JP5735688B1 - 洗濯挟み - Google Patents

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Abstract

【課題】片手で被挟持物の挟持が簡単かつ安定的に行うことができ、安価に製造可能な洗濯挟みを提供する。【解決手段】洗濯挟み1は、複数の揺動片2A,2Bと、複数のばね3A,3Bからなり、把持部25bが把持され、軸部22が回動して、ばね3Aの押え部33が揺動支点21の垂線CLを通過して係止部24側に移動し、ばね3A,3Bの付勢部31の付勢力で、係止部24が閉じ、挟持部23が全開状態となり安定する。この状態で被挟持物を片手で持ち、挟持部23内に挿入と同時に被挟持物を持った手で、把持部25aが把持され、軸部22が回動して、ばね3A,3Bの押え部33が揺動支点21の垂線CLを通過して挟持部23側に移動し、ばね3A,3Bの付勢部31の付勢力で、挟持部23が閉じて被挟持物が保持される。【選択図】図3

Description

本発明は、洗濯物を干すときに用いる洗濯挟みに関するものである。
従来、ばねの弾性力を利用して物品を挟持する洗濯挟み等においては、一対の揺動片が軸部で支持され、揺動片の一端部がリング状のばねの付勢力で挟持部が近接して挟持されるものが知られている。このような洗濯挟みでの洗濯物の挟持操作は、洗濯挟みの把持部を親指や人差し指で把持し、ばねの付勢力に抗する力を加え、把持部同士を近接させて挟持部を開き、開いた挟持部へ洗濯物を入れて、把持部に加えた力を緩め、洗濯物を挟持する。このような挟持操作の場合、一方の手で洗濯挟みの把持部を把持し、他方の手で挟持部へ洗濯物を入れる動作が必要となる。その結果、片手の不自由な人にとっては扱い難いものになっている。そのため、片手のみでも洗濯物等(以下被挟持物)を挟持可能な以下の提案がなされている。
例えば、特許文献1の挟持具は、把持部と、挟持部と、移動規制部に凹状の移動規制面を備えた一対の挟持片間に、連結軸の軸端部から互いに相対する軸周方向に向かって夫々突設された一対の回動規制片を有する連結軸本体に半月状で内側の外周近傍に複数の摺動ガイド部を持つ複数のフランジが平行に連結され、該フランジ内の前記連結軸本体に断面がC字形状の回動部と一体となった複数の回動摺動部が組み合わされて移動軸部となり、前記複数の回動摺動部が、前記移動規制部の移動規制面と当接するように介設され、前記挟持片に具備された弾性バネの付勢力により、把持部と、挟持部が開状態と閉状態に交互に切り替わる構造が記されている。
特許文献2の洗濯挟みは、一対の揺動片の中央部に設けられた突起部と円弧穴部で組み合わされて揺動可能となり、揺動支点を挟んで一方側に挟持部が、他方側に把持部が設けられ、前記一対の揺動片の外側で、揺動支点を挟んで長手方向の両端に係止部を有した案内溝が設けられ、C字形状で両端に円弧状の溝当接部を備えたバネが、前記案内溝内に緩挿され、該案内溝内で前記バネの当接部の位置が、挟持部の開閉状態に応じて揺動支点を基点に、挟持部寄りの前記係止部と、把持部寄りの前記係止部間にわたって摺動可能となり把持部と、挟持部が開状態と閉状態に交互に切り替わる構造が記されている。
特許文献3の挟持具は、一対の揺動片の中央部に設けられた凸部と凹部で組み合わされた軸部で揺動可能となり、該軸部の揺動支点を挟んで一方側に挟持部が、他方側に把持部が、中央部外側にばね保持部が設けられ、C字形状のばねの先端部が前記ばね保持部に緩挿され、前記一対の揺動片に付勢力が加えられる付勢手段が具備され、前記軸部の凸部に放射方向の側に突起部が、前記軸部の凹部に隆起部が設けられ、前記一対の揺動片の挟持部の開閉時に凸部の突起部が凹部の隆起部をばねの付勢力に抗して乗り越える動作が行われ、把持部と、挟持部が開状態と閉状態に交互に切り替わる構造が記されている。
特許文献4の洗濯物干しピンチは、一対の揺動片の中央部に設けられた突起部と円弧穴部で組み合わされて揺動可能となり、揺動支点を挟んで一方側に挟持部と、他方側につまみ部と、中央部の外側に揺動片と直交する突起溝のバネ支持駒が設けられ、該バネ支持駒にリング状バネが装着されて前記揺動片に付勢力が加えられ、前記揺動支点を基点にバネの作用線が移動し、挟持部と、つまみ部が交互に開閉する構造が記されている。
特許文献5の反転型の洗濯挟みは、一対の揺動板の中央部に設けられた凸支点と、凹支点と、はめ合い部で組み合わされて揺動可能となり、揺動支点を挟んで一方側の端部に挟み部と、他方側の端部に開き部が設けられ、該揺動板の開き部近傍と、別の揺動板の挟み部近傍に突起が設けられ、該突起に略S字状に曲折形成されたバネが掛止されて前記揺動片に付勢力が加えられ、前記揺動支点を基点に前記揺動板の端の係止部を直線で結んだ線が移動し、挟み部と開き部が交互に開閉する構造が記されている。
特開2012−102763号公報 特開2006−192076号公報 特開2014−57612号公報 特開2008−295986号公報 特開2009−183658号公報
特許文献1に記載された挟持具は、把持部と、挟持部と、移動規制部に凹状の移動規制面を備えた一対の挟持片間に、複数のフランジ内の連結軸本体に断面がC字形状の回動部と一体となった複数の回動摺動部が組み合わされて移動軸部となり、複数の回動摺動部により、把持部と、挟持部の開閉は容易であるが、構造が複雑で、部品のコストアップ、部品組み立て時間のアップ等により、製品が高価になるという問題があった。
特許文献2に記載された洗濯挟みは、揺動可能な、一対の揺動片の外側長手方向に、バネが摺動できる案内溝が設けられ、C字形状のばね両端の溝当接部が案内溝内を摺動して、挟持部と把持部側が交互に開閉する構造であるが、バネ両端の溝当接部が摩擦抵抗に抗してスムースな摺動で移動させるためには必要以上に挟持部と把持部の開き角度が大きくなり、使い難さと、摺動による耐久性に問題があった。
特許文献3に記載された挟持具は、一対の揺動片を揺動させる中央部で組み合わされた軸部の凸部に、放射方向の側に突出する突起部が設けられ、軸部の凹部に、隆起部が設けられ、隆起部と突起部の設けられた目的は、挟持部が閉状態時に、該挟持部側のバネの付勢力を増やすため、揺動支点の垂線から、バネの作用線(揺動片に付勢力を加えるバネ両端の押え部を結んだ線)までの距離が長くされ、把持部の閉状態時において、揺動支点の垂線から、バネの作用線までの距離が短くなり、把持部が開状態になり易く、該把持部の閉状態を安定するため設けられ、一対の揺動片の挟持部の開閉時に前記凸部の突起部が、凹部の隆起部を、ばねの付勢力に抗して乗り越える動作が行われるが、該乗り越え動作時にバネの付勢力に抗する余分な力を必要とし、挟持部と、把持部を閉じる時スムースな動作ができない。又、突起部と隆起部は構造上小さくなり、耐久性にも問題があった。
特許文献4に記載された洗濯物干しピンチは、揺動可能な、一対の揺動片の央部の外側に揺動片と直交する突起溝のバネ支持駒が設けられ、リング状のバネが装着されて揺動片に付勢力が加えられ、揺動支点を基点にバネの作用線が移動し、挟持部と、つまみ部が交互に開閉する構成であるが、揺動支点からバネの作用線までの距離が短く、挟持部にバネの付勢力が十分に加わり難くいという問題があった。
特許文献5に記載された反転型の洗濯挟みは、揺動可能な、一対の揺動板の開き部近傍と、別の揺動板の挟み部近傍に突起が設けられ、該突起に略S字状に曲折形成されたバネが掛止された構成は、揺動支点からバネの作用点までの距離が短く、バネが斜め掛け状態のため、挟み部にバネの付勢力が十分に加わり難くいという問題があった。
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、挟持部に十分な付勢力が加わり、該挟持部の開閉がスムースにできて、洗濯挟み本体を吊り下げ可能な構造にして被挟持物を安定した状態で取付けでき、安価に製造可能な洗濯挟みの提供を目的とする。
洗濯挟みは、複数の揺動片と、複数のばねの2種類の部品からなり、前記複数の揺動片は、中央部に揺動支点を基点とした軸部と該軸部の外側に前記揺動支点をまたいで、前記揺動片の長手方向と直交した状態で、複数のばね受け溝を有し、前記複数のばね受け溝の間には、一定の巾を設けるとともに、前記複数のばねの作用線が前記揺動片の挟持部の閉状態において前記揺動支点より前記挟持部側に位置し、前記挟持部の開状態においては前記揺動片の係止部側に位置するように設け、一端部に挟持部と把持部を他端部に係止部と把持部を備え、前記軸部で組み合わされて揺動が可能となり前記複数のばねは、曲折形成されて付勢部と、押え部と、ずれ止め部を備え、前記複数の揺動片の両サイドの長手方向に前記付勢部が略平行に位置し、前記複数のばね受け溝に前記押え部が夫々緩挿されて、前記ずれ止め部で位置決めされ、前記複数のばね受け溝は、前記揺動片の長手方向に直交状態で設け、前記揺動支点から前記ばねの作用線までの移動距離は、前記係止部の閉状態時に対し、前記挟持部の閉状態時が長くなる配置で、前記バネの付勢部が前記押え部を介して、前記複数の揺動片に強い付勢力が加わり前記両端の挟持部と係止部が開状態と閉状態に交互に切り替わる構造を要旨とする。
前記複数の揺動片の中央部で外側方向に向けて凸起部が設けられ、前記凸起部の略頂点部分に、前記揺動片の長手方向に直交して一定の巾を有した複数のばね受け溝が設けられ、前記揺動片の挟持部が閉状態時に前記揺動支点を基点に角度が付き、前記揺動支点の垂線と前記複数のばねの作用線(前記揺動片に付勢力を加える前記バネの両端の押え部間を結んだ線)までの距離が長くなり、挟持部に十分な付勢力が加わることを要旨とする。
前記複数のばねの付勢部が略V字状で若干湾曲状に形成され、中心部に吊り具の外径に合わせた円弧部が設けられ、前記洗濯挟みが、前記吊り具と直角状態に吊り下げられ、被挟持物を持った手で、挟持部を容易に閉状態にできる片手操作が可能な構造を要旨とする。
本発明によれば、洗濯挟みの揺動片に付勢力を加えるばねの複数化と、揺動片の凸起部の略頂点部分に複数のばね受け溝が設けられ、挟持部の閉状態時に揺動支点の垂線から複数のばねの作用線までの距離が長くなり、揺動片の挟持部に十分な付勢力が加わり、被挟持物の確実な保持と、揺動片の揺動動作時、ばね受け溝の底部が回動し、ばねの移動がスムースに行われて指先の力が弱い高齢者等であっても、被挟持物の片手挟持作業が容易となり、少数部品で安価に製造可能となった。さらに、吊り具に対する洗濯挟みの取付け向きが複数化され、好みの向きに選択可能となった。
本発明の洗濯挟みで挟持部が閉じた状態を示す正面図である。 本発明の洗濯挟みで挟持部が開いた状態を示す正面図である。 本発明の洗濯挟が動作中で挟持部が半開状態を示す正面図である。 図3のA−A断面図である。 ばねの全体形状を示す斜視図である。 本発明の洗濯挟みを吊り具に取付けた第一使用例を示す正面図である。 図6のB−B断面図である。 本発明の洗濯挟みを吊り具に取付けた第二使用例を示す左側面図である。 図8のC−C断面図である。 ばねの形状を変更した他の例で、挟持部が半開状態を示す正面図である。
本発明の実施の形態に係わる洗濯挟みについて、以下図1〜図10を参照して詳細に説明する。
図1〜図4に示す、洗濯挟み1は略長方形を基準に形成された揺動片2A,2Bと、曲折形成されたばね3A,3Bで構成され、揺動片2A,2Bは同一形状で、揺動片2Bが反転して軸部22で組み合わされて揺動可能となり、ばね3A,3Bは同一形状に曲折形成され、付勢部31が揺動片2A,2Bの両サイドで軸部22から係止部24側に略平行に位置し、揺動片2A,2Bのばね受け溝27aに、ばね3Aの押え部33が、ばね受け溝27bに、ばね3Bの押え部33が緩挿され、揺動片2A,2Bに付勢力が加わり揺動支点21を基点として軸部22が回動し、挟持部23が図1の閉状態と、図2の開状態に交互に切り替わり、その状態で停止できて片手操作が可能な構造である。
揺動片2A,2Bとばね3A,3Bは同一形状であるため部品単体での説明は、状況により、揺動片2Aと、ばね3Bで説明する。
揺動片2Aに使用される素材は、特に限定はされないが、ポリプロピレン樹脂、或いは他の樹脂での射出成型、又は、アルミニュウム等の金属材料の切削加工により、所望の形状に形成することは可能である。
図3と図4に示す揺動片2Aの軸部22は、複数の半円形の凸部と、複数の半円形の凹部からなり、揺動片2Bと互いに嵌り込んで噛み合い、凸部と凹部が合わさって円形状態となり、軸部22が形成され、円形の中心部が揺動支点21となり、回動可能となる。
図3に示す揺動片2Aの凸起部26は、揺動支点21からばね受け溝27a,27bの底部までの距離を長くするために設けられ、ばねの付勢力に耐える強度が確保できれば、材料を最小限にできる形状に変更可能である。
図3に示す、ばね受け溝27a,27bは、凸起部26の略頂点部分に位置し、揺動片2Aの長手方向に対し、直交状態で、一定の間隔をおいて平行に複数設けられ、ばね受け溝27a,27bの巾は、図5に示す、ばね3Aの押え部33が緩挿でき、深さは押え部33が飛び出すことのない寸法で、底部は、ばね3Aの直径より僅かに大きな半円形で、ばね受け溝27aの底部が回動できる寸法に形成されている。
ばね受け溝27a,27bの間隔は、揺動片2A,2Bのサイズ、揺動角度、揺動支点21からばね受け溝の27a,27bまでの距離により適宜設定は可能である。
図1と図2に示す挟持部23は、略平面状の表面を有して、被挟持物に当接する挟持面
は、挟持した被挟持物が容易に外れないように多数の小さな突起(不図示)が配設されることが望ましい。
図1と図2に示す係止部24は、略凸状の湾曲面を有して揺動片2A,2Bの閉状態時に略凸状の湾曲面の表面で係止するように形成されている。
図1から図3に示す把持部25a,25bは、挟持部23の閉状態、又は、係止部24が閉状態時に指で把持して、挟持部23、又は、係止部24を開状態にするための部位で、指で把持を容易にするため、略凹状の湾曲面を有して形成されることが望ましい。
図6〜図8に示す長孔28は、揺動片2Aの長手方向の中心部で、軸部22と係止部24間に、両端が半円形で抜き勾配を有して形成されている。
図5に示すばね3Aは、図4に示す断面が円形の、ばね用線材(ピアノ線等)で、付勢部31が略V字状で若干湾曲状に形成され、円弧部32は、略V字の中心部が図9の吊り具4bの外径に合わせた円弧状に形成されている。
押え部33とずれ止め部34は、付勢部31の両端に略コの字状に形成され、図5に示す、付勢部31と直角に繋がり、ばね受け溝の27a,27b内に押え部33が緩挿できる巾に合わせたサイズに形成され、ばね3Aの位置決めとなる。
図3は洗濯挟み1が、揺動片2Aと2Bが組み合わされた状態の動作中で、挟持部23が半開状態で揺動片2A,2Bが平行状態を示しており、この時、ばね受け溝27aは、垂線CLより挟持部23側へ離間した状態に位置し、ばね受け溝27bは、係止部24側で垂線CLに近接した状態に位置した状態で構成されており、ばね3Aの押え部33が、ばね受け溝27a内に、ばね3Bの押え部33がばね受け溝27b内に緩挿されて付勢部31で、揺動片2A,2Bが付勢されている。この状態で、付勢部31は揺動片2A,2Bの両サイドに平行で、軸部22から係止部24側に位置し、図2に示す、係止部24が閉状態時において付勢部31が把持部25b間内に配置され、図4に示す、揺動片2A,2Bとの間に若干の隙間(0.5〜1.0mmが望ましい)を有して取付けられる。
図3と図4に示す、ずれ止め部34と、揺動片2A,2Bのばね受け溝27a,27b間に若干の隙間(0.5〜1.0が望ましい)が設けられ、揺動片2A,2Bの揺動動作が容易で、ばね3A,3Bの押え部33が、ばね受け溝の27a,27b内へ容易に緩挿し、取付けできる。取付け後、ばね3Bのずれ止め部34の先端が、揺動片2A,2Bの揺動中においても、ばね3Aの付勢部31に接触しない寸法に形成されている。
図3の挟持部23が半開状態から、把持部25aの把持により、軸部22が回動し、ばね3A,3Bの押え部33を介して挟持部23側に付勢力が加わり、ばね3A,3Bの付勢力で図1に示す、挟持部23が挟持され閉状態となり、該閉状態が維持される。
図1に示す、挟持部23の閉状態において、ばね3A,3Bの押え部33の作用線La,Lb(揺動片2A,2Bに付勢力を加えるばね3A,3Bの押え部33間の中心部を結んだ線)は揺動支点21の垂線CLから挟持部23側となり、作用線Laから揺動支点21の垂線CLまでの距離が作用線La,Lbの移動した距離で、ばね3A,3Bが付勢力を加え得る挟持部23側の最大距離(以下移動距離)Waとなる。
ばね3Aと3Bが設けられたことで、作用線LaとLbになり、ばね受け溝27aと27b間に一定の巾が設けられ、作用線LaとLb間にも一定の巾ができ、図1に示す、作用線Laから垂線CLまでの移動距離Waを長く設定することができる。
さらに、揺動片2A,2Bの外側方向に凸起部26が設けられ、揺動支点21からばね受け溝27a,27bの距離が長くなり、図1に示す、揺動片2A,2Bの挟持部23が閉状態になった時点で揺動支点21を基点に、揺動片2A,2Bに角度が付き、ばね受け溝27aと27bが、垂線CLから離間して作用線La,Lbが挟持部23側に接近し、前述した複数のばね3A,3Bが設けられて得られた効果と合わせて、移動距離Waが長くなり、ばね3A,3Bの挟持部23に強い付勢力を有効に加えることができる。
図2の状態は、図1の挟持部23の閉状態から揺動片2A,2Bの把持部25bを把持し、図3の状態を経て係止部24が閉状態となり、挟持部23が全開(開状態)となった状態である。この状態で、揺動片2A,2Bのばね受け溝27a,27bと作用線La,Lbが係止部24側に移動し、作用線Lbから揺動支点21の垂線CLまでが移動距離Wbとなる。
図2の作用線Laは、垂線CLとの離間が僅かであり、係止部24に加わる付勢力は少ないが、作用線Lbが垂線CLより離間して係止部24側寄りとなり、移動距離Wbとなるため、ばね3A,3Bの付勢力が十分に係止部24に加わるため、把持部25aを把持して、ばね3A,3Bの付勢力に抗した圧力を加えない限り、係止部24が簡単に開状態になることはなく、係止部24の閉状態が維持される。
移動距離Waと移動距離Wbの長さの違いは、挟持部23に厚物の被挟持物を挟持した場合、挟持部23が若干開いても十分な付勢力を有し、厚物の被挟持物の安定保持を可能にするための必要な距離が確保された移動距離Waとなっている。
移動距離Wbは係止部24が係止状態のまま保持されていればよいので、これに見合った付勢力が得られる移動距離Wbとなっている。これ等の条件は、図3に示す、ばね受け溝27a27bに一定の間隔が設けられ、揺動支点21の垂線CLを基準に配置され、必要な付勢力が挟持部23と係止部24に夫々バランスよく配分され、挟持部23と係止部24が開状態と閉状態に交互に切り替わる構造となっている。



洗濯挟み1が、図1の挟持部23の閉状態から図2の開状態に移行する際、把持部25bが把持され、ばね3A,3Bの付勢力が押え部33を介して、ばね受け溝27a,27bの半円形の底部に加えられ、揺動片2A,2Bの揺動による移動過程において、ばね受け溝27a,27bの底部が押え部33の直線部を基点に回動することにより、滑らかな移動となり、把持部25bの把持がスムースに行われ、図2の挟持部23が開状態となって移行が終了する。その結果、揺動片2A,2Bの揺動動作に無理が無く、指先の力が弱い高齢者等であっても、片手で把持部25a,25bの把持動作が安定し、かつ容易に行うことができる。さらに、揺動片2A,2Bの耐久性を向上させることができる。
図6と図7は、洗濯挟み1を吊り具4aに取付けた第一使用例を示し、吊り具4aの金属棒又はロープ等が揺動片2A,2Bの長孔28に通されてハンガー等に固定され、洗濯挟み1が吊り具4aと平行で垂直状態に吊り下げられ、長孔28により垂直軸を基準とした方向への回動が防止でき、片手による被挟持物の挟持作業が容易になる。
長孔28は、吊り具4aが通された状態において、係止部24が開状態と閉状態を容易に繰り返すことができ、揺動片2A,2Bの強度が保たれるサイズに形成されればよい。
洗濯挟み1が吊り具4aに通された状態では、左右に簡単に移動するため、移動抑制用
の間隔調整用リング(不図示)を揺動片2A,2Bの揺動動作が可能な状態で、洗濯挟み1と、洗濯挟み1の間に入れることが望ましい。
図8と図9は、洗濯挟み1を吊り具4bに取付けた第二使用例を示し、吊り具4bは金属棒に一定の間隔で半円部41が設けられ、該半円部41の底部に、ばね3Aの円弧部32が係合して横方向のずれが防止され、ばね3Bの円弧部32が直線部で支えられ、吊り具4bの金属棒に直交して洗濯挟み1が取付けられる。洗濯挟み1を略垂直状態に取付けるために、吊り具4bの半円部41の底部と直線部分の段差寸法が調整される。
円弧部32は、図9に示す、吊り具4bの金属棒の外径に合う円弧状のサイズに、ばね3A,3Bの曲折形成時に調整され、洗濯挟み1の自重により、常に円弧部32で支えられて吊り具4bに略垂直状態の吊り下げができ、図8に示す、複数の支えで、垂直軸を基準とした方向への回動が防止でき、片手による被挟持物の挟持作業が容易になる。
洗濯挟み1の使用方法は、図6、又は、図9に示す、挟持部23が全開状態において、被挟持物を掌と中指、薬指、小指で保持して挟持部23内に挿入すると同時に、親指と人差し指で把持部25aを把持し、挟持部23を閉状態にして被挟持物が洗濯挟み1に保持される。
被挟持物を洗濯挟み1から外す場合は、開状態となった把持部25bを片手で把持し、係止部24が係止した図6、又は、図9の状態になれば、被挟持物は挟持部23から自然に離脱する。これは、使用方法の一例であり、他にも色々な方法が考えられる。
以上、本発明について洗濯挟み1を実施形態として説明したが、被挟持物は洗濯物以外に、紙類、固形物等の挟持に用いることも可能であり、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改変は可能である。
例えば、図10に示す、ばね3A,3Bの付勢部31が非対称に形成され、押え部33が、ばね受け溝27aと27bに挿入され、付勢部31の中央部と円弧部32が同位置になる事例等もあり、ばねの形状も変更は可能である。
また、揺動片2A,2Bは同一形状として説明したが、使用目的により別々の形状に変更は可能であり、吊り具4a,4b以外の吊り具にも適応させることは可能である。
1 ・・・・・・・・・・・ 洗濯挟み
2A,2B ・・・・・・・ 揺動片
21 ・・・・・・・・・・ 揺動支点
22 ・・・・・・・・・・ 軸部
23 ・・・・・・・・・・ 挟持部
24 ・・・・・・・・・・ 係止部
25a,25b ・・・・・ 把持部
26 ・・・・・・・・・・ 凸起部
27a,27b ・・・・・ ばね受け溝
28 ・・・・・・・・・・ 長孔
3A,3B ・・・・・・・ ばね
31 ・・・・・・・・・・ 付勢部
32 ・・・・・・・・・・ 円弧部
33 ・・・・・・・・・・ 押え部
34 ・・・・・・・・・・ ずれ止め部
4a,4b ・・・・・・・ 吊り具
41 ・・・・・・・・・・ 半円部
CL ・・・・・・・・・・ 垂線
La,Lb ・・・・・・・ 作用線
Wa,Wb ・・・・・・・ 移動距離

Claims (4)

  1. 物品の挟持は複数の揺動片と複数のばねからなり、前記複数の揺動片は、中央部に揺動支点を基点とした軸部と外側に複数のばね受け溝を有し、前記複数のばね受け溝の間には、一定の巾を設けるとともに、前記複数のばねの作用線が、前記揺動片の挟持部の閉状態において前記揺動支点より前記挟持部側に位置し、前記挟持部の開状態においては前記揺動片の係止部側に位置するように設け、一端部に前記挟持部と把持部を、他端部に前記係止部と把持部を備えて前記軸部で組み合わされ、前記複数のばねは、曲折形成されて付勢部と、押え部と、ずれ止め部を備え、前記複数の揺動片の長手方向の両サイドに前記ばねの付勢部が位置し、前記複数のばね受け溝に前記押え部が夫々緩挿されて前記ずれ止め部で位置決めされ、前記挟持部と係止部が開状態と閉状態に交互に切り替わる構造を特徴とする洗濯挟み。
  2. 前記複数のばね受け溝は、前記揺動片の長手方向に直交状態で設け、前記揺動支点から前記ばねの作用線までの移動距離は、前記係止部の閉状態時に対し、前記挟持部の閉状態時が長くなる配置の構造を特徴とする請求項1に記載の洗濯挟み。
  3. 前記複数の揺動片の中央部外側方向に凸起部を設け、前記凸起部の略頂点部分に一定の巾を有した前記複数のばね受け溝を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の洗濯挟み。
  4. 前記複数のばねの付勢部が、略V字状で若干湾曲状に形成され、中心部に吊り具用の円弧部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の洗濯挟み。
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