JP4984931B2 - インクカートリッジ及び記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクを貯留するためのインクカートリッジ及びこれを保持する記録装置に関する。
従来より、インクジェット記録方式の画像記録装置が知られている。画像記録装置には、インクカートリッジが着脱可能に設けられている。インクカートリッジ内のインクが空になると、ユーザによってインクカートリッジが交換される。
この種のインクカートリッジとしては、特許文献1に提案されているように、連結開口と大気連通開口が形成された側面に沿ってスライドするスライド板が設けられたものが公知である。当該インクカートリッジでは、スライド板がインク供給口及び大気連通口を同時に封止または開放する形態に変化する。また、特許文献2に提案されているように、インクカートリッジの上下方向の摺動動作によってインク吐出部を開放または閉塞するものが公知である。
特開平6−328713号公報 特開平1−291947号公報 特開平6−143611号公報
しかしながら、特許文献3に開示されたインクカートリッジの如く、インクカートリッジの側面に突出部が設けられている場合は、当該突出部を保護する必要がある。特に、この突出部が、インクカートリッジ内のインク量を検出するために光学センサによって検出光が照射される的である場合は、突出部を汚れないように保護する必要性が高い。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、側面に設けられた突出部を種々の外乱から保護することが可能なインクカートリッジ及びこれを備えた記録装置を提供することにある。
(1) 本発明のインクカートリッジは、インク貯留室を有するカートリッジ本体と、上記インク貯留室から外部へインクを導出させるインク供給口が位置する上記カートリッジ本体の壁面を介して上記インク貯留室に連続して形成される内部空間を有するように、上記一壁面から外向きに離間して配置される前壁と該前壁の左右二辺から上記一壁面に向けて延びる一対の側壁と上記前壁の上下二辺から上記一壁面に向けて延びる上壁及び下壁とを含む、透光部材で構成された突出部と、少なくとも上記側壁を覆う第1位置と上記側壁を露出する第2位置との間で移動可能なスライド部材とを具備する。
このように構成されているため、インクカートリッジの保管時は、上記スライド部材を第1位置に移動させておくことで、突出部の破損や汚れが防止される。
(2) 本発明のインクカートリッジは、上記カートリッジ本体内で揺動可能に設けられ、上記インク貯留室のインク量に応じて上記突出部に先端が進入する姿勢と上記突出部から先端が退出する姿勢とに変化するアーム部材を更に備えている
インク貯留室にインクが十分に貯留されている場合は、アーム部材の先端は突出部に進入する。一方、インク貯留室のインクが所定の液量より少なくなると、アーム部材は突出部から退出する。突出部は透光部材で構成されているため、外部からアーム部材の先端の動きを検知することが可能である。インクカートリッジがプリンタに取り付けられたときに、上記突出部を通じて内部のアーム部材の先端の動き光学センサなどで監視することにより、インク貯留室のインク量を検出することができる。
本インクカートリッジでは、第1位置に移動されたスライド部材によって突出部が覆われている。そのため、ユーザがインクカートリッジを取り扱う際に誤って突出部を持つなどして突出部を汚すことはない。これにより、突出部の汚れによるインク量の検出不良が防止される。
(3) 本発明のインクカートリッジは、上記カートリッジ本体の壁面に設けられた貫通孔を更に備える。この場合、上記スライド部材が上記第1位置に移動されたときに上記貫通孔が塞がれ、上記スライド部材が上記第2位置に移動されたときに上記貫通孔が開放される。
これにより、インクカートリッジの保管時に、スライド部材を第1位置に移動させておけば、上記貫通孔からのインク漏れやインクの蒸発が防止される。
(4) 上記貫通孔は、上記インク貯留室と大気とを連通させる大気連通口、及び上記インク貯留室から外部へインクを導出させるインク供給口の双方もしくはいずれか一方であることが好ましい。
(5) 上記突出部及び上記貫通孔は、同一面に設けられている。
これにより、突出部及び貫通孔を一度に覆いやすくなるため、スライド部材の構成、特に、スライド部材のスライド機構の構成を簡素化することができる。
(6) 本発明のインクカートリッジは、略直方体形状に形成され、内部にインク貯留室が形成されたカートリッジ本体と、上記カートリッジ本体を構成する所定の壁面の上端近傍に設けられ、上記インク貯留室と大気とを連通させる大気連通部と、上記所定の壁面の下端近傍に設けられ、上記インク貯留室から外部へインクを導出させるインク供給部と、上記所定の壁面において上記大気連通部と上記インク供給部との間に突設され、上記所定の壁面に平行で且つ上記所定の壁面の幅よりも小さい幅に形成された前面と、該前面から上記所定の壁面に対して延びる一対の側面とを含み、上記インク貯留室と連続する内部空間を有する突出部と、上記インク貯留室において上記インク供給部及び上記突出部の間の高さに設定された支点を中心にして揺動可能に支持され、上記突出部の内部空間に対して位置可能な先端部と、フロート部が設けられた後端部とを有するアーム部材と、上記突出部において上記一対の側面に沿ってスライド可能に構成され、上記一対の側面を覆う第1位置と上記一対の側面を露出する第2位置との間でスライドするスライド部材とを具備することにより、具体的に実現される。
(7) 本発明は、上述のインクカートリッジと、上記インクカートリッジが収容されるカートリッジ収容部と、を具備する記録装置として捉えることができる。
(8) 上記スライド部材は、上記カートリッジ収容部に対する上記インクカートリッジの収容方向に直交する方向に移動可能に設けられている。
(9) 上記スライド部材は、上記カートリッジ収容部に対する上記インクカートリッジの姿勢に応じた位置に移動されるものである。
これにより、スライド部材を手動で移動させる必要がなくなる。そのため、インクカートリッジの操作性が向上する。
(10) 本発明の記録装置は、上記スライド部材に設けられ、上記カートリッジ収容部の内側壁と係合する係合部と、上記カートリッジ収容部の内側壁に形成され、上記インクカートリッジの収容時に上記係合部が係合される被係合部とを更に備える。上記係合部及び上記被係合部は、上記インクカートリッジが上記カートリッジ収容部に収容される過程において、上記スライド部材を上記第1位置から上記第2位置へ移動させるものである。
これにより、インクカートリッジがカートリッジ収容部に収容されると、その収容動作に連動してスライド部材が第1位置から第2位置へ移動されて、突出部が露出される。
(11) 本発明の記録装置は、インクカートリッジと、上記インクカートリッジが収容されるカートリッジ収容部とを具備し、上記インクカートリッジは、略直方体形状に形成され、内部にインク貯留室が形成されたカートリッジ本体と、上記カートリッジ本体を構成する所定の壁面の上端近傍に設けられ、上記インク貯留室と大気とを連通させる大気連通部と、上記所定の壁面の下端近傍に設けられ、上記インク貯留室から外部へインクを導出させるインク供給部と、上記所定の壁面において上記大気連通部と上記インク供給部との間に突設され、上記所定の壁面に平行で且つ上記所定の壁面の幅よりも小さい幅に形成された前面と、該前面から上記所定の壁面に対して延びる一対の側面とを含み、上記インク貯留室と連続する内部空間を有し、透光部材で構成される突出部と、上記インク貯留室において上記インク供給部及び上記突出部の間の高さに設定された支点を中心にして揺動可能に支持され、上記突出部の内部空間に対して位置可能な先端部と、フロート部が設けられた後端部とを有するアーム部材と、上記突出部において上記一対の側面に沿って上記カートリッジ収容部に対する上記インクカートリッジの収容方向に直交する方向にスライド可能に構成され、上記一対の側面を覆う第1位置と上記一対の側面を露出する第2位置との間でスライドするスライド部材と、上記スライド部材に設けられ、上記カートリッジ収容部の内側壁と係合する係合部とを備え、上記カートリッジ収容部は、上記カートリッジ収容部の内側壁に形成され、上記インクカートリッジが上記カートリッジ収容部に収容される過程において上記係合部と係合して、上記スライド部材を上記第1位置と上記第2位置との間でスライドするように案内する被係合部と、上記インクカートリッジの収容時に露出された上記突出部の一対の側面を通じて上記アーム部材の上記先端部の位置を光学的に検出する光検出器とを備えることにより、具体的に実現される。
本発明によれば、スライド部材を第1位置にスライドさせることにより、突出部の破損や汚れを防止することができる。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
《第1実施形態》
まず、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るインクカートリッジ30が適用される複合機10の外観を示す斜視図である。
複合機10は、下部に配設されたインクジェット記録方式のプリンタ部12(本発明の記録装置の一例)と、その上部に配設されたスキャナ部13と、スキャナ部13に載置された原稿を搬送するADF15とを一体的に備えた多機能装置である。複合機10に接続されたコンピュータや外部記憶装置或いはスキャナ部13からプリンタ部12に印刷データが送信されると、該印刷データに基づいて記録用紙に画像が記録される。
図1に示されるように、複合機10の外観は、高さより横幅及び奥行きが大きい幅広薄型の直方体に概ね形成されている。プリンタ部12の筐体14の前面の略中央に開口17が形成されている。開口17の内部に記録用紙を収容するためのトレイが設けられる。なお、図1では、上記トレイが省略されている。
筐体14の前面の幅方向右端部に開口18が形成されている。開口18の内部に、ベースユニット100が設けられている。ベースユニット100は、図1に示されるように、プリンタ2の筐体14の前方側に内蔵される。このベースユニット100は、複数のケース101(本発明のカートリッジ収容部の一例)を備える。それぞれのケース101に各色のインクカートリッジ30が収容される。本実施形態では、ベースユニット100には、4つのケース101が設けられており、4つのインクカートリッジ30を収容することが可能である。各インクカートリッジ30には、プリンタ部12で使用可能なインクが貯留されており、具体的には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色のインクがそれぞれのインクカートリッジ30に貯留されている。これらインクカートリッジ30に貯留された各色のインクは、図示しないインクチューブを通じて記録ヘッドへ供給される。ベースユニット100及びインクカートリッジ30の詳細については後述する。
筐体14の前面には、扉20が設けられている。扉20は、開口18に対して回動することにより、開放姿勢と閉塞姿勢との間で姿勢変化する。具体的には、扉20は、前方へ倒伏されることによって開口18を開放して該開口18からベースユニット100を露出させる開放姿勢と、開口18を閉塞する閉塞姿勢との間で回動自在に支持されている。扉20の開閉動作は、該扉20の下端が回動軸となって装置前面側に回動することにより達成される。
次に、図2及び図3を参照して、インクカートリッジ30の構成について説明する。ここに、図2は、インクカートリッジ30の構成を示す模式図であり、(a)にインクカートリッジ30の正面図が示されており、(b)及び(c)にインクカートリッジ30の側面図が示されている。図3は、インクタンク32の構成を示す模式図であり、(a)にインクタンク32の正面図が示されており、(b)にインクタンク32の側面図が示されている。なお、図1(b)及び図2(b)には、インクタンク32の断面構造が示されている。
インクカートリッジ30は、インクタンク32(本発明のカートリッジ本体の一例)と、カバー33(本発明のスライド部材の一例)と、センサーアーム60(本発明のアーム部材の一例)とを備える。
インクタンク32はインクが貯留される容器である。インクタンク32の内部空間が、インク貯留室36である。図3に示されるように、このインクタンク32は、略直方体形状に形成されている。詳細には、インクタンク32は、幅方向に細く、高さ方向に長く、奥行き方向が上記高さ方向よりもさらに長い略直方体形状に形成されている。このインクタンク32は、透明な樹脂(以下、「透明樹脂」と称する。)で構成されている。したがって、インク貯留室36の内部が外部から光透過可能である。
インクタンク32は、図3に示されるように、略直方体形状に形成された検知窓39(本発明の突出部の一例)を備える。この検知窓39は、インク貯留室36に貯留されているインク量を視覚的或いは光学的に検知するためのものである。検知窓39は、インクタンク32の正面40の中段付近から外向き(図3(b)の左向き)へ突出している。具体的には、検知窓39は、正面40に平行で、この正面40から外向きに所定距離だけ離反された矩形状の前壁39Aと、この前壁39Aの左右の二辺を含む一対の側壁49Bと、前壁39Aの上下の二辺を含む上壁39Cおよび底壁39Dとにより区画されてなる。前壁39Aの幅(左右方向の寸法)は、インクタンク32の正面40の幅よりも小さく形成されている。この検知窓39は、インクタンク32と一体に形成されている。したがって、検知窓39は、インクタンク32と同じ材質、すなわち、透明樹脂で構成されており、外部から光透過が可能である。なお、検出窓39は、光透過性を有するものであれば、透明に限らず半透明の樹脂などで構成されていてもよい。検知窓39は、後述するように、ケース101に取り付けられた光センサ103(本発明の光検出器の一例、図5参照)によって検出光が照射される的にされる。本実施形態では、上記検出光は、側壁49Bに照射される。
なお、本実施形態では、検知窓39を含むインクタンク32を透明樹脂で構成することとしたが、紫外光などによるインクの劣化を防止するべく、インクタンク32のうち検知窓39を除く部分を遮光性を有するケースで覆ってもよく、また、遮光性を有するフィルムで被覆してもよい。また、インクタンク32の他の例として、正面40から上面41、背面42、底面43に至る各面を形成する樹脂性の環状フレームと、環状フレームの両側面の開口を被覆するフィルムとにより構成されたインクタンクを用いてもかまわない。
図3に示されるように、検知窓39の内部は空洞46を形成している。空洞46は、インク貯留室36に連続している。空洞46に、インク残量を指し示すためのセンサーアーム60のインジケータ部62が進入或いは退出する。なお、図3では、インジケータ部62が空洞46に進入した姿勢が実線で示され、インジケータ部62が空洞46から退出した姿勢が破線で示されている。
インクタンク32の内部に、センサーアーム60が設けられている。センサーアーム60は、インク貯留室36に貯留されたインクの液量を検出するための部材である。センサーアーム60は、合成樹脂で構成されている。このセンサーアーム60は、大別して、アーム本体63と、インジケータ部62と、フロート部64とを有する。
アーム本体63には、連結軸66(本発明の支点の一例)が設けられている。側面44の内壁に、連結軸66と係合する支持部が設けられている。この支持部によって連結軸66が支持されている。これにより、センサーアーム60がインクタンク32の内部において矢印67,68の方向へ揺動可能に支持される。
アーム本体63及びインジケータ部62は、側面44に直交する方向の幅が薄く形成された板状の部材で構成されている。したがって、インクカートリッジ30をケース101に装着する際に、インクタンク32がその長手方向(矢印69の方向)に揺らされてインクが同方向へ波打ったとしても、センサーアーム60はその影響をほとんど受けない。つまり、インクが矢印69の方向へ波打った場合でも、センサーアーム60は矢印67,68の方向へ揺動しない。
アーム本体63の一方端にフロート部64が設けられている。フロート部64は、内部が空洞化された中空形状に形成されている。本実施形態では、インク中において、連結軸66からフロート部64に至る部分が浮き上がるようにフロート部64が形成されている。言い換えれば、インク中において、フロート部64は浮力体の役割を担う。なお、フロート部64を中空形状とせず、連結軸66からフロート部64に至る部分或いはその一部分をインクの比重よりも小さい比重の素材で形成してもよい。
アーム本体63の他方端にインジケータ部62が設けられている。センサーアーム60が図3(b)において反時計方向(矢印67の方向)へ回動されると、インジケータ部62が検知窓39の空洞46に進入する。空洞46に進入したインジケータ部62は、検知窓39の内側の底板を構成する底壁39Dに当接して、それ以上の進入が阻止される。一方、センサーアーム60が図3(b)において時計方向(矢印68の方向)へ回動されると、インジケータ部62が底壁39Dから離間して、その一部が空洞46から退出する(図3(b)の破線参照)。退出したインジケータ部62は、底壁39Dから少し隔てた所定の位置で静止する。
本実施形態では、センサーアーム60は、連結軸66からインジケータ部62に至る部分が連結軸66からフロート部64に至る部分よりも重量が小さくなるように形成されている。したがって、空気中においては、フロート部64側の部分がインジケータ部62側の部分よりも重い。そのため、インク貯留室36にインクが入っていない状態では、センサーアーム60は、フロート部64の重力方向に引っ張られる。これにより、センサーアーム60は、連結軸66を中心にして時計方向(矢印68の方向)へ回動される。このとき、インジケータ部62が検知窓39の空洞46から退出する。つまり、インジケータ部62が空洞46から退出している場合は、インク貯留室36にインクが入っていないを検知できる。なお、フロート部64の下端がインクタンク32の底面43の内壁に当接すると、センサーアーム60の回動が停止して、その姿勢が維持される。このとき、インジケータ部62は、その一部が検知窓39の空洞46から退出した所定の位置で静止する(図3(b)の破線参照)。なお、検知窓39が空洞46から完全に退出する必要はなく、後述の光センサ103(図5参照)の検出領域から退避する程度にインジケータ部62が空洞46から退出すればよい。
一方、インク貯留室36に所定量のインクが貯留され、フロート部64がインクに浸かった状態では、フロート部64に浮力が発生する。この浮力によって、フロート部64側の部分とインジケータ部62側の部分との重量の均衡が逆転する。すなわち、インク中では、フロート部64の重力方向に働く力はインジケータ部62の重量方向に働く力よりも小さくなる。したがって、センサーアーム60は、インジケータ部62の重力方向へ引っ張られる。これにより、センサーアーム60は、連結軸66を中心にして反時計回り(図3(b)の矢印67の方向)へ回動される。このとき、インジケータ部62は検知窓39の空洞46に進入する。インジケータ部62の下端が底壁39Dに当接すると、センサーアーム60の回動が停止して、その姿勢が維持される。つまり、インジケータ部62が空洞46に進入している場合は、インク貯留室36に所定量のインクが貯留されていることを検知できる。
インクタンク32の正面40には、大気連通口50(本発明の貫通孔、大気連通口の一例)とインク供給口51(本発明の貫通孔、インク供給口の一例)とが形成されている。つまり、大気連通口50、インク供給口51、及び検知窓39は、いずれも同一の壁面に設けられている。大気連通口50は、正面40において、検知窓39より上方の壁面に形成されている。この大気連通口50は、インク貯留室36の空気層と大気とを連通するための貫通孔である。大気連通口50によって、インク貯留室36内の気圧が大気圧に保たれる。インク供給口51は、検知窓39より下方の壁面に形成されている。このインク供給口51は、インク貯留室36からインクを外部に導出するための貫通孔である。インクカートリッジ30がケース101に装着されると、インク供給口51とインクチューブ(不図示)とが連結される。これにより、上記インクチューブを通じてインクカートリッジ30から記録ヘッド(不図示)へインクが供給される。
図2に示されるように、カバー33は、インクタンク32の正面40に取り付けられている。本実施形態では、カバー33は、正面40において、図2の上下方向(矢印75の方向)へ正面40に沿って移動可能に設けられている。カバー33を移動させるためのスライド機構は、例えば、正面40に形成された凸部とカバー33に形成された凹部との係合による周知のレール機構などによって実現することができる。カバー33は、図2(b)に示されるように、検知窓39の側壁39Bを覆う位置(以下「第1位置」と称する。)と、図2(c)に示されるように、検知窓39の側壁39Bを露出する位置(以下「第2位置」と称する。)との間でスライドされる。
以下、図4を参照して、カバー33について説明する。ここに、図4は、カバー33の構成を示す部品図であり、(a)にカバー33の正面図、(b)にカバー33の側面図、(c)にカバー33の底面図、(d)にカバー33の縦断面図が示されている。
図4に示されるように、カバー33は、大別して、カバー本体77と、リブ78と、突起84とを有する。カバー本体77は、図4の上下方向(矢印75の方向)に延びる平板状の基体80と、基体80の上方に設けられた閉塞部81と基体80の下方に設けられた閉塞部82とからなる。
閉塞部81は、基体80から突出されており、略立方体形状を呈する。この閉塞部81は、図2(b)に示されるように、上記第1位置において大気連通口50の周面に当接することによって該大気連通口50を閉塞する。カバー33が上記第1位置から上記第2位置までスライドされると(図2(c)参照)、閉塞部81もカバー33とともに同方向へスライドされる。このスライド過程において、大気連通口50は閉塞部81に代わって後述する収容空間79によって覆われる。これにより、大気連通口50の閉塞状態が解除されて、開放される。なお、大気連通口50の閉塞状態は、必ずしも密封状であることを要しない。もちろん、閉塞部81として、大気連通口50に対して密封度の高いゴムなどの部材を用いて、大気連通口50を密封状に閉塞してもかまわない。また、閉塞部81として、多孔質体のように大気連通口50からのインクを吸収することが可能な部材を用いてもよい。
閉塞部82は、閉塞部81と同じ突出方向(矢印86の方向)に突出された支持部83に設けられた板状部材である。この閉塞部81は、基体80から支持部83の厚み分だけ上記突出方向へ離された位置で基体80と平行に設けられている。この閉塞部82は、図2(b)に示されるように、上記第1位置においてインク供給口51の周面に当接することによって該インク供給口51を閉塞する。カバー33が上記第1位置から上記第2位置までスライドされると(図2(c)参照)、閉塞部82もカバー33のスライド方向(矢印75の方向)と同方向にスライドされる。このスライド過程において、閉塞部82は、インク供給口51を塞ぐ姿勢から開放する姿勢に変化される。換言すれば、インク供給口51の閉塞状態が解除されて、開放される。
カバー本体77には、二つのリブ78が設けられている。これらのリブ78は、基体80の幅方向の両端から上記突出方向(矢印86の方向)へ垂直に立設されている。リブ78は、上記第1位置において検知窓39の両側壁39Bを覆い隠し、上記第2位置において検知窓39の両側壁39Bを露出するものである。したがって、リブ78は、検知窓39の側壁39Bを十分に覆うことが可能なように当該側壁39Bに対応する形状及びサイズに形成されている。このリブ78は、図4に示されるように、基体80において、中央から若干上方へずらされた位置に設けられている。
リブ78、閉塞部81、支持部83、及び基体80によって囲まれた空間は、検知窓39がカバー33に収容される収容空間79である。カバー33がインクタンク32の正面40に取り付けられ、当該カバー33が第1位置にスライドされると、収容空間79に検知窓39が収容される。
カバー本体77の両方の側面76、詳細には、支持部83の側面には、突起84(本発明の係合部の一例)が設けられている。突起84は、ケース101に形成された後述のガイド溝118(本発明の被係合部の一例、図5参照)と係合される。なお、カバー33に突起84を設けたことによる作用効果については後述する。
このように本実施形態に係るインクカートリッジ30が構成されているため、インクカートリッジ30を保管する際に、カバー33を第1位置にスライドさせておくことにより、検知窓39の破損や汚れなどが防止される。
また、カバー33が第1位置にスライドされると、大気連通口50及びインク供給口51が塞がれるため、大気連通口50及びインク供給口51からのインク漏れやインクの蒸発が抑えられる。なお、本実施形態では、大気連通口50及びインク供給口51の双方を塞ぐこととしたが、大気連通口50がインクタンク32の上面41に形成されている場合は、少なくともインク供給口51を塞げばよい。また、大気連通口50およびインク供給口51について様々な配置が考えられるが、これらがどのように配置されていたとしても、いずれか一方のみを塞ぐように構成すればよい。
次に、ベースユニット100の構成について説明する。ベースユニット100は、図1に示されるように、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのケース101が幅方向に並列されて構成されている。以下、図5を参照しながら、ケース101について詳細に説明する。ここに、図5は、ケース101の構成を示す縦断面図である。
図5に示されるように、ケース101は、ケース本体105とロックレバー106とを備える。ケース本体105には、収容室108が形成されている。この収容室108に、インクカートリッジ30が収容される。ケース本体105の前面に開口110が設けられている。ケース101は、開口110を通じてケース本体105にインクカートリッジ30を着脱することが可能に構成されている。
収容室108の奥側の上部に、退避スペース109が設けられている。退避スペース109は、収容室108の天面107が上方へオフセットされることにより形成される。退避スペース109に、カバー33の閉塞部81が退避される。詳細については後述するが、収容室108にインクカートリッジ30が装着された際にカバー33が第1位置から第2位置へスライドすると、カバー33の閉塞部81がスペース109に退避する。
収容室108の奥側に、光センサ103,104が設けられている。光センサ103は、ケース本体105の背面を構成する壁面114に設けられている。光センサ103は、ケース101に装着されたインクカートリッジ30のインク量を検出するためのものである。本実施形態では、光センサ103として、透過型のフォトインタラプタが用いられている。光センサ103の検出領域に検知窓39が挿入された状態で発光素子から出射された検出光が受光素子によって受光され、そのときの受光量に基づいてインクの残量が検出される。
光センサ104は、ケース本体105の上面を構成する壁面115の奥側に設けられている。光センサ104は、上記第2位置に移動されたカバー33の有無を検出するためのものである。本実施形態では、光センサ104として、反射型のフォトインタラプタが用いられている。光センサ104の発光素子から出射された検出光がカバー33の閉塞部81の上面で反射され、その反射光が受光素子によって受光され、その受光量に基づいてカバー33が上記第2位置にあるかどうかどうかが検出される。
壁面114の下部には、収容室108の内面から背面に貫通する貫通孔124が形成されている。貫通孔124に不図示のインクチューブが接続されている。貫通孔124は、インク供給口51に対応する位置に設けられている。また、貫通孔124の内部側には、インク針(不図示)が設けられている。そのため、収容室108にインクカートリッジ30が収容されると、上記インク針がインク供給口51に挿入されて、インク供給口51と貫通孔124とが連結される。
ケース本体105の側壁116には、ガイド溝118(本発明の被係合部の一例)が形成されている。ガイド溝118は、カバー33の突起84と協働して、インクカートリッジ30が収容室108に装着される過程においてカバー33を第1位置(図2(b)参照)から第2位置(図2(c)参照)まで持ち上げる機構を構成する。図5に示されるように、ガイド溝118は、開口110付近に位置する先端部119と、先端部119から収容室108の奥側へ延出された直線溝120と、直線溝120の終端から斜め上方へ延出された傾斜溝121と、傾斜溝121の終端に位置する後端部122とにより構成されている。先端部119は、開口110に向けて末広がり状に形成されている。したがって、インクカートリッジ30の挿入時に突起84と先端部119との位置合わせが容易になり、更に突起84を直線溝120に円滑に案内することが可能となる。
ロックレバー106は、開口110を開閉するとともに、収容室108においてインクカートリッジ30を確実に固定するためのものである。このロックレバー106は、開口110の上縁に設けられた軸112を中心に回転可能に支持されている。ロックレバー106には、押圧部125と操作部128と爪126とが設けられている。押圧部125は、ロックレバー106の内面129の略中央付近に設けられており、内面129から若干突出した形状に形成されている。操作部128は、ロックレバー106の外面130の回動端側に設けられている。また、爪126は、ロックレバー106の回動端に設けられている。開口110の下縁には、ロックレバー106に設けられた爪126と係合する切り欠き127が設けられている。これらの各部が設けられたことによる作用効果については後述する。
以下、図6から図8を参照して、インクカートリッジ30をケース101に装着する動作について説明する。ここに、図6から図8は、インクカートリッジ30がケース101に挿入された状態を示す模式断面図である。図6には、突起84が先端部119に挿入された状態が示されている。図7には、突起84が後端部122に挿入された状態が示されている。図8には、開口110がロックレバー106によって閉塞された状態が示されている。
第1位置(図2(b)参照)にカバー33が配置されたインクカートリッジ30がケース本体105に挿入されると、カバー33の突起84がガイド溝118の先端119に挿入される(図6参照)。その後、インクカートリッジ30が収容室108の奥側へ押し込まれると、突起84は、先端部119から直線溝120へ案内され、直線溝120をインクカートリッジ30の挿入方向(矢印69の方向)と同方向へ案内される。そして、突起84が直線溝120の終端に到達すると、該終端から傾斜溝121を上るようにして上方へ案内されて、後端部122に到達する。このとき、図7に示されるように、カバー33が上方へスライドされて、上記第1位置から上記第2位置に到達する。これにより、検知窓39の側壁39Bが露出され、光センサ103によるインジケータ部62の検出が可能となる。また、カバー33が上記第2位置に到達すると、閉塞部81は退避スペース109に退避される。このとき、閉塞部81は、光センサ104によって検出される。なお、インクカートリッジ30がケース100が引き抜かれると、カバー33は、正面40を下方へ案内されて、上記第2位置から上記第1位置に到達する。
インクカートリッジ30が収容室108の奥側まで押し込まれた状態(図7参照)で、ロックレバー106が開口110を閉じる方向へ回動されると、押圧部125が背面42に当接する。このとき、操作部128が適度な力でインクカートリッジ30の挿入方向(矢印69の方向)へ押しつけられると、押圧部125を支点としてロックレバー106が撓み、ロックレバー106の回動端側が挿入方向へ進み、爪126が切り欠き127に挿入される。これにより、開口110に対してロックレバー106がロックされるとともに、開口110がロックレバー106によって閉塞される(図8参照)。このとき、インクカートリッジ30の背面42は押圧部125によって適度な力で押圧された状態が維持される。このため、インクカートリッジ30がケース101において緩みなく確実に固定される。
このように、本実施形態においては、ケース101にインクカートリッジ30が装着されると、突起84及びガイド溝118によって、インクカートリッジ30の装着動作に連動してカバー33が上記第1位置から上記第2位置へスライドされるため、インクカートリッジ30を装着する前に手動でカバー33をスライドさせる必要がない。これにより、インクカートリッジ30をケース101に取り付ける際の操作性が向上する。
《第2実施形態》
以下、図9を参照しながら、本発明の第2実施形態について説明する。ここに、図9は、本発明の第2実施形態に係るインクカートリッジ132の構成を示す模式図であり、(a)にインクカートリッジ132の正面図が示されており、(b)及び(c)にインクカートリッジ132の側面図が示されている。なお、上述の第1実施形態と共通する構成要素については、第1実施形態で用いた符号と同じ符号を付すことでその説明を省略する。
上述の第1実施形態では、カバー33が第1位置にスライドされると、大気連通口50及びインク供給口51の双方が塞がれる構成を採用したが、本第2実施形態では、図9に示されるように、上述のカバー33と比較して、スライド方向(矢印75の方向)に短く形成されたカバー133を採用する。このカバー133は、カバー33と同様に、検知窓39の側壁39Bを覆う第1位置と、検知窓39の側壁39Bを露出する第2位置との間でスライドされるものであるが、上記第1位置及び上記第2位置のいずれにスライドされたときでも、大気連通口50及びインク供給口51を塞がないような形状及びサイズに形成されている。このようなカバー133を採用した場合でも、インクカートリッジ30を保管する際にカバー133を第1位置にスライドさせておくことにより、検知窓39の破損や汚れなどを防止することが可能である。
図1は、インクカートリッジ30が適用される複合機10の外観を示す斜視図である。 図2は、インクカートリッジ30の構成を示す模式図であり、(a)にインクカートリッジ30の正面図が示されており、(b)及び(c)にインクカートリッジ30の側面図が示されている。 図3は、インクタンク32の構成を示す模式図であり、(a)にインクタンク32の正面図が示されており、(b)にインクタンク32の側面図が示されている。 図4は、カバー33の構成を示す部品図であり、(a)にカバー33の正面図、(b)にカバー33の側面図、(c)にカバー33の底面図、(d)にカバー33の縦断面図が示されている。 図5は、ケース101の構成を示す縦断面図である。 図6は、インクカートリッジ30がケース101に挿入された状態を示す模式断面図であり、突起84が先端部119に挿入された状態が示されている。 図7は、インクカートリッジ30がケース101に挿入された状態を示す模式断面図であり、突起84が後端部122に挿入された状態が示されている。 図8は、インクカートリッジ30がケース101に挿入された状態を示す模式断面図であり、開口110がロックレバー106によって閉塞された状態が示されている。 図9は、インクカートリッジ132の構成を示す模式図であり、(a)にインクカートリッジ132の正面図が示されており、(b)及び(c)にインクカートリッジ132の側面図が示されている。
10・・・複合機
12・・・プリンタ部(記録装置の一例)
20・・・扉
30・・・インクカートリッジ
32・・・インクタンク(カートリッジ本体の一例)
33・・・カバー(スライド部材の一例)
36・・・インク貯留室
39・・・検知窓(突出部の一例)
46・・・空洞
50・・・大気連通口(貫通口、大気連通口の一例)
51・・・インク供給口(貫通口、インク供給口の一例)
60・・・センサーアーム(アーム部材の一例)
62・・・インジケータ部
84・・・突起(係合部の一例)
100・・・ベースユニッ
101・・・ケース(カートリッジ収容部の一例)
103・・・光センサ(光検出器の一例)
104・・・光センサ
118・・・ガイド溝(被係合部の一例)
133・・・カバー(スライド部材の一例)

Claims (11)

  1. インク貯留室を有するカートリッジ本体と、
    上記インク貯留室から外部へインクを導出させるインク供給口が位置する上記カートリッジ本体の壁面を介して上記インク貯留室に連続して形成される内部空間を有するように、上記一壁面から外向きに離間して配置される前壁と該前壁の左右二辺から上記一壁面に向けて延びる一対の側壁と上記前壁の上下二辺から上記一壁面に向けて延びる上壁及び下壁とを含む、透光部材で構成された突出部と、
    少なくとも上記側壁を覆う第1位置と上記側壁を露出する第2位置との間で移動可能なスライド部材とを具備するインクカートリッジ。
  2. 上記カートリッジ本体内で揺動可能に設けられ、上記インク貯留室のインク量に応じて上記突出部に先端が進入する姿勢と上記突出部から先端が退出する姿勢とに変化するアーム部材を更に備え請求項1に記載のインクカートリッジ。
  3. 上記カートリッジ本体の壁面に設けられた貫通孔を更に備え、
    上記スライド部材が上記第1位置に移動されたときに上記貫通孔が塞がれ、上記スライド部材が上記第2位置に移動されたときに上記貫通孔が開放される請求項1または2に記載のインクカートリッジ。
  4. 上記貫通孔は、上記インク貯留室と大気とを連通させる大気連通口、及び上記インク貯留室から外部へインクを導出させるインク供給口の双方もしくはいずれか一方である請求項に記載のインクカートリッジ。
  5. 上記突出部及び上記貫通孔は、同一面に設けられている請求項3または4に記載のインクカートリッジ。
  6. 略直方体形状に形成され、内部にインク貯留室が形成されたカートリッジ本体と、
    上記カートリッジ本体を構成する所定の壁面の上端近傍に設けられ、上記インク貯留室と大気とを連通させる大気連通部と、
    上記所定の壁面の下端近傍に設けられ、上記インク貯留室から外部へインクを導出させるインク供給部と、
    上記所定の壁面において上記大気連通部と上記インク供給部との間に突設され、上記所定の壁面に平行で且つ上記所定の壁面の幅よりも小さい幅に形成された前面と、該前面から上記所定の壁面に対して延びる一対の側面とを含み、上記インク貯留室と連続する内部空間を有する突出部と、
    上記インク貯留室において上記インク供給部及び上記突出部の間の高さに設定された支点を中心にして揺動可能に支持され、上記突出部の内部空間に対して位置可能な先端部と、フロート部が設けられた後端部とを有するアーム部材と、
    上記突出部において上記一対の側面に沿ってスライド可能に構成され、上記一対の側面を覆う第1位置と上記一対の側面を露出する第2位置との間でスライドするスライド部材とを具備するインクカートリッジ。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のインクカートリッジと、
    上記インクカートリッジが収容されるカートリッジ収容部と、を具備する記録装置。
  8. 上記スライド部材は、上記カートリッジ収容部に対する上記インクカートリッジの収容方向に直交する方向に移動可能に設けられている請求項7に記載の記録装置。
  9. 上記スライド部材は、上記カートリッジ収容部に対する上記インクカートリッジの姿勢に応じた位置に移動される請求項7または8に記載の記録装置。
  10. 上記スライド部材に設けられ、上記カートリッジ収容部の内側壁と係合する係合部と、
    上記カートリッジ収容部の内側壁に形成され、上記インクカートリッジの収容時に上記係合部が係合される被係合部とを更に備え、
    上記係合部及び上記被係合部は、上記インクカートリッジが上記カートリッジ収容部に収容される過程において、上記スライド部材を上記第1位置から上記第2位置へ移動させるものである請求項9に記載の記録装置。
  11. インクカートリッジと、上記インクカートリッジが収容されるカートリッジ収容部とを具備し、
    上記インクカートリッジは、
    略直方体形状に形成され、内部にインク貯留室が形成されたカートリッジ本体と、
    上記カートリッジ本体を構成する所定の壁面の上端近傍に設けられ、上記インク貯留室と大気とを連通させる大気連通部と、
    上記所定の壁面の下端近傍に設けられ、上記インク貯留室から外部へインクを導出させるインク供給部と、
    上記所定の壁面において上記大気連通部と上記インク供給部との間に突設され、上記所定の壁面に平行で且つ上記所定の壁面の幅よりも小さい幅に形成された前面と、該前面から上記所定の壁面に対して延びる一対の側面とを含み、上記インク貯留室と連続する内部空間を有し、透光部材で構成される突出部と、
    上記インク貯留室において上記インク供給部及び上記突出部の間の高さに設定された支点を中心にして揺動可能に支持され、上記突出部の内部空間に対して位置可能な先端部と、フロート部が設けられた後端部とを有するアーム部材と、
    上記突出部において上記一対の側面に沿って上記カートリッジ収容部に対する上記インクカートリッジの収容方向に直交する方向にスライド可能に構成され、上記一対の側面を覆う第1位置と上記一対の側面を露出する第2位置との間でスライドするスライド部材と、
    上記スライド部材に設けられ、上記カートリッジ収容部の内側壁と係合する係合部とを備え、
    上記カートリッジ収容部は、
    上記カートリッジ収容部の内側壁に形成され、上記インクカートリッジが上記カートリッジ収容部に収容される過程において上記係合部と係合して、上記スライド部材を上記第1位置と上記第2位置との間でスライドするように案内する被係合部と、
    上記インクカートリッジの収容時に露出された上記突出部の一対の側面を通じて上記アーム部材の上記先端部の位置を光学的に検出する光検出器とを備える記録装置。
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