JP2019093507A - ロボットの膝構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】膝を浅く屈曲させる場合に、膝を屈曲させるためにアクチュエータに必要とされるトルクが少なく抑えられたロボットの膝構造を提供する。【解決手段】脚部5は、大腿部10と、大腿部10よりも下方に配置された下腿部11と、大腿部10と下腿部11との間を屈曲可能に接続する膝関節部12と、脚部5が直立したときにたるみを持たせて大腿部10と下腿部11とを跨いで取り付けられたゴム部材15とを備えている。脚部5が、ゴム部材15が伸長するような深く屈曲した状態のときに、ゴム部材15による復元力F3が大腿部10と下腿部11とに付与される。【選択図】図5

Description

本発明は、ロボットが膝を屈曲させた状態から直立させた状態に復帰させる際に、補助的なトルクが膝に付加されるロボットの膝構造に関する。
従来、2足で歩行するロボットについての開発が行われている。このようなロボットは、人と同様の作業を行うことが可能なので、災害時の瓦礫の撤去や人命救助等、人が入ることが難しい場所で作業を行うことが期待されている。
このようなロボットが膝を屈曲させた状態から膝をまっすぐにさせて直立させた状態に復帰させる際には、膝関節に大きなトルクが必要とされる。そのため、膝関節に弾性体を配置し、膝を屈曲させた状態から直立させた状態に復帰させる際に弾性体の復元力を用いる構成が提案されている。
特許文献1には、膝関節に弾性体が配置された脚式ロボットについて開示されている。特許文献1の脚式ロボットでは、膝関節にバネが取り付けられ、膝を屈曲させた状態から直立させた状態に復帰させる際に、バネの復元力が用いられる構成について開示されている。また、特許文献1では、大きな復元力を必要とする際に膝に取り付けられたバネが引っ張られ、復元力を大きくする構成について開示されている。
特開2001−287177公報
特許文献1に開示された脚式ロボットでは、バネが、膝の屈曲に応じて引っ張られるように膝関節に取り付けられている。そのため、ロボットが膝を曲げようとする際に、膝の屈曲に応じてバネが引っ張られる。しかしながら、膝が屈曲する度に膝に取り付けられたバネが引っ張られるので、膝を小さく屈曲させるような場合であっても、膝を屈曲させるためのトルクと、バネを引っ張るためのトルクとの両方のトルクが必要になる。そのため、膝を浅く屈曲させる場合及び膝を深く屈曲させる場合の両方について、膝が屈曲する度に、膝を屈曲させる際に必要とされるトルクが大きくなり、膝を屈曲させる際に消費される電力が大きくなる。人型ロボットの消費電力が大きくなるので、その分運転コストが高くなる。
そこで、本発明は上記の事情に鑑み、膝を浅く屈曲させる場合には、膝を屈曲させるために必要とされるトルクが少なく抑えられたロボットの膝構造を提供することを目的としている。
本発明のロボットの膝構造は、屈曲可能な脚部を有するロボットであって、前記脚部は、大腿部と、前記大腿部よりも下方に配置された下腿部と、前記大腿部と前記下腿部との間を屈曲可能に接続する膝関節部と、前記脚部が直立したときにたるみを持たせて前記大腿部と前記下腿部とを跨いで取り付けられた復元力付与手段とを備え、前記脚部が、前記復元力付与手段が伸長するような深く屈曲した状態のときに、前記復元力付与手段による復元力が前記大腿部と前記下腿部とに付与されることを特徴とする。
上記構成のロボットの膝構造では、復元力付与手段が、たるみを持たせて大腿部と下腿部とを跨いで取り付けられるように構成されているので、脚部をある程度深く屈曲させたときにだけ復元力付与手段が引っ張られる。従って、脚部を浅く屈曲させたときには、復元力付与手段に引っ張り力が作用しないので、脚部を屈曲させるのに必要なトルクが小さくて済む。また、復元力付与手段が伸長するように脚部が深く屈曲した状態のときには、復元力付与手段によって復元力が大腿部と下腿部とに付与されるので、トルクを大腿部と下腿部とに補助的に付与することができる。
また、前記復元力付与手段は、ゴムによって形成され、帯状に形成されていてもよい。
復元力付与手段が帯状のゴムによって形成されているので、復元力付与手段が伸縮し易く、復元力を大腿部と下腿部とに適切に付与できる。
また、前記復元力付与手段は、前記脚部が屈曲したときに生じる前記大腿部と前記下腿部との間の隙間を塞ぐように取り付けられていてもよい。
復元力付与手段が、脚部が屈曲したときに生じる大腿部と下腿部との間の隙間を塞ぐように取り付けられているので、大腿部と下腿部との間の隙間に物が入り込むことを抑えることができる。
また、前記復元力付与手段は、前記膝関節部よりも、前記脚部を屈曲させた際に直立の状態から突出する側の位置を通って取り付けられていてもよい。
復元力付与手段が、脚部を屈曲させた際に直立の状態から突出する側の位置を通って取り付けられているので、脚部が深く屈曲したときには復元力付与手段が伸長し、脚部が屈曲の程度を浅くしたときには復元力付与手段が縮む。従って、脚部が深く屈曲した状態から屈曲の程度を浅くするときに、復元力付与手段が復元力を大腿部と下腿部とに効率的に付与することができる。
また、前記大腿部あるいは前記下腿部のいずれかにおける、前記膝関節部よりも、前記脚部を屈曲させた際に直立の状態から突出する側とは逆側の位置に取り付けられ、前記脚部が所定以上の屈曲角となったときに前記大腿部と前記下腿部との間に挟まれて圧縮されて復元力を発生させる被圧縮部を備えていてもよい。
被圧縮部による復元力が、大腿部と下腿部とに付与されるので、復元力付与手段とは別の位置で、復元力を大腿部と下腿部とに付与することができる。従って、復元力付与手段と、被圧縮部とによって複合的に復元力を大腿部と下腿部とに付与することができ、大きな復元力を大腿部と下腿部とに付与することができる。また、脚部が所定以上の屈曲角となったときに、被圧縮部による復元力が発生するので、脚部が浅く屈曲するような場合には被圧縮部は圧縮されず、被圧縮部の圧縮のためのトルクが用いられずに済む。
本発明によれば、比較的大きなトルクが必要とされる、脚部を深く屈曲させた状態のときにだけ、復元力付与手段が大腿部と下腿部とに復元力を付与するので、必要なときにだけ復元力付与手段が復元力を大腿部と下腿部とに付与することができる。脚部を浅く屈曲させる場合には、復元力付与手段に引っ張り力を作用させないので、脚部を屈曲させるのに少ないトルクで屈曲させることができる。従って、消費される電力が少なく済み、ロボットの運転コストを少なく抑えることができる。
(a)は本発明の第1実施形態に係る人型ロボットの正面図であり、(b)は(a)の人型ロボットの側面図である。 図1の人型ロボットの制御系統の構成について示したブロック図である。 図1の人型ロボットにおける膝関節部のカバー及び下腿部のカバーについて一部を破断して膝構造の内部を示した部分断面図である。 図1の人型ロボットにおける、膝関節部のカバーが取り外され、膝を屈曲させた状態の膝構造の斜視図である。 図1の人型ロボットにおける脚部を直立した状態から屈曲させ、さらに直立した状態に復帰させる際の各工程の脚部について示した側面図である。 図1の人型ロボットにおける脚部を直立した状態から屈曲させる際の各工程の脚部について、カバーを取り外して内部構造を示した側面図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係る人型ロボットにおける、膝関節部のカバーが取り外され、膝を屈曲させた状態の膝構造の斜視図であり、(b)は(a)の膝構造の平面図である。
以下、本発明の実施形態に係るロボットの膝構造について、添付図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態に係るロボットの膝構造について説明する。図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る人型ロボットの正面図であり、図1(b)は、人型ロボットの側面図である。
本実施形態のロボットとしての人型ロボット1は、人間を模した形状を有しており、頭部2、胴体部3、腕部4及び脚部5を有している。人型ロボット1は、脚部5の駆動を制御することにより、2足歩行を行うことが可能に構成されている。また、腕部4、脚部5を駆動させ、手足を移動させることにより、人間と同様の作業を行うことができる。
腕部4や脚部5等は、複数のリンクが関節によって接続されることによって構成されている。それぞれのリンク同士の間は、関節の部分で屈曲可能に構成されている。それぞれの関節には、サーボモータやアクチュエータといった駆動装置が配置されている。駆動装置の駆動が制御されることにより、リンク同士の間の屈曲の程度が制御され、腕部4や脚部5等の駆動が制御される。駆動装置は、人型ロボット1の有する屈曲可能な複数の関節に対応して複数備えられている。
人型ロボット1の胴体部3における背面部6には、ケーブル7が接続されている。ケーブル7は柔軟な材料によって形成されており、屈曲可能に構成されている。ケーブル7の内部には配線が配置されており、ケーブル7内部に配置された配線を介して人型ロボット1に電源からの電流が供給されている。本実施形態では、ケーブル7からの配線が分岐し、複数のサーボモータに接続されている。ケーブル7からの電流が配線を介してサーボモータに供給されるように構成されている。
脚部5の先端部には、足部8が設けられている。足部8の外側には、足先部9が取り付けられている。足先部9は、足部8に対し着脱可能に取り付けられている。
脚部5は、大腿部10と、大腿部10よりも下方に配置された下腿部11とを有している。大腿部10と下腿部11との間には、膝関節部12が設けられている。膝関節部12は、大腿部10と、下腿部11との間を屈曲可能に接続している。ここでは、膝関節部12は、大腿部10と下腿部11との間でヒンジ等によって屈曲可能に構成されている部分のことをいうものとする。
本実施形態では、大腿部10と下腿部11との間の回転可能な回転軸として膝関節部12が設けられており、脚部5のうち、回転軸としての膝関節部12よりも上方の部分を大腿部10とし、回転軸としての膝関節部12よりも下方の部分を下腿部11としている。
脚部5における下腿部11の後ろ側には、被圧縮バネ(被圧縮部)16が取り付けられている。つまり、被圧縮バネ16は、下腿部11における膝関節部12よりも、脚部5を屈曲させた際に直立の状態から突出する側(前側)とは逆側(後ろ側)の位置に取り付けられている。
被圧縮バネ16は、脚部5が屈曲したときに大腿部10と下腿部11との間に挟まれて圧縮される位置に取り付けられている。また、被圧縮バネ16は、脚部5が直立している状態では圧縮されず、脚部5が屈曲したときに圧縮される位置に取り付けられている。本実施形態では特に、脚部5が所定以上の屈曲角となったときにのみ、大腿部10と下腿部11との間に挟まれて圧縮される位置に被圧縮バネ16が取り付けられている。ここで、所定以上の屈曲角は、脚部5が深く屈曲した結果、大腿部10あるいは下腿部11と当接するような屈曲角のことをいうものとする。屈曲角が所定以上となったときに、被圧縮バネ16が大腿部10と下腿部11との間に挟まれ、そこで復元力を発生させる。
なお、本実施形態では、被圧縮バネ16は、下腿部11に取りつけられているが、本発明はこれに限定されない。被圧縮バネ16は、大腿部10に取り付けられていてもよく、大腿部10あるいは下腿部11のいずれかに取り付けられていればよい。
次に、人型ロボット1の制御構成について説明する。図2に、人型ロボット1における制御構成についてのブロック図を示す。
図2に示されるように、人型ロボット1における制御部14は、演算部14aと、記憶部14bと、サーボ制御部14cとを含む。
制御部14は、例えばマイクロコントローラ等のコンピュータを備えたロボットコントローラである。なお、制御部14は、集中制御する単独の制御部14によって構成されていてもよいし、互いに協働して分散制御する複数の制御部14によって構成されていてもよい。
記憶部14bには、ロボットコントローラとしての基本プログラム、各種固定データ等の情報が記憶されている。演算部14aは、記憶部14bに記憶された基本プログラム等のソフトウェアを読み出して実行することにより、本体部100の各種動作を制御する。すなわち、演算部14aは、本体部100の制御指令を生成し、これをサーボ制御部14cに出力する。例えば、演算部14aは、プロセッサユニットによって構成されている。
サーボ制御部14cは、演算部14aにより生成された制御指令に基づいて、人型ロボット1のそれぞれの関節に対応する駆動装置の駆動を制御するように構成されている。
次に、人型ロボット1における膝構造について説明する。
図3に、膝関節部12のカバー12a及び下腿部11のカバー11aについて一部を破断して膝構造の内部を示した部分断面図を示す。図3には、脚部5が直立した状態について示されている。
図3に示されるように、膝関節部12には、脚部5における大腿部10の一部と下腿部11の一部との間に復元力付与手段としてゴム部材15が設けられている。復元力付与手段としては弾性体が用いられており、本実施形態ではゴム部材15が用いられている。ゴム部材15は、ゴムによって形成され、本実施形態では、ゴム部材15は、複数重ねられたゴムチューブによって構成されている。ゴム部材15は、図3に示されるように、複数本のゴムチューブが取り付けられて複数重ねられたゴム部材15として構成されてもよいし、1本のゴムチューブが複数回折り返されて複数重ねられたゴム部材15として構成されてもよい。
ゴム部材15は、膝関節部12よりも上方の位置で、大腿部10から下方に延びた上側ゴム部材支持部10aに取り付けられている。また、ゴム部材15は、膝関節部12よりも下方の位置で、下腿部11の上端に設けられた下側ゴム部材支持部11bに取り付けられている。つまり、ゴム部材15は、大腿部10の上側ゴム部材支持部10aと、下腿部11の下側ゴム部材支持部11bとの間を架け渡すように設けられている。
本実施形態では、大腿部10の上側ゴム部材支持部10a及び下腿部11の下側ゴム部材支持部11bがパイプ状の形状を有して構成されている。パイプ状の上側ゴム部材支持部10a及び下側ゴム部材支持部11bにゴムチューブによって構成されたゴム部材15がそれぞれの位置で巻き付けられて、ゴム部材15が上側ゴム部材支持部10aと下側ゴム部材支持部11bとの間を架け渡すように設けられている。
ゴム部材15は、脚部5が直立したときにたるみを持たせた状態で、大腿部10と下腿部11とを跨いで取り付けられている。ゴム部材15の後ろ側には、脚部5の支柱5aが上下に延びて配置されている。本実施形態では、膝関節部12は、支柱5aにおける屈曲可能な部分である。
次に、膝を屈曲させたときの人型ロボット1における膝構造について説明する。
図4に、脚部5の膝を屈曲させた状態の膝構造について示す。図4は、膝関節部12のカバー12aが取り外され、膝を屈曲させた状態における膝構造の斜視図である。
図4に示されるように、ゴム部材15は、膝関節部12よりも前側の位置を通って、大腿部10と下腿部11との間に設けられている。このように、ゴム部材15は、膝関節部12よりも、脚部5を屈曲させた際に直立の状態から突出する前側の位置を通って取り付けられている。
脚部5における膝が屈曲されると、大腿部10の上側ゴム部材支持部10aと、下腿部11の下側ゴム部材支持部11bとの間の距離が長くなる。そのため、上側ゴム部材支持部10aと下側ゴム部材支持部11bとの間を架け渡すように設けられたゴム部材15が上下に引っ張られる。
ゴム部材15は、脚部5が直立したときにたるみを持たせた状態で取り付けられているので、膝を浅く屈曲させた状態では、たるんだ部分が伸ばされるだけで、ゴム部材15自体は伸長しない。
膝をある程度深く屈曲させると、ゴム部材15のたるんだ部分が伸ばされた状態からさらにゴム部材15が引っ張られ、そこでゴム部材15自体が伸長する。ゴム部材15が伸長すると、ゴム部材15が縮む方向に復元力が生じる。
図5(a)〜(e)に、人型ロボットが膝を屈曲させ、そこから膝を直立させた状態に復帰させるまでの各状態についての脚部5の側面図を示す。
図5(a)に、脚部5が直立した状態の脚部5についての側面図を示す。脚部5が直立した状態にあるので、ゴム部材15は、たるんだ状態で、上側ゴム部材支持部10aと下側ゴム部材支持部11bとの間を架け渡すように配置されている。
図5(b)に、脚部5が浅く屈曲した状態の脚部5についての側面図を示す。脚部5が浅く屈曲することにより、ゴム部材15のたるんだ部分が張った状態になる。図5(b)の状態では、ゴム部材15におけるたるんだ部分が張るだけで、ゴム部材15自体は伸長しない。つまり、図5(b)に示されるゴム部材15の長さが、ゴム部材15自体の自然長である。
図5(c)に、脚部5が深く屈曲した状態の脚部5についての側面図を示す。図5(b)に示される状態からさらに膝が深く屈曲すると、張った状態のゴム部材15にさらに引っ張り力F1が作用する。従って、ゴム部材15がそこからさらに引っ張られ、これによってゴム部材15自体が伸長する。
また、脚部5が深く屈曲すると、被圧縮バネ16が圧縮される。被圧縮バネ16は、脚部5が直立している状態では圧縮されず、脚部5が屈曲したときに圧縮される位置に取り付けられている。本実施形態では特に、脚部5がある程度深く屈曲し、脚部5の屈曲した角度がある程度の角度以上となったときに初めて圧縮される位置に、被圧縮バネ16が取り付けられている。脚部5が深く屈曲したときに、被圧縮バネ16が大腿部10と下腿部11との間に挟まれることにより圧縮される。これにより、被圧縮バネ16に圧縮力F2が作用する。
図5(d)に、脚部5が深く屈曲した状態から再び直立しようとする状態の脚部5についての側面図を示す。図5(d)に示される状態では、脚部5が深く屈曲しているので、ゴム部材15が引っ張られた状態にある。ゴム部材15は既に引っ張られた状態にあるので、ゴム部材15は、そこから縮もうとする復元力F3を有している。つまり、脚部5が、ゴム部材15が伸長するような深く屈曲した状態のときには、ゴム部材15による復元力F3が、大腿部10と下腿部11とに付与される。脚部5が直立する際には、このときのゴム部材15の復元力F3が補助的に用いられる。ゴム部材15が復元力F3を作用させることにより、大腿部10を、膝関節部12を中心にD1方向に回転させるトルクが生じる。また、下腿部11を、膝関節部12を中心にD2方向に回転させるトルクが生じる。このように、脚部5が深く屈曲した状態から直立した状態に復帰するときに、ゴム部材15による復元力F3が大腿部10と下腿部11とに付与される。
なお、本実施形態では、脚部5が深く屈曲した状態から直立した状態に復帰するときに、ゴム部材15による復元力F3が大腿部10と下腿部11とに付与されることとしているが、本発明は上記実施形態に限定されない。脚部5が、ゴム部材15が伸長するような深く屈曲した状態から、屈曲の程度を浅くするときに、復元力F3が大腿部10と下腿部11とに付与されればよい。脚部5が直立するまで復帰せずに、屈曲を浅くするだけのような場合であっても、ゴム部材15による復元力F3が大腿部10と下腿部11とに付与される構成であってもよい。
図5(d)に示される状態では、脚部5が深く屈曲しているので、被圧縮バネ16が圧縮された状態にある。図5(d)では、被圧縮バネ16は既に圧縮された状態にあるので、被圧縮バネ16はそこから伸長しようとする復元力F4を有している。脚部5が直立した状態に復帰する際には、このときの被圧縮バネ16の復元力F4についても補助的に用いられる。被圧縮バネ16が復元力F4を作用させることにより、大腿部10を、膝関節部12を中心にD1方向に回転させるトルクが生じると共に、下腿部11を、膝関節部12を中心にD2方向に回転させるトルクが生じる。つまり、脚部5が屈曲した状態から直立した状態に復帰するときに、被圧縮バネ16による復元力F4が大腿部10と下腿部11との間に付与される。
なお、本実施形態では、脚部5が深く屈曲した状態から直立した状態に復帰するときに、被圧縮バネ16による復元力F4が大腿部10と下腿部11とに付与されることとしているが、本発明は上記実施形態に限定されない。脚部5が、被圧縮バネ16が圧縮されるような深く屈曲した状態から、屈曲の程度を浅くするときに、被圧縮バネ16による復元力F4が大腿部10と下腿部11とに付与されればよい。脚部5が直立するまで復帰せずに、屈曲を浅くするだけのような場合であっても、被圧縮バネ16による復元力F4が大腿部10と下腿部11とに付与される構成であってもよい。
ゴム部材15による復元力F3及び被圧縮バネ16による復元力F4が補助的に用いられながら、脚部5が屈曲した角度を徐々に浅くさせることにより、脚部5が直立した状態に復帰していく。
図5(e)に、脚部5が再び直立した状態の脚部5についての側面図を示す。図5(d)に示された状態から、大腿部10が膝関節部12を中心にD1方向に回転すると共に、下腿部11が膝関節部12を中心にD2方向に回転することにより、脚部5が直立した状態に近づいていく。脚部5がまっすぐな状態となると、脚部5が直立する。
膝関節部12が屈曲した状態から直立した状態に復帰させる際に膝関節部12を駆動させるのに必要とされるトルクは、屈曲した角度が大きくなればなる程大きくなる。
図6に、脚部5におけるカバーの内部の構造について示す。図6(a)〜(c)は、カバーが取り外された状態における脚部5の側面図である。
図6(a)には、脚部5が直立した状態の脚部5の内部構造について示されている。図6(a)に示されるように、脚部5は、複数のアクチュエータ17を備えている。本実施形態では、一つの脚部5につき、3つのアクチュエータ17が取り付けられている。
図6(a)〜(c)では、大腿部10の前側に取り付けられたアクチュエータをアクチュエータ17aとし、大腿部10の後ろ側に取り付けられたアクチュエータをアクチュエータ17bとし、下腿部11に取り付けられたアクチュエータをアクチュエータ17cとしている。
各アクチュエータ17を駆動させ、各アクチュエータ17に接続されたそれぞれのリンク18の長さを変えることにより、膝関節部12の屈曲した角度を変化させることができる。
本実施形態では、アクチュエータ17aに接続されたリンクをリンク18aとし、アクチュエータ17bに接続されたリンクをリンク18bとし、アクチュエータ17cに接続されたリンクをリンク18cとしている。
脚部5が直立した状態では、上体からの荷重L1が支柱5aにかかる。従って、直立した状態にある支柱5aが、上体からの荷重L1を支持する。
図6(b)には、脚部5が浅く膝関節部12を屈曲させた状態の脚部5の内部構造について示されている。
脚部5が屈曲した状態では、上体からの荷重L2を、支柱5a、リンク18a、リンク18bによって支持する。上体からの荷重L2を支持するために、アクチュエータ17aには負荷L4が作用し、アクチュエータ17bには負荷L5が作用する。また、上体からの荷重L3を支持するために、アクチュエータ17cには負荷L6が作用する。脚部5が、姿勢を維持し、膝関節部12による屈曲の角度を維持するためには、アクチュエータ17aには負荷L4に対応した負荷を作用させ、アクチュエータ17bには負荷L5に対応した負荷を作用させ、アクチュエータ17cには負荷L6に対応した負荷を作用させる。
図6(c)には、脚部5が深く膝関節部12を屈曲させた状態の脚部5の内部構造について示されている。
脚部5が深く屈曲した状態では、上体からの荷重L7を、支柱5a、リンク18a、リンク18bによって支持する。上体からの荷重L7を支持するために、アクチュエータ17aには負荷L9が作用し、アクチュエータ17bには負荷L10が作用する。また、上体からの荷重L8を支持するために、アクチュエータ17cには負荷L11が作用する。
上体からの荷重L7を支持するために、アクチュエータ17aには負荷L9が作用し、アクチュエータ17bには負荷L10が作用する。また、上体からの荷重L8を支持するために、アクチュエータ17cには負荷L11が作用する。脚部5が、姿勢を維持し、膝関節部12による屈曲の角度を維持するためには、アクチュエータ17aには負荷L9に対応した負荷を作用させ、アクチュエータ17bには負荷L10に対応した負荷を作用させ、アクチュエータ17cには負荷L11に対応した負荷を作用させる。
このとき、支柱5aは、人型ロボット1の前後方向に作用する成分の荷重については支持できない。図6(c)のアクチュエータ17aによる負荷L9は、図6(b)のアクチュエータ17aによる負荷L4よりも大きくなる。また、図6(c)のアクチュエータ17bによる負荷L10は、図6(b)のアクチュエータ17bによる負荷L5よりも大きくなる。また、図6(c)のアクチュエータ17cによる負荷L11は、図6(b)のアクチュエータ17cによる負荷L6よりも大きくなる。アクチュエータ17による負荷は、脚部5の屈曲した角度が深くなる程大きくなる。そのため、脚部5の屈曲の角度を維持して脚部5の姿勢を維持するためには、脚部5の屈曲した角度が深くなる程、アクチュエータ17に作用する負荷が大きくなる。
また、脚部5を屈曲した姿勢から直立した状態に復帰させるために脚部5を駆動させる際には、脚部5の姿勢を維持するための負荷を上回るトルクをそれぞれのアクチュエータ17に作用させる必要がある。そのため、脚部5が深く屈曲した状態では、脚部5を屈曲した姿勢から直立した状態に復帰させるのに、それぞれのアクチュエータ17に大きなトルクが必要とされる。
本実施形態では、図5(d)に示されるように、脚部5を深く屈曲した状態から直立した状態に復帰させる際に、ゴム部材15による復元力F3及び被圧縮バネ16による復元力F4を補助的に用いながらアクチュエータ17を駆動させることにより、脚部5の膝関節部12を駆動させることができる。従って、必要とされるそれぞれのアクチュエータ17による駆動力を低減させることができる。
また、本実施形態では、ゴム部材15は、たるみを持って取り付けられているので、図5(c)に示されるように脚部5が深く屈曲した状態で初めてゴム部材15に引っ張り力が作用すると共に、そこから図5(d)に示されるように脚部5が直立した状態に復帰する際にゴム部材15に復元力F3が作用する。従って、脚部5が深く屈曲した状態から直立した状態に復帰させるときにのみ、ゴム部材15による復元力F3を補助的に用いることができる。つまり、大きな負荷がかかり、アクチュエータ17による大きな駆動力を必要とするときにのみゴム部材15による復元力F3を補助的に用いることができる。
その一方、図5(b)に示されるように、脚部5が浅く屈曲した状態では、ゴム部材15のたるんだ部分が張るだけで、ゴム部材15自体が伸長するわけではない。従って、脚部5を浅く屈曲させるだけでは、ゴム部材15自体は伸長しない。つまり、脚部5を浅く屈曲させるときには、ゴム部材15に引っ張り力を作用させる分のトルクを必要としない。そのため、脚部5を浅く屈曲させる際に、脚部5を屈曲させるのに必要とされるアクチュエータ17の駆動力を少なく抑えることができる。アクチュエータ17による駆動力を小さく抑えることができるので、人型ロボット1で消費される電力を少なく抑えることができる。従って、人型ロボット1の運転コストを少なく抑えることができる。
また、このように、ゴム部材15にたるみを持たせた状態でゴム部材15が取り付けられることにより、脚部5を深く屈曲させた状態から直立した状態に復帰させるときにのみ、ゴム部材15による復元力F3が補助的に用いられている。従って、簡易な構成によって、脚部5を深く屈曲させた状態から直立した状態に復帰させるときにのみゴム部材15による復元力F3が用いられる人型ロボット1を提供することができる。また、特別な駆動装置を用いることなく、ゴム部材15による復元力F3を必要なときにのみ選択的に作用させるための構成を提供することができる。このように、ゴム部材15による復元力を選択的に作用させるための構成を、簡易な構成で提供することができるので、人型ロボット1の製造コストを少なく抑えることができる。
また、本実施形態では、被圧縮バネ16は、脚部5を深く屈曲したときに初めて、大腿部10と下腿部11との間に挟まれて圧縮される位置に取り付けられている。従って、図5(c)に示されるように脚部5が深く屈曲した状態で初めて被圧縮バネ16が圧縮されると共に、そこから図5(d)に示されるように脚部5が直立した状態に復帰する際に被圧縮バネ16による復元力F4が作用する。従って、脚部5が深く屈曲した状態から直立した状態に復帰させるときにのみ、被圧縮バネ16による復元力F4を補助的に用いることができる。つまり、脚部5に大きな負荷がかかり、アクチュエータ17による大きな駆動力を必要とするときにのみ被圧縮バネ16による復元力F4を補助的に用いることができる。
その一方、図5(b)に示されるように脚部5が浅く屈曲した状態では、被圧縮バネ16は挟まれずに圧縮されない。従って、脚部5を浅く屈曲させるだけでは、被圧縮バネ16は圧縮されない。そのため、脚部5を浅く屈曲させる際には、被圧縮バネ16に圧縮力を作用させる分のトルクを必要としない。これにより、脚部5を浅く屈曲させるときには、脚部5を屈曲させるのに必要とされるアクチュエータ17の駆動力を少なく抑えることができる。アクチュエータ17による駆動力を少なく抑えることができるので、人型ロボット1で消費される電力を少なく抑えることができる。従って、人型ロボット1の運転コストを少なく抑えることができる。
また、本実施形態では、被圧縮バネ16が、膝関節部12よりも後ろ側に取り付けられている。つまり、被圧縮バネ16が、膝関節部12よりも、脚部5を屈曲させた際に直立の状態から突出する側(前側)とは逆側(後ろ側)の位置に取り付けられている。従って、被圧縮バネ16をゴム部材15とは逆側の位置に取り付けることができる。これにより、膝構造の内部でスペースを効率的に用いることができ、脚部5を小型化することができる。
また、別々の位置に取り付けられたゴム部材15と被圧縮バネ16とによって、複合的に復元力を大腿部10と下腿部11とに対し作用させることができる。従って、別々の位置から異なる種類の復元力をそれぞれ大腿部10と下腿部11とに対し作用させることができるので、合計の復元力を大きくすることができる。これにより、脚部5を直立させるのに必要とされるアクチュエータ17の駆動力を少なく抑えることができる。
なお、本実施形態では、ゴムによって形成されたゴム部材15が復元力付与手段として構成される形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。復元力付与手段は、ゴム以外の材料によって構成されてもよい。脚部5が深く屈曲した状態から直立した状態に復帰するときに、復元力を大腿部10と下腿部11とに付与することができるのであれば、復元力付与手段は他の材料によって構成されていてもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るロボットの膝構造について説明する。なお、上記第1実施形態と同様に構成される部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
第1実施形態では、複数重ねられたゴムチューブによって構成されたゴム部材15を用いた形態について説明している。これに対し、第2実施形態では、ゴム部材15aが帯状の形状を有している点で第1実施形態と構成が異なる。
図7(a)に、第2実施形態に係る人型ロボット1の膝構造の斜視図を示し、図7(b)に人型ロボット1の膝構造の平面図を示す。図7(a)、(b)には、膝関節部12のカバー12aが取り外された状態の膝構造について示されている。
第2実施形態では、帯状の形状を有し、バンド状に形成されたゴム部材15aが、脚部5に取り付けられている。ゴム部材15aは、大腿部10の上側ゴム部材支持部10aと下腿部11の下側ゴム部材支持部11bとの間を架け渡すように設けられている。第2実施形態においても、ゴム部材15aは、脚部5が直立したときにたるみを持たせて大腿部10と下腿部11とを跨いで取り付けられている。
第2実施形態ではゴム部材15aが帯状に形成されているので、脚部5が屈曲、直立する際にゴム部材15aが伸縮する方向に沿って、ゴム部材15aが伸縮し易く形成されている。従って、ゴム部材15aによる復元力の調節を行い易い。そのため、ゴム部材15aによる復元力を、容易に、大腿部10と下腿部11とに適切に付与できる。
また、ゴム部材15aが帯状の形状を有しているので、ゴム部材15aが、脚部5が屈曲したときに生じる大腿部10と下腿部11との間の隙間を塞ぐことができる。
図7(b)の平面図に示されるように、本実施形態では、膝構造を平面視したときに、脚部5が屈曲したときに生じる大腿部10と下腿部11との間の隙間のほぼ全体に亘って塞ぐように、ゴム部材15aが取り付けられている。ゴム部材15aが、脚部5が屈曲したときに生じる大腿部10と下腿部11との間の隙間を塞ぐように取り付けられているので、大腿部10と下腿部11との間の隙間に物が入り込むことを抑えることができる。
また、ゴム部材15aは、下腿部11のカバー11a内部の隙間を塞ぐように配置されている。本実施形態では特に、下腿部11のカバー11a内部の隙間を塞ぐことができるので、カバー11aの内部に物が入り込むことを抑えることができる。
図7(b)に示されるように、下腿部11を平面視したときに、下腿部11のカバー11a内部の隙間のほぼ全体に亘って塞ぐように、ゴム部材15aが取り付けられている。
膝構造を平面視したときに、下腿部11のカバー11aの上面がほぼ全体に亘ってゴム部材15aによって塞がれ、カバー11aの内部の隙間C1がほぼ全体に亘って塞がれるので、隙間C1の内部に物が落下して入り込むことを抑えることができる。従って、隙間C1の内部に、工具や部品が落下して隙間に入り込むことを抑えることができる。仮に、隙間C1に工具や部品が落下したまま人型ロボット1を駆動させた場合、隙間C1内部に落下した工具や部品が人型ロボット1の部材と接触し、故障の要因となる可能性がある。本実施形態では、隙間C1への工具や部品の落下を抑えることができるので、人型ロボット1の信頼性を向上させることができる。
また、人が指等を大腿部10と下腿部11との間の隙間に入れることを抑えることができる。本実施形態では特に、下腿部11のカバー11a内部の隙間C1が塞がれているので、人が隙間C1の内部に指等を入れることを抑えることができる。従って、人型ロボット1の安全性を向上させることができる。
また、ゴム部材15aが、復元力を付与する復元力付与手段としての機能と、大腿部10と下腿部11との間の隙間を塞ぐ保護手段としての機能の両方を兼ね備えている。ゴム部材15aを用いることにより、膝構造に、復元力付与手段としての機能と、保護手段としてとしての機能を持たせることができるので、これらが別々に配置される形態に比べてスペースを効率的に用いることができる。従って、膝構造を小型化させることができる。また、膝構造を小型化させることができるので、膝構造の製造コストを少なく抑えることができる。
なお、ゴム部材15aは、脚部5が屈曲したときに生じる大腿部10と下腿部11との間の隙間の少なくとも一部を塞ぐことができるのであればよい。大腿部10と下腿部11との間に形成される隙間の全体を覆うように構成されていなくてもよい。
また、本実施形態では、膝構造を平面視したときに、ゴム部材15aが、下腿部11のカバー11aの上面をほぼ全体に亘って塞ぎ、カバー11aの内部の隙間C1をほぼ全体に亘って塞ぐように構成されているが、本発明は上記実施形態に限定されない。大腿部10と下腿部11との間の隙間の少なくとも一部を塞ぐことができるのであれば、カバー11aの内部の隙間C1を塞ぐように構成されていなくてもよい。
また、本実施形態では、ゴム部材15aは、1枚のシートによって構成された形態について説明しているが、本発明は上記実施形態に限定されない。複数のシートが用いられてゴム部材15aが構成されてもよい。その際、ゴム部材15aは、人が膝にサポーターを巻くようにして、複数のゴム部材15aが膝に巻きつけられるように構成されてもよい。また、1枚のシートのゴム部材15aが長く形成され、ゴム部材15aが複数回に亘って巻きつけられる構成であってもよい。
なお、上記第1実施形態では、ゴム部材15がゴムチューブによって構成された形態について説明し、第2実施形態ではゴム部材15aが帯状の形状を有して構成された形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。復元力付与手段としてのゴム部材は、他の形状を有して構成されてもよい。ゴムが引っ張られ、復元力を脚部が直立する際のトルクとして補助的に用いられるのであれば、ゴム部材は他の形状を有していてもよい。
また、上記実施形態では、脚部5が屈曲したときに大腿部10と下腿部11との間に挟まれて圧縮される位置に被圧縮バネ16が取り付けられる形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。脚部5が屈曲したときに大腿部10と下腿部11との間に挟まれて圧縮されるものはバネでなく、他のものであってもよい。脚部5が深く屈曲したときに圧縮されて直立するときに、復元力を、脚部が直立する際のトルクとして補助的に用いることができるのであれば、他のものが用いられてもよい。例えば、ゴムによって形成された部材が配置されてもよい。
また、上記実施形態では、被圧縮バネ16が取り付けられる構成について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。被圧縮バネ16は取り付けられなくてもよい。脚部を深く屈曲させた状態から直立させた状態に復帰する際に、ゴム部材の復元力のみが用いられる構成であってもよい。
また、上記実施形態では、ロボットとして人型ロボット1が用いられた形態について説明しているが、本発明は上記実施形態に限定されない。本発明の膝構造を有しているのであれば、ロボットは人型でなくてもよい。腕を持たずに、胴体部と脚部だけを有するような構成のロボットに本発明が適用されてもよい。
1 人型ロボット
10 大腿部
11 下腿部
12 膝関節部
15 ゴム部材

Claims (5)

  1. 屈曲可能な脚部を有するロボットであって、
    前記脚部は、
    大腿部と、
    前記大腿部よりも下方に配置された下腿部と、
    前記大腿部と前記下腿部との間を屈曲可能に接続する膝関節部と、
    前記脚部が直立したときにたるみを持たせて前記大腿部と前記下腿部とを跨いで取り付けられた復元力付与手段とを備え、
    前記脚部が、前記復元力付与手段が伸長するような深く屈曲した状態のときに、前記復元力付与手段による復元力が前記大腿部と前記下腿部とに付与されることを特徴とするロボットの膝構造。
  2. 前記復元力付与手段は、ゴムによって形成され、帯状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロボットの膝構造。
  3. 前記復元力付与手段は、前記脚部が屈曲したときに生じる前記大腿部と前記下腿部との間の隙間を塞ぐように取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のロボットの膝構造。
  4. 前記復元力付与手段は、前記膝関節部よりも、前記脚部を屈曲させた際に直立の状態から突出する側の位置を通って取り付けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のロボットの膝構造。
  5. 前記大腿部あるいは前記下腿部のいずれかにおける、前記膝関節部よりも、前記脚部を屈曲させた際に直立の状態から突出する側とは逆側の位置に取り付けられ、前記脚部が所定以上の屈曲角となったときに前記大腿部と前記下腿部との間に挟まれて圧縮されて復元力を発生させる被圧縮部を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のロボットの膝構造。


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