JP2015044395A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】2つの開閉体を備え、より一層操作性を向上させた記録装置を提供する。【解決手段】インクジェットプリンター1は、記録ヘッドを内部に備えた筐体2と、筐体2の上部の少なくとも一部を開閉する第1開閉体としての上部カバー3と、筐体2の周囲の少なくとも一部である排紙口6を開閉し、上部カバー3が開いた状態では開いており、上部カバー3の閉動作に応じて閉じる第2開閉体としての排紙口シャッター7とを備えている。これにより、第1開閉体と第2開閉体とを備えた記録装置において、第1開閉体と第2開閉体の双方を閉じる際に各々を個別に閉じる必要がなく、操作性が向上する【選択図】図2
Description
本発明は、ファクシミリやプリンター等に代表される記録装置に関する。
記録装置の一例としてのプリンターには、2つの開閉体が連動して動作するものがある。特許文献1に示すプリンターは、装置上面に設けられた給紙開口部を覆う給紙カバーと、装置前面に設けられた排紙口を覆う排紙口カバーを備えている。給紙カバーには磁石ユニットが設けられており、また排紙口カバーには金属部材が設けられている。
給紙カバーと排紙口カバーとが閉じた状態では、給紙カバーの磁石ユニットと、排紙口カバーの金属部材とが互いに吸着することでロック状態となり、シェル構造をなす。そして、給紙カバーを開くことに連動して、排紙口カバーは自重により自動的に開く様になっている。
特許文献1に示すプリンターは、以上の様な構成により、排紙口カバーを開かずに印刷を行ってしまうことによる紙詰まりを防止している。
特許文献1に示すプリンターは、以上の様な構成により、排紙口カバーを開かずに印刷を行ってしまうことによる紙詰まりを防止している。
上述した特許文献1記載のプリンターは、給紙カバーと排紙口カバーとを互いに吸着させてシェル構造をなす様に構成されており、給紙カバーを開くと排紙口カバーが開く構造であるものの、閉じる際には、給紙カバーと排紙口カバーをそれぞれ閉じる必要がある。即ち、双方を閉じる状態にするために、複数回の操作(アクション)が必要となる。
即ち、プリンターを使用する際に、給紙カバーを開けることによって、排紙口カバーが開く機構は、排紙口カバーの開き忘れに対する紙ジャムを回避するために有効である。しかし、使用者は一般的にプリンターを使用しないときに給紙カバーを閉めることは実施するが、上記のように複数回の操作が必要となることによって、排紙口のカバーを閉め忘れ、あるいは、閉じることをしないことが想定される。その場合、埃、塵などにより、記録装置本体に悪影響を及ぼすことが懸念される。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、2つの開閉体即ち給紙カバーと排紙口カバーを備えた記録装置において、給紙カバーを閉じると排紙口カバーが閉じる動作もワンタッチでできる構成を兼ね備えた、より一層操作性を向上させる記録装置を得ることにある。また本発明のもう一つの技術的課題は、2つの開閉体即ち給紙カバーと排紙口カバーを備えた記録装置において、カバーを開く際の動作を容易に行うことができる記録装置を得ることにある。本発明は、上述した2つの技術的課題の少なくともいずれかを解決することを目的とする。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る記録装置は、媒体に記録を行う記録手段を内部に備えた筐体と、前記筐体の上部の少なくとも一部を開閉する第1開閉体と、前記筐体の周囲の少なくとも一部を開閉し、前記第1開閉体の閉動作に応じて閉じる第2開閉体とを備えたことを特徴とする。
本態様によれば、第1開閉体と第2開閉体とを備えた記録装置において、第2開閉体は、第1開閉体の閉動作に応じて閉じることができるので、第1開閉体と第2開閉体の双方を閉じる際に各々を個別に閉じる必要がなく、ワンアクションで済み、操作性が向上する。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記第2開閉体は、前記第1開閉体の開動作に応じて開くことを特徴とする。
本態様によれば、第1開閉体を開けば第2開閉体が開くので、双方を開く操作に関してもワンアクションで済み、操作性が向上する。
本態様によれば、第1開閉体を開けば第2開閉体が開くので、双方を開く操作に関してもワンアクションで済み、操作性が向上する。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記第1開閉体は、開いた状態において給送前の媒体を支持し、前記第2開閉体は、記録が行われて排出される媒体の排出口を開閉することを特徴とする。
本態様によれば、筐体上部を開閉する第1開閉体が給送前の媒体を支持する手段を兼用するので、装置の低コスト化を図ることができる。
本態様によれば、筐体上部を開閉する第1開閉体が給送前の媒体を支持する手段を兼用するので、装置の低コスト化を図ることができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記第2開閉体は、上方向にスライドすることにより前記排出口を開放することを特徴とする。
本態様によれば、前記第2開閉体は、上方向にスライドすることにより前記排出口を開放するので、前記排出口より下側に前記第2開閉体がスライドする領域を確保する必要がなく、装置の高さ寸法増加を抑えることができる。加えて、装置前方側に前記第2開閉体を開く為のスペースが不要となる。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記第1開閉体は、前記筐体と対向する面に、支持される媒体のエッジ位置を規制する突起を備え、前記第1開閉体が閉じる際、前記突起が前記第2開閉体を閉方向に押すことを特徴とする。
本態様によれば、前記第1開閉体に設けられた、媒体のエッジ位置を規制する突起が、前記第2開閉体を閉方向に押すので、前記第1開閉体の閉動作に応じて前記第2開閉体を閉じる構成を、構造簡単にして且つ低コストに得ることができる。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記突起は、前記第1開閉体に支持される媒体の両サイドに配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記突起は、前記第1開閉体に支持される媒体の両サイドに配置されているので、前記第2開閉体は、少なくとも2点において前記第1開閉体から閉方向の力を受ける。これにより、前記第2開閉体を円滑に閉じることができる。
本態様によれば、前記突起は、前記第1開閉体に支持される媒体の両サイドに配置されているので、前記第2開閉体は、少なくとも2点において前記第1開閉体から閉方向の力を受ける。これにより、前記第2開閉体を円滑に閉じることができる。
本発明の第7の態様は、第1から第6の態様のいずれかにおいて、前記第2開閉体は、付勢手段によって開方向に付勢されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記第2開閉体は、付勢手段によって閉方向に付勢されているので、前記第1開閉体が開いた状態において前記第2開閉体を開放する構成を、構造簡単にして且つ低コストに得ることができる。
本態様によれば、前記第2開閉体は、付勢手段によって閉方向に付勢されているので、前記第1開閉体が開いた状態において前記第2開閉体を開放する構成を、構造簡単にして且つ低コストに得ることができる。
本発明の第8の態様は、媒体に記録を行う記録手段を内部に備えた筐体と、前記筐体の上部の少なくとも一部を開閉する第1開閉体と、前記筐体の周囲の少なくとも一部を開閉する第2開閉体と、を備え、前記第1開閉体は、前記第2開閉体の開動作に応じて開くことを特徴とする。
本態様によれば、第1開閉体と第2開閉体とを備えた記録装置において、第1開閉体は、第2開閉体の開動作に応じて開くので、第1開閉体と第2開閉体の双方を開く際に各々を個別に開く必要がなく、ワンアクションで済み、操作性が向上する。
本発明の第9の態様は、第8の態様において、前記第1開閉体は、開いた状態において給送前の媒体を支持し、前記第2開閉体は、記録が行われて排出される媒体の排出口を開閉することを特徴とする。
本態様によれば、筐体上部を開閉する第1開閉体が給送前の媒体を支持する手段を兼用するので、装置の低コスト化を図ることができる。
本態様によれば、筐体上部を開閉する第1開閉体が給送前の媒体を支持する手段を兼用するので、装置の低コスト化を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、以下説明する実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることを前提として、以下本発明の一実施形態を説明するものとする。
図1及び図2は本発明に係る「記録装置」の一実施形態であるインクジェットプリンター(以下「プリンター」と言う)1の外観斜視図であり、図1は上部カバー3及び排紙口シャッター7の双方が閉じた状態を、図2は上部カバー3及び排紙口シャッター7の双方が開いた状態を示す。
図3(A)及び図3(B)はプリンター1の前方側をy−z平面で切断した断面図であり、図3(A)は上部カバー3及び排紙口シャッター7の双方が閉じた状態を、図3(B)は上部カバー3及び排紙口シャッター7の双方が開いた状態を示す。
また、図4はプリンター1の前方側をx−z平面で切断した断面図、図5はプリンター1の前方側をx−y平面で切断した断面図である。
また、図4はプリンター1の前方側をx−z平面で切断した断面図、図5はプリンター1の前方側をx−y平面で切断した断面図である。
更に、図6(A)及び図6(B)は本発明の他の実施形態に係るプリンターの前方側をy−z平面で切断した断面図であり、図6(A)は上部カバー3及び排紙口シャッター20の双方が閉じた状態を、図6(B)は上部カバー3及び排紙口シャッター20の双方が開いた状態を示す。
尚、各図に示すx−y−z直交座標系は、x方向及びy方向が水平方向であり、このうちx方向は用紙幅方向であり、また装置左右方向でもある。またy方向は用紙搬送方向であり、また装置奥行き方向でもある。更に、z方向は重力方向であり、装置高さ方向でもある。
図1においてプリンター1は、筐体2により外観が形成されており、その大きさと形状は、携帯性を考慮して小型に、そして薄型に形成されている。
上面には本発明の「第1開閉体」の一例である上部カバー3が、装置上部を開閉可能に設けられ、装置前方には本発明の「第2開閉体」の一例である排紙口シャッター7が、排紙口6を開閉可能に設けられている。尚、符号2aは筐体2の前面を示しており、排紙口6は前面2aに形成されている。
上面には本発明の「第1開閉体」の一例である上部カバー3が、装置上部を開閉可能に設けられ、装置前方には本発明の「第2開閉体」の一例である排紙口シャッター7が、排紙口6を開閉可能に設けられている。尚、符号2aは筐体2の前面を示しており、排紙口6は前面2aに形成されている。
プリンター1は、記録動作と用紙搬送動作とを交互に行うことで記録を完了させる所謂シリアル型のインクジェットプリンターであり、その大まかな構成は図3に示されている。符号14は、図示しない給紙部から給紙された用紙を搬送する搬送ローラー対であり、この搬送ローラー対の下流に、インクジェット記録ヘッド13が設けられている。
インクジェット記録ヘッド13はキャリッジ12に設けられ、当該キャリッジ12は、図示しないインクカートリッジを搭載するとともに、図示しない駆動モーターからの動力を受け、用紙幅方向に往復動する。インクジェット記録ヘッド13と対向する位置には媒体の一例としての記録用紙(単票紙:以下「用紙P」と言う)を支持する用紙支持部材16が設けられ、インクジェット記録ヘッド13及び用紙支持部材16の下流側には、記録の行われた用紙Pを排出する排出ローラー対15が設けられている。
前面2aに形成される排紙口6は排出ローラー対15の下流側に位置し、プリンター1において使用が想定される最大サイズの用紙Pの幅よりも、更に大きめの幅に形成されている。第2開閉体としての排紙口シャッター7は、この排紙口6を閉じる状態(図1及び図3(A))と、排紙口6を開く状態(図2及び図3(B))と、をとり得る。
一方、装置上面を開閉する上部カバー3は、装置後部に設けられた不図示の回動軸を中心に回動可能に設けられており、回動することにより、装置上部を閉じる姿勢(図1及び図3(A))と、装置上部を開く姿勢(図2及び図3(B))と、をとり得る様になっている。
上部カバー3が閉じた状態では、当該上部カバー3の上面が、筐体2の上面2bと面一を成す様に構成されており、また上部カバー3の先端(自由端側の端部)が、前面2aとほぼ同じ位置となり、全体的に筐体表面に極端な段差が形成されない様に構成されている。
上部カバー3が開いた状態では、図2に示す様に装置上部に用紙給紙口4が表れ、用紙の給紙が行える様になっている。上部カバー3は、装置上部を開閉するとともに、開いた状態では、用紙給紙口4にセットされた給送前の(或いは給送中の)用紙Pを傾斜姿勢に支持する支持手段を兼ねる。
上部カバー3の先端(自由端側の端部)においてカバー内側には、突起3a、3bが形成されており、このうち一方側の突起3aは、用紙給紙口4にセットされた用紙Pの一方側のエッジ位置を規制する規制手段を構成する。そしてまた、これら突起3a、3bは、排紙口6を開閉する排紙口シャッター7を閉じる役割を果たす。
以下、更に説明する。排紙口シャッター7は、筐体2の前面2aの裏側においてz方向(上下方向)にスライド変位可能に設けられている。筐体2の前面2aの裏側には、排紙口シャッター7の幅方向(x方向)両端部を保持するとともに上下方向に案内するガイド9a、9bが設けられていて(図5)、排紙口シャッター7は、ガイド9a、9bにより、y方向及びx方向に移動しないよう規制されている。
尚、装置の美観を確保するとともに装置内部への塵埃の侵入を効果的に防ぐ観点において、排紙口シャッター7とガイド9a、9bとの間のy方向のガタ(クリアランス)は、小さいことが好ましい。また、排紙口シャッター7の円滑な上下動を確保するため、排紙口シャッター7とガイド9a、9bとの間のx方向のガタ(クリアランス)は、大きめであることが好ましい。
図4に示す様に、排紙口シャッター7の両端部には、ばね掛止部7cが形成されており、このばね掛止部7cと、筐体2の前面2aの裏側に形成されたばね掛止部10との間に、付勢手段の一例である引っ張りばね8が設けられている。これにより排紙口シャッター7は、常に上方向、即ち排紙口6を開く方向に付勢されており、排紙口シャッター7は外力が付与されなければ、排紙口6を開く状態(図2、図3(B))を維持する様になっている。
一方、排紙口シャッター7の上部において幅方向(x方向)両側には、突起7a、7bが形成されている。これら突起7a、7bは、排紙口シャッター7が開いた状態において図2、図3(B)に示される様に筐体2の前面2a上部に表れる様に設けられている。但し、これは一例であり、排紙口シャッター7が開いた状態において突起7a、7bが外部に露呈せず、筐体2の内部に位置する構成であっても良い。
排紙口シャッター7に設けられた突起7a、7bのこれらは、上部カバー3に設けられた突起3a、3bに対応した位置(x方向において同じ位置)に設けられている。そして上部カバー3が開いた状態から閉じる際、上部カバー3に設けられた突起3a、3bが、排紙口シャッター7に設けられた突起7a、7bにそれぞれ当接し、押し下げる。
これにより排紙口シャッター7は、引っ張りばね8の付勢力に抗して下方に押し下げられ、図1及び図3(A)に示す閉状態となる。
これにより排紙口シャッター7は、引っ張りばね8の付勢力に抗して下方に押し下げられ、図1及び図3(A)に示す閉状態となる。
尚、以上説明した筐体2、上部カバー3、排紙口シャッター7、のこれらは、樹脂材料により形成されている。
以上説明したように、本発明に係る記録装置の一実施形態としてのインクジェットプリンター1は、媒体の一例としての用紙Pに記録を行う記録手段を構成するインクジェット記録ヘッド13を内部に備えた筐体2と、筐体2の上部の少なくとも一部を開閉する第1開閉体としての上部カバー3と、筐体2の周囲の少なくとも一部である排紙口6を開閉し、上部カバー3が開いた状態では開いており、上部カバー3の閉動作に応じて閉じる第2開閉体としての排紙口シャッター7とを備えている。
これにより、第1開閉体(本実施形態において上部カバー3)と第2開閉体(本実施形態において排紙口シャッター7)とを備えた記録装置において、第1開閉体と第2開閉体の双方を閉じる際に各々を個別に閉じる必要がなく、ワンアクションで済み、操作性が向上する。また、第1開閉体を開けば第2開閉体が開くので、双方を開く操作に関してもワンアクションで済み、操作性が向上する。
尚、上記本発明の内容に任意的に付加できる構成として、以下の点が挙げられる。例えば、本実施形態では筐体2の上部を開閉する上部カバー3が、給送前の用紙Pを支持する支持手段を兼用する構成を採用する。これにより、装置の低コスト化を図ることができる。
また、例えば本実施形態において排紙口シャッター7は、上方向にスライドすることにより用紙排出口6を開放する。これにより、用紙排出口6より下側に排紙口シャッターがスライドする領域を確保する必要がなく、装置の高さ寸法増加を抑えることができる。加えて、装置前方側に第2開閉体(排紙口シャッター7)を開く為のスペースが不要となる。
また、例えば本実施形態において上部カバー3は、筐体2と対向する面に、支持される用紙Pのエッジ位置を規制する突起3aを備え、上部カバー3が閉じる際、突起3aが排紙口シャッター7を押す。これにより、上部カバー3の閉動作に応じて排紙口シャッター7を閉じる構成を、構造簡単にして且つ低コストに得ることができる。
また、例えば本実施形態におい突起3a、3bは、上部カバー3に支持される用紙Pの両サイドに配置されている。これにより排紙口シャッター7は、少なくとも2点において上部カバー3から閉方向の力を受ける。従って排紙口シャッター7が閉じる際、左右(x方向)で傾くことなく均等に閉じることができ、即ち所謂「こじり」を防止することができる。
また、例えば本実施形態において排紙口シャッター7は、付勢手段としての引っ張りばね8によって開方向に付勢されている。これにより、上部カバー3が開いた状態において排紙口シャッター7を開放する構成を、構造簡単にして且つ低コストに得ることができる。
続いて図6(A)、(B)を参照しつつ本発明の他の実施形態の一例について説明する。図6(A)は既に説明した図3(A)に対応し、排紙口シャッター(本実施形態では符号20を付す)が閉じている状態を示している。同様に、図6(B)は既に説明した図3(B)に対応し、排紙口シャッター20が開いている状態を示している。尚、各図において既に説明した構成と同一の構成には同一符号を付してあり、以下では重複の説明は避けるものとする。
図6(A)、(B)に示す排紙口シャッター20は、筐体2の内側において回動中心20aを中心にして図の時計回り方向及び反時計回り方向に回動可能に設けられ、回動することにより、用紙排紙口6を開閉する様に設けられている。
より詳しくは、排紙口シャッター20は、不図示の付勢手段によって、開き方向(図6の反時計回り方向)に付勢された状態に設けられている。
より詳しくは、排紙口シャッター20は、不図示の付勢手段によって、開き方向(図6の反時計回り方向)に付勢された状態に設けられている。
一方、排紙口シャッター20の上方には、筐体2の前面2aの裏面に沿って、上下方向にスライド可能なスライダー21が設けられている。スライダー21は、上方から下方に垂れ下がる様な形態を成すとともに排紙口シャッター20と係合可能な係合片21aを備えている。
また、スライダー21は、その上部に、図2及び図3に示した突起7a、7bと同様に筐体2の上部に突出可能な突起21bを有している。この突起21bは、既に説明した突起7a、7bと同様に上部カバー3に設けられた突起3a、3bに対応した位置(x方向において同じ位置)に設けられている。
スライダー21は不図示の付勢手段によって上方向に付勢された状態に設けられており、上部カバー3が開いた状態では、図6(B)に示す様に上方向にスライドして位置している。またスライダー21の位置では、下部の係合片21aが、図6(B)に示す様に排紙口シャッター20から離れており、従って排紙口シャッター20は開放姿勢をとる。
この状態から、上部カバー3が閉じると、上部カバー3に設けられた突起3a、3bが、スライダー21に設けられた突起21bに当接し、押し下げる。これによりスライダー21は、下方向にスライドする。スライダー21が下方向にスライドすると、スライダー21の下部の係合片21aが、図6(B)から図6(A)への変化に示す様に、排紙口シャッター20を閉方向に回動させ、排紙口シャッター20が閉状態となる。
以上の構成によっても、第1開閉体(本実施形態において上部カバー3)と第2開閉体(本実施形態において排紙口シャッター20)とを備えた記録装置において、第1開閉体と第2開閉体の双方を閉じる際に各々を個別に閉じる必要がなく、操作性が向上する。
続いて図7及び図8(A)、(B)を参照しつつ本発明の第1開閉体及び第2開閉体の他の実施形態について説明する。図7は第1開閉体の他の実施形態に係る上部カバー30及び第2開閉体の他の実施形態に係る排紙口カバー33の側面図、図8(A)、図8(B)は上部カバー30及び排紙口カバー33の側面図(部分拡大図)である。上部カバー30は上述した上部カバー3に代えて設けられ、また排紙口カバー33は上述した排紙口シャッター7に代えて設けられるものである。
上部カバー30は、回動軸30aを中心に回動(図7及び図8の時計回り方向及び反時計回り方向)することにより装置上部を開閉可能に設けられ、排紙口カバー33は、回動軸33aを中心に回動(図7及び図8の時計回り方向及び反時計回り方向)することにより排紙口6を開閉する。本実施形態でも、既に説明した実施形態と同様に上部カバー30が開いた状態で装置上部に用紙給紙口4が表れ、用紙の給紙が行える。また上部カバー30は、装置上部を開閉するとともに、開いた状態では、用紙給紙口4にセットされた給送前の(或いは給送中の)用紙Pを傾斜姿勢に支持する支持手段を兼ねる。
上部カバー30の回動軸30aにはコイルばね31が設けられ、このコイルばね31により上部カバー30に常時開方向への付勢力が付与された状態となっている。
一方、排紙口カバー33にはコイルばね34が係合し、このコイルばね34により、排紙口カバー33の姿勢に応じて、当該排紙口カバー33に閉方向或いは開方向への付勢力が付与される。
一方、排紙口カバー33にはコイルばね34が係合し、このコイルばね34により、排紙口カバー33の姿勢に応じて、当該排紙口カバー33に閉方向或いは開方向への付勢力が付与される。
より詳しくは、コイルばね34は軸35に対し図7及び図8の時計回り方向及び反時計回り方向に回動可能に設けられているとともに、第1端部34aが排紙口カバー33に係合し、第2端部34bが不図示の固定部に係合している。第1端部34aと排紙口カバー33との係合部位は排紙口カバー33の回動とともに変位し、第2端部34bと不図示の固定部との係合部位は変位しない。
コイルばね34は第1端部34aと第2端部34bとが離れる方向に付勢力を発揮する。これにより排紙口カバー33が閉じているとき(図7及び図8(B))、コイルばね34は排紙口カバー33に対し閉方向(図7及び図8の時計回り方向)の付勢力を付与する。この状態から排紙口カバー33を開くと、その途中でコイルばね33の付勢力は排紙口カバー33を閉じる方向から開く方向に向きが変化し、排紙口カバー33が完全に開いた状態(図8(A))では排紙口カバー33を開いた状態に維持する。尚、符号33bは、排紙口カバー33を開閉する際のつまみである。
一方、上部カバー33には係合フック30bが形成されており、上部カバー30及び排紙口カバー33の双方が閉じた状態では、係合フック30bが排紙口カバー33に形成された係合フック33cと係合し、閉じた状態が維持される(図7の状態)。即ち、上部カバー30は排紙口カバー33によって閉じた状態が維持される。排紙口カバー33は、コイルばね34の付勢力によって閉じた状態が維持される。
この様に双方が閉じた状態から、排紙口カバー33を開くと、係合フック30bと係合フック33cとの係合状態が解除され、上部カバー30はコイルばね31の付勢力によって開く。
尚、排紙口カバー33が開いた状態で上部カバー30を閉じると、図8(A)に示す様に上部カバー30の係合フック30bが、排紙口カバー33の被押圧部33eを押し下げ、排紙口カバー33を閉方向に回動させる。その結果排紙口カバー33は閉じる。
尚、排紙口カバー33が開いた状態で上部カバー30を閉じると、図8(B)に示す様に上部カバー30の係合フック30bが、排紙口カバー33の係合斜面33dに沿って移動し、係合フック33cと係合することができる。即ち、排紙口カバー33が開いた状態で上部カバー30を閉じても、上部カバー30の係合フック30bが排紙口カバー33に引っ掛かることなく、円滑に閉じることができる。
尚、排紙口カバー33が開いた状態で上部カバー30を閉じると、図8(B)に示す様に上部カバー30の係合フック30bが、排紙口カバー33の係合斜面33dに沿って移動し、係合フック33cと係合することができる。即ち、排紙口カバー33が開いた状態で上部カバー30を閉じても、上部カバー30の係合フック30bが排紙口カバー33に引っ掛かることなく、円滑に閉じることができる。
以上説明したように、上部カバー30と排紙口カバー33とを備えた構成において、上部カバー30は、排紙口カバー33の開動作に応じて開くので、上部カバー30と排紙口カバー33の双方を開く際に各々を個別に開く必要がなく、ワンアクションで済み、操作性が向上する。
以上説明した各実施形態の各構成要素について、開示した内容に限定されないことは言うまでもなく、適宜変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施形態では、第1開閉体としての上部カバー3及び上部カバー30は筐体2の上面の一部を開閉するが、筐体2の上面全体を開閉する大きさであっても良い。同様に、第2開閉体としての排紙口シャッター7及び排紙口カバー33は、筐体2の周囲において前面の一部を開閉するが、前面の全体を開閉する大きさであっても良い。
更に、本実施形態ではキャリッジ12にインクカートリッジ(不図示)を搭載する、所謂オンキャリッジタイプであるが、インクカートリッジがキャリッジ12から独立して設けられ、インクカートリッジと記録ヘッドとがインクチューブで接続された、所謂オフキャリッジタイプであっても良い。その場合、インク収容部としてのインクカートリッジは、筐体2の内側に設けても、筐体2の外側に設けても、いずれであっても良い。
また、記録ヘッド13は、所定方向に移動しながら記録を行う所謂シリアルタイプのほか、固定的に設けられるとともに記録領域をカバーする長さを有する、所謂ラインヘッドであっても良い。
1 インクジェットプリンター、2 筐体、2a 前面、2b 上面、3 上部カバー(第1開閉体)、3a、3b 突起、4 用紙給紙口、6 排紙口、7 排紙口シャッター(第2開閉体)、7a、7b 突起、7c ばね掛止部、8 引っ張りばね、9a、9b
ガイド、10 ばね掛止部、12 キャリッジ、13 記録ヘッド、14 搬送ローラー対、
15 排出ローラー対、16 用紙支持部材、20 排紙口シャッター、21 スライダー、21a 係合片、21b 突起、P 記録用紙、
ガイド、10 ばね掛止部、12 キャリッジ、13 記録ヘッド、14 搬送ローラー対、
15 排出ローラー対、16 用紙支持部材、20 排紙口シャッター、21 スライダー、21a 係合片、21b 突起、P 記録用紙、
Claims (9)
- 媒体に記録を行う記録手段を内部に備えた筐体と、
前記筐体の上部の少なくとも一部を開閉する第1開閉体と、
前記筐体の周囲の少なくとも一部を開閉し、前記第1開閉体の閉動作に応じて閉じる第2開閉体と、
を備えた記録装置。 - 請求項1に記載の記録装置において、前記第2開閉体は、前記第1開閉体の開動作に応じて開くことを特徴とする記録装置。
- 請求項1または請求項2に記載の記録装置において、前記第1開閉体は、開いた状態において給送前の媒体を支持し、
前記第2開閉体は、記録が行われて排出される媒体の排出口を開閉する、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項3に記載の記録装置において、前記第2開閉体は、上方向にスライドすることにより前記排出口を開放する、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項4に記載の記録装置において、前記第1開閉体は、前記筐体と対向する面に、支持される媒体のエッジ位置を規制する突起を備え、
前記第1開閉体が閉じる際、前記突起が前記第2開閉体を閉方向に押す、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項5に記載の記録装置において、前記突起は、前記第1開閉体に支持される媒体の両サイドに配置されている、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の記録装置において、前記第2開閉体は、付勢手段によって開方向に付勢されている、
ことを特徴とする記録装置。 - 媒体に記録を行う記録手段を内部に備えた筐体と、
前記筐体の上部の少なくとも一部を開閉する第1開閉体と、
前記筐体の周囲の少なくとも一部を開閉する第2開閉体と、を備え、
前記第1開閉体は、前記第2開閉体の開動作に応じて開く、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項8に記載の記録装置において、前記第1開閉体は、開いた状態において給送前の媒体を支持し、
前記第2開閉体は、記録が行われて排出される媒体の排出口を開閉する、
ことを特徴とする記録装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013223221A JP2015044395A (ja) | 2013-07-29 | 2013-10-28 | 記録装置 |
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JP2013157122 | 2013-07-29 | ||
JP2013157122 | 2013-07-29 | ||
JP2013223221A JP2015044395A (ja) | 2013-07-29 | 2013-10-28 | 記録装置 |
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Family Applications (1)
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JP2013223221A Pending JP2015044395A (ja) | 2013-07-29 | 2013-10-28 | 記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015044395A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017056497A1 (ja) * | 2015-09-29 | 2017-04-06 | キヤノン株式会社 | プリント装置および処理装置 |
JP2017065024A (ja) * | 2015-09-29 | 2017-04-06 | キヤノン株式会社 | プリント装置および処理装置 |
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-
2013
- 2013-10-28 JP JP2013223221A patent/JP2015044395A/ja active Pending
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