JP2019089536A - 自動車の内装部品の製造方法 - Google Patents

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【課題】高級感の向上のためのダブルステッチを施した場合でも、基材に表皮材を覆うように接着固定する作業性の向上が図れる自動車の内装部品の製造方法の提供。【解決手段】接着剤層12とハーフカット付き離型紙13とを備えた両面接着シート14の接着剤層12が裏面に接着された一対の表皮材4をそれらの表面側同志を合わせた状態で、各表皮材4にハーフカットした位置と端部との間において夫々ステッチが形成できるような領域を残すように縫って一体化し、前記一対の前記表皮材4の一体化のために縫った縫い目ST1を境界として互いに裏面同志が重なるように折り返して、一体化された一対の表皮材4において夫々の前記領域において各表皮材4の折り返した部分同志を縫ってダブルステッチST2を形成し、一対の表皮材4に接着された接着剤層12から離型紙13を夫々剥がして、基材3の端部を表皮材4の周縁部が巻き込むように覆って基材3に接着する。【選択図】図4

Description

本発明は、自動車の内装部品、例えばインスツルメントやドアトリム等に組み込まれる内装部品の製造方法に関する。
この種の内装部品としては、基材の表面を表皮材で被覆したものが知られており(例えば、特許文献1参照)、この表皮材は天然皮革や合成皮革から成る表皮層とこの表皮層の裏面に貼り合せられたクッション層とで構成され、前記表皮層と前記基材との間に前記クッション層を配置させた状態で前記基材の表面に貼り付けられる。上述した内装部品を製造するには、前記表皮材を前記基材の表面に貼り付ける作業を行うが、前記基材表面に液体の接着剤を吹き付け塗布して、これに前記表皮材を貼り付けるのが、一般的である。
実開平5−51630号公報
以上のように前記基材の表面に前記接着剤を吹き付け塗布するのでは、接着剤吹付装置が必要で、また前記内装部品の種類によっては、前記表皮材の周縁部が前記基材の端部を巻き込むように覆うので、前記基材の裏面に接着剤を塗布するのは面倒で作業効率も悪く、更に製造後は接着剤中の溶剤が溶けて劣化する、という問題があった。
一方、前記内装部品の高級感を向上させるのに、ダブルステッチを施すのが望まれている。
そこで本発明は、内装部品の表皮材の高級感を向上させるのに、ダブルステッチを施した場合でも、接着剤吹付装置が不要で、基材に前記表皮材を覆うように接着固定する作業性の向上を図ることができ、しかも前記表皮材の周縁部が前記基材の端部を巻き込むように覆うように接着固定する作業性の向上を図ることができ、更に品質の経年劣化に関する問題もない自動車の内装部品の製造方法を提供することを目的とする。
このため第1の発明は、基材を表皮材で覆うことにより作製する自動車の内装部品の製造方法において、
接着剤層とこの接着剤層の一方の面に接着されたハーフカット付き離型紙とから構成された両面接着シートの前記接着剤層の他方の面がそれらの裏面に接着された一対の表皮材をそれらの表面側同志を合わせた状態で、前記各表皮材に前記ハーフカットした位置と端部との間においてそれぞれステッチが形成できるような領域を残すように縫って一体化し、
前記一対の前記表皮材の一体化のために縫った縫い目を境界として互いに裏面同志が重なるように折り返して、一体化された前記一対の表皮材においてそれぞれの前記領域において前記各表皮材の折り返した部分同志を縫って、一体化された前記表皮材にダブルステッチを形成し、
前記ハーフカットした位置を境界として面積の大きい領域の前記離型紙を前記一対の表皮材に接着された前記接着剤層からそれぞれ剥がして、前記基材に前記両面接着シートの前記接着剤層を介して一体化された前記表皮材を覆うように接着することを特徴とする。
また第2の発明は、基材を表皮材で覆うことにより作製する自動車の内装部品の製造方法において、
接着剤層とこの接着剤層の一方の面に接着されたハーフカット付き離型紙とから構成された両面接着シートの前記接着剤層の他方の面がそれらの裏面に接着された一対の表皮材をそれらの表面側同志を合わせた状態で、前記各表皮材に前記ハーフカットした位置と端部との間においてそれぞれステッチが形成できるような領域を残すように縫って一体化し、
前記一対の前記表皮材の一体化のために縫った縫い目を境界として互いに裏面同志が重なるように折り返して、一体化された前記一対の表皮材においてそれぞれの前記領域において前記各表皮材の折り返した部分同志を縫って、一体化された前記表皮材にダブルステッチを形成し、
前記ハーフカットした位置を境界として面積の大きい領域の前記離型紙を前記一対の表皮材に接着された前記接着剤層からそれぞれ剥がして、前記基材の端部を前記表皮材の周縁部が巻き込むように覆って、前記基材に前記両面接着シートの前記接着剤層を介して一体化された前記表皮材を接着することを特徴とする。
更に第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記一対の前記表皮材の一体化のために縫った前記縫い目を直線状又は概ね直線状に形成し、この縫い目を挟んで、前記ダブルステッチの一方と他方の間隔は互いに等間隔又は概ね等間隔に形成することを特徴とする。
また第4の発明は、第1又は第2の発明において、前記表皮材は、前記内装部品の意匠面を構成する表皮層と、この表皮層の裏面に貼り合わされたクッション性を有するクッション層とを備えており、前記クッション層に前記接着剤層を介して前記両面接着シートが貼り合わされていることを特徴とする。
更に第5の発明は、第1又は第2の発明において、前記離型紙をその厚さが0.15mm以上〜0.20mm以下であるクラフト紙としたことを特徴とする。
本発明によれば、内装部品の表皮材の高級感を向上させるのに、ダブルステッチを施した場合でも、接着剤吹付装置が不要で、基材に前記表皮材を覆うように接着固定する作業性の向上を図ることができ、しかも前記表皮材の周縁部が前記基材の端部を巻き込むように覆うように接着固定する作業性の向上を図ることができ、更に品質の経年劣化に関する問題もない自動車の内装部品の製造方法を提供することができる。また、適度な硬さを有するクラフト紙から成る離型紙を使用するために、一対の前記表皮材の一体化のために縫った縫い目やこの縫い目を挟んで前記ダブルステッチを形成する際の縫製作業のスピード化、効率化を図ることができる。
加飾パネルの斜視図である。 表皮材のAシートとBシートとを表面側同志を重ね合わせて縫い合わせした状態のA−A縦断面図である。 縫い合わせた前記Aシートと前記Bシートとを縫い目を境界として互いに裏面同志が重なるように折り返した状態の縦断面図である。 図1の縦断した状態を矢印B方向から見た側面図である。
以下、自動車の内装部品の製造方法の実施形態について、図1〜図4を参照しつつ詳述する。この実施形態では、本発明の自動車の内装部品として、加飾パネル1を例に挙げて説明する。先ず、前記加飾パネル1は自動車のインストルメントパネルやドアトリム(共に図示せず)等の車両用部品に取り付けられるが、本実施形態では、前記インストルメントパネルに取付けられるものとして、以下説明する。
前記インストルメントパネルは、自動車の車両室内の前部に配設される車体側取付体であり、カーナビゲッション、カーラジオ等が取付け可能で、複数の空調用の吐出口等が形成される。また、前記自動車の内装に意匠的なアクセントを付与する前記加飾パネル1も取付けられる。
図1に示すように、前記加飾パネル1は、横長状のパネルであって、合成樹脂製の基材3と、触感(手触り感)を良好にするために柔軟性やクッション性(弾力性)を有する表皮材4とから成り、前記基材3の表面が前記表皮材4で被覆される。なお、本実施形態では、前記加飾パネル1を横長状としたが、縦長状のものでもよい。
前記基材3は、例えば合成樹脂材料を射出成形で成形した一体成形品であって、横長形状で前記自動車に取付ける際には前記自動車の車両の前方に開口を向ける凹形状に形成され、長手方向に直交する方向に縦断した形状が概ねコ字形状を呈している(図4参照。)。具体的には、前記基材3は、前記加飾パネル1の主部を構成する主壁部5と、この主壁部5の上下方向の周縁部から夫々自動車の車両前方に向かって略直角に折り曲げ形成された2つの側壁部6とから構成されている。前記各側壁部6の先端(後端)は丸みを帯びていると共に前記主壁部5に連なる基端部から先端部に向けて徐々に細くなるように形成されている。
そして、本実施形態では、互いに向い合う上下左右の二対の計4枚の側壁で開放側から見て横長の四角形状を呈する前記側壁部6を構成し、互いに向かい合う各対の前記側壁部6相互の間隔はほぼ等間隔で平行であるが、前記先端部に向かうに従って向かい合う前記側壁部6相互の間隔を徐々に狭くなるように形成してもよい。なお、本実施形態では、4枚の側壁で前記側壁部6を構成するが、必ずしもそのような形状でなくともよく、例えば横長の向い合う一対の側壁のみで構成してもよい。
なお、前記基材3の前記主壁部5又は前記側壁部6の長手方向の両端部には、前記インストルメントパネルに前記加飾パネル1を取付け係合する係合片7が夫々設けられており、前記加飾パネル1は前記各係合片7を前記インストルメントパネルの取付け部(図示せず)に係合させることで、前記インストルメントパネルに取り付けられる。前記係合片7は、種々の構造のものが想定でき、その形状等は問わないし、前記基材3と当初から一体に形成してもよいし、別体の係合片を前記基材3に取り付ける構造のものでもよい。
前記表皮材4について、以下詳述する。先ず、前記表皮材4は、天然皮革や合成皮革から作製されて前記加飾パネル1の意匠面を構成する表皮層10と、この表皮層10の裏面に貼り合わされた触感(手触り感)を良好にするクッション性(弾力性)及びフレームラミネート性を有する、例えば発泡樹脂であるウレタンフォームから成るクッション層11とを備えている。そして、前記表皮材4の前記クッション層11の裏面に、一方の面が接着される接着剤層(粘着剤層)12とこの接着剤層12の他方の面に接着された離型紙13とを備えた両面接着シート(両面粘着シート)14が貼り合わされている。
そして、前記離型紙13として、適度の硬さを有するようにその厚さが0.15mm以上〜0.20mm以下であるクラフト紙を使用する。このような適度な硬さを有するクラフト紙を使用することにより、後述する縫い目ST1やダブルステッチST2を形成する際に、前記接着剤層12の存在にも拘わらず、前述した適度な硬さを有するクラフト紙から成る前記離型紙13によりミシンの針の抜き差しの抵抗が少なく、縫製作業のスピード化、効率化を図ることができる。
即ち、薄すぎると、前記接着剤層12による粘着力が強く、ミシンの針が抜けにくくなって、縫製作業のスピードが遅くなり、逆に厚すぎると、前記離型紙13へミシンの針が差し込みにくくなって、同じく縫製作業のスピードが遅くなる。このため、前述したように、0.15mm以上〜0.20mm以下とした。
なお、前記表皮層10と前記クッション層11とは、前記クッション層11を構成するウレタンフォームの表面をガスバーナから出る炎であぶり、溶融した状態で前記表皮層10を貼り合せ、加圧冷却して接着してもよいし(フレームラミネート加工)、粘着ラミネート加工やその他の方法で両者を接着してもよい。
次に、前記自動車の内装部品としての前記加飾パネル1の製造方法について、説明する。先ず、前記表皮層10の裏面に貼り合わされた前記クッション層11の裏面に前記接着剤層12を介して接着された前記両面接着シート14を備えた前記表皮材4が、一定幅を有する状態で巻かれて状態に置かれて、順次繰り出して前記加飾パネル1に適した形状及びサイズに裁断して切り抜く。
この場合、前記両面接着シート14が接着された前記表皮材4は異なる2種類のAシート4AとBシート4Bとから構成される。前記Aシート4Aは前記基材3の表面の下半分に貼付され、前記Bシート4Bは前記基材3の表面の上半分に貼付される。そして、前述したAシート4AとBシート4Bとは、全く同じ形状及びサイズのものであっても、多少の異なる形状やサイズのものであってもよい。
次に、前述したAシート4AとBシート4B共に、前記両面接着シート14のうちの前記離型紙13のみを所定位置において、ハーフカットする。そして、前述したAシート4AとBシート4Bとをそれらの表面側同志を重ね合わせた状態で、前記Aシート4Aと前記Bシート4Bに前記ハーフカットした位置HCと端部との間においてそれぞれステッチ(2本の縫い目)が形成できるような領域を残すように、前記Aシート4Aと前記Bシート4Bとを、例えば長手方向に沿ってミシンを使用して糸により縫い合わせて縫い目ST1を形成して一体化する(図2参照。)。その後、この前記一対のAシート4AとBシート4Bのそれぞれを縫い合わせした部分(前記縫い目ST1)を境界として互いに裏面同志が重なるように折り返す(図3参照。)。
次に、一体化された前記一対のAシート4AとBシート4Bにおいて、それぞれの前記領域において前記Aシート4A、前記Bシート4Bは折り返した部分同志を前述したミシンを使用して糸により縫って、一体化された前記表皮材4にダブルステッチST2を形成する。
この場合、本実施形態では、前記ダブルステッチST2は直線状の前記縫い目ST1を挟んで形成される、互いに平行なステッチである。従って、前記縫い目ST1と前記ダブルステッチST2(2本の縫い目)とは互いに平行に形成される。しかしながら、前記縫い目ST1及び前記ダブルステッチST2(2本の縫い目)は、必ずしも直線状に形成しなくともよく、概ね直線状又は曲線状でもよい。即ち、前記縫い目ST1と前記ダブルステッチST2のうちの一方との間隔や、前記縫い目ST1と前記ダブルステッチST2のうちの他方との間隔や、前記ダブルステッチST2のうちの一方と他方との間隔が等間隔又は概ね等間隔であって、必ずしも前記縫い目ST1と前記ダブルステッチST2(2本の縫い目)とは互いに平行でなくともよい。
更には、2枚のシート(本実施形態では前記Aシート4A及び前記Bシート4B)を前記基材3の長手方向に沿って縫い合わせて前記縫い目ST1や前記ダブルステッチST2を形成したが、3枚以上のシートを前記長手方向に沿って縫い合わせて前述したような縫い目ST1とダブルステッチST2を形成してもよい。また複数枚(2枚以上)のシートを前記基材3の短手方向に沿って縫い合わせる場合にも適用することができる。即ち、横長形状の前記基材3であっても、縦方向に延びる前記縫い目ST1や前記ダブルステッチST2を形成して、複数枚のシートを縫い合わせる場合にも適用することができる。
そして、前記Aシート4Aと前記Bシート4Bとを前記ミシンを使用して糸により縫い合わせて縫い目ST1を形成する際や、前記Aシート4A、前記Bシート4Bの折り返した部分同志を前記ミシンを使用して糸により縫って一体化された前記表皮材4にダブルステッチST2を形成する際には、前述したように、前記離型紙13として、その厚さが0.15mm以上〜0.20mm以下である適度な硬さを有するクラフト紙を使用するから、前記接着剤層12の存在にも拘わらず、前記ミシンの針の抜き差しの抵抗が少なく、縫製作業のスピード化、効率化を図ることができる。
そして、前記表皮材4の前記Aシート4A、前記Bシート4Bの前記ダブルステッチST2が形成されていない領域(前記ダブルステッチST2が縫われていない領域)、即ち前記ハーフカットした位置HCを境界として面積の大きい領域の前記離型紙13をそれぞれ剥がして、前記表皮材4の短手方向(本実施形態では上下方向)の周縁部が前記基材3の端部(前記側壁部6の前記主壁部5から遠い方の端部)、即ち前記基材3の前記側壁部6の先端部を巻き込むように表側から裏面側に折り返した状態で覆う。すると、前記表皮材4の前記離型紙13が剥離されてむき出しになった前記接着剤層12を介して前記基材3に前記表皮材4が接着して、前記基材3を前記表皮材4が覆うように固定され取り付けられることとなる(図4参照。)。
従って、接着剤吹付装置を使用することなく、前記基材3に一体化された前記表皮材4を覆うように接着固定する作業性の向上を図ることができ、しかも前記表皮材4の短手方向の前記周縁部が前記基材3の前記端部を巻き込むように覆うように接着固定する作業性の向上を図ることができる。
この場合、表皮材4の短手方向の前記周縁部は、前記基材3の前記端部、即ち前記基材3の前記主壁部5の外縁部から前記側壁部6を覆って、更に折り返して前記基材3の裏面側に巻き込まれるので、前記基材3の前記端部を覆うことにより、前記加飾パネル1の見栄えを向上させている。
しかも、前記加飾パネル1には、前記表皮材4の前記Aシート4A、前記Bシート4Bにそれぞれステッチが平行に施されているため、結果として前記ダブルステッチST2が施されるので、美感、高級感を向上させることができる。即ち、ダブルステッチラインが形成されるので、例えば合成皮革製の前記表皮層10であっても、天然皮革を使用しているかのような外観を持たせて高級感の印象を与えることができる。
そして、前述したように作製された断面がコ字形状を呈する前記加飾パネル1を、前記自動車の車両の前方に開口を向けるように、前記各係合片7を前記インストルメントパネルの前記取付け部に係合させて、前記インストルメントパネルに取り付ける。
なお、上記実施形態では、本発明に係る自動車の内装部品として、前記インストルメントパネル2に取り付けられる前記加飾パネル1を適用例として説明したが、本発明はこれに限らず、ドアトリムに取付けられる内装部品や、アームレストやコンソールボックスのリッド部品等のその他の自動車の内装部品にも適用してもよい。
以上のように本実施形態によれば、内装部品としての前記加飾パネル1の前記表皮材4の高級感を向上させるのに、前記ダブルステッチST2を施した場合でも、接着剤吹付装置が不要で、前記基材3に一体化された前記表皮材4を覆うように接着固定する作業性の向上を図ることができ、しかも前記表皮材4の前記周縁部が前記基材3の前記端部を巻き込むように覆うように接着固定する作業性の向上を図ることができ、品質の経年劣化に関する問題もない自動車の内装部品の製造方法を提供することができる。
以上のように、本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
1 加飾パネル
3 基材
4 表皮材
11 クッション層
12 接着剤層
13 離型紙
14 両面接着シート
ST1 縫い目
ST2 ダブルステッチ
HC ハーフカットした位置

Claims (5)

  1. 基材を表皮材で覆うことにより作製する自動車の内装部品の製造方法において、
    接着剤層とこの接着剤層の一方の面に接着されたハーフカット付き離型紙とから構成された両面接着シートの前記接着剤層の他方の面がそれらの裏面に接着された一対の表皮材をそれらの表面側同志を合わせた状態で、前記各表皮材に前記ハーフカットした位置と端部との間においてそれぞれステッチが形成できるような領域を残すように縫って一体化し、
    前記一対の前記表皮材の一体化のために縫った縫い目を境界として互いに裏面同志が重なるように折り返して、一体化された前記一対の表皮材においてそれぞれの前記領域において前記各表皮材の折り返した部分同志を縫って、一体化された前記表皮材にダブルステッチを形成し、
    前記ハーフカットした位置を境界として面積の大きい領域の前記離型紙を前記一対の表皮材に接着された前記接着剤層からそれぞれ剥がして、前記基材に前記両面接着シートの前記接着剤層を介して一体化された前記表皮材を覆うように接着することを特徴とする自動車の内装部品の製造方法。
  2. 基材を表皮材で覆うことにより作製する自動車の内装部品の製造方法において、
    接着剤層とこの接着剤層の一方の面に接着されたハーフカット付き離型紙とから構成された両面接着シートの前記接着剤層の他方の面がそれらの裏面に接着された一対の表皮材をそれらの表面側同志を合わせた状態で、前記各表皮材に前記ハーフカットした位置と端部との間においてそれぞれステッチが形成できるような領域を残すように縫って一体化し、
    前記一対の前記表皮材の一体化のために縫った縫い目を境界として互いに裏面同志が重なるように折り返して、一体化された前記一対の表皮材においてそれぞれの前記領域において前記各表皮材の折り返した部分同志を縫って、一体化された前記表皮材にダブルステッチを形成し、
    前記ハーフカットした位置を境界として面積の大きい領域の前記離型紙を前記一対の表皮材に接着された前記接着剤層からそれぞれ剥がして、前記基材の端部を前記表皮材の周縁部が巻き込むように覆って、前記基材に前記両面接着シートの前記接着剤層を介して一体化された前記表皮材を接着することを特徴とする自動車の内装部品の製造方法。
  3. 前記一対の前記表皮材の一体化のために縫った前記縫い目を直線状又は概ね直線状に形成し、この縫い目を挟んで、前記ダブルステッチの一方と他方の間隔は互いに等間隔又は概ね等間隔に形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車の内装部品の製造方法。
  4. 前記表皮材は、前記内装部品の意匠面を構成する表皮層と、この表皮層の裏面に貼り合わされたクッション性を有するクッション層とを備えており、前記クッション層に前記接着剤層を介して前記両面接着シートが貼り合わされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車の内装部品の製造方法。
  5. 前記離型紙をその厚さが0.15mm以上〜0.20mm以下であるクラフト紙としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車の内装部品の製造方法。
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