JP2019093692A - ガスバリアフィルム - Google Patents
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Abstract
Description
前記ガスバリア被膜層がミクロフィブリル化セルロースを含有していることを特徴とす
るガスバリアフィルムである。
化合物1‥ミクロフィブリル化セルロース。
化合物2‥一般式Si(OR1)4で表されるケイ素化合物、その多量体又はこれらの加水分解物(但し、式中、R1はCH3,C2H5,またはC2H4OCH3を表す)。
化合物3‥水溶性高分子。
化合物4‥一般式(R2Si(OR3)3)nで表されるケイ素化合物、その多量体又はこれらの加水分解物(但し、式中、R2は有機官能基を表し、R3はCH3,C2H5,またはC2H4OCH3を表す)。
寸法安定性に優れる点から、一軸延伸フィルムや二軸延伸フィルムを好適に利用できる。また、その厚みは、例えば、3〜200μmであってよい。
化合物1‥ミクロフィブリル化セルロース。
化合物2‥一般式Si(OR1)4で表されるケイ素化合物、その多量体又はこれらの加水分解物(但し、式中、R1はCH3,C2H5,またはC2H4OCH3を表す)。
化合物3‥水溶性高分子。
化合物1‥ミクロフィブリル化セルロース。
化合物2‥一般式Si(OR1)4で表されるケイ素化合物、その多量体又はこれらの加水分解物(但し、式中、R1はCH3,C2H5,またはC2H4OCH3を表す)。
化合物3‥水溶性高分子。
化合物4‥一般式(R2Si(OR3)3)nで表されるケイ素化合物、その多量体又はこれらの加水分解物(但し、式中、R2は有機官能基を表し、R3はCH3,C2H5,またはC2H4OCH3を表す)。
繊して平均径400nm以下に微細化したものである。このようなミクロフィブリル化セルロースは、天然セルロース繊維やこれを化学的に変性したセルロース繊維を機械的に微粉砕して微細化することによって製造することができる。また、酢酸菌(アセトバクター)等の微生物によって微細化することもできる。
ことによって調製してもよい。
この第1の実験群は、化合物4(シランカップリング剤)の溶液4aを使用しない例(実施例1〜4及び比較例1〜2)である。
基材フィルム11として、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製:P60)を使用した。
分散液1a 0.3g
分散液2a 60g
分散液3a 40g
そして、このコーティング液を無機蒸着層12の上に塗布し、加熱乾燥して、ガスバリア被膜層13を形成した。ガスバリア被膜層13の厚みは0.5μmである。
ガスバリア被膜層13を形成するためのコーティング液として、次の組成のコーティン
グ液を使用したほかは、実施例1と同様にヒートシール性フィルム20を製造し、また、真空断熱材30を製造した。
分散液1a 15.8g
分散液2a 60g
分散液3a 40g
ガスバリア被膜層13を形成するためのコーティング液として、次の組成のコーティング液を使用したほかは、実施例1と同様にヒートシール性フィルム20を製造し、また、真空断熱材30を製造した。
分散液1a 0.15g
分散液2a 60g
分散液3a 40g
ガスバリア被膜層13を形成するためのコーティング液として、次の組成のコーティング液を使用したほかは、実施例1と同様にヒートシール性フィルム20を製造し、また、真空断熱材30を製造した。
分散液1a 33.3g
分散液2a 60g
分散液3a 40g
ガスバリア被膜層13を形成するためのコーティング液として、分散液1aを配合しないコーティング液を使用したほかは、実施例1と同様にヒートシール性フィルム20を製造し、また、真空断熱材30を製造した。このコーティング液の組成は次のとおりである。
分散液2a 60g
分散液3a 40g
ガスバリア被膜層13を形成するためのコーティング液として、ミクロフィブリル化セルロースの代わりに、カーボンマイクロコイルを配合したコーティング液を使用したほかは、実施例1と同様にヒートシール性フィルム20を製造し、また、真空断熱材30を製造した。このコーティング液の組成は次のとおりである。
分散液5a 0.3g
分散液2a 60g
分散液3a 40g
実施例1〜4及び比較例1〜2の真空断熱材30を、70℃、95%RHの恒温槽に4週間保存した。この保存後のヒートシール性フィルム20の酸素透過度を測定した。測定装置はMOCON OX−TRANである。また、測定条件は30℃、70%RHである。
実施例1〜4の酸素透過度と比較例1の酸素透過度とを比較して分かるように、ミクロフィブリル化セルロースを配合しないコーティング液を使用した比較例1に比べて、ミクロフィブリル化セルロースを配合したコーティング液を使用した実施例1〜4では、真空断熱材を保存した後の酸素透過度が約10倍異なり、ミクロフィブリル化セルロースの配合によってそのガスバリア性が大きく向上されていることが理解できる。
は、保存するにつれて熱伝導率が急激に高くなる。
この2の実験群は、化合物4(シランカップリング剤)の溶液4aを使用した例(実施例5〜8及び比較例3〜4)である。
ガスバリア被膜層13を形成するためのコーティング液として、次の組成のコーティング液を使用したほかは、実施例1と同様にヒートシール性フィルム20を製造し、また、真空断熱材30を製造した。
分散液1a 0.65g
分散液2b 100g
分散液3b 20g
分散液4b 10g
ガスバリア被膜層13を形成するためのコーティング液として、次の組成のコーティング液を使用したほかは、実施例1と同様にヒートシール性フィルム20を製造し、また、真空断熱材30を製造した。
分散液1a 34.2g
分散液2b 100g
分散液3b 20g
分散液4b 10g
ガスバリア被膜層13を形成するためのコーティング液として、次の組成のコーティング液を使用したほかは、実施例1と同様にヒートシール性フィルム20を製造し、また、真空断熱材30を製造した。
分散液1a 0.33g
分散液2b 100g
分散液3b 20g
分散液4b 10g
ガスバリア被膜層13を形成するためのコーティング液として、次の組成のコーティング液を使用したほかは、実施例1と同様にヒートシール性フィルム20を製造し、また、真空断熱材30を製造した。
分散液1a 72.2g
分散液2b 100g
分散液3b 20g
分散液4b 10g
ガスバリア被膜層13を形成するためのコーティング液として、分散液1aを配合しないコーティング液を使用したほかは、実施例5と同様にヒートシール性フィルム20を製造し、また、真空断熱材30を製造した。このコーティング液の組成は次のとおりである
。
分散液2b 100g
分散液3b 20g
分散液4b 10g
ガスバリア被膜層13を形成するためのコーティング液として、ミクロフィブリル化セルロースの代わりに、カーボンマイクロコイルを配合したコーティング液を使用したほかは、実施例1と同様にヒートシール性フィルム20を製造し、また、真空断熱材30を製造した。このコーティング液の組成は次のとおりである。
分散液5a 0.3g
分散液2b 100g
分散液3b 20g
分散液4b 10g
これら第2の実験群(実施例5〜8及び比較例3〜8)について、第1の実験群と同様に評価した。これらのガスバリア被膜層13に含まれる繊維(ミクロフィブリル化セルロース又はカーボンマイクロコイル)、テトラエトキシシラン、ポリビニルアルコールの重量比を表1に示す。また、その評価結果を表4に示す。
この第2の実験群においても、第1の実験群と同様の傾向が見られる。すなわち、ミクロフィブリル化セルロースを配合したコーティング液を使用した場合(実施例5〜8)には、これを配合しない場合(比較例3)及びミクロフィブリル化セルロースの代わりにカーボンマイクロコイルを配合した場合(比較例4)に比べて、空断熱材を保存した後のヒートシール性フィルムのガスバリア性及び真空断熱材30の断熱性能が高い。また、フィブリル化セルロースの割合が0.01〜5.00質量%の場合(実施例5〜7)が特に優れていることも、第1の実験群と同様である。
20:ヒートシール性フィルム 21:中間フィルム 22:中間フィルム 23:シーラントフィルム
30:真空断熱材
X:コア材
Claims (4)
- 基材フィルム上にガスバリア被膜層を積層して構成されるガスバリアフィルムにおいて、
前記ガスバリア被膜層がミクロフィブリル化セルロースを含有していることを特徴とするガスバリアフィルム。 - 前記ガスバリア被膜層が、下記化合物1〜3を含むコーティング液を塗布反応させたものであることを特徴とする請求項1に記載のガスバリアフィルム。
化合物1‥ミクロフィブリル化セルロース。
化合物2‥一般式Si(OR1)4で表されるケイ素化合物、その多量体又はこれらの加水分解物(但し、式中、R1はCH3,C2H5,またはC2H4OCH3を表す)。
化合物3‥水溶性高分子。 - 前記コーティング液が、次の化合物4を含むことを特徴とする請求項2に記載のガスバリアフィルム。
化合物4‥一般式(R2Si(OR3)3)nで表されるケイ素化合物、その多量体又はこれらの加水分解物(但し、式中、R2は有機官能基を表し、R3はCH3,C2H5,またはC2H4OCH3を表す)。 - 前記ガスバリア被膜層中に、前記ミクロフィブリル化セルロースを0.01〜5.00質量%含有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガスバリアフィルム。
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---|---|---|---|---|
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