JP5302921B2 - 物品挟持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物品挟持装置に関するものであり、特に、洗濯後に衣類等を乾燥させるために吊下支持するための洗濯挟み等の挟持具を複数備え、当該挟持具による挟持状態の解除を容易に行うことが可能な物品挟持装置に関するものである。
従来から、バネの弾性力を利用して衣類等を挟持する洗濯挟み等の挟持具が知られている。例えば、洗濯挟みの構成を具体的に示すと、一対の挟持片及び挟持片同士を軸支する軸部を有し、挟持片の一方の端部(挟持部)同士が近接するようにバネによって付勢されている。そして、使用者は挟持片の把持部を親指及び人指し指等でそれぞれ把持し、バネの弾性力に抗する力で把持部同士を近づける動作(開操作)を行うことにより、付勢された挟持片の挟持部を離間させた状態にすることができる。そして、離間した挟持部の間に挟持対象の物品(衣類等)を挿入し、上記開操作を解除することにより、バネによって付勢された挟持部が再び近接することで物品の挟持が可能となる。
ここで、上述の挟持状態を解除する場合には、上記と逆の動作が行われる。すなわち、再び把持部同士を近づける開操作を行い、挟持部同士を離間させ、挟持部の間の物品を取除く。その後、開操作を解除することにより、挟持具は元の状態に復帰することができる。このとき、挟持具の開操作は、バネの弾性力に抗する強い力を必要とし、指先の力の弱い高齢者等、或いは手の不自由な人々にとっては、上記開操作を安定して行えない場合があった。さらに、一対の挟持部を離間させた状態で、当該挟持部の間に物品を挿入したり、或いは物品を取除く動作を行うためには、洗濯挟みを把持する側の手と逆の手を必然的に使用する必要があった。すなわち、上記開操作は両手を必要としており、片手しか使えないような状況下では不都合を生じることがあった。
そこで、上記問題を解消するため、高齢者等の指先の弱い人々や片手での挟持及び挟持解除動作をする必要がある状況下において、挟持具による挟持動作を容易に行うことができ、さらに挟持部及び把持部の機能を挟持片のそれぞれの端部で果たすことのできる新規な挟持具について本願出願人は既に開発し、特許出願を行っている(特許文献1参照)。
本願出願人が開発した新規な挟持具は、挟持動作及び挟持解除動作を容易に、かつ片手で行うことが可能な優れた作用効果を奏するものであった。ここで、一般的な洗濯物干しの家事を行う場合、複数の衣類を一度に大量に干すことがあった。このとき、靴下やハンカチ等の比較的小サイズの物品は、多数の洗濯挟みが取付けられ、物干し竿に引掛け可能なフックを有するハンガー形状等の物干し器具を使用して吊下支持されることがあった。そのため、一度の洗濯物干しの家事を行う場合、従来の洗濯挟み或いは本願出願人による新規な挟持具であっても、個々の洗濯挟み等に対して上記挟持動作及び挟持解除動作を行う必要があった。そのため、上記動作に多くの時間を要することがあり、主婦等の使用者が当該動作を不便に感じたり、或いは肉体的な疲労や負担を感じることがあった。
さらに、屋外に衣類を干した場合、急激な天候の変化で降雨があると、衣類を屋内に取込む作業を素早く行う必要があった。しかしながら、従来の洗濯挟み等では短時間での取込みが困難なことがあった。
そこで、本発明は上記実情に鑑み、複数の挟持具の挟持状態を一度の操作で解除することが可能な物品挟持装置の提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するため、本発明の物品挟持装置は、「固定接続部及び可動接続部を有する一対のロッド支持部と、長手形状を呈し、それぞれの固定ロッド端部を前記固定接続部と接続し、一対の前記ロッド支持部の間に介設された固定ロッドと、一対の挟持片、前記挟持片同士を開閉可能に軸支する軸部、及び前記挟持片を少なくとも一方向に付勢する弾性付勢手段を有し、前記固定ロッドに一方の前記挟持片が固定された複数の挟持具と、前記固定ロッドの長手方向に沿って平行に配された可動ロッド中央部、前記可動ロッド中央部のそれぞれの可動端部から曲折して延設され、前記可動接続部に回動自在に軸支された一対の可動ロッド端部を有し、前記挟持具の他方の前記挟持片を前記可動ロッド中央部で押動し、前記挟持具の挟持状態を解除する可動ロッドと」を具備するものであっても構わない。
ここで、ロッド支持部とは、例えば、金属製或いは樹脂製の素材によって形成され、後述の固定ロッド及び可動ロッドと接続し、一対のロッド支持部の間に各ロッドを介設した状態で支持するものである。なお、ロッド支持部に設けられた固定接続部及び可動接続部は、例えば、一対のロッド支持部を互いに対向するようにして配した対向面にそれぞれ穿設した穿孔部として構成することができる。これにより、各ロッドの端部をそれぞれ挿入することにより、ロッド支持部及び各ロッドを接続することができる。
一方、固定ロッドは、複数の挟持具の一方の挟持片を固定して支持可能なものであり、略棒状(ロッド状)の部材を利用することができる。ここで、挟持具の固定について具体的に説明すると、例えば、一方の挟持片の側面を貫通するように固定ロッドの断面形状に略一致する貫通孔を形成し、当該貫通孔に固定ロッドを挿通させることによって固定することができる。この場合、固定ロッドが一本のみであると、挟持具に何らかの力が作用することによって、固定ロッド及び貫通孔を軸心として挟持具自体が回転するおそれがある。そのため、挟持片の二箇所に平行に前述の貫通孔を並設し、さらに二本の固定ロッドを用いてロッド支持部に接続することにより、上記不具合を解消することができる。なお、ロッド支持部には、当然二箇所の固定ロッド接続部を設ける必要がある。なお、複数の挟持具は、固定ロッドに支持された状態では、物品を挟持する挟持部が下方に位置するように設定されている。
一方、可動ロッドは、上述の固定ロッドの長手方向に沿って平行に配されるものであり、略棒状を呈する可動ロッド中央部と、可動ロッド中央部のそれぞれのそれぞれの可動端部から曲折して延設され、ロッド支持部の可動接続部に回動自在に軸支される一対の可動ロッド端部を有するものである。具体的な構成の一例を示すと、長棒状の可動ロッド中央部と、可動端部から可動ロッド中央部の長手方向に直交する方向に90°曲折して延設した延設部及び延設部の端部から再び可動ロッド中央部の長手方向と平行になるように90°曲折された略L字形状の一対の可動ロッド端部とから構成されるものを例示することができる。これにより、可動ロッド端部の一端をそれぞれロッド支持部の可動ロッド接続部に挿入することで、回動自在に軸支することができる。この場合、可動ロッド中央部の回動軌跡は、軸支された可動ロッド端部の回動軸から所定長さ、すなわち、可動ロッド端部のL字形状の一辺の長さに相当する距離だけ離れた円筒状を呈して構成される。そして、この回動軌跡上に挟持具の他方の挟持片と接する箇所が設定される。その結果、挟持片を可動ロッド中央部の一部で押動し、挟持具による挟持状態を解除することが可能となる。ここで、固定ロッド及び可動ロッドを構成する素材は、特に限定されないが、挟持具の挟持片を押動し、挟持状態を解除するために、それぞれ硬質の素材で形成される必要があり、例えば、ステンレス等の金属製素材を用いることができる。
したがって、本発明の物品挟持装置によれば、一対のロッド支持部の間にそれぞれ介設された固定ロッド及び可動ロッドを利用し、固定ロッドに固定して支持された複数の挟持具の他方側の挟持片を可動ロッドの一部で押動し、挟持状態を解除することが可能となる。そのため、固定ロッドに並設して配された複数の挟持具の挟持状態を可動ロッドの一度の動作でまとめて行うことが可能となる。
さらに、本発明の物品挟持装置は、上記構成に加え、「前記挟持具は、把持部及び挟持部を有し、互いに対向するように配した対向面に凹状の当接面を有する移動規制部を備える一対の前記挟持片と、一対の前記挟持片の間に介設され、前記挟持片の長手方向に沿って前記移動規制部による規制範囲を移動可能な移動軸部と、前記移動軸部を介設した状態で、一対の前記挟持片の互いの挟持部同士を近接させた挟持位置及び前記把持部同士を離間させた挟持解除位置に、前記移動軸部の移動による支点変化に応じて弾性力の付勢方向をそれぞれ変化させて付勢する前記弾性付勢手段と」を具備するものであっても構わない。
ここで、挟持具として、本願出願人が既に特許出願を行った新規構造の挟持具が利用される。したがって、本発明の物品挟持装置によれば、指先の弱い高齢者等であっても多数の挟持具にそれぞれ物品を容易に、かつ片手等で挟持することができ、さらに、可動ロッドの可動によって一度の操作で複数の挟持具を挟持解除の状態することができる。さらに、係る挟持具の場合、挟持片の付勢方向が各挟持具によってそれぞれ異なるようにすることができる。すなわち、固定ロッドと連結されていない挟持片の一端側同士が近接した挟持状態(V字形状)と、固定ロッドと連結された挟持片の他端側同士が近接した挟持解除状態(逆V字形状)とを個々の挟持具毎に設定することができる。この場合、逆V字形状の挟持解除状態にある挟持具の挟持片には、可動ロッドの可動ロッド中央部が挟持片に接するまで力が加わることがない。その結果、複数の挟持具が並設されている場合、挟持片の押動を最低減の力に抑えることが可能となる。
さらに、本発明の物品挟持装置は、上記構成に加え、「前記移動軸部は、一対の板状部材と、一対の前記板状部材を互いに離間させた状態で連結する連結部と、前記板状部材の裏面から前記挟持片の側面に向かって凸設された凸部とをさらに具備し、前記挟持片は、前記挟持片の長手方向に沿った前記側面に設けられ、前記凸部と嵌合し、前記移動軸部の移動方向を規制する方向規制溝を」具備するものであっても構わない。
したがって、本発明の物品挟持装置によれば、挟持具の移動軸部の凸部及び挟持片に設けられ、凸部と嵌合可能な方向規制溝によって、移動軸部の移動方向が規制され、安定した軸移動を行うことが可能となる。これにより、可動ロッドを用いた挟持具の挟持状態の解除も安定化して行うことができる。
さらに、本発明の物品挟持装置は、上記構成に加え、「前記ロッド支持部は、前記可動ロッドの前記可動ロッド端部の少なくとも一部と当接可能に形成され、前記可動ロッド中央部の可動範囲を規制する可動規制部を」具備するものであっても構わない。
したがって、本発明の物品挟持装置によれば、可動ロッドの可動ロッド中央部の可動範囲が規制される。これにより、挟持具の挟持片を必要以上に押動することがなく、また、可動ロッドを可動させない状態での可動ロッド中央部の位置を一定にすることができる。
さらに、本発明の物品挟持装置は、上記構成に加え、「一対の前記ロッド支持部を互いに対向するようにして支持する支持フレームをさらに具備し、前記支持フレームは、複数セットの一対の前記ロッド支持部が取設されている」ものであっても構わない。
したがって、本発明の物品挟持装置によれば、一対のロッド支持部のセットを多数支持可能な支持フレームをさらに具備している。これにより、支持フレーム内に複数のロッド支持部をセットし、複数の挟持具を配することができる。これにより、一度に挟持する物品の点数を増やすことが可能となり、本発明の優れた作用をより奏させることが可能となる。
本発明の物品挟持装置による効果によれば、複数の洗濯挟み等の挟持具の一方の挟持片をまとめて押動可能な可動ロッドを備えることにより、挟持状態にある多数の挟持具の解除を一度の操作でまとめて行うことができる。さらに、さらに、片手で挟持及び挟持解除をすることができる挟持具を用いることにより、上記作用効果をさらに良好なものとすることができる。
本実施形態の物品挟持装置の構成を示す斜視図である。 本実施形態の物品挟持装置の構成を示す側面図である。 可動ロッドの(a)通常位置、(b)挟持解除位置、及び(c)通常位置への復帰の各状態を示す説明図である。 ロッド支持部及び可動ロッドの動きを示す斜視図である。 物品挟持装置の別例構成を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態である物品挟持装置1について、図1乃至図4に基づいて説明する。図1は本実施形態の物品挟持装置1の構成を示す斜視図であり、図2は本実施形態の物品挟持装置1の構成を示す側面図であり、図3は可動ロッド3の(a)通常位置、(b)挟持解除位置、及び(c)通常位置への復帰の各状態を示す説明図であり、図4はロッド支持部2及び可動ロッド3の動きを示す斜視図である。ここで、本実施形態の物品挟持装置1は、図1に示すように、所謂「ハンガー」としての外観形状を呈し、複数の挟持具4が固定ロッド5に所定間隔で並設されているものについて例示する。
本実施形態の物品挟持装置1は、図1乃至図4に示すように、一対のロッド支持部2と、一対のロッド支持部2の間に介設された二本の固定ロッド5と、固定ロッド5に支持された複数の挟持具4と、ロッド支持部2の間に回動自在に軸支して介設され、挟持具4の一方の挟持片6aを押動し、挟持状態を解除する可動ロッド3と、一対のロッド支持部2の支持面2aを互いに対向するように支持する略Y字形状のアーム部7及びアーム部7の中央付近から突設され、物干竿(図示しない)に引掛け可能な鉤状のフック8を有する挟持装置本体9とを主に具備して構成されている。
さらに具体的に説明すると、一対のロッド支持部2は、ステンレス等の金属を切削加工することによって形成され、略三角柱形状を呈して構成されている。そして、断面略三角形状の支持面2aに円孔状の固定接続部10が二カ所、可動接続部11が一カ所それぞれ設けられている。また、可動接続部11の周囲には、当該支持面2aの一部を切欠くようにして切欠部13が形成され、可動ロッド3の一部が当接し、可動範囲を規制することが可能な規制面12a,12bが互いに直交するように設けられている。ここで、切欠部13が本発明の可動規制部に相当し、その詳細な作用効果については後述する。
二本の固定ロッド5は、円柱棒状で構成され、それぞれの固定ロッド端部5aが一対のロッド支持部2の固定接続部10に挿入し、固定されている。なお、固定ロッド5はステンレス製の棒部材が利用されている。さらに、可動ロッド3は、固定ロッド5と同様に円柱棒状の棒部材を利用し、固定ロッド5の長手方向に沿って平行に配された可動ロッド中央部14と、可動ロッド中央部14のそれぞれの可動端部14aから固定ロッド5の長手方向に直交する方向に90°曲折されるとともに、再び、外側に向かって90°曲折された略L字形状の可動ロッド端部15とを具備して構成されている。
すなわち、可動ロッド3は、可動ロッド端部15の一部及び可動ロッド中央部14によって凸状に形成されている。そして、可動ロッド端部15が一対のロッド支持部2の可動接続部11に挿入されている。その結果、可動接続部11に可動ロッド端部15の一部が軸支され、可動ロッド端部15の一部を軸として回動することができる。ここで、可動ロッド中央部14の長手方向の長さは、一対のロッド支持部2の間の距離に相当している。そのため、可動端部14aから曲折された可動ロッド端部15の一部が、前述したロッド支持部2の切欠部13の各規制面12a,12bと当接するように設計されている。これにより、可動ロッド3の可動範囲が一定(ここでは約90°)に規制される(図2及び図3参照)。
二本の固定ロッド5には、複数の挟持具4が取付けられている。具体的に説明すると、図1及び図2等に示すように、一対の挟持片6a,6b及び互いの挟持片6a,6bの間に挟込むようにして介設した略円柱状の移動軸部17と、移動軸部17を挟んだ状態で挟持片6a,6bを所定方向に弾性力を利用して付勢する弾性バネ18とを主に具備して構成されている。ここで、弾性バネ18が本発明の弾性付勢手段に相当する。
このとき、挟持具4の一方の挟持片6aには、固定ロッド5よって固定されるための二つの貫通孔16が設けられている。そして、挟持具4は、二つの貫通孔16にそれぞれ固定ロッド5が挿通され、挟持片6a,6bの一部が固定ロッド5よりも下方になるようにセットされている(図4等参照)。これにより、固定ロッド5に対して挟持具4が回転することがなく、当初の固定状態を維持することができる。一方、可動ロッド3の可動ロッド端部15を軸心とする可動ロッド中央部14の回動軌跡は、固定ロッド5に支持された挟持具5の他方の挟持片6b、換言すれば、固定ロッド5と接続されていない側の挟持片6bの一部と接するように設定される。さらに、具体的に言及すると、固定ロッド5に支持された挟持具4の移動軸部17よりも上方位置で挟持片6bと接するように設定されている。
ここで、本実施形態の物品挟持装置1に使用される複数の挟持具4の構成についてさらに言及すると、当該挟持具4は、樹脂を一体成形することによって形成された一対の挟持片6a,6bは、長手形状を有し、中央部近傍に凹状の当接面を有する移動規制部19がそれぞれ設けられている。そして、互いの移動規制部19の当接面を対向させるようにして配し、移動規制部19の間に移動軸部17を挟込むようにして介設し、当該介設状態を弾性バネ18を利用して保持している。ここで、一対の挟持片6a,6bのそれぞれの両端は、物品(衣類等)を挟持するための挟持部及び挟持具4による挟持動作を行うために手指で把持する把持部の双方の機能を備えている。
一方、移動軸部17は、挟持片6a,6bのそれぞれの側面22と裏面が当接する一対の半月形状の板状部材23a,23bと、板状部材23a,23bを互いに離間させた状態で連結する略円柱状の連結部24とを具備して主に構成されている。ここで、連結部24の周面と上述の移動規制部19とが当接することにより、移動軸部17は移動規制部19による規制範囲を摺動することができる。さらに、板状部材23a等の裏面からは、挟持片6a等の側面22に向かって突出した凸部21が形成されている。
挟持片6a等の側面22は、上記凸部21と嵌合可能に構築された方向規制溝25が挟持片6a等の長手方向に沿って形成されている。これにより、移動軸部17によって移動軸部17は、連結部24の周面と移動規制部19とが当接し、挟持片6aの長手方向に沿って移動することができるとともに、その移動方向が上記凸部21及び方向規制溝25によって一定方向に規制されている。
上記構成の挟持具4は、移動軸部17の軸移動によって弾性バネ5の付勢方向を変化させることができる。具体的の説明すると、挟持片6a,6bの一方の端部(挟持部に相当)同士を近接するように弾性バネ18によって付勢された状態にあるとき、他方の端部(把持部に相当)をそれぞれ親指及び人指し指で把持し、これを近接させる方向に力を加える。このとき、弾性バネ18による付勢に抗する程度の強い力を必要とする。
この動作において、移動軸部17は、テコの原理の支点として作用する。同様に、親指等で把持し、力を加える他方の端部は力点に、挟持片6a等の一方の端部は作用点となる。そして、他方の端部同士を近接させることにより、移動規制部19の対向面と連結部24の周面が当接した移動軸部17は、移動規制部19の移動範囲を移動するように押出される。その結果、軸移動が生じ、移動軸部17は移動規制部19の反対側の位置、換言すれば、移動規制範囲の制限位置まで移動する。これにより、弾性バネ18による付勢方向が変化する。その結果、親指等で把持していた他方の端部(把持部側)を近接させるように付勢する。これにより、係る状態が保持される。
上記動作によって、移動軸部17が移動規制部19に沿って移動し、挟持具4の弾性バネ18による付勢位置が移動軸部17の前後で変化することになる。その結果、挟持片6a等をいずれかの方向にそれぞれ弾性力を利用して付勢することができる。なお、上記と逆の操作を行うことにより、挟持具4を元の状態に復帰させることができる。そのため、詳細な説明については省略する。
次に本実施形態の物品挟持装置1の使用例について、主に図3に基づいて説明する。始めに、挟持装置本体9のフック8を物干竿に引掛け、物品挟持装置1自体を吊下げる。そして、物品挟持装置1の固定ロッド5に複数取設された挟持具4に衣類等の物品(図示しない)をそれぞれ挟持する。なお、挟持具4の使用方法は既に説明をしたため、省略する。これにより、一対の挟持片6a,6bによってV字形状を形成した状態で物品が挟持される(図4(a)参照)。このとき、可動ロッド3の可動ロッド中央部14は、挟持片6bと一部接しているものの、挟持片6bを押動するまでの力は加えられていない。そして、固定ロッド5に沿って複数並設されたそれぞれの挟持具4について、同様に挟持動作を行う。
係る状態で、ロッド支持部2に軸支された可動ロッド3を挟持片6bに向かって可動させる(図4矢印参照)。前述したように、可動ロッド3の回動軌跡には、挟持片6bが存在している。そのため、可動を継続すると、可動ロッド3の可動ロッド中央部14が挟持片6bに接した状態から、可動ロッド中央部14が挟持片6bを押動し、移動軸部17を略下方に移動させることになる。これによって、弾性バネ18による付勢方向が変化し、挟持具4は逆V字形状を呈するようになる(図4(b)参照)。その結果、衣類等の物品を挟持していた挟持片6a,6bの下方部分が互いに離間することになる。これにより、挟持状態が解除され、物品を回収することができる。その後、可動ロッド3を元の位置に戻す(図4(c)参照)。このとき、可動ロッド3はロッド支持部2の切欠部13によって可動範囲が規制されているため、挟持片6bを規定以上の角度まで押動することがなく、また、押動後に元の状態に戻った場合、最初の位置で回動が規制される。
本実施形態の物品挟持装置1は、固定ロッド5に対し、複数の挟持具4が並設されているため、上記動作が挟持状態にある全ての挟持具4に対して作用することになる。その結果、可動ロッド3を可動させる一つの動作で複数の挟持具4の挟持状態をまとめて解除することができる。これにより、乾燥後の衣類等の回収作業が容易になる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、本実施形態の物品挟持装置1として、外観形状が「ハンガー」のような形状のものを示したがこれに限定されるものではなく、図5に示すように、H形状のフレーム枠20を有し、対向するフレーム26a,26bにそれぞれ複数セットのロック支持部2を設け、各ロッド3,5を接続するものであっても構わない。これにより、ロック支持部2に支持された固定ロッド5にそれぞれ挟持具4を並設することが可能であり、一つの物品挟持装置1に多数の衣類等の物品を吊下げることが可能となる。
さらに、本実施形態の物品挟持装置1は、挟持具4として片手での使用が可能な付勢方向を変化させるものを例示したが、これに限定されるものではなく、一般的な洗濯挟みを用いるものであっても構わない。この場合、挟持部を近接させる付勢力が作用するため、可動ロッド3は挟持片6bによって元の位置に戻される。
1 物品挟持装置
2 ロッド支持部
2a 支持面
3 可動ロッド
4 挟持具
5 固定ロッド
5a 固定ロッド端部
6a,6b 挟持片
7 アーム部
8 フック
9 挟持装置本体
10 固定接続部
11 可動接続部
13 切欠部
14 可動ロッド中央部
14a 可動端部
15 可動ロッド端部
16 貫通孔
17 移動軸部(軸部)
18 弾性バネ(弾性付勢手段)
19 移動規制部
20 フレーム枠
21 凸部
22 側面
23a,23b 板状部材
24 連結部
25 方向規制溝
26a,26b フレーム
特願2009−138023

Claims (5)

  1. 固定接続部及び可動接続部を有する一対のロッド支持部と、
    長手形状を呈し、それぞれの固定ロッド端部を前記固定接続部と接続し、一対の前記ロッド支持部の間に介設された固定ロッドと、
    一対の挟持片、前記挟持片同士を開閉可能に軸支する軸部、及び前記挟持片を少なくとも一方向に付勢する弾性付勢手段を有し、前記固定ロッドに一方の前記挟持片が固定された複数の挟持具と、
    前記固定ロッドの長手方向に沿って平行に配された可動ロッド中央部、前記可動ロッド中央部のそれぞれの可動端部から曲折して延設され、前記可動接続部に回動自在に軸支された一対の可動ロッド端部を有し、前記挟持具の他方の前記挟持片を前記可動ロッド中央部で押動し、前記挟持具の挟持状態を解除する可動ロッドと
    を具備することを特徴とする物品挟持装置。
  2. 前記挟持具は、
    把持部及び挟持部を有し、互いに対向するように配した対向面に凹状の当接面を有する移動規制部を備える一対の前記挟持片と、
    一対の前記挟持片の間に介設され、前記挟持片の長手方向に沿って前記移動規制部による規制範囲を移動可能な移動軸部と、
    前記移動軸部を介設した状態で、一対の前記挟持片の互いの挟持部同士を近接させた挟持位置及び前記把持部同士を離間させた挟持解除位置に、前記移動軸部の移動による支点変化に応じて弾性力の付勢方向をそれぞれ変化させて付勢する前記弾性付勢手段と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の物品挟持装置。
  3. 前記移動軸部は、
    一対の板状部材と、
    一対の前記板状部材を互いに離間させた状態で連結する連結部と、
    前記板状部材の裏面から前記挟持片の側面に向かって凸設された凸部と
    をさらに具備し、
    前記挟持片は、
    前記挟持片の長手方向に沿った前記側面に設けられ、前記凸部と嵌合し、前記移動軸部の移動方向を規制する方向規制溝をさらに具備することを特徴とする請求項2に記載の物品挟持装置。
  4. 前記ロッド支持部は、
    前記可動ロッドの前記可動ロッド端部の少なくとも一部と当接可能に形成され、前記可動ロッド中央部の可動範囲を規制する可動規制部をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の物品挟持装置。
  5. 一対の前記ロッド支持部を互いに対向するようにして支持する支持フレームをさらに具備し、
    前記支持フレームは、
    複数セットの一対の前記ロッド支持部が取設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の物品挟持装置。
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