JP2019089614A - 乗客コンベア用手摺ベルト及びそれを用いた乗客コンベア - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた機械効率が得られる乗客コンベア用手摺ベルト及びそれを用いた乗客コンベアを提供する。【解決手段】本発明の実施形態は、乗客コンベアの欄干の上部に設けられたガイドレールを走行する、断面形状が略C字に形成された無端状の乗客コンベア用手摺ベルトであって、軟質部材からなる平面部と、前記平面部の下面側両端部に接続し、前記軟質部材よりも硬い硬質部材からなる左右一対の湾曲部と、前記湾曲部の下面に接続する、前記軟質部材からなる左右一対のアゴ端部とを有する手摺ベルト本体と、左右一対の前記湾曲部と前記平面部とにより形成された溝内に配され、平ベルトからなる駆動ベルトを有する、乗客コンベア用手摺ベルトである。【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、乗客コンベア用手摺ベルト及びそれを用いた乗客コンベアに関するものである。
従来、乗客コンベアにおける手摺ベルトを循環移動させる機構として、駆動ローラと加圧ローラとを有する手摺ベルト駆動機構が用いられている。駆動ローラと加圧ローラとは手摺ベルトを上下面から挟持する位置に配置され、加圧ローラに押圧された手摺ベルトが駆動ローラに押し付けられている。手摺ベルトが駆動ローラに押し付けられた状態で駆動ローラが回転駆動されることにより駆動ローラから手摺ベルトに駆動力が伝達され、伝達された駆動力により手摺ベルトが循環移動する。
特開2004−269155号公報 特開2007−182273号公報
しかしながら、このような手摺ベルトは、循環移動する際に、他の部材と接触することによって走行抵抗が大きくなることがあり、機械効率のさらなる改善の余地があった。
そこで本発明の実施形態は、上記問題点に鑑み、優れた機械効率が得られる乗客コンベア用手摺ベルト及びそれを用いた乗客コンベアを提供することを目的とする。
本発明の実施形態は、乗客コンベアの欄干の上部に設けられたガイドレールを走行する、断面形状が略C字に形成された無端状の乗客コンベア用手摺ベルトであって、軟質部材からなる平面部と、前記平面部の下面側両端部に接続し、前記軟質部材よりも硬い硬質部材からなる左右一対の湾曲部と、前記湾曲部の下面に接続する、前記軟質部材からなる左右一対のアゴ端部とを有する手摺ベルト本体と、左右一対の前記湾曲部と前記平面部とにより形成された溝内に配され、平ベルトからなる駆動ベルトを有する、乗客コンベア用手摺ベルトである。
本発明の一実施形態を示すエスカレータの側面から見た説明図である。 本発明の一実施形態の手摺ベルト本体及び駆動ベルトを示す断面図である。 ベルト駆動装置を示す側面図である。 上階湾曲部の要部側面図である。 図4のA−A線における断面図である。 下階湾曲部の要部側面図である。 図6のB−B線における断面図である。 手摺ベルトの帰路の状態を示す要部側面図である。 図8のC−C線における一部欠損断面図である。 本発明の一実施形態の手摺ベルト本体の変更例を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態のエスカレータ100を図1〜9に基づいて説明する。なお、以下の説明では、エスカレータ100が、上昇しているとして説明する。
(1)エスカレータ100
エスカレータ100の構造について図1に基づいて説明する。
図1に示すように、エスカレータ100は、建物の下階と上階との間に亘って据え付けられたトラス1、無端状に連結されて循環移動する複数の踏段2、踏段2を循環移動させる踏段駆動装置3、踏段2の両側に配される左右一対の欄干4、欄干4に巻き掛けられて循環移動する手摺ベルト50を有している。
また、手摺ベルト50は、手摺ベルト本体5と、手摺ベルト本体5の内側に配された駆動ベルト6とを有するものであり、エスカレータ100は、この駆動ベルト6を駆動するベルト駆動装置7を有している。
複数の踏段2は、踏段チェーン8に取り付けられることにより無端状に連結されている。
踏段駆動装置3は、上階の乗降口の乗降板の下方に配置された踏段スプロケット9aと、下階の乗降口の乗降板の下方に配置された踏段スプロケット9bと、踏段スプロケット9aを回転駆動させる電動機10とを備えている。踏段スプロケット9aと踏段スプロケット9bとの間に踏段チェーン8が掛け渡され、電動機10が駆動されることにより踏段スプロケット9aが回転駆動される。踏段スプロケット9aが回転駆動されることにより踏段チェーン8が踏段スプロケット9aと踏段スプロケット9bとの間を循環移動し、踏段チェーン8に取り付けられている踏段2も一体に循環移動する。
踏段スプロケット9aの回転軸11には、第1スプロケット12と第2スプロケット13との2つのスプロケットが連結されている。第1スプロケット12と電動機10に設けられたスプロケット14との間にチェーン15が掛け渡されている。第2スプロケット13とベルト駆動装置7に駆動力を伝達するために設けられたスプロケット16との間にチェーン17が掛け渡されている。
左右一対の欄干4は、トラス1上に立設されて平行に対向し、循環移動する踏段2の両側に配置されている。欄干4の周縁部には、循環移動する駆動ベルト6と手摺ベルト本体5とをガイドするためのガイドレール18とガイドローラ19とが設けられている。ガイドローラ19は、後述する下階湾曲部41を除いて、ガイドレール18の全周に設けられている。
(2)手摺ベルト本体5の構造
手摺ベルト本体5の構造について図2に基づいて説明する。
図2に示すように、手摺ベルト本体5は、断面形状C字形に形成されたベルトであり、欄干4に設けられたガイドレール18(図1参照)に沿って配置されている。手摺ベルト本体5の外周面は乗客が手をかける部分であり、手摺ベルト本体5は踏段2と同期して循環移動する。
手摺ベルト本体5は、上面が緩やかに湾曲した、軟質部材からなる平面部54と、平面部54の下面側両端部に接続し、平面部54に用いられた軟質部材よりも硬い硬質部材からなる左右一対の湾曲部53と、湾曲部53の下面52に接続する軟質部材からなる左右一対のアゴ端部55とからなる。また、湾曲部53の平面部54と接続する平らな上面51の外端部は、手摺ベルト本体5の外周面として露出している。また、手摺ベルト本体5の内周面には、左右一対の湾曲部53の端部と平面部54とにより走行方向に沿って形成された溝部56を有している。この溝56の両側部は、面取りされ、傾斜面57が形成されている。
硬質部材及び硬質部材の材質は、特に限定されないが、ウレタンゴム又はクロロスルホン化ポリエチレンゴムであることが好ましい。
ここで、例えばウレタンゴムの場合、JIS Z2246(ショア硬さ試験−試験方法)により測定される軟質部材の硬度は、90Hs以下となるように成形されたものであることが好ましく、硬質部材の硬度は、80Hs以上となるように成形され、かつ相対的に軟質部材よりも硬く成形されたものであることが好ましい。
(3)駆動ベルト6の構造
駆動ベルト6は、ガイドレール18と手摺ベルト本体5との間に配置される平ベルトであり、図2に示すように、幅方向に所定間隔で配置されたスチールコード64と、スチールコード64を被覆する被覆ゴム65とを備え、被覆ゴム65の手摺ベルト本体5と接触する面には帆布部61が設けられ、帆布部61とは反対側の面には樹脂材料からなる樹脂被覆部62と、樹脂被覆部62と一体成型された断面台形状の突状部63が走行方向に沿って設けられている。
図4〜7に示すように、帆布部61が手摺ベルト本体5の溝部56に接触し、樹脂被覆部62がガイドローラ19に接触している。また、樹脂被覆部62がガイドレール18に接触する場合もある。駆動ベルト6は、ベルト駆動装置7により駆動されて循環移動し、手摺ベルト本体5と接触する領域において手摺ベルト本体5に駆動力を伝達し、駆動ベルト6と手摺ベルト本体5とが同期して循環移動する。そして、駆動ベルト6は、手摺ベルト本体5の内部に配されて、また、欄干4の下部やガイドレール18の内部に収納されているので、外部には露出しない。
(4)ベルト駆動装置7の構造
ベルト駆動装置7の構造について図3に基づいて説明する。
図3に示すように、ベルト駆動装置7は、複数の組になった駆動ローラ20と加圧ローラ21を有している。駆動ローラ20は、駆動ベルト6の帆布部61に接触させて回転駆動する。加圧ローラ21は、駆動ローラ20とにより駆動ベルト6を挟む位置に配置されて、駆動ベルト6の樹脂被覆部62を押圧する加圧体である。加圧ローラ21には付勢力を調節可能なバネ22が取り付けられ、加圧ローラ21はバネ22の付勢力により駆動ベルト6を駆動ローラ20に向けて押圧している。
加圧ローラ21とバネ22とは、欄干4の下部に配置され、内レッジと呼称される欄干4の一部を外すことにより欄干4の外側から手が届く位置に配置されている。
駆動ベルト6における駆動ローラ20と接触する帆布部61は、上述したように、手摺ベルト本体5の溝部56と接触する面であり、摩擦係数が大きく設定されている。
一方、駆動ベルト6における加圧ローラ21と接触する樹脂被覆部62は、上述したように、ガイドレール18やガイドローラ19に接触する面であり、表面が滑らかであって、駆動ローラ20と接触する帆布部61に比べて摩擦力が小さい面である。
各駆動ローラ20の回転軸20aにはそれぞれスプロケット20bが同軸に連結され、これらのスプロケット20bと、ギア23の回転軸23aに連結されたスプロケット24と、スプロケット25,26との間にチェーン27が掛け渡されている。スプロケット26にはチェーン27に張力を付与するためのバネ26aが取り付けられている。ギア23はギア28と噛合っており、このギア28の回転軸28aにスプロケット16が連結されている。
電動機10が駆動されると、電動機10からの駆動力がチェーン15とスプロケット12,13とチェーン17とを介してスプロケット16に伝達され、スプロケット16とギア28とが一体に回転する。ギア28が回転することにより、このギア28と噛合うギア23がスプロケット24と一体に回転する。スプロケット24の回転はチェーン27を介してスプロケット20bに伝達され、スプロケット20bと一体に駆動ローラ20が回転駆動される。駆動ローラ20が回転駆動されることによりこれらの駆動ローラ20が接触している駆動ベルト6に駆動力が伝達され、駆動ベルト6が循環移動する。
(5)ベルト駆動装置7の動作状態
ベルト駆動装置7の動作について図1,図3に基づいて説明する。
電動機10が駆動されることにより、踏段駆動装置3とベルト駆動装置7とが駆動される。踏段駆動装置3が駆動されることにより踏段2が循環移動する。ベルト駆動装置7が駆動されることにより駆動ベルト6が循環移動する。駆動ベルト6が循環移動することにより駆動ベルト6と一体に手摺ベルト本体5が循環移動する。踏段駆動装置3とベルト駆動装置7とは、スプロケット12,13,16の直径、ギア23,28の歯数、スプロケット24,20bの歯数が、踏段2と駆動ベルト6とが同じ移動速度で循環移動するように設定されている。
ベルト駆動装置7においては、駆動ベルト6に駆動力を伝達する駆動ローラ20が駆動ベルト6における帆布部61に接触している。このため、駆動ベルト6と駆動ローラ20とは接触部分での滑りが発生しにくく、駆動ローラ20から駆動ベルト6への駆動力伝達を良好に行える。
また、駆動ベルト6と手摺ベルト本体5との接触部分は、手摺ベルト本体5の溝部56と接触する駆動ベルト6の帆布部61が摩擦係数の高い面であり、また、駆動ベルト6と手摺ベルト本体5とは、循環移動方向に沿った広い面積で接触している。そのため、駆動ベルト6の帆布部61と手摺ベルト本体5の溝部56とを接触させて、駆動ベルト6から手摺ベルト本体5への駆動力伝達を良好に行うことができ、駆動ベルト6と手摺ベルト本体5とをその接触部分で滑りを生じさせることなく、一体に循環移動させることができる。
また、駆動ベルト6における加圧ローラ21に接触する樹脂被覆部62は、その表面が滑らかであり、駆動ベルト6が循環移動するときにはこの樹脂被覆部62がガイドレール18やガイドローラ19に接触する。そのため、樹脂被覆部62がガイドレール18と接触する場合における摺接音の発生や、樹脂被覆部62がガイドローラ19と接触する場合におけるガイドローラ19の転動音の発生を抑制できる。また、ガイドレール18に繋ぎ目がある場合でも、表面が平滑な樹脂被覆部62はその繋ぎ目部分をスムーズに通過できるので、駆動ベルト6がガイドレール18の繋ぎ目部分を通過しても大きな摺動音が発生しない。
(6)上階湾曲部40の構造
次に、図1及び図4,図5に基づいて、上階湾曲部40の構造について説明する。
上階湾曲部40とは、図1に示すように、欄干4を、下階側から上階側へと眺めた場合に、上階側における傾斜状態から湾曲して水平状態へと移行する部分を意味する。図4は、上階湾曲部40の要部拡大図であり、図5は図4のA−A線における断面図である。
上階湾曲部40では、手摺ベルト50は、乗客が手を置いてスムーズに駆動できるような湾曲状態が必要である。その走行構造について説明する。
図4,図5に示すように、厚いガラス板より形成された欄干4の上部には、ガイドレール18が設けられている。ガイドレール18は、欄干4の上端部に固定されると共に、上端部が両側に広がりフランジ部44が形成されている。C型の手摺ベルト本体5の両端部にある、湾曲部53とアゴ端部55とからなるアゴ部58は、左右一対のフランジ部44を覆うように取り付けられている。
図4,図5に示すように、上階湾曲部40におけるガイドレール18には、左右一対のローラ30からなるガイドローラ19が回動自在に設けられている。駆動ベルト6は、手摺ベルト本体5の溝56内部に収納されつつ、ガイドローラ19により案内される。ガイドローラ19は、駆動ベルト6の樹脂被覆部62に当接し、駆動ベルト6の突状部63は、この左右のローラ30の間を走行する。
(7)下階湾曲部41の構造
次に、図1及び図6,図7に基づいて、下階湾曲部41の構造について説明する。
下階湾曲部41とは、図1に示すように、欄干4を、下階側から上階側へと眺めた場合に、下階側における水平状態から湾曲して傾斜する部分を意味する。図6は、下階湾曲部41の要部拡大図であり、図7は図6のB−B線における断面図である。
下階湾曲部41では、手摺ベルト50は、乗客が手を置いてスムーズに駆動できるような湾曲状態が必要である一方、駆動ベルト6は、ガイドレール18の内部に収納されているため、摩擦なく走行させる構造が必要である。その走行構造について説明する。
図6,図7に示すように、厚いガラス板より形成された欄干4の上部には、ガイドレール18が設けられている。ガイドレール18は、欄干4の上端部に固定されると共に、上端部が両側に広がりフランジ部44が形成されている。C型の手摺ベルト本体5の両端部にある、湾曲部53とアゴ端部55とからなるアゴ部58は、左右一対のフランジ部44を覆うように取り付けられている。
図6に示すように、下階湾曲部41の上階側と下階側におけるガイドレール18には、それぞれガイドローラ19が回動自在に設けられている。駆動ベルト6は、手摺ベルト本体5の溝56内部に収納されつつ、ガイドローラ19により案内される。ガイドローラ19は、駆動ベルト6の樹脂被覆部62に当接し、駆動ベルト6の突状部63は、ガイドローラ19の左右のローラ30の間を走行する。
図6に示すように、下階湾曲部41におけるガイドレール18には、大径ローラ32と、大径ローラ32の上階側及び下階側には、大径ローラ32よりも小径のゴムローラ31がそれぞれ回転自在に設けられている。ゴムローラ31は、大径ローラ32と手摺ベルト本体5とに接触し、手摺ベルト本体5を案内している。また、駆動ベルト6は、大径ローラ32の下側に接触し、大径ローラ32に案内される。すなわち、下階湾曲部41においては、駆動ベルト6は、手摺ベルト本体5と離れて走行する。なお、大径ローラ32は、太鼓型ローラとしてもよい。
(8)手摺ベルト50の帰路42における動作状態
次に、図1及び図8,図9に基づいて、手摺ベルト50の帰路42の構造について説明する。
帰路42とは、図1に示すように、手摺ベルト50が欄干4のガイドレール18を走行した後、トラス1内に侵入し、上階側から下階側に向かう部分を意味する。図8は、帰路42の要部拡大図であり、図9は図8のC−C線における断面図である。
図8に示すように、帰路42において、駆動ベルト6は、張力がかかった状態で、トラス1内を走行し、手摺ベルト本体5は、ほとんど張力がかかっていない状態で帰路案内ローラ45に案内されている。
図9に示すように、帰路案内ローラ45の両端部45aが、手摺ベルト本体5の外周面に露出した上面51の外端部と接触し、案内している。帰路案内ローラ45の中央部45bは、両端部45aよりも小径であり、手摺ベルト本体5の外周面とは接触していない。また、帰路案内ローラ45の中央部45bの外周面には、手摺ベルト本体5の外周面を清掃するブラシ46が設けられている。
(9)効果
本実施形態によれば、手摺ベルト本体5のうち、欄干4に設けられたフランジ部44と当接する湾曲部53以外が軟質部材からなることにより、上階湾曲部40や下階湾曲部41などにおいて、手摺ベルト本体5の曲げ伸ばしが容易となるため、手摺ベルト本体5とガイドレール18のフランジ部44とが接触することによる摩擦抵抗が低減され、優れた機械効率が得られる。
帰路42において、帰路案内ローラ45の中央部45bが、手摺ベルト本体5の外周面と接触せず、その両端部45aが手摺ベルト本体5の外周面において露出した硬質部材と接触し案内することにより、帰路42における手摺ベルト本体5の転がり抵抗を低減することができる。さらに、帰路案内ローラ45が、その中央部45bにブラシ46を有することにより、手摺ベルト本体5の外周面を清掃することができる。
下階湾曲部41において、駆動ベルト6は、手摺ベルト本体5と離れて大径ローラ32の下側面に接触し走行するため、駆動ベルト6の張力により、手摺ベルト本体5が持ち上げられることがなく、手摺ベルト本体5のアゴ部58とガイドレール18のフランジ部44との接触を抑えることができ、優れた機械効率が得られる。また、それ以外の位置では、駆動ベルト6は、手摺ベルト本体5の溝56内部に収納されつつ、ガイドローラ19により案内されており、ガイドローラ19は、駆動ベルト6の樹脂被覆部62に当接し、駆動ベルト6の突状部63は、ガイドローラ19の左右のローラ30の間を走行するため、乗客が手摺ベルト50にもたれ掛かったとしても、突状部63がローラ30に横方向に支持されるため、手摺ベルト50とガイドレール18のフランジ部44との接触を抑制することができる。
(10)変更例
上記実施形態では、図2に示すように、硬質部材からなる左右一対の湾曲部53が、左右で完全に分離し、別部材として成形されたものについて説明したが、これに限定されず、図10に示すように、左右一対の湾曲部53は、同一の硬質部材からなる連結部59を介して連結し一体成形されたものであってもよい。
また、上記実施形態では、エスカレータ10に適用して説明したが、これに代えて動く歩道に適用してもよい。
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100・・・エスカレータ、1・・・トラス、2・・・踏段、3・・・踏段駆動装置、4・・・欄干、5・・・手摺ベルト本体、6・・・駆動ベルト、7・・・ベルト駆動装置、8・・・踏段チェーン、9a・・・踏段スプロケット、9b・・・踏段スプロケット、10・・・電動機、11・・・回転軸、12・・・第1スプロケット、13・・・第2スプロケット、14・・・スプロケット、15・・・チェーン、16・・・スプロケット、17・・・チェーン、18・・・ガイドレール、19・・・ガイドローラ、20・・・駆動ローラ、20a・・回転軸、20b・・スプロケット、21・・・加圧ローラ、22・・・バネ、23・・・ギア、23a・・回転軸、24,25,26・・・スプロケット、26a・・バネ、27・・・チェーン、28・・・ギア、28a・・回転軸、30・・・ローラ、31・・・ゴムローラ、32・・・大径ローラ、40・・・上階湾曲部、41・・・下階湾曲部、42・・・手摺ベルトの帰路、44・・・フランジ部、45・・・帰路案内ローラ、45a・・・両端部、45b・・・中央部、46・・・ブラシ、51・・・上面、52・・・下面、53・・・湾曲部、54・・・平面部、55・・・アゴ端部、56・・・溝部、57・・・傾斜面、58・・・アゴ部、59・・・連結部、61・・・帆布部、62・・・樹脂被覆部、63・・・突状部、64・・・スチールコード、65・・・被覆ゴム

Claims (9)

  1. 乗客コンベアの欄干の上部に設けられたガイドレールを走行する、断面形状が略C字に形成された無端状の乗客コンベア用手摺ベルトであって、
    軟質部材からなる平面部と、
    前記平面部の下面側両端部に接続し、前記軟質部材よりも硬い硬質部材からなる左右一対の湾曲部と、
    前記湾曲部の下面に接続する、前記軟質部材からなる左右一対のアゴ端部と
    を有する手摺ベルト本体と、
    左右一対の前記湾曲部と前記平面部とにより形成された溝内に配され、平ベルトからなる駆動ベルトを有する、乗客コンベア用手摺ベルト。
  2. 前記湾曲部の前記平面部と接続する上面の外端部が露出するように形成された、請求項1に記載の乗客コンベア用手摺ベルト。
  3. 前記駆動ベルトにおける前記平面部と接触する面に、帆布を有する、請求項1に記載の乗客コンベア用手摺ベルト。
  4. JIS Z2246により測定された前記硬質部材の硬度が80Hs以上である、請求項1に記載の乗客コンベア用手摺ベルト。
  5. 無端状に連結されて循環移動可能な複数の踏み段の両側に配置される一対の欄干と、
    前記欄干の上部に設けられたガイドレールに巻き掛けられて循環移動可能である請求項1〜4のいずれか1項に記載の手摺ベルトと、
    を有し、
    前記駆動ベルトにおける前記平面部に接触する面に接触して回転駆動される駆動輪体と、この駆動輪体とにより前記駆動ベルトを挟む位置に配置される加圧体とを有して前記駆動ベルトを駆動する駆動ベルト駆動機構と、
    を備えることを特徴とする乗客コンベア。
  6. 前記ガイドレールには、駆動ベルトを案内する、左右一対の案内ローラが設けられ、
    前記駆動ベルトにおける前記手摺ベルトに接触する面とは反対側の面に、走行方向に沿って形成された樹脂材料からなる突状部を有し、
    前記突状部が、左右一対の前記案内ローラ間に配される、請求項5に記載の乗客コンベア。
  7. 前記突状部が、断面台形状である、請求項6に記載の乗客コンベア。
  8. 帰路において、前記手摺ベルトを案内する帰路案内ローラが設けられ、
    前記帰路案内ローラの両端部が、前記手摺ベルトの前記湾曲部の上面の露出した前記外端部に当接し、
    前記帰路案内ローラの中央部が、前記手摺ベルトの前記平面部に当接しないように前記両端部よりも小径である、請求項5に記載の乗客コンベア。
  9. 前記帰路案内ローラの中央部には、前記手摺ベルトの前記平面部を清掃するブラシが設けられている、請求項8に記載の乗客コンベア。
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