JP2019089173A - 把持システムおよび把持方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンド機構における各指部の関節部を駆動させるためのモータの大型化や該モータの発熱量の増加を抑制しつつ、対象物を安定して把持する。【解決手段】ハンド機構は、各指部における第1関節部を駆動させる第1駆動機構と、各指部における第1関節部よりも先端部から離れて位置する第2関節部を駆動させる第2駆動機構とを有している。また、第2駆動機構は第1駆動機構よりもバックドライバビリティが小さい機構である。そして、対象物に接触させた状態の把持用指部から該対象物に対して押圧力を付与する際には、第2駆動機構のモータを停止させたまま、第1駆動機構のモータを第1関節部が屈曲する方向に回転駆動させる。【選択図】図13

Description

本発明は、複数の指部により対象物を把持するハンド機構を備えた把持システム、および、該ハンド機構による対象物の把持方法に関する。
従来、ロボット等に取り付けられるハンド機構が開発されている。また、ハンド機構として、複数の指部によって対象物を把持するものが知られている。例えば、特許文献1においては、複数の指部を有するハンド機構(手の平構造)であって、各指部に複数の関節部を有する構造が開示されている。この特許文献1に開示のハンド機構においては、各指部における各関節部が歯車(平歯車)の回転軸によって構成されている。さらに、各指部における各関節部の駆動ユニットとして、モータおよびウォームギアが設けられている。そして、モータの回転力がウォームギアおよび減速ギアを介して各関節部を構成する各歯車に伝達され、それによって、各関節部が駆動される。
特開2003−266357号公報
ハンド機構において、複数の指部によって対象物を安定して把持するためには、該対象物を把持している期間中、該指部から該対象物に対して適切な押圧力を継続して付与する必要がある。ここで、ハンド機構では、指部の関節部を駆動させるための駆動機構としてモータが用いられる場合がある。例えば、モータを回転駆動させ、その回転力をギア(平歯車、傘歯車、またはウォームギア等)によって関節部の回転軸に伝達させることで、該関節部を駆動させることができる。また、駆動機構としてモータを用いた場合、指部から対象物に対して押圧力を付与する際には、該指部の先端部を対象物に接触させた状態で、該指部の関節部が屈曲する方向にモータを回転駆動させる。
このとき、指部において、対象物が接触する先端部から比較的離れている関節部の駆動機構によって該関節部を駆動させることで該対象物に対し十分な押圧力を付与しようとすると、該指部の先端部に荷重が掛かることで生じるモーメントに対抗するために、モータの出力をより大きくする必要がある。しかしながら、モータの出力を大きくすると、該モータの大型化や、該モータの発熱量の増加といった問題を招く虞がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、複数の指部により対象物を把持するハンド機構を備えた把持システムにおいて、各指部の関節部を駆動させるためのモータの大型化や該モータの発熱量の増加を抑制しつつ、該対象物を安定して把持することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明に係る把持システムは、複数の指部によって対象物を把持するハンド機構を備えた把持システムであって、前記ハンド機構の各指部には、第1関節部と、該第1関節部よりもその先端部から離れて位置する第2関節部とが形成されており、前記ハンド機構は、各指部における前記第1関節部を駆動させる第1駆動機構と、各指部における前記第2関節部を駆動させる第2駆動機構とを有し、前記第1駆動機構および前記第2駆動機構は、それぞれ、モータを含んで構成されており、且つ、前記第2駆動機構は前記第1駆動機構
よりもバックドライバビリティが小さい機構であって、前記把持システムが、前記ハンド機構によって前記対象物を把持する際に該ハンド機構を制御する制御装置を備え、前記制御装置は、前記ハンド機構によって前記対象物を把持する際に、前記複数の指部のうち該対象物の把持に用いる把持用指部の先端部を該対象物に接触させた状態で、該把持用指部における前記第2駆動機構のモータを停止させたまま、該把持用指部における前記第1駆動機構のモータを前記第1関節部が屈曲する方向に回転駆動させ、それによって、該把持用指部から該対象物に対して押圧力を付与する。
本発明によれば、複数の指部により対象物を把持するハンド機構を備えた把持システムにおいて、各指部の関節部を駆動させるためのモータの大型化や該モータの発熱量の増加を抑制しつつ、該対象物を安定して把持することができる。
実施例に係るロボットアームの概略構成を示す図である。 実施例に係るハンド機構の斜視図である。 実施例に係るハンド機構の上面図である。 実施例に係るハンド機構の指部の側面図である。 実施例に係るハンド機構の指部の先端部側を図4の矢印Aの方向から見た図である。 実施例に係るハンド機構の、ベース部における指部の接続部近傍部分の内部構造、および、指部における基端部および第2関節部の内部構造を示す図である。 実施例に係るハンド機構の、指部における第1関節部および第2指リンク部の内部構造を示す図である。 実施例に係るハンド機構の指部における第2関節部の可動範囲を示す図である。 実施例に係るハンド機構の指部における第1関節部の可動範囲を示す図である。 実施例に係るハンド機構の指部の第1リンク部における感圧センサの配置を示す図である。 実施例に係るアーム制御装置およびハンド制御装置に含まれる各機能部を示すブロック図である。 実施例に係るアプローチ動作制御実行されたときのハンド機構の様子を時系列に沿って示した第1の図である。 実施例に係るアプローチ動作制御実行されたときのハンド機構の様子を時系列に沿って示した第2の図である。 実施例に係る把持動作制御実行されたときのハンド機構の様子を時系列に沿って示した第1の図である。 実施例に係る把持動作制御実行されたときのハンド機構の様子を時系列に沿って示した第2の図である。 実施例に係る把持動作制御のフローを示すフローチャートである。
本発明に係るハンド機構の各指部には、少なくとも、第1関節部および第2関節部が形成されている。そして、各指部において、該指部の先端部から第1関節部よりも離れた位置に第2関節部が形成されている。第1関節部は第1駆動機構によって駆動され、第2関節部は第2駆動機構によって駆動される。第1駆動機構および第2駆動機構はモータを含んで構成されている。つまり、各駆動機構において、モータが回転すると、その回転力が伝達機構を介して関節部の回転軸に伝達され、該関節部が駆動する。また、本発明に係るハンド機構では、第2駆動機構としては、第1駆動機構よりもバックドライバビリティが
小さい機構が用いられている。
ここで、ハンド機構によって対象物を把持する際に、複数の指部のうち該対象物の把持に用いる指部を把持用指部と称するものとする。把持用指部によって対象物を把持するためには、該把持用指部の先端部を該対象物に接触させた上で、該把持用指部から該対象物に対して押圧力を付与する必要がある。このとき、本発明に係る把持システムでは、制御装置が、把持用指部の先端部を対象物に接触させた状態で、該把持用指部における第2駆動機構のモータを停止させたまま、該把持用指部における第1駆動機構のモータを第1関節部が屈曲する方向に回転駆動させ、それによって、該把持用指部から該対象物に対して押圧力を付与する。つまり、把持用指部から対象物に対して押圧力を付与する際の駆動源としては第1駆動機構のモータのみを用いるものとする。なお、第2駆動機構のモータを停止させたままの状態としているときは、該モータに対して電流が供給されていても、供給されていなくてもよい。
上述したように、本発明に係るハンド機構では、第2駆動機構は、第1駆動機構よりもバックドライバビリティ(逆可動性)が小さい。ここで、バックドライバビリティとは、駆動機構に対して駆動源(モータ)の駆動力の入力とは逆側から外力が入力された場合の該駆動機構の駆動のし易さを示す指標である。例えば、駆動機構が、モータの回転力を関節部の回転軸に伝達する伝達機構として歯車を含んで構成されている場合、バックドライバビリティは、互いに噛み合っている歯車に対してモータの駆動力の入力とは逆側から外力が入力された場合の該歯車の回転のし易さを示す指標である。つまり、本発明に係るハンド機構では、第2駆動機構は、第1駆動機構よりも、モータの駆動力の入力とは逆側から外力が入力された場合に駆動し難い。そのため、把持用指部において、第2駆動機構のモータを停止させたまま、第1駆動機構により第1関節部を駆動させることで把持用指部から対象物に対して押圧力を付与した場合でも、第2駆動機構がバックドライブしてしまうこと、すなわち、第2関節部が伸展方向に駆動してしまうことを抑制することができる。したがって、第1駆動機構のモータのみを駆動させた場合であっても、把持用指部から対象物に対して十分な押圧力を付与することができる。
また、指部において第1関節部は第2関節部よりも先端部に近い位置にある。これにより、第2関節部を屈曲させたときよりも、第1関節部を屈曲させたときの方が、指部の先端部に荷重が掛かることで生じるモーメントが小さくなる。したがって、第2関節部を屈曲させたときよりも、第1関節部を屈曲させたときの方が、より小さいトルクで把持用指部から対象物に対して十分な押圧力を付与することができる。そのため、把持用指部において、第2駆動機構のモータを停止させたまま、第1駆動機構により第1関節部を駆動させることで該把持用指部から該対象物に対して押圧力を付与するようにすることで、各駆動機構における、モータの大型化や、モータの発熱量の増加を抑制しつつ、ハンド機構によって対象物を安定して把持することが可能となる。
<実施例>
以下、本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
ここでは、本発明に係るハンド機構および把持システムをロボットアームに適用した場合について説明する。図1は、本実施例に係るロボットアームの概略構成を示す図である。ロボットアーム1は、ハンド機構2、アーム機構3、および台座部4を備えている。アーム機構3の一端にハンド機構2が取り付けられている。また、アーム機構3の他端が台座部4に取り付けられている。ハンド機構2は、アーム機構3に接続されたベース部20と、該ベース部20に設けられた4本の指部21とを備えている。なお、ハンド機構2の
詳細な構成については後述する。
<アーム機構>
アーム機構3は、第1アームリンク部31、第2アームリンク部32、第3アームリンク部33、第4アームリンク部34、第5アームリンク部35、および接続部材36を備えている。そして、ハンド機構2のベース部20が、アーム機構3の第1アームリンク部31の一端側に形成された第1関節部30aに接続されている。第1関節部30aには、第1アームリンク部31に対してハンド機構2を該第1アームリンク部31の軸周りに回転させるためのモータ(図示略)が設けられている。第1アームリンク部31の他端側は、第2関節部30bで第2アームリンク部32の一端側に接続されている。第1アームリンク部31と第2アームリンク部32とはその中心軸が垂直に交わるように接続されている。そして、第2関節部30bには、第2アームリンク部32に対して、第1アームリンク部31を、その他端側を中心に該第2アームリンク部32の軸周りに回転させるためのモータ(図示略)が設けられている。また、第2アームリンク部32の他端側は、第3関節部30cで第3アームリンク部33の一端側に接続されている。第3関節部30cには、第3アームリンク部33に対して第2アームリンク部32を相対的に回転させるためのモータ(図示略)が設けられている。
同じように、第3アームリンク部33の他端側は、第4関節部30dで第4アームリンク部34の一端側に接続されている。また、第4アームリンク部34の他端側は、第5関節部30eで第5アームリンク部35に接続されている。そして、第4関節部30dには、第4アームリンク部34に対して第3アームリンク部33を相対的に回転させるためのモータ(図示略)が設けられている。また、第5関節部30eには、第5アームリンク部35に対して第4アームリンク部34を相対的に回転させるためのモータ(図示略)が設けられている。さらに、第5アームリンク部35は、台座部4から垂直に配置された接続部材36に第6関節部30fで接続されている。第5アームリンク部35と接続部材36とは、それぞれの中心軸が同軸となるように接続されている。そして、第6関節部30fには、第5アームリンク部35を、該第5アームリンク部35および接続部材36の軸回りに回転させるためのモータ(図示略)が設けられている。アーム機構3をこのような構成とすることで、例えば、該アーム機構3を6自由度の自由度を有する機構とすることができる。
<ハンド機構>
次に、ハンド機構2の構成について図2から図10に基づいて説明する。図2はハンド機構2の斜視図である。図3はハンド機構2の上面図である。なお、図3において、矢印は、各指部21の回転可動範囲を示している。図2および図3に示すように、ハンド機構2においては、ベース部20に4本の指部21が、ハンド機構2の長手方向(図3において紙面に垂直な方向)の軸を中心とした円周上に、等角度間隔(すなわち90deg間隔)に配置されている。また、4本の指部21は全て同一の構造を有し且つ同一の長さである。但し、各指部21の動作は、それぞれ独立して制御される。
図4から図10は、ハンド機構2の指部21の構成およびその駆動機構について説明するための図である。図4は指部21の側面図である。なお、図4では、ベース部20が透過された状態で記載されており、ベース部20の内部に位置する指部21の一部の内部構造をも示している。また、図5は、指部21の先端部側を図4の矢印Aの方向から見た図である。なお、図4および図5では、後述する指部21の第2指リンク部212の一部が透過された状態で記載されており、該第2指リンク部212の内部構造をも示されている。
図2および図4に示すとおり、各指部21は、第1指リンク部211、第2指リンク部
212、および基端部213を有している。そして、指部21の基端部213がベース部20に接続されている。ここで、基端部213は、図3において矢印で示すように、ベース部20に対して指部21の長手方向(図3において紙面に垂直な方向)の軸回りに回転可能に接続されている。また、指部21において、基端部213に第2指リンク部212の一端が接続されている。そして、この第2指リンク部212と基端部213との接続部に第2関節部23が形成されている。
ここで、図6に基づいて基端部213の駆動機構および第2関節部23の駆動機構について説明する。図6は、ベース部20における指部21の接続部近傍部分の内部構造、および、指部21における基端部213および第2関節部23の内部構造を示す図である。この図6に示すように、ベース部20の内部には歯車65、歯車66、第2モータ52、および第3モータ53が設けられている。歯車65は、指部21全体を回転させるための歯車であり、基端部213の回転軸に接続されている。歯車66は第3モータ53の回転軸に接続されている。そして、歯車65と歯車66とが噛み合っている。このような構成により、第3モータ53が回転すると、その回転力が二つの歯車65、66を介して基端部213の回転軸に伝達される。その結果、基端部213が回転駆動され、それに伴って、図3において矢印で示す範囲で指部21全体が回転駆動される。このように、歯車65、歯車66、および第3モータ53が、基端部213を駆動するための駆動機構である。
また、第2関節部23の内部には、ウォームホイール63と、該ウォームホイール63に噛み合ったウォーム64が設けられている。そして、第2関節部23における第2指リンク部212の回転軸にウォームホイール63が接続されている。また、ベース部20の内部に設けられた第2モータ52の回転軸にウォーム64が接続されている。このような構成により、第2モータ52が回転駆動すると、その回転力がウォーム64およびウォームホイール63によって第2指リンク部212の回転軸に伝達される。その結果、第2指リンク部212が、基端部213に対して相対的に回転駆動される。このように、ウォームホイール63、ウォーム64、および第2モータ52が、第2関節部23を駆動するための駆動機構(以下、「第2駆動機構」と称する場合もある。)である。つまり、第2駆動機構の歯車としてはウォームギアが用いられている。ここで、図7は、第2駆動機構により実現される、指部21における第2関節部23の可動範囲を示す図である。この図7に示すように、第2関節部23は屈曲および伸展可能に形成されている。なお、第2モータ52による駆動力と第3モータ53による駆動力とは、それぞれ独立してその作動対象に伝わるように構成されている。
また、図4および図5に示すように、指部21においては、第2指リンク部212の他端に第1指リンク部211の一端が接続されている。そして、この第1指リンク部211と第2指リンク部212との接続部に第1関節部22が形成されている。ここで、図8に基づいて第1関節部22の駆動機構について説明する。図8は、指部21における第1関節部22および第2指リンク部212の内部構造を示す図である。第1関節部22の内部には、互いに噛み合った二つの傘歯車61、62が設けられている。そして、第1関節部22における第1指リンク部211の回転軸に一方の傘歯車61が接続されている。また、第2指リンク部212の内部に設けられた第1モータ51の回転軸に他方の傘歯車62が接続されている。このような構成により、第1モータ51が回転駆動すると、その回転力が二つの傘歯車61、62によって第1指リンク部211の回転軸に伝達される。その結果、第1指リンク部211が、第2指リンク部212に対して相対的に回転駆動される。このように、傘歯車61、傘歯車62、および第1モータ51が、第1関節部22を駆動するための駆動機構(以下、「第1駆動機構」と称する場合もある。)である。つまり、第1駆動機構の歯車としては傘歯車が用いられている。ここで、図9は、第1駆動機構の駆動力により実現される、指部21における第1関節部22の可動範囲を示す図である。この図9に示すように、第1関節部22は屈曲および伸展可能に形成されている。
また、図2および図4に示すように、本実施例では、指部21において、第1関節部22よりも先端部側の第1指リンク部211よりも、該第1関節部22よりベース部20側(基端部213側)の第2指リンク部212の方が長くなっている。
また、図2、図4、図5、および図10に示すように、本実施例では、指部21の第1指リンク部211の先端側に感圧センサ70が設けられている。感圧センサ70は、第1指リンク部211の先端部に作用する外力(圧力)を検出するセンサである。また、図4に示すように、感圧センサ70は、第1指リンク部211における、第1関節部22の屈曲方向側の壁面(以下、「屈曲側壁面」と称する場合もある。)215および伸展方向側の壁面(以下、「伸展側壁面」と称する場合もある。)216の両面に設けられている。ここで、本実施例では、第1指リンク部211の先端側における屈曲側壁面215は曲面状に形成されている。そこで、図10に示すように、第1指リンク部211の先端側における屈曲側壁面215には、複数の感圧センサ70をその曲面形状に沿って並べて設置してもよい。なお、感圧センサ70としては、圧電式やひずみゲージ式、静電容量式等、周知のどのような方式のセンサを用いてもよい。
<台座部>
次に、台座部4に内蔵された、アーム制御装置42およびハンド制御装置43の構成について図11に基づいて説明する。アーム制御装置42はロボットアーム1のアーム機構3を制御するための制御装置である。ハンド制御装置43はロボットアーム1のハンド機構2を制御するための制御装置である。図11は、アーム制御装置42およびハンド制御装置43に含まれる各機能部を示すブロック図である。
アーム制御装置42は、アーム機構3の各関節部に設けられたモータを駆動するための駆動信号を生成する複数のドライバを含み、各ドライバからの駆動信号が対応する各モータに供給されるように構成される。また、アーム制御装置42は、演算処理装置及びメモリを有するコンピュータを含んでいる。そして、アーム制御装置42は、機能部として、アーム制御部420およびモータ状態量取得部421を有している。これらの機能部は、アーム制御装置42に含まれるコンピュータにおいて所定の制御プログラムが実行されることで形成される。
アーム制御部420は、ハンド制御装置43が有する機能部である後述の対象物情報取得部430によって取得された対象物情報に基づいて各ドライバから駆動信号を供給することで、アーム機構3の各関節部30a、30b、30c、30d、30e、30fに設けられたモータを制御する。そして、アーム制御部420は、各モータを制御することでアーム機構3を動かし、それによって、ハンド機構2を、対象物の把持のために適した所定の把持可能位置に移動させる。また、アーム機構3の各関節部30a、30b、30c、30d、30e、30fに設けられたモータには、それぞれの回転状態に関する状態量(モータの回転軸の回転位置や回転速度等)を検出するエンコーダ(図示略)が設けられている。そして、各モータのエンコーダによって検出された各モータの状態量が、アーム制御装置42のモータ状態量取得部421に入力される。そして、アーム制御部420は、モータ状態量取得部421に入力された各モータの状態量に基づいて、例えば、ハンド機構2が所定の把持可能位置に移動するように各モータをサーボ制御する。
また、ハンド制御装置43は、ハンド機構2に設けられた各モータを駆動するための駆動信号を生成する複数のドライバを含み、各ドライバからの駆動信号が対応する各モータに供給されるように構成される。また、ハンド制御装置43は、演算処理装置及びメモリを有するコンピュータを含んでいる。そして、ハンド制御装置43は、機能部として、対象物情報取得部430、ハンド制御部431、モータ状態量取得部432、センサ情報取
得部433を有している。これらの機能部は、ハンド制御装置43に含まれるコンピュータにおいて所定の制御プログラムが実行されることで形成される。
対象物情報取得部430は、ハンド機構2よって把持すべき対象物に関する情報である対象物情報を取得する。ここで、対象物情報には、対象物の形状、寸法、およびその位置に関する情報、並びに、対象物周囲の環境情報(対象物の周囲に存在する該対象物以外の物に関する情報であり、例えば、対象物が収容されている容器の形状や当該容器における対象物の並びに関する情報)等が含まれる。この対象物情報取得部430は、ユーザーによって入力された対象物情報を取得してもよい。また、対象物を含む画像を撮像する視覚センサが設けられている場合、対象物情報取得部430は、該視覚センサによって撮像された画像から対象物情報を取得してもよい。
また、ハンド制御部431は、対象物情報取得部430によって取得された対象物情報に基づいて各ドライバから駆動信号を供給することで、ハンド機構2の各指部21を駆動させる各第1モータ51、各第2モータ52、および各第3モータ53を制御する。例えば、ハンド制御部431は、アーム制御部420によってアーム機構3が制御されることで所定の把持可能位置に移動されたハンド機構2によって対象物を把持するために、ハンド機構2の各第1モータ51、各第2モータ52、および各第3モータ53を制御する。また、ハンド機構2の各第1モータ51、各第2モータ52、および各第3モータ53には、それぞれの回転状態に関する状態量(モータの回転軸の回転位置や回転速度等)を検出するエンコーダ(図示略)が設けられている。そして、各モータ51、52、53のエンコーダによって検出された各モータ51、52、53の状態量が、ハンド制御装置43のモータ状態量取得部432に入力される。そして、ハンド制御部431は、モータ状態量取得部432に入力された各モータ51、52、53の状態量に基づいて、例えば、複数の指部21によって対象物を把持するように、各指部21における各モータ51、52、53をサーボ制御する。
さらに、ハンド制御装置43はセンサ情報取得部433を有している。センサ情報取得部433には、ハンド機構2の各指部21の第1指リンク部211に設けられた感圧センサ70の検出値が入力される。そして、ハンド制御部431は、センサ情報取得部433によって取得された各感圧センサ70の検出値に基づいて、各指部21の対象物への接触を検知でき、その検知信号に基づいて各指部21における各モータ51、52、53を制御することもできる。
なお、ハンド機構2によって対象物を把持する場合、少なくとも2本の指部21によって対象物を挟み込む必要がある。以下においては、ハンド機構2によって対象物を把持する際に該対象物10を挟み込むのに用いられる指部を「把持用指部」と称する場合もある。ハンド機構2によれば、4本の指部21のうち2本の指部を把持用指部として用いて対象物を把持することもでき、また、4本の指部21のうち3本の指部を把持用指部として用いて対象物を把持することもでき、また、4本の指部21の全てを把持用指部として用いて対象物を把持することもできる。
<アプローチ動作制御および把持動作制御>
ここで、本実施例に係るロボットアーム1において、対象物を把持する際に行われるアプローチ動作制御および把持動作制御について図12Aから図12Dに基づいて説明する。ハンド機構2における把持用指部によって対象物を把持するためには、該把持用指部によって該対象物を挟み込む前に、該対象物が少なくとも2本の把持用指部の先端部の間に位置した状態となる所定の把持可能位置にハンド機構2を移動させる必要がある。このようにハンド機構2を所定の把持可能位置に移動させる制御をアプローチ動作制御と称する。また、ハンド機構2が所定の把持可能位置に位置決めされた後、把持用指部によって該
対象物を挟み込むための制御を把持動作制御と称する。なお、図12Aから図12Dにおいては、ハンド機構2おける第2指部21Bおよび第3指部21Cを把持用指部とする場合の動作を示している。また、図12Aから図12Dにおいては、便宜的に、ハンド機構2における第1指部21A、第2指部21B、および第3指部21Cのみを図示しており、第4指部21Dの図示を省略している。
アプローチ動作制御においては、図12Aに示すように、先ず、ハンド機構2の形態を、対象物10の把持において把持用指部として用いる第2指部21Bおよび第3指部21Cのそれぞれの先端部(第2指部21Bの第1指リンク部211Bの先端部と第3指部21Cの第1指リンク部211Cの先端部)の互いの間隔を、対象物10における面S1(図12Aから図12Dにおいて向かって左側の面)と面S2(図12Aから図12Dにおいて向かって右側の面)との間の幅dtよりも大きい所定の初期間隔dfに広げた形態であるアプローチ形態に制御する。そして、アプローチ形態に制御されたハンド機構2を対象物10に近づける。なお、図12Aにおける白抜き矢印はハンド機構2の移動方向を示している。
ここで、アプローチ形態は、ハンド機構2の第2指部21Bと第3指部21Cとで対象物10が把持された際に、これら以外の指部である第1指部21Aと第4指部21Dは対象物10に接触しないような形態として設定される。このようなアプローチ形態は、対象物情報取得部430によって取得された対象物10の形状および寸法に関する情報に基づいて決定される。このとき、第2アプローチ形態における第2指部21Bの先端部と第3指部21Cの先端部との間の所定の初期間隔dfは、対象物情報取得部430によって取得された対象物10における面S1と面S2との間の幅dtに基づいて決定される。また、ハンド機構2の形態をアプローチ形態に制御する際には、各指部21における第1関節部22、第2関節部23、および基端部213を駆動させる各モータ51,52,53がハンド制御装置43によってサーボ制御される。
さらに、アプローチ動作制御においては、ハンド機構2の形態をアプローチ形態とした状態で、該ハンド機構2を所定の把持可能位置に移動させるべく、アーム機構3の各モータがアーム制御装置42によってサーボ制御される。この場合における所定の把持可能位置は、図12Bに示すように、第2指部21Bの先端部と第3指部21Cの先端部との間に対象物10の面S1と面S2とが位置した状態となる位置である。また、ハンド機構2を所定の把持可能位置に位置決めする際には、対象物情報取得部430によって取得された対象物10の位置情報に基づいて、アーム制御装置42によってアーム機構3が制御される。
上記のようなアプローチ動作制御によってハンド機構2が所定の把持可能位置に位置決めされた後、把持動作制御が行われる。把持動作制御では、先ず、把持用指部の先端部を対象物10に接触させる。つまり、図12Cに示すように、第2指部21Bの先端部を対象物10の面S1に接触させるとともに、第3指部21Cの先端部を対象物10の面S2に接触させる。このとき、ハンド制御装置43が、第2指部21Bおよび第3指部21Cのそれぞれにおいて、第2関節部23が屈曲する方向に第2モータ52を回転駆動させる。そして、ハンド制御装置43は、各指部21B,21Cの先端部に設けられた感圧センサ70によって対象物へ10の接触が検知された時点で、該接触が検知された指部における第2モータ52の駆動を停止させる。つまり、把持動作制御においては、把持用指部の先端部が対象物10に接触した時点で、該把持用指部における各関節部の駆動機構の作動が一旦停止された状態となる。
その上で、把持動作制御においては、把持用指部から対象物10に対して押圧力を付与する必要がある。そこで、本実施例に係る把持動作制御では、ハンド制御装置43が、先
端部が対象物10に接触している状態の第2指部21Bおよび第3指部21Cそれぞれにおいて、第1駆動機構における第1モータ51を第1関節部22が屈曲する方向に回転駆動させる。なお、このときに、第2駆動機構における第2モータ52は停止させたままとする。これにより、図12Dにおいて白抜き矢印で示すように、第2指部21Bおよび第3指部21Cから対象物10に対して押圧力が付与されることになる。その結果、第2指部21Bおよび第3指部21Cによって対象物10が把持される。
ここで、上述したように、本実施例に係るハンド機構2では、各指部21において、第1関節部22を駆動させるための第1駆動機構の歯車としては二つの傘歯車61,62が用いられている。また、各指部21において、第2関節部23を駆動させるための第2駆動機構の歯車としては、ウォームホイール63およびウォーム64からなるウォームギアが用いられている。一般に、ウォームギアはバックドライバビリティが非常に小さい歯車である。そのため、各把持用指部において、第2駆動機構の第2モータ52を停止させたまま第1駆動機構の第1モータ51を回転駆動させることで第1関節部22のみを駆動させ、それによって、把持用指部から対象物10に対して押圧力を付与した場合でも、ウォームギア63,64がバックドライブしてしまうことを抑制することができる。すなわち、把持用指部から対象物10に対して押圧力を付与しようとした場合に、該把持用指部の第2関節部23が伸展方向に駆動してしまうことを抑制することができる。したがって、第1駆動機構の第1モータ51のみを駆動させた場合であっても、把持用指部から対象物10に対して十分な押圧力を付与することができる。
また、各指部21において第1関節部22は第2関節部23よりも先端部に近い位置にある。そのため、対象物10に押圧力を付与する際に、把持用指部において、第2関節部23を屈曲させるよりも、第1関節部22を屈曲させる方が、その先端部に荷重が掛かることで生じるモーメントが小さくなる。したがって、把持動作制御においては、第2関節部23を屈曲させることで対象物10に対して押圧力を付与するよりも、第1関節部22を屈曲させることで対象物10に対して押圧力を付与した方が、より小さいトルクで把持用指部から対象物10に対して十分な押圧力を付与することができる。換言すれば、第2関節部23を屈曲させることで対象物10に対して十分な押圧力を付与しようとすると、第1関節部22を屈曲させる場合よりも大きなトルクが必要となる。そこで、本実施例に係る把持動作制御において把持用指部から対象物10に対して押圧力を付与する際には、第2駆動機構の第2モータ52は停止させたまま、第1駆動機構の第1モータ51によって第1関節部22を駆動させる。つまり、対象物10に対して押圧力を付与するための駆動源を第1モータ51のみとする。これにより、指部21の各関節部の駆動機構における、モータの大型化や、モータの発熱量の増加を抑制しつつ、ハンド機構2によって対象物10を安定して把持することが可能となる。
また、本実施例に係るハンド機構2の各指部21において、仮に、第2駆動機構のみならず第1駆動機構の歯車としてもウォームギアを用いた場合、第1駆動機構の歯車として他の種類の歯車を用いた場合に比べて、指部21の先端部に何らかの外力が作用したときに第1関節部22が該外力によって屈曲または伸展し難くなる。つまり、外力による衝撃を第1関節部22の動きによって吸収し難くなる。また、一般に、ウォームギアは減速比が比較的高い。そのため、第1駆動機構の歯車としてもウォームギアを用いた場合、第1駆動機構の歯車として他の種類の歯車を用いた場合に比べて、第1駆動機構の歯車として傘歯車を用いた場合に比べて、第1関節部22を駆動させる際の効率が低下してしまうことになる。さらに、第1駆動機構の歯車としてもウォームギアを用いた場合、指部21の第1関節部22にウォームホイールを設けることになる。そのため、第1関節部22が大きくなってしまう。
そこで、本実施例に係るハンド機構2では、第1駆動機構の歯車としては、ウォームギ
アよりもバックドライバビリティが大きく、また、減速比が低い傘歯車を用いる。これにより、指部21の先端部に何らかの外力が作用したときに、該外力による衝撃を第1関節部22の動きによって吸収し易くなる。また、第1関節部22を駆動させる際の効率を高めることができる。また、第1関節部22が大きくなってしまうことも抑制することができる。なお、第1駆動機構の歯車として傘歯車以外の歯車を用いることもできる。ただし、第1駆動機構の歯車として傘歯車を用いることで、他の種類の歯車を用いた場合に比べて、第1関節部22が大きくなってしまうことをより抑制し易くなる。
<把持動作制御のフロー>
次に、本実施例に係る把持動作制御のフローについて図13に示すフローチャートに基づいて説明する。この把持動作制御のフローは、アプローチ動作制御によってハンド機構2が所定の把持可能位置に位置決めされた後、ハンド制御装置43において所定の制御プログラムが実行されることで実現される。
本フローでは、先ずS101において、今回の把持動作制御におけるハンド機構2の把持用指部のうち先端部が対象物に接触していない各把持用指部における第2モータ52が、第2関節部23が屈曲する方向に駆動される。これによって、対象物に接触していない把持用指部の先端部が対象物に向って移動する。なお、アプローチ動作制御が完了した直後は、全ての把持用指部が対象物には接触していない状態となっている。そのため、この場合は、S101において、全ての把持用指部における第2モータ52が駆動される。
そして、次に、S102において、各把持用指部の感圧センサ70によって対象物への接触が検知されたか否かが判別される。S102において否定判定された場合、S101の処理が再度実行される。一方、S102において肯定判定された場合、次にS103において、感圧センサ70によって対象物への接触が検知された把持用指部における第2モータ52の駆動が停止される。このとき、対象物への接触が検知された把持用指部における第2モータ52への電力供給を停止してもよい。次に、S104において、全ての把持用指部について、対象物への接触が検知されたか否かが判別される。S104において否定判定された場合、S101の処理が再度実行される。これにより、対象物に接触していない把持用指部における第2モータ52の駆動が継続される。ただし、この場合でも、すでに対象物への接触が検知されている把持用指部については、第2モータ52の駆動を停止した状態が維持される。そして、S101からS104の処理が繰り返されることで、全ての把持用指部が対象物に接触するまでの間、感圧センサ70によって対象物へ10の接触が検知された時点でそれぞれの把持用指部における第2モータ52の駆動が順次停止されることになる。
そして、S104において肯定判定された場合、次にS105の処理が実行される。S105においては、全ての把持用指部が対象物に接触している状態で、該全ての把持用指部の第1モータ51が、第1関節部22が屈曲する方向に回転駆動される。このとき、各把持用指部における第2モータ52は停止されたままの状態が維持される。つまり、各把持用指部における第2モータ52への電力供給を停止したままとしてもよい。これにより、各把持用指部における第1モータ51のみを駆動源として各把持用指部によって対象物が押圧される。なお、S105においては、必ずしも全ての把持用指部の第1モータ51を作動させる必要はない。つまり、1本の把持用指部の第1モータ51のみを作動させることで該把持用指部によって対象物10を押圧してもよい。
次に、S106において、把持用指部による対象物の把持が完了したか否かが判別される。なお、把持用指部による対象物の把持が完了したか否かは、各把持用指部の先端部の位置、または、各把持用指部の感圧センサ70によって検出される圧力に基づいて判別することができる。このS106において否定判定された場合、S105の処理が継続され
る。一方、S106において肯定判定された場合、次にS107において、各把持用指部の第1モータ51の駆動が停止される。これにより、その時点での、各把持用指部の先端部の位置、または、各把持用指部によって対象物にかけられる圧力が維持された状態となる。そして、今回の把持動作制御が完了したことになる。なお、S107においては、各把持用指部の第1モータ51に供給する電力を、S106で肯定判定された時点の電力に維持するようにしてもよい。
上記フローによれば、把持用指部の先端部を対象物に接触させる際には、把持用指部における第2モータ52を駆動源として把持用指部が作動することになる。ただし、このときには、把持用指部の第2関節部23を駆動させるとともに、該把持用指部における第1モータ51を駆動源として該把持用指部の第1関節部22も駆動させるようにしてもよい。一方、対象物に先端部が接触した状態の把持用指部によって該対象物に押圧力を付与する際には、該把持用指部における第1モータ51のみを駆動源として把持用指部が作動することになる。
(変形例)
なお、上記実施例では、ハンド機構2の各指部21の各関節部22、23の駆動機構としてモータおよび歯車が用いられている構成を例に挙げて説明したが、モータの回転力を関節部の回転軸に伝達する伝達機構は必ずしも歯車でなくてもよい。例えば、歯車に代えてタイミングベルトを用いてもよい。また、各関節部22、23の駆動機構として直動アクチュエータを用いてもよい。ただし、駆動機構の構成に関わらず、第2関節部23を駆動させるための第2駆動機構としては、第1関節部22を駆動させるための第1駆動機構よりもバックドライバビリティが小さい機構を用いるものとする。
1・・・ロボットアーム、2・・・ハンド機構、20・・・ベース部、21・・・指部、22・・・第1関節部、23・・・第2関節部、211・・・第1指リンク部、212・・・第2指リンク部、213・・・基端部、3・・・アーム機構、30a・・・第1関節部、30b・・・第2関節部、30c・・・第3関節部、30d・・・第4関節部、30e・・・第5関節部、30f・・・第6関節部、31・・・第1アームリンク部、32・・・第2アームリンク部、33・・・第3アームリンク部、34・・・第4アームリンク部、35・・・第5アームリンク部、36・・・接続部材、4・・・台座部、42・・・アーム制御装置、420・・・アーム制御部、421・・・モータ状態量取得部、43・・・ハンド制御装置、430・・・対象物情報取得部、431・・・ハンド制御部、432・・・モータ状態量取得部、433・・・センサ情報取得部、51・・・第1モータ、52・・・第2モータ、53・・・第3モータ、61、62・・・傘歯車、63・・・ウォームホイール、64・・・ウォーム、65、66・・・歯車、70・・・感圧センサ

Claims (5)

  1. 複数の指部によって対象物を把持するハンド機構を備えた把持システムであって、
    前記ハンド機構の各指部には、第1関節部と、該第1関節部よりもその先端部から離れて位置する第2関節部とが形成されており、
    前記ハンド機構は、各指部における前記第1関節部を駆動させる第1駆動機構と、各指部における前記第2関節部を駆動させる第2駆動機構とを有し、
    前記第1駆動機構および前記第2駆動機構は、それぞれ、モータを含んで構成されており、且つ、前記第2駆動機構は前記第1駆動機構よりもバックドライバビリティが小さい機構であって、
    前記把持システムが、前記ハンド機構によって前記対象物を把持する際に該ハンド機構を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、前記ハンド機構によって前記対象物を把持する際に、前記複数の指部のうち該対象物の把持に用いる把持用指部の先端部を該対象物に接触させた状態で、該把持用指部における前記第2駆動機構のモータを停止させたまま、該把持用指部における前記第1駆動機構のモータを前記第1関節部が屈曲する方向に回転駆動させ、それによって、該把持用指部から該対象物に対して押圧力を付与する把持システム。
  2. 前記第1駆動機構および前記第2駆動機構には、それぞれ、前記モータの回転力を関節部の回転軸に伝達する伝達機構として歯車を含んで構成されており、且つ、前記第2駆動機構の歯車は前記第1駆動機構の歯車よりもバックドライバビリティが小さい歯車である請求項1に記載の把持システム。
  3. 前記第1駆動機構の歯車としてウォームギア以外の種類の歯車が用いられており、前記第2駆動機構の歯車としてウォームギアが用いられている請求項2に記載の把持システム。
  4. 前記第1駆動機構の歯車として傘歯車が用いられている請求項3に記載の把持システム。
  5. 複数の指部を備えたハンド機構によって対象物を把持する把持方法であって、
    前記ハンド機構の各指部には、第1関節部と、該第1関節部よりもその先端部から離れて位置する第2関節部とが形成されており、
    前記ハンド機構は、各指部における前記第1関節部を駆動させる第1駆動機構と、各指部における前記第2関節部を駆動させる第2駆動機構とを有し、
    前記第1駆動機構および前記第2駆動機構は、それぞれ、モータを含んで構成されており、且つ、前記第2駆動機構は前記第1駆動機構よりもバックドライバビリティが小さい機構であって、
    前記把持方法が、
    前記ハンド機構によって前記対象物を把持する際に、前記複数の指部のうち該対象物の把持に用いる把持用指部の先端部を該対象物に接触させるステップと、
    前記把持用指部の先端部を該対象物に接触させた状態で、該把持用指部における前記第2駆動機構のモータを停止させたまま、該把持用指部における前記第1駆動機構のモータを前記第1関節部が屈曲する方向に回転駆動させ、それによって、該把持用指部から該対象物に対して押圧力を付与するステップと、を有する把持方法。
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