JP2019092854A - 金属製ピンチ及びこれを用いた物干し具 - Google Patents

金属製ピンチ及びこれを用いた物干し具 Download PDF

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【課題】 簡単な構成で、操作性の向上を図る。【解決手段】 本発明の金属製ピンチは、1本の金属線材の略中央部分を巻回したコイルばね部と、前記コイルばね部の両端から延びる前記金属線材の延出部分を、前記コイルばね部の外周面に当接されるように屈曲させることで形成され、前記コイルばね部の付勢により各々が当接される閉じ状態に保持される一対の挟み部と、前記一対の挟み部から延びる前記金属線材の先端部分に各々設けられ、前記コイルばね部の付勢に抗して各々が近接する方向に押圧されることで、前記一対の挟み部を前記閉じ状態から前記一対の挟み部の間に空隙を形成する開き状態に変化させる一対の摘み部と、を有し、前記一対の挟み部は、前記一対の挟み部から延びる前記金属線材の先端部分を、一方の挟み部が他方の挟み部に対面するように各々旋回させた渦形状としたことを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、書類や洗濯物を挟む等の用途に使用される金属製ピンチ、及びこれを用いた物干し具に関する。
従来、金属製ピンチとして、ステンレス線等の1本の金属線材をを屈曲加工して、コイルばね部と、コイルばね部から一側方に突出した一対の挟み部と、他側方に突出した一対の指押さえ操作部(又は摘み部)とを順次的に一連に形成したものが知られている(例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4参照)。
このようなピンチは、巻回された長尺の金属線材を繰り出しながら、加工機による屈曲加工と切断加工とを繰返すことで高能率に生産することができる。したがって、金属線材を用いたピンチにおける製造過程では、金属板をプレス加工したピンチや合成樹脂製のピンチで必要となる、ばねの組付け過程を必要としない。その結果、比較的コスト安に製作でき、また、合成樹脂製の成形ピンチに較べると、格段に耐久性に優れる利点がある。
特許第3460958号公報 特開2006−311925号公報 実開平04−49091号公報 特開2007−117536号公報
金属製ピンチが有する一対の挟み部は、コイルばね部の付勢により、双方の挟み部が当接された状態で保持されている。そして、金属製ピンチで書類や洗濯物を挟む場合には、例えば親指及び人差し指で一対の指押さえ操作部を摘んで一対の指押さえ操作部を近接する方向に押圧し、一対の挟み部が離間する方向に移動させる。これにより、一対の挟み部の間に空隙が発生し、書類や洗濯物を空隙に挿入した後、一対の指押さえ操作部の押圧を解除すると、コイルばね部の付勢により一対の挟み部の各々が近接する方向に移動し、書類や洗濯物を挟み込んだ状態で保持される。
例えば特許文献1や特許文献2に開示される金属製ピンチが有する一対の指押さえ操作部は、金属線材の両端部を例えばリング状に屈曲させた形状である。したがって、親指及び人差し指で一対の指押さえ操作部を摘むときには、一対の指押さえ操作部を構成する金属線材が親指及び人差し指の指先に食い込みやすい。さらに、コイルばね部の付勢力が大きい(強い)場合には、親指及び人差し指で一対の指押さえ操作部を摘む力も強くする必要があることから、親指及び人差し指の指先に痛みが生じることになる。したがって、特許文献1や特許文献2に開示される金属製ピンチは、操作性が悪いという問題がある。
一方、特許文献3に開示される金属製ピンチは、一対の摘み部において指が当接される外方部分に指当て板を各々取り付けた金属製ピンチを開示している。また、特許文献4に開示される金属製ピンチは、EVA、エラストマー等、弾性ないし柔軟性を有する合成樹脂からなる指当て体を一対の摘み部の各々にはめ込み装着した金属製ピンチを開示している。これら特許文献3や特許文献4は、指先で指当て板や指当て体を押圧するので、金属線材の指先への食い込みは防止され、操作性は向上する。
しかしながら、特許文献3や特許文献4に開示される金属製ピンチは、操作性を向上させることができるものの、指当て板や指当て体を製造するコストや、これらを金属製ピンチに装着する工程が必要になり、製造コストや製造工程の点でマイナスである。また、合成樹脂から製造される指当て板や指当て体は、経年変化により劣化しやすく、また、使用時に金属製ピンチから外れることもあるなど、耐久性に優れているとは言い難い。したがって、このような金属製ピンチでは、指当て板や指当て体が外れた場合には、特許文献1や特許文献2に開示される金属製ピンチと同様に、一対の指押さえ操作部を形成する金属線材が露呈した状態となるので、操作性が悪いという問題が生じる懸念がある。
本発明は、簡単な構成で、操作性の向上を図ることができるようにした金属製ピンチ及びこれを用いた物干し具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の金属製ピンチは、1本の金属線材の略中央部分を巻回したコイルばね部と、前記コイルばね部の両端から延びる前記金属線材の延出部分を、前記コイルばね部の外周面に当接されるように屈曲させることで形成され、前記コイルばね部の付勢により各々が当接される閉じ状態に保持される一対の挟み部と、前記一対の挟み部から延びる前記金属線材の先端部分に各々設けられ、前記コイルばね部の付勢に抗して各々が近接する方向に押圧されることで、前記一対の挟み部を前記閉じ状態から前記一対の挟み部の間に空隙を形成する開き状態に変化させる一対の摘み部と、を有し、前記一対の挟み部は、前記一対の挟み部から延びる前記金属線材の先端部分を、一方の挟み部が他方の挟み部に対面するように各々旋回させた渦形状としたことを特徴とする。
また、前記一対の挟み部は、前記コイルばね部の一端部から延びる前記金属線材の延出部分を前記コイルばね部の他端部側に屈曲させた後、前記コイルばね部の一端部側に位置するようにさらに屈曲させことで形成され、前記一対の摘み部は、前記コイルばね部の一端部側に位置する前記金属線材の端部を前記コイルばね部の他端部側に旋回させることで形成されることが好ましい。
また、前記一対の摘み部は、渦状に屈曲させた前記金属線材の端部のうち、最も外側に位置する金属線材が上方に突出して、吊下部材を引っ掛ける引掛部を備えたことを特徴とする。
また、本発明の物干し具は、上記記載の金属製ピンチと、枠体と、前記枠体の複数位置に設置され、前記金属製ピンチを前記複数箇所で吊り下げる吊下部材と、を有するたことを特徴とする。
本発明は、一対の摘み部が、一対の挟み部から延びる金属線材の端部を渦状に旋回させることで形成される押圧面を各々有することで、親指及び人差し指で一対の摘み部を摘むときには、押圧面が指先に当接される面積が多く確保されることで、金属線材の指先への食い込みが低減される。その結果、一対の摘み部の操作性が向上する。また、指当て板や指当て体などの部品を取り付ける必要がなくなるので、製造コストや製造工程の増加を防止できる。
(a)は第1実施形態における金属製ピンチの一実施形態を示す斜視図、(b)は金属製ピンチの正面図、(c)は金属製ピンチの側面図である。 (a)は第2実施形態における金属製ピンチの一実施形態を示す斜視図、(b)は金属製ピンチの正面図、(c)は金属製ピンチの側面図である。 図2に示す金属製ピンチを用いた物干し具の一例を示す斜視図である。 吊り下げ部材によって吊り下げられた状態を示す金属製ピンチの斜視図である。
以下、本発明の金属製ピンチの実施形態について、図面を用いて説明する。
<第1実施形態>
図1(a)は、第1実施形態における金属製ピンチの一実施形態を示す斜視図、図1(b)は金属製ピンチの正面図、図1(c)は金属製ピンチの側面図である。
金属製ピンチ(以下、ピンチと称する)10は、例えばステンレスなどの金属線材によって製造される。金属線材としては、例えば断面が円形状で、且つ直径が2.0mmである。ピンチ10は、金属線材の長さ方向の中央部分を巻回させたコイルばね部11を有する。コイルばね部11は、外周の直径が例えば12mm、巻き数が例えば5巻き、軸(L)方向の長さが例えば10mm程度である。
ピンチ10は、コイルばね部11の軸(L)方向における一端部(図1(a)中左側端部)から延びる延長部分により、挟み部12aと摘み部13aとが連続的に形成される。同様にして、ピンチ10は、コイルばね部11の軸(L)方向における他端部(図1(a)中右側端部)から延びる延長部分により、挟み部12bと摘み部13bとが連続的に形成される。図1(a)に示すように、挟み部12a,12bは、コイルばね部11の下方に、また、摘み部13a,13bは、コイルばね部11の上方に位置するように、各々形成される。ここで、挟み部12a,12bが請求項に記載の一対の挟み部に相当し、摘み部13a,13bが請求項に記載の一対の摘み部に相当する。
なお、挟み部12aと挟み部12bとの構成は同一の形状である。また、摘み部13a及び13bの構成は、同一の形状である。したがって、以下の説明においては、挟み部12aと摘み部13aについて説明し、挟み部12b及び摘み部13bについての説明を省略する。
挟み部12aは、コイルばね部11の一端側から下り傾斜する第1傾斜部15と、第1傾斜部15の先端からコイルばね部11の中心軸に向けて屈曲される第2傾斜部16と、コイルばね部11の軸(L)方向における他端側に向けて水平方向に延びた水平部17と、水平部17の先端からコイルばね部11の外周面に向かって斜め上方に延びる第3傾斜部18とから構成される。図1(b)に示すように、第3傾斜部18は、コイルばね部11の軸(L)方向の右端部側から反対側となる左端部側に向けて斜め上方に延出され、略中央部分がコイルばね部11の外周面に当接した状態で保持される。図1(b)に示すように、ピンチ10の正面視において、挟み部12aは、略コ字状に形成される。ピンチ10の正面視における挟み部12aの形状を略コ字状としているが、これに限定される必要はなく、例えばU字形状やV字形状の他、逆T字形状としてもよい。
挟み部12a,12bは、ピンチ10の未使用時に、コイルばね部11の付勢を受けて、挟み部12aの水平部17と,挟み部12bの水平部17とが線接触された状態で保持される。ここでは、挟み部12a,12bの水平部17が線接触された状態で保持される場合を例示するが、挟み部12a,12bの水平部17を、該水平部17の中央部分を外方に突出するように湾曲させることで、第2傾斜部16及び水平部17の屈曲部分と、水平部17及び第3傾斜部18の屈曲部分を各々点接触させるように、挟み部12a,12bを構成してもよい。
摘み部13aは、第3傾斜部18の先端部分(言い換えれば、金属線材の先端部分)を中心に、且つ、水平部17、第3傾斜部18を含む平面上に位置するように、第3傾斜部18の先端部分を渦形状に屈曲させることで形成される。なお、図1においては、摘み部13aにおける渦の巻き数を2巻きとしているが、2巻き未満でもよいし、2巻きを超過してもよい。なお、金属線材の先端部分を屈曲加工する際には金属線材の先端部分を工具により挟持する必要がある。したがって、摘み部13aの中心部分には、金属線材の先端部が水平に延びた状態となる。しかしながら、工具により挟持せずに金属線材の先端部分を屈曲加工し摘み部を形成できるのであれば、摘み部13aの中心に位置する金属線材の先端部を水平に延びた形状とする必要はない。また、摘み部13aの中心部分において、金属線材の先端部分を水平に延びた状態としているが、金属線材の先端部分を上下方向に延びた状態としてもよいし、金属線材の先端部分を斜め方向に延びた状態としてもよい。
上述したように、第3傾斜部18の先端部分を水平部17、第3傾斜部18を含む平面上に位置するように渦状に旋回させた摘み部13aを形成している。したがって、摘み部13aの外側(摘み部13aが摘み部13bに対峙する内側とは反対側)の部分がピンチ10を使用する際に指により押圧される被押圧面(図1(c)中符号20)となる。なお、ピンチ10の正面図においては、摘み部13aと摘み部13bとは、重畳された状態、言い換えれば、摘み部13aと摘み部13bとは、対面した状態で保持される。
なお、渦状の例としては、曲線状であってもよいし、楕円状、多角形状、星形状であってもよい。また、摘み部13aを第3傾斜部18の先端部分を、水平部17、第3傾斜部18と同一平面となるように渦形状に屈曲されることで形成しているが、摘み部13aの中心部分が他方の摘み部13bに向けて突出するように、螺旋状に屈曲させることも可能である。
上述したピンチ10は、以下の方法で製造される。以下の製造方法は一例を示すものであり、上述したピンチ10と同一構造となるのであれば、以下の製造方法に限定されるものではない。例えば金属線材用のボビンに巻回された金属線材をボビンから繰り出しながら、繰り出した金属線材を屈曲加工して、第3傾斜部18、水平部17、第2傾斜部16及び第1傾斜部15の順で形成する。その後、金属線材を巻回加工し、コイルばね部11を形成する。そして、金属線材を再度屈曲加工して、第1傾斜部15、第2傾斜部16、水平部17及び第3傾斜部18の順で形成する。上述した加工は、同一の金属加工機によって行われる。最後に、第3傾斜部18の先端部分を手作業により渦形状に屈曲させる。
このように製造されたピンチ10は以下のように使用される。上述したように、ピンチ10の未使用時には、挟み部12a,12bは、コイルばね部11に発生する付勢力により、挟み部12aの水平部17と挟み部12bの水平部17とが線接触された状態で保持される。この状態が閉じ状態となる。
ピンチ10を使用するときに、ピンチ10の摘み部13a,13bを例えば親指及び人差し指で摘み、摘み部13a,13bを近接する方向に各々押圧する。摘み部13a,13bを押圧することにより、第3傾斜部18は、コイルばね部11の外周面とが当接された箇所を支点として、コイルばね部11の付勢力に反して各々回動する。第3傾斜部18が各々回動することに伴って、挟み部12a,12bが離間する方向に回動し、挟み部12aと挟み部12bとの間に空隙が発生する。なお、この状態が開き状態となる。ピンチ10が開き状態のときには、挟み部12aと挟み部12bとの間に発生する空隙の間隔に合わせた物品を挿入することが可能である。
なお、摘み部13a,13bを近接する方向への押圧を解除すると、コイルばね部11の付勢によって、摘み部13a,13bが離間する方向に各々回動する。これに合わせて、挟み部12a,12bが近接方向に回動する。その結果、ピンチ10が開き状態となるときに、挟み部12a及び挟み部12bの間に発生した空隙に挿入された物品が、挟み部12a,12bにより挟み込まれる。
上述したように、摘み部13a,13bを、第3傾斜部18の先端部を屈曲して渦形状とすることで、摘み部13a,13bを例えば親指及び人差し指で摘み込んだときには、指先に摘み部13a,13bが押圧される面積が増加する。その結果、摘み部13a,13bを押圧するときに、指先にかかる摘み部13a,13bからの反力が分散される。したがって、摘み部13a,13bの指先への食い込みが低減され、摘み部13a,13bを摘んだときの痛みの発生が減少する。その結果、第1実施形態に示すピンチ10は、その操作性を向上させることが可能となる。また、摘み部を、金属線材の先端部を、一方の挟み部が他方の挟み部に対面するように各々旋回させた渦形状とすることで、摘み部に指当て板や指当て体などの部材を取り付けなくとも、金属製ピンチの摘み部の耐久性を向上させることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態のピンチについて説明する。第2実施形態のピンチ10’は、摘み部13a’,13b’に吊下部材43を引っ掛ける引掛部21を各々有する点で、第1実施形態のピンチ10と相違する。以下、第1実施形態と同一の構成となる箇所については同一の符号を付し、第1実施形態と同一の構成に対する説明を省略する。
図2に示すように、ピンチ10’は、コイルばね部11と、コイルばね部11の軸(L)方向における一端部から延びる延長部分において形成される挟み部12a及び摘み部13a’と、コイルばね部11の軸(L)方向における他端部から延びる延長部分において形成される挟み部12b及び摘み部13b’とを有する。
第2実施形態におけるピンチ10’の摘み部13a’,13b’は、第3傾斜部18の先端から所定量離れた位置で例えば90度折曲させた後、90度折曲させた位置からコイルばね部11側にさらに所定量離れた位置で屈曲させるとともに、第3傾斜部18の先端側を、第3傾斜部18の先端が中心に位置するように渦形状に屈曲させた構造である。この場合も第1実施形態のピンチ10の摘み部13a,13bと同様に、第3傾斜部18の先端側は、水平部17、第3傾斜部18と同一平面となるように渦状に屈曲される。
ここで、第2実施形態におけるピンチ10’では、金属線材を90度折曲させた部分と、該部分の内側に位置する部分との間に隙間が形成される。また、製造されたピンチ10’においては、90度折曲させた部分が摘み部13a’,13b’の上方に突出した状態となる。つまり、摘み部13a’,13b’の上方から突出した箇所が、吊下部材43を引っ掛ける引掛部21となる。
なお、引掛部21の構成は、摘み部13a’,13b’の上方に向けて突出する形状であればよく、例えば円弧状に突出する形状であってもよい。
図3は、物干し具40の一例を示す斜視図である。物干し具40は、吊り下げ具41によって吊り下げられる枠体42と、枠体42に取り付けられた鎖状の吊下部材43と、吊下部材43により吊り下げられるピンチ10’とから構成される。
枠体42は、平面視コ字形状に折り曲げた金属線材を上下二重に配置して連結した構成部材42a,42aの両端部を構成部材42a,42aの回転中心となるように連結した構造である。構成部材42a,42aは、枠体42の短手方向に沿って延びる補強材45が複数位置で渡架される。
なお、枠体42は平面視円形形状、三角形状でもよい。また、枠体42は、平面視コ字形状に折り曲げた金属線材を上下二重に配置して連結した構成部材42a,42aを、先端部が各構成部材42a,42aの回転中心となるように連結する構造とするのではなく、平面視長方形状に屈曲した金属線材を上下二重に配置して連結した構造や、金属板を平面視長方形状に屈曲した構造としてもよい。さらに、枠体42は金属製に限るものではなく、例えば合成樹脂材により形成してもよい。
枠体42の短手方向の中心及び長手方向の中心(回転中心の近傍)には、一端が吊り下げ具41の下端に有する円板41aに一端部が取り付けられた鎖状部材50の他端部が固定される。
図4に示すように、吊下部材43は、枠体42及び補強材45の各々の部材に対して、所定の間隔を空けて吊り下げられる。吊下部材43は、金属線材を折り曲げて二つのリングができるように略8の字状の構造を有する部材である。なお、枠体42には、吊下部材43を例えば3個連結した状態で取り付けられる。1つ目の吊下部材43は枠体42に取り付けられ、2つ目の吊下部材43は1つ目の吊下部材43の下部リングに取り付けられ、3つ目の吊下部材43は2つ目の吊下部材43の上部リングに取り付けられる。吊下部材43を上記に示すように連結することで、二股部分から先の長さが相違する。なお、2つ目の吊下部材43の下部リングは、ピンチ10’の摘み部13a’の引掛部21に、3つ目の吊下部材43の下部リングは、ピンチ10’の摘み部13b’の引掛部21に各々連結される。
なお、吊下部材は、一つ目の吊り部材の上に別の吊り部材をつなげることによって長さを伸ばすことができる。また、吊り部材は金属製に限るものではなく、例えば紐または策条等であってもよい。
なお、上述した第2実施形態のピンチにおいても、第1実施形態のピンチと同様の作用効果を有することが可能となる。
10,10’…金属製ピンチ
11…コイルばね部
12a,12b…挟み部
13a,13b,13a’,13b’…摘み部
21…引掛部
40…物干し具
42…枠体
43…吊下部材
上述した課題を解決するために、本発明の金属製ピンチは、1本の金属線材の略中央部分を巻回したコイルばね部と、前記コイルばね部の軸方向における両端部から同一方向に延出された前記金属線材の延出部分の各々複数回屈曲させることで形成され、前記コイルばね部の付勢により各々が当接される閉じ状態に保持される一対の挟み部と、前記一対の挟み部から前記コイルばね部を挟んで前記一対の挟み部とは反対側に延出される前記金属線材の先端部分に各々設けられ、前記コイルばね部の付勢に抗して各々が近接する方向に押圧されたときに、前記一対の挟み部との間に位置する前記金属線材が前記コイルばね部の外周面に当接され、当接された部分を支点として、前記一対の挟み部を前記閉じ状態から前記一対の挟み部の間に空隙を形成する開き状態に変化させる一対の摘み部と、を有し、前記一対の摘み部は、一方の摘み部と他方の摘み部とを対面して配置され、前記一対の摘み部は、前記一対の挟み部から延びる前記金属線材の先端部分を、前記金属線材の端部が各摘み部の中心に位置し、且つ前記金属線材の端部を含む同一の平面内で渦状に各々旋回させた形状であることを特徴とする。
また、前記一対の挟み部は、前記コイルばね部の軸方向における両端部から延びる前記金属線材の延出部分を、前記コイルばね部の他端部側に向けて各々屈曲させた後、前記コイルばね部の一端側に向けてさらに屈曲させことで形成され、前記一対の摘み部は、前記コイルばね部の一端部側に位置する前記金属線材の先端部を、前記金属線材の端部が各摘み部の中心に位置するように、前記コイルばね部の他端部側に各々旋回させることで形成されることを特徴とする。
また、前記一対の摘み部は、渦状に旋回させた前記金属線材のうち、最も外側に位置する金属線材で、且つ前記一対の挟み部から最も離れた位置に、前記一対の挟み部から離れる方向に湾曲させた湾曲部を有することを特徴とする
また、本発明の物干し具は、枠体と、前記枠体の複数位置に設置され、前記湾曲部において前記金属製ピンチを引っ掛けて前記金属製ピンチを吊り下げる吊下部材と、を有することを特徴とする。

Claims (4)

  1. 1本の金属線材の略中央部分を巻回したコイルばね部と、
    前記コイルばね部の両端から延びる前記金属線材の延出部分を、前記コイルばね部の外周面に当接されるように屈曲させることで形成され、前記コイルばね部の付勢により各々が当接される閉じ状態に保持される一対の挟み部と、
    前記一対の挟み部から延びる前記金属線材の先端部分に各々設けられ、前記コイルばね部の付勢に抗して各々が近接する方向に押圧されることで、前記一対の挟み部を前記閉じ状態から前記一対の挟み部の間に空隙を形成する開き状態に変化させる一対の摘み部と、
    を有し、
    前記一対の挟み部は、前記一対の挟み部から延びる前記金属線材の先端部分を、一方の挟み部が他方の挟み部に対面するように各々旋回させた渦形状としたことを特徴とする金属製ピンチ。
  2. 請求項1に記載の金属製ピンチにおいて、
    前記一対の挟み部は、前記コイルばね部の一端部から延びる前記金属線材の延出部分を前記コイルばね部の他端部側に屈曲させた後、前記コイルばね部の一端部側に位置するようにさらに屈曲させことで形成され、
    前記一対の摘み部は、前記コイルばね部の一端部側に位置する前記金属線材の先端部を前記コイルばね部の他端部側に旋回させることで形成されることを特徴とする金属製ピンチ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の金属製ピンチにおいて、
    前記一対の摘み部は、渦状に屈曲させた前記金属線材の端部のうち、最も外側に位置する金属線材が上方に突出して、吊下部材を引っ掛ける引掛部を備えたことを特徴とする金属製ピンチ。
  4. 請求項3に記載の金属製ピンチと、
    枠体と、
    前記枠体の複数位置に設置され、前記金属製ピンチを複数箇所で吊り下げる吊下部材と、
    を有することを特徴とする物干し具。
JP2017224905A 2017-11-22 2017-11-22 金属製ピンチ及びこれを用いた物干し具 Active JP6449421B1 (ja)

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