JP2017013157A - 脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット - Google Patents

脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット Download PDF

Info

Publication number
JP2017013157A
JP2017013157A JP2015130733A JP2015130733A JP2017013157A JP 2017013157 A JP2017013157 A JP 2017013157A JP 2015130733 A JP2015130733 A JP 2015130733A JP 2015130733 A JP2015130733 A JP 2015130733A JP 2017013157 A JP2017013157 A JP 2017013157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meshing
connecting rod
wearable robot
motor
meshing portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015130733A
Other languages
English (en)
Inventor
ダメラウ,ヨッヘン
Damerau Jochen
一成 根本
Kazunari Nemoto
一成 根本
峰生 渡邉
Mineo Watanabe
峰生 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Bosch Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bosch Corp filed Critical Bosch Corp
Priority to JP2015130733A priority Critical patent/JP2017013157A/ja
Publication of JP2017013157A publication Critical patent/JP2017013157A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Rehabilitation Tools (AREA)

Abstract

【課題】 動力伝達部材の部品点数を削減することで効率的な動力伝達と装置の小型・軽量化を図ることができる脚部又は腕部動作ウエアラブルロボットを提供する。
【解決手段】 本発明の脚部又は腕部動作ウエアラブルロボット1は、モータ2の回転を、23に導いて駆動伝達部6に伝えて駆動させるもので、モータ2と、モータ2に連結されたモータ2と反対側の端部に第1の噛合部3aを有する第1の接続ロッド3と、第1の噛合部3aに噛合する中間噛合部4aを有する駆動経由部4と、中間噛合部4aに噛合する第2の噛合部5aとその反対側の端部に設けた第3の噛合部5bとを有する第2の接続ロッド5と、第3の噛合部5bに噛合する第4の噛合部7aを有する駆動伝達部6と、を備えることによって構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、人体の脚部又は腕部に装着して身体機能を補助、改善、拡張させることによって人を支援するウエアラブルロボットに関し、特に歩行困難者の歩行動作を支援する脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボットに係るものである。
近年、人体に装着して身体機能を補助、改善、拡張させることによって人を支援するウエアラブルロボットの開発が活発に行われている。そして、福祉や医療等の分野あるいは事故後のケアやリハビリを行っている分野では歩行困難者に装着させてその歩行動作を支援する歩行支援式ウエアラブルロボットの開発が注目を集めている。
従来の歩行支援式ウエアラブルロボットとしては、スイッチの切り替え操作によって足の上げ下げ動作を行うもの、装着者の筋電から装着者の動作を検出して装着部となる股関節や膝関節等の動きを補助する「HAL」と呼ばれているもの等がある。また、フレキシブルシャフトを使用することで動作支援部位となる膝関節や一般に足関節と呼ばれている足首関節から離れた個所にモータを設置することを可能にして装着性を向上させ、更にモータの回転角と関節動作補助部の駆動角とに基づいてモータの駆動制御を自動的に行うことで使い勝手を向上させるようにした下記の特許文献1に示すような密着型歩行支援装置も開発されている。
特開2009−213671号公報
しかし、上記特許文献1によれば次の問題点が生じる。
人体の腰に装着されたモータ0202の駆動を直接的に足首関節まで伝達しているが、関節を曲げる等、フレキシブルシャフトの曲率が大きくなる使用状況では伝達効率が低下するので、モータの駆動力の伝達において大きな伝達ロスが生ずるという問題点がある。同時にモータと足首関節とを結ぶフレキシブルシャフト0205の長さが長くなり、フレキシブルシャフトの引き回しが困難になるという問題点がある。
更に、モータを駆動するバッテリの電力が切れたとき等は人力で、関節駆動部での減速機として使用されているウォーム0302とウォームホイール0301を駆動する必要があるが、その駆動負荷は極めて大きく現実には無理であるため結果として歩行が不可能になってしまう。従って、モータの回転によって関節駆動部に力が加えられたとき、その関節駆動部が可動し、且つその可動に伴って生じた力が入力側に伝わる伝わり易さの指標であるバックドライバビリティという考え方を踏まえた装置の開発の必要性が生ずる。
そして、本発明は上記従来の歩行支援式ウエアラブルロボットが抱えているこのような問題点を解決すべく、モータ等の駆動源から大きな距離だけ離れた位置にある足首関節等の動きをアシストする際に、駆動力伝達ロスが少なく、かつバッテリ等の電力が喪失した等の非常時においても装着者の人力で容易に可動し得る、バックドライバビリティ機能を有して装着者に優しく、しかも美感、操作性に優れた脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボットを提供することを目的とする。
本発明の脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)(以下、単に、動作支援式ウエアラブルロボットという)は、モータの回転を、駆動伝達部に伝えて駆動させる脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)であって、前記複数の駆動伝達部と離間する位置に設けられるモータ(2)と、前記モータ(2)の出力軸と回転自在に連結され、前記モータ(2)とは反対側の端部に第1の噛合部(3a)を有する第1の接続ロッド(3)と、前記第1の接続ロッド(3)の第1の噛合部(3a)に噛合する中間噛合部(4a)を有する駆動経由部(4)と、前記駆動経由部(4)の中間噛合部(4a)に噛合する第2の噛合部(5a)と、該第2の噛合部(5a)とは反対側の端部に設けられる第3の噛合部(5b)とを有し、回転自在に設けられる第2の接続ロッド(5)と、前記第2の接続ロッド(5)の第3の噛合部(5b)に噛合する第4の噛合部(7a)を有する前記駆動伝達部(6)と、を備えることによって構成されている。
また、前記第1の噛合部(3a)、中間噛合部(4a)及び第2の噛合部(5a)、第3の噛合部(5b)及び第4の噛合部(7a)の少なくとも1つは、ベベルキヤを採用することが可能であり、他にハイポイドギヤ、スピロイドギヤを採用することも可能である。
また、前記駆動伝達部(6)は、第4の噛合部(7a)を有する減速機構(7)と、該減速機構(7)の出力軸(7c)の回転を接続又は遮断可能に伝達するクラッチ(8)とを備えることによって構成することが可能である。そして、該クラッチ(8)としては双方向クラッチを採用することが望ましい。
また、前記第1の接続ロッド(3)と第2の接続ロッド(5)は、剛性材料によって形成することが可能であり、他に可撓性材料によって形成することも可能である。
また、前記構成の脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)は、人体の膝関節及び足首関節の動きを支援するために使用することが可能であり、その場合にはモータ(2)は人体の大腿部、該大腿部より上方の腰部、腹部又は背部に取り付けることが可能である。
また、その場合には前記第1の接続ロッド(3)は、人体の大腿部の側部に沿って延びるように配置することが可能で、前記中間噛合部(4a)は、人体の膝関節の側部に取り付けることが可能である。
また、その場合には前記第2の接続ロッド(5)は、下腿部の側部に沿って延びるように設けることが可能であり、駆動伝達部(6)は、人体の足首関節の側部に取り付けることが可能である。
また、本発明の脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)は、モータの回転を、駆動伝達部に伝えて駆動させる脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)であって、前記駆動伝達部と離間する位置に設けられるモータ(2)と、前記モータ(2)の出力軸と回転自在に連結され、前記モータ(2)とは反対側の端部に第1の噛合部(13a)を有する第1の接続ロッド(13)と、前記第1の接続ロッド(13)の第1の噛合部(13a)に噛合する第1の中間噛合部(14a)を有する第1駆動経由部(14)と、前記第1の駆動経由部(14)の第1の中間噛合部(14a)に噛合する第2の噛合部(21a)と、該第2の噛合部(21a)とは反対側の端部に設けられる第3の噛合部(21b)とを有し、回転自在に設けられる第2の接続ロッド(21)と、前記第2の接続ロッド(21)の第3の噛合部(21b)に噛合する第2の中間噛合部(22a)を有する駆動経由部(22)と、前記駆動経由部(22)の第2の中間噛合部(22a)に噛合する第4の噛合部(15a)とは反対側の端部に設けられる第5の噛合部(15b)とを有し、回転自在に設けられる第3の接続ロッド(15)と、前記第3の接続ロッド(15)の第5の噛合部(15b)に噛合する第6の噛合部(17a)を有する駆動伝達部(16)と、を備えることによって構成されていてもよい。
また、前記構成の脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)は、人体の一般に股関節と呼ばれている腰関節、膝関節及び一般に足関節と呼ばれている足首関節の動きを支援するために使用することが可能であり、その場合にはモータ(2)は人体の腰部より上方の腹部及び背部を含む胴部に取り付けことが可能である。
また、その場合には前記第1の接続ロッド(13)は、人体の胴部に沿って腰関節まで延びるように配置することが可能で、前記第1の中間噛合部(14a)は、人体の腰関節の側部に取り付けることが可能である。
また、その場合には前記第2の接続ロッド(21)は、人体の大腿部の側部に沿って延びるように配置することが可能で、前記第2の中間噛合部(21a)は、人体の大腿部の側部に沿って延びるように配置することが可能である。
また、その場合には前記第2の中間噛合部(14a)は、人体の膝関節の側部に取り付けることが可能であり、前記第3の接続ロッド(15)は、人体の下腿部の側部に沿って延びるように配置することが可能である。また、駆動伝達部(16)は、人体の足首関節の側部に取り付けることが可能である。
また、上記脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボットは、脚部のみで無く、腕部に適用することも可能である。
また、上記脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボットは、最終段階の駆動伝達部(6)又は(16)として、ウォーム及びウォームギヤの噛合又はベベルギヤ、ハイポイドギヤ、スピロイドギヤの噛合等のみで無く、いわゆるワイヤ駆動式人工筋肉装置を提供することも可能である。
本発明の脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)によれば次に示す効果がある。
(1)まず、腰等に装着したモータから足首関節の駆動伝達部を途中の膝部に装着した駆動経由部を経由して駆動しているので、関節を曲げる使用状況においても、従来例のフレキシブルシャフト使用の場合の如く曲率が大きくなって伝達効率の低下を招く部材が無いため、伝達ロスなく足首関節を駆動することができる。またモータ、駆動経由部、駆動伝達部間を夫々連結する接続ロッドの長さは比較的短くて良いから構成及び動作が安定する。
(2)また、第1の噛合部、中間噛合部及び第2の噛合部を夫々ベベルギヤによって構成した場合には、回転軸が交差する2軸間の効率の良い動力伝達が可能になり、減速比も大きく設定できるようになる。
また、第1の噛合部、中間噛合部及び第2の噛合部を夫々ハイポイドギヤによって構成した場合には、回転軸がねじれの位置(オフセットされた位置)にある食い違い2軸間の動力伝達が可能になる。
また、第1の噛合部、中間噛合部及び第2の噛合部を夫々スピロイドギヤによって構成した場合には、上記ハイポイドギヤよりも回転軸のオフセット量の大きな食い違い2軸間の動力伝達が可能になる。
(3)また、駆動伝達部を第4の噛合部を有する減速機構と、該減速機構の出力軸の回転を接続又は遮断可能に伝達するクラッチとを備えることによって構成した場合には、電力喪失等の非常時において、クラッチを遮断することで駆動負荷を小さくすることができるため歩行が不可能になってしまう事態を回避することができる。
また、前記クラッチとして双方向クラッチを採用した場合には。入力軸から出力軸への確実な双方向の動力伝達を比較的シンプルな構成で安価に実現でき、クラッチの連結を解除することで出力軸に作用する動力伝達を遮断できるから、駆動伝達部を介してその出力節に所定の方向、大きさの力を作用させた時、その出力節が伝達効率良く可動すると共に、且つその可動に伴って生じた力が入力節側に伝わる伝わり易さの指標であるバックドライバビリティ機能が向上する。
(4)モータの駆動を最終の駆動伝達部に直接伝達するのでなく、途中に駆動経由部を設けたため、接続ロッドの剛性の大小にかかわらず適用が可能となり、材料の選択性が向上する。
また、第1の接続ロッドと第2の接続ロッドを可撓性材料によって形成した場合には、装着者の身体の大きさや形状、動きに合わせて第1の接続ロッドと第2の接続ロッドが夫々撓むことで、装着者に対して無理のない快適な使用が見込まれる脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボットを提供することが可能になる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボットを装着した状態を示す側面図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボットにおける駆動経由部周辺を拡大して示す斜視図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係る脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボットにおける駆動伝達部周辺を拡大して示す分解斜視図である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係る脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボットにおける第1の噛合部、中間噛合部及び第2の噛合部の他の態様を示す駆動経由部周辺の拡大側面図である。 図5は、本発明の第1の実施形態に係る脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボットにおける第1の噛合部、中間噛合部及び第2の噛合部の更に他の態様を示す駆動経由部周辺の拡大側面図である。 図6は、本発明の第2の実施形態に係る脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボットを装着した状態を示す側面図である。 図7は、本発明の第3の実施形態に係る動作支援式ウエアラブルロボットの足首関節部の駆動に適用するワイヤ駆動機構の斜視図である。 図8は、図7に示すワイヤ駆動機構の正面図である。 図9Aは、図7に示すワイヤ駆動機構の概略平面図、図9Bはそのホイール部分の概略側面図である。 図10Bは、図7に示すワイヤ駆動機構の他の変形例の概略平面図、図10Bはそのホイール部分の概略側面図である。 図11は、図7及び図10に示すワイヤ駆動機構を人体の足首関節部に適用した状態を示す部分側面図である。
以下、本発明に係る脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット1を図1乃至図5に示す第1の実施形態と図6に示す第2の実施形態とに基づいて具体的に説明する。最初に、図1に基づいて本発明の動作支援式ウエアラブルロボット1の全体構成の概略について説明し、続いて図1乃至図5に基づいて本発明の第1の実施形態に係る動作支援式ウエアラブルロボット1Aの具体的構成とその作動態様について説明する。
次に、図6に基づいて本発明の第2の実施形態に係る動作支援式ウエアラブルロボット1Bの具体的構成を前記第1の実施形態との差異を中心に説明し、その後、当該第2の実施形態の作動態様に言及する。
(1)脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボットの全体構成(図1参照)
本発明の動作支援式ウエアラブルロボット1は、人体に装着して身体機能を補助、改善、拡張させることによって歩行困難者の歩行動作を支援するウエアラブルロボットである。
具体的には、上記駆動経由部4及び駆動伝達部6と離間する位置に設けられるモータ2と、該モータ2の図示しない出力軸に対して回転自在に連結され、該モータ2とは反対側の端部に第1の噛合部3aを有する第1の接続ロッド3と、該第1の接続ロッド3の第1の噛合部3aに噛合する中間噛合部4aを有する駆動経由部4と、該駆動経由部4の中間噛合部4aに噛合する第2の噛合部5aと、該第2の噛合部5aとは反対側の端部に設けられる第3の噛合部5bとを有し、回転自在に設けられる第2の接続ロッド5と、該第2の接続ロッド5の第3の噛合部5bに噛合する第4の噛合部7aを有する駆動伝達部6と、を備えることによって本発明の脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット1は基本的に構成されている。
従って、単一のモータ2の回転を、直列的に配置された駆動伝達系統23に導いて該駆動伝達系統23の途中又はその終端に配置される駆動経由部4及び駆動伝達部6に伝えて同時に駆動させる構造の動作支援式ウエアラブルロボット1になっている。
尚、図1では装着者の身体の一側部のみを図示しているが、上記構成の装置は身体の一側部のみに取り付けてもよいし、身体の両側部において左右対称になるように取り付けることも可能である。
(2)第1の実施形態に係る動作支援式ウエアラブルロボットの具体的構成(図1乃至図5参照)
本発明の第1の実施形態に係る動作支援式ウエアラブルロボット1Aは、図1に示す如く、人体100の膝関節100bの動作と足首関節100dの動作を支援するため、駆動経由部4を膝関節100bに配置し、駆動伝達部6を足首関節100dに配置している。そして、一例として人体100の大腿部100aの上方に位置する腰部100fの側部に配置したモータ2から動力を受けて第1の接続ロッド3を介して駆動伝達系統23の途中に配置された駆動経由部4に動力が伝達され、更に第2の接続ロッド5を介して駆動伝達系統23の終端に配置された駆動伝達部6に動力が伝達されるように構成されている。
モータ2は、回転角度を細かく制御できるロータリーエンコーダを搭載したステッピングモータ等が一例として採用でき、図示しないバッテリから給電を受けて動作するDCモータが好ましい。モータ2の配置は、図示の如く腰部100fの側部に限らず、上述した駆動経由部4及び駆動伝達部6と離間する人体100の大腿部100a、該大腿部100aより上方の腰部100fの他の部位、あるいは腹部100g又は背部100hの適宜の部位等に設定することが可能である。また、モータ2は一例として取付けバンド101を使用して取り付けられている。
モータ2の出力軸には、図示しないカップリング等を介して第1の接続ロッド3の基端部が連結されている。第1の接続ロッド3は、人体100の大腿部100aの側部に沿って延びるように配置されており、第1の接続ロッド3としては、剛性を有する金属製の棒状の部材や可撓性を有するフレキシブルシャフトが適用できる。
また、第1の接続ロッド3の先端部には、一例としてベベルキヤによって構成される第1の噛合部3aとなるピニオンギヤが設けられている。また、このピニオンギヤには、同じく一例としてベベルギヤによって構成される中間噛合部4aとなるリングギヤが噛合している。また、該中間噛合部4aには、第2の接続ロッド5の基端部に設けられている同じく一例としてベベルギヤによって構成される第2の噛合部5aとなる別のピニオンギヤが噛合している。
尚、ベベルギヤとしては、歯が軸に沿って直線的に切られたストレートベベルギヤ、歯が軸に対して斜めに切られたヘリカルベベルギヤや曲線状に切られたスパイラルベベルギヤが採用可能である。
また、第1の噛合部3a、中間噛合部4a及び第2の噛合部5aは、ベベルギヤに限らず図4に示すようなハイポイドギヤや図5に示すようなスピロイドギヤによって構成することも可能である。ハイポイドギヤは、上述したスパイラルベベルギヤの入出力軸をオフセット量D1分、オフセットした食い違い2軸間の動力伝達に使用される歯車である。また、スピロイドギヤは、上記ハイポイドギヤよりも大きなオフセット量D2分、オフセットした食い違い2軸間の動力伝達に使用される歯車である。
駆動経由部4は、図2に示す如く、人体100の膝関節100bの側部に設けられており、上述した中間噛合部4aとなるリングギヤと、該中間噛合部4aを支持して一体に回転し、下腿部100cに対して取り付けられる下腿側取付け部材102aと、大腿部100aに対して取り付けられる大腿側取付け部材102bと、上記下腿側取付け部材102aと大腿側取付け部材102bを回転自在に接続して上記中間噛合部4aの回転中心となる回転軸4bとを備えることによって一例として構成されている。
また、入力端に上記第2の噛合部5aとなるピニオンギヤを備える第2の接続ロッド5は、下腿部100cの側部に沿って延びるように配置されている。そして、この第2の接続ロッド5としても上記第1の接続ロッド3と同様、剛性を有する金属製の棒状の部材や可撓性を有するフレキシブルシャフトが適用可能である。
また、上記第2の接続ロッド5の出力端には、上述した第3の噛合部5bが設けられており、該第3の噛合部5bには、足首関節100dに配置されている、次に述べる駆動伝達部6の減速機構7の構成要素である第4の噛合部7aが噛合している。第3の噛合部5bと第4の噛合部7aとしては、円筒状のねじ歯車によって構成されるウォームと該ウォームと噛合する歯が周面に形成されたウォームホイールとから構成されるウォームギヤ機構が一例として採用可能である。
ウォームギヤ機構は、大きな減速比が得られる歯車機構で、バックラッシュを小さくすることができることが特徴になっている。また、上記ウォームの形状を鼓形にしたグロボイドウォームを使用したグロボイドウォームギヤ機構を採用することも可能である。
駆動伝達部6は、上述したように人体100の足首関節100dの側部に設けられており、図3に示す如く、上述したウォームによって構成される第3の噛合部5bと、該第3の噛合部5bに噛合するウォームホイールによって構成される第4の噛合部7aと、該第4の噛合部7aとハウジング7bを有する減速機構7と、該減速機構7の出力軸7cの回転を接続又は遮断可能に伝達するクラッチ8と、該クラッチ8を保持して足部100eに対して一体に取り付けられるクラッチ保持板103と、を備えることによって一例として構成されている。
クラッチ8としては、図示しないバッテリから給電を受けて動作する電磁クラッチや電力を使用しない、より簡素な機械的クラッチによって構成される双方向クラッチが採用可能である。ここで双方向クラッチとは、動力伝達状態では入力軸の正転方向と逆転方向の双方向の回転を出力軸に伝達し、動力遮断状態では入出力軸間の双方向の回転を遮断する構造のクラッチである。従って、正転方向と逆転方向の何れか一方向のみで回転を伝達する一方向クラッチに比べてバックドライバビリティ機能が効果的に発揮される。
また、図示のクラッチ8は、上述した減速機構7の出力軸7cが挿嵌されて一体に回転する内側クラッチ部8aと、その外周に同軸的に配置される外側クラッチ部8bとを備えることによって構成されている。そして、このうち外側クラッチ部8bは上述したクラッチ保持板103に取り付けられて足部100eと一体に動作するように構成されている。
また、減速機構7としては、上述したウォームギヤ機構以外のベベルギヤ、ハイポイドギヤ及びスピロイドギヤ等の他の機構でもよく、更にウォームギヤ機構で減速した回転を遊星歯車機構等で更に減速するようにすることも可能である。これは後述する図6の実施例においても同様である。
クラッチ8は、減速機構7とクラッチ保持板103との間に配置する場合に限らず、モータ2と駆動経由部4との間の駆動伝達系統23や駆動経由部4と駆動伝達部6との間の駆動伝達系統23に対して配置することも可能である。ただし、この場合駆動経由部4自体又は減速機構7自体にバックドライバビリティ機能を持たせる構成が必要となる。
(3)第1の実施形態に係る動作支援式ウエアラブルロボットの作動態様(図1乃至図3参照)
次に、このようにして構成される動作支援式ウエアラブルロボット1Aの作動態様を(A)通常動作時と(B)電力喪失時とに分けて説明する。
(A)通常動作時
モータ2が駆動されると、モータ2の出力軸が回転して第1の接続ロッド3を所定の方向に所定の回転角度、回転させる。この時の第1の接続ロッド3の回転角度をφ1とする。第1の接続ロッド3が図2中矢印aで示す方向に回転すると、第1の接続ロッド3の出力端に設けられている第1の噛合部3aとなるピニオンギヤも同方向aに同じ回転角度φ1回転する。ここで、第1の噛合部3aとなるピニオンギヤの歯数をZ1とする。
第1の噛合部3aが回転すると、該第1の噛合部3aと噛合する中間噛合部4aとなるリングギヤは図中矢印bで示す反時計方向に所定の回転角度回転する。この時の中間噛合部4aの回転角度をΔθとし、中間噛合部4aの歯数をZRとすると、中間噛合部4aの回転角度ΔθはΔθ=φ1・Z1/ZRとなる。尚、中間噛合部4aの回転角度Δθは一例として0°〜140°の範囲に設定する。
中間噛合部4aが回転すると下腿側取付け部材102aは、大腿側取付け部材102bに対して相対的に同方向bに同じ回転角度Δθだけ回転する。これに伴い、下腿側取付け部材102aが取り付けられている下腿部100cは、当該駆動経由部4による支援を受けて同方向bに回転角度Δθ回転し後方に折り曲げられた状態になって歩行動作を支援する。
中間噛合部4aが回転すると、中間噛合部4aに噛合している第2の噛合部5aも所定の方向に所定の回転角度、同時に回転する。中間噛合部4aが図2中矢印bで示す反時計方向に回転すると、第2の噛合部5aは、図2中矢印cで示す方向に回転する。この時の第2の噛合部5aの回転角度をφ2とし、第2の噛合部5aとなるピニオンギヤの歯数をZ2とすると、第2の噛合部5aの回転角度φ2はφ2=Δθ・ZR/Z2となる。
第2の噛合部5aが回転すると、第2の接続ロッド5と第2の接続ロッド5の出力端に設けられている第3の噛合部5bとなるウォーム5bも同方向cに回転角度φ2回転する。第3の噛合部5bが図3中矢印cで示す方向に回転角度φ2回転すると、第3の噛合部5bに噛合している第4の噛合部7aとなるウォームホイールが図中矢印dで示す時計方向に所定の回転角度回転する。この時、第4の噛合部7aの回転角度をΔα、第3の噛合部5bであるウォームと第4の噛合部7aであるウォームホイール間の減速比をRとすると、第4の噛合部7aの回転角度ΔαはΔα=φ2・Rとなる。
そして、クラッチ8の内側クラッチ8aと外側クラッチ部8bが連結されて動力伝達状態になっている時は、第2の接続ロッド5の上記回転角度φ2分の回転が減速機構7によって減速されて上記Δαになり該減速機構7の出力軸7cとクラッチ8を介してクラッチ保持板103に伝達される。
これによりクラッチ保持板103と該クラッチ保持板103が取り付けられている足部100eは、減速機構7の出力軸7cを中心に図3中矢印dで示す時計回りに回転して歩行動作を支援する。尚、上述した第1の接続ロッド3の回転角度φ1と第2の接続ロッド5の回転角度φ2との回転比はφ1>φ2となる減速でもよいし、φ1<φ2となる増速でもよいし、φ1=φ2となる等速でもよい。
また、減速機構7の減速比Rを1/100に設定する場合には、上述したウォームとウォームホイールとの噛合によって減速比を1/100にしてもよいし、ウォームとウォームホイールとの噛合で減速比を1/10にし、更に遊星ギヤ機構によって1/10に減速して合計で1/100の減速比Rを達成するようにしてもよい。同様にウォームギヤ機構とハイポイドギヤ等との組み合わせによって1/100の減速比Rを達成するようにすることも可能である。
尚、モータ2に近い側で大きな減速を行うと伝達軸のトルクが大きくなるため伝達軸自体の直径を大きくする必要が生じる。従って、モータ2から遠い位置にある足部100eに近い側で大きな減速を行うことが好ましい。因みにPinを入力パワー、Poutを出力パワー、Tinを入力トルク、Toutを出力トルク、入力側回転数をn1、出力側回転数をn2とした場合の減速比Rの変化に対する伝達効率Eの変化は、η=Pout/Pin=(Tout×n2)/(Tin×n1)で表される。
何れにせよ、駆動経由部4及び駆動伝達部6において、第1噛合部3aと中間噛合部4a、中間噛合部4aと第2噛合部5aの各変速比、更には駆動伝達部6の減速比は適宜に変更して組合せることが可能である。
(B)電力喪失時
次に、電力喪失時の動作支援式ウエアラブルロボット1Aの作動態様について説明する。装着者が歩行動作時にバッテリが切れてモータ2に給電することができなくなった場合には、手動操作でクラッチ8の連結状態を解除して動力遮断状態にする。これによりクラッチ8よりも上流側の駆動伝達系統23上に配置されている機械的な動力伝達部材を強制的に動作させる必要がなくなり、装着者の人体100にかかる負荷が大幅に軽減されるため、前進方向又は後進方向双方の歩行動作の継続が可能になる。従って、前進方向と後進方向の双方向にバックドライバビリティ機能を動作支援式ウエアラブルロボット1Aに持たせることが可能になる。
一方、上記クラッチ8を設けない場合には、人力のみによって足部100e、下腿部100c及び大腿部100aを動かして、同時に駆動伝達系統23上に配置されている機械的な動力伝達部材をすべて逆に辿ってモータ2を強制的に回転動作させつつ歩行動作を行わなければならない。これは、上記機械的な動力伝達部材を増速方向に動かすことになり、その駆動負荷は過大であるため、歩行困難者にそれを求めることは事実上不可能である。
そして、このようにして構成される第1の実施形態に係る動作支援式ウエアラブルロボット1Aによれば、単一のモータ2で駆動経由部4及び駆動伝達部6を同時に駆動でき、動力伝達部材の部品点数を削減することができるから、装置の小型・軽量化を図ることが可能になる。また、クラッチ8の採用によって電力喪失等の非常時にも対応できるから装着者に優しく、バックドライバビリティ機能と美感と操作性とに優れた動作支援式ウエアラブルロボット1を提供することが可能になる。
第1の実施形態に係る脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット1Aの適用対象は、脚部に限らず腕部でもよい。この場合はモータを肩部に設け、駆動経由部4及び駆動伝達部6を夫々、肘部及び手首部に設ければ、同様に手部を駆動できる。
また、図1中、駆動経由部4の減速比(又は増速比)と駆動伝達部6の減速比との比率も適宜変更できる。これは後述する図6の実施例中、第1及び第2の駆動経由部14、及び駆動伝達部16の関係も同様である。
(4)第2の実施形態の構成(図6参照)
本発明の第2の実施形態に係る脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット1Bは、前述した第1の実施形態に係る動作支援式ウエアラブルロボット1Aの構成をすべて含んでおり、該構成に一般に股関節と呼ばれている腰関節100iの動きを支援する機能を追加した構成になっている。
従って、ここでは、上記第1の実施形態と同様の構成については詳細な説明を省略し、本実施形態において新たに追加した構成とその作動態様を中心に具体的に説明する。
即ち、本実施形態では単一のモータ2を使用して直列的に配置された駆動伝達系統23に配置された3つの駆動経由部14、22及び駆動伝達部16を同時に駆動するように構成されている。そして、モータ2の回転が最初に伝達される第1の駆動経由部14で腰関節100iの動きを支援し、2番目に動力が伝達される第2の駆動経由部22で膝関節100bの動きを支援し、3番目に動力が伝達される駆動伝達部16で足首関節100dの動きを支援するように構成されている。
また、膝関節100bの動きを支援する第2の駆動経由部22の構成としてベベルギヤを使用し、足首関節100dの動きを支援する駆動伝達部16の構成としてウォームギヤ機構を使用しており、上記第2の駆動経由部22に動力を伝達する第2の接続ロッド21以降の構成が前記第1の実施形態に係る動作支援式ウエアラブルロボット1Aと同様の構成になっている。
具体的には、本実施形態に係る動作支援式ウエアラブルロボット1Bは、上記3つの駆動経由部14、22及び駆動伝達部16と離間する人体100の腰部100fよりも上方の胴部100jの側部に取り付けられるモータ2と、該モータ2の図示しない出力軸と回転自在に連結され、該モータ2とは反対側の端部に第1の噛合部13aを有し、且つ人体100の胴部100jに沿って腰関節100iまで延びる第1の接続ロッド13と、該第1の接続ロッド13の第1の噛合部13aに噛合する第1の中間噛合部14aを有し、且つ人体100の腰関節100iの側部に回転自在に取り付けられる第1の駆動経由部14と、該第1の駆動経由部14の第1の中間噛合部14aに噛合する第2の噛合部21aと、該第2の噛合部21aとは反対側の端部に設けた第3の噛合部21bを有し、且つ人体100の大腿部100aの側部に沿って延びるように回転自在に設けられる第2の接続ロッド21と、該第2の接続ロッド21の第3の噛合部21bに噛合する第2の中間噛合部22aを有し、人体の膝関節100bの側部に回転自在に取り付けられる第2の駆動経由部22と、第2の駆動経由部22の第2の中間噛合部22aに噛合する第4の噛合部15aと、該第4の噛合部15aとは反対側の端部に設けた第5の噛合部15bとを有し、且つ人体100の下腿部100cの側部に沿って延びるように回転自在に設けられる第3の接続ロッド15と、該第3の接続ロッド15の第5の噛合部15bに噛合する第6の噛合部17aを有し、且つ人体100の足首関節100dの側部に取り付けられる駆動伝達部16と、を備えることによって基本的に構成されている。
第1の接続ロッド13は、第2の接続ロッド21と同様の剛性を有する金属製の棒状の部材や可撓性を有するフレキシブルシャフトが適用できる。また、第1の噛合部13aと第2の噛合部21aとしては、一例としてベベルギヤによって構成されるピニオンギヤが適用でき、これらと噛合する第1の中間噛合部14aとしては、一例としてベベルギヤのよって構成されるリングギヤが適用できる。
また、上記第1の噛合部13a、第2の噛合部21a及び第1の中間噛合部14aは、前記第1の実施形態の第1の噛合部3a、第2の噛合部5a及び中間噛合部4aと同様、ストレートベベルギヤ、ヘリカルベベルギヤあるいはスパイラルベベルギヤ等の各種のベベルギヤが適用できる他、図4に示すようなハイポイドギヤや図5に示すようなスピロイドギヤが適用可能である。
また、上記第2の噛合部21aが入力端に設けられる第2の接続ロッド21の出力端には第3の噛合部21bが設けられており、当該第2の接続ロッド21以降の構成は前記第1の実施形態に係る第1の接続ロッド3以降の構成と同様の構成になっている。
(5)第2の実施形態の作動態様(図6参照)
次に、このようにして構成される本実施形態に係る動作支援式ウエアラブルロボット1Bの通常動作時の作動態様を説明する。
モータ2が駆動されると、第1の接続ロッド13が所定の方向に所定の回転角度回転する。この時の第1の接続ロッド13の回転方向を図6中矢印eで示す方向にとると、第1の噛合部13aも同方向eに回転し、第1の中間噛合部14aは図6中矢印fで示す時計方向に回転する。
第1の中間噛合部14aが矢印fで示す方向に回転すると、第1の中間噛合部14aに噛合する第2の噛合部21aが図6中矢印gで示す方向に回転する。以下、前記第1の実施形態の第1の接続ロッド3以降の作動態様と同様に、第2の中間噛合部22aは図6中矢印hに示す反時計方向に回転する。
また、第3の接続ロッド15と、その入力端に設けられる第4の噛合部15aと、その出力端に設けられる第5の噛合部15bは、図6中矢印iで示す方向に回転し、第6の噛合部17aは、図6中矢印jに示す時計方向に回転する。
また、本実施形態では、第1の駆動経由部14で1段目の減速(増速又は等速でもよい)が実行され、第2の駆動経由部22で2段目の減速(増速又は等速でもよい)が実行され、駆動伝達部16で3段目の減速が実行されるようになっている。従って、第1の駆動経由部14が配置されている腰関節100iでは、上記1段目の減速(増速または等速でもよい)のみが実行されて大腿部100aは、図6中矢印fに示す方向に腰関節100iを中心として回転角度Δθ1だけ折れ曲がることで腰関節100iの動きを支援する。
また、第2の駆動経由部22が配置されている膝関節100bでは、上記1段目と2段目の減速(増速又は等速でもよい)が組み合わさった減速(増速又は等速でもよい)が実行されて下腿部100cは、図6中矢印hに示す方向に膝関節100bを中心として回転角度Δθ2だけ折れ曲がることで膝関節100bの動きを支援する。
また、駆動伝達部16が配置されている足首関節100dでは、上記1段目乃至3段目の減速(増速又は等速を含む)が組み合わさった減速(増速又は等速を含む)が実行されて足部100eは、図6中矢印jに示す方向に足首間節100dを中心として回転角度Δβだけ折れ曲がることで足首関節100dの動きを支援する。
そして、このようにして構成される第2の実施形態の係る脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット1Bによっても、前記第1の実施形態に係る動作支援式ウエアラブルロボット1Aと同様の作用、効果を享受することができ、更に本実施形態によれば、単一のモータ2と直列的に配置された1つの駆動伝達系統23を設けることで3つの駆動経由部14、22及び駆動伝達部16を同時に駆動することができる。従って膝関節100bの動きと足首間節100dの動きに加えて腰間節100iの動きを少ない部品点数で効率良く支援できるようになり、装置の小型・軽量化にも寄与し得る動作支援式ウエアラブルロボット1Bを提供することが可能になる。
第2の実施形態に係る脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット1Bの適用対象は、脚部に限らず腕部でもよい。この場合はモータを腹部又は背部に設け、駆動経由部14、22及び駆動伝達部16を夫々、肩部、肘部及び手首部に設ければ、同様に手部を駆動できる。
(6)第3の実施形態の構成及び作動態様(図7乃至図11参照)
図7乃至図9に「QuadHelix(クアドヘリクス)」(ドイツ国Fraunhofer(フラウンホーファー)所有の登録商標名)という人工筋肉装置30を示し(以下、本明細書中では「人工筋肉装置」と定義する)、以下、この人工筋肉装置30を上記実施形態の足首又は手首関節部に適用した駆動伝達部16に替えた実施形態について説明する。図7及び図9中、人工筋肉装置30において、モータ31の軸31aのウォームギヤ32がウォームホイル33に噛合し、又軸31aの先端部分に第1の駆動ワイヤ35の巻き付け部35aが巻き付け形成され、又第2の駆動ワイヤ36の巻き付け部36aが巻き付け形成される。41a、41bは左右一対のホイールであり、その軸方向はモータ軸31aと直交する方向(以下、左右方向という)である。また37及び38は夫々その軸方向が左右方向を向いた上方プーリ及び下方プーリで、夫々左右に一対のプーリ37a、37b、及び38a、38bを有する。また39a、39bはホイール41a側に設けたその軸方向がモータ軸31aと平行方向(以下、モータ軸方向という)の一対のプーリであり、また40はホイール41b側に設けたその軸がモータ軸方向の一つのプーリであり、後述する如く第1及び第2のワイヤ35、36が共通に通過する。
第1のワイヤ35は軸31aへの巻き付け部35aから左右方向へ伸びて、その一方の伸長ワイヤ部35bはプーリ39a、37bを順次介してホイール41aの上方ワイヤ受け入れ溝に巻き付き、その他方の伸長ワイヤ部35bの送り出し先端部はプーリ40を介してホイール41bのワイヤ受け入れ溝に巻き付く。
同様に、第2のワイヤ36は軸31aへの巻き付け部36aから左右方向へ伸びて、その一方の伸長ワイヤ部36bはプーリ39bを介してホイール41aの下方ワイヤ受け入れ溝に巻き付き、これにより他方の伸長ワイヤ部36bはプーリ40を介してホイール41bの下方ワイヤ受け入れ溝に巻き付く。この場合、第1及び第2のワイヤ35、36のホイール41a、41bの溝に巻き付けた端部は所定位置で該溝に固定される。なお、ウォームホイル33が基礎に固定され且つモータ31(軸31a)がスライド機構34により軸方向に往復スライド可能になっている。
モータ31が駆動して軸31aが図8中時計方向へ回転すると、第1のワイヤ35の左右両方の伸長ワイヤ部35bが、図9中矢印A1及びA2方向へ巻き付け部35aに対して追加的に巻き付けられ、これにより、ホイール41は伸長ワイヤ部35bにより引っ張られて図9中時計方向へ回転駆動される。
同時に、第2のワイヤ36の巻き付け部36aが図9中矢印B1及びB2方向へ巻きほどかれて左右両方の伸長ワイヤ部36bが、ホイール41a、41bの溝に送り出されて、上記ホイール41の時計方向回転を許容する。
この場合、図9中、ウォーム32は、基礎に固定されたウォームホイル33との噛合によりスライド機構34により、モータ31と一体的に図中右方(矢印X方向)へ移動するため、軸31aも同方向へ移動し、第1のワイヤ35の巻き付け部35aの軸方向巻き付け量がモータ31方向に向かって増大するのを許容し、同時に第2のワイヤ36の巻き付け部36aの軸方向巻き付け量がモータ31とは反対方向に向かって減少するのを許容する。また、モータ31が逆方向に回転すると、逆方向の動作が行われて、ホイール41は反時計方向へ回転すると共に、ウォーム32及びモータ31は逆方向(矢印Y方向)へスライドする。かくして、モータ31の軸31aの回転速度は、ホイール41に大幅に減速して伝達される。
次に、図10に、図9の実施例の他の実施例を示すが、図9と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。この実施例は図9の実施例と殆ど同一であるが、モータ31が基礎に固定され且つウォームホイル33がスライド機構34´により軸方向に往復スライド可能になっている点が異なる。
従って、全体的動作は図9の場合と同様であるが、この場合はモータ31でなく、ウォームホイル33が矢印X方向及びY方向へ往復移動してモータ31の減速された回転をホイール41に伝える。
次に、図11は、上記人工筋肉装置30を人体の足首関節100dに適用した部分図を示す。モータ(図示せず)は、図1の場合と同様に腰関節100iのバンド101に取付けられ、その駆動力伝達機構は、第1の接続ロッド3、駆動経由部4(図1参照)を介して第2の接続ロッド5(図7乃至図10中のモータ軸31aに対応)を介してホイール41に接続される。そしてモータの駆動力が減速されて最終的にホイール41に伝達されホイール41が回転して足首関節100dを駆動する。
勿論この場合も、ホイール41と同軸的にクラッチ8(図3参照)を設けて、バックドライバビリティを向上させても良い。
(7)他の実施形態
以上が本発明の基本的な実施形態であるが、本発明の脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット1は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略、あるいは当業者において周知、慣用の技術を追加することが可能である。
例えば、前述した図6に示す第2の実施形態では、クラッチ8については説明をしていないが、駆動伝達部16には前記第1の実施形態の駆動伝達部6と同様のクラッチ8が配置されていることが望ましい。また、クラッチ8は、直列的に配置されている駆動伝達系統23上に1つ設ける他、複数設けることも可能である。また、人体100の一側部だけでなく、左右両側部に対称に駆動伝達系統23を配置する場合には、単一のモータ2の出力軸の回転を左右の駆動伝達系統23に振り分けて伝達するようにすることも可能である。
1 脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット
2 モータ
3 第1の接続ロッド
3a 第1の噛合部
4 駆動経由部
4a 中間噛合部
4b 回転軸
5 第2の接続ロッド
5a 第2の噛合部
5b 第3の噛合部
6 駆動伝達部
7 減速機構
7a 第4の噛合部
7b ハウジング
7c 出力軸
8 クラッチ
8a 内側クラッチ部
8b 外側クラッチ部
13 第1の接続ロッド
13a 第1の噛合部
14 駆動経由部
14a 第1の中間噛合部
15 第3の接続ロッド
15a 第4の噛合部
15b 第5の噛合部
16 駆動伝達部
17 減速機構
17a 第6の噛合部
21 第2の接続ロッド
21a 第2の噛合部
21b 第3の噛合部
22 第2の駆動経由部
22a 第2の中間噛合部
23 駆動伝達系統
30 人工筋肉装置
31 モータ
32 ウォームギヤ
33 ウォームホイル
34、34´ スライド機構
35 第1の駆動ワイヤ
36 第2の駆動ワイヤ
35a、36a 巻付け部
37、38、39、40 プーリ
41 ホイール
100 人体
100a 大腿部
100b 膝関節
100c 下腿部
100d 足首間節
100e 足部
100f 腰部
100g 腹部
100h 廃部
100i 腰関節
100j 胴部
101 バンド
102 取付け部材
103 クラッチ保持板
D オフセット量
φ1 (第1の接続ロッドの)回転角度
Z1 (第1の噛合部の)歯数
Δθ (中間噛合部の)回転角度
ZR (中間噛合部の)歯数
φ2 (第2の噛合部の)回転角度
Z2 (第2の噛合部の)歯数
Δα (第4の噛合部の)回転角度
R 減速比
Δβ (第6の噛合部の)回転角度

Claims (24)

  1. モータの回転を、駆動伝達部(6)に伝えて駆動させる脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)であって、
    前記駆動伝達部(6)と離間する位置に設けられるモータ(2)と、
    前記モータ(2)の出力軸と回転自在に連結され、前記モータ(2)とは反対側の端部に第1の噛合部(3a)を有する第1の接続ロッド(3)と、
    前記第1の接続ロッド(3)の第1の噛合部(3a)に噛合する中間噛合部(4a)を有する駆動経由部(4)と、
    前記駆動経由部(4)の中間噛合部(4a)に噛合する第2の噛合部(5a)と、該第2の噛合部(5a)とは反対側の端部に設けられる第3の噛合部(5b)とを有し、回転自在に設けられる第2の接続ロッド(5)と、
    前記第2の接続ロッド(5)の第3の噛合部(5b)に噛合する第4の噛合部(7a)を有する前記駆動伝達部(6)と、を備えていることを特徴とするウエアラブルロボット。
  2. 請求項1に記載の脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)において、
    前記第1の噛合部(3a)、中間噛合部(4a)、第2の噛合部(5a)、第3の噛合部(5b)及び第4の噛合部(7a)の少なくとも1つは、ベベルギヤであることを特徴とするウエアラブルロボット。
  3. 請求項1に記載の脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)において、
    前記第1の噛合部(3a)、中間噛合部(4a)、第2の噛合部(5a)、第3の噛合部(5b)及び第4の噛合部(7a)の少なくとも1つは、夫々ハイポイドギヤであることを特徴とするウエアラブルロボット。
  4. 請求項1に記載の脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)において、
    前記第1の噛合部(3a)、中間噛合部(4a)、第2の噛合部(5a)、第3の噛合部(5b)及び第4の噛合部(7a)の少なくとも1つは、スピロイドギヤであることを特徴とするウエアラブルロボット。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)において、
    前記駆動伝達部(6)は、前記第4の噛合部(7a)を有する減速機構(7)と、該減速機構(7)の出力軸(7c)の回転を接続又は遮断可能に伝達するクラッチ(8)とを備えていることを特徴とするウエアラブルロボット。
  6. 請求項5に記載の脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)において、
    前記クラッチ(8)は、双方向クラッチであることを特徴とするウエアラブルロボット。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)において、
    前記第1の接続ロッド(3)と第2の接続ロッド(5)は、剛性材料によって形成されていることを特徴とするウエアラブルロボット。
  8. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)において、
    前記第1の接続ロッド(3)と第2の接続ロッド(5)は、可撓性材料によって形成されていることを特徴とするウエアラブルロボット。
  9. モータの回転を、駆動伝達部(6)に伝えて駆動させる脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)であって、
    前記駆動伝達部(6)と離間する人体の大腿部、該大腿部より上方の腰部、腹部又は、背部に取り付けられるモータ(2)と、
    前記モータ(2)の出力軸と回転自在に連結され、前記モータ(2)とは反対側の端部に第1の噛合部(3a)を有し、且つ人体の大腿部に沿って延びる第1の接続ロッド(3)と、
    前記第1の接続ロッド(3)の第1の噛合部(3a)に噛合して、人体の膝関節に回転自在に取り付けられる中間噛合部(4a)を有する駆動経由部(4)と、
    前記駆動経由部(4)の中間噛合部(4a)に噛合する第2の噛合部(5a)と、該第2の噛合部(5a)とは反対側の端部に設けられる第3の噛合部(5b)とを有し、人体の下腿部に沿って延び回転自在に設けられる第2の接続ロッド(5)と、
    前記第2の接続ロッド(5)の第3の噛合部(5b)に噛合する第4の噛合部(7a)を有し、且つ人体の足首関節部に取り付けられる前記駆動伝達部(6)と、を備ていることを特徴とするウエアラブルロボット。
  10. モータの回転を、駆動伝達部(6)に伝えて駆動させる脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)であって、
    前記駆動伝達部(6)と離間する人体の肩部又はその近傍部に取り付けられるモータ(2)と、
    前記モータ(2)の出力軸と回転自在に連結され、前記モータ(2)とは反対側の端部に第1の噛合部(3a)を有し、且つ人体の上腕部に沿って延びる第1の接続ロッド(3)と、
    前記第1の接続ロッド(3)の第1の噛合部(3a)に噛合して、人体の肘部に回転自在に取り付けられる中間噛合部(4a)を有する駆動経由部(4)と、
    前記駆動経由部(4)の中間噛合部(4a)に噛合する第2の噛合部(5a)と、該第2の噛合部(5a)とは反対側の端部に設けられる第3の噛合部(5b)とを有し、人体の下腕部に沿って延び回転自在に設けられる第2の接続ロッド(5)と、
    前記第2の接続ロッド(5)の第3の噛合部(5b)に噛合する第4の噛合部(7a)を有し、且つ人体の手首関節部に取り付けられる前記駆動伝達部(6)と、を備ていることを特徴とするウエアラブルロボット。
  11. 請求項9又は10に記載の脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)において、
    前記第1の噛合部(3a)、中間噛合部(4a)、第2の噛合部(5a)、第3の噛合部(5b)及び第4の噛合部(7a)の少なくとも1つは、ベベルギヤであることを特徴とするウエアラブルロボット。
  12. 請求項9又は10に記載の脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)において、
    前記第1の噛合部(3a)、中間噛合部(4a)、第2の噛合部(5a)、第3の噛合部(5b)及び第4の噛合部(7a)の少なくとも1つは、ハイポイドギヤであることを特徴とするウエアラブルロボット。
  13. 請求項9又は10に記載の脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)において、
    前記第1の噛合部(3a)、中間噛合部(4a)、第2の噛合部(5a)、第3の噛合部(5b)及び第4の噛合部(7a)の少なくとも1つは、スピロイドギヤであることを特徴とするウエアラブルロボット。
  14. 請求項9乃至13の何れか1項に記載の脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット(1)において、
    前記駆動伝達部(6)は、前記第4の噛合部(7a)を有する減速機構(7)と、該減速機構(7)の出力軸(7c)の回転を接続又は遮断可能に伝達するクラッチ(8)とを備えていることを特徴とするウエアラブルロボット。
  15. 請求項14に記載の脚部又は腕部動作ウエアラブルロボット(1)において、
    前記クラッチ(8)は、双方向クラッチであることを特徴とするウエアラブルロボット。
  16. 請求項9乃至項15の何れか1項に記載の脚部又は腕部動作ウエアラブルロボット(1)において、
    前記第1の接続ロッド(3)と第2の接続ロッド(5)は、剛性材料によって形成されていることを特徴とするウエアラブルロボット。
  17. 請求項9乃至項15の何れか1項に記載の脚部又は腕部動作ウエアラブルロボット(1)において、
    前記第1の接続ロッド(3)と第2の接続ロッド(5)は、可撓性材料によって形成されていることを特徴とするウエアラブルロボット。
  18. モータの回転を、駆動伝達部(16)に伝えて駆動させる脚部又は腕部動作ウエアラブルロボット(1)であって、
    前記駆動伝達部(16)と離間する位置に設けられるモータ(2)と、
    前記モータ(2)の出力軸と回転自在に連結され、前記モータ(2)とは反対側の端部に第1の噛合部(13a)を有する第1の接続ロッド(13)と、
    前記第1の接続ロッド(13)の第1の噛合部(13a)に噛合する第1の中間噛合部(14a)を有する第1の駆動経由部(14)と、
    前記第1の駆動経由部(14)の第1の中間噛合部(14a)に噛合する第2の噛合部(21a)と、該第2の噛合部(21a)とは反対側の端部に設けられる第3の噛合部(21b)とを有し、回転自在に設けられる第2の接続ロッド(21)と、
    前記第2の接続ロッド(21)の第3の噛合部(21b)に噛合する第2の中間噛合部(22a)を有する第2の駆動経由部(22)と、
    前記第2の駆動経由部(22)の第2の中間噛合部(22a)に噛合する第4の噛合部(15a)と、該第4の噛合部(15a)とは反対側の端部に設けられる第5の噛合部(15b)とを有し、回転自在に設けられる第3の接続ロッド(15)と、
    前記第3の接続ロッド(15)の第5の噛合部(15b)に噛合する第6の噛合部(17a)を有する前記駆動伝達部(16)と、を備えていることを特徴とするウエアラブルロボット。
  19. モータの回転を、駆動伝達部(16)に伝えて駆動させる脚部又は腕部動作ウエアラブルロボット(1)であって、
    前記複数の駆動伝達部(16)と離間する人体の腰部より上方の腹部及び背部を含む胴部に取り付けられるモータ(2)と、
    前記モータ(2)の出力軸と回転自在に連結され、前記モータ(2)とは反対側の端部に第1の噛合部(13a)を有し、且つ人体の胴部に沿って腰関節まで延びる第1の接続ロッド(13)と、
    前記第1の接続ロッド(13)の第1の噛合部(13a)に噛合する第1の中間噛合部(14a)を有し、且つ人体の腰関節部に回転自在に取り付けられる第1駆動経由部(14)と、
    前記第1の駆動経由部(14)の第1の中間噛合部(14a)に噛合する第2の噛合部(21a)と、該第2の噛合部(21a)とは反対側の端部に設けられる第3の噛合部(21b)とを有し、且つ人体の大腿部に沿って延びるように回転自在に設けられる第2の接続ロッド(21)と、
    前記第2の接続ロッド(21)の第3の噛合部(21b)に噛合する第2の噛合部(22a)を有し、且つ人体の膝関節部に回転自在に取り付けられる第2の駆動経由部(22)と、
    前記第2の駆動経由部(22)の第2の中間噛合部(22a)に噛合する第4の噛合部(15a)と、該第4の噛合部(15a)とは反対側の端部に設けられる第5の噛合部(15b)とを有し、且つ人体の下腿部に沿って延びるように回転自在に設けられる第3の接続ロッド(15)と、
    前記第3の接続ロッド(15)の第5の噛合部(15b)に噛合する第6の噛合部(17a)を有し、且つ人体の足首関節部に取り付けられる前記駆動伝達部(16)と、を備えていることを特徴とするウエアラブルロボット。
  20. モータの回転を、駆動伝達部(16)に伝えて駆動させる脚部又は腕部動作ウエアラブルロボット(1)であって、
    前記複数の駆動伝達部(16)と離間する人体の肩部より前方又は公報の腹部及び背部を含む胴部に取り付けられるモータ(2)と、
    前記モータ(2)の出力軸と回転自在に連結され、前記モータ(2)とは反対側の端部に第1の噛合部(13a)を有し、且つ人体の胴部に沿って肩部まで延びる第1の接続ロッド(13)と、
    前記第1の接続ロッド(13)の第1の噛合部(13a)に噛合する第1の中間噛合部(14a)を有し、且つ人体の肩部に回転自在に取り付けられる第1の駆動経由部(14)と、
    前記第1の駆動経由部(14)の第1の中間噛合部(14a)に噛合する第2の噛合部(21a)と、該第2の噛合部(21a)とは反対側の端部に設けられる第3の噛合部(21b)とを有し、且つ人体の上腕部に沿って延びるように回転自在に設けられる第2の接続ロッド(21)と、
    前記第2の接続ロッド(21)の第3の噛合部(21b)に噛合する第2の噛合部(22a)を有し、且つ人体の肘部に回転自在に取り付けられる第2の駆動経由部(22)と、
    前記第2の駆動経由部(22)の第2の中間噛合部(22a)に噛合する第4の噛合部(15a)と、該第4の噛合部(15a)とは反対側の端部に設けられる第5の噛合部(15b)とを有し、且つ人体の下腕部に沿って延びるように回転自在に設けられる第3の接続ロッド(15)と、
    前記第3の接続ロッド(15)の第5の噛合部(15b)に噛合する第6の噛合部(17a)を有し、且つ人体の手首関節部に取り付けられる前記駆動伝達部(16)と、を備えていることを特徴とするウエアラブルロボット。
  21. 請求項18乃至20の何れか1項に記載の脚部又は腕部動作ウエアラブルロボット(1)において、
    前記駆動経由部は3箇所以上設けられていることを特徴とするウエアラブルロボット。
  22. モータの回転を、駆動伝達部(6)に伝えて駆動させる脚部又は腕部動作ウエアラブルロボット(1)であって、
    前記駆動伝達部(6)と離間する位置に設けられるモータ(2)と、
    前記モータ(2)の出力軸と回転自在に連結され、前記モータ(2)とは反対側の端部に第1の噛合部(3a)を有する第1の接続ロッド(3)と、
    前記第1の接続ロッド(3)の第1の噛合部(3a)に噛合する中間噛合部(4a)を有する駆動経由部(4)と、
    前記駆動経由部(4)の中間噛合部(4a)に噛合する第2の噛合部(5a)と、該第2の噛合部(5a)とは反対側の端部に設けられる第3の噛合部(5b)とを有し、回転自在に設けられる第2の接続ロッド(5)と、
    前記第2の接続ロッド(5)の端部に設けられたワイヤ駆動式人工筋肉装置(30)と、を備えていることを特徴とするウエアラブルロボット。
  23. モータの回転を、駆動伝達部(16)に伝えて駆動させる脚部又は腕部動作ウエアラブルロボット(1)であって、
    前記駆動伝達部(16)と離間する位置に設けられるモータ(2)と、
    前記モータ(2)の出力軸と回転自在に連結され、前記モータ(2)とは反対側の端部に第1の噛合部(13a)を有する第1の接続ロッド(13)と、
    前記第1の接続ロッド(13)の第1の噛合部(13a)に噛合する第1の中間噛合部(14a)を有する第1の駆動経由部(14)と、
    前記第1の駆動経由部(14)の第1の中間噛合部(14a)に噛合する第2の噛合部(21a)と、該第2の噛合部(21a)とは反対側の端部に設けられる第3の噛合部(21b)とを有し、回転自在に設けられる第2の接続ロッド(21)と、
    前記第2の接続ロッド(21)の第3の噛合部(21b)に噛合する第2の中間噛合部(22a)を有する第2の駆動経由部(22)と、
    前記第2の駆動経由部(22)の第2の中間噛合部(22a)に噛合する第4の噛合部(15a)と、該第4の噛合部(15a)とは反対側の端部に設けられる第5の噛合部(15b)とを有し、回転自在に設けられる第3の接続ロッド(15)と、
    前記第3の接続ロッド(15)の端部に設けられたワイヤ駆動式人工筋肉装置(30)と、を備えていることを特徴とするウエアラブルロボット。
  24. 請求項23又は24に記載の脚部又は腕部動作ウエアラブルロボット(1)において、
    前記駆動経由部は3箇所以上設けられていることを特徴とするウエアラブルロボット。
JP2015130733A 2015-06-30 2015-06-30 脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット Pending JP2017013157A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015130733A JP2017013157A (ja) 2015-06-30 2015-06-30 脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015130733A JP2017013157A (ja) 2015-06-30 2015-06-30 脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017013157A true JP2017013157A (ja) 2017-01-19

Family

ID=57827949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015130733A Pending JP2017013157A (ja) 2015-06-30 2015-06-30 脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017013157A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019097980A1 (ja) * 2017-11-15 2019-05-23 Thk株式会社 把持システムおよび把持方法
JP2019093489A (ja) * 2017-11-24 2019-06-20 ファナック株式会社 ロボットの構造
KR102012800B1 (ko) * 2018-04-24 2019-08-21 연세대학교 원주산학협력단 차동기어를 이용한 외골격 보조장치 및 그 제어방법
JP2020041575A (ja) * 2018-09-07 2020-03-19 ナブテスコ株式会社 クラッチ機構、アクチュエータユニットおよび筋力補助装置
CN111789433A (zh) * 2019-04-02 2020-10-20 现代自动车株式会社 可穿戴座椅的就坐支撑装置
CN112617812A (zh) * 2020-12-04 2021-04-09 重庆医药高等专科学校 紫杉醇脂质体的应用评价装置
RU2766721C1 (ru) * 2021-02-12 2022-03-15 Общество с ограниченной ответственностью «Экзосистемы» Редуктор верхних и нижних конечностей экзоскелета
CN114571497A (zh) * 2022-03-14 2022-06-03 上海大学 基于双电机动力协同的腿臂机器人枢纽型爆发式运动关节
CN114987645A (zh) * 2022-04-26 2022-09-02 中国北方车辆研究所 一种轴传动的三自由度仿生腿

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019089173A (ja) * 2017-11-15 2019-06-13 Thk株式会社 把持システムおよび把持方法
WO2019097980A1 (ja) * 2017-11-15 2019-05-23 Thk株式会社 把持システムおよび把持方法
JP7126817B2 (ja) 2017-11-15 2022-08-29 Thk株式会社 把持システムおよび把持方法
US11370130B2 (en) 2017-11-15 2022-06-28 Thk Co., Ltd. Gripping system and gripping method
US10882193B2 (en) 2017-11-24 2021-01-05 Fanuc Corporation Robot structure
JP2019093489A (ja) * 2017-11-24 2019-06-20 ファナック株式会社 ロボットの構造
KR102012800B1 (ko) * 2018-04-24 2019-08-21 연세대학교 원주산학협력단 차동기어를 이용한 외골격 보조장치 및 그 제어방법
JP2020041575A (ja) * 2018-09-07 2020-03-19 ナブテスコ株式会社 クラッチ機構、アクチュエータユニットおよび筋力補助装置
CN111789433A (zh) * 2019-04-02 2020-10-20 现代自动车株式会社 可穿戴座椅的就坐支撑装置
CN112617812A (zh) * 2020-12-04 2021-04-09 重庆医药高等专科学校 紫杉醇脂质体的应用评价装置
CN112617812B (zh) * 2020-12-04 2022-10-28 重庆医药高等专科学校 紫杉醇脂质体的应用评价装置
RU2766721C1 (ru) * 2021-02-12 2022-03-15 Общество с ограниченной ответственностью «Экзосистемы» Редуктор верхних и нижних конечностей экзоскелета
CN114571497A (zh) * 2022-03-14 2022-06-03 上海大学 基于双电机动力协同的腿臂机器人枢纽型爆发式运动关节
CN114571497B (zh) * 2022-03-14 2024-02-20 上海大学 基于双电机动力协同的腿臂机器人枢纽型爆发式运动关节
CN114987645A (zh) * 2022-04-26 2022-09-02 中国北方车辆研究所 一种轴传动的三自由度仿生腿

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017013157A (ja) 脚部又は腕部動作支援式ウエアラブルロボット
KR102529879B1 (ko) 구동 모듈 및 이를 포함하는 운동 보조 장치
KR102496582B1 (ko) 구동 모듈 및 이를 포함하는 운동 보조 장치
US20170348176A1 (en) High Performance Free Rolling Cable Transmission
KR102250260B1 (ko) 연결 모듈 및 이를 포함하는 운동 보조 장치
JP6527011B2 (ja) 駆動モジュール、駆動モジュールを含む運動補助装置及び運動補助装置の制御方法
ITRM20120482A1 (it) Dispositivo robotico per l'assistenza e la riabilitazione degli arti inferiori.
EP3449889B1 (en) Motion assistance apparatus
KR101628397B1 (ko) 착용식 로봇의 어깨관절 구조체
KR20160046358A (ko) 구동 모듈, 구동 모듈을 포함하는 운동 보조 장치 및 운동 보조 장치의 제어 방법
KR101693246B1 (ko) 로봇 암의 어깨 관절 어셈블리
JP6016453B2 (ja) 三層の連結ばねスライド機構によるハンドエグゾスケルトン装置
CN103315834A (zh) 一种穿戴式下肢助力外骨骼
JP2016035292A (ja) 可動装置、可動シート、および可動装置の製造方法
JP2006218563A (ja) ロボット機構
WO2023113001A1 (ja) 動力伝達装置
JP2013043279A (ja) シリアルロボットのための低ストローク作動
JP2015016513A (ja) ロボットの関節機構およびロボット
JP5303723B2 (ja) 人型歩行ロボット用脚
JP2019122514A (ja) 関節補助ユニット、歩行補助装置
CN109875843A (zh) 下肢辅助外骨骼机器人的传动方法
CN109464227B (zh) 一种多自由度的假肢手臂关节
CN108724243A (zh) 柔性仿生关节和机器人
KR20140092655A (ko) 로봇의 어깨 관절 장치
KR20210055032A (ko) 연결 모듈 및 이를 포함하는 운동 보조 장치