JP2019089220A - ヘッドチップ、液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置 - Google Patents

ヘッドチップ、液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性を向上させつつ小型化を図ることが可能なヘッドチップ、液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置を提供する。【解決手段】ヘッドチップは、第1の方向に沿って設けられた複数の吐出溝と、複数の非吐出溝と、複数の非吐出溝内に形成された個別電極とを有するアクチュエータプレートと、複数の吐出溝に個別に連通する複数のノズル孔を有するノズルプレートと、アクチュエータプレートを覆うカバープレートとを備え、第1の方向と直交する第2の方向に沿った端部領域に配置され、個別電極に対して電気的接続されている複数の個別配線を配線基板に対して電気的接続させるための配線接続部を有している。この配線接続部内における複数の個別配線は、所定の障害物を避けるようにして第2の方向と交差する斜め方向に延在する屈曲部を有している。配線接続部における複数の個別配線と配線基板との接続領域は、屈曲部を含む領域となっている。【選択図】図8

Description

本開示は、ヘッドチップ、液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置に関する。
液体噴射記録装置の1つとして、記録紙等の被記録媒体にインク(液体)を吐出(噴射)して画像や文字等の記録を行う、インクジェット方式の記録装置が提供されている(例えば特許文献1参照)。この方式の液体噴射記録装置では、インクタンクからインクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)へインクを供給し、このインクジェットヘッドのノズル孔から被記録媒体に対してインクを吐出することで、画像や文字等の記録が行われるようになっている。また、このようなインクジェットヘッドには、インクを吐出するヘッドチップが設けられている。
米国特許第9566786号明細書
このようなヘッドチップ等では一般に、信頼性を向上させることや、チップサイズの小型化を図ることが求められている。信頼性を向上させつつ小型化を図ることが可能なヘッドチップ、液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置を提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態に係るヘッドチップは、第1の方向に沿って並設された複数の吐出溝と、上記第1の方向に沿って並設された複数の非吐出溝と、複数の非吐出溝内にそれぞれ形成された個別電極とを有するアクチュエータプレートと、複数の吐出溝に個別に連通する複数のノズル孔を有するノズルプレートと、アクチュエータプレートを覆うカバープレートとを備えたものである。このカバープレートは、上記第1の方向と直交する第2の方向に沿った端部領域に配置され、個別電極に対して電気的接続されている複数の個別配線をヘッドチップの外部の配線基板に対して電気的接続させるための配線接続部を有している。この配線接続部内における複数の個別配線は、所定の障害物を避けるようにして上記第2の方向と交差する斜め方向に延在する屈曲部を有している。配線接続部における複数の個別配線と配線基板との接続領域は、屈曲部を含む領域となっている。
本開示の一実施の形態に係る液体噴射ヘッドは、上記本開示の一実施の形態に係るヘッドチップを備えたものである。
本開示の一実施の形態に係る液体噴射記録装置は、上記本開示の一実施の形態に係る液体噴射ヘッドと、液体を収容する収容部とを備えたものである。
本開示の一実施の形態に係るヘッドチップ、液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置によれば、信頼性を向上させつつ小型化を図ることが可能となる。
本開示の一実施の形態に係る液体噴射記録装置の概略構成例を表す模式斜視図である。 図1に示した液体噴射ヘッドの要部構成例を表す模式底面図である。 図2に示したヘッドチップにおけるIII−III線に沿った断面構成例を表す模式図である。 図3に示したカバープレートの上面構成例を表す模式図である。 図2に示したV−V線に沿ったヘッドチップの断面構成例を表す模式図である。 図2に示したVI−VI線に沿ったヘッドチップの断面構成例を表す模式図である。 図4に示したカバープレートの底面構成例を表す模式図である。 図7に示した配線接続部の平面構成例を表す模式図である。 図7に示した配線接続部同士の境界付近の平面構成例を表す模式図である。 実施の形態に係るアライメントマークの平面構成例を表す模式図である。 図10に示したフレキシブルプリント基板上のアライメントマークの平面構成例を表す模式図である。 比較例1に係る配線接続部の平面構成例を表す模式図である。 比較例2に係るアライメントマークの平面構成例を表す模式図である。 実施の形態に係る他のアライメントマークの平面構成例を表す模式図である。 変形例に係る配線接続部の平面構成例を表す模式図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(配線接続部での接続領域が屈曲部とストレート部との双方を含む例)
2.変形例(配線接続部での接続領域が屈曲部のみを含む例)
3.その他の変形例
<1.実施の形態>
[プリンタ1の全体構成]
図1は、本開示の一実施の形態に係る液体噴射記録装置としてのプリンタ1の概略構成例を、模式的に斜視図にて表したものである。このプリンタ1は、後述するインク9を利用して、被記録媒体としての記録紙Pに対して、画像や文字等の記録(印刷)を行うインクジェットプリンタである。
プリンタ1は、図1に示したように、一対の搬送機構2a,2bと、インクタンク3と、インクジェットヘッド4と、循環機構5と、走査機構6とを備えている。これらの各部材は、所定形状を有する筺体10内に収容されている。なお、本明細書の説明に用いられる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
ここで、プリンタ1は、本開示における「液体噴射記録装置」の一具体例に対応し、インクジェットヘッド4(後述するインクジェットヘッド4Y,4M,4C,4B)は、本開示における「液体噴射ヘッド」の一具体例に対応している。また、インク9は、本開示における「液体」の一具体例に対応している。
搬送機構2a,2bはそれぞれ、図1に示したように、記録紙Pを搬送方向d(X軸方向)に沿って搬送する機構である。これらの搬送機構2a,2bはそれぞれ、グリッドローラ21、ピンチローラ22および駆動機構(不図示)を有している。グリッドローラ21およびピンチローラ22はそれぞれ、Y軸方向(記録紙Pの幅方向)に沿って延設されている。駆動機構は、グリッドローラ21を軸周りに回転させる(Z−X面内で回転させる)機構であり、例えばモータ等によって構成されている。
(インクタンク3)
インクタンク3は、インク9を内部に収容するタンクである。このインクタンク3としては、この例では図1に示したように、イエロー(Y),マゼンダ(M),シアン(C),ブラック(B)の4色のインク9を個別に収容する、4種類のタンクが設けられている。すなわち、イエローのインク9を収容するインクタンク3Yと、マゼンダのインク9を収容するインクタンク3Mと、シアンのインク9を収容するインクタンク3Cと、ブラックのインク9を収容するインクタンク3Bとが設けられている。これらのインクタンク3Y,3M,3C,3Bは、筺体10内において、X軸方向に沿って並んで配置されている。
なお、インクタンク3Y,3M,3C,3Bはそれぞれ、収容するインク9の色以外については同一の構成であるため、以下ではインクタンク3と総称して説明する。また、このインクタンク3(3Y,3M,3C,3B)は、本開示における「収容部」の一具体例に対応している。
(インクジェットヘッド4)
インクジェットヘッド4は、後述する複数のノズル(ノズル孔H1,H2)から記録紙Pに対して液滴状のインク9を噴射(吐出)して、画像や文字等の記録を行うヘッドである。このインクジェットヘッド4としても、この例では図1に示したように、上記したインクタンク3Y,3M,3C,3Bにそれぞれ収容されている4色のインク9を個別に噴射する、4種類のヘッドが設けられている。すなわち、イエローのインク9を噴射するインクジェットヘッド4Yと、マゼンダのインク9を噴射するインクジェットヘッド4Mと、シアンのインク9を噴射するインクジェットヘッド4Cと、ブラックのインク9を噴射するインクジェットヘッド4Bとが設けられている。これらのインクジェットヘッド4Y,4M,4C,4Bは、筺体10内において、Y軸方向に沿って並んで配置されている。
なお、インクジェットヘッド4Y,4M,4C,4Bはそれぞれ、利用するインク9の色以外については同一の構成であるため、以下ではインクジェットヘッド4と総称して説明する。また、このインクジェットヘッド4の詳細構成については、後述する(図2〜図6)。
(循環機構5)
循環機構5は、インクタンク3内とインクジェットヘッド4内との間でインク9を循環させるための機構である。この循環機構5は、例えば、インク9を循環させるための流路である循環流路50と、一対の送液ポンプ52a,52bとを含んで構成されている。
循環流路50は、図1に示したように、インクタンク3から送液ポンプ52aを介してインクジェットヘッド4へと至る部分である流路50aと、インクジェットヘッド4から送液ポンプ52bを介してインクタンク3へと至る部分である流路50bとを有している。言い換えると、流路50aは、インクタンク3からインクジェットヘッド4へと向かって、インク9が流れる流路である。また、流路50bは、インクジェットヘッド4からインクタンク3へと向かって、インク9が流れる流路である。なお、これらの流路50a,50b(インク9の供給チューブ)はそれぞれ、可撓性を有するフレキシブルホースにより構成されている。
(走査機構6)
走査機構6は、記録紙Pの幅方向(Y軸方向)に沿って、インクジェットヘッド4を走査させる機構である。この走査機構6は、図1に示したように、Y軸方向に沿って延設された一対のガイドレール61a,61bと、これらのガイドレール61a,61bに移動可能に支持されたキャリッジ62と、このキャリッジ62をY軸方向に沿って移動させる駆動機構63と、を有している。また、駆動機構63は、ガイドレール61a,61bの間に配置された一対のプーリ631a,631bと、これらのプーリ631a,631b間に巻回された無端ベルト632と、プーリ631aを回転駆動させる駆動モータ633と、を有している。
プーリ631a,631bはそれぞれ、Y軸方向に沿って、各ガイドレール61a,61bにおける両端付近に対応する領域に配置されている。無端ベルト632には、キャリッジ62が連結されている。このキャリッジ62上には、前述した4種類のインクジェットヘッド4Y,4M,4C,4Bが、Y軸方向に沿って並んで配置されている。
なお、このような走査機構6と前述した搬送機構2a,2bとにより、インクジェットヘッド4と記録紙Pとを相対的に移動させる、移動機構が構成されるようになっている。
[インクジェットヘッド4の詳細構成]
次に、図1に加えて図2〜図6を参照して、インクジェットヘッド4(ヘッドチップ41)の詳細構成例について説明する。
図2は、ノズルプレート411(後出)を取り外した状態におけるインクジェットヘッド4の要部構成例を、模式的に底面図(X−Y底面図)で表したものである。図3は、図2に示したIII−III線に沿ったインクジェットヘッド4の断面構成例(Z−X断面構成例)を、模式的に表したものである。図4は、図3に示したカバープレート413(後出)の上面構成例(X−Y上面構成例)を、模式的に表したものである。図5は、図2に示したV−V線に沿ったインクジェットヘッド4の断面構成例を模式的に表したものであり、後述するヘッドチップ41における吐出チャネルC1e,C2e(吐出溝)付近の断面構成例に対応している。また、図6は、図2に示したVI−VI線に沿ったインクジェットヘッド4の断面構成例を模式的に表したものであり、後述するヘッドチップ41におけるダミーチャネルC1d,C2d(非吐出溝)付近の断面構成例に対応している。
本実施の形態のインクジェットヘッド4は、後述するヘッドチップ41における複数のチャネル(複数のチャネルC1および複数のチャネルC2)の延在方向(後述する斜め方向)の中央部からインク9を吐出する、いわゆるサイドシュートタイプのインクジェットヘッドである。また、このインクジェットヘッド4は、前述した循環機構5(循環流路50)を用いることで、インクタンク3との間でインク9を循環させて利用する、循環式のインクジェットヘッドである。
図2に示したように、インクジェットヘッド4は、ヘッドチップ41および流路プレート40を備えている。また、このインクジェットヘッド4には、制御機構(ヘッドチップ41の動作を制御する機構)として、回路基板(不図示)と、後述するフレキシブルプリント基板(Flexible Printed Circuits:FPC)441,442とが設けられている。
回路基板は、ヘッドチップ41を駆動するための駆動回路(電気回路)を搭載する基板である。フレキシブルプリント基板441,442はそれぞれ、詳細は後述するが(図6,図7参照)、この回路基板上の駆動回路と、ヘッドチップ41における後述する駆動電極Edとの間を、電気的に接続するための基板である。なお、このようなフレキシブルプリント基板441,442にはそれぞれ、後述する複数の引き出し電極がプリント配線されるようになっている。
ヘッドチップ41は、図2に示したように、インク9をZ軸方向に沿って噴射する部材であり、各種のプレートを用いて構成されている。具体的には図2に示したように、ヘッドチップ41は、ノズルプレート(噴射孔プレート)411、アクチュエータプレート412およびカバープレート413を、主に備えている。これらのノズルプレート411、アクチュエータプレート412およびカバープレート413と、上記した流路プレート40とはそれぞれ、例えば接着剤等を用いて互いに貼り合わされており、Z軸方向に沿ってこの順に積層されている。なお、以下では、Z軸方向に沿って流路プレート40側(カバープレート413側)を上方と称すると共に、ノズルプレート411側を下方と称して説明する。
(ノズルプレート411)
ノズルプレート411は、例えば50μm程度の厚みを有する、ポリイミド等のフィルム材からなり、図2に示したように、アクチュエータプレート412の下面に接着されている。ただし、ノズルプレート411の構成材料は、ポリイミド等の樹脂材料には限られず、例えば金属材料であってもよい。また、図2に示したように、このノズルプレート411には、X軸方向に沿ってそれぞれ延在する、2列のノズル列(ノズル列An1,An2)が設けられている。これらのノズル列An1,An2同士は、Y軸方向に沿って所定の間隔をおいて配置されている。このように、本実施の形態のインクジェットヘッド4(ヘッドチップ41)は、2列タイプのインクジェットヘッド(ヘッドチップ)となっている。
ノズル列An1は、X軸方向に沿って所定の間隔をおいて一直線上に並んで形成された、複数のノズル孔H1を有している。これらのノズル孔H1はそれぞれ、ノズルプレート411をその厚み方向(Z軸方向)に沿って貫通しており、例えば図3および図5に示したように、後述するアクチュエータプレート412における吐出チャネルC1e内に個別に連通している。具体的には図2に示したように、各ノズル孔H1は、吐出チャネルC1eの延在方向(後述する斜め方向)に沿った中央部に位置するように形成されている。また、ノズル孔H1におけるX軸方向に沿った形成ピッチは、吐出チャネルC1eにおけるX軸方向に沿った形成ピッチと同一(同一ピッチ)となっている。このようなノズル列An1内のノズル孔H1からは、詳細は後述するが、吐出チャネルC1e内から供給されるインク9が吐出(噴射)されるようになっている。
ノズル列An2も同様に、X軸方向に沿って所定の間隔をおいて一直線上に並んで形成された、複数のノズル孔H2を有している。これらのノズル孔H2もそれぞれ、ノズルプレート411をその厚み方向に沿って貫通しており、後述するアクチュエータプレート412における吐出チャネルC2e内に個別に連通している。具体的には図2に示したように、各ノズル孔H2は、吐出チャネルC2eの延在方向(後述する斜め方向)に沿った中央部に位置するように形成されている。また、ノズル孔H2におけるX軸方向に沿った形成ピッチは、吐出チャネルC2eにおけるX軸方向に沿った形成ピッチと同一となっている。このようなノズル列An2内のノズル孔H2からも、詳細は後述するが、吐出チャネルC2e内から供給されるインク9が吐出されるようになっている。
また、図2に示したように、ノズル列An1における各ノズル孔H1と、ノズル列An2における各ノズル孔H2とは、X軸方向に沿って互い違いとなるように配置されている。したがって、本実施の形態のインクジェットヘッド4では、ノズル列An1におけるノズル孔H1と、ノズル列An2におけるノズル孔H2とが、千鳥状に配置されている。なお、このようなノズル孔H1,H2はそれぞれ、下方に向かうに従って漸次縮径するテーパ状の貫通孔となっている。
(アクチュエータプレート412)
アクチュエータプレート412は、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電材料により構成されたプレートである。このアクチュエータプレート412は、図2に示したように、分極方向が互いに異なる2つの圧電基板を、厚み方向(Z軸方向)に沿って積層して構成されている(いわゆる、シェブロンタイプ)。ただし、アクチュエータプレート412の構成としては、このシェブロンタイプには限られない。すなわち、例えば、分極方向が厚み方向(Z軸方向)に沿って一方向に設定されている1つ(単一)の圧電基板によって、アクチュエータプレート412を構成するようにしてもよい(いわゆる、カンチレバータイプ)。
また、図2に示したように、アクチュエータプレート412には、X軸方向に沿ってそれぞれ延在する、2列のチャネル列(チャネル列421,422)が設けられている。これらのチャネル列421,422同士は、Y軸方向に沿って所定の間隔をおいて配置されている。
このようなアクチュエータプレート412では、図2に示したように、X軸方向に沿った中央部(チャネル列421,422の形成領域)に、インク9の吐出領域(噴射領域)が設けられている。一方、アクチュエータプレート412において、X軸方向に沿った両端部(チャネル列421,422の非形成領域)には、インク9の非吐出領域(非噴射領域)が設けられている。この非吐出領域は、上記した吐出領域に対して、X軸方向に沿った外側に位置している。なお、アクチュエータプレート412におけるY軸方向に沿った両端部はそれぞれ、図2に示したように、尾部420を構成している。
上記したチャネル列421は、図2および図3に示したように、複数のチャネルC1を有している。これらのチャネルC1は、図2に示したように、アクチュエータプレート412内においてY軸方向から所定の角度(鋭角)を成す、斜め方向に沿って延在している。また、これらのチャネルC1は、図2に示したように、X軸方向に沿って所定の間隔をおいて互いに平行となるよう、並んで配置されている。各チャネルC1は、圧電体(アクチュエータプレート412)からなる駆動壁Wdによってそれぞれ画成されており、断面視にて凹状の溝部となっている(図3参照)。
チャネル列422も同様に、図2に示したように、上記した斜め方向に沿って延在する複数のチャネルC2を有している。これらのチャネルC2は、図2に示したように、X軸方向に沿って所定の間隔をおいて互いに平行となるよう、並んで配置されている。各チャネルC2もまた、上記した駆動壁Wdによってそれぞれ画成されており、断面視にて凹状の溝部となっている。
ここで、図2,図3,図5,図6に示したように、チャネルC1には、インク9を吐出させるための吐出チャネルC1e(吐出溝)と、インク9を吐出させないダミーチャネルC1d(非吐出溝)とが存在している。図2,図3に示したように、チャネル列421において、これらの吐出チャネルC1eとダミーチャネルC1dとは、X軸方向に沿って交互に配置されている。各吐出チャネルC1eは、ノズルプレート411におけるノズル孔H1と連通している一方、各ダミーチャネルC1dはノズル孔H1には連通しておらず、ノズルプレート411の上面によって下方から覆われている(図3,図5,図6参照)。
同様に、図2,図5,図6に示したように、チャネルC2には、インク9を吐出させるための吐出チャネルC2e(吐出溝)と、インク9を吐出させないダミーチャネルC2d(非吐出溝)とが存在している。図2に示したように、チャネル列422において、これらの吐出チャネルC2eとダミーチャネルC2dとは、X軸方向に沿って交互に配置されている。各吐出チャネルC2eは、ノズルプレート411におけるノズル孔H2と連通している一方、各ダミーチャネルC2dはノズル孔H2には連通しておらず、ノズルプレート411の上面によって下方から覆われている(図5,図6参照)。
なお、このような吐出チャネルC1e,C2eはそれぞれ、本開示における「吐出溝」の一具体例に対応している。また、ダミーチャネルC1d,C2dはそれぞれ、本開示における「非吐出溝」の一具体例に対応している。
また、図2中のV−V線で示したように、チャネル列421における吐出チャネルC1eと、チャネル列422における吐出チャネルC2eとは、これら吐出チャネルC1e,C2eの延在方向(前述した斜め方向)に沿って、一直線上に配置されている(図5参照)。同様に、図2中のVI−VI線で示したように、チャネル列421におけるダミーチャネルC1dと、チャネル列422におけるダミーチャネルC2dとは、これらダミーチャネルC1d,C2dの延在方向(上記斜め方向)に沿って、一直線上に配置されている(図6参照)。
なお、吐出チャネルC1e,C2eはそれぞれ、図5に示したように、カバープレート413側(上方)からノズルプレート411側(下方)へ向けて吐出チャネルC1e,C2eの断面積が徐々に小さくなる、円弧状の側面を有している。このような吐出チャネルC1e,C2eにおける円弧状の側面はそれぞれ、例えば、ダイサーによる切削加工によって形成されるようになっている。
ここで、図3に示したように、上記した駆動壁Wdにおける対向する内側面にはそれぞれ、上記した斜め方向に沿って延在する、駆動電極Edが設けられている。この駆動電極Edには、吐出チャネルC1e,C2eに面する内側面に設けられた共通電極(コモン電極)Edcと、ダミーチャネルC1d,C2dに面する内側面に設けられた個別電極(アクティブ電極)Edaとが存在している。なお、このような駆動電極Ed(共通電極Edcおよび個別電極Eda)は、図3に示したように、駆動壁Wdの内側面上において、深さ方向(Z軸方向)の全体に亘って形成されている。
同一の吐出チャネルC1e(または吐出チャネルC2e)内で対向する一対の共通電極Edc同士は、共通端子(後述する共通配線Wdc)において、互いに電気的に接続されている。また、同一のダミーチャネルC1d(またはダミーチャネルC2d)内で対向する一対の個別電極Eda同士は、互いに電気的に分離されている。一方、吐出チャネルC1e(または吐出チャネルC2e)を介して対向する一対の個別電極Eda同士は、図示しない個別端子(後述する個別配線Wda)において互いに電気的に接続され、各個別配線Wdaは、前述した尾部420(後述する配線接続部43)へ向けて引き回されるようになっている。
ここで、この尾部420においては、駆動電極Edと前述した回路基板との間を電気的に接続するための、前述したフレキシブルプリント基板441,442が実装されている。これらのフレキシブルプリント基板441,442に形成された配線パターンは、詳細は後述するが(図5〜図9参照)、後述する配線接続部43において、上記した共通配線Wdcおよび個別配線Wdaに対して電気的に接続されている。これにより、これらのフレキシブルプリント基板441,442を介して、上記した回路基板上の駆動回路から各駆動電極Edに対して、駆動電圧が印加されるようになっている。
(カバープレート413)
カバープレート413は、図3,図5,図6に示したように、アクチュエータプレート412における各チャネルC1,C2(各チャネル列421,422)を閉塞するように配置されている。具体的には、このカバープレート413は、アクチュエータプレート412の上面に接着されており、板状構造となっている。
カバープレート413には、図4〜図6に示したように、一対の入口側共通インク室Rin1,Rin2と、一対の出口側共通インク室Rout1,Rout2とが、それぞれ形成されている。これらの入口側共通インク室Rin1,Rin2および出口側共通インク室Rout1,Rout2はそれぞれ、X軸方向に沿って延在していると共に、所定の間隔をおいて互いに平行となるよう、並んで配置されている。また、入口側共通インク室Rin1および出口側共通インク室Rout1はそれぞれ、アクチュエータプレート412におけるチャネル列421(複数のチャネルC1)に対応する領域に形成されている。一方、入口側共通インク室Rin2および出口側共通インク室Rout2はそれぞれ、アクチュエータプレート412におけるチャネル列422(複数のチャネルC2)に対応する領域に形成されている。
入口側共通インク室Rin1は、各チャネルC1におけるY軸方向に沿った内側の端部付近に形成されており、凹状の溝部となっている(図4〜図6参照)。この入口側共通インク室Rin1において、各吐出チャネルC1eに対応する領域には、カバープレート413をその厚み方向(Z軸方向)に沿って貫通する、供給スリットSin1が形成されている(図4,図5参照)。同様に、入口側共通インク室Rin2は、各チャネルC2におけるY軸方向に沿った内側の端部付近に形成されており、凹状の溝部となっている(図4〜図6参照)。この入口側共通インク室Rin2において、各吐出チャネルC2eに対応する領域にも、カバープレート413をその厚み方向に沿って貫通する、供給スリットSin2が形成されている(図4,図5参照)。
出口側共通インク室Rout1は、各チャネルC1におけるY軸方向に沿った外側の端部付近に形成されており、凹状の溝部となっている(図4〜図6参照)。この出口側共通インク室Rout1において、各吐出チャネルC1eに対応する領域には、カバープレート413をその厚み方向に沿って貫通する、排出スリットSout1が形成されている(図4,図5参照)。同様に、出口側共通インク室Rout2は、各チャネルC2におけるY軸方向に沿った外側の端部付近に形成されており、凹状の溝部となっている(図4〜図6参照)。この出口側共通インク室Rout2において、各吐出チャネルC2eに対応する領域にも、カバープレート413をその厚み方向に沿って貫通する、排出スリットSout2が形成されている(図4,図5参照)。
ここで、供給スリットSin1および排出スリットSout1はそれぞれ、吐出チャネルC1eとの間でインク9が流れる貫通孔であり、供給スリットSin2および排出スリットSout2はそれぞれ、吐出チャネルC2eとの間でインク9が流れる貫通孔である。詳細には図5中の破線の矢印で示したように、供給スリットSin1,Sin2はそれぞれ、吐出チャネルC1e,C2e内にインク9を流入させるための貫通孔である。一方、排出スリットSout1,Sout2はそれぞれ、吐出チャネルC1e,C2e内からインク9を流出させるための貫通孔である。
また、図4〜図6に示したように、カバープレート413には、壁部W1,W2が設けられている。壁部W1は、吐出チャネルC1eの上方を覆うようにして、入口側共通インク室Rin1および出口側共通インク室Rout1の間に配置されている。同様に、壁部W2は、吐出チャネルC2eの上方を覆うようにして、入口側共通インク室Rin2および出口側共通インク室Rout2の間に配置されている。
このようにして、入口側共通インク室Rin1および出口側共通インク室Rout1はそれぞれ、供給スリットSin1および排出スリットSout1を介して各吐出チャネルC1eに連通する一方、各ダミーチャネルC1dには連通していない(図5,図6参照)。すなわち、各ダミーチャネルC1dは、これら入口側共通インク室Rin1および出口側共通インク室Rout1における底部によって、閉塞されるようになっている(図6参照)。
同様に、入口側共通インク室Rin2および出口側共通インク室Rout2はそれぞれ、供給スリットSin2および排出スリットSout2を介して各吐出チャネルC2eに連通する一方、各ダミーチャネルC2dには連通していない(図5,図6参照)。すなわち、各ダミーチャネルC2dは、これら入口側共通インク室Rin2および出口側共通インク室Rout2における底部によって、閉塞されるようになっている(図6参照)。
(流路プレート40)
流路プレート40は、図3に示したように、カバープレート413の上面に配置されており、インク9が流れる所定の流路(不図示)を有している。また、このような流路プレート40内の流路には、前述した循環機構5における流路50a,50bが接続されており、この流路に対するインク9の流入と、この流路からのインク9の流出とが、それぞれなされるようになっている。
[配線接続部43等の構成]
次に、図4〜図6に加えて図7〜図11を参照して、前述した個別配線Wdaおよび共通配線Wdcを前述したフレキシブルプリント基板441,442に対して電気的接続させるための配線接続部43(配線接続パターン構造)等の構成について、詳細に説明する。
ここで、図7は、図4に示したカバープレート413の底面構成例(X−Y底面構成例)を、模式的に表したものである。図8は、図7に示した配線接続部43の平面構成例(X−Y平面構成例)を、模式的に表したものである。図9は、図7に示した配線接続部43同士の境界付近の平面構成例(X−Y平面構成例)を、模式的に表したものである。図10は、本実施の形態に係るアライメントマーク(後述するFPC側アライメントマーク440およびCP側アライメントマーク450)の平面構成例(X−Y平面構成例)を、模式的に表したものである。図11は、図10に示したFPC側アライメントマーク440の平面構成例(X−Y平面構成例)を、フレキシブルプリント基板441,442上にて模式的に表したものである。
本実施の形態のヘッドチップ41では、まず、複数の吐出チャネルC1e内にそれぞれ形成されている共通電極Edc同士が互いに電気的に接続され、前述した共通配線Wdcとして引き出されている(図4〜図6参照)。この共通配線Wdcは、詳細は後述するが、カバープレート413の底面上において、前述したフレキシブルプリント基板441上の引き出し電極に対して電気的に接続されている(図5中の符号P11参照)。また、この共通配線Wdcは、カバープレート413を貫通する切り欠き部H0を介して、出口側共通インク室Rout1内から引き出されている(図4,図5参照)。なお、このようにしてカバープレート413を共通配線Wdcが貫通する(共通配線Wdcを導通させる)部分としては、切り欠き部H0の代わりに貫通孔であってもよい。
同様に、このヘッドチップ41では、複数の吐出チャネルC2e内にそれぞれ形成されている共通電極Edc同士が互いに電気的に接続され、共通配線Wdcとして引き出されている(図4〜図6参照)。この共通配線Wdcは、詳細は後述するが、カバープレート413の底面上において、前述したフレキシブルプリント基板442上の引き出し電極に対して電気的に接続されている(図5中の符号P12参照)。また、この共通配線Wdcは、カバープレート413を貫通する切り欠き部H0を介して、出口側共通インク室Rout2内から引き出されている(図4,図5参照)。なお、この部分についても同様にして、カバープレート413を共通配線Wdcが貫通する部分としては、切り欠き部H0の代わりに貫通孔であってもよい。
また、本実施の形態のヘッドチップ41では、複数のダミーチャネルC1d内にそれぞれ形成されている個別電極Edaについても、以下詳述するようにして、個別に電気的接続されている。すなわち、各個別電極Edaは、まず、前述したようにして、個別配線Wdaに対して個別に電気的接続される。また、これらの各個別配線Wdaは、前述したようにして引き回されることで、カバープレート413の底面上において、フレキシブルプリント基板441上の引き出し電極に対して、個別に電気的接続されている(図5中の符号P11参照)。一方、複数のダミーチャネルC2d内にそれぞれ形成されている個別電極Edaについても、上記したダミーチャネルC1d内の個別電極Edaと同様にして、前述した個別配線Wdaを介して、カバープレート413の底面上において、フレキシブルプリント基板442上の引き出し電極に対して、個別に電気的接続されている(図5中の符号P12参照)。なお、このような個別電極Edaから個別配線Wdaへの電気的接続の際には、1つの吐出チャネルC1e(または吐出チャネルC2e)を画成する一対の駆動壁Wdに配置された一対の駆動電極Edごとに、個別配線Wdaに接続されている。換言すると、前述したように、1つの吐出チャネルC1e(または吐出チャネルC2e)を介して対向する一対の個別電極Eda同士が、1つの個別配線Wdaにおいて互いに電気的に接続されている。つまり、このような一対の個別電極Eda同士は、アクチュエータプレート412上で共通化されるようになっている。
ここで、本実施の形態のカバープレート413の底面には、このようにして引き回された複数の個別配線Wdaおよび共通配線Wdcをそれぞれ、フレキシブルプリント基板441,442に対して電気的接続させるための配線接続部43が設けられている(図7〜図9参照)。具体的には、上記したカバープレート413の底面上における、フレキシブルプリント基板441,442上の引き出し電極との接続領域に、このような配線接続部43が配置されている。詳細には、図7に示したように、カバープレート413の底面上において、吐出チャネルC1e,C2eおよびダミーチャネルC1d,C2dの並び方向(長手方向,X軸方向)と直交する、Y軸方向(短手方向)に沿った両端部領域にそれぞれ、配線接続部43が配置されている。
Y軸方向に沿った一方の端部領域には、チャネルC1(C1e,C1d)に対応する複数の個別配線Wdaおよび共通配線Wdcをそれぞれ、フレキシブルプリント基板441に対して電気的接続させるための複数の配線接続部43が、X軸方向に沿って並んで配置されている。また、Y軸方向に沿った他方の端部領域には、チャネルC2(C2e,C2d)に対応する複数の個別配線Wdaおよび共通配線Wdcをそれぞれ、フレキシブルプリント基板442に対して電気的接続させるための複数の配線接続部43が、X軸方向に沿って並んで配置されている。
このような各配線接続部43内では、図8,図9に示したように、まず、前述した切り欠き部H0(または貫通孔)が、X軸方向に沿った中央付近に配置されている。この切り欠き部H0の内側面には、共通配線Wdcが形成されている(図5参照)。また、各配線接続部43内では、X軸方向に沿って切り欠き部H0(共通配線Wdc)の両側にそれぞれ、複数の個別配線Wdaが並んで配置されている。なお、各配線接続部43内において、これらの共通配線Wdcおよび複数の個別配線Wdaはそれぞれ、所定の間隔を隔てて配置されており、互いに電気的に非接続となっている。
ここで、図8,図9に示したように、各配線接続部43内における複数の個別配線Wdaはそれぞれ、Y軸方向(前述した短手方向)に沿って延在する、ストレート部Psを有している。このストレート部Psは、各個別配線Wdaの先端側(カバープレート413における短手方向に沿った端部側)に位置しており、詳細は後述するが、静電容量測定領域Amcとしても機能する部分である。また、各配線接続部43内における複数の個別配線Wdaはそれぞれ、障害物となる切り欠き部H0(共通配線Wdc)を避けるようにして、X軸方向およびY軸方向と交差する斜め方向に延在する、屈曲部Pbを有している。この屈曲部Pbは、ストレート部Psと繋がっていると共に、ストレート部Psの基端側に配置されている。
また、各配線接続部43内では、中央付近に位置する切り欠き部H0(共通配線Wdc)から各個別配線Wdaまでの距離(X軸方向に沿った距離)が大きくなるのに従って、各個別配線Wdaにおける上記斜め方向が成す屈曲角θが、徐々に小さくなっている(図8,図9参照)。換言すると、X軸方向に沿って隣り合う配線接続部43間の境界地点Lb(図9参照)から、各配線接続部43内の切り欠き部H0(共通配線Wdc)までの距離(X軸方向に沿った距離)が大きくなるのに従って、各個別配線Wdaにおける屈曲角θが、徐々に大きくなっている。なお、この屈曲角θは、ここでは、Y軸方向(各ストレート部Psの延在方向)に対して上記斜め方向(各個別配線Wdaの延在方向)が成す角度(鋭角)として定義されている。
ここで、図8,図9に示したように、各配線接続部43内において、複数の個別配線Wdaとフレキシブルプリント基板441,442との接続領域Afpcは、各個別配線Wdaにおける屈曲部Pbを含む領域となっている。詳細には、本実施の形態の配線接続部43では、この接続領域Afpcは、各個別配線Wdaにおける屈曲部Pbとストレート部Ps(静電容量測定領域Amc)との双方を含む領域となっている。なお、図8,図9において、接続領域Aacは、各個別配線Wdaについてのアクチュエータプレート412側との接続領域を示している。また、共通配線Wdcおよび個別配線Wdaにそれぞれ対応するように、フレキシブルプリント基板441,442上に引き出し電極が形成されており、この引き出し電極と共通配線Wdcおよび個別配線Wdaとが、それぞれ接続されるようになっている。
また、本実施の形態では、このようなヘッドチップ41(カバープレート413上の配線接続部43)における複数の個別配線Wdaと、フレキシブルプリント基板441,442上の引き出し電極との位置合わせを行うための、アライメントマークが設けられている。具体的には、カバープレート413上には、X軸方向に沿った端部領域(この例では図7に示したように、カバープレート413の底面上の四隅付近の領域)に、CP(Cover Plate)側アライメントマーク450が設けられている。このCP側アライメントマーク450は、矩形における角部が面取りされた形状(図10中の破線の矢印参照)を有しており、例えば図10に示したように、長手方向(X軸方向)および短手方向(Y軸方向)を有する八角形状となっている。一方、例えば図10,図11に示したように、フレキシブルプリント基板441,442上(この例では図11に示したように、2つの隅付近の領域)にはそれぞれ、十字状を有するFPC側アライメントマーク440が設けられている。
このようなカバープレート413上のCP側アライメントマーク450と、フレキシブルプリント基板441,442上のFPC側アライメントマーク440とを利用して、本実施の形態では、例えば図10に示したようにして、位置合わせが行われる。すなわち、まず、CP側アライメントマーク450内に、FPC側アライメントマーク440における十字状の中心部分が入るようにして、位置合わせが行われる。また、それとともに、この位置合わせは、CP側アライメントマーク450におけるX軸方向に平行な辺(辺Lx1,Lx2)およびY軸方向に平行な辺(辺Ly1,Ly2)がそれぞれ、FPC側アライメントマーク440における十字状の4つの線状部分440a,440b,440c,440dをこれらの幅方向に通過するように、カバープレート413とフレキシブルプリント基板441,442とを重ねることによって行われる。
ここで、X軸方向は、本開示における「第1の方向」の一具体例に対応し、Y軸方向は、本開示における「第2の方向(第1の方向と直交する方向)」の一具体例に対応している。また、フレキシブルプリント基板441,442はそれぞれ、本開示における「配線基板」の一具体例に対応し、切り欠き部H0(および前述した貫通孔)は、本開示における「障害物」の一具体例に対応している。また、CP側アライメントマーク450は、本開示における「第1アライメントマーク」の一具体例に対応し、FPC側アライメントマーク440は、本開示における「第2アライメントマーク」の一具体例に対応している。
[動作および作用・効果]
(A.プリンタ1の基本動作)
このプリンタ1では、以下のようにして、記録紙Pに対する画像や文字等の記録動作(印刷動作)が行われる。なお、初期状態として、図1に示した4種類のインクタンク3(3Y,3M,3C,3B)にはそれぞれ、対応する色(4色)のインク9が十分に封入されているものとする。また、インクタンク3内のインク9は、循環機構5を介してインクジェットヘッド4内に充填された状態となっている。
このような初期状態において、プリンタ1を作動させると、搬送機構2a,2bにおけるグリッドローラ21がそれぞれ回転することで、グリッドローラ21とピンチローラ22と間に、記録紙Pが搬送方向d(X軸方向)に沿って搬送される。また、このような搬送動作と同時に、駆動機構63における駆動モータ633が、プーリ631a,631bをそれぞれ回転させることで、無端ベルト632を動作させる。これにより、キャリッジ62がガイドレール61a,61bにガイドされながら、記録紙Pの幅方向(Y軸方向)に沿って往復移動する。そしてこの際に、各インクジェットヘッド4(4Y,4M,4C,4B)によって、4色のインク9を記録紙Pに適宜吐出させることで、この記録紙Pに対する画像や文字等の記録動作がなされる。
(B.インクジェットヘッド4における詳細動作)
次いで、図1〜図6を参照して、インクジェットヘッド4における詳細動作(インク9の噴射動作)について説明する。すなわち、本実施の形態のインクジェットヘッド4(サイドシュートタイプ)では、以下のようにして、せん断(シェア)モードを用いたインク9の噴射動作が行われる。
まず、上記したキャリッジ62(図1参照)の往復移動が開始されると、前述した回路基板上の駆動回路は、前述したフレキシブルプリント基板441,442を介して、インクジェットヘッド4内の駆動電極Ed(共通電極Edcおよび個別電極Eda)に対し、駆動電圧を印加する。具体的には、この駆動回路は、吐出チャネルC1e,C2eを画成する一対の駆動壁Wdに配置された各駆動電極Edに対し、駆動電圧を印加する。これにより、これら一対の駆動壁Wdがそれぞれ、その吐出チャネルC1e,C2eに隣接するダミーチャネルC1d,C2d側へ、突出するように変形する(図3参照)。
ここで、前述したように、アクチュエータプレート412では、分極方向が厚み方向に沿って異なっている(前述した2つの圧電基板が積層されている)と共に、駆動電極Edが、駆動壁Wdにおける内側面上の深さ方向の全体に亘って形成されている。このため、上記した駆動回路によって駆動電圧を印加することで、駆動壁Wdにおける深さ方向の中間位置を中心として、駆動壁WdがV字状に屈曲変形することになる。そして、このような駆動壁Wdの屈曲変形により、吐出チャネルC1e,C2eがあたかも膨らむように変形する。ちなみに、アクチュエータプレート412の構成が、このようなシェブロンタイプではなく、前述したカンチレバータイプである場合には、以下のようにして、駆動壁WdがV字状に屈曲変形する。すなわち、このカンチレバータイプの場合、駆動電極Edが深さ方向の上半分まで斜め蒸着によって取り付けられることになるため、この駆動電極Edが形成されている部分のみに駆動力が及ぶことによって、駆動壁Wdが(駆動電極Edの深さ方向端部において)屈曲変形する。その結果、この場合においても、駆動壁WdがV字状に屈曲変形するため、吐出チャネルC1e,C2e,C3e,C4eがあたかも膨らむように変形することになる。
このように、一対の駆動壁Wdでの圧電厚み滑り効果による屈曲変形によって、吐出チャネルC1e,C2eの容積が増大する。そして、吐出チャネルC1e,C2eの容積が増大することにより、入口側共通インク室Rin1,Rin2内に貯留されたインク9が、吐出チャネルC1e,C2e内へ誘導されることになる(図5参照)。
次いで、このようにして吐出チャネルC1e,C2e内へ誘導されたインク9は、圧力波となって吐出チャネルC1e,C2eの内部に伝播する。そして、ノズルプレート411のノズル孔H1,H2にこの圧力波が到達したタイミングで、駆動電極Edに印加される駆動電圧が、0(ゼロ)Vとなる。これにより、上記した屈曲変形の状態から駆動壁Wdが復元する結果、一旦増大した吐出チャネルC1e,C2eの容積が、再び元に戻ることになる(図3参照)。
このようにして、吐出チャネルC1e,C2eの容積が元に戻ると、吐出チャネルC1e,C2e内部の圧力が増加し、吐出チャネルC1e,C2e内のインク9が加圧される。その結果、液滴状のインク9が、ノズル孔H1,H2を通って外部へと(記録紙Pへ向けて)吐出される(図3,図5参照)。このようにしてインクジェットヘッド4におけるインク9の噴射動作(吐出動作)がなされ、その結果、記録紙Pに対する画像や文字等の記録動作が行われることになる。
特に、本実施の形態のノズル孔H1,H2はそれぞれ、前述したように、出口に向かうに従って漸次縮径するテーパ状の断面となっているため(図3,図5参照)、インク9を高速度で真っ直ぐに(直進性良く)吐出することができる。よって、高画質な記録を行うことが可能となる。
(C.インク9の循環動作)
続いて、図1,図5を参照して、循環機構5によるインク9の循環動作について、詳細に説明する。
図1に示したように、このプリンタ1では、送液ポンプ52aによって、インクタンク3内から流路50a内へと、インク9が送液される。また、送液ポンプ52bによって、流路50b内を流れるインク9が、インクタンク3内へと送液される。
この際に、インクジェットヘッド4内では、インクタンク3内から流路50aを介して流れるインク9が、流路プレート40の流路を通過して、入口側共通インク室Rin1,Rin2へと流入する(図2参照)。これらの入口側共通インク室Rin1,Rin2へと供給されたインク9は、供給スリットSin1,Sin2を介して、アクチュエータプレート412における各吐出チャネルC1e,C2e内へと供給される(図5参照)。
また、各吐出チャネルC1e,C2e内のインク9は、排出スリットSout1,Sout2を介して、各出口側共通インク室Rout1,Rout2内へと流入する(図5参照)。これらの出口側共通インク室Rout1,Rout2へ供給されたインク9は、流路プレート40の流路を介して流路50bへと排出されることで、インクジェットヘッド4内から流出される(図2参照)。そして、流路50bへと排出されたインク9は、インクタンク3内へと戻されることになる。このようにして、循環機構5によるインク9の循環動作がなされる。
ここで、循環式ではないインクジェットヘッドでは、乾燥性の高いインクを使用した場合、ノズル孔の近傍でのインクの乾燥に起因して、インクの局所的な高粘度化や固化が生じる結果、インク不吐出の不良が発生するおそれがある。これに対して、本実施の形態のインクジェットヘッド4(循環式のインクジェットヘッド)では、ノズル孔H1,H2の近傍に常に新鮮なインク9が供給されることから、上記したようなインク不吐出の不良が回避されることになる。
(D.作用・効果)
次に、本実施の形態のヘッドチップ41、インクジェットヘッド4およびプリンタ1における作用および効果について、比較例(比較例1,2)と比較しつつ詳細に説明する。
(比較例1)
図12は、比較例1に係るヘッドチップにおけるカバープレートに設けられた、配線接続部(配線接続部103)の平面構成例(X−Y平面構成例)を、模式的に表したものである。この比較例1の配線接続部103は、図8,図9に示した本実施の形態の配線接続部43において、前述した接続領域Afpcの構成を異ならせたものに対応している。すなわち、配線接続部43では前述したように、接続領域Afpcに各個別配線Wdaの屈曲部Pbが含まれているのに対し、配線接続部103では図12に示したように、接続領域Afpcが、各個別配線Wdaのストレート部Psのみで構成されている。
このような比較例1の配線接続部103では、接続領域Afpc内における各個別配線Wdaの面積が小さくなり、各個別配線Wdaにおける接続抵抗が増加してしまうことから、比較例1のヘッドチップでは、信頼性が低下してしまうことになる。また、接続抵抗を小さくしようとした場合、各個別配線Wdaの面積を大きくするには、ストレート部Psの長さを長くする必要があることから、その場合、接続領域AfpcにおけるY軸方向の長さも長くなる。その結果、この比較例1では、チップサイズの大型化(ヘッドチップの短手方向の長さの増長化)を招いてしまう。これらのことから、この比較例1のヘッドチップでは、信頼性を向上させつつ小型化を図ることが困難であると言える。
(本実施の形態)
これに対して本実施の形態のヘッドチップ41では、図8,図9に示したように、カバープレート413の配線接続部43において、複数の個別配線Wdaとフレキシブルプリント基板441,442との接続領域Afpcに、各個別配線Wdaの屈曲部Pbが含まれている。
これにより本実施の形態では、例えば、そのような接続領域Afpcが各個別配線Wdaのストレート部Psのみで構成されている場合(例えば上記比較例1)と比べ、以下のようになる。すなわち、まず、各個別配線Wdaの屈曲部Pbは、障害物となる切り欠き部H0(共通配線Wdc)を避けるようにして、前述した斜め方向に延在している(図8,図9参照)。このため、本実施の形態の配線接続部43では、接続領域Afpc内における各個別配線Wdaの面積が、上記比較例1の配線接続部103の場合と比べて増加し、各個別配線Wdaにおける接続抵抗が低減する。また、このようにして各個別配線Wdaにおける接続抵抗が低減することから、上記比較例1の場合とは異なり、接続抵抗を小さくすることを目的として、接続領域AfpcにおけるY軸方向の長さを長くする必要もないため、接続領域AfpcにおけるY軸方向の長さが、短くて済むようになる。これらのことから、本実施の形態では上記比較例1と比べ、ヘッドチップ41の信頼性を向上させつつ、チップサイズの小型化を図る(ヘッドチップ41の短手方向(Y軸方向)の長さを短くする)ことが可能となる。
また、特に本実施の形態では、図8,図9に示したように、カバープレート413の配線接続部43における接続領域Afpcが、各個別配線Wdaにおける屈曲部Pbとストレート部Ps(静電容量測定領域Amc)との双方を含む領域となっている。このようにして、屈曲部Pbに加えてストレート部Psも接続領域Afpcに含まれていることから、例えば、このストレート部Psを静電容量測定領域Amcとしても利用することで、以下のような静電容量値の測定作業が、容易となる。具体的には、この静電容量値の測定作業は、一般に、2つのプローブのうちの一方を1つの個別配線Wdaに当てると共に、他方のプローブを共通配線Wdc当てた状態で行われる。このため、例えば屈曲部Pbを静電容量測定領域Amcとしても利用した場合、これらの個別配線Wdaおよび共通配線Wdcに対する各プローブの当接位置の位置合わせが、難しくなってしまう。これは、2つのプローブ間の距離が、屈曲部Pbの奥行き方向(Y軸方向)によって、異なることとなってしまうからである。これに対して、本実施の形態では、ストレート部Psを静電容量測定領域Amcとして利用することから、各ストレート部Ps同士が平行配置であるため、2つのプローブ間の距離(対象となる個別配線Wdaと共通配線Wdcとの距離)が、Y軸方向によって変化することがない。このようにして本実施の形態では、複数の個別配線Wdaと共通配線Wdcとの間の静電容量値の測定作業が容易となるため、個別電極Edaや個別配線Wda、共通電極Edc、共通配線Wdcにおける断線や短絡の確認や、ヘッドチップ41からのインク9の吐出速度の事前把握などを、簡易に行うことができる。よって、本実施の形態では、利便性を向上させることも可能となる。
更に、本実施の形態では、各配線接続部43内において、切り欠き部H0(共通配線Wdc)から各個別配線Wdaまでの距離が大きくなるのに従って、各個別配線Wdaにおける前述した屈曲角θが、徐々に小さくなっている(図8,図9参照)。これにより、接続領域Afpc内において複数の個別配線Wdaを配置する際の面積効率が、最も高くなることから、接続領域Afpc内での接続抵抗が、更に低減される。また、隣り合う個別配線Wda間での接続面積の変化が、X軸方向に沿って漸増または漸減となることから、個別配線Wdaごとの接続抵抗のばらつきも、低減される。よって、本実施の形態では、ヘッドチップ41の信頼性を更に向上させることが可能となる。
加えて、本実施の形態では、各配線接続部43内において各屈曲部Pbが避けている対象としての障害物が、各配線接続部43内において共通配線Wdcを挿通するための、切り欠き部H0(または貫通孔)となっている。これにより、各配線接続部43内での共通配線Wdcの引き回しが容易となると共に、このような切り欠き部H0等の周りに共通配線Wdcを配置することで、共通配線Wdcの面積が増加するため、共通配線Wdcの配線抵抗が低減される。よって、本実施の形態では、チップサイズの更なる小型化を図る(ヘッドチップ41の短手方向の長さを更に短くする)ことが可能となると共に、ヘッドチップ41の信頼性を更に向上させることが可能となる。
また、本実施の形態では、配線接続部43における複数の個別配線Wdaと、フレキシブルプリント基板441,442上の引き出し電極との位置合わせを行うための、FPC側アライメントマーク440およびCP側アライメントマーク450が設けられている。具体的には、カバープレート413上には、矩形における角部が面取りされた形状を有するCP側アライメントマーク450が設けられ、フレキシブルプリント基板441,442上にはそれぞれ、十字状を有するFPC側アライメントマーク440が設けられている(図10,図11参照)。このような形状同士のFPC側アライメントマーク440およびCP側アライメントマーク450を組み合わせて用いて、配線接続部43における複数の個別配線Wdaと、フレキシブルプリント基板441,442上の引き出し電極との位置合わせを行うことで、本実施の形態では下記比較例2の場合と比べ、以下のことが言える。
図13は、比較例2に係るCP側アライメントマーク205の平面構成例(X−Y平面構成例)を、本実施の形態のFPC側アライメントマーク440とともに、模式的に表したものである。なお、この比較例2のCP側アライメントマーク205は、比較例2に係るカバープレート203上に設けられたものであり、上記した本実施の形態のCP側アライメントマーク450とは異なり、(角部が面取りされていない)矩形状となっている。
上記した本実施の形態のCP側アライメントマーク450を用いて、上記した位置合わせを行った場合、この比較例2のCP側アライメントマーク205を用いて上記した位置合わせを行った場合と比べ、以下のようになる。すなわち、比較例2のCP側アライメントマーク205と比較して、本実施の形態のCP側アライメントマーク450では、前述したX軸方向の辺Lx1,Lx2およびY軸方向の辺Ly1,Ly2の長さがそれぞれ、短くなっている(図10,図13参照)。したがって、前述した方法にて位置合わせを行うことで、位置合わせの際の斜めずれ(X軸方向およびY軸方向と交差する斜め方向への位置ずれ)を防止し易くなると共に、十字方向(左右方向および上下方向:X軸方向およびY軸方向)への位置合わせ作業が、容易となる。よって、本実施の形態では、ヘッドチップ41の信頼性の更なる向上を図ることが可能となると共に、インクジェットヘッド4の組み立てを容易にすることも可能となる。
また、特に本実施の形態では、このようなCP側アライメントマーク450が、長手方向(X軸方向)および短手方向(Y軸方向)を有する、八角形状となっている。これにより本実施の形態では、貼り合わせマージンを有する方向(この例ではX軸方向)を、長手方向に設定することが可能となるため、上記した位置合わせの際の斜めずれが、更に防止し易くなる。その結果、本実施の形態では、ヘッドチップ41の信頼性を、より一層向上させることが可能となる。
なお、図14は、本実施の形態に係る他のアライメントマーク(CP側アライメントマーク450A)の平面構成例(X−Y平面構成例)を、上記した本実施の形態のFPC側アライメントマーク440とともに、模式的に表したものである。なお、このCP側アライメントマーク450Aは、本実施の形態に係る他のカバープレート(カバープレート413A)上に設けられており、長手方向(X軸方向)および短手方向(Y軸方向)を有する、十二角形状となっている。このように、カバープレート413上に設けるアライメントマークの形状としては、矩形における角部が面取りされた形状なのであれば、八角形状(図10)や十二角形状(図14)には限られず、他の形状としてもよい。
<2.変形例>
続いて、上記実施の形態の変形例について説明する。なお、実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図15は、変形例に係るヘッドチップにおけるカバープレートに設けられた、配線接続部(配線接続部43B)の平面構成例(X−Y平面構成例)を、模式的に表したものである。本変形例の配線接続部43Bは、図8,図9に示した実施の形態の配線接続部43において、前述した接続領域Afpcの構成を異ならせたものに対応しており、他の構成は基本的に同様となっている。
具体的には、実施の形態の配線接続部43では、接続領域Afpcに、各個別配線Wdaの屈曲部Pbおよびストレート部Psの双方が含まれている。これに対して、本変形例の配線接続部43Bでは、接続領域Afpcに、各個別配線Wdaの屈曲部Pbのみが含まれている。具体的には、この配線接続部43B内の各個別配線Wdaは、ストレート部Psを有さずに屈曲部Pbのみを有しており、この屈曲部Pbが接続領域Afpcを構成するようになっている。
このような構成の配線接続部43Bを備えた本変形例のヘッドチップにおいても、基本的には実施の形態のヘッドチップ41と同様の作用により、同様の効果を得ることが可能である。ただし、上記実施の形態のように、接続領域Afpcにストレート部Psも含んでいたほうが、前述した静電容量値の測定作業の点もふまえると、望ましいと言える。
なお、本変形例の配線接続部43B内とは異なり、以下のようにしてもよい。すなわち、例えば、配線接続部内の各個別配線Wdaが、ストレート部Psおよび屈曲部Pbの双方を有している場合において、屈曲部Pbのみが接続領域Afpcを構成する(ストレート部Psは接続領域Afpcを構成しない)ようにしてもよい。
<3.その他の変形例>
以上、実施の形態および変形例をいくつか挙げて本開示を説明したが、本開示はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等では、プリンタ、インクジェットヘッドおよびヘッドチップにおける各部材の構成例(形状、配置、個数等)を具体的に挙げて説明したが、上記実施の形態等で説明したものには限られず、他の形状や配置、個数等であってもよい。また、上記実施の形態等で説明した各種パラメータの値や範囲、大小関係等についても、上記実施の形態等で説明したものには限られず、他の値や範囲、大小関係等であってもよい。
具体的には、例えば、上記実施の形態等では、2列タイプの(2列のノズル列An1,An2を有する)インクジェットヘッド4を挙げて説明したが、この例には限られない。すなわち、例えば、1列タイプ(1列のノズル列を有する)のインクジェットヘッドや、3列以上(例えば3列や4列など)の複数例タイプ(3列以上のノズル列を有する)インクジェットヘッドであってもよい。
また、例えば、上記実施の形態等では、各吐出チャネル(吐出溝)および各ダミーチャネル(非吐出溝)がそれぞれ、アクチュエータプレート412内で斜め方向に沿って延在している場合について説明したが、この例には限られない。すなわち、例えば、各吐出チャネルおよび各ダミーチャネルがそれぞれ、アクチュエータプレート412内でY軸方向に沿って延在するようにしてもよい。
更に、例えば、ノズル孔H1,H2の断面形状については、上記実施の形態等で説明したような円形状には限られず、例えば、楕円形状や、三角形状等の多角形状、星型形状などであってもよい。
また、例えば、本開示における「障害物」としては、上記実施の形態等で説明した切り欠き部H0や貫通孔には限られず、他のものであってもよい。すなわち、例えば、上記実施の形態等で説明した目的以外で用いられる切り欠きや穴、電装部品など、あるいは、個別配線Wdaおよび共通配線Wdcとは異なる目的で用いられる電極や配線、アライメントを含む様々な目的のマークなどが、本開示における「障害物」であってもよい。
加えて、上記実施の形態等では、各吐出チャネルC1e,C2eの延在方向(上記斜め方向)の中央部からインク9を吐出する、いわゆるサイドシュートタイプのインクジェットヘッドの例について説明したが、この例には限られない。すなわち、各吐出チャネルC1e,C2eの延在方向に沿ってインク9を吐出する、いわゆるエッジシュートタイプのインクジェットヘッドにおいて、本開示を適用するようにしてもよい。
また、上記実施の形態等では、主に、インクタンクとインクジェットヘッドとの間でインク9を循環させて利用する、循環式のインクジェットヘッドを例に挙げて説明したが、この例には限られない。すなわち、インク9を循環させずに利用する、非循環式のインクジェットヘッドにおいて、本開示を適用するようにしてもよい。
更に、上記実施の形態等で説明した一連の処理は、ハードウェア(回路)で行われるようにしてもよいし、ソフトウェア(プログラム)で行われるようにしてもよい。ソフトウェアで行われるようにした場合、そのソフトウェアは、各機能をコンピュータにより実行させるためのプログラム群で構成される。各プログラムは、例えば、上記コンピュータに予め組み込まれて用いられてもよいし、ネットワークや記録媒体から上記コンピュータにインストールして用いられてもよい。
加えて、上記実施の形態等では、本開示における「液体噴射記録装置」の一具体例として、プリンタ1(インクジェットプリンタ)を挙げて説明したが、この例には限られず、インクジェットプリンタ以外の他の装置にも、本開示を適用することが可能である。換言すると、本開示の「ヘッドチップ」および「液体噴射ヘッド」(インクジェットヘッド)を、インクジェットプリンタ以外の他の装置に適用するようにしてもよい。具体的には、例えば、ファクシミリやオンデマンド印刷機などの装置に、本開示の「ヘッドチップ」および「液体噴射ヘッド」を適用するようにしてもよい。
加えて、これまでに説明した各種の例を、任意の組み合わせで適用させるようにしてもよい。
なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
また、本開示は、以下のような構成を取ることも可能である。
(1)
液体を噴射するヘッドチップであって、
第1の方向に沿って並設された複数の吐出溝と、前記第1の方向に沿って並設された複数の非吐出溝と、前記複数の非吐出溝内にそれぞれ形成された個別電極とを有するアクチュエータプレートと、
前記複数の吐出溝に個別に連通する複数のノズル孔を有するノズルプレートと、
前記アクチュエータプレートを覆うカバープレートと
を備え、
前記カバープレートは、前記第1の方向と直交する第2の方向に沿った端部領域に配置され、前記個別電極に対して電気的接続されている複数の個別配線を前記ヘッドチップの外部の配線基板に対して電気的接続させるための配線接続部を有しており、
前記配線接続部内における前記複数の個別配線は、所定の障害物を避けるようにして前記第2の方向と交差する斜め方向に延在する屈曲部を有しており、
前記配線接続部における前記複数の個別配線と前記配線基板との接続領域は、前記屈曲部を含む領域である
ヘッドチップ。
(2)
前記配線接続部内における前記複数の個別配線が、前記第2の方向に沿って延在するストレート部を更に有しており、
前記配線接続部における前記接続領域が、前記屈曲部と前記ストレート部との双方を含む領域である
上記(1)に記載のヘッドチップ。
(3)
前記配線接続部内において、前記第1の方向に沿って前記障害物の両側にそれぞれ、前記個別配線が複数配置されており、
前記配線接続部内では、前記障害物から前記個別配線までの前記第1の方向に沿った距離が大きくなるのに従って、前記第2の方向に対して前記斜め方向が成す鋭角からなる屈曲角が、徐々に小さくなっている
上記(1)または(2)に記載のヘッドチップ。
(4)
前記複数の個別配線と前記配線基板との位置合わせを行うためのアライメントマークとして、
前記カバープレートにおける前記第1の方向に沿った端部領域に配置され、矩形における角部が面取りされた形状を有する第1アライメントマークと、
前記配線基板上に配置され、十字形状を有する第2アライメントマークと
が設けられている
上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のヘッドチップ。
(5)
前記第1アライメントマークが、長手方向を有する八角形状である
上記(4)に記載のヘッドチップ。
(6)
前記複数の吐出溝内にはそれぞれ、共通電極が形成されていると共に、
前記共通電極に対して共通配線が電気的に接続されており、
前記障害物が、前記配線接続部内において前記共通配線を導通させるための貫通孔または切り欠き部である
上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のヘッドチップ。
(7)
上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のヘッドチップを備えた
液体噴射ヘッド。
(8)
上記(7)に記載の液体噴射ヘッドと、
前記液体を収容する収容部と
を備えた液体噴射記録装置。
1…プリンタ、10…筺体、2a,2b…搬送機構、21…グリッドローラ、22…ピンチローラ、3(3Y,3M,3C,3B)…インクタンク、4(4Y,4M,4C,4B)…インクジェットヘッド、40…流路プレート、41…ヘッドチップ、411…ノズルプレート、412…アクチュエータプレート、413,413A…カバープレート、421,422…チャネル列、43,43B…配線接続部、440…FPC側アライメントマーク、440a,440b,440c,440d…線状部分、450,450A…CP側アライメントマーク、441,442…フレキシブルプリント基板、5…循環機構、50…循環流路、50a,50b…流路(供給チューブ)、52a,52b…送液ポンプ、6…走査機構、61a,61b…ガイドレール、62…キャリッジ、63…駆動機構、631a,631b…プーリ、632…無端ベルト、633…駆動モータ、9…インク、P…記録紙、d…搬送方向、H1,H2…ノズル孔、An1,An2…ノズル列、C1,C2…チャネル、C1e,C2e…吐出チャネル、C1d,C2d…ダミーチャネル、Wd…駆動壁、Ed…駆動電極、Edc…共通電極(コモン電極)、Eda…個別電極(アクティブ電極)、Wdc…共通配線、Wda…個別配線、Rin1,Rin2…入口側共通インク室、Rout1,Rout2…出口側共通インク室、Sin1,Sin2…供給スリット、Sout1,Sout2…排出スリット、W1,W2…壁部、H0…切り欠き部、Ps…ストレート部、Pb…屈曲部、Afpc,Aac…接続領域、Amc…静電容量測定領域、Lb…境界地点、Lx1,Lx2,Ly1,Ly2…辺。

Claims (8)

  1. 液体を噴射するヘッドチップであって、
    第1の方向に沿って並設された複数の吐出溝と、前記第1の方向に沿って並設された複数の非吐出溝と、前記複数の非吐出溝内にそれぞれ形成された個別電極とを有するアクチュエータプレートと、
    前記複数の吐出溝に個別に連通する複数のノズル孔を有するノズルプレートと、
    前記アクチュエータプレートを覆うカバープレートと
    を備え、
    前記カバープレートは、前記第1の方向と直交する第2の方向に沿った端部領域に配置され、前記個別電極に対して電気的接続されている複数の個別配線を前記ヘッドチップの外部の配線基板に対して電気的接続させるための配線接続部を有しており、
    前記配線接続部内における前記複数の個別配線は、所定の障害物を避けるようにして前記第2の方向と交差する斜め方向に延在する屈曲部を有しており、
    前記配線接続部における前記複数の個別配線と前記配線基板との接続領域は、前記屈曲部を含む領域である
    ヘッドチップ。
  2. 前記配線接続部内における前記複数の個別配線が、前記第2の方向に沿って延在するストレート部を更に有しており、
    前記配線接続部における前記接続領域が、前記屈曲部と前記ストレート部との双方を含む領域である
    請求項1に記載のヘッドチップ。
  3. 前記配線接続部内において、前記第1の方向に沿って前記障害物の両側にそれぞれ、前記個別配線が複数配置されており、
    前記配線接続部内では、前記障害物から前記個別配線までの前記第1の方向に沿った距離が大きくなるのに従って、前記第2の方向に対して前記斜め方向が成す鋭角からなる屈曲角が、徐々に小さくなっている
    請求項1または請求項2に記載のヘッドチップ。
  4. 前記複数の個別配線と前記配線基板との位置合わせを行うためのアライメントマークとして、
    前記カバープレートにおける前記第1の方向に沿った端部領域に配置され、矩形における角部が面取りされた形状を有する第1アライメントマークと、
    前記配線基板上に配置され、十字形状を有する第2アライメントマークと
    が設けられている
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のヘッドチップ。
  5. 前記第1アライメントマークが、長手方向を有する八角形状である
    請求項4に記載のヘッドチップ。
  6. 前記複数の吐出溝内にはそれぞれ、共通電極が形成されていると共に、
    前記共通電極に対して共通配線が電気的に接続されており、
    前記障害物が、前記配線接続部内において前記共通配線を導通させるための貫通孔または切り欠き部である
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のヘッドチップ。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のヘッドチップを備えた
    液体噴射ヘッド。
  8. 請求項7に記載の液体噴射ヘッドと、
    前記液体を収容する収容部と
    を備えた液体噴射記録装置。
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