JP2019090567A - グロープラグ用のセラミックヒータ及びグロープラグ - Google Patents

グロープラグ用のセラミックヒータ及びグロープラグ Download PDF

Info

Publication number
JP2019090567A
JP2019090567A JP2017219524A JP2017219524A JP2019090567A JP 2019090567 A JP2019090567 A JP 2019090567A JP 2017219524 A JP2017219524 A JP 2017219524A JP 2017219524 A JP2017219524 A JP 2017219524A JP 2019090567 A JP2019090567 A JP 2019090567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic
conductive
ceramic heater
glow plug
conductive portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017219524A
Other languages
English (en)
Inventor
趙 艱
Jian Zhao
艱 趙
アンドレアス ライスナー
Reissner Andreas
アンドレアス ライスナー
康夫 豊島
Yasuo Toyoshima
康夫 豊島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Robert Bosch GmbH
Bosch Corp
Original Assignee
Robert Bosch GmbH
Bosch Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Robert Bosch GmbH, Bosch Corp filed Critical Robert Bosch GmbH
Priority to JP2017219524A priority Critical patent/JP2019090567A/ja
Priority to DE102018217271.4A priority patent/DE102018217271A1/de
Publication of JP2019090567A publication Critical patent/JP2019090567A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23QIGNITION; EXTINGUISHING-DEVICES
    • F23Q7/00Incandescent ignition; Igniters using electrically-produced heat, e.g. lighters for cigarettes; Electrically-heated glowing plugs
    • F23Q7/001Glowing plugs for internal-combustion engines
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/40Heating elements having the shape of rods or tubes
    • H05B3/42Heating elements having the shape of rods or tubes non-flexible
    • H05B3/48Heating elements having the shape of rods or tubes non-flexible heating conductor embedded in insulating material
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B2203/00Aspects relating to Ohmic resistive heating covered by group H05B3/00
    • H05B2203/027Heaters specially adapted for glow plug igniters

Abstract

【課題】高い耐熱衝撃性及び長い寿命を達成する。【解決手段】導電性セラミックス(11)と、導電性セラミックス(11)を覆う絶縁性セラミックス(16)とを備え、導電性セラミックス(11)は、筒状の第1の導電部(12)と、先端が第1の導電部(12)の先端に接続され、第1の導電部(12)の内側において軸線(x)方向に延在する第2の導電部(15)とを有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ディーゼルエンジン等の内燃機関の始動補助として使用されるグロープラグ用のセラミックヒータ及び当該セラミックヒータを備えたグロープラグに関する。
ディーゼルエンジンの始動補助用に使用されるグロープラグとして、セラミックヒータ型グロープラグが知られている。このようなセラミックヒータ型グロープラグは、セラミックヒータと、少なくとも先端が露出するようにセラミックヒータの一部を収容する外筒と、を備えている。そしてセラミックヒータは、ヒータの先端に配置された発熱部と、当該発熱部の後端に接続されて発熱部よりも抵抗率が低いリードとを有し、これら発熱部及びリードは、絶縁性セラミックスによって覆われている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−334768号公報
図4は、従来のセラミックヒータ型グロープラグのセラミックヒータの、発熱部を含む部分における中心軸線方向と垂直な断面図である(特許文献1の図8(d)参照)。特許文献1に記載されているような多くの従来のセラミックヒータ100では、発熱部200の断面が略楕円形であり、セラミックヒータ100を所定の箇所において断面視した場合、発熱部200の一部がセラミックヒータ100の中心軸線を挟むように対をなして絶縁性セラミックス300中に配置されている箇所がある。
発熱部200を絶縁性セラミックス中に配置することにより、例えば、セラミックヒータ100の外周上において、発熱部200に近接した位置P1と、P1に比べて発熱部200から離れた位置P2との間に大きな温度差が生じる。
内燃機関始動フェーズ、特にコールドスタート時において、燃焼室内に浸入した水がセラミックヒータ100の表面に衝突すると、セラミックヒータ100の表面が急冷されて、セラミックヒータ100は熱衝撃に曝されることがある。例えば、セラミックヒータ100の位置P1,P2においては温度差が生じており、表面が急冷された結果、位置P1,P2における表面にそれぞれ異なる熱膨張差が生じるとともに、セラミックヒータ100の表面近傍に大きさの異なる熱応力が広範囲に発生する。この熱応力(セラミックヒータ100の表面の引張応力)による負の影響を軽減したいという要求がある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、高い耐熱衝撃性及び長い寿命を備えたセラミックヒータ及びセラミックグロープラグを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るセラミックヒータは、導電性セラミックスと、前記導電性セラミックスを覆う絶縁性セラミックスと、を備え、前記導電性セラミックスは、筒状の第1の導電部と、先端が前記第1の導電部の先端に接続され、前記第1の導電部の内側において軸線方向に延在する第2の導電部と、を有することを特徴とする。
また、前記導電性セラミックスの外周面は、前記絶縁性セラミックスの外周面に沿って
延在しているとよい。
また、前記第1の導電部は、先端が前記第2の導電部に接続された筒状の発熱部と、前記発熱部の後端に接続された筒状のリードと、を有しているとよい。
また、前記第2の導電部は、後端において前記絶縁性セラミックスから全周にわたって露出した露出部を有しているとよい。
上記目的を達成するために、さらに、本発明に係るセラミックグロープラグは、導電性セラミックスと、前記導電性セラミックスを覆う絶縁性セラミックスと、を有するセラミックヒータと、少なくとも先端が露出するように前記セラミックヒータの一部を収容する外筒と、を備え、前記導電性セラミックスは、第1の導電部と、先端が前記第1の導電部の先端に接続され、前記第1の導電部の内側において軸線方向に延在する第2の導電部と、を有することを特徴とする。
また、前記第1の導電部は、後端において前記絶縁性セラミックスから全周にわたって露出した露出部を有し、前記露出部は、前記外筒の内周面と電気的に接続されているとよい。
本発明により、耐熱衝撃性が向上し、長寿命を得ることができる。
本実施の形態に係るグロープラグの軸線に沿った断面図である。 本実施の形態に係るグロープラグの図1におけるII−II断面図である。 本実施の形態に係るグロープラグの図1におけるIII−III断面図である。 従来のセラミックヒータ型グロープラグのセラミックヒータの、発熱部を含む部分における軸線方向と垂直な断面図である。
本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施の形態は一つの例示であり、本発明の範囲において、種々の実施形態をとりうる。
図1は、本実施の形態に係るグロープラグの軸線に沿った断面図である。図2は、図1に示すII−II線に沿ったグロープラグの断面図である。図3は、図1に示すIII−III線に沿ったグロープラグの断面図である。
本実施の形態におけるグロープラグ1は、セラミックヒータ型グロープラグであり、セラミックヒータ10と、金属製の外筒20と、ハウジング30と、を備えている。
セラミックヒータ10は、内燃機関の始動を補助するものであり、燃焼室内(予燃焼型の内燃機関の場合には予燃焼室、直噴型の内燃機関の場合には内燃機関の燃焼室)に先端が挿入され、外筒20を介してハウジング30に固定されている。セラミックヒータ10は、例えば、セラミックスにより形成されている。セラミックヒータ10は、導電性セラミックス11と、導電性セラミックス11を覆う絶縁性セラミックス16とを有する。セラミックヒータ10は、先端がドーム状の棒状の部材である。
導電性セラミックス11は、グロープラグ1において通電により加熱される部材であり、外周面が円筒状に形成されている。導電性セラミックス11は、円筒状に形成された筒状導電部(第1の導電部)12と、先端が筒状導電部12の先端に接続され、当該筒状導
電部12の内側において軸線x方向に延在する円柱状の棒状導電部(第2の導電部)15とを備える。導電性セラミックス11の外周面は、絶縁性セラミックス16の外周面に沿うようにして形成されている。
セラミックヒータ10が外筒20に部分的に挿入されて支持された状態において、先端部は、外筒20から露出している。筒状導電部12は、その先端部を閉じるようにして湾曲してドーム状に形成された底部12aを有する。
筒状導電部12は、先端には上記底部12aを有し、後端には開口12bを有して有底筒状に形成されている。筒状導電部12は、先端が棒状導電部15に接続された筒状の発熱部13と、当該発熱部13の後端に接続された筒状のリード14と、を有する。
図1及び図2に示すように、発熱部13は、底部12aを含み、その外周壁部13aは、絶縁性セラミックス16の外周面に沿って環状に、具体的には略円形に延在している。発熱部13は、リード14に対して高抵抗性を有する発熱抵抗体であり、高抵抗性を有するためにリード14に対して肉厚が薄くなるように形成されている。発熱部13は、例えば、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)などを含む炭化物、窒化物、珪化物などを主成分とする材料により形成されている。発熱部13は、特に、高い耐熱性を有するとともに、比抵抗が小さい点で無機導電性を有する炭化タングステン(WC)を含有することが好ましい。
発熱部13は、上記主成分の他に窒化珪素(Si)を含有しており、窒化珪素(Si)の含有率が20質量%以上であるものが好ましい。例えば、発熱部13となる導体成分は、窒化珪素質セラミックスを含む絶縁性セラミックス16中の窒化珪素(Si)と比較して熱膨張率が大きいため、通常は引張応力がかかった状態にある。
これに対して、発熱部13中に窒化珪素(Si)を添加することにより、熱膨張率を絶縁性セラミックス16の熱膨張率に近づけて、セラミックヒータ10の昇温時及び降温時の熱膨張率の差による応力を緩和することができる。
また、発熱部13に含まれる窒化珪素(Si)の含有率が40質量%以下であるときには、発熱部13の抵抗値を比較的小さくして安定させることができる。したがって、発熱部13に含まれる窒化珪素(Si)の含有率は20〜40質量%であることが好ましい。より好ましくは、窒化珪素(Si)の含有率は25〜35質量%がよい。
なお、発熱部13への同様の添加物として、窒化珪素(Si)の代わりに4〜12質量%の窒化硼素(BN)を添加してもよい。さらに、発熱部13には、元素周期表第4周期の4,5,6,7,8族の元素(チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe))のうち少なくとも一種類を含有していてもよい。例えば、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)の元素の発熱部13における含有率は、0.5モル%以下であることが好ましい。
また、発熱部13は、例えば、数十PPM程度の酸化クロム(Cr)等の希土類元素化合物を含む混合物であることが好ましく、焼結により形成された焼結体である。
図1及び図3に示すように、リード14は、円筒状に形成されており、先端側で発熱部13の後端に全周にわたって接続されている。リード14は、セラミックヒータ10の絶縁性セラミックス16中において、当該絶縁性セラミックス16の外周面に沿って環状に、具体的には円環状に延在している。リード14は、後端側において絶縁性セラミックス
16の外周面から全周にわたって露出した露出部14aを有する。
リード14は、発熱部13に対して低抵抗性を有し、発熱部13よりも大きな肉厚を有している。発熱部13への移行部におけるリード14の肉厚は、発熱部13に向かうに連れて薄くなるようにテーパ状に形成されている。リード14は、軸線xに沿ってセラミックヒータ10の後端まで延在している。リード14の外周壁部14bは、絶縁性セラミックス16の外周面に沿って環状に、具体的には略円形に延在している。
リード14の露出部14aは、後述する接合部21を介して、外筒20の内周面にろう付け等によって接合されている。リード14は、露出部14aを介して導電性を有する金属材料により形成された外筒20の内周面の全周にわたって電気的に接続されている。リード14の露出部14aは、負極側電極として機能する。
リード14は、無機導電体である炭化タングステン(WC)を主成分とし、これに窒化珪素(Si)を含有率が15質量%以上となるように添加することが好ましい。窒化珪素(Si)の含有率が増すにつれてリード14の熱膨張率を絶縁性セラミックス16に含有される窒化珪素(Si)の熱膨張率に近づけることができる。
窒化珪素の含有率が40質量%以下であるときには、リード14の抵抗値が小さくなるとともに安定する。したがって、窒化珪素(Si)の含有率は15〜40質量%が好ましい。より好ましくは、窒化珪素(Si)の含有率は20〜35質量%とするのがよい。
さらに、リード14には、元素周期表第4周期の4,5,6,7,8族の元素(チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe))のうち少なくとも一種類の酸化物及び/又は窒化物が含まれてもよい。例えば、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)の元素のリード14における含有率は、0.5モル%以下であることが好ましい。
リード14は、例えば、数十PPM程度の酸化クロム(Cr)等の希土類元素化合物を含む混合物であることが好ましく、後述するように焼結により形成された焼結体である。
リード14は、発熱部13と同じ材料により形成されているが、例えば、形成材料を発熱部13よりも多く含んだり、図2及び図3に示すように、発熱部13よりも断面積を大きくしたりすることにより発熱部13よりも単位長さ当たりの抵抗値が低くなっている。
筒状導電部12は、底部12aと、発熱部13の外周壁部13aと、リード14の外周壁部14bとの間で後述する棒状導電部15を収容している。
棒状導電部15は、正極側電極として機能し、セラミックヒータ10の軸線x方向に沿って筒状導電部12の内側を延在し、先端が発熱部13の底部12aに接続され、後端が開口12bから突出している。棒状導電部15は、先端から後端まで同一の断面積を有する。
棒状導電部15は、絶縁性セラミックス16から露出した露出部15aを有し、当該露出部15aは、キャップ状の接続部15bを介してリードワイヤ15cに電気的に接続されている。棒状導電部15は、筒状導電部12のリード14と同じ材料により形成されている。
絶縁性セラミックス16は、例えば、焼結により形成された外周面が円筒状の焼結体である。絶縁性セラミックス16は、導電性セラミックス11を全体的に被覆しており、具体的には、絶縁性セラミックス16は、筒状導電部12及び棒状導電部15を覆っている。換言すると、筒状導電部12及び棒状導電部15は、絶縁性セラミックス16に埋設されている。
絶縁性セラミックス16は、セラミックスにより形成されているので、急速昇温時の信頼性が高いセラミックヒータ10を提供することが可能になる。具体的には、酸化物セラミックス,窒化物セラミックス,炭化物セラミックス等の電気的な絶縁性を有するセラミックスが挙げられる。
特に、窒化珪素質セラミックスは、主成分である窒化珪素が高強度、高靱性、高絶縁性及び耐熱性の観点で優れているからである。この窒化珪素質セラミックスは、例えば、主成分の窒化珪素に対して、焼結助剤として3〜12質量%の酸化イットリウム(Y)、酸化イッテルビウム(Yb)、酸化エリビウム(Er)等の希土類元素酸化物、0.5〜3質量%の酸化アルミニウム(Al)、さらに焼結体に含まれる二酸化珪素(SiO)量として1.5〜5質量%となるように二酸化珪素(SiO)を混合され、ホットプレス焼成することにより得られる。
また、絶縁性セラミックス16として窒化珪素質セラミックスから成るものを用いる場合、二珪化モリブデン(MoSi)、二珪化タングステン(WSi)等を混合し分散させることが好ましい。この場合、母材である窒化珪素質セラミックスの熱膨張率を発熱部13の熱膨張率に近づけることができ、セラミックヒータ10の耐久性を向上させることができる。
外筒20は、例えば、SUS430等のステンレス鋼が円筒形状になって構成されている。図1に示すように、外筒20は、セラミックヒータ10を当該セラミックヒータ10の先端部が露出した状態で収容するものである。セラミックヒータ10を収容した状態において外筒20の内周面には、セラミックヒータ10の軸線xに沿って所定の長さにわたってセラミックヒータ10と外筒20とを、例えば、銀ろう等のろう材を用いてろう付により接合する接合部21が形成されている。
接合部21は、絶縁性セラミックス16の外周面に銀ろう等のろう材のろう付けによりメタライズすることにより形成されており、セラミックヒータ10の軸線xに沿って所定の長さ(長さAに相当。)だけセラミックヒータ10の外周面と外筒20の内周面との間に形成されている。本実施の形態において接合部21は、外筒20の先端から、絶縁性セラミックス16が後端側で外筒20の先端部の内周面と接触している位置まで形成されている。しかし、接合部21は、その先端が軸線xにおいて外筒20から進出していても、また、外筒20内にあってもよい。
ハウジング30は、図示しないエンジンのシリンダヘッドへの取付具であり、図1に示すように、セラミックヒータ10を外筒20とともに収容するものである。
ハウジング30は、放熱性に優れた熱伝導性の金属材料から形成されている。ハウジング30は、例えば、円筒状に形成されており、セラミックヒータ10は、外筒20に支持され、当該外筒20がハウジング30の内部に配置される。この状態において、セラミックヒータ10の先端側は、ハウジング30の先端から外側に突出している。
グロープラグ1においは、絶縁性セラミックス16と外筒20の内周面との接合部21の軸線x方向における長さA、接合部21の後端から発熱部13及びリード14の接触点
までの長さB、並びに接合部21の後端から発熱部13又は底部12aと棒状導電部15との接触点までの長さCの関係が、C>B>Aを満たしている。
以上のようなグロープラグ1によれば、絶縁性セラミックス16によって覆われた導電性セラミックス11は、筒状導電部12を有し、特に、先端に筒状の発熱部13を有するので、絶縁性セラミックス16の先端において発熱部13が全周にわたって存在することになる。かくして、セラミックヒータ10の先端部は、全体的に高温を維持することができる。
セラミックヒータ10においては、図4に示すような従来のセラミックヒータ100に比べて、少なくとも発熱部13が位置する領域において均一な温度分布を形成することができる。従来のセラミックヒータ100においては、発熱部200が位置する領域における温度分布にはばらつきがあった。セラミックヒータ100の内部と外周面との間の温度差がセラミックヒータ100の所々によってばらつきがあった。
これに対して、セラミックヒータ10の内部には、導電性セラミックス11の外周面が絶縁性セラミックス16の外周面に沿って延在している。つまり、絶縁性セラミックス16内部にはその外周面に沿って延在する筒状の発熱部13が設けられているので、セラミックヒータ10の内部と外周面との温度差は、セラミックヒータ10の周方向において均一に保つことができ、熱応力により負荷を軽減することができる。
また、セラミックヒータ10において内部と外周面との温度差を小さく保つことができ、燃焼室内に浸入した水がセラミックヒータ10に衝突したとしても、表面の急冷により生じる熱膨張差は全周にわたってほぼ均一であり、生じる熱応力差も全体的にほぼ均一になる。かくして、セラミックヒータ10の高い耐熱衝撃性を獲得することができる。つまり、温度差に起因するセラミックヒータ10にかかる負荷を小さく抑えることができるので、従来のセラミックヒータ100の寿命に比べて、セラミックヒータ10の寿命を長くすることができる。
さらに、筒状導電部12のリード14は、後端において発熱部13とは反対側の端部に絶縁性セラミックス16から全周にわたって露出した露出部14aを有しているので、リード14は、外筒20の内周面と全周にわたって安定的に接続することができる。
<その他>
なお、本発明は、上記の実施の形態に限られるものではなく、本発明の範囲を超えない範囲で適宜変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、棒状導電部15は、その先端において筒状導電部12の底部12aに一体に接続されていたが、棒状導電部15の先端が底部12aを貫くようになっていてもよい。つまり、棒状導電部15の先端が発熱部13の外周面に露出しているようになっており、筒状導電部12の底部12aは、発熱部13及び棒状導電部15により形成されていてもよい。
また、導電性セラミックス11及び絶縁性セラミックス16の外周面は、本実施の形態においては、円筒状に形成されているが、楕円形や矩形等の多角形のように種々異なる断面形状を有していてもよい。
1 グロープラグ
10 セラミックヒータ
11 導電性セラミックス
12 筒状導電部(第1の導電部)
12a 底部
12b 開口
13 発熱部
13a 外周壁部
14 リード
14a 露出部
14b 外周壁部
15 棒状導電部(第2の導電部)
15a 露出部
16 絶縁性セラミックス
20 外筒
30 ハウジング

Claims (6)

  1. 導電性セラミックスと、
    前記導電性セラミックスを覆う絶縁性セラミックスと、
    を備え、
    前記導電性セラミックスは、
    筒状の第1の導電部と、
    先端が前記第1の導電部の先端に接続され、前記第1の導電部の内側において軸線方向に延在する第2の導電部と、を有する
    ことを特徴とするグロープラグ用のセラミックヒータ。
  2. 前記導電性セラミックスの外周面は、前記絶縁性セラミックスの外周面に沿って延在していることを特徴とする請求項1に記載のグロープラグ用のセラミックヒータ。
  3. 前記第1の導電部は、
    先端が前記第2の導電部に接続された筒状の発熱部と、
    前記発熱部の後端に接続された筒状のリードと、を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のグロープラグ用のセラミックヒータ。
  4. 前記第2の導電部は、後端において前記絶縁性セラミックスから全周にわたって露出した露出部を有することを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載のグロープラグ用のセラミックヒータ。
  5. 導電性セラミックスと、前記導電性セラミックスを覆う絶縁性セラミックスと、を有するセラミックヒータと、
    少なくとも先端が露出するように前記セラミックヒータの一部を収容する外筒と、
    を備え、
    前記導電性セラミックスは、第1の導電部と、先端が前記第1の導電部の先端に接続され、前記第1の導電部の内側において軸線方向に延在する第2の導電部と、を有する
    ことを特徴とするグロープラグ。
  6. 前記第1の導電部は、後端において前記絶縁性セラミックスから全周にわたって露出した露出部を有し、
    前記露出部は、前記外筒の内周面と電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のグロープラグ。

JP2017219524A 2017-11-14 2017-11-14 グロープラグ用のセラミックヒータ及びグロープラグ Pending JP2019090567A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017219524A JP2019090567A (ja) 2017-11-14 2017-11-14 グロープラグ用のセラミックヒータ及びグロープラグ
DE102018217271.4A DE102018217271A1 (de) 2017-11-14 2018-10-10 Keramikheizung für eine Glühkerze und Glühkerze

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017219524A JP2019090567A (ja) 2017-11-14 2017-11-14 グロープラグ用のセラミックヒータ及びグロープラグ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019090567A true JP2019090567A (ja) 2019-06-13

Family

ID=66335461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017219524A Pending JP2019090567A (ja) 2017-11-14 2017-11-14 グロープラグ用のセラミックヒータ及びグロープラグ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2019090567A (ja)
DE (1) DE102018217271A1 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4294232B2 (ja) 2001-05-02 2009-07-08 日本特殊陶業株式会社 セラミックヒータ及びそれを用いたグロープラグ

Also Published As

Publication number Publication date
DE102018217271A1 (de) 2019-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5166451B2 (ja) セラミックヒータおよびグロープラグ
JPS62731A (ja) デイ−ゼルエンジン用グロ−プラグ
JPH04257615A (ja) セラミックヒータ型グロープラグ
JPH0446330B2 (ja)
JPH04268112A (ja) セラミックヒータ型グロープラグ
JP6835604B2 (ja) ヒータ
US6949717B2 (en) Plug heater for a pencil-type glow plug and corresponding glow plug
JP2019090567A (ja) グロープラグ用のセラミックヒータ及びグロープラグ
JP6592103B2 (ja) ヒータおよびこれを備えたグロープラグ
JP7037338B2 (ja) グロープラグ
WO2019102708A1 (ja) グロープラグ
JP2004061041A (ja) セラミックグロープラグ
JP7116237B2 (ja) ヒータ
JP7032954B2 (ja) ヒータ
WO2019004286A1 (ja) ヒータ
JPH09112904A (ja) ディーゼルエンジン用グロープラグ
JPH0228045B2 (ja)
WO2020067508A1 (ja) ヒータおよびこれを備えたグロープラグ
JP2019095108A (ja) グロープラグ用セラミックヒータ及びグロープラグ
JP6725653B2 (ja) ヒータおよびこれを備えたグロープラグ
JPH0233015Y2 (ja)
JPH01114622A (ja) 自己制御型セラミックグロープラグ
JP2016184515A (ja) ヒータ
WO2020090827A1 (ja) ヒータ
JPS60219A (ja) 自己制御型グロ−プラグ