JP2007098655A - ガスバリアフィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、酸素や水蒸気に対するバリア性の良好なガスバリアフィルムを提供することを主目的とする。
【解決手段】本発明は、基材と、上記基材の少なくとも一方の面に形成され、蒸着膜からなるガスバリア層と、上記ガスバリア層上に形成され、有機金属化合物の加水分解物またはM2O・nSiO2(Mはリチウムまたはリチウムを含む複数のアルカリ金属、nはモル比で1〜20の範囲内)で表されるアルカリ金属ポリシリケート、およびコロイダルシリカ由来のシリカ粒子を含有する膜からなるゾルゲルコート層とを有することを特徴とするガスバリアフィルムを提供することにより、上記目的を達成する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、基材と、上記基材の少なくとも一方の面に形成され、蒸着膜からなるガスバリア層と、上記ガスバリア層上に形成され、有機金属化合物の加水分解物またはM2O・nSiO2(Mはリチウムまたはリチウムを含む複数のアルカリ金属、nはモル比で1〜20の範囲内)で表されるアルカリ金属ポリシリケート、およびコロイダルシリカ由来のシリカ粒子を含有する膜からなるゾルゲルコート層とを有することを特徴とするガスバリアフィルムを提供することにより、上記目的を達成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば食品や医薬品等の包装材料や電子デバイス等のパッケージ材料として主に用いられるガスバリアフィルムに関する。
ガスバリアフィルムは、主に、内容物の品質を変化させる原因となる酸素や水蒸気等の影響を防ぐために、食品や医薬品等の包装材料として用いられたり、液晶表示パネルやEL表示パネル等に形成されている素子が、酸素や水蒸気に触れて性能劣化するのを避けるために、電子デバイス等のパッケージ材料として用いられている。また、近年においては、従来ガラス等を用いていた部分にフレキシブル性や耐衝撃性を持たせる等の理由から、ガスバリアフィルムが用いられる場合もある。
このようなガスバリアフィルムとしては、ポリ塩化ビニリデン樹脂や塩化ビニリデンと他のポリマーとの共重合体樹脂からなる基材、あるいはこれらの塩化ビニリデン系樹脂をポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂にコーティングしてガスバリア性を付与したものが、特に包装材料として広く使用されているが、焼却処理で塩素系ガスが発生するため、環境保護の点で現在、問題となっており、さらに、ガスバリア性が必ずしも十分でなく、高度なバリア性が要求される内容物には使用できないという問題があった。
また、ガスバリアフィルムとして、ポリビニルアルコール(PVA)やエチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)も用いられるが、これらは絶乾条件では、比較的優れたガスバリア性を示すが、水蒸気バリア性は十分でなく、また、湿度条件で酸素バリア性が悪化するため、現実的な条件では十分なガスバリア性材料とは言えない。
さらに、ガスバリアフィルムとして、基材上に、金属アルコキシドの加水分解物と水溶性高分子との複合物からなる被膜を設けたもの(例えば特許文献1参照)や、基材上に、アルカリ金属ポリシリケートおよび水溶性高分子を主成分とする被膜を設けたもの(例えば特許文献2参照)が提案されている。しかしながら、このようなガスバリアフィルムでは、耐水性が低い場合があり、ガスバリア性が十分ではない。
高いバリア性を実現するガスバリアフィルムとしては、真空蒸着法で酸化珪素等の無機酸化物を蒸着する方法(例えば、特許文献3参照)が提案されている。このようなガスバリアフィルムは、上述したようなガスバリアフィルムと比較して、ガスバリア性が格段に向上する。しかしながら、このような真空蒸着法により成膜された蒸着膜は、表面にピンホールやクラック等の欠陥を有する場合が多く、このピンホールやクラック等の欠陥部分から酸素や水蒸気等のガスが抜けやすくなってしまい、結果的にガスバリアフィルムのガスバリア性が低下してしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、酸素や水蒸気に対するバリア性の良好なガスバリアフィルムを提供することを主目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、基材と、上記基材の少なくとも一方の面に形成され、蒸着膜からなるガスバリア層と、上記ガスバリア層上に形成され、有機金属化合物の加水分解物またはM2O・nSiO2(Mはリチウムまたはリチウムを含む複数のアルカリ金属、nはモル比で1〜20の範囲内)で表されるアルカリ金属ポリシリケート、およびコロイダルシリカ由来のシリカ粒子を含有する膜からなるゾルゲルコート層とを有することを特徴とするガスバリアフィルムを提供する。
本発明によれば、上記ガスバリア層上に上記ゾルゲルコート層が形成されていることから、上記ガスバリア層表面にピンホールやクラック等の欠陥が生じた場合であっても、そのピンホールやクラック等をゾルゲルコート層によって埋めることができ、ガスバリア層のガスバリア性の低下を防ぐことができる。また一般に、酸素や水蒸気等のガスは粒子部分を透過できないので、ゾルゲルコート層がシリカ粒子を含有することにより、迷路効果が期待でき、ガスバリア性を高めることができる。さらに、シリカ粒子は凝集しやすい性質を有しているため、被膜化しやすく、均一なゾルゲルコート層とすることができる。また、ゾルゲルコート層がシリカ粒子を含有することにより、ゾルゲルコート層を形成する際の乾燥に伴う収縮を抑えることができるので、ゾルゲルコート層の下地となるガスバリア層にかかる負荷を低減することが可能である。
上記発明においては、上記ゾルゲルコート層の膜厚が、0.01μm〜50μmの範囲内であることが好ましい。上記ゾルゲルコート層の膜厚が上記範囲内であることにより、上記ゾルゲルコート層の成膜時にクラック等が発生することを効果的に防止することができ、ガスバリア性の低下を抑制することができる。
また本発明においては、上記基材と上記ガスバリア層との間にアンカー層が形成されていてもよい。これにより、上記基材と上記ガスバリア層との密着性を向上させることが可能となり、例えば本発明のガスバリアフィルムが可撓性を有する包装材に用いられた場合であっても、上記基材からガスバリア層が剥離する等の問題が生じることがなく、良好なガスバリア性を維持することが可能となるからである。
さらに本発明においては、上記ゾルゲルコート層上にオーバーコート層が形成されていてもよい。上記ゾルゲルコート層上にオーバーコート層が形成されていることにより、ラミネートや印刷時に生じる熱やこすれ、引張りによるダメージの発生を防ぐことができ、また耐湿性を向上させることができるからである。
本発明によれば、上記ガスバリア層表面にピンホールやクラック等の欠陥が生じた場合であっても、そのピンホールやクラック等をゾルゲルコート層によって埋めて欠陥を補うことが可能となる。またコロイダルシリカ由来のシリカ粒子を含有したゾルゲルコート層は、酸素や水蒸気等のガスを透過させにくく、成膜性が良好であり、ゾルゲルコート層成膜時の乾燥に伴う収縮を抑えることができる。したがって、ゾルゲルコート層をガスバリア層上に設けることにより、ガスバリアフィルムのガスバリア性を向上させることができるという効果を奏する。
以下、本発明のガスバリアフィルムについて詳細に説明する。
本発明のガスバリアフィルムは、基材と、上記基材の少なくとも一方の面に形成され、蒸着膜からなるガスバリア層と、上記ガスバリア層上に形成され、有機金属化合物の加水分解物またはM2O・nSiO2(Mはリチウムまたはリチウムを含む複数のアルカリ金属、nはモル比で1〜20の範囲内)で表されるアルカリ金属ポリシリケート、およびコロイダルシリカ由来のシリカ粒子を含有する膜からなるゾルゲルコート層とを有することを特徴とするものである。
本発明のガスバリアフィルムは、基材と、上記基材の少なくとも一方の面に形成され、蒸着膜からなるガスバリア層と、上記ガスバリア層上に形成され、有機金属化合物の加水分解物またはM2O・nSiO2(Mはリチウムまたはリチウムを含む複数のアルカリ金属、nはモル比で1〜20の範囲内)で表されるアルカリ金属ポリシリケート、およびコロイダルシリカ由来のシリカ粒子を含有する膜からなるゾルゲルコート層とを有することを特徴とするものである。
図1は、本発明のガスバリアフィルムの一例を示す概略断面図である。図1に示すように、本発明のガスバリアフィルム1は、基材2と、基材2上に形成されたガスバリア層3と、ガスバリア層3に接するように形成されたゾルゲルコート層4とを有するものである。
本発明におけるガスバリア層は蒸着膜からなるものであるが、一般的に、このような蒸着膜は、その形成過程等において表面にピンホールやクラック等の欠陥が生じやすく、その欠陥から酸素や水蒸気等のガスが抜けやすくなり、ガスバリア性が低下してしまう場合があった。そこで本発明においては、このような蒸着膜からなるガスバリア層上にゾルゲル反応により形成されるゾルゲルコート層を設けることによって、ガスバリア性の低下を防止する。本発明によれば、ガスバリア層表面にピンホールやクラック等の欠陥が生じた場合であっても、ガスバリア層上にゾルゲルコート層を設けることにより、そのピンホールやクラック等をゾルゲルコート層によって埋めることができ、欠陥を補うことが可能となる。したがって、ガスバリア性の良好なガスバリアフィルムとすることができるのである。
また、本発明におけるゾルゲルコート層は、コロイダルシリカ由来のシリカ粒子を含有するものである。一般に、酸素や水蒸気等のガスは粒子部分を透過できないため、ゾルゲルコート層内ではシリカ粒子が酸素や水蒸気等のガスの透過を遮ることができる。このため、ゾルゲルコート層内では、シリカ粒子を避けるようにガスが通り抜けることになり、迷路効果が期待できる。したがって、本発明においては、ゾルゲルコート層にシリカ粒子を含有させることにより、ガスバリアフィルムのガスバリア性を高めることができるのである。
さらに、上記ゾルゲルコート層にシリカ粒子を含有させることにより、ゾルゲルコート層を形成する際の乾燥に伴う収縮を抑えることができ、ゾルゲルコート層にクラックが発生するのを防ぐことができる。また、上述したようにゾルゲルコート層成膜時の収縮を抑えることによって、ゾルゲルコート層の成膜の際、ゾルゲルコート層の下地となるガスバリア層にかかる負荷を低減することができ、ガスバリア層にクラック等の欠陥が発生することを回避することができる。これにより、良好なガスバリア性を維持することが可能となる。
また、一般的に、有機金属化合物の加水分解物やアルカリ金属ポリシリケートのゾルゲル反応成分のみで形成された膜は、塗布ムラが生じやすい。一方、本発明においては、ゾルゲルコート層にシリカ粒子を含有させることにより、ゾルゲルコート層の成膜性が向上するので、塗布ムラのない、均一なゾルゲルコート層とすることが可能となる。これは、ゾルゲルコート層の形成時において、ゾルゲルコート層形成用塗工液中に含まれる溶媒の蒸発に伴ってシリカ粒子が凝集しやすくなるため、ゾルゲルコート層の被膜化が容易となるからである。
このように本発明は、ゾルゲルコート層がコロイダルシリカ由来のシリカ粒子を含有することにより、上述したような利点を有するので、密着性を向上させつつ、ガスバリア性も向上させることができる。
このように本発明は、ゾルゲルコート層がコロイダルシリカ由来のシリカ粒子を含有することにより、上述したような利点を有するので、密着性を向上させつつ、ガスバリア性も向上させることができる。
また、コロイダルシリカ由来のシリカ粒子は通常、nmサイズの微粒子であることから、投錨効果によってガスバリア層との密着性を向上させることができる。したがって、例えば本発明のガスバリアフィルムが可撓性を有する包装材に用いられた場合であっても、上記ガスバリア層からゾルゲルコート層が剥離する等の問題が生じることがなく、良好なガスバリア性を維持することが可能となる。
さらに、ゾルゲルコート層は、有機金属化合物の加水分解物またはM2O・nSiO2(Mはリチウムまたはリチウムを含む複数のアルカリ金属、nはモル比で1〜20の範囲内)で表されるアルカリ金属ポリシリケートのいずれか一方を含有する層であることから、ゾルゲルコート層の形成に用いられるゾルゲルコート層形成用塗工液の上記ガスバリア層に対する親和性を高いものとすることができる。これにより、上記ゾルゲルコート層とガスバリア層との密着性を向上させることもできる。
以下、このようなガスバリアフィルムの各構成について説明する。
以下、このようなガスバリアフィルムの各構成について説明する。
1.ゾルゲルコート層
本発明に用いられるゾルゲルコート層は、後述するガスバリア層上に形成され、有機金属化合物の加水分解物またはM2O・nSiO2(Mはリチウムまたはリチウムを含む複数のアルカリ金属、nはモル比で1〜20の範囲内)で表されるアルカリ金属ポリシリケートと、コロイダルシリカ由来のシリカ粒子とを含有する膜からなるものである。本発明においては、このようにコロイダルシリカを原料として用いることにより、ゾルゲルコート層を形成する際、比較的低温の乾燥条件であっても、成膜性が高いという利点があり、良好な膜強度を得ることができる。
本発明に用いられるゾルゲルコート層は、後述するガスバリア層上に形成され、有機金属化合物の加水分解物またはM2O・nSiO2(Mはリチウムまたはリチウムを含む複数のアルカリ金属、nはモル比で1〜20の範囲内)で表されるアルカリ金属ポリシリケートと、コロイダルシリカ由来のシリカ粒子とを含有する膜からなるものである。本発明においては、このようにコロイダルシリカを原料として用いることにより、ゾルゲルコート層を形成する際、比較的低温の乾燥条件であっても、成膜性が高いという利点があり、良好な膜強度を得ることができる。
本発明に用いられるシリカ粒子は、コロイダルシリカを原料とするものであれば特に限定されるものではない。ここで一般に、コロイダルシリカとは、コロイド状態のシリカ粒子を水または有機溶媒に分散させたコロイド溶液をいう。コロイダルシリカは、製法や製造に用いられる溶媒等によってその形状や粒子径等が異なるものであるが、本発明においては、一般的にコロイダルシリカとして用いられているものであれば使用することができ、特に限定されるものではない。
上記コロイダルシリカは、粒子径が小さいほど結合力が強くなることが知られており、本発明においては、平均粒子径が50nm以下であるコロイダルシリカを用いることが好ましく、さらに好ましくは、3nm〜15nmのものである。
また、上記コロイダルシリカはコロイド溶液としてアルカリ性を呈するものが、地汚れ発生を抑制する効果が高いことから、特に好ましい。
本発明に用いられるコロイダルシリカとしては、平均粒子径が上記範囲にあるアルカリ性のコロイダルシリカを用いることが好ましく、このようなコロイダルシリカとしては、例えば、日産化学社製の「スノーテックス−20(粒子径10nm〜20nm)」、「スノーテックス−30(粒子径10nm〜20nm)」、「スノーテックス−40(粒子径10nm〜20nm)」、「スノーテックス−N(粒子径10nm〜20nm)」、「スノーテックス−S(粒子径8nm〜11nm)」、「スノーテックス−XS(粒子径4nm〜6nm)」が挙げられる。
また、本発明に用いられるコロイダルシリカは、無変性のものであってもよく、変性されたものであってもよい。
変性されたコロイダルシリカとしては、例えば有機溶剤変性コロイダルシリカを挙げることができる。有機溶剤変性コロイダルシリカとしては、ケイ酸ソーダやクロロシランから合成されるコロイダルシリカの表面を有機溶剤でエステル化したものを用いることができる。この有機溶剤としては、水と混合する溶剤であれば特に限定されるものではなく、例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコールのアルコール類;エチレングリコール等のグリコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;DME、THF等のエーテル類;などが挙げられる。このような有機溶剤変性コロイダルシリカは、溶媒や製法によって粒子径や含有水分が異なるが、いずれの有機溶剤変性コロイダルシリカも用いることができる。
変性されたコロイダルシリカとしては、例えば有機溶剤変性コロイダルシリカを挙げることができる。有機溶剤変性コロイダルシリカとしては、ケイ酸ソーダやクロロシランから合成されるコロイダルシリカの表面を有機溶剤でエステル化したものを用いることができる。この有機溶剤としては、水と混合する溶剤であれば特に限定されるものではなく、例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコールのアルコール類;エチレングリコール等のグリコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;DME、THF等のエーテル類;などが挙げられる。このような有機溶剤変性コロイダルシリカは、溶媒や製法によって粒子径や含有水分が異なるが、いずれの有機溶剤変性コロイダルシリカも用いることができる。
上記コロイダルシリカ由来のシリカ粒子の平均粒子径としては、1nm〜50nmの範囲内であることが好ましく、中でも3nm〜30nmの範囲内、特に5nm〜15nmの範囲内であることが好ましい。これにより、ゾルゲルコート層の成膜性および膜強度を優れたものとすることができ、かつゾルゲルコート層の透明性を保持させることができるからである。
なお、上記平均粒子径は、日機装製「マイクロトラックUPA」により測定した値を用いることができる。
なお、上記平均粒子径は、日機装製「マイクロトラックUPA」により測定した値を用いることができる。
このようなコロイダルシリカ由来のシリカ粒子の含有量としては、ゾルゲルコート層中0.1質量%〜80質量%の範囲内、中でも1.0質量%〜50質量%の範囲内、特に3.0質量%〜30質量%の範囲内であることが好ましい。シリカ粒子の含有量が上記範囲を超えると、ゾルゲルコート層を形成する際、ゾルゲルコート層形成用塗工液の良好な塗工性が得られにくく、またゾルゲルコート層の成膜性が不十分となり、均一な膜を形成しにくい場合があるからである。また、シリカ粒子の含有量が上記範囲に満たないと、シリカ粒子を含有させる効果が得られない場合があるからである。
なお、シリカ粒子の含有量は、ゾルゲルコート層のSEMやTEM撮影像を用いて測定することによって、得られた値を用いることができる。
なお、シリカ粒子の含有量は、ゾルゲルコート層のSEMやTEM撮影像を用いて測定することによって、得られた値を用いることができる。
また、ゾルゲルコート層は、有機金属化合物の加水分解物、または、M2O・nSiO2(Mはリチウムまたはリチウムを含む複数のアルカリ金属、nはモル比で1〜20の範囲内)で表されるアルカリ金属ポリシリケートのいずれかを含有するものである。
なお、本発明において、「有機金属化合物の加水分解物」とは、有機金属化合物または有機金属化合物の加水分解物をいい、有機金属化合物も含まれる。
本発明に用いられる有機金属化合物の加水分解物は、特に限定されるものではないが、例えば、一般式AmM(OR)n−m(式中、Aは炭素数1〜10個の炭素主鎖1種類以上で構成され、Mは金属元素、Rはアルキル基であり、nは金属元素の酸化数、mは置換数(0≦m<n)を表す)で示される有機金属化合物、または上記有機金属化合物の重合体からなることが好ましい。上記一般式で示される有機金属化合物の置換基がビニル基、エポキシ基、アルキル基、アミノ基を有してもよく、それらの有機金属化合物を1種類または、2種類以上添加することにより、各種機能、特に耐水性、耐湿性を付与することが可能となる。
上記一般式で示される金属元素Mは、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)とすることが好ましい。
本発明に用いられる有機金属化合物の加水分解物は、特に限定されるものではないが、例えば、一般式AmM(OR)n−m(式中、Aは炭素数1〜10個の炭素主鎖1種類以上で構成され、Mは金属元素、Rはアルキル基であり、nは金属元素の酸化数、mは置換数(0≦m<n)を表す)で示される有機金属化合物、または上記有機金属化合物の重合体からなることが好ましい。上記一般式で示される有機金属化合物の置換基がビニル基、エポキシ基、アルキル基、アミノ基を有してもよく、それらの有機金属化合物を1種類または、2種類以上添加することにより、各種機能、特に耐水性、耐湿性を付与することが可能となる。
上記一般式で示される金属元素Mは、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)とすることが好ましい。
また、本発明に用いられるM2O・nSiO2(Mはリチウムまたはリチウムを含む複数のアルカリ金属、nはモル比で1〜20の範囲内)で表されるアルカリ金属ポリシリケートは、Li2O・nSiO2(nはモル比)で表されるリチウムシリケートを必須成分とするものである。これは、リチウムを含まない単独または複数のアルカリ金属で構成されるアルカリ金属ポリシリケートを含有する膜では、ガスバリア層と積層した場合に、高温高湿下で安定した高度なガスバリア性を達成できない場合があるからである。
本発明においては、ガスバリア層とゾルゲルコート層とを積層することにより、ガスバリア性を向上させるものであるので、ゾルゲルコート層自体はガスバリア性を有さないものであってもよい。したがって、上記アルカリ金属ポリシリケートにはリチウム以外のアルカリ金属系のシリケートが含まれていてもよく、例えばナトリウムシリケートやカリウムシリケートが含まれていてもよい。ナトリウムシリケートは安価であるのでコスト的に有利であり、カリウムシリケートは耐水性が良好である。
このアルカリ金属ポリシリケートの溶液としては、水を溶媒とした一般に水ガラス(珪酸ナトリウム水溶液の通称)として知られるアルカリシリケート水溶液が用いられる。
本発明においては、ガスバリア層とゾルゲルコート層とを積層することにより、ガスバリア性を向上させるものであるので、ゾルゲルコート層自体はガスバリア性を有さないものであってもよい。したがって、上記アルカリ金属ポリシリケートにはリチウム以外のアルカリ金属系のシリケートが含まれていてもよく、例えばナトリウムシリケートやカリウムシリケートが含まれていてもよい。ナトリウムシリケートは安価であるのでコスト的に有利であり、カリウムシリケートは耐水性が良好である。
このアルカリ金属ポリシリケートの溶液としては、水を溶媒とした一般に水ガラス(珪酸ナトリウム水溶液の通称)として知られるアルカリシリケート水溶液が用いられる。
さらに、上記アルカリ金属ポリシリケートを用いる場合には、ゾルゲルコート層が、添加剤としてシランカップリング剤およびその加水分解物を含有していてもよい。シランカップリング剤およびその加水分解物は、成膜性や密着性を改善したり、ゾルゲルコート層のクラックの発生を防ぐことができるからである。
シランカップリング剤とは、R1 n −Si(OR2 )4-n の式で表される一般的なケイ素カップリング剤である。ここで、上記式中、R1 は炭素数1から4のアルキル基、ビニル基、アミノ基、エポキシ基、メタクリロキシ基およびビニル基からなる群から選ばれる1以上の基を有する有機基であり、R2 は炭素数1〜4のアルキル基であり、nは0〜2の正数である。
このようなシランカップリング剤としては、例えばR1 がアルコキシル基であるテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトライソプロポキシシラン、ビニル基であるビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、アミノ基である、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、エポキシ基である3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、メタクリロキシ基である3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
シランカップリング剤とは、R1 n −Si(OR2 )4-n の式で表される一般的なケイ素カップリング剤である。ここで、上記式中、R1 は炭素数1から4のアルキル基、ビニル基、アミノ基、エポキシ基、メタクリロキシ基およびビニル基からなる群から選ばれる1以上の基を有する有機基であり、R2 は炭素数1〜4のアルキル基であり、nは0〜2の正数である。
このようなシランカップリング剤としては、例えばR1 がアルコキシル基であるテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトライソプロポキシシラン、ビニル基であるビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、アミノ基である、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、エポキシ基である3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、メタクリロキシ基である3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
本発明においては、ゾルゲルコート層が、添加剤としてイソシアネート化合物を含有していてもよい。イソシアネート化合物は、耐湿性を付与させることができるからである。
このようなゾルゲルコート層の膜厚は、0.01μm〜50μmの範囲内、中でも0.1μm〜10μmの範囲内、特に0.5μm〜5μmの範囲内であることが好ましい。これにより、上記ゾルゲルコート層成膜時の乾燥による硬化収縮の際、クラック等が発生することを防止することができ、ガスバリア性の低下を抑制することができる。また、ゾルゲルコート層の膜厚が上記範囲内であることにより、上記ゾルゲルコート層の速乾性を高めることができ、製造工程上有利となる。さらに、上記ガスバリア層の膜厚が上記範囲内であれば、上記ガスバリア層のピンホールやクラック等を埋めて欠陥を補うことは十分に可能であるからである。本発明においては、ゾルゲルコート層にシリカ粒子を含有させることにより、成膜性が良好となるため、上述したようにゾルゲルコート層の膜厚が比較的薄い場合であっても、均一な膜とすることが可能である。
上記ゾルゲルコート層の形成方法としては、例えば、上述した材料によりゾルゲルコート層形成用塗工液(ゾル液)を調製し、このゾルゲルコート層形成用塗工液を上記ガスバリア層上に塗布し、加熱乾燥させる方法等を用いることができる。このような方法では、塗布されたゾルゲルコート層形成用塗工液(ゾル液)が、溶媒が揮発するとともに、ゾルゲル反応による脱水重縮合によって硬化(ゲル化)し、ゾルゲルコート層が成膜されるのである。
ゾルゲルコート層形成用塗工液を調製する際には、例えばコロイダルシリカとアルカリシリケート水溶液とを混合したり、コロイダルシリカと有機金属化合物とを混合したり、コロイダルシリカと有機金属化合物をあらかじめ加水分解させたものとを混合したりすることができる。
また、上記ゾルゲルコート層形成用塗工液を調製する際には、有機金属化合物もしくは有機金属化合物の加水分解物、あるいはアルカリシリケート水溶液と、コロイダルシリカとを、ガスバリア層上に塗布する直前に混合することが好ましい。コロイダルシリカには、ゾルゲル反応を促進させる作用があるため、これらを予め混合させたものを保存しておくと、保存中にゾルゲル反応が進行しすぎてしまうおそれがあるからである。
ゾルゲルコート層形成用塗工液の塗布方法としては、ガスバリア層上に塗布可能であれば特に限定されないが、例えばディッピング法、ロールコート、グラビアコート、リバースコート、エアナイフコート、コンマコート、ダイコート、スクリーン印刷法、スプレーコート、グラビアオフセット法、バーコート等を用いることができる。これらの中でも、例えばフィルム状の基材に塗布する場合においては、グラビアコート、ダイコート、グラビアオフセット法、バーコートが好適に用いられ、特に生産効率およびコスト面を考慮すると、グラビアコートが好適に用いられる。
また、加熱乾燥方法としては、例えば熱風乾燥、熱ロール乾燥、赤外線照射などを挙げることができ、特に限定されるものではない。
また、加熱乾燥方法としては、例えば熱風乾燥、熱ロール乾燥、赤外線照射などを挙げることができ、特に限定されるものではない。
2.ガスバリア層
本発明に用いられるガスバリア層は、ガスバリア性を付与するために基材上に形成された蒸着膜であれば特に限定されるものはなく、透明膜であっても、不透明膜であってもよい。
本発明に用いられるガスバリア層は、ガスバリア性を付与するために基材上に形成された蒸着膜であれば特に限定されるものはなく、透明膜であっても、不透明膜であってもよい。
蒸着膜を透明膜とする場合の材料としては、例えば酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸化窒化ケイ素、炭化窒化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、窒化チタン等を挙げることができる。
また、酸化ケイ素からなる蒸着膜は、主たる構成要素であるケイ素および酸素の他に、アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、カリウム、ナトリウム、チタン、ジルコニウム、イットリウム等の金属や、炭素、ホウ素、窒素、フッ素等の非金属元素を含んでいてもよい。
一方、不透明膜とする場合の材料としては、アルミニウム、チタン、シリコン等を挙げることができる。
また、酸化ケイ素からなる蒸着膜は、主たる構成要素であるケイ素および酸素の他に、アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、カリウム、ナトリウム、チタン、ジルコニウム、イットリウム等の金属や、炭素、ホウ素、窒素、フッ素等の非金属元素を含んでいてもよい。
一方、不透明膜とする場合の材料としては、アルミニウム、チタン、シリコン等を挙げることができる。
本発明においては、上記の材料の中でも、酸化ケイ素が好ましく用いられる。酸化ケイ素を用いて成膜された蒸着膜は、ゾルゲルコート層、および基材や後述するアンカー層との密着性が良好であるからである。
上記ガスバリア層は、単一層であってもよく、バリア性を向上させるために複数積層してもよい。また、積層する場合の組み合わせとしては、同種、異種を問わない。
また、ガスバリア層は、後述する基材の少なくとも一方の面に形成されるものであり、基材の片方の面に形成されるものであってもよく、また基材の両面に形成されるものであってもよい。
このようなガスバリア層の膜厚は、水蒸気や酸素に対するバリア性を有するような膜厚であれば特に限定されるものではなく、上述した材料により適宜選択される。通常は5nm〜5000nmの範囲内であり、好ましくは50nm〜1000nmの範囲内、特に100nm〜500nmの範囲内であることが好ましい。また、酸化アルミニウムまたは酸化ケイ素を用いた場合は、10nm〜300nmの範囲内であることがより好ましい。
ガスバリア層の膜厚が薄すぎるとバリア性の低下が見られ、一方、ガスバリア層の膜厚が厚すぎるとガスバリア層形成時にクラック等が入る可能性があるからである。
ガスバリア層の膜厚が薄すぎるとバリア性の低下が見られ、一方、ガスバリア層の膜厚が厚すぎるとガスバリア層形成時にクラック等が入る可能性があるからである。
上記ガスバリア層は、例えばスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法等の物理的気相成長法(PVD)や、化学的気相成長法(CVD)などにより形成することができる。これらの中でも、ガスバリア層形成時における基材および後述するアンカー層への熱の影響を比較的少なくすることができ、生産速度が速く、均一な薄膜を得やすい点では、化学的気相成長法(CVD)が好ましい。
3.基材
本発明に用いられる基材は、上述した蒸着膜からなるガスバリア層を保持することができるものであれば特に限定されるものではなく、一般的に使用されている種々のシート状またはフィルム状の基材を、本発明のガスバリアフィルムの用途に応じて適宜選択して使用することができる。
本発明に用いられる基材は、上述した蒸着膜からなるガスバリア層を保持することができるものであれば特に限定されるものではなく、一般的に使用されている種々のシート状またはフィルム状の基材を、本発明のガスバリアフィルムの用途に応じて適宜選択して使用することができる。
このような基材としては、例えば紙、板紙やポリ乳酸等の生分解性プラスチック、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66等)、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル等あるいはこれらの高分子の共重合体を使用することができる。なお、上記プラスチック材料については、延伸、未延伸のどちらでもよく、また機械強度や寸法安定性を有するものがよい。
この基材としては、帯電防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、滑剤、着色剤等の公知の添加剤を含有したものを使用することができる。また、表面に、コロナ処理、オゾン処理、プラズマ処理等の表面改質を行い、その表面に形成される被膜との密着性を向上させたものも使用することができる。
基材の厚さとしては、特に制限を受けるものではなく、本発明のガスバリアフィルムの用途や、ガスバリア層以外にも他の層を積層する等の層構成等に応じて異なるものであるが、実用的には3〜200μmの範囲で、価格面や用途によっては3〜30μmとすることがより好ましい。特に包装用途では、12μm程度とする場合が多い。
4.アンカー層
本発明のガスバリアフィルムは、例えば図2に示すように、基材2とガスバリア層3との間にアンカー層6が形成されていてもよい。このようにアンカー層が形成されていることにより、上記基材と上記ガスバリア層との密着性を向上させることが可能となり、例えば本発明のガスバリアフィルムが可撓性を有する包装材に用いられた場合であっても、ガスバリア層が剥離する等の問題が生じることがなく、良好なガスバリア性を維持することが可能となる。
後述するようにガスバリア層とゾルゲルコート層とを交互に繰り返し積層する場合には、積層されたガスバリア層およびゾルゲルコート層のうち最も基材側に形成されている層と基材との間にアンカー層が形成される。
本発明のガスバリアフィルムは、例えば図2に示すように、基材2とガスバリア層3との間にアンカー層6が形成されていてもよい。このようにアンカー層が形成されていることにより、上記基材と上記ガスバリア層との密着性を向上させることが可能となり、例えば本発明のガスバリアフィルムが可撓性を有する包装材に用いられた場合であっても、ガスバリア層が剥離する等の問題が生じることがなく、良好なガスバリア性を維持することが可能となる。
後述するようにガスバリア層とゾルゲルコート層とを交互に繰り返し積層する場合には、積層されたガスバリア層およびゾルゲルコート層のうち最も基材側に形成されている層と基材との間にアンカー層が形成される。
上記アンカー層に用いられる材料としては、ポリエチレンイミンやその誘導体、シランカップリング剤、有機チタネート、ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレア系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系エマルジョン、界面活性剤などを含んだものを用いることができる。また、イソシアネート化合物やイソシアネート化合物とアクリル樹脂との混合物なども用いることができる。
本発明においては、上記アンカー層に用いられる材料として、上述した中でも耐アルカリ性に優れた、ウレタン結合、ウレア結合を含んでいるものとすることが好ましい。
上記アンカー層を設ける場合の形成方法としては、通常のコーティング方法を用いることができる。例えばディッピング法、ロールコート、グラビアコート、リバースコート、エアナイフコート、コンマコート、ダイコート、スクリーン印刷法、スプレーコート、グラビアオフセット法等を用いることができる。これらの塗工方式を用いて基材上に塗布する。乾燥方法は、熱風乾燥、熱ロール乾燥、赤外線照射など、特に限定しない。
5.オーバーコート層
本発明のガスバリアフィルムは、例えば図2に示すように、ゾルゲルコート層4上にオーバーコート層7が形成されていてもよい。このようにオーバーコート層を形成することで、ラミネートや印刷の時に生じる熱やこすれ、引っ張りによるダメージ(クラック)の発現を、オーバーコート層がクッション代わりになることにより防ぎ、また耐湿性を向上させることが可能となる。
後述するようにガスバリア層とゾルゲルコート層とを交互に繰り返し積層する場合には、ガスバリア層およびゾルゲルコート層が積層された最表面にオーバーコート層が形成される。
本発明のガスバリアフィルムは、例えば図2に示すように、ゾルゲルコート層4上にオーバーコート層7が形成されていてもよい。このようにオーバーコート層を形成することで、ラミネートや印刷の時に生じる熱やこすれ、引っ張りによるダメージ(クラック)の発現を、オーバーコート層がクッション代わりになることにより防ぎ、また耐湿性を向上させることが可能となる。
後述するようにガスバリア層とゾルゲルコート層とを交互に繰り返し積層する場合には、ガスバリア層およびゾルゲルコート層が積層された最表面にオーバーコート層が形成される。
上記オーバーコート層の材料としては、耐アルカリ性に優れた、ウレタン結合、ウレア結合を含んでいるものとすることができ、具体的にはイソシアネート化合物やイソシアネート化合物とアクリル樹脂との混合物などを挙げることができる。
このような材料を用いてオーバーコート層を形成する場合の形成方法としては、上述したアンカー層と同様の形成方法を用いることができる。
上記オーバーコート層の厚みとしては、厚さが0.001μm以下では密着性や被膜形成性が得られず、1μm以上では不経済であるため好ましくない。一般的には0.1μm〜1μmの範囲が実用的で好ましい。
6.その他の層
本発明のガスバリアフィルムは、上述した各層以外にも他の層が設けられていてもよく、例えば印刷層やヒートシール層等が設けられていてもよい。
本発明のガスバリアフィルムは、上述した各層以外にも他の層が設けられていてもよく、例えば印刷層やヒートシール層等が設けられていてもよい。
印刷層は、本発明のガスバリアフィルムを包装袋などとして実用的に用いるために形成されるものであり、ウレタン系、アクリル系、ニトロセルロース系、ゴム系等の従来から公知に用いられているインキバインダー樹脂に各種顔料、耐候顔料及び可塑剤、乾燥剤、安定剤等の添加剤などが添加されてなるインキにより構成される層で、文字、絵柄等が形成されている。形成方法としては、例えばオフセット印刷法、グラビア印刷法、シルクスクリーン印刷法等の周知の印刷方式や、ロールコート、グラビアコート等の周知の塗布方式を用いることができる。厚さは、0.1〜2.0μmの範囲で適宜選択される。
また印刷層を積層する時に多色の印刷機を用いる場合、先にゾルゲルコート層および/またはオーバーコート層を設けた後そのまま同じ印刷機を用いて印刷層を設けてもよい。
またヒートシール層は、本発明のガスバリアフィルムを袋状包装体とする場合の接着部等に利用されるものであり、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体及びそれらの金属架橋物等の樹脂が用いられる。厚さは目的に応じて決められるが、一般的には15〜200μmの範囲である。
ヒートシール層の形成方法としては、上述樹脂からなるフィルム状のものを2液硬化型ウレタン系接着剤を用いて貼り合わせるドライラミネート法、無溶剤接着剤を用いて貼り合わせるノンソルベントドライラミネート法、上述した樹脂を加熱溶融させカーテン状に押し出し貼り合わせるエキストルージョンラミネート法等いずれも公知の積層方法により形成することができる。
7.ガスバリアフィルム
本発明においては、ガスバリア層の直上にゾルゲルコート層を設けることにより、良好なガスバリア性が得られるので、基材側から、ガスバリア層およびゾルゲルコート層の二層が直接積層されていればよく、例えばガスバリア層とゾルゲルコート層とが交互に繰り返し積層されていてもよい。
本発明においては、ガスバリア層の直上にゾルゲルコート層を設けることにより、良好なガスバリア性が得られるので、基材側から、ガスバリア層およびゾルゲルコート層の二層が直接積層されていればよく、例えばガスバリア層とゾルゲルコート層とが交互に繰り返し積層されていてもよい。
例えば図3に示すように、基材2側からガスバリア層3、ゾルゲルコート層4、ガスバリア層3の順に積層された3層構成であってもよい。このような3層構成とすることにより、基材上に形成されたガスバリア層のピンホールやクラック等がその上に形成されたゾルゲルコート層により補われるとともに、さらにゾルゲルコート層上にガスバリア層が形成されるので、ガスバリアフィルムのガスバリア性を高めることが可能となるからである。
また、例えば図4に示すように、基材2側からゾルゲルコート層4、ガスバリア層3、ゾルゲルコート層4の順に積層された3層構成であってもよい。本発明におけるゾルゲルコート層はシリカ粒子を含有しているので、投錨効果により基材との密着性を良好なものとすることができる。また、上記ゾルゲルコート層は、上述したようにガスバリア層との密着性が良好である。したがって、ガスバリア層と基材との間にゾルゲルコート層を設けることにより、基材とガスバリア層との密着性を向上させることができ、良好なガスバリア性を得ることができる。
また、一般的に、柔軟性等が高い基材上に直接、蒸着膜を形成すると、蒸着膜にクラック等が生じやすい場合がある。さらに一般に、ゾルゲルコート層は、蒸着膜よりも軟らかく、柔軟性等が高い基材よりも硬い場合が多い。このため、上述したように基材上にゾルゲルコート層を積層することにより、蒸着膜を形成する面の硬さが増し、蒸着膜を形成するのに適した硬さとすることができる。したがって、上述したような構成とすることにより、ゾルゲルコート層上にガスバリアを形成する際、ガスバリア層にクラックが発生することを防ぐことが可能となる。
また、一般的に、柔軟性等が高い基材上に直接、蒸着膜を形成すると、蒸着膜にクラック等が生じやすい場合がある。さらに一般に、ゾルゲルコート層は、蒸着膜よりも軟らかく、柔軟性等が高い基材よりも硬い場合が多い。このため、上述したように基材上にゾルゲルコート層を積層することにより、蒸着膜を形成する面の硬さが増し、蒸着膜を形成するのに適した硬さとすることができる。したがって、上述したような構成とすることにより、ゾルゲルコート層上にガスバリアを形成する際、ガスバリア層にクラックが発生することを防ぐことが可能となる。
さらに、例えば図5に示すように、基材2側からガスバリア層3、ゾルゲルコート層4、ガスバリア層3、ゾルゲルコート層4の順に積層された4層構成であってもよく、またこれ以上であってもよい。これにより、さらに優れたバリア性が得られるからである。
このようにガスバリア層とゾルゲルコート層とを交互に繰り返し積層する場合には層間の密着性が良好であるので、従来のようにガスバリア性を高めるためにガスバリア層を厚くまたは重ねて形成する場合とは異なり、剥離や亀裂が生じにくいという利点を有する。また、本発明においては、ガスバリア層とゾルゲルコート層とを積層させることにより、ガスバリア性が向上するため、各層の厚みを厚くする必要がなく、ガスバリア層とゾルゲルコート層とを交互に繰り返し積層して多層構造としたとしても、ガスバリアフィルム全体の厚みを抑えることできる。
ガスバリア層とゾルゲルコート層とを重ねて設ける場合には、2層以上であればよいが、ガスバリアフィルムの全体の厚みを考慮すると8層程度までとすることが好ましい。
ガスバリア層とゾルゲルコート層とを重ねて設ける場合には、2層以上であればよいが、ガスバリアフィルムの全体の厚みを考慮すると8層程度までとすることが好ましい。
本発明のガスバリアフィルムのガスバリア性としては、酸素透過率(OTR)が1cc/m2/day/atm以下であることが好ましく、より好ましくは0.5cc/m2/day/atm以下、特に0.1cc/m2/day/atm以下であることが好ましい。また、水蒸気透過率(WVTR)が1g/m2/day以下であることが好ましく、より好ましくは0.5g/m2/day以下、特に0.1g/m2/day以下であることが好ましい。
なお、上記酸素透過率は、測定温度23℃、湿度90%Rhの条件下で、酸素ガス透過率測定装置(モダンコントロール(株)製、OXTRAN 2/20:商品名)を用いて測定した値である。また、上記水蒸気透過率は、測定温度37.8℃、湿度100%Rhの条件下で、水蒸気透過率測定装置(モダンコントロール(株)製、PERMATRAN−W 3/31:商品名)を用いて測定した値である。
なお、上記酸素透過率は、測定温度23℃、湿度90%Rhの条件下で、酸素ガス透過率測定装置(モダンコントロール(株)製、OXTRAN 2/20:商品名)を用いて測定した値である。また、上記水蒸気透過率は、測定温度37.8℃、湿度100%Rhの条件下で、水蒸気透過率測定装置(モダンコントロール(株)製、PERMATRAN−W 3/31:商品名)を用いて測定した値である。
本発明のガスバリアフィルムは、内容物の品質を変化させる原因となる酸素と水蒸気をほとんど透過させないので、高いガスバリア性が要求される用途、例えば食品や医薬品等の包装材料や電子デバイス等のパッケージ材料用に好ましく用いることができる。また、その高度なガスバリア性および耐衝撃性を共に有する点から、例えば各種ディスプレイ用の基材として用いることが可能である。さらに、太陽電池のカバーフィルム等にも用いることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下、本発明について実施例および比較例を用いて具体的に説明する。
(ゾルゲルコート溶液の調製)
固形分10wt%に調整したリチウムシリケート水溶液(Li2O・nSiO2、n=約5mol比)10gに、テトラエチルオルソシリケート(Si(OC2H5)4:TEOSと略記)8.3g(0.04mol)と2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン(チッソ製 サイラーエースS530)9.9g(0.04mol)と0.1Nの塩酸18gとを加え18時間攪拌し、ゾルゲルコート溶液を調製した。
(コロイダルシリカ溶液の調製)
コロイダルシリカとして、日産化学社製の「スノーテックス−20(粒子径10nm〜20nm)」を用い、固形分濃度が10wt%になるように、イソプロピルアルコールで調製し、コロイダルシリカ溶液を得た。
固形分10wt%に調整したリチウムシリケート水溶液(Li2O・nSiO2、n=約5mol比)10gに、テトラエチルオルソシリケート(Si(OC2H5)4:TEOSと略記)8.3g(0.04mol)と2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン(チッソ製 サイラーエースS530)9.9g(0.04mol)と0.1Nの塩酸18gとを加え18時間攪拌し、ゾルゲルコート溶液を調製した。
(コロイダルシリカ溶液の調製)
コロイダルシリカとして、日産化学社製の「スノーテックス−20(粒子径10nm〜20nm)」を用い、固形分濃度が10wt%になるように、イソプロピルアルコールで調製し、コロイダルシリカ溶液を得た。
[実施例1]
(ガスバリア層の形成)
基材として、2軸延伸ポリエステルフィルム(ユニチカ社製、エンブレットPET12、厚み12μm)を用いた。次いで、巻き取り式の真空蒸着装置を用い、チャンバーの到達真空度が3.0×10−5torr(4.0×10−3Pa)になるまで排気した後、酸素ガスをコーティングドラムの近傍に、チャンバー内の圧力を3.0×10−4torr(4.0×10−2Pa)に保って導入し、蒸発源の一酸化ケイ素をピアス型電子銃により、約10kwの電力で加熱して蒸着させ、コーティングドラム上を120m/minの速度で走行するポリエステルフィルム上に、厚みが500Åの酸化ケイ素のガスバリア層を形成した。
(ゾルゲルコート層の形成)
ゾルゲルコート溶液およびコロイダルシリカ溶液を用いて、ゾルゲルコート溶液:コロイダルシリカ溶液=5:5(重量比)の割合となるように調製し、ゾルゲルコート層形成用塗工液を得た。このゾルゲルコート層形成用塗工液を上記ガスバリア層上に、乾燥後の膜の厚みが約1μmとなるようにバーコーティングし、100℃で30分間熱処理してゾルゲルコート層を形成し、ガスバリアフィルムを得た。
(ガスバリア層の形成)
基材として、2軸延伸ポリエステルフィルム(ユニチカ社製、エンブレットPET12、厚み12μm)を用いた。次いで、巻き取り式の真空蒸着装置を用い、チャンバーの到達真空度が3.0×10−5torr(4.0×10−3Pa)になるまで排気した後、酸素ガスをコーティングドラムの近傍に、チャンバー内の圧力を3.0×10−4torr(4.0×10−2Pa)に保って導入し、蒸発源の一酸化ケイ素をピアス型電子銃により、約10kwの電力で加熱して蒸着させ、コーティングドラム上を120m/minの速度で走行するポリエステルフィルム上に、厚みが500Åの酸化ケイ素のガスバリア層を形成した。
(ゾルゲルコート層の形成)
ゾルゲルコート溶液およびコロイダルシリカ溶液を用いて、ゾルゲルコート溶液:コロイダルシリカ溶液=5:5(重量比)の割合となるように調製し、ゾルゲルコート層形成用塗工液を得た。このゾルゲルコート層形成用塗工液を上記ガスバリア層上に、乾燥後の膜の厚みが約1μmとなるようにバーコーティングし、100℃で30分間熱処理してゾルゲルコート層を形成し、ガスバリアフィルムを得た。
[実施例2]
実施例1と同様にして、基材上にガスバリア層を形成した。
次に、ゾルゲルコート溶液およびコロイダルシリカ溶液の割合をゾルゲルコート溶液:コロイダルシリカ溶液=2:8(重量比)としたこと以外は、実施例1と同様にして、ガスバリア層上にゾルゲルコート層を形成し、ガスバリアフィルムを得た。
実施例1と同様にして、基材上にガスバリア層を形成した。
次に、ゾルゲルコート溶液およびコロイダルシリカ溶液の割合をゾルゲルコート溶液:コロイダルシリカ溶液=2:8(重量比)としたこと以外は、実施例1と同様にして、ガスバリア層上にゾルゲルコート層を形成し、ガスバリアフィルムを得た。
[実施例3]
実施例1と同様にして、基材上にガスバリア層を形成した。
次に、ゾルゲルコート溶液およびコロイダルシリカ溶液の割合をゾルゲルコート溶液:コロイダルシリカ溶液=8:2(重量比)としたこと以外は、実施例1と同様にして、ガスバリア層上にゾルゲルコート層を形成し、ガスバリアフィルムを得た。
実施例1と同様にして、基材上にガスバリア層を形成した。
次に、ゾルゲルコート溶液およびコロイダルシリカ溶液の割合をゾルゲルコート溶液:コロイダルシリカ溶液=8:2(重量比)としたこと以外は、実施例1と同様にして、ガスバリア層上にゾルゲルコート層を形成し、ガスバリアフィルムを得た。
[実施例4]
実施例1と同様にして、基材上にガスバリア層を形成した。
次に、実施例1と同様にゾルゲルコート層形成用塗工液を調製した。このゾルゲルコート層形成用塗工液を上記ガスバリア層上に、乾燥後の膜の厚みが約0.01μmとなるようにバーコーティングし、100℃で30分間熱処理してゾルゲルコート層を形成し、ガスバリアフィルムを得た。
実施例1と同様にして、基材上にガスバリア層を形成した。
次に、実施例1と同様にゾルゲルコート層形成用塗工液を調製した。このゾルゲルコート層形成用塗工液を上記ガスバリア層上に、乾燥後の膜の厚みが約0.01μmとなるようにバーコーティングし、100℃で30分間熱処理してゾルゲルコート層を形成し、ガスバリアフィルムを得た。
[実施例5]
実施例1と同様にして、基材上にガスバリア層を形成した。
次に、実施例1と同様にゾルゲルコート層形成用塗工液を調製した。このゾルゲルコート層形成用塗工液を上記ガスバリア層上に、乾燥後の膜の厚みが約20μmとなるようにバーコーティングし、100℃で30分間熱処理してゾルゲルコート層を形成し、ガスバリアフィルムを得た。
実施例1と同様にして、基材上にガスバリア層を形成した。
次に、実施例1と同様にゾルゲルコート層形成用塗工液を調製した。このゾルゲルコート層形成用塗工液を上記ガスバリア層上に、乾燥後の膜の厚みが約20μmとなるようにバーコーティングし、100℃で30分間熱処理してゾルゲルコート層を形成し、ガスバリアフィルムを得た。
[比較例1]
実施例1と同様にして、基材上にガスバリア層を形成した。
次に、ゾルゲルコート溶液は用いずにゾルゲルコート層形成用塗工液(ゾルゲルコート溶液:コロイダルシリカ溶液=0:10(重量比))を調製し、実施例1と同様にして、ガスバリア層上にゾルゲルコート層を形成し、ガスバリアフィルムを得た。
実施例1と同様にして、基材上にガスバリア層を形成した。
次に、ゾルゲルコート溶液は用いずにゾルゲルコート層形成用塗工液(ゾルゲルコート溶液:コロイダルシリカ溶液=0:10(重量比))を調製し、実施例1と同様にして、ガスバリア層上にゾルゲルコート層を形成し、ガスバリアフィルムを得た。
[比較例2]
実施例1と同様にして、基材上にガスバリア層を形成した。
次に、コロイダルシリカ溶液は用いずにゾルゲルコート層形成用塗工液(ゾルゲルコート溶液:コロイダルシリカ溶液=10:0(重量比))を調製し、実施例1と同様にして、ガスバリア層上にゾルゲルコート層を形成し、ガスバリアフィルムを得た。
実施例1と同様にして、基材上にガスバリア層を形成した。
次に、コロイダルシリカ溶液は用いずにゾルゲルコート層形成用塗工液(ゾルゲルコート溶液:コロイダルシリカ溶液=10:0(重量比))を調製し、実施例1と同様にして、ガスバリア層上にゾルゲルコート層を形成し、ガスバリアフィルムを得た。
[評価]
得られたガスバリアフィルムの特性を評価した結果を下記表1に示す。酸素透過率および水蒸気透過率は、上述した方法により測定した。また、全光線透過率は、日本電色社製ヘイズメーターNDH2000を用いて測定した値の平均値とした。
得られたガスバリアフィルムの特性を評価した結果を下記表1に示す。酸素透過率および水蒸気透過率は、上述した方法により測定した。また、全光線透過率は、日本電色社製ヘイズメーターNDH2000を用いて測定した値の平均値とした。
1 … ガスバリアフィルム
2 … 基材
3 … ガスバリア層
4 … ゾルゲルコート層
6 … アンカー層
7 … オーバーコート層
2 … 基材
3 … ガスバリア層
4 … ゾルゲルコート層
6 … アンカー層
7 … オーバーコート層
Claims (4)
- 基材と、前記基材の少なくとも一方の面に形成され、蒸着膜からなるガスバリア層と、前記ガスバリア層上に形成され、有機金属化合物の加水分解物またはM2O・nSiO2(Mはリチウムまたはリチウムを含む複数のアルカリ金属、nはモル比で1〜20の範囲内)で表されるアルカリ金属ポリシリケート、およびコロイダルシリカ由来のシリカ粒子を含有する膜からなるゾルゲルコート層とを有することを特徴とするガスバリアフィルム。
- 前記ゾルゲルコート層の膜厚が、0.01μm〜50μmの範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のガスバリアフィルム。
- 前記基材と前記ガスバリア層との間にアンカー層が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガスバリアフィルム。
- 前記ゾルゲルコート層上にオーバーコート層が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの請求項に記載のガスバリアフィルム。
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