JP6870218B2 - 紙バリア積層体および成形容器 - Google Patents

紙バリア積層体および成形容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6870218B2
JP6870218B2 JP2016116803A JP2016116803A JP6870218B2 JP 6870218 B2 JP6870218 B2 JP 6870218B2 JP 2016116803 A JP2016116803 A JP 2016116803A JP 2016116803 A JP2016116803 A JP 2016116803A JP 6870218 B2 JP6870218 B2 JP 6870218B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
barrier
barrier layer
resin layer
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016116803A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017222033A (ja
Inventor
明子 佐伯
明子 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2016116803A priority Critical patent/JP6870218B2/ja
Publication of JP2017222033A publication Critical patent/JP2017222033A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6870218B2 publication Critical patent/JP6870218B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、酸素、臭気などの外部ガスから内容物を保護し、さらに、内容物の匂いや効能が劣化・変質することを抑制したり、外部に漏れ出すことを防止したりする、食品、トイレタリー製品、医薬品の包装用として好適な紙バリア積層体および成形容器に関する。
食品、医薬品等には、空気中の酸素により内容物が酸化し劣化することを防ぐため、容器包装に酸素バリア性が求められるものが多く存在する。また、香料や薬効成分等の揮発性薬剤を含有する内容物を包装容器に収納する場合には、輸送や保存過程において内容物中の揮発性薬剤が包装容器を透過し外部に拡散することにより、内容物が劣化したり変質したりすることが無いように、内容物の包装材料には揮発性薬剤の透過を抑制するような構成が必要である。また、輸送や保存中に外部の臭気が包装容器を透過し内容物についてしまう「匂い移り」も問題となる。このように、包装材料には酸素、臭気などのガスを透過しないガスバリア性が求められている。
これまで、包装容器としてはプラスチックなどからなる成形容器が多く使用されてきた。しかし、プラスチックは、殆どが石油由来の有限な資源であり、廃棄の際にも燃焼熱が高く、環境ホルモンの問題などが指摘されている。近年の環境保全型思考や、容器包装リサイクル法の施行に伴い、プラスチック材料から紙などの再生可能な天然資源由来の材料への転換が必要となっている。
従来、酸素や臭気等の気体の透過を抑制するガスバリア材には、アルミニウム箔、ポリ塩化ビニリデン系樹脂等の樹脂フィルム、あるいはこれらの樹脂がコートされたフィルムや、セラミック蒸着フィルム等が使用されている。そして、このようなガスバリア材を基材に積層させた積層体が包装材料として用いられている(例えば、特許文献1参照)。
前述のアルミニウム箔は、ガスバリア性に優れるため、ガスバリア材として多用されている。しかしながら、包装材料がアルミニウム箔などの金属を含む場合、製品(特に内容物)の検査において金属探知を行えないという問題がある。また、内容物を加熱したい場合に、電子レンジを使用することができないという問題がある。さらに、使用後の包装容器を廃棄する場合、再資源化のためには材料別に分別回収することが望ましいが、包装容器をなす包装材料からアルミニウム箔を剥離し分別することは特に一般家庭においては不可能であり、アルミニウムを分別回収し再利用することが困難である。アルミニウム箔を含む包装材料を焼却処分すると、焼却残渣が多くなり、焼却炉を傷める可能性もある。
一方、樹脂フィルムやセラミック蒸着フィルムからなるガスバリア材では、上記の金属探知や電子レンジ使用の問題は解決できるが、石油由来資源の枯渇が懸念されているため、再生可能資源への転換が望まれている。
再生可能な天然資源由来の材料として紙が挙げられる。紙は多孔質状のガス透過性が高いため、単体ではガスバリア材として用いることはできない。そこで、紙基材にガスバリア性を有するバリア層を積層した積層体(紙バリア積層体)を、包装材料として利用することが検討されている。
バリア層を紙基材上に積層する手法として、例えばバリア層を含むフィルムを紙基材に貼り合わせる手法が検討されている。しかし、このような手法では再生可能な天然資源由来材料である紙に、金属あるいは石油由来の合成樹脂等からなるバリア層を積層するため、樹脂層の厚みが紙基材に対して厚くなり、石油資源からの脱却は解決できない。
そこで、紙基材上にガスバリア性を有する樹脂組成物をコーティングにより設けることでバリア層を形成する方法が検討されている(例えば、特許文献2参照)。この方法では、バリア層を薄く形成することが可能であり、天然由来である紙の強みを活かした構成とすることが可能である。
また、近年では、コーティングによるバリア層の別の形成方法として、環境や作業面への安全性を考慮し、セルロースの微細繊維であるセルロースナノファイバーを含む水系コーティング液を、紙基材上に塗布することで、バリア層を形成する方法が考えられている(例えば特許文献3参照)。この方法でも、紙基材に高いガスバリア性を付与することができる。また、セルロースは、生分解性を有するバイオマス由来の材料であるため、天然由来である紙の強みをさらに活かした構成とすることが可能である。
特開2004−299203号公報 特許第4365826号公報 特開2015−024539号公報
しかしながら、コーティングによりバリア層を形成する場合、バリア層は数μm以下の薄い層となるため、外的要因によってガスバリア性の劣化が起こりやすくなる。例えば、水系コーティング液により形成したバリア層の場合、その親水性の高さから内容物の水分によってガスバリア性が劣化しやすくなる。
バリア層のガスバリア性の劣化を防ぐためには、例えば、バリア層上に耐水性を有する樹脂層を形成することが考えられる。しかしながら、単純に樹脂層をバリア層上に形成するだけでは、紙基材、バリア層及び樹脂層を順番に積層した積層体(紙バリア積層体)を成形容器に成形する際に、熱や応力によって樹脂層に亀裂やピンホール等の欠陥が発生する可能性がある。この場合、水分が樹脂層の欠陥を透過してバリア層に到達し、ガスバリア性が劣化してしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みたものであって、成形加工時に樹脂層に欠陥が生じることを抑制することが可能な紙バリア積層体及び成形容器を提供することを目的とする。
本発明の第一態様は、紙基材と、前記紙基材の一方の面に重ねて形成された、天然セルロースを微細化して得られるセルロースナノファイバーを50質量%以上含有するバリア層と、前記バリア層上および前記紙基材の他方の面に形成された樹脂層と、を備え、前記樹脂層は、メルトマスフローレートが3.0〜8.0g/10分である低密度ポリエチレンであり、前記バリア層上に形成された前記樹脂層の厚みが25μm以上であることを特徴とする紙バリア積層体である。
前記セルロースナノファイバーは、セルロース質量当たり0.1mmol/g以上3.5mmol/g以下のカルボキシ基を有してもよい。
前記セルロースナノファイバーの平均繊維径は、2nm以上1000nm以下であってもよい。
前記バリア層の厚みは、100nm以上2000nm以下であってもよい。
本発明の第二態様は、本発明の第一態様に係る紙バリア積層体からなることを特徴とする成形容器である。
本発明によれば、樹脂層をなす低密度ポリエチレンのメルトマスフローレート(MFR)が3.0〜8.0g/10分であることで、紙バリア積層体を成形容器に成形する際に生じる応力や熱によって、樹脂層に亀裂やピンホール等の欠陥が発生することを抑制できる。したがって、バリア層のガスバリア性の劣化を好適に抑制することができる。
本発明の一実施形態に紙バリア積層体を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る成形容器の一例を模式的に示す斜視図である。
以下、本発明の詳細について実施形態に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る紙バリア積層体100は、紙基材1と、紙基材1上に重ねて形成されたバリア層2と、バリア層2上に重ねて形成された樹脂層3と、を備える。
紙基材1は、特に限定されず、用途に応じて適宜選択することができる。紙基材1としては、例えば、通常の上質紙、各種コート紙、裏打ち紙、含浸紙、ボール紙やアート紙、コート紙、クラフト紙、コートボール、アイボリー紙、カード紙、カップ原紙等が挙げられる。
バリア層2は、例えば紙基材1の両面(一方の面1a及び他方の面1b)に形成されてもよいが、本実施形態では紙基材1の一方の面1aのみに形成されている。
バリア層2は、ガスバリア性を有する。本実施形態のバリア層2には、水を主成分とする媒体に溶解又は分散可能なバリア材が含まれている。バリア材としては、セルロースナノファイバー、ポリビニルアルコール樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂、水性ポリウレタン樹脂、ポリアクリル酸樹脂、ポリウロン酸樹脂、カルボキシメチルセルロース(CMC)樹脂、デンプン等が挙げられる。これらのうち、ガスバリア性の高さや塗工性などを考慮すると、バリア材はセルロースナノファイバー、ポリビニルアルコール樹脂であることがより好ましい。バリア材は、前述した樹脂から1種類のみ選択したものであってもよいし、前述した樹脂から2種類以上を選択して混合したものであってもよい。
また、バリア層2には、ガスバリア性の向上を図るために、上記のバリア材に加え、無機粒子などの添加剤や、バインダー樹脂と反応するアミノ基、エポキシ基、水酸基、カルボジイミド基、ポリエチレンイミン、イソシアネートなどの官能基を有する架橋剤が含まれていてもよい。また、バリア層2には、その要求特性に応じて、本発明の効果を阻害しないレベルで、顔料、染料、分散剤等の添加剤が配合されてもよい。
前述したセルロースナノファイバーは、天然セルロースを微細化して得られるセルロースの微細繊維(以下、「セルロース繊維」と呼ぶ。)である。セルロース繊維の平均径(平均繊維径)は、2nm以上10μm以下である。セルロース繊維の平均繊維長は、数百nmから数μmの範囲にある。
セルロース繊維の平均径の測定方法には、原子間力顕微鏡(AFM)や走査型電子顕微鏡(SEM)等の装置を用いて形状観察を行い、任意の多数のサンプルの繊維径を測定してその平均をとる方法や、粒度分布計等の装置を用いてセルロース繊維を含む塗液の粒径測定の結果から計測する方法がある。
バリア材に用いられるセルロース繊維(セルロースナノファイバー)の平均繊維径は、例えば2nm以上1000nm以下であることが好ましい。この場合、バリア層2を空隙が十分に小さい緻密な膜として形成することができる。すなわち、ガスバリア性に優れたバリア層2を形成することができる。
ガスバリア性は、バリア層2がガス(気体)の透過を遮ることで発現する。ガスバリア性の発現には、バリア層2において、遮蔽の対象となるガスの分子が透過できない程度に十分に緻密であり、連続した空隙がないことが重要である。セルロースナノファイバーは、高い剛直性を有し、かつ分子内に多数存在する水酸基やカルボキシ基の水素結合効果により繊維同士が強固に結びつくため、緻密な膜を形成することができる。また、セルロースナノファイバーは、ガラス転移温度(Tg)や結晶性が高く分子の動きが小さいため、良好なガスバリア性を発現するものと考えられる。
バリア層2に用いるセルロースナノファイバーとしては、特に、セルロース分子中にカルボキシ基を導入したセルロースナノファイバーを好適に用いることができる。セルロース分子中にカルボキシ基を導入する方法としては、公知の手法の中から適宜用いることができるが、例えば、TEMPO(2、2、6、6-テトラメチル-1-ピペジニルオキシラジカル)触媒を使用し、pHを調整しながら次亜塩素酸ナトリウム等の酸化剤、臭化ナトリウム等の臭化物を用いて酸化する方法が挙げられる。
この方法によれば、セルロースミクロフィブリル表面のグルコース単位のC6位の水酸基が選択的にカルボキシ化される。この方法で得られたTEMPO酸化セルロースでは、繊維相互の静電反発が高まり分散しやすくなるため、水中で軽微な解繊処理を施すことによってセルロースナノファイバーの分散液を得ることができる。TEMPO酸化セルロースは、原料セルロースの高い結晶性を維持したまま、ナノファイバー化することが可能であり、バリア材として好適である。
セルロース分子中に導入されるカルボキシ基量は、セルロース質量当たりに0.1mmol/g以上3.5mmol/g以下の範囲にあることが好ましく、1.0mmol/g以上1.8mmol/g以下の範囲にあることがより好ましい。カルボキシ基の量は、セルロースの電導度滴定法により測定することができる。
カルボキシ基量を上記範囲とする理由は、カルボキシ基が0.1mmol/g未満である場合に、分散性が低下してバリア層2がガスバリア性を十分に発揮できないためである。また、カルボキシ基が3.5mmol/g以上である場合には、セルロースの結晶性が低下し、高湿度下における酸素バリア性や、耐水性が低下してしまうためである。
すなわち、カルボキシ基量が0.1mmol/g以上3.5mmol/g以下の範囲にあると、カルボキシ基の静電反発効果により、分散安定性が増し、紙基材1上にバリア層2を均一に形成することが可能となる。その結果として、バリア層2がガスバリア性を十分に発揮できる。また、高湿度下における酸素バリア性や、耐水性の低下を好適に抑制できる。
前述したように、本実施形態のバリア層2は、水を主成分とする媒体に溶融又は分散可能なバリア材を含んでいる。このため、バリア層2を簡単に紙基材1上に形成することができる。具体的には、バリア材を媒体に溶融又は分散させた水系コーティング液を作製し、この水系コーティング液を紙基材1上に塗布して乾燥するだけで、バリア層2を紙基材1上に形成できる。すなわち、紙基材1の表面を簡単に改質し、紙基材1に簡単にガスバリア性を付与することができる。
水系コーティング液の塗布の手法としては、公知の方法を用いることができる。具体的には、グラビアコーター、ディップコーター、リバースコーター、ワイヤーバーコーター、ダイコーター等を用いることができる。ウェット成膜方法を用いることにより、紙基材1の表面に均一に水系コーティング液の塗膜を形成することができる。塗液の溶媒については、水が好ましいが、乾燥効率向上や塗工性改善のためアルコールをはじめとした溶剤を添加することもできる。
バリア層2の厚みは、100nm以上2000nm以下であることが好ましい。
バリア層2の厚みが100nm未満である場合には、紙基材1の表面を十分に覆うことができずバリア層にピンホールが生じ十分なガスバリア性が得られない可能性が高まる。また、バリア層2の厚みが2000nmよりも大きい場合、バリア層2の材料コストが増大するとともに、塗工乾燥時の乾燥負荷が大きくなり製造効率が低下してしまう。これにより、生産性が低下し、コストが増加してしまう。
また、バリア層2の厚みを2000nmよりも大きくするためには、バリア層2を形成する際に紙基材1に対する塗液の量を増やす必要がある。塗液の量が増えると、紙基材1に対する塗液の染み込み量が多くなり紙基材1が過度に膨潤してしまう。これにより、乾燥後における紙基材1の収縮が大きくなって、紙基材1の表面に凹凸が現れてしまう。紙基材1の表面の凹凸は、外観不良となるだけでなく、バリア層2を形成した後の工程(例えば樹脂層3を形成する工程)において悪影響を与える可能性もある。
すなわち、バリア層2の厚みを100nm以上2000nm以下の範囲にすることで、十分なガスバリア性を発揮し、かつ、コストの増加も好適に抑えることができる。また、バリア層2を形成した後の状態において、紙基材1の表面に凹凸が現れることも好適に抑制することができる。
樹脂層3は、例えばバリア層2上のみに重ねて形成されてもよいが、本実施形態ではバリア層2が形成されていない紙基材1の他方の面1bにも重ねて形成されている。樹脂層3は、バリア層2の面全体や、紙基材1の他方の面1bの全体に形成されてもよいが、例えばバリア層2の面の一部、紙基材1の他方の面1bの一部に形成されてもよい。紙バリア積層体100を用いて成形容器(例えば図2に例示するカップ状容器200)を製造する場合には、押し出しラミネーション法によりバリア層2の面全体や、紙基材1の他方の面1bの全体に形成されるとよい。
樹脂層3が形成されることで、防汚性や浸透性の高い液体に対する耐液性を付与することができる。樹脂層3の材料は、例えばヒートシール可能な樹脂であってもよい。この場合、成形などの際に形状を保持したり、密閉性を付与したり、内容物の漏れを防いだりすることができる。
樹脂層3の材料としては、特に限定されず、ポリオレフィン系・エポキシ系・ウレタン系・イソシアネート系・ポリエステル系・植物由来材料(バイオプラ)等公知の材料を用いることができる。
ヒートシール可能な樹脂としては、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などのポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン樹脂、プロピレン‐エチレンランダム共重合体、プロピレン‐エチレンブロック共重合体などのポリプロピレン系樹脂等から選択可能であるが、作業性、加工適性、コスト等を考慮すると、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)が好ましい。
本実施形態の樹脂層3は、メルトマスフローレート(MFR)が3.0〜8.0g/10分であるLDPEである。
MFRが8.0g/10分よりも大きい場合には、紙バリア積層体100を成形容器等に成形加工する際に生じる熱によって、樹脂層3が荒れたり発泡したりする等して、ピンホールが発生しやすくなってしまう。また、MFRが3.0g/10分よりも小さい場合には、紙バリア積層体100の成形性が低下し、紙バリア積層体100を成形加工する際に樹脂層3が引っ張られて樹脂層3に亀裂が入りやすくなってしまう。
すなわち、樹脂層3をなすLDPEのMFRが3.0〜8.0g/10分であることで、紙バリア積層体100を成形する際に生じる応力や熱によって、樹脂層3に亀裂やピンホール等の欠陥が発生することを抑制できる。
樹脂層3の密度は、例えば910〜930kg/mであることが好ましい。
樹脂層3の密度が910g/m未満である場合には、樹脂層3の粘着性が増すため、ブロッキング(紙バリア積層体100を巻き取る等して重ね合せた状態で紙バリア積層体100同士が貼り付いてしまう現象)が生じやすくなってしまう。ブロッキングが発生すると、紙バリア積層体100同士を剥がす際に樹脂層3が傷つく可能性があり、好ましくない。
また、樹脂層3の密度が930g/mよりも大きい場合には、紙バリア積層体100の厚みにムラが生じやすくなり、同一加工条件で紙バリア積層体100を成形した後の状態(例えば成形容器等の成形品の状態)におけるばらつきが大きくなってしまう。成形後の状態におけるばらつきが大きいと、成形品の歩留まりが低下するため、好ましくない。
すなわち、樹脂層3の密度が910〜930kg/mであることで、ブロッキングの発生を抑えて樹脂層3に欠陥が生じることを好適に抑制でき、また、紙バリア積層体100の厚みにムラが生じることを抑えて成形品の歩留まり向上を図ることができる。
樹脂層3をなすLDPEの製造方法としては、特に限定されず、例えば、高圧重合法でエチレンモノマーを重合させる方法であってもよい。また、温度、圧力、重合時間等の重合条件についても、特に制限は無く、適宜選択することができる。
樹脂層3は、通常、包装材料を製造する方法でバリア層2上や紙基材1上に形成することができ、例えば、ウエットラミネーション法、ドライラミネーション法、無溶剤ラミネーション法、サーマルラミネーション法、押し出しラミネーション法等の方法で形成することができる。これらの方法のうち、押し出しラミネーション法は、樹脂層3の形成方法が容易であり、低コストである点で好ましい。押し出しラミネーション法は、シングルラミネート、タンデムラミネート、共押出しラミネート、サンドイッチラミネートのいずれでもあってもよい。
バリア層2上に樹脂層3を形成する際には、密着性改善のために、予め、コロナ処理、オゾン処理、プラズマ処理、グロー放電処理、化学薬品を用いた酸化処理など公知の表面処理をバリア層2に施してもよい。また、密着性改善のためには、例えばバリア層2や紙基材1と樹脂層3との間に、プライマーコート層、アンカーコート層、接着剤層などが任意に形成されてもよい。
バリア層2上に形成される樹脂層3の厚みは、例えば、25μm以上であることが好ましく、40μm以上であることがより好ましい。樹脂層3の厚みが厚いほど、成形時に密着性を確保しやすくなり、かつ、樹脂層にピンホール等の欠陥が生じにくくなるため、ガスバリア性を維持しやすい。ただし、樹脂層3の厚みが80μmを超えると、装置上の制約が大きくなり樹脂層3の製膜が困難になる、コストが大きくなるなどの不都合が生じやすく、好ましくない。
本実施形態の紙バリア積層体100には、紙基材1、バリア層2、樹脂層3の他に、必要に応じて印刷層や帯電防止層等が積層されてもよい。
本実施形態の紙バリア積層体100は、カップ状、ボトル状、箱状などに成形した各種の成形容器に用いることができる。
成形容器の一例である図2のカップ状容器200を作製するためには、まず、紙バリア積層体100から抜き型により打ち抜いて作成された胴材201と、同様にして紙バリア積層体100から作成された底部材202とをカップ成形機によってカップ形状に成形する。
次に、別に作製した蓋材203を剥離可能な様にシールし密閉することにより、カップ状容器200が得られる。
ここで、胴材201、底部材202、蓋材203の全てが本実施形態の紙バリア積層体100である必要は無く、必要に応じて異なるシート材を用いてもよい。
本実施形態の成形容器では、バリア層2が紙基材1よりも内面側に配されてもよいし、外面側に配されてもよい。
本実施形態の紙バリア積層体100によれば、紙バリア積層体100を成形容器等に成形する際に生じる応力や熱によって、樹脂層3に亀裂やピンホール等の欠陥が発生することを抑制できる。このため、紙バリア積層体100を成形容器等に成形した後の状態であっても、水分等の外的要因がバリア層2に到達することを防ぎ、ガスバリア性を維持することができる。すなわち、ガスバリア性に優れた成形容器を提供することができる。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
[水系コーティング液1の作製]
針葉樹クラフトパルプ30gを水600gに浸漬し、ミキサーにて分散させた。
分散後のパルプスラリーに、予め水200g中に溶解させたTEMPOを0.3g、NaBrを3g添加し、更に水で希釈し全体を1400mLとした。
系内を20℃に保ち、セルロース1gに対し10mmolになるよう次亜塩素酸ナトリウム水溶液を計りとり滴下した。
滴下開始からpHは低下を始めるが、0.5N水酸化ナトリウム水溶液を随時滴下し、系のpHを10に保った。
4時間後、0.5N水酸化ナトリウム水溶液の滴下量が2.8mmol/gになったところでエタノールを30g添加し、反応を停止させた。
反応系に0.5N塩酸を添加し、pH2まで低下させた。酸化パルプをろ過し、0.01N塩酸または水で繰返し洗浄した後、酸化パルプを得た。
自動滴定装置(東亜ディーケーケー、AUT−701)を用いて0.1N水酸化ナトリウム水溶液により酸化パルプの電導度滴定を行ったところ、カルボキシ基の量が1.6mmol/gと算出された。
得られた酸化パルプを水で希釈し0.5N水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH9に調整し酸化パルプ1%懸濁液とした。この懸濁液を2時間高速攪拌機で分散処理することで、セルロースの微細繊維を含む分散液を水系コーティング液1として得た。
[水系コーティング液2の作製]
市販のポリビニルアルコール(PVA)(分子量10万、けん化度98%)の固形分4%水溶液を水系コーティング液2として用意した。
[水系コーティング液3の作製]
水系コーティング液1に、市販のポリビニルアルコール(PVA)(分子量10万、けん化度98%)の固形分4%水溶液をセルロースとPVAとの質量比が1:1となるように混ぜ合わせた。さらに、マグネチックスターラーで3時間撹拌することで、PVA添加セルロース微細繊維分散液を水系コーティング液3として得た。
[水系コーティング液4の作製]
高速撹拌機で20分間撹拌処理したことを除き、水系コーティング液1と同様の手順で水系コーティング液4を作製した。水系コーティング液4は、水系コーティング液1に比べ透明度が劣り白濁していた。
[水系コーティング液5の作製]
針葉樹クラフトパルプに水を加えて固形分濃度を1%に調整し、2時間高速攪拌機で分散処理し、セルロースの繊維を含む分散液を水系コーティング液5として作製した。水系コーティング液5は、水系コーティング液1、4に比べさらに透明度が劣り白濁していた。水系コーティング液1と同様に、カルボキシ基量を測定すると、0.05mmol/gであった。
[水系コーティング液6の作製]
系内を60℃、反応時間を3時間、0.5N水酸化ナトリウム水溶液の滴下量を6.0mmol/gとしたことを除き、水系コーティング液1と同様の手順で水系コーティング液6を作製した。水系コーティング液1と同様に、カルボキシ基量を測定すると、3.8mmol/gであった。
[水系コーティング液1、4−6の評価]
セルロースナノファイバーを含む各水系コーティング液1,4−6を0.01%濃度まで希釈し、マイカ上に塗布し繊維形態を観察した。水系コーティング液1,5,6はAFMにて観察し、水系コーティング液4はレーザー顕微鏡にて観察した。そして、1本ずつ存在している任意の繊維10点の幅の平均を求め、これを平均繊維径とした。
水系コーティング液1,6の平均繊維径:4nm
水系コーティング液4の平均繊維径:2μm
水系コーティング液5の平均繊維径:1.2μm
[実施例1のカップ状容器の作製]
坪量260g/mの非コートカップ原紙を紙基材とした。紙基材の一方の面に、バーコーターにて乾燥膜厚1000nmとなるように水系コーティング液1を塗布し、120℃のオーブンで5分間乾燥した。これにより、紙基材の一方の面にバリア層を形成した。
次いで、露出するバリア層の面にコロナ処理を施した。
その後、押し出しラミネーションにより、樹脂層としてMFR3.7g/10分、密度925kg/mのLDPEを、露出する紙基材の面(他方の面)及びバリア層の面に形成した。バリア層側の樹脂層の厚みは40μmとし、紙基材側の樹脂層の厚みは20μmとした。これにより、紙バリア積層体を得た。
最後に、上記の紙バリア積層体から抜き型により打ち抜いて胴材、底部材を作成し、胴材、底部材をカップ成形機によって3種類のカップ状容器を成形した。以上により、実施例1のカップ状容器(容量200mL)を得た。
実施例1のカップ状容器では、バリア層を紙基材よりも内面側に配した。
[実施例2のカップ状容器の作製]
紙基材の一方の面に水系コーティング液2を塗布したことを除き、実施例1のカップ状容器と同様の手順で、実施例2のカップ状容器(容量200mL)を作製した。
実施例2のカップ状容器では、バリア層を紙基材よりも内面側に配した。
[実施例3のカップ状容器の作製]
紙基材の一方の面に水系コーティング液3を塗布したことを除き、実施例1のカップ状容器と同様の手順で、実施例2のカップ状容器(容量200mL)を作製した。
実施例3のカップ状容器では、バリア層を紙基材よりも内面側に配した。
[実施例4−5のカップ状容器の作製]
水系コーティング液1を用い、実施例1の場合と同様にして、紙基材の一方の面にバリア層を形成した。
次いで、露出するバリア層の面にコロナ処理を施した。
その後、押し出しラミネーションにより、樹脂層としてMFR3.7g/10分、密度925kg/mのLDPEを、露出する紙基材の面(他方の面)及びバリア層の面に形成した。バリア層側の樹脂層の厚みについては30μm及び50μmの2種類を用意した。紙基材側の樹脂層の厚みは20μmとした。これにより、2種類の紙バリア積層体を得た。
最後に、各種類の紙バリア積層体から抜き型により打ち抜いて胴材、底部材を作成し、胴材、底部材をカップ成形機によって2種類のカップ状容器を成形した。以上により、実施例4−5のカップ状容器(容量200mL)を得た。
実施例4−5のカップ状容器では、いずれもバリア層を紙基材よりも内面側に配した。実施例4のカップ状容器では、バリア層側の樹脂層の厚みを30μmとした。実施例5のカップ状容器では、バリア層側の樹脂層の厚みを50μmとした。
[比較例1のカップ状容器の作製]
紙基材の一方の面に水系コーティング液4を塗布したことを除き、実施例1のカップ状容器と同様の手順で、比較例1のカップ状容器(容量200mL)を作製した。
比較例1のカップ状容器では、バリア層を紙基材よりも内面側に配した。
[比較例2のカップ状容器の作製]
水系コーティング液1を用い、実施例1の場合と同様にして、紙基材の一方の面にバリア層を形成した。
次いで、露出するバリア層の面にコロナ処理を施した。
その後、押し出しラミネーションにより、樹脂層としてMFR3.7g/10分、密度925kg/mのLDPEを、露出する紙基材の面(他方の面)及びバリア層の面に形成した。バリア層側の樹脂層の厚みは20μmとし、紙基材側の樹脂層の厚みは20μmとした。これにより、紙バリア積層体を得た。
最後に、上記の紙バリア積層体から、実施例1の場合と同様して比較例2のカップ状容器(容量200mL)を作製した。
比較例2のカップ状容器では、バリア層を紙基材よりも内面側に配した。
[比較例3のカップ状容器の作製]
水系コーティング液1を用い、実施例1の場合と同様にして、紙基材の一方の面にバリア層を形成した。
次いで、露出するバリア層の面にコロナ処理を施した。
その後、押し出しラミネーションにより、樹脂層としてMFR2g/10分、密度924kg/mのLDPEを、露出する紙基材の面(他方の面)及びバリア層の面に形成した。バリア層側の樹脂層の厚みは40μmとし、紙基材側の樹脂層の厚みは20μmとした。これにより、紙バリア積層体を得た。
最後に、上記の紙バリア積層体から、実施例1の場合と同様して比較例3のカップ状容器(容量200mL)を作製した。
比較例3のカップ状容器では、バリア層を紙基材よりも内面側に配した。
[比較例4のカップ状容器の作製]
水系コーティング液1を用い、実施例1の場合と同様にして、紙基材の一方の面にバリア層を形成した。
次いで、露出するバリア層の面にコロナ処理を施した。
その後、押し出しラミネーションにより、樹脂層としてMFR9.4g/10分、密度922kg/mのLDPEを、露出する紙基材の面(他方の面)及びバリア層の面に形成した。バリア層側の樹脂層の厚みは40μmとし、紙基材側の樹脂層の厚みは20μmとした。これにより、紙バリア積層体を得た。
最後に、上記の紙バリア積層体から、実施例1の場合と同様して比較例4のカップ状容器(容量200mL)を作製した。
比較例4のカップ状容器では、バリア層を紙基材よりも内面側に配した。
[比較例5のカップ状容器の作製]
紙基材の一方の面に水系コーティング液5を塗布したことを除き、実施例1のカップ状容器と同様の手順で、比較例5のカップ状容器(容量200mL)を作製した。
比較例5のカップ状容器では、バリア層を紙基材よりも内面側に配した。
[比較例6のカップ状容器の作製]
紙基材の一方の面に水系コーティング液6を塗布したことを除き、実施例1のカップ状容器と同様の手順で、比較例6のカップ状容器(容量200mL)を作製した。
比較例6のカップ状容器では、バリア層を紙基材よりも内面側に配した。
実施例1−5、比較例1−6の各種パラメータ(樹脂層の厚み、樹脂層におけるLPDEのMFR、バリア層におけるセルロースナノファイバーの平均繊維径、バリア層におけるカルボキシ基量)を表1に示す。
Figure 0006870218
[実施例1−5及び比較例1−6の評価]
実施例1−5、比較例1−6の各カップ状容器の内面全体にIPA(イソプロピルアルコール)を滴下し、胴材と底部材との貼り合わせ部分の周辺におけるIPAの紙基材への染み込みを目視で確認した。紙基材への染み込みが発生している箇所は、樹脂層にピンホールや亀裂等の欠陥が発生している箇所に対応するため、紙基材への染み込みが発生している数を、樹脂層に発生した欠陥の数として計測した。
その後、各カップ状容器の胴材の周方向両端の貼り合わせ部分をエポキシ系接着剤にて保護した上で、酸素透過度測定装置MOCON(商品名:OX−TRAN2/21、モダンコントロール社製)により、各カップ状容器の酸素透過度(cc/pkg/day/0.21atm)を測定した。
結果を表2に示す。
Figure 0006870218
表1に示すように、バリア層側の樹脂層の厚みが20μmと薄い比較例2、樹脂層をなすLDPEのMFRが3.0g/10分よりも小さい比較例3、樹脂層をなすLDPEのMFRが8.0g/10分よりも大きい比較例4では、樹脂層に欠陥が発生していることが確認された。
これに対し、バリア層側の樹脂層の厚みが25μm以上であり、樹脂層をなすLDPEのMFRが3.0g/10分以上8.0g/10分以下である実施例1−5及び比較例1,5,6では、樹脂層に欠陥が発生していないことが確認された。
樹脂層に欠陥が発生している比較例2−4、及び、樹脂層に欠陥は発生していないが水系コーティング液4を用いて形成された層に含まれるセルロースナノファイバーの平均繊維径が2μmである比較例1、水系コーティング液5を用いて形成された層におけるカルボキシ基量が0.05mmol/gである比較例5、水系コーティング液6を用いて形成された層におけるカルボキシ基量が3.8mmol/gである比較例6では、酸素透過度が過度に大きいことが確認された。比較例1,5,6では、水系コーティング液4−6を用いて形成された層がバリア層として機能していないことが確認された。
これに対し、樹脂層に欠陥が発生せず、バリア層に含まれるセルロースナノファイバーの平均繊維径が4nmであり、バリア層におけるカルボキシ基量が1.6mmol/gである実施例1,3−5、及び、樹脂層に欠陥が発生せず、かつ、バリア層がPVAを含む実施例2では、酸素透過性が十分に小さく抑えられていることが確認された。すなわち、実施例1−5のカップ状容器に用いた紙バリア積層体では、高いガスバリア性を付与できることが確認された。
1・・・紙基材
2・・・バリア層
3・・・樹脂層
100・・・紙バリア積層体
200・・・カップ状容器(成形容器)

Claims (5)

  1. 紙基材と、
    前記紙基材の一方の面に重ねて形成された、天然セルロースを微細化して得られるセルロースナノファイバーを50質量%以上含有するバリア層と、
    前記バリア層上および前記紙基材の他方の面に形成された樹脂層と、を備え、
    前記樹脂層は、メルトマスフローレートが3.0〜8.0g/10分である低密度ポリエチレンであり、
    前記バリア層上に形成された前記樹脂層の厚みが25μm以上であることを特徴とする紙バリア積層体。
  2. 前記セルロースナノファイバーは、セルロース質量当たり0.1mmol/g以上3.5mmol/g以下のカルボキシ基を有することを特徴とする請求項1に記載の紙バリア積層体。
  3. 前記セルロースナノファイバーの平均繊維径が2nm以上1000nm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の紙バリア積層体。
  4. 前記バリア層の厚みは、100nm以上2000nm以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の紙バリア積層体。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の紙バリア積層体からなることを特徴とする成形容器。
JP2016116803A 2016-06-13 2016-06-13 紙バリア積層体および成形容器 Active JP6870218B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016116803A JP6870218B2 (ja) 2016-06-13 2016-06-13 紙バリア積層体および成形容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016116803A JP6870218B2 (ja) 2016-06-13 2016-06-13 紙バリア積層体および成形容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017222033A JP2017222033A (ja) 2017-12-21
JP6870218B2 true JP6870218B2 (ja) 2021-05-12

Family

ID=60686584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016116803A Active JP6870218B2 (ja) 2016-06-13 2016-06-13 紙バリア積層体および成形容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6870218B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102280421B1 (ko) * 2018-12-10 2021-07-22 주식회사 쓰리에스테크 친환경 아이스팩
CN110356056B (zh) * 2019-06-22 2021-03-30 嘉兴华悦包装用品有限公司 具有响鼓反馈功能的包装袋
JP2021137982A (ja) * 2020-03-02 2021-09-16 凸版印刷株式会社 両面ラミネート紙および紙カップ

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4713187B2 (ja) * 2005-03-16 2011-06-29 大日本印刷株式会社 紙カップ
JP4857871B2 (ja) * 2006-04-03 2012-01-18 大日本印刷株式会社 紙容器
JPWO2011040547A1 (ja) * 2009-09-30 2013-02-28 日本製紙株式会社 紙製バリア材料
JP2015024541A (ja) * 2013-07-25 2015-02-05 凸版印刷株式会社 匂いバリア性積層体
JP2015024539A (ja) * 2013-07-25 2015-02-05 凸版印刷株式会社 積層体およびその製造方法ならびに成形容器
JP6527402B2 (ja) * 2014-07-10 2019-06-05 ユニチカ株式会社 ポリオレフィン樹脂水性分散体、および包装材料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017222033A (ja) 2017-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5772815B2 (ja) 積層体およびその製造方法ならびに成形容器
CN111386196B (zh) 可热密封包装材料
WO2003070459A1 (fr) Film biodegradable
JP2012011651A (ja) ガスバリア性包装材料
EP3444400B1 (en) Barrier paper and paper cup
JP6870218B2 (ja) 紙バリア積層体および成形容器
JP5939026B2 (ja) 包装材料及びそれよりなる液体用紙容器
JP6318490B2 (ja) 積層体
Klayya et al. Sustainable nanocomposite coating for moulded pulp with enhanced barrier properties for food packaging applications
JP6093975B2 (ja) 発泡積層体の製造方法及びその発泡積層体
JP2015024539A (ja) 積層体およびその製造方法ならびに成形容器
JP2021137983A (ja) 紙バリア積層体および紙バリア容器
JP2015024541A (ja) 匂いバリア性積層体
JP6123211B2 (ja) 発泡積層体
US10358253B2 (en) Paper cup, paper cup for acidic food
JP2017190541A (ja) バリア紙およびその製造方法、紙カップ
JP6988068B2 (ja) 紙バリア積層体および紙バリア容器
JP7095792B2 (ja) ガスバリア用積層体
JP4278646B2 (ja) 防湿層用ワックス
CN112823094B (zh) 聚合物涂覆的纸和纸板
KR102207230B1 (ko) 주류 포장용 파우치 필름
JP2019077482A (ja) ガスバリア性紙容器
JP7226679B1 (ja) 易開封性包装材及び包装袋
JP7294555B2 (ja) 易開封性包装材及び包装袋
JP2019177586A (ja) バリア紙

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160614

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181102

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6870218

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250