JP2019089214A - 記録装置 - Google Patents

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Katsumi Yamada
山田  克己
森山 隆司
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Abstract

【課題】簡単な構成ながら、ユーザがエンコーダスケールに触れることを抑制可能な記録装置を提供する。【解決手段】記録装置1は、第1収容部3の開口部31を開閉する第1カバーであるジャムカバー33と、第2収容部4の開口部41を開閉する第2カバーであるタンクカバー47と、を備える。ジャムカバー33は、ユーザがジャムカバー33を開閉させる際に手指を挿入する挿入孔331が形成されている。タンクカバー47が開放されている状態において、タンクカバー47は平面視においてジャムカバー33の挿入孔331と重合する。【選択図】図5

Description

本発明は、液体を用いて記録媒体に情報を記録する記録装置に関する。
特許文献1には、記録媒体である用紙に印字や描画を行うプリンタが記載されている。当該プリンタでは、インクヘッドを有するキャリッジが移動しながら液体インクを吐出する。キャリッジの位置はエンコーダスケールを用いて検出され、検出した情報はキャリッジを移動させるモータ等の制御に用いられる。
キャリッジやエンコーダスケールが配置される空間の開口部には、カバーが設けられている。カバーはヒンジにより軸支され、開口部を開閉自在に覆っている。キャリッジへのインクの補充作業を行う際、ユーザは当該カバーを開放し、空間に手を入れて作業を行う。
インクの補充作業の際、ユーザの手指がエンコーダスケールに触れると、エンコーダスケールが汚損し、キャリッジの位置検出に悪影響を及ぼすおそれがある。そこで、特許文献1では、保護部材を備えるプリンタが提案されている。当該保護部材はエンコーダスケールの前方に進出し、エンコーダスケールを覆うように構成されている。インクの補充作業後、保護部材はエンコーダスケールの前方から退避する。
特開2010−214864号公報
特許文献1記載の構成によれば、エンコーダスケールの保護が可能になるものの、保護部材の進退に用いられるスペースが必要となる。このため、特許文献1記載のプリンタは、構成が複雑になるという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成ながら、ユーザがエンコーダスケールに触れることを抑制可能な記録装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る記録装置は、第1収容部及び第2収容部を有する本体と、第1収容部内に収容され、移動しながら記録媒体に向けて液体を吐出する記録部と、第1収容部内に収容され、記録部の位置の検出に用いられるエンコーダスケールと、第2収容部内に収容され、記録部が吐出する液体を貯留する液体貯留部と、第1収容部の開口部を開閉する第1カバーと、第2収容部の開口部を開閉する第2カバーと、を備える。第1カバーは、ユーザが第1カバーを開閉させる際に手指を挿入する挿入孔が形成されている。第2カバーが開放されている状態において、第2カバーは平面視において第1カバーの挿入孔と重合する。
この態様によれば、記録部の周辺で記録媒体の詰まりが生じた場合、ユーザは第1カバーの挿入孔に手指を挿入し、第1カバーを開放する。つまり、第1カバーの挿入孔は、ユーザが手指を掛ける手掛かりとなる。また、液体貯留部に貯留されている液体の不足等が生じた場合、ユーザは第2カバーを開放して液体貯留部に液体を補充する。
また、第2カバーが開放されている状態において、第2カバーは平面視において第1カバーの挿入孔と重合する。したがって、第2カバーが開放されている状態では、ユーザが第1カバーの挿入孔にスムーズに手指を挿入することが困難になる。この結果、簡単な構成で、液体を補充する際に第1カバーが開放されることを抑制し、ユーザがエンコーダスケールに触れることを抑制できる。
記録部は、記録媒体の詰まりが生じている場合は、平面視において挿入孔と重合しない位置に配置され、記録媒体の詰まりが生じていない場合は、平面視において挿入孔と重合する位置に配置されてもよい。
この態様によれば、記録媒体の詰まりが生じていない場合は、記録部は平面視において挿入孔と重合する位置に配置されているため、ユーザの手指の挿入は記録部により妨げられる。この結果、簡単な構成で、記録媒体の詰まりが生じていない場合に第1カバーが開放されることを抑制し、ユーザがエンコーダスケールに触れることを抑制できる。
第1カバーは、第2カバー側に向かって突出する突起を有し、第2カバーは、第1カバー寄りの部位に凹部を有し、第2カバーが開放されている状態において、凹部は突起の移動を妨げてもよい。
この態様によれば、第2カバーが開放されている状態において、ユーザが第1カバーを開放しようとすると、第1カバーの突起の移動が第2カバーの凹部により妨げられる。この結果、簡単な構成で、液体を補充する際に第1カバーが開放されることを抑制し、ユーザがエンコーダスケールに触れることを抑制できる。
記録装置は、第1カバーの開閉状態を検知する第1カバー検知部と、第2カバーの開閉状態を検知する第2カバー検知部と、警報を発する報知部と、を備え、報知部は、第1カバーが開放されていることを第1カバー検知部が検知し、且つ、第2カバーが開放されていることを第2カバー検知部が検知した場合に、警報を発してもよい。
この態様によれば、第2カバーが開放されている状態において、第1カバーが開放されると、報知部が警報を発する。したがって、液体を補充する際にユーザが第1カバーを開放すると警報が発せられる。当該警報は、ユーザに第1カバーの閉止を促すものであれば、その形態は音、音声、表示等、種々のものを採用することができる。これにより、複雑な構成を用いることなく、液体を補充する際に第1カバーが開放されることを抑制し、ユーザがエンコーダスケールに触れることを抑制できる。
記録装置は、第1カバーの開放を許可及び禁止するロック部を備え、ロック部は、第2カバーが閉止されている場合は第1カバーの開放を許可し、第2カバーが開放されている場合は第1カバーの開放を禁止してもよい。
この態様によれば、ユーザは、液体を補充する際以外は第1カバーを開放することができる一方で、液体を補充する際は第1カバーを開放することができない。この結果、ロック部という簡単な構成で、液体を補充する際にユーザがエンコーダスケールに触れることを抑制できる。
本発明の別の態様に係る記録装置は、第1収容部及び第2収容部を有する本体と、第1収容部内に収容され、移動しながら記録媒体に向けて液体を吐出する記録部と、第1収容部内に収容され、記録部の位置の検出に用いられるエンコーダスケールと、第2収容部内に収容され、記録部が吐出する液体を貯留する液体貯留部と、第1収容部の開口部を開閉する第1カバーと、本体に対して回動することにより第1カバーを遮蔽及び開放する本体カバーと、を備える。本体カバーと第1カバーとは、リンク機構により互いに連結される。本体カバーと本体とが成す角度が所定の閾値以下である場合は、リンク機構は第1カバーに作用しない。本体カバーと本体とが成す角度が所定の閾値よりも大きい場合は、本体カバーはリンク機構を介して第1カバーを吊り上げて開放させる。
この態様によれば、本体カバーと本体とが成す角度が所定の閾値以下である範囲に本体カバーが配置されている場合、リンク機構は第1カバーに作用せず、第1カバーが開放されることは無い。ユーザが、本体カバーと本体とが成す角度が所定の閾値よりも大きくなるように本体カバーを回動させると、第1カバーはリンク機構を介して本体カバーにより吊り上げられ、開放される。したがって、この構成によれば、ユーザは、本体カバーを大きく回動させなければ第1カバーを開放することができないため、駆動源等の動力を用いることなく、ユーザがエンコーダスケールに触れることを簡単な構成で抑制できる。
この態様に係る記録装置は、第2収容部の開口部を開閉する第2カバーを備え、本体カバーは、さらに、第2カバーを遮蔽及び開放してもよい。
この態様によれば、本体カバーは第2カバーを覆うため、液体を補充する際にユーザがエンコーダスケールに触れることを抑制できる。
本発明の別の態様に係る記録装置は、第1収容部及び第2収容部を有する本体と、第1収容部内に収容され、移動しながら記録媒体に向けて液体を吐出する記録部と、第1収容部内に収容され、記録部の位置の検出に用いられるエンコーダスケールと、第2収容部内に収容され、記録部が吐出する液体を貯留する液体貯留部と、第1収容部の開口部を開閉する第1カバーと、第2収容部の開口部を開閉する第2カバーと、第1カバーの開放を許可及び禁止するロック部を備えている。ロック部は、第2カバーが閉止されている場合は第1カバーの開放を許可し、第2カバーが開放されている場合は第1カバーの開放を禁止する。
この態様によれば、ユーザは、液体を補充する際以外は第1カバーを開放することができる一方で、液体を補充する際は第1カバーを開放することができない。この結果、液体を補充する際にユーザがエンコーダスケールに触れることを抑制できる。
本発明の別の態様に係る記録装置は、第1収容部及び第2収容部を有する本体と、第1収容部内に収容され、移動しながら記録媒体に向けて液体を吐出する記録部と、第1収容部内に収容され、記録部の位置の検出に用いられるエンコーダスケールと、第2収容部内に収容され、記録部が吐出する液体を貯留する液体貯留部と、本体に対して回動することにより第1収容部の開口部を開閉する第1カバーと、第2収容部の開口部を開閉する第2カバーと、を備える。第1カバーは、切欠き部を有する。第2カバーが開放されている状態において、第1カバーは、第2カバーが切欠き部内に配置されることにより回動が規制される。
この態様によれば、ユーザは、液体を補充する際は第1カバーを開放することができない。この結果、簡単な構成で、液体を補充する際にユーザがエンコーダスケールに触れることを抑制できる。
本発明の別の態様に係る記録装置は、第1収容部及び第2収容部を有する本体と、第1収容部内に収容され、移動しながら記録媒体に向けて液体を吐出する記録部と、第1収容部内に収容され、記録部の位置の検出に用いられるエンコーダスケールと、第2収容部内に収容され、記録部が吐出する液体を貯留する液体貯留部と、本体に対して回動することにより第1収容部の開口部を開閉する第1カバーと、第2収容部の開口部を開閉する第2カバーと、第2カバーの開閉に基づいて第1カバーの近傍で進退する規制部材と、を備える。規制部材は、第2カバーが閉止されている場合は第1カバーの近傍から退避し、第2カバーが開放されている場合は第1カバーの近傍に進出して第1カバーの回動を規制する。
ユーザは、液体を補充する際は、規制部材により第1カバーの回動が規制されるため、第1カバーを開放することができない。この結果、簡単な構成で、液体を補充する際にユーザがエンコーダスケールに触れることを抑制できる。
本発明によれば、簡単な構成ながら、ユーザがエンコーダスケールに触れることを抑制可能な記録装置を提供することができる。
第1実施形態に係る記録装置を示す斜視図である。 図1の記録装置を示す斜視図である。 図1の記録装置を示す斜視図である。 図1の記録装置を示す平面図である。 図1の記録装置を示す平面図である。 図5のVI−VI断面を示す断面図である。 第2実施形態に係る記録装置を示す斜視図である。 図7の記録装置を示す平面図である。 図7の記録装置を示す斜視図である。 第3実施形態に係る記録装置を示す斜視図である。 図10の記録装置を示す平面図である。 図11のXII−XII断面を示す断面図である。 図11のXII−XII断面を示す断面図である。 第4実施形態に係る記録装置を示す斜視図である。 図14のXV−XV断面を示す断面図である。 図14のXV−XV断面を示す断面図である。 図14の記録装置を示す斜視図である。 図14のXV−XV断面を示す断面図である。 第5実施形態に係る記録装置を示す斜視図である。 図19の記録装置を示す斜視図である。 図19の記録装置を示す斜視図である。 図21のXXII−XXII断面を示す断面図である。 第6実施形態に係る記録装置を示す斜視図である。 図23の記録装置を示す斜視図である。 図24のXXV部を示す拡大図である。 第7実施形態に係る記録装置を示す斜視図である。 図26の記録装置を示す斜視図である。 図26の記録装置を示す斜視図である。 図28のXXIX部を示す拡大図である。
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
まず、図1から図6を参照しながら、第1実施形態に係る記録装置1について説明する。図1から図3は、記録装置1を示す斜視図である。図1は、後述するスキャナユニット5が閉止された記録装置1を示し、図2は、スキャナユニット5が開放された記録装置1を示している。図3は、スキャナユニット5及び後述するジャムカバー33が開放された記録装置1を示している。図4及び図5は、記録装置1を示す平面図である。図4は、後述するタンクカバー47が閉止された記録装置1を示し、図5は、タンクカバー47が開放された記録装置1を示している。図6は、図5のVI−VI断面を示す断面図である。図4から図6は、説明の理解のため、スキャナユニット5を省略している。
記録装置1は、スキャナ機能付きプリンタであり、複合機とも称される。記録装置1は、本体2と、スキャナユニット5と、を備えている。
本体2は記録装置1の筐体である。本体2の前面には表示パネル21が設けられている。表示パネル21は、例えば液晶パネルであり、制御装置(不図示)から受信する信号に基づいて文字、図柄等の種々の情報を表示する。表示パネル21の下方には給紙トレイ23が配置されている。給紙トレイ23は、複数の用紙(不図示)を収容することができる。用紙は、本発明に係る記録媒体の一例である。
尚、本明細書では、図1に示される直交座標のように、表示パネル21が向けられている方向を「前」と称し、反対方向を「後」と称する。また、鉛直上方向を「上」と称し、鉛直下方向を「下」と称する。さらに、表示パネル21と正対して左方向を「左」と称し、右方向を「右」と称する。図2以降においても、同様の直交座標が示されている。
本体2の上方には、スキャナユニット5が設けられている。スキャナユニット5は、用紙等の媒体から情報を読み取る機能部であり、図2に示されるように、スキャナカバー51と、スキャナハウジング52と、を有している。スキャナユニット5は、その後端部近傍を中心として矢印A11で示される方向に回動することができる。また、スキャナカバー51とスキャナハウジング52とは、互いに離反することができるように構成されている。
図3に示されるように、本体2は第1収容部3を有している。第1収容部3は、本体2の内部に形成されている空間である。本体2の上面はハウジングアッパー25により構成されており、第1収容部3の上部はこのハウジングアッパー25によって区画形成されている。
第1収容部3内には、キャリッジ35及びエンコーダスケール37が収容されている。キャリッジ35は、本発明に係る記録部の一例であり、1つ又は複数の記録ヘッド(不図示)を搭載している。キャリッジ35は、モータ(不図示)の駆動に伴い、第1収容部3内で左右方向に往復移動する。
エンコーダスケール37は、キャリッジ35の位置の検出に用いられる部材である。エンコーダスケール37は、キャリッジ35の近傍で、左右方向に沿って延びるように配置されている。エンコーダスケール37には所定のスリットパターンが形成されており、当該スリットパターンはフォトセンサ(不図示)により読み取られる。フォトセンサが取得する信号パルスの数をカウントすることにより、左右方向におけるキャリッジ35の位置を検出することができる。
第1収容部3の開口部31には、ジャムカバー33が配置されている。ジャムカバー33は本発明に係る第1カバーの一例であり、薄板形状を呈している。ジャムカバー33は、ハウジングアッパー25と略同一面を構成している。これにより、ジャムカバー33を追加しても、記録装置1の高さ寸法が影響を受けることはない。ジャムカバー33の右端には、挿入孔331が形成されている。挿入孔331の大きさは、ユーザの手指の少なくとも一部を挿入可能なものとされている。また、ジャムカバー33の前端には、突起333が形成されている。ジャムカバー33は、透明もしくは半透明であってもよい。この場合、第1収容部3内において用紙の詰まりが生じている場合に、ジャムカバー33を介してそれを確認することが可能になる。
尚、挿入孔331は切欠き形状を呈しているが、本発明に係る挿入孔はこの形状に限定されない。本発明に係る挿入孔は、ユーザの手指の少なくとも一部を挿入可能な形状であれば、ジャムカバー33の端部から離間した位置でジャムカバー33を貫通する孔であってもよい。
図3に示されるように、ジャムカバー33は、その後端部近傍でハウジングアッパー25に軸支され、矢印A12で示される方向に回動することができる。これにより、ジャムカバー33は、図2に示されるように開口部31を閉止し、キャリッジ35やエンコーダスケール37を遮蔽することができる。また、ジャムカバー33は、図3に示されるように開口部31を開放し、キャリッジ35やエンコーダスケール37を露出させることができる。開口部31が開放されている状態を維持するため、ジャムカバー33と係合する突起をハウジングアッパー25に設けてもよい。
また、本体2は、第2収容部4を有している。第2収容部4は、本体2の右前端に形成されている空間である。図5に示されるように、第2収容部4内には、インクカートリッジ45が収容されている。インクカートリッジ45は、その内部にインクを貯留している。インクカートリッジ45は本発明に係る液体貯留部の一例であり、インクは本発明に係る液体の一例である。インクカートリッジ45に貯留されているインクは、チューブ等のインク供給機構(不図示)により、第1収容部3内のキャリッジ35に供給される。
第2収容部4の開口部41には、タンクカバー47が配置されている。タンクカバー47は、本発明に係る第2カバーの一例である。タンクカバー47は、ジャムカバー33寄りの部位に凹部471を有している。図4に示されるように、凹部471は、左右方向においてジャムカバー33の突起333と対応する位置に、タンクカバー47の後端から前方に向かって凹設されている。
タンクカバー47は、その後端部近傍で本体2に軸支され、図3に矢印A13で示される方向に回動することができる。これにより、タンクカバー47は、図4に示されるように開口部41を閉止し、インクカートリッジ45を遮蔽することができる。また、タンクカバー47は、図5に示されるように開口部41を開放し、インクカートリッジ45を露出させることができる。
次に、記録装置1の動作について説明する。給紙トレイ23に収容されている用紙は、1枚ずつ、キャリッジ35の下方を前後方向に通過するように搬送される。キャリッジ35は、左右方向に往復移動するとともに、インクカートリッジ45から供給されるインクを用紙に向けて吐出する。これにより、用紙に文字や図柄が記録される。
インクカートリッジ45のインクが無くなった場合、ユーザは、タンクカバー47を開放し、インクカートリッジ45にインクを補充する。尚、本発明に係るインクの補充は、このような形態に限定されない。例えば、空になったインクカートリッジ45を第2収容部4内から取り出すとともに、インクが充填されている新たなインクカートリッジ45を第2収容部4内に配置してもよい。本明細書における「インクの補充」とは、インクカートリッジ45へのインクの補充と、インクカートリッジ45の交換と、の双方を含むものとする。
また、記録装置1は、スキャナユニット5により、用紙等の媒体から情報を読み取ることができる。具体的には、スキャナユニット5は、スキャナカバー51とスキャナハウジング52との間に配置される用紙等に光を照射し、その透過光を撮像素子により電気信号に変換する。当該電気信号は変換回路(不図示)によりデジタルデータに変換され、さらに論理回路により外部フェース信号に変換された後に、外部機器に送信される。
第1収容部3内における用紙の詰まり(つまり、用紙が前後方向に搬送されなくなる状態)は、不図示の検出機構により検出される。制御装置は、当該検出機構により用紙の詰まりが検出されると、用紙の詰まりが生じていることを表示パネル21に表示し、詰まった用紙の取出しをユーザに促す。
表示パネル21を見たユーザは、ジャムカバー33の挿入孔331に手指を挿入する。ユーザは、挿入した手指を挿入孔331に掛け、引き上げることによりジャムカバー33を開放する。ユーザは開口部31から第1収容部3内に手指を挿入し、詰まった用紙を摘まんで排出する。
前述したように、ユーザがジャムカバー33を開放すると、キャリッジ35やエンコーダスケール37が露出する。ユーザがエンコーダスケール37に無為に触れると、エンコーダスケール37が汚損し、キャリッジ35の位置検出に悪影響を及ぼすおそれがある。このため、ジャムカバー33が開放されるのは、用紙の詰まりが生じた場合などに限定することが好ましい。
そこで、記録装置1は、図5に示されるように、タンクカバー47が開放されている状態において、タンクカバー47が平面視においてジャムカバー33の挿入孔331と重合するように構成されている。したがって、インクを補充するためにタンクカバー47が開放されている状態では、ユーザがジャムカバー33の挿入孔331にスムーズに手指を挿入することが困難になる。この結果、インクを補充する際にジャムカバー33が開放されることを抑制し、ユーザがエンコーダスケール37に触れることを抑制できる。
また、記録装置1は、タンクカバー47が開放されている状態において、タンクカバー47の凹部471が、ジャムカバー33の突起333の移動を妨げるように構成されている。具体的には、図6に示されるように、開放されているタンクカバー47の凹部471が、ジャムカバー33の突起333に重なるように配置される。
この構成によれば、タンクカバー47が開放されている状態において、ユーザがジャムカバー33を回動させて開こうとすると、ジャムカバー33の突起333がタンクカバー47の凹部471と干渉し、移動が妨げられる。この結果、インクを補充する際にジャムカバー33が開放されることを抑制し、ユーザがエンコーダスケール37に触れることを抑制できる。
また、制御部は、用紙の詰まりが生じている場合は、平面視において挿入孔331と重合しない位置にキャリッジ35を配置し、静止させる。一方、用紙の詰まりが生じておらず、記録装置1が非動作中の場合は、制御部は、図4に示されるように平面視において挿入孔331と重合する位置にキャリッジ35を配置し、静止させる。
これにより、用紙の詰まりが生じていない場合は、キャリッジ35は平面視において挿入孔331と重合する位置に配置されているため、ユーザの手指の挿入はキャリッジ35により妨げられる。この結果、用紙の詰まりが生じていない場合にジャムカバー33が開放されることを抑制し、ユーザがエンコーダスケール37に触れることを抑制できる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る記録装置1aについて、図7から図9を参照しながら説明する。記録装置1aの構成のうち、第1実施形態に係る記録装置1の構成と同一のものには同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
図7は、記録装置1aを示す斜視図である。図8は、記録装置1aを示す平面図である。図7及び図8は、前述したスキャナユニット5に相当する部品を省略している。図9は、記録装置1aを示す斜視図であり、本体2の一部を省略し、後述するジャムカバーセンサ6の周辺を示している。
記録装置1aのジャムカバー33aは、その左前端に突片336を有している。突片336は平面視で略矩形を呈しており、その厚みは、ジャムカバー33aの他の部位よりも小さい。図7及び図9に示されるように、突片336の下面には、下方に突出する検知片337が形成されている。
また、図7に示されるように、ハウジングアッパー25aの左前端の上面には、凹部251が形成されている。凹部251は平面視で矩形を呈している。さらに、凹部251には、鉛直方向にハウジングアッパー25aを貫通する孔253が形成されている。
ジャムカバー33aは、その後端部近傍でハウジングアッパー25aに軸支され、図7に矢印A21で示される方向に回動することができる。これにより、ジャムカバー33aは、図8に示されるように開口部31を閉止し、キャリッジ35やエンコーダスケール37を遮蔽することができる。また、ジャムカバー33aは、図7に示されるように開口部31を開放し、キャリッジ35やエンコーダスケール37を露出させることができる。
ジャムカバー33aが閉止されている場合、突片336はハウジングアッパー25aの凹部251内に配置される。このとき、突片336の下面の検知片337が、孔253に挿入される。
記録装置1aは、本体2の内部、且つ、孔253の下方に、図9に示されるジャムカバーセンサ6を備えている。ジャムカバーセンサ61は、本発明に係る第1カバー検知部の一例である。ジャムカバーセンサ61は、基板62と、発光部63と、受光部64と、を有している。基板62は、その表面に所定パターンの回路が配設されたプリント基板である。発光部63及び受光部64は、基板62に実装され、互いに間隔を空けて対向している。
ジャムカバー33aが閉止されている場合、その検知片337はハウジングアッパー25aの孔253を挿通し、図9に示されるように発光部63と受光部64との間に配置される。ジャムカバーセンサ61は、発光部63が発した光が検知片337により遮られ、受光部64が受光しないことにより、ジャムカバー33aが閉止されていることを検知する。また、検知片337が発光部63と受光部64との間から離脱した場合、発光部63が発した光は検知片337により遮られることなく受光部64に達する。ジャムカバーセンサ61は、これに基づいてジャムカバー33aが開放されていることを検知する。ジャムカバーセンサ61が検知した情報は、信号として制御装置(不図示)に送信される。
記録装置1aは、本体2の内部、且つ、タンクカバー47aの後方に、タンクカバー47aの開閉状態を検知するタンクカバーセンサ(不図示)を備えている。タンクカバーセンサは、本発明に係る第2カバー検知部の一例である。タンクカバーセンサとして、例えば、前述したジャムカバーセンサ61と同様に一対の発光部と受光部を有するものを採用することができる。タンクカバーセンサが検知した情報は、信号として制御装置に送信される。
記録装置1aの制御装置は、ジャムカバー33a及びタンクカバー47の開閉状態に基づいて、ユーザに向けて警報を発する。具体的には、制御装置は、ジャムカバー33a及びタンクカバー47の双方が開放されている場合のみ、例えば「ジャムカバーが開かれました。詰まった用紙を取り除く以外の用途では、ジャムカバーを開けないでください」等の文字情報を表示パネル21に表示させる。これにより、インクを補充する際にジャムカバー33aが開放されることを抑制し、ユーザがエンコーダスケール37に触れることを抑制できる。
尚、本発明に係る警報の形態は、このような表示パネル21による文字情報に限定されない。例えば、記録装置1aにスピーカを搭載し、ユーザへの警報として、当該スピーカからビープ音や音声を発してもよい。また、本発明に係る第1カバー検知部の検知方式は、このような透過式のものに限定されない。例えば、検知方式として、非接触反射式、メカ接点式、超音波式等を用いてもよい。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係る記録装置1bについて、図10から図13を参照しながら説明する。記録装置1bの構成のうち、第1実施形態に係る記録装置1の構成と同一のものには同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
図10は、記録装置1bを示す斜視図である。図11は、記録装置1bを示す平面図である。図10及び図11は、前述したスキャナユニット5に相当する部品を省略している。図12及び図13は、図11のXII−XII断面を示す断面図である。図12は、後述するジャムカバー33bの開放が許可されている記録装置1bを示し、図13は、ジャムカバー33bの開放が禁止されている記録装置1bを示している。
図10に示されるように、記録装置1bのジャムカバー33bは、その左右方向における略中央部であって、且つ、その前端に、係止片338を有している。係止片338は、前方に突出するともに、その先端部が下方に屈曲している。
また、ハウジングアッパー25bの左右方向における略中央部には、切欠き255が形成されている。切欠き255は平面視で矩形を呈している。
ジャムカバー33bは、その後端部近傍でハウジングアッパー25bに軸支され、図10に矢印A31で示される方向に回動することができる。これにより、ジャムカバー33bは、図11に示されるように開口部31を閉止し、キャリッジ35やエンコーダスケール37を遮蔽することができる。また、ジャムカバー33bは、図10に示されるように開口部31を開放し、キャリッジ35やエンコーダスケール37を露出させることができる。
ジャムカバー33bが閉止されている場合、係止片338はハウジングアッパー25bの切欠き255内に配置される。このとき、係止片338の先端部は、ハウジングアッパー25bの下方に配置される。
図12に示されるように、記録装置1bは、本体2の内部にロック部7を備えている。ロック部7は、レバー71と、内部カバー72と、ばね73と、可動部74と、磁石75と、コイル76と、を有している。
レバー71は、側面視で略円弧形状を呈している。レバー71の下端は軸711に軸支されており、レバー71は軸711を中心として前後方向に回動できる。レバー71は、コイルばねであるばね73を介して、内部カバー72と連結されている。ばね73は、その復元力により、後方に向かう力をレバー71に付与している。
レバー71のうち、軸711の近傍の部位には、左方に突出するピン713が設けられている。レバー71は、このピン713において可動部74に連結されている。可動部74は強磁性体であり、磁石75の磁力が作用する位置に配置されている。コイル76は、電線を捲回することにより構成されており、記録装置1bの制御装置(不図示)から電力の供給を受ける。
第1収容部3内における用紙の詰まりは、不図示の検出機構により検出される。制御装置は、当該検出機構により用紙の詰まりが検出されている場合は、コイル76に電力を供給しない。したがって、コイル76において磁界は生成されず、図12に示されるように、可動部74が磁石75に引き寄せられる。可動部74は、ピン713に作用し、レバー71をジャムカバー33bの係止片338から離れた位置に移動させる。つまり、レバー71は、係止片338の上方への移動を妨げない位置に配置される。この結果、ユーザはジャムカバー33bを開放するとともに、第1収容部3内に手指を挿入し、詰まった用紙を摘まんで排出することができる。
一方、検出機構により用紙の詰まりが検出されていない場合は、制御装置は、コイル76に電力を供給する。これにより、コイル76において磁界が生成され、可動部74が磁化される。可動部74と磁石75との間に斥力が生じ、可動部74は後方に移動する。このとき、可動部74は、ピン713に作用し、レバー71をジャムカバー33bの係止片338の上方に移動させる。つまり、レバー71は、係止片338の上方への移動を妨げる位置に配置される。この結果、ジャムカバー33bが開放されることを抑制できる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態に係る記録装置1cについて、図14から図18を参照しながら説明する。記録装置1cの構成のうち、第1実施形態に係る記録装置1の構成と同一のものには同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
図14及び図17は、記録装置1cを示す斜視図である。図14は、後述するスキャナユニット5cが閉止されている記録装置1cを示し、図17は、スキャナユニット5cが開放されている記録装置1cを示している。図15、図16及び図18は、図14のXV−XV断面を示す断面図である。図15は、スキャナユニット5cが閉止されている状態を示し、図16及び図18は、スキャナユニット5cが開放されている状態を示している。
記録装置1cのスキャナユニット5cは、本発明に係る本体カバーの一例である。スキャナユニット5cは、スキャナカバー51cと、スキャナハウジング52cと、を有している。図14に示されるように、スキャナユニット5cは、その後端部近傍を中心として矢印A41で示される方向に回動することができる。
スキャナハウジング52cとジャムカバー33とは、リンク機構8を介して互いに連結されている。図15に示されるように、リンク機構8は、第1リンク81と、第2リンク82と、を有している。第1リンク81及び第2リンク82は、いずれも棒形状を呈している。第1リンク81の一端はピン84を介してスキャナハウジング52cに連結され、第1リンク81はピン84を中心として回動することができる。また、第2リンク82の一端はピン88を介してジャムカバー33に連結され、第2リンク82はピン88を中心として回動することができる。さらに、第1リンク81の他端と第2リンク82の他端とは、ピン86を介して互いに連結されている。
第1リンク81及び第2リンク82が、ピン84,86,88を中心として回動することにより、リンク機構8は、全体として屈曲及び伸長することができる。具体的には、スキャナユニット5cが閉止されている際、リンク機構8は、図15に示されるように屈曲している。このとき、リンク機構8は、ハウジングアッパー25cに形成されているスリット257内に配置されている。スリット257は、前後方向に沿って延び、ジャムカバー33の右端と対向している。
ユーザがスキャナユニット5cを回動させると、スキャナユニット5cはピン84を介してリンク機構8を引き上げる。これに伴い、リンク機構8はスリット257から退出し、伸長し始める。リンク機構8が屈曲している間(つまり、後述するようにスキャナユニット5cとハウジングアッパー25cの上面とが成す角度がθ1となるまで)は、リンク機構8はジャムカバー33に作用しない。
図16に示されるように、スキャナユニット5cとハウジングアッパー25cの上面とが成す角度がθ1となるまで、ユーザがスキャナユニット5cを回動させると、リンク機構8は伸長を終え、全体として略直線状となる。すなわち、ピン84,86,88が、略同一直線上に並ぶように配置される。スキャナユニット5cは、ハウジングアッパー25cの上面と成す角度がθ1となった際に仮固定される。つまり、ユーザがスキャナユニット5cから手を離しても、スキャナユニット5cは静止し、当該角度はθ1のまま維持される。
ユーザがスキャナユニット5cをさらに回動させると、ピン88を介してリンク機構8と連結しているジャムカバー33が吊り上げられ、第1収容部3が開放される。すなわち、図17及び図18に示されるように、スキャナユニット5cとハウジングアッパー25cの上面とが成す角度がθ1よりも大きいθ2になった場合、リンク機構8はジャムカバー33を開放させるように作用する。
この態様によれば、スキャナユニット5cとハウジングアッパー25cとが成す角度がθ1以下である範囲にスキャナユニット5cが配置されている場合、リンク機構8はジャムカバー33に作用せず、ジャムカバー33が開放されることは無い。ユーザが、スキャナユニット5cとハウジングアッパー25cとが成す角度がθ1よりも大きくなるようにスキャナユニット5cを回動させると、ジャムカバー33はリンク機構8を介してスキャナユニット5cにより吊り上げられ、開放される。したがって、ユーザはスキャナユニット5cを大きく回動させなければジャムカバー33を開放することができないため、ユーザがエンコーダスケール37に触れることを抑制できる。また、スキャナユニット5cを、ハウジングアッパー25cの上面と成す角度がθ1となった際に仮固定されるように構成することにより、第1収容部3内において用紙の詰まりが生じている場合以外に、ユーザによりジャムカバー33が開放されることを抑制できる。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態に係る記録装置1dについて、図19から図22を参照しながら説明する。記録装置1dの構成のうち、第1実施形態に係る記録装置1の構成と同一のものには同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
図19から図21は、記録装置1dを示す斜視図である。図19は、後述するスキャナユニット5dが閉止されている記録装置1dを示し、図20は、スキャナユニット5dが開放されている記録装置1dを示している。図21は、スキャナユニット5dが閉止され、タンクカバー47dが開放されている記録装置1dを示している。図22は、図21のXXII−XXII断面を示す断面図である。
記録装置1dのスキャナユニット5dは、本発明に係る第1カバーの一例である。すなわち、記録装置1dは、前述した他の実施形態と異なり、ジャムカバー33(図2等参照)を備えていない。記録装置1dは、図20に示されるように、スキャナユニット5dがその後端部近傍を中心として矢印A51で示される方向に回動することにより、第1収容部3の開口部31を開閉する。
図20に示されるように、スキャナユニット5dは、スキャナカバー51dと、スキャナハウジング52dと、を有している。スキャナハウジング52dは、その左右方向における略中央部であって、且つ、その前端に、係止片521を有している。係止片521は、前方に突出するともに、その先端部が下方に屈曲している。
スキャナユニット5dが閉止されている場合、係止片521はハウジングアッパー25dの切欠き255内に配置される。このとき、係止片521の先端部が、ハウジングアッパー25dの下方に配置される。
第2収容部4dの開口部41dには、タンクカバー47dが配置されている。タンクカバー47dは本発明に係る第2カバーの一例である。タンクカバー47dは、スキャナユニット5dの左前端寄りの部位に切欠き473を有している。切欠き473は、スキャナユニット5dの左前端と対応する形状を呈している。これにより、タンクカバー47dは、スキャナユニット5dが閉止されている場合でも、図21に矢印A52で示される方向に回動することにより、第2収容部4dの開口部41dを開閉することができる。
図22に示されるように、記録装置1dは、本体2の内部にロック部7dを備えている。ロック部7dは、レバー71dと、内部カバー72dと、ばね73dと、可動部74dと、磁石75dと、コイル76dと、を有している。ロック部7dは、前述した第3実施形態に係るロック部7と同様に、制御装置がコイル76dへの電力供給を制御することにより、レバー71dを移動させる。
第1収容部3内における用紙の詰まりは、不図示の検出機構により検出される。制御装置は、当該検出機構により用紙の詰まりが検出されている場合は、コイル76dに電力を供給しない。したがって、コイル76dにおいて磁界は生成されず、レバー71dは、係止片521の上方への移動を妨げない位置に配置される。この結果、ユーザはスキャナユニット5dを開放するとともに、第1収容部3内に手指を挿入し、詰まった用紙を摘まんで排出することができる。
一方、検出装置により用紙の詰まりが検出されていない場合は、制御装置は、コイル76dに電力を供給する。これにより、コイル76dにおいて磁界が生成され、可動部74dが磁化される。可動部74dと磁石75dとの間に斥力が生じ、図22に示されるように、可動部74dは後方に移動する。このとき、可動部74dは、ピン713dに作用してレバー71dを後方に回動させ、レバー71dをスキャナユニット5dの係止片521の上方に移動させる。つまり、レバー71dは、係止片521の上方への移動を妨げる位置に配置される。この結果、スキャナユニット5dが開放されることを抑制できる。
また、図21に示されるように、タンクカバー47dが開放されると、スキャナユニット5dの右前端がタンクカバー47dの切欠き473内に配置される。このため、タンクカバー47dの一部がスキャナユニット5dの上方に配置され、スキャナユニット5dの上方への移動が妨げられる。この結果、スキャナユニット5dが開放されることを抑制できる。
この態様によれば、ユーザは、インクを補充する際はスキャナユニット5dを開放することができない。この結果、インクを補充する際にユーザがエンコーダスケール37に触れることを抑制できる。
<第6実施形態>
次に、第6実施形態に係る記録装置1eについて、図23から図25を参照しながら説明する。記録装置1eの構成のうち、第1実施形態に係る記録装置1の構成と同一のものには同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
図23及び図24は、記録装置1eを示す斜視図であり、前述したスキャナユニット5に相当する部品を省略している。図23は、後述するジャムカバー33eが開放された記録装置1eを示しており、図24は、後述するタンクカバー47eが開放された記録装置1eを示している。図25は、図24のXXV部を示す拡大図である。
記録装置1eのジャムカバー33eは、本体2の前面に設けられている。ジャムカバー33eは、本発明に係る第1カバーの一例である。また、図23に示されるように、第1収容部3の開口部31eも、本体2の前面に設けられている。ジャムカバー33eは、その下端部近傍を中心として矢印A61で示される方向に回動することにより、第1収容部3の開口部31eを開閉する。
記録装置1eのタンクカバー47eは、本発明に係る第2カバーの一例である。タンクカバー47eは、その後端部近傍で本体2に軸支され、図24に矢印A62で示される方向に回動することにより、第2収容部4の開口部41を開閉する。
図25に示されるように、開口部41の内部には、ロックピン91及びばね収容部92が設けられている。ロックピン91は、本発明に係る規制部材の一例である。ロックピン91の上面は、左方に下り勾配となるように傾斜している。また、ロックピン91の後面は平坦であり、鉛直方向に沿って延びるように形成されている。ばね収容部92は、ロックピン91の右端を保持するとともに、その内部にばね(不図示)を収容している。当該ばねは、ロックピン91を左方に付勢している。
ロックピン91は、外力を受けることにより、ばね収容部92内に収容されているばねを伸縮させながら、左右方向に移動することができる。具体的には、図25に示されるように、ロックピン91は、開口部41よりも左方に突出するように位置することができる。また、ロックピン91は、ばねを圧縮し、ばね収容部92内に進入しながら右方に移動することができる。
図23に示されるように、タンクカバー47eが閉止されている場合、ロックピン91はタンクカバー47eの内側面と当接する。これにより、ロックピン91は右方に押され、ばね収容部92内に配置される。この結果、第1収容部3内において用紙の詰まりが生じている場合に、ユーザはロックピン91に妨げられることなくジャムカバー33eを開放することができる。ユーザは開口部31eから第1収容部3内に手指を挿入し、詰まった用紙を摘まんで排出する。
一方、図24及び図25に示されるように、タンクカバー47eが開放されている場合、ロックピン91とタンクカバー47eの内側面との当接が解除される。ロックピン91は、ばねの付勢により左方に移動し、ジャムカバー33eの前方に配置される。この状態でユーザがジャムカバー33eを開放しようとしても、ジャムカバー33eはロックピン91の後面と干渉する。つまり、ロックピン91は、ジャムカバー33eの前方への移動を妨げる位置に配置される。この結果、ジャムカバー33eが開放されることを抑制できる。
タンクカバー47eを閉止するために、ユーザがタンクカバー47eを回動させると、タンクカバー47eの下端がロックピン91の上面と当接する。前述したように、ロックピン91の上面は、左方に下り勾配となるように傾斜している。したがって、ロックピン91の上面がタンクカバー47eの下端から受ける力は、右向きの成分を有している。ロックピン91はこの右向きの成分により右方に移動し、閉止されたタンクカバー47eの内側面と当接するように配置される。
この態様によれば、ユーザは、インクを補充する際はジャムカバー33eを開放することができない。この結果、インクを補充する際にユーザがエンコーダスケール37に触れることを抑制できる。
<第7実施形態>
次に、第7実施形態に係る記録装置1fについて、図26から図29を参照しながら説明する。記録装置1fの構成のうち、第1実施形態に係る記録装置1の構成と同一のものには同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
図26及び図28は、記録装置1fを示す斜視図であり、前述したスキャナユニット5に相当する部品を省略している。図26は、後述するジャムカバー33f及びタンクカバー47fが閉止された記録装置1fを示している。図27は、タンクカバー47fのみが閉止された記録装置1fを示している。図28は、ジャムカバー33fのみが閉止された記録装置1fを示している。
記録装置1fは、前述した他の実施形態と異なり、図28に示されるように第2収容部4fがキャリッジ35fに設けられている。すなわち、記録装置1fの第2収容部4fは、第1収容部3内に配置されている。第2収容部4fは、モータ(不図示)の駆動に伴い、キャリッジ35とともに第1収容部3内で左右方向に往復移動する。
図28に示されるように、第2収容部4fの開口部41fには、タンクカバー47fが配置されている。タンクカバー47fは、本発明に係る第2カバーの一例である。タンクカバー47fは、その後端部近傍でキャリッジ35fに軸支され、図27に矢印A72で示される方向に回動することができる。これにより、タンクカバー47fは、開口部41fを閉止してインクカートリッジ45を遮蔽したり、開口部41fを開放してインクカートリッジ45を露出させたりすることができる。
第1収容部3の開口部31には、ジャムカバー33fが配置されている。ジャムカバー33fは本発明に係る第1カバーの一例であり、薄板形状を呈している。ジャムカバー33fは、その後端部近傍でハウジングアッパー25fに軸支され、図27に矢印A71で示される方向に回動することができる。これにより、ジャムカバー33fは、図26に示されるように開口部31を閉止したり、図27に示されるように開口部31を開放したりすることができる。
ジャムカバー33fの右端には、切欠き38が形成されている。したがって、図26に示されるように、ジャムカバー33fが閉止されている場合でも、第1収容部3の右端の一部は、切欠き38を介して露出している。
切欠き38の幅は、タンクカバー47fの幅より若干大きい。このため、ユーザは、図28に示されるようにジャムカバー33fが閉止されている場合でも、タンクカバー47fを開放することができる。
インクカートリッジ45のインクが無くなった場合、ユーザは、ジャムカバー33fを閉止したまま、タンクカバー47fを開放する。ユーザは空になったインクカートリッジ45を第2収容部4f内から取り出すとともに、インクが充填されている新たなインクカートリッジ45を第2収容部4f内に配置する。
ここで、図29に示されるように、ジャムカバー33fには突起381が形成されている。突起381は、切欠き38において右方に突出している。ユーザがタンクカバー47fを開放する際、タンクカバー47fはこの突起381と干渉するが、撓むことにより突起381を越えて後方に移動する。開放されたタンクカバー47fは、後方から突起381と当接して係合する。突起381は、ジャムカバー33fの開放を妨げる。
この態様によれば、ユーザは、インクを補充する際はジャムカバー33fを開放することができない。この結果、インクを補充する際にユーザがエンコーダスケール37に触れることを抑制できる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されず、適宜変更することができる。
1、1a,1b,1c,1d,1e,1f:記録装置
2:本体
3:第1収容部
31,31e:開口部
33,33a,33b,33e,33f:ジャムカバー(第1カバー)
331:挿入孔
333:突起
35,35f:キャリッジ
37:エンコーダスケール
38:切欠き
4,4d,4f:第2収容部
41,41d,41f:開口部
45:インクカートリッジ(液体貯留部)
47,47a,47d,47e,47f:タンクカバー(第2カバー)
471:凹部
473:切欠き
5d:スキャナユニット(第1カバー)
61:ジャムカバーセンサ(第1カバー検知部)
7,7d:ロック部
8:リンク機構

Claims (10)

  1. 液体を用いて記録媒体に情報を記録する記録装置であって、
    第1収容部及び第2収容部を有する本体と、
    前記第1収容部内に収容され、移動しながら記録媒体に向けて液体を吐出する記録部と、
    前記第1収容部内に収容され、前記記録部の位置の検出に用いられるエンコーダスケールと、
    前記第2収容部内に収容され、前記記録部が吐出する液体を貯留する液体貯留部と、
    前記第1収容部の開口部を開閉する第1カバーと、
    前記第2収容部の開口部を開閉する第2カバーと、を備え、
    前記第1カバーは、ユーザが前記第1カバーを開閉させる際に手指を挿入する挿入孔が形成され、
    前記第2カバーが開放されている状態において、前記第2カバーは平面視において前記第1カバーの挿入孔と重合する、記録装置。
  2. 前記記録部は、
    前記記録媒体の詰まりが生じている場合は、平面視において前記挿入孔と重合しない位置に配置され、
    前記記録媒体の詰まりが生じていない場合は、平面視において前記挿入孔と重合する位置に配置される、請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記第1カバーは、前記第2カバー側に向かって突出する突起を有し、
    前記第2カバーは、前記第1カバー寄りの部位に凹部を有し、
    前記第2カバーが開放されている状態において、前記凹部は前記突起の移動を妨げる、請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記第1カバーの開閉状態を検知する第1カバー検知部と、
    前記第2カバーの開閉状態を検知する第2カバー検知部と、
    警報を発する報知部と、を備え、
    前記報知部は、前記第1カバーが開放されていることを前記第1カバー検知部が検知し、且つ、前記第2カバーが開放されていることを前記第2カバー検知部が検知した場合に、警報を発する、請求項1から3のいずれか一項に記載の記録装置。
  5. 前記第1カバーの開放を許可及び禁止するロック部を備え、
    前記ロック部は、前記第2カバーが閉止されている場合は前記第1カバーの開放を許可し、前記第2カバーが開放されている場合は前記第1カバーの開放を禁止する、請求項1,2及び4のいずれか一項に記載の記録装置。
  6. 液体を用いて記録媒体に情報を記録する記録装置であって、
    第1収容部及び第2収容部を有する本体と、
    前記第1収容部内に収容され、移動しながら記録媒体に向けて液体を吐出する記録部と、
    前記第1収容部内に収容され、前記記録部の位置の検出に用いられるエンコーダスケールと、
    前記第2収容部内に収容され、前記記録部が吐出する液体を貯留する液体貯留部と、
    前記第1収容部の開口部を開閉する第1カバーと、
    前記本体に対して回動することにより前記第1カバーを遮蔽及び開放する本体カバーと、を備え、
    前記本体カバーと前記第1カバーとは、リンク機構により互いに連結され、
    前記本体カバーと前記本体とが成す角度が所定の閾値以下である場合は、前記リンク機構は前記第1カバーに作用せず、
    前記本体カバーと前記本体とが成す角度が所定の閾値よりも大きい場合は、前記本体カバーは前記リンク機構を介して前記第1カバーを吊り上げて開放させる、記録装置。
  7. 前記第2収容部の開口部を開閉する第2カバーを備え、
    前記本体カバーは、さらに、前記第2カバーを遮蔽及び開放する、請求項6に記載の記録装置。
  8. 液体を用いて記録媒体に情報を記録する記録装置であって、
    第1収容部及び第2収容部を有する本体と、
    前記第1収容部内に収容され、移動しながら記録媒体に向けて液体を吐出する記録部と、
    前記第1収容部内に収容され、前記記録部の位置の検出に用いられるエンコーダスケールと、
    前記第2収容部内に収容され、前記記録部が吐出する液体を貯留する液体貯留部と、
    前記第1収容部の開口部を開閉する第1カバーと、
    前記第2収容部の開口部を開閉する第2カバーと、
    前記第1カバーの開放を許可及び禁止するロック部を備え、
    前記ロック部は、前記第2カバーが閉止されている場合は前記第1カバーの開放を許可し、前記第2カバーが開放されている場合は前記第1カバーの開放を禁止する、記録装置。
  9. 液体を用いて記録媒体に情報を記録する記録装置であって、
    第1収容部及び第2収容部を有する本体と、
    前記第1収容部内に収容され、移動しながら記録媒体に向けて液体を吐出する記録部と、
    前記第1収容部内に収容され、前記記録部の位置の検出に用いられるエンコーダスケールと、
    前記第2収容部内に収容され、前記記録部が吐出する液体を貯留する液体貯留部と、
    前記本体に対して回動することにより前記第1収容部の開口部を開閉する第1カバーと、
    前記第2収容部の開口部を開閉する第2カバーと、を備え、
    前記第1カバーは、切欠き部を有し、
    前記第2カバーが開放されている状態において、前記第1カバーは、前記第2カバーが前記切欠き部内に配置されることにより回動が規制される、記録装置。
  10. 液体を用いて記録媒体に情報を記録する記録装置であって、
    第1収容部及び第2収容部を有する本体と、
    前記第1収容部内に収容され、移動しながら記録媒体に向けて液体を吐出する記録部と、
    前記第1収容部内に収容され、前記記録部の位置の検出に用いられるエンコーダスケールと、
    前記第2収容部内に収容され、前記記録部が吐出する液体を貯留する液体貯留部と、
    前記本体に対して回動することにより前記第1収容部の開口部を開閉する第1カバーと、
    前記第2収容部の開口部を開閉する第2カバーと、
    前記第2カバーの開閉に基づいて前記第1カバーの近傍で進退する規制部材と、を備え、
    前記規制部材は、前記第2カバーが閉止されている場合は前記第1カバーの近傍から退避し、前記第2カバーが開放されている場合は前記第1カバーの近傍に進出して前記第1カバーの回動を規制する、記録装置。
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