
受け止め部46(前当て部47及び取付部48)を、可撓性の部材により形成するのではなく、硬質の合成樹脂等により形成してもよい。
上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24を、取付部21に設けてもよい。
この構造によると、持ち手部40をハンド部20に連結して、ハンド部20及び持ち手部40を、取付部21に取り付けるように構成してもよい(交換するように構成してもよい)。
この構造によると、持ち手部40をハンド部20に連結して、ハンド部20及び持ち手部40を取付部21に連結してもよい。
上昇操作スイッチ23を左の持ち手部40(ハンド部20、取付部21)に設け、下降操作スイッチ24を右のハンド部20(ハンド部20、取付部21)に設けてもよい。
上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の両方を、右又は左の一方の持ち手部40(ハンド部20、取付部21)に設けてもよい。
アシスト器具において、右及び左のアーム部2を廃止して、1本のアーム部2を備えてもよい。
この構造によると、1本のアーム部2から2本のワイヤ18を延出して、2本のワイヤ18の一方に右の取付部21(ハンド部20)を接続し、2本のワイヤ18の他方に左の取付部21(ハンド部20)を接続する。又は、1本のアーム部2から1本のワイヤ18を延出し、1本のワイヤ18の端部を二股状に分岐させて、分岐部分の一方に右の取付部21(ハンド部20)を接続し、分岐部分の他方に左の取付部21(ハンド部20)を接続する。
アシスト器具において、脚作用部3を備えないように構成してもよい。本体部1を、作業者の背中部ではなく、作業者の肩部に取り付けるように構成してもよい。
この場合、ワイヤ18,19に代えて、合成繊維製の細長いベルト(図示せず)(索状体に相当)(吊り下げ機構に相当)や、金属製のチェーン(図示せず)(索状体に相当)(吊り下げ機構に相当)を使用してもよい。
本発明の荷物保持用のハンド部は、作業者に装着されて作業者による荷物の保持を補助するアシスト器具に使用されるハンド部ばかりではなく、建物の天井部に支持されたウインチ等に使用されるハンド部にも適用できる。
本発明は、タイヤBばかりではなく、タイヤB以外の荷物を保持するアシスト器具及び荷物保持用のハンド部にも適用できる。
2 アーム部
18 ワイヤ(索状体、吊り下げ機構)
19 ワイヤ(索状体、吊り下げ機構)
20 ハンド部
30 基部
31 外保持部(保持部)
32 内保持部(保持部)
53 接続部
58 コイルバネ(付勢部)
B タイヤ(荷物)
P2 軸芯
Claims (9)
- 作業者に取り付けられる本体部と、前記本体部から前側に延出されたアーム部と、前記アーム部から下側に延出された索状体と、前記索状体の延出端に接続されて荷物を保持するハンド部とが備えられ、
前記ハンド部に、
前記索状体に接続された基部と、複数の異なる向きで荷物を保持する保持部とが備えられているアシスト器具。 - 吊り下げ機構に接続される基部と、
複数の異なる向きで荷物を保持する保持部とが備えられている荷物保持用のハンド部。 - 前記複数の異なる向きの各々に前記保持部が向くように、複数の前記保持部が前記基部に固定されている請求項1又は2に記載のアシスト器具又は荷物保持用のハンド部。
- 前記基部に固定された第1の前記保持部と、
第1の前記保持部の反対側に向くように前記基部に固定された第2の前記保持部とが設けられている請求項3に記載のアシスト器具又は荷物保持用のハンド部。 - 第1及び第2の前記保持部が、前記基部の同じ高さの位置に固定されている請求項4に記載のアシスト器具又は荷物保持用のハンド部。
- 前記基部に固定された第1の前記保持部と、
第1の前記保持部の延出部分から下側に延出された接続部と、
第1の前記保持部の反対側に向くように前記接続部に固定された第2の前記保持部とが設けられている請求項4に記載のアシスト器具又は荷物保持用のハンド部。 - 前記複数の異なる向きの各々に向くように、前記保持部が前記基部に姿勢変更自在に支持されている請求項1又は2に記載のアシスト器具又は荷物保持用のハンド部。
- 前記保持部が、前記基部の軸芯周りに回転自在に支持されている請求項7に記載のアシスト器具又は荷物保持用のハンド部。
- 前記基部に対して事前に設定された特定の向きに、前記保持部が戻るように付勢する付勢部が備えられている請求項8に記載のアシスト器具又は荷物保持用のハンド部。
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