JP5995216B2 - 挟持具 - Google Patents

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Description

本発明は、基体と、基体に対し揺動軸を中心とした揺動動作が可能な揺動体とを有する挟持具に関する。
バネの弾性力を利用して洗濯物等の物品を挟持する洗濯ピンチ(挟持具)が市販され広く普及している。その一般的な構造としては、一対の揺動片を軸部で軸支し、各揺動片の一端部(挟持部)が近接するようにリング状のバネで付勢するものが知られている。このような洗濯ピンチの挟持操作では、まず、ユーザが各揺動片の他端部(把持部)を例えば親指や人差し指で把持してバネの付勢力に抗する力を加え、把持部同士を近接させる開操作が行われる。これにより、軸部の揺動支点(揺動軸)を中心に揺動した各揺動片において挟持部が互いに離間し、挟持部の間に物品の挿入が可能な空間が生成される。そして、この空間に物品を挿入して把持部に加えている力を解除すれば、バネの弾性力により再び挟持部同士が接近して閉状態に移行し、物品を挟持部で挟み込めることとなる。
以上のような挟持操作を行う場合には、一方の手で洗濯ピンチの把持部を把持しつつ、他方の手で物品を挟持部の間に挿し入れる動作が必要となる。すなわち、上述の洗濯ピンチでは、挟持部が互いに離間する開状態を自ら保持できないため、その挟持操作において両手の使用が要求されることとなる。その結果、片手が不自由な人などにとっては扱い難いものとなっている。
このような洗濯ピンチの欠点を改善する技術として、例えば揺動片の軸部の近くにリング状のバネを支持するバネ支持部を設けることにより、挟持操作の際にはバネの付勢力の作用線が揺動支点を跨いで移動されるようにした技術が提案されている(特許文献1参照)。この技術によれば、洗濯ピンチにおいて閉状態だけでなく開状態でもバネによる自己保持を行えるため、片手だけによる挟持操作が可能となり、利便性の向上が図れることとなる。
特開2008−295986号公報
しかしながら、上記の特許文献1の技術では、洗濯ピンチの閉状態(全閉状態)や開状態(全開状態)においてもバネの付勢力の作用線が揺動支点から比較的近いため、予期せぬ外力などが洗濯ピンチに加わると付勢力の作用線が揺動支点を簡単に跨いでしまい、閉状態と開状態との間で意図しない切替えが生じる可能性がある。これでは、洗濯ピンチを用いた挟持作業等において、その効率の低下を招くこととなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、保持が可能な閉状態および開状態において意図しない切替えを抑制できる挟持具を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、基体と、前記基体に対し所定の閉状態から所定の開状態までの範囲で揺動軸を中心とした揺動動作が可能な揺動体とを有し、前記揺動体に係る一端部が前記所定の閉状態で前記基体に近接する一方、前記揺動体に係る他端部が前記所定の開状態で前記基体に近接する挟持具であって、前記基体および前記揺動体において互いに対向する凸部および凹部と、前記基体に接続する第1接続部と前記揺動体に接続する第2接続部とを有し、前記第1接続部と前記第2接続部とが互いに接近する方向に付勢力を与える付勢手段と、前記付勢力を前記揺動軸に対して前記他端部の側で作用させることにより、前記揺動体を前記所定の開状態にて保持する開状態保持手段とを備え、前記所定の閉状態では、前記付勢力が前記揺動軸に対して前記一端部の側で作用し、前記凸部は、前記揺動軸に係る放射方向の側に突出する突起部を有するとともに、前記揺動動作により前記所定の閉状態と前記所定の開状態とが切替わる際、前記凹部に対して相対的に移動する突起部では、前記凹部に設けられた障害部を前記付勢力に抗して乗り越える乗越え動作が行われ、前記乗越え動作の際には、前記付勢力の作用線が前記揺動軸を跨いで移動することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、基体と、前記基体に対し所定の閉状態から所定の開状態までの範囲で揺動軸を中心とした揺動動作が可能な揺動体とを有し、前記揺動体に係る一端部が前記所定の閉状態で前記基体に近接する一方、前記揺動体に係る他端部が前記所定の開状態で前記基体に近接する挟持具であって、前記基体および前記揺動体において互いに対向する凸部および凹部と、前記基体に接続する第1接続部と前記揺動体に接続する第2接続部とを有し、前記第1接続部と前記第2接続部とが互いに接近する方向に付勢力を与える付勢手段と、前記凹部に設けられた係止部に後記突起部が係止されることにより、前記揺動体を前記所定の開状態にて保持する開状態保持手段とを備え、前記所定の閉状態では、前記付勢力が前記揺動軸に対して前記一端部の側で作用し、前記凸部は、前記揺動軸に係る放射方向の側に突出する突起部を有するとともに、前記揺動動作により前記所定の閉状態と前記所定の開状態とが切替わる際、前記凹部に対して相対的に移動する突起部では、前記凹部に設けられた障害部を乗り越える乗越え動作が行われることを特徴とする。
請求項1および請求項2の発明によれば保持が可能な閉状態および開状態において意図しない切替えを抑制できる。
特に、請求項1の発明においては開状態を安定して保持できるとともに、適切なタイミングで開方向・閉方向に係る揺動軸周りのモーメントの切替えを行える。
本発明の第1実施形態に係る洗濯ピンチ1の要部構成を示す外観図である。 洗濯ピンチ1の構成を説明するための分解斜視図である。 洗濯ピンチ1の揺動動作を説明するための図である。 洗濯ピンチ1の揺動動作を説明するための図である。 洗濯ピンチ1の揺動動作を説明するための図である。 図5に示す洗濯ピンチ1において第1凸部411および第2凹部425を拡大した図である。 本発明の第2実施形態に係る洗濯ピンチ1Aの構成を説明するための分解斜視図である。 洗濯ピンチ1Aの揺動動作を説明するための図である。 洗濯ピンチ1Aの揺動動作を説明するための図である。 本発明の変形例に係る第2凹部425Aを説明するための図である。 本発明の他の変形例に係る洗濯ピンチ1Bを説明するための図である。 他の変形例に係る洗濯ピンチ1Cを説明するための図である。
<第1実施形態>
<洗濯ピンチの要部構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る洗濯ピンチ1の要部構成を示す外観図である。なお、図1以降では、方向関係を明確にするため、XYZ直交座標系を必要に応じて付している。
洗濯ピンチ(洗濯挟み)1は、洗濯物などの物品(以下では「被挟持物」ともいう)を挟持する挟持具として機能し、被挟持物を挟んで保持する本体部2と、本体部2に挟持力を付与するバネ3とを備えている。この洗濯ピンチ1の構成について、図2を参照して詳しく説明する。
図2は、洗濯ピンチ1の構成を説明するための分解斜視図である。
バネ3は、略C字状の形状、換言すれば切欠きリング状の形状を有し、揺動片20A(後述)に接続する端部(第1接続部)3eと揺動片20B(後述)に接続する端部(第2接続部)3eとを備え双方の端部3eが互いに接近する方向に弾性力(付勢力)を与える弾性部材として構成されている。このバネ3は、2つの端部3eの離間距離が大きくなるほど弾性力が増大する付勢手段として機能する。
本体部2は、同一形状を有した一対の揺動片20(20A,20B)を備えている。ここで、揺動片20Aは、洗濯ピンチ1における基体として機能し、揺動片20Bは、揺動片20Aに対し閉状態(図3参照)から全開状態(図4参照)までの揺動範囲で揺動軸26c(図3参照)を中心とした揺動動作が可能な揺動体として機能することとする。
一対の揺動片20は、それぞれ例えば合成樹脂(プラスチック)で一体成形されており、4隅が面取りされた矩形状の平面からなる平坦面(背面)2mを有している。また、各揺動片20A、20Bにおいては、揺動軸26c(図3参照)から最遠となる両端部に挟持および把持に供される挟持部21および把持部22が設けられるとともに、それらに挟まれた中央部23を備えている。ここで、揺動片20Bの一端部である挟持部21が洗濯ピンチ1の閉状態で揺動片20A(の挟持部21)に近接する一方、揺動片20Bの他端部(両端部のうち上記の一端部と異なる端部)である把持部22が洗濯ピンチ1の開状態(全開状態)で揺動片20A(の把持部22)に近接することとなる。
挟持部21は、略平面状の表面を有して被挟持物に当接する挟持面21fを備えている。なお、挟持面21fには、挟持した被挟持物が容易に外れないように多数の小さな突起(不図示)が配設されるのが好ましい。
把持部22は、平坦面2mの端部に位置し、指で把持される把持面22fを備えている。各揺動片20の把持面22fを例えば親指と人差し指とで挟んで接近させれば、挟持面21fが互いに離れて洗濯ピンチ1が開くこととなる。
中央部23には、バネ3(の中央部)を挿通するための貫通孔24が形成されるとともに、バネ3の端部3eを保持する保持部25と、揺動片20を軸支する軸部26とが設けられている。
貫通孔24は、揺動片20の長手方向に沿って形成された長孔として構成されている。
保持部25は、平坦面2mの中央付近に配設され、横断面が角丸長方形となる柱体状の外面を有している。また、保持部25には、バネ3の端部3eを嵌入するための孔25hが設けられている。この孔25hは、揺動片20の長手方向(具体的には図3に示す揺動片20AにおいてのX軸方向)に沿って形成される角丸長方形状(レーストラック形状)の開口25pを有しており、円形断面を有するバネ3の端部3eが遊嵌される。なお、孔25hについては、円形状の開口を有して、嵌入されるバネ3の端部3eを固定するようにしても良い。
軸部26は、揺動片20において平坦面2mの反対側(裏側)に設けられており、洗濯ピンチ1中央の両側壁付近に並設される2つの軸形成部4を備えている。この軸形成部4は、互いに対向する第1係合部41と第2係合部42とで構成されている。
第1係合部41は、板状の形状を有する第1凸部411と、第1凸部411の両側に形成される2つの第1凹部415とを備えている。
第1凸部411は、後述する第2凸部421の円弧部422と同等の曲率(半径)の円弧に沿って湾曲した帯状の表面を有する円弧部412から、先端が円弧状に面取りされた略三角板状の突起部413が突出する形状を有している。この突起部413については、全閉状態と全開状態との中間的な状態である洗濯ピンチ1の半開状態(図5参照)において、対向する揺動片に向かって(図5ではY軸方向に沿って)突設されている。換言すれば、突起部413は、揺動軸26c(図3参照)からの放射方向に沿って、この放射方向の側に突出している。
第1凸部411(突起部413)の肉厚(厚み)については、第2係合部42の第2凸部421(後述)より厚くするのが好ましい。これは、後述する隆起部428を乗り越える乗越え動作の際に突起部413に比較的大きなせん断力が加わるためである。また、突起部413における圧縮応力を抑える観点から、洗濯ピンチ1の閉状態や揺動時には、突起部413の先端が、第2係合部42の第2陥没部427(後述)の底面等に接触しないようにするのが好ましい。
第1凸部411に隣接する2つの第1凹部415は、それぞれ同じ形状を有しており、略半円を構成する円弧に沿って湾曲した帯状の表面(底面)を有する円弧部416を備えている。
第2係合部42は、板状の形状を有する2つの第2凸部421と、第2凸部421の間に配設される第2凹部425とを備えている。
第2凹部425に隣接する2つの第2凸部421は、それぞれ同様の形状を有しており、略半円を構成する円弧に沿って湾曲した帯状の表面を有する円弧部422を備えている。この円弧部422が、同等の曲率(半径)を有する第1凹部415の円弧部416上を摺動することで、それらの円弧の中心が揺動軸(中心軸)26c(図3参照)として働き、揺動軸26cを中心として各揺動片20の基本的な揺動運動が行われることとなる。
第2凹部425には、略三角柱状の窪みを有して突起部413の嵌合が可能な第1陥没部426と、円弧に沿って湾曲した帯状の底面を有する第2陥没部427と、第1陥没部426と第2陥没部427とに挟まれて隆起している隆起部428とが設けられている。この隆起部428は、先端が円弧状に面取りされ、揺動軸26c(図3参照)に向かって先細りする略三角柱状の形状を有している。
以上のような構成の第1係合部41と第2係合部42とが係合することにより、揺動軸26c(図3参照)が規定(生成)され、揺動軸26cを揺動支点(揺動中心線)とした洗濯ピンチ1の揺動動作が可能となる。この揺動軸26cに関しては、上述のように第2凸部421が第1凹部415上を摺動(接触)することで形成されるため、突起部413が隆起部428を乗り越える乗越え動作(後述)の際のように第2凸部421と第1凹部415とが離間する状況では、それに伴って変位することも可能である。以下では、洗濯ピンチ1の揺動動作について、図3〜5を参照して詳しく説明する。
<洗濯ピンチ1の揺動動作>
図3〜5は、洗濯ピンチ1の揺動動作を説明するための図である。ここで、図3は、各揺動片20A、20Bの挟持部21が当接して洗濯ピンチ1が閉じた状態(以下では「閉状態」ともいう)を示し、図4〜5は、各揺動片20A、20Bの挟持部21が離間して洗濯ピンチ1が開いた状態(以下では「開状態」ともいう)を示している。なお、図4および図5における洗濯ピンチ1の開状態を区別するため、図4を全開状態、図5を半開状態と呼ぶこととする。また、図3〜5では、第1凸部411と第2凹部425との位置関係を明確にするため、第2凹部425の周辺をXY平面に沿った断面として図示している。
図3に示す閉状態の洗濯ピンチ1では、(−Z)方向から見て、揺動片20A、20Bに接触するバネ3の各端部3eを結ぶ線分、つまりバネ3の弾性力(付勢力)の作用線La(一点鎖線で図示)が揺動軸26cに対して挟持部21の側(+X方向の側)に位置している。ここで、バネ3の付勢力は、力ベクトルとして作用線Laに沿って各端部3eが接近する方向に生じるため、各揺動片20A、20Bの挟持部21を接近させるモーメント(以下では「閉方向のモーメント」ともいう)が揺動軸26cの周りに発生することとなる。これにより、洗濯ピンチ1では、挟持部21同士が近接して当接する閉状態を安定して維持することが可能となる。すなわち、挟持部21の挟持面21f(図2)の間に被挟持物を介挿すれば、この被挟持物の挟持を行えることとなる。
図4に示す全開状態の洗濯ピンチ1では、バネ3の各端部3eを結ぶ付勢力の作用線Lb(一点鎖線で図示)が揺動軸26cに対して把持部22の側(−X方向の側)に位置している。ここで、バネ3の付勢力は、作用線Lbに沿って各端部3eが接近する方向に生じるため、各揺動片20A、20Bの把持部22を接近させるモーメント(以下では「開方向のモーメント」ともいう)が揺動軸26cの周りに発生することとなる。これにより、洗濯ピンチ1では、把持部22同士が近接して当接する全開状態を安定して維持することが可能となる。
以上のように洗濯ピンチ1ではバネ3の付勢力を利用して閉状態(図3)および全開状態(図4)を自己保持できるが、これは、バネ3の端部3eが嵌入される保持部25の孔25hが、次の条件(a)および(b)を満たす位置に設けられているためである。
(a)図3に示す閉状態において揺動軸26cから伸びる洗濯ピンチ1の対称軸(対称面)Lpへの垂線Lqに対して挟持部21側の位置:
(b)図4に示す全開状態において揺動軸26cから伸びる洗濯ピンチ1の対称軸Lsへの垂線Ltに対して把持部22側の位置:
上記の位置条件(a)および(b)を満足させれば、洗濯ピンチ1の閉状態および全開状態において揺動軸26c周りのモーメント(トルク)が反転するため、安定した閉状態(全閉状態)および全開状態の維持が可能となる。
また、本実施形態に係る保持部25の孔25hに関しては、全開状態の垂線Lt(図4)の近傍に設けられ、閉状態の垂線Lq(図3)から比較的離れた位置に配設されている。換言すれば、保持部25の孔25hに嵌入されるバネ3の付勢力の作用線Lb(図4)が全開状態では揺動軸26cの近傍内を通過する一方、閉状態ではバネ3の付勢力の作用線La(図3)が揺動軸26cから比較的遠い位置にある。これにより、閉方向のモーメントから開方向のモーメントに切り替わるポイント(タイミング)が開方向の側にずれるため、閉方向のモーメントが生じ得る揺動軸26c周りの挟持部21の開き角(開度)を拡大できる。その結果、洗濯ピンチ1では、比較的厚みのある被挟持物の挟持も適切に行えることとなる。
図5に示す半開状態の洗濯ピンチ1では、各揺動片20A、20B(の平坦面2m)が略平行に配置されており、バネ3の各端部3eを結ぶ付勢力の作用線Lc(一点鎖線で図示)が揺動軸26cに対して挟持部21の側に位置している。ここで、バネ3の付勢力は、作用線Lcに沿って各端部3eが接近する方向に生じるため、図3に示す閉状態と同様に、閉方向のモーメントが揺動軸26cの周りに発生する。よって、この閉方向のモーメントに相当するユーザからの力が把持部22に加わっていない場合や、各揺動片20A、20Bの挟持部21の間に被挟持物が介挿されない場合には、半開状態を保持できず、挟持部21同士が当接して安定な状態となる洗濯ピンチ1の閉状態(図3)に移行することとなる。
また、図5に示す半開状態は、第1凸部411の突起部413の側面と第2凹部425の隆起部428の側面とが当接している状態であり、隆起部428が突起部413の移動の障害となって洗濯ピンチ1が全開状態(図4)に容易に移行できないようになっている。このような半開状態から全開状態に切り替わる際の洗濯ピンチ1の動作について、図6を参照して説明する。
図6は、図5に示す半開状態の洗濯ピンチ1において第1凸部411および第2凹部425を拡大した図である。なお、図6では、図5に示される半開時の第1凸部411を実線で図示している。
まず、揺動片(基体)20Aおよび揺動片(揺動体)20Bで互いに対向する第1凸部411および第2凹部425の構成について詳しく説明する。
第2凹部425には、既述のように隆起部428を挟んで第1陥没部426と第2陥没部427とが設けられている。なお、本実施形態においては、第1陥没部426の(−X)側の側壁と第2陥没部427の(+X)側の側壁とで、隆起部428における(±X)側の両側壁が形成される。
第1陥没部426は、第1凸部411の突起部413がフィットして嵌り込むような形状を有している。そして、第1陥没部426は、洗濯ピンチ1の全開状態にて突起部413を第2凹部425の(+X)側の側壁と隆起部428の(+X)側の側壁とで挟み込み、その移動をロックして係止する係止部として機能する。一方、第2陥没部427では、全閉状態から半開状態に至る揺動片20の揺動動作において突起部413が揺動軸26cを中心とした円滑な円運動を行えるようになっている。具体的には、洗濯ピンチ1の揺動軸26cから突起部413の先端までの距離より若干長い半径Raを有する円弧に沿った帯状の底面が第2陥没部427に形成されており、揺動片20の揺動時に突起部413(の先端)が第2陥没部427の底面に接触しないようになっている。なお、Y軸と略平行に形成される第2凹部425の両側壁(X軸方向の両端にある2つの側壁)については、金型を用いて第2凹部425を成形することを考慮すると、適切な抜き勾配が設定された傾斜、具体的には底部より開口部の幅を広くするようにY軸から若干傾斜させた角度で形成するのが好ましい。
以上のような構成の第2凹部425を洗濯ピンチ1の揺動動作時に移動する第1凸部411の突起部413は、Z方向から見て揺動軸26cから離れるほど先細りとなる略三角形の形状を有している。これは、閉状態(図3)および全開状態(図4)において、上述のようにY軸に概ね沿って形成される第2凹部425の両側壁に突起部413の側壁が当接または近接できる形状を採用したためである。これにより、XY平面に関する突起部413の面積(大きさ)を概ね最大にできるため、その強度等の増強が図れる。
隆起部428(網掛け部)は、第1陥没部426に対して把持部22の側で隣接して設けられる部位であり、突起部413の高さ(突出量)より小さい高さHpを有している。この隆起部428は、突起部413が揺動軸26cを中心として第2凹部425に対し相対的に円運動(移動)するとした場合の、その移動経路の一部区間に設けられ、揺動軸26c周りの突起部413の円滑な移動を妨げる障害物(障害部)として働く。例えば隆起部428の高さHpを突起部413の半分程度に設定して、半開状態(図5)と閉状態(図4)とのスムーズな切り替えを防止する。なお、隆起部428の高さHpについては、隆起部428に対する突起部413の乗越え動作(後述)の際の仕事量W(W≒(付勢力F)×(高さHp))が、洗濯ピンチ1に対するユーザの違和感のない適切な操作量の範囲に収まるように、バネ3の付勢力に応じた設定(設計)を行うのが好ましい。具体的には、バネ3の付勢力が大きければ小さくするような設定、すなわちバネ3の付勢力と概ね反比例するような設定を行うのが良い。
また、隆起部428の(−X)側の側壁は、洗濯ピンチ1の半開状態において突起部413(図6の実線部)の(+X)側の側壁が面接触できるような傾斜を有するのが好ましい。これにより、洗濯ピンチ1の揺動動作によって突起部413が隆起部428の側壁上を摺動する際には、バネ3の付勢力に抗う方向(略+Y方向)に突起部413を適切に案内(誘導)できるとともに、摺動時の摩擦力により半開状態から全開状態への切替えの非容易性が増すこととなる。
また、隆起部(突出部)428においては、突起部413が揺動軸26cを中心として第2凹部425に対し相対的に移動(回動)する場合の、その移動経路の外側から移動経路内(図6に示す半径Raの円弧の内側)に隆起して突出する構成を備えるため、隆起部428と第1陥没部426および第2陥没部427とが一体化され、全体として連続した帯状の起伏が第2凹部425の表面(底面)に形成される。これにより、第2凹部425の構成が簡素化され、金型を用いて容易に成形することが可能となる。
洗濯ピンチ1が半開状態から全開状態に移行するには、上述の第2凹部425において、略(+X)方向への突起部413の移動が必要となる。なお、突起部413を有する第1凸部411側(揺動片20B側)を固定して、第2凹部425側(揺動片20A側)を揺動すれば、突起部413の絶対的な移動は生じないが、第2凹部425に対する突起部413の相対的な移動は行われる。上記の第2凹部425に対する突起部413の(相対的な)移動では、既述のように揺動軸26cが変位可能な軸として構成されているため、迂回路Toに沿った移動が可能である。すなわち、突起部413の動きとしては、半開状態の位置Pa(実線で図示)から、隆起部428の頂上(頂点)に乗り上げて隆起部428の高さHpに相当する距離Gだけ(+Y)方向にシフトした位置Pb(一点鎖線で図示)を経由し、全開状態の位置Pc(点線で図示)に至る動作、つまり隆起部428を乗り越える乗越え動作が行われる。この際には、突起部413を有した第1凸部411を両側面(±Z方向の側面)から挟む2つの第2凸部421(図2)の存在により、突起部413がZ方向に逃げるのをブロックできるため、突起部413に係る確実な乗越え動作が行われることとなる。なお、洗濯ピンチ1が全開状態から半開状態に移行する際にも、揺動片20に係る全開状態の保持を解除して、第1陥没部426で係止される突起部413の隆起部428に対する乗越え動作が必要である。以上のような乗越え動作では、突起部413においてバネ3の付勢力や隆起部428との摩擦抵抗に抗して隆起部428の表面に沿った移動がなされるため、予期せぬ外力などが洗濯ピンチ1に加わっても、ユーザの意図に反して洗濯ピンチ1で開状態と閉状態とが切り替わるのを抑制できることとなる。
また、上記の乗越え動作においては、突起部413が隆起部428の頂上付近に乗り上げる位置Pbにきた時、バネ3の付勢力の作用線Ldが、揺動軸26cから略(+Y)方向にシフトした揺動軸26d(第1凸部411の円弧部412の中心)と交わり、隆起部428内を通過する。このように洗濯ピンチ1の揺動動作の際に揺動軸26dと交わる作用線Ldが、揺動軸26d(26c)の方向(Z軸方向)から見て隆起部428、特に隆起部428の先端部(頂上部)を通過すれば、適切なタイミングで隆起部428(の頂上部)を境界とした開方向・閉方向のモーメントの切替えを行えることとなる。すなわち、第1陥没部426では開方向のモーメントが、第2陥没部427では閉方向のモーメントが確実に生じるようになるため、洗濯ピンチ1で開状態・閉状態を一層安定して自己保持することが可能となる。
以上のような揺動動作を行う洗濯ピンチ1では、図3に示すように閉状態(所定の閉状態)においてバネ3の付勢力に係る作用線Laが揺動軸26cに対して挟持部(揺動片20の一端部)21の側に位置する一方、図4に示すようにバネ3の付勢力に係る作用線Lbが把持部22側における揺動軸26cの近傍内を通過して把持部22同士が当接(係止)されることや、第2凹部425の第1陥没部(係止部)426で第1凸部411の突起部413が係止されることにより、揺動片20が全開状態(所定の開状態)にて保持される。そして、揺動ピンチ1の揺動動作により閉状態から全開状態に移行する際には、第2凹部425に対して相対的に移動する突起部413が、バネ3の付勢力に抗して第2凹部425の隆起部(隣設部)428を乗り越える乗越え動作を行い、その後(直後)に第1陥没部426で係止される。これにより、揺動ピンチ1では、閉状態のみならず開状態(全開状態)をも保持できるとともに、これらの意図しない切替えを抑制できることとなる。その結果、片手だけによる挟持操作も可能となって、利便性の向上が図れる。
また、洗濯ピンチ1では、図4に示すように全開状態においてバネ3の付勢力の作用線Lbが揺動軸26cに対して把持部(揺動片20の他端部)22の側に位置するとともに、隆起部428に対する突起部413の乗越え動作の際に、バネ3の付勢力の作用線に関する揺動軸26c(26d)を跨ぐ移動(図5の作用線Lcから図6の作用線Ldを経て図4の作用線Lbに至る移動)がなされる。その結果、開状態を安定して保持できるとともに、乗越え動作時を境とした適切なタイミングで開方向・閉方向に係る揺動軸26c周りのモーメントの切替えを行える。
さらに、洗濯ピンチ1においては、2種類の部品(同一形状の揺動片20およびバネ3)で構成されるため、最小限の部品点数による簡易な製造が可能である。
<第2実施形態>
<洗濯ピンチの要部構成>
図7は、図2に対応しており、本発明の第2実施形態に係る洗濯ピンチ1Aの構成を説明するための分解斜視図である。なお、図7以降では、第1実施形態と同様の構成を有する部位には、同じ参照符号を付している。
第2実施形態の洗濯ピンチ1Aは、第1実施形態の洗濯ピンチ1と類似の構成を有しているが、本体部の各揺動片に係る保持部の構成が相違している。
すなわち、本体部2Aの各揺動片20C、20Dにおける保持部25Aは、揺動片20C(20D)の平坦面2mから突出する四角錐台状の張出部25tを備え、張出部25tの上面に第1実施形態と同様の孔25hが形成されている。この保持部25Aの孔25hは、洗濯ピンチ1Aの全開状態におけるバネ30の付勢力の作用線Lgと揺動軸26cとの距離Kg(図9参照)が第1実施形態の全開状態の距離Kb(図4)と同等となるような位置に配設されている。なお、洗濯ピンチ1Aでは、揺動片20Cが基体として機能することとし、揺動片20Dが揺動片20Cに対し揺動軸26c(図8参照)を中心とした揺動動作の可能な揺動体として機能することとする。また、揺動片20C、20Dに付勢力を与えるバネ30は、第1実施形態のバネ3と同様の弾性係数を有している。このような洗濯ピンチ1Aの揺動動作について、図8〜9を参照して詳しく説明する。
<洗濯ピンチ1Aの揺動動作>
図8および図9は、図3および図4に対応しており、洗濯ピンチ1Aの揺動動作を説明するための図である。ここで、図8および図9は、洗濯ピンチ1Aの閉状態(全閉状態)および開状態(全開状態)を示している。
図8に示す閉状態の洗濯ピンチ1Aでは、(−Z)方向から見て、バネ30の各端部3eを結ぶ付勢力の作用線Lf(一点鎖線で図示)が揺動軸26cに対して挟持部21の側に位置しているため、第1実施形態の洗濯ピンチ1と同様に閉状態を安定して維持することが可能である。
そして、閉状態の洗濯ピンチ1Aでは、各揺動片20C(20D)の平坦面2mから張り出した張出部25tの上部に孔25hが形成されるため、バネ30の端部3eが第1実施形態に比べて揺動軸26cから離間し、その分、バネ30の付勢力の作用線Lfと揺動軸26cとの距離Kfが第1実施形態の閉状態の距離Ka(図3)より大きくなっている。その結果、洗濯ピンチ1Aにおいては、第1実施形態の洗濯ピンチ1より開方向のモーメントが増加するため、挟持力の増大が図れることとなる。
一方、図9に示す全開状態の洗濯ピンチ1Aでは、バネ30の各端部3eを結ぶ付勢力の作用線Lg(一点鎖線で図示)が、揺動軸26cの近傍内を通過するとともに揺動軸26cに対して把持部22の側に位置しているため、第1実施形態の洗濯ピンチ1と同様に全開状態を安定して維持できる。
そして、全開状態の洗濯ピンチ1Aでは、バネ30の付勢力が働く作用線Lgと揺動軸26cとの距離Kgが上述のように第1実施形態の全開状態の距離Kb(図4)に相当しているため、第1実施形態と略等しい大きさの開方向のモーメントが生じることとなる。その結果、洗濯ピンチ1Aにおいては、第1実施形態と同等の安定性で全開状態を保持することが可能となる。
以上のような洗濯ピンチ1Aにおいては、第1実施形態と同様の効果を奏する。さらに、洗濯ピンチ1Aでは、揺動片20C(20D)において揺動軸26cからの放射方向の側に突出する保持部25Aの上面にバネ30の端部3eを遊嵌する孔25hが形成されるため、閉状態(図8)から全開状態(図9)に至るまでの揺動可能範囲におけるバネ30の付勢力の作用線の移動幅、つまり距離Kf(図8)と距離Kg(図9)との合計距離が第1実施形態より大きくなる。したがって、例えば全開状態の距離Kgを第1実施形態の距離Kb(図4)と等しくすれば、閉状態の距離Kfを第1実施形態の距離Ka(図3)より大きくできるため、第1実施形態のバネ3と同等の弾性係数等を有するバネ30を使用しても、挟持力の増加が図れることとなる。
<変形例>
・上記の各実施形態においては、図6に示す第2凹部425を採用するのは必須でなく、以下で説明する第2凹部425Aを採用しても良い。
図10は、図6の実線部分に対応しており、本発明の変形例に係る第2凹部425Aを説明するための図である。
第2凹部425Aは、一対の揺動片が係合した状態において第1実施形態(図6参照)に相当する半径Raを有する円弧に沿った帯状の底面が形成される陥没部429と、この陥没部429の上方(+Y方向)で離間して形成される円柱状の離間部428A(網掛け部)とを備えている。なお、洗濯ピンチの全開状態では、離間部428Aと陥没部429の(+X)側の側壁とで第1凸部411の突起部413を挟んで、突起部413を係止する。
このような構成の第2凹部425Aにおいても、第1実施形態の第2凹部425と同様に洗濯ピンチの半開状態から全開状態に移行する際には、突起部413が、迂回路Toに沿って相対的に移動する動作、つまりバネの付勢力に抗して(+Y)方向に離間部428Aを乗り越える動作が必要となるため、ユーザの意図に反して洗濯ピンチで開状態と閉状態とが切り替わるのを抑制できることとなる。なお、第2凹部425Aの離間部428Aについては、円形の断面形状を有するのは必須でなく、楕円形や多角形など他の形状を有しても良い。
・上記の第1実施形態に係る全開状態の洗濯ピンチにおいては、バネ3の付勢力が、図4のように揺動軸26cに対して把持部22の側で作用するのは必須でなく、揺動軸26c上や挟持部21の側で作用するようにしても良い。これについて、図11および図12を参照して説明する。
図11は、図4に対応しており、本発明の他の変形例に係る洗濯ピンチ1Bを説明するための図である。
洗濯ピンチ1Bでは、全開状態においてバネ3の付勢力の作用線Lh(一点鎖線で図示)が揺動軸26c上を通過するように、バネ3の端部3eを保持する保持部25Bが、各揺動片20E、20Fに配設されている。これにより、全開状態では、バネ3の付勢力の作用線Lhが、揺動動作においてトグル機構として働く洗濯ピンチ1Bの思案点(死点)上に位置することとなり、揺動軸26c周りのモーメントが基本的に発生しない。このような(ゼロ)モーメント下の洗濯ピンチ1Bにおいては、把持部22同士が当接されたり、第1凸部411の突起部413が第1陥没部426に嵌合して係止されることで、全開状態を安定して維持することが可能となる。
図12は、図4に対応しており、他の変形例に係る洗濯ピンチ1Cを説明するための図である。
洗濯ピンチ1Cでは、全開状態においてバネ3の付勢力の作用線Li(一点鎖線で図示)が揺動軸26cに対して挟持部21側の近傍に位置するように、バネ3の端部3eを保持する保持部25Cが、各揺動片20G、20Hに配設されている。よって、洗濯ピンチ1Cの全開状態では、バネ3の付勢力が揺動軸26cに対して挟持部21の側で作用することとなり、閉方向のモーメントが揺動軸26cの周りに生じる。ただし、この閉方向のモーメントは、バネ3の付勢力の作用線Liから揺動軸26cまでの距離Kcが短いため、それ程大きなモーメントとして発生しないこととなる。このような低モーメント下の洗濯ピンチ1Cにおいては、第1凸部411の突起部413が第1陥没部426に嵌合して係止されることにより、揺動片20G、20Hの閉方向への揺動をロックできるため、全開状態を適切に維持することが可能となる。
以上のことから、第1実施形態の洗濯ピンチ1および、これに類似する変形例の洗濯ピンチ1B、1Cでは、バネ3の付勢力が把持部22側に係る揺動軸26cの以遠で作用して把持部22同士が当接(係止)されたり、バネ3の付勢力の作用線が揺動軸26cの近傍内を通過して第1凸部411の突起部413が第1陥没部426で係止されロックされるようにすれば、全開状態の自己保持が可能となる。なお、この揺動軸26cの近傍に関しては、全開状態での揺動軸26c周りのモーメントの大きさ(絶対値)が全閉状態より小さくなるように、バネ3の付勢力の作用線Lb(図4)や作用線Li(図12)を揺動軸26cに接近させるようにする。具体的には、揺動軸26cと作用線Lbとの距離Kb(図4)や作用線Liとの距離Kc(図12)を、閉状態(全閉状態)における揺動軸26cとバネ3の付勢力の作用線Laとの距離Ka(図3)に対して(1/2)以下、好適には(1/3)以下、より好適には(1/4)以下に設定(設計)するのが好ましい。また、上記の距離Kbや距離Kcについては、揺動軸26cから挟持部21の先端までの距離Ko(図4)に対して、(1/10)以下、好適には(1/15)以下、より好適には(1/20)以下にするのが好ましい。
第2実施形態に係る洗濯ピンチ1Aにおいても、バネ3の付勢力が揺動軸26cに関する把持部22側の以遠で作用して把持部22同士が当接されたり、バネ30の付勢力が揺動軸26cの近傍内で作用して第1凸部411の突起部413が第1陥没部426で係止されるようにすれば、全開状態の自己保持が可能である。
・上記の各実施形態における揺動片については、同一形状を有するのは必須でなく、異なる形状を有しても良い。また、上記の各実施形態においては、揺動片20A、20Cを基体として、揺動片20B、20Dを揺動体として扱うのは必須でなく、揺動片20B、20Dを基体として、揺動片20A、20Cを揺動体として扱っても良い。
・上記の各実施形態における洗濯ピンチについては、一対の揺動片20それぞれが拘束されず自由に揺動できる状態とされるのは必須でなく、例えば一方の揺動片(基体)20A、20Cが固定(拘束)され他方の揺動片(揺動体)20B、20Dだけが自由に揺動できる状態としても良い。すなわち、一対の揺動片においては、必ずしも双方が揺動可能とされるのは必要なく、いずれか一方が揺動可能とされれば良い。
・上記の各実施形態におけるバネについては、略C字状の形状を有するのは必須でなく、略コ字状の形状など他の形状を有しても良い。また、1本のバネのみで付勢力を与えるのは必須でなく、2本以上のバネで付勢力を与えても良い。
・上記の各実施形態におけるバネについては、線状のバネを採用するのは必須でなく、コイル状のバネや、板状のバネを採用するようにしても良い。
・上記の各実施形態に係る洗濯ピンチの全開状態においては、把持部22同士を当接(接触)させるのは必須でなく、第1陥没部426を把持部22側に(若干)移動させたり、ストッパなどを設けることで把持部22同士を離間させ接触させないようにしても良い。
・本発明については、洗濯ピンチに限らず、クリップや書類挟み、トングなど、バネ等の弾性力(付勢力)を利用して被挟持物を挟む挟持具に適用することが可能である。
本発明は詳細に説明されたが、以上の説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1,1A〜1C 洗濯ピンチ、3,30 バネ、3e 端部、20,20A〜20H 揺動片、21 挟持部、22 把持部、25,25A〜25C 保持部、25h 孔、25t 張出部、26 軸部、26c,26d 揺動軸、41 第1係合部、42 第2係合部、411 第1凸部、413 突起部、415 第1凹部、421 第2凸部、425,425A 第2凹部、426 第1陥没部、427 第2陥没部、428 隆起部、428A 離間部、429 陥没部、La〜Ld、Lf〜Li 作用線。

Claims (2)

  1. 基体と、前記基体に対し所定の閉状態から所定の開状態までの範囲で揺動軸を中心とした揺動動作が可能な揺動体とを有し、前記揺動体に係る一端部が前記所定の閉状態で前記基体に近接する一方、前記揺動体に係る他端部が前記所定の開状態で前記基体に近接する挟持具であって、
    前記基体および前記揺動体において互いに対向する凸部および凹部と、
    前記基体に接続する第1接続部と前記揺動体に接続する第2接続部とを有し、前記第1接続部と前記第2接続部とが互いに接近する方向に付勢力を与える付勢手段と、
    前記付勢力を前記揺動軸に対して前記他端部の側で作用させることにより、前記揺動体を前記所定の開状態にて保持する開状態保持手段と、
    を備え、
    前記所定の閉状態では、前記付勢力が前記揺動軸に対して前記一端部の側で作用し、
    前記凸部は、
    前記揺動軸に係る放射方向の側に突出する突起部、
    を有するとともに、
    前記揺動動作により前記所定の閉状態と前記所定の開状態とが切替わる際、前記凹部に対して相対的に移動する突起部では、前記凹部に設けられた障害部を前記付勢力に抗して乗り越える乗越え動作が行われ
    前記乗越え動作の際には、前記付勢力の作用線が前記揺動軸を跨いで移動することを特徴とする挟持具。
  2. 基体と、前記基体に対し所定の閉状態から所定の開状態までの範囲で揺動軸を中心とした揺動動作が可能な揺動体とを有し、前記揺動体に係る一端部が前記所定の閉状態で前記基体に近接する一方、前記揺動体に係る他端部が前記所定の開状態で前記基体に近接する挟持具であって、
    前記基体および前記揺動体において互いに対向する凸部および凹部と、
    前記基体に接続する第1接続部と前記揺動体に接続する第2接続部とを有し、前記第1接続部と前記第2接続部とが互いに接近する方向に付勢力を与える付勢手段と、
    前記凹部に設けられた係止部に後記突起部が係止されることにより、前記揺動体を前記所定の開状態にて保持する開状態保持手段と、
    を備え、
    前記所定の閉状態では、前記付勢力が前記揺動軸に対して前記一端部の側で作用し、
    前記凸部は、
    前記揺動軸に係る放射方向の側に突出する突起部、
    を有するとともに、
    前記揺動動作により前記所定の閉状態と前記所定の開状態とが切替わる際、前記凹部に対して相対的に移動する突起部では、前記凹部に設けられた障害部を乗り越える乗越え動作が行われることを特徴とする挟持具。
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